Chapter 1
1 こはベニヤミンの 地 アナトテの 祭司 の 一人 なるヒルキヤの 子 ヱレミヤの 言 なり
2 アモンの 子 ユダの 王 ヨシヤの 時 すなはちその 治世 の十三 年 にヱホバの 言 ヱレミヤに 臨 めり
3 その 言 またヨシヤの 子 ユダの 王 ヱホヤキムの 時 にものぞみてヨシヤの 子 ユダの 王 ゼデキヤの十一 年 のをはり 即 ちその 年 の 五月 ヱルサレムの 民 の 移 されたる 時 までにいたれり
4 ヱホバの 言 我 にのぞみて 云 ふ
5 われ 汝 を 腹 につくらざりし 先 に 汝 をしり 汝 が 胎 をいでざりし 先 に 汝 を 聖 め 汝 をたてて 萬國 の 預言者 となせりと
6 我 こたへけるは 噫 主 ヱホバよ 視 よわれは 幼少 により 語 ることを 知 らず
7 ヱホバわれにいひたまひけるは 汝 われは 幼少 といふ 勿 れすべて 我 汝 を 遣 すところにゆき 我 汝 に 命 ずるすべてのことを 語 るべし
8 なんぢ 彼等 の 面 を 畏 るる 勿 れ 蓋 われ 汝 と 偕 にありて 汝 をすくふべければなりとヱホバいひたまへり
9 ヱホバ 遂 にその 手 をのべて 我 口 につけヱホバ 我 にいひたまひけるは 視 よわれ 我 言 を 汝 の 口 にいれたり
10 みよ 我 けふ 汝 を 萬民 のうへと 萬國 のうへにたて 汝 をして 或 は 抜 き 或 は 毀 ち 或 は 滅 し 或 は 覆 し 或 は 建 て 或 は 植 しめん
11 ヱホバの 言 また 我 に 臨 みていふヱレミヤよ 汝 何 をみるや 我 こたへけるは 巴旦杏 の 枝 をみる
12 ヱホバ 我 にいひたまひけるは 汝 善 く 見 たりそはわれ 速 に 我 言 をなさんとすればなり
13 ヱホバの 言 ふたたび 我 に 臨 みていふ 汝 何 をみるや 我 こたへけるは 沸騰 たる 鑊 をみるその 面 は 北 より 此方 に 向 ふ
14 ヱホバ 我 にいひたまひけるは 災 北 よりおこりてこの 地 に 住 るすべての 者 にきたらん
15 ヱホバいひたまひけるはわれ 北 の 國々 のすべての 族 をよばん 彼等 きたりてヱルサレムの 門 の 入口 とその 周圍 のすべての 石垣 およびユダのすべての 邑々 に 向 ひておのおのその 座 を 設 けん
16 われかれらの 凡 の 惡事 のために 我 鞫 をかれにつげん 是 はかれら 我 をすてて 別 の 神 に 香 を 焚 きおのれの 手 にて 作 りし 物 を 拝 するによる
17 汝 腰 に 帶 して 起 ちわが 汝 に 命 ずるすべての 事 を 彼等 につげよその 面 を 畏 るる 勿 れ 否 らざれば 我 かれらの 前 に 汝 を 辱 かしめん
18 視 よわれ 今日 この 全國 とユダの 王 とその 牧伯 とその 祭司 とその 地 の 民 の 前 に 汝 を 堅 き 城 鐵 の 柱 銅 の 牆 となせり
19 彼等 なんぢと 戰 はんとするも 汝 に 勝 ざるべしそはわれ 汝 とともにありて 汝 をすくふべければなりとヱホバいひたまへり
Chapter 2
1 ヱホバの 言 我 にのぞみていふ
2 ゆきてヱルサレムに 住 る 者 の 耳 につげよヱホバ 斯 くいふ 我 汝 につきて 汝 の 若 き 時 の 懇切 なんぢが 契 をなせしときの 愛 曠野 なる 種 播 ぬ 地 にて 我 に 從 ひしことを 憶 ゆと
3 イスラエルはヱホバの 聖物 にしてその 初 に 結 べる 實 なりすべて 之 を 食 ふものは 罰 せられ 災 にあふべしとヱホバ 云 ひたまへり
4 ヤコブの 家 とイスラエルの 家 の 諸 の 族 よヱホバの 言 をきけ
5 ヱホバかくいひたまふ 汝等 の 先祖 は 我 に 何 の 惡事 ありしを 見 て 我 に 遠 かり 虛 しき 物 にしたがひて 虛 しくなりしや
6 かれらは 我儕 をエジプトの 地 より 導 きいだし 曠野 なる 岩穴 ある 荒 たる 地 旱 きたる 死 の 蔭 の 地 人 の 過 ぎざる 地 人 の 住 はざる 地 を 通 らしめしヱホバはいづこにあるといはざりき
7 われ 汝等 を 導 きて 園 のごとき 地 にいれ 其 實 と 佳物 をくらはしめたり 然 ど 汝等 此處 にいり 我 地 を 汚 し 我 產業 を 憎 むべきものとなせり
8 祭司 はヱホバは 何處 にいますといはず 律法 をあつかふ 者 は 我 を 知 らず 牧者 は 我 に 背 き 預言者 はバアルによりて 預言 し 益 なきものに 從 へり
9 故 にわれ 尚 汝等 とあらそはん 且 汝 の 子孫 とあらそふべしとヱホバいひたまふ
10 汝等 キッテムの 諸島 にわたりて 觀 よまた 使者 をケダルにつかはし 斯 のごとき 事 あるや 否 やを 詳細 に 察 せしめよ
11 その 神 を 神 にあらざる 者 に 易 たる 國 ありや 然 るに 我民 はその 榮 を 益 なき 物 にかへたり
12 天 よこの 事 を 驚 け 慄 けいたく 怖 れよとヱホバいひたまふ
13 蓋 わが 民 はふたつの 惡事 をなせり 即 ち 活 る 水 の 源 なる 我 をすて 自己 水溜 を 掘 れりすなはち 壞 れたる 水溜 にして 水 を 有 たざる 者 なり
14 イスラエルはしもべなるか 家 にうまれし 僕 なるかいかにして 擄掠 となれるや
15 わかき 獅子 かれにむかひて 哮 えその 聲 をあげてその 地 を 荒 せりその 諸邑 は 焚 れて 住 む 人 なし
16 ノフとタパネスの 諸子 も 汝 の 頭首 の 髮 をくらはん
17 汝 の 神 ヱホバの 汝 を 途 にみちびきたまへる 時 に 汝 これを 棄 たるによりて 此事 汝 におよぶにあらずや
18 汝 ナイルの 水 を 飮 んとてエジプトの 路 にあるは 何 ゆゑぞまた 河 の 水 を 飮 んとてアツスリヤの 路 にあるは 何故 ぞ
19 汝 の 惡 は 汝 をこらしめ 汝 の 背 は 汝 をせめん 斯 く 汝 が 汝 の 神 ヱホバをすてたると 我 を 畏 るることの 汝 の 衷 にあらざるとは 惡 く 且 つ 苦 きことなるを 汝 見 てしるべしと 主 なる 萬軍 のヱホバいひ 給 ふ
20 汝 昔 より 汝 の 軛 ををり 汝 の 縛 を 截 ちていひけるは 我 つかふることをせじと 即 ち 汝 すべての 高山 のうへと 諸 の 靑木 の 下 に 妓女 のごとく 身 をかがめたり
21 われ 汝 を 植 て 佳 き 葡萄 の 樹 となし 全 き 眞 の 種 となせしにいかなれば 汝 われに 向 ひて 異 なる 葡萄 の 樹 の 惡 き 枝 にかはりしや
22 たとひ 嚥哘 をもて 自 ら 濯 ひまたおほくの 灰汁 を 加 ふるも 汝 の 惡 はわが 前 に 汚 れたりと 主 ヱホバいひ 給 ふ
23 汝 いかで 我 は 汚 れずバアルに 從 はざりしといふことを 得 んや 汝 谷 の 中 のおこなひを 觀 よ 汝 のなせしことを 知 れ 汝 は 疾 走 るわかき 牝 の 駱駝 にしてその 途 にさまよへり
24 汝 は 曠野 になれたる 野 の 牝驢馬 なり 其 欲 のために 風 にあへぐその 欲 のうごくときは 誰 かこれをとどめえん 凡 てこれを 尋 る 者 は 自 ら 勞 するにおよばすその 月 の 中 に 之 にあふべし
25 汝 足 をつつしみて 跣足 にならざるやうにし 喉 をつつしみて 渇 かぬやうにせよしかるに 汝 いふ 是 は 徒然 なり 然 りわれ 異 なる 國 の 者 を 愛 してこれに 從 ふなりと
26 盜人 の 執 へられて 恥辱 をうくるがごとくイスラエルの 家 恥辱 をうく 彼等 その 王 その 牧伯 その 祭司 その 預言者 みな 然 り
27 彼等 木 にむかひて 汝 は 我 父 なりといひまた 石 にむかひて 汝 は 我 を 生 みたりといふ 彼等 は 背 を 我 にむけて 其 面 をわれに 向 けずされど 彼等 災 にあふときは 起 てわれらを 救 ひ 給 へといふ
28 汝 がおのれの 爲 に 造 りし 神 はいづこにあるやもし 汝 が 災 にあふときかれら 汝 を 救 ふを 得 ば 起 つべきなりそはユダよ 汝 の 神 は 汝 の 邑 の 數 に 同 じければなり
29 汝等 なんぞ 我 とあらそふや 汝 らは 皆 我 に 背 けりとヱホバいひ 給 ふ
30 我 が 汝 らの 衆子 を 打 しは 益 なかりき 彼等 は 懲治 をうけず 汝等 の 劍 は 猛 き 獅子 のごとく 汝等 の 預言者 を 滅 せり
31 なんぢらこの 世 の 人 よヱホバの 言 をきけ 我 はイスラエルのために 曠野 となりしや 暗 き 地 となりしや 何故 にわが 民 はわれら 徘徊 りて 復 汝 に 來 らじといふや
32 それ 處女 はその 飾物 を 忘 れんや 新婦 はその 帶 をわすれんや 然 ど 我民 の 我 を 忘 れたる 日 は 數 へがたし
33 汝 愛 を 得 んとて 如何 に 汝 の 途 を 美 くするぞよされば 汝 の 行 はあしき 事 を 爲 すに 慣 たり
34 また 汝 の 裾 に 辜 なき 貧者 の 生命 の 血 ありわれ 盜人 の 穿 たる 所 にて 之 を 見 ずしてすべて 此等 の 上 にこれを 見 る
35 されど 汝 いふわれは 辜 なし 故 にその 怒 はかならず 我 に 臨 まじとみよ 汝 われ 罪 を 犯 さざりしといふにより 我 汝 とあらそふべし
36 なんぢ 何故 にその 途 を 易 んとて 迅 くはしるや 汝 アツスリヤに 恥辱 をうけしごとくエジプトにも 亦 恥辱 をうけん
37 汝 兩手 を 頭 に 置 てかしこよりも 出去 らんそはヱホバ 汝 のたのむところの 者 を 棄 れば 汝 彼等 によりて 望 を 遂 ること 無 るべければなり
Chapter 3
1 世 にいへるあり 人 もしその 妻 をいださんに 去 りゆきてほかの 人 の 妻 とならば 其 夫 ふたたび 彼 に 歸 るべけんやさすれば 其 地 はおほいに 汚 れざらんや 汝 はおほくの 者 と 姦淫 を 行 へりされど 汝 われに 皈 れよとヱホバいひ 給 ふ
2 汝 目 をあげてもろもろの 童山 をみよ 姦淫 を 行 はざる 所 はいづこにあるや 汝 は 曠野 にをるアラビヤ 人 の 爲 すがごとく 路 に 坐 して 人 をまてり 汝 は 姦淫 と 惡 をもて 此 地 を 汚 せり
3 この 故 に 雨 はとどめられ 春 の 雨 はふらざりし 然 れど 汝 娼妓 の 額 あれば 肯 て 恥 ず
4 汝 いまより 我 を 呼 ていはざらんや 我 父 よ 汝 はわが 少時 の 交友 なり
5 窮 なくその 怒 を 含 まんや 恒 に 之 を 存 たんやと 視 よ 汝 はかくいへど 力 をきはめて 惡 を 爲 すなり
6 ヨシヤ 王 のときヱホバまた 我 にいひ 給 ひけるは 汝 そむけるイスラエルのなせしことを 見 しや 彼 はすべての 高山 にのぼりすべての 靑木 の 下 にゆきて 其處 に 姦淫 を 行 へり
7 彼 このすべての 事 を 爲 せしのち 我 かれに 汝 われに 歸 れと 言 しかどもわれに 歸 らざりき 其 悖 れる 姊妹 なるユダ 之 を 見 たり
8 我 に 背 けるイスラエル 姦淫 をなせしにより 我 かれを 出 して 離緣状 をあたへたれどその 悖 れる 姊妹 なるユダは 懼 れずして 往 て 姦淫 を 行 ふ 我 これを 見 る
9 また 其 姦淫 の 噪 をもてこの 地 を 汚 し 且 石 と 木 とに 姦淫 を 行 へり
10 此 諸 の 事 あるも 仍 其 悖 れる 姊妹 なるユダは 眞心 をもて 我 にかへらず 僞 れるのみとヱホバいひたまふ
11 ヱホバまた 我 にいひたまひけるは 背 けるイスラエルは 悖 れるユダよりも 自己 を 義 とす
12 汝 ゆきて 北 にむかひ 此言 を 宣 ていふべしヱホバいひたまふ 背 けるイスラエルよ 歸 れわれ 怒 の 面 を 汝 らにむけじわれは 矜恤 ある 者 なり 怒 を 限 なく 含 みをることあらじとヱホバいひたまふ
13 汝 ただ 汝 の 罪 を 認 はせそは 汝 の 神 ヱホバにそむき 經 めぐりてすべての 靑木 の 下 にて 異邦人 にゆき 汝等 わが 聲 をきかざればなりとヱホバいひ 給 ふ
14 ヱホバいひたまふ 背 ける 衆子 よ 我 にかへれそはわれ 汝等 を 娶 ればなりわれ 邑 より 一人 支派 より 二人 を 取 りて 汝等 をシオンにつれゆかん
15 われ 我 心 に 合 ふ 牧者 を 汝等 にあたへん 彼等 は 知識 と 明哲 をもて 汝等 を 養 ふべし
16 ヱホバいひたまふ 汝等 地 に 增 して 多 くならんときは 人々 復 ヱホバの 契約 の 櫃 といはず 之 を 想 ひいでず 之 を 憶 えずこれを 尋 ねずこれを 作 らざるべし
17 その 時 ヱルサレムはヱホバの 座位 と 稱 へられ 萬國 の 民 ここに 集 るべし 即 ちヱホバの 名 によりてヱルサレムに 集 り 重 て 其 惡 き 心 の 剛愎 なるにしたがひて 行 まざるべし
18 その 時 ユダの 家 はイスラエルの 家 とともに 行 みて 北 の 地 よりいで 我 汝 らの 先祖 たちに 與 へて 嗣 しめし 地 に 偕 にきたるべし
19 我 いへり 嗚呼 われいかにして 汝 を 諸子 の 中 に 置 き 萬國 の 中 にて 最 も 美 しき 產業 なる 此 美地 を 汝 にあたへんと 我 またいへり 汝 われを 我 父 とよび 亦 我 を 離 れざるべしと
20 然 にイスラエルの 家 よ 妻 の 誓 に 違 きてその 夫 を 棄 るがごとく 汝等 われに 背 けりとヱホバいひたまふ
21 聲 山 のうへに 聞 ゆ 是 はイスラエルの 民 の 悲 み 祈 るなり 蓋 彼等 まがれる 途 にあゆみ 其 神 ヱホバを 忘 るればなり
22 背 ける 諸子 よ 我 に 歸 れわれ 汝 の 退違 をいやさん/視 よ 我儕 なんぢに 到 る 汝 はわれらの 神 ヱホバなればなり
23 信 に 諸 の 岡 とおほくの 山 に 救 を 望 むはいたづらなり 誠 にイスラエルの 救 はわれらの 神 ヱホバにあり
24 羞恥 はわれらの 幼時 より 我儕 の 先祖 の 產業 すなはち 其 多 の 羊 とそのおほくの 牛 および 其 子 その 女 を 呑盡 せり
25 われらは 羞恥 に 臥 し 我 らは 恥辱 に 覆 はるべしそは 我儕 とわれらの 列祖 は 我 らの 幼時 より 今日 にいたるまで 罪 をわれらの 神 ヱホバに 犯 し 我儕 の 神 ヱホバの 聲 に 遵 はざればなり
Chapter 4
1 ヱホバいひたまふイスラエルよ 汝 もし 歸 らば 我 に 歸 れ 汝 もし 憎 むべき 者 を 我 前 より 除 かば 流蕩 はじ
2 かつ 汝 は 眞實 と 正直 と 公義 とをもてヱホバは 活 くと 誓 はんさらば 萬國 の 民 は 彼 によりて 福祉 をうけ 彼 によりて 誇 るべし
3 ヱホバ、ユダとヱルサレムの 人々 にかくいひ 給 ふ 汝等 の 新田 を 耕 せ 荊棘 の 中 に 種 くなかれ。
4 ユダの 人々 とヱルサレムに 住 める 者 よ 汝等 みづから 割禮 をおこなひてヱホバに 屬 きおのれの 心 の 前 の 皮 を 去 れ 然 らざれば 汝等 の 惡行 のためわが 怒 火 の 如 くに 發 して 燃 えんこれを 滅 すものなかるべし
5 汝等 ユダに 告 げヱルサレムに 示 していへ 箛 を 國 の 中 に 吹 けとまた 大聲 に 呼 はりていへ 汝等 あつまれ 我儕 堅 き 邑 にゆくべしと
6 シオンに 指示 す 合圖 の 旗 をたてよ 逃 よ 留 まる 勿 れそは 我 北 より 災 とおほいなる 敗壞 をきたらすればなり
7 獅子 は 其 森 よりいでて 上 り 國々 を 滅 すものは 進 みきたる 彼 汝 の 國 を 荒 さんとて 旣 にその 處 よりいでたり 汝 の 諸邑 は 滅 されて 住 む 者 なきに 至 らん
8 この 故 に 汝等 麻 の 衣 を 身 にまとひて 悲 み 哭 けそはヱホバの 烈 しき 怒 いまだ 我儕 を 離 れざればなり
9 ヱホバいひたまひけるはその 日 王 と 牧伯等 はその 心 をうしなひ 祭司 は 驚 き 預言者 は 異 むべし
10 我 いひけるは 嗚呼 主 ヱホバよ 汝 はまことに 此民 とヱルサレムを 大 にあざむきたまふすなはち 汝 はなんぢら 安 かるべしと 云 給 ひしに 劍 命 にまでおよべり
11 その 時 この 民 とヱルサレムにいふものあらん 熱 き 風 曠野 の 童山 よりわが 民 の 女 にふききたると 此 は 簸 るためにあらず 潔 むる 爲 にもあらざるなり
12 これよりも 猶 はげしき 風 われより 來 らん 今 我 かれらに 鞫 を 示 さん
13 みよ 彼 は 雲 のごとく 上 りきたらん 其 車 は 颶風 のごとくにしてその 馬 は 鷹 よりも 疾 し 嗚呼 われらは 禍 なるかな 我儕 滅 さるべし
14 ヱルサレムよ 汝 の 心 の 惡 をあらひ 潔 めよ 然 ばすくはれん 汝 の 惡 き 念 いつまで 汝 のうちにあるや
15 ダンより 告 ぐる 聲 ありエフライムの 山 より 災 を 知 するなり
16 汝 ら 國々 の 民 に 告 げまたヱルサレムに 知 らせよ 攻 めかこむ 者 遠 き 國 より 來 りユダの 諸邑 にむかひて 其 聲 を 揚 ぐと
17 彼 らは 田圃 をまもる 者 のごとくにこれを 圍 むこは 我 に 從 はざりしに 由 るとヱホバいひ 給 ふ
18 汝 の 途 と 汝 の 行 これを 汝 に 招 けりこれは 汝 の 惡 なり 誠 に 苦 くして 汝 の 心 におよぶ
19 嗚呼 わが 腸 よ 我 腸 よ 痛苦 心 の 底 におよびわが 心胸 とどろくわれ 默 しがたし 我 靈魂 よ 汝 箛 の 聲 と 軍 の 鬨 をきくなり
20 敗滅 に 敗滅 のしらせありこの 地 は 皆 荒 されわが 幕屋 は 頃刻 にやぶられ 我 幕 は 忽 ち 破 られたり
21 我 が 旗 をみ 箛 の 聲 をきくは 何時 までぞや
22 それ 我民 は 愚 にして 我 を 識 らず 拙 き 子等 にして 曉 ることなし 彼 らは 惡 を 行 ふに 智 けれども 善 を 行 ふことを 知 ず
23 われ 地 を 見 るに 形 なくして 空 くあり 天 を 仰 ぐに 其處 に 光 なし
24 我 山 を 見 るに 皆 震 へまた 諸 の 丘 も 動 けり
25 我 見 に 人 あることなし 天空 の 鳥 も 皆 飛 されり
26 我 みるに 肥美 なる 地 は 沙漠 となり 且 その 諸 の 邑 はヱホバの 前 にその 烈 しき 怒 の 前 に 毀 たれたり
27 そはヱホバかくいひたまへりすべて 此地 は 荒地 とならんされど 我 ことごとくは 之 を 滅 さじ
28 故 に 地 は 皆 哀 しみ 上 なる 天 は 暗 くならん 我 すでに 之 をいひ 且 これを 定 めて 悔 いずまた 之 をなす 事 を 止 ざればなり
29 邑 の 人 みな 騎兵 と 射者 の 咄喊 のために 逃 て 叢林 にいり 又 岩 の 上 に 升 れり 邑 はみな 棄 られて 其處 に 住 む 人 なし
30 滅 されたる 者 よ 汝 何 をなさんとするや 設令 汝 くれなゐの 衣 をき 金 の 飾物 をもて 身 を 粧 ひ 目 をぬりて 大 くするとも 汝 が 身 を 粧 ふはいたづらなり 汝 の 戀人 らは 汝 をいやしめ 汝 のいのちを 索 るなり
31 われ 子 をうむ 婦 のごとき 聲 首子 をうむ 者 の 苦 むがごとき 聲 を 聞 く 是 れシオンの 女 の 聲 なりかれ 自 ら 歎 き 手 をのべていふ 嗚呼 われは 禍 なるかな 我 靈魂 殺 す 者 のために 疲 れはてぬ
Chapter 5
1 汝等 ヱルサレムの 邑 をめぐりて 視 且 察 りその 街 を 尋 ねよ 汝等 もし 一人 の 公義 を 行 ひ 眞理 を 求 る 者 に 逢 はばわれ 之(ヱルサレム)を 赦 すべし
2 彼 らヱホバは 活 くといふとも 實 は 僞 りて 誓 ふなり
3 ヱホバよ 汝 の 目 は 誠實 を 顧 みるにあらずや 汝 彼 らを 撻 どもかれら 痛苦 をおぼえず 彼等 を 滅 せどもかれら 懲治 をうけず 其 面 を 磐 よりも 硬 くして 歸 ることを 拒 めり
4 故 に 我 いひけるは 此輩 は 惟 いやしき 愚 なる 者 なればヱホバの 途 と 其 神 の 鞫 を 知 ざるなり
5 われ 貴人 にゆきて 之 に 語 らんかれらはヱホバの 途 とその 神 の 鞫 を 知 るなり 然 に 彼 らも 皆 軛 を 折 り 縛 を 斷 り
6 故 に 林 よりいづる 獅子 は 彼 らを 殺 しアラバの 狼 はかれらを 滅 し 豹 はその 邑 をねらふ 此處 よりいづる 者 は 皆 裂 るべしそは 其 罪 おほくその 背違 はなはだしければなり
7 我 なに 故 に 汝 をゆるすべきや 汝 の 諸子 われを 棄 て 神 にあらざる 神 を 指 して 誓 ふ 我 すでに 彼 らを 誓 はせたれど 彼 ら 姦淫 して 娼妓 の 家 に 群集 る
8 彼 らは 肥 たる 牡馬 のごとくに 行 めぐりおのおの 嘶 きて 隣 の 妻 を 慕 ふ
9 ヱホバいひたまふ 我 これらの 事 のために 彼 らを 罰 せざらんや 我 心 はかくの 如 き 民 に 仇 を 復 さざらんや
10 汝等 その 石垣 にのぼりて 滅 せされど 悉 くはこれを 滅 す 勿 れその 枝 を 截除 けヱホバのものに 有 ざればなり
11 イスラエルの 家 とユダの 家 は 大 に 我 に 悖 るなりとヱホバいひたまふ
12 彼等 はヱホバを 認 ずしていふヱホバはある 者 にあらず 災 われらに 來 らじ 我儕 劍 と 饑饉 をも 見 ざるべし
13 預言者 は 風 となり 言 はかれらの 衷 にあらず 斯 彼 らになるべしと
14 故 に 萬軍 の 神 ヱホバかくいひたまふ 汝等 この 言 を 語 により 視 よわれ 汝 の 口 にある 我 言 を 火 となし 此民 を 薪 となさんその 火 彼 らを 焚盡 すべし
15 ヱホバいひ 給 ふイスラエルの 家 よみよ 我 遠 き 國人 をなんぢらに 來 らしめん 其 國 は 強 くまた 古 き 國 なり 汝等 その 言 をしらず 其 語 ることをも 曉 らざるなり
16 その 箙 は 啓 きたる 墓 のごとし 彼 らはみな 勇士 なり
17 彼 らは 汝 の 穡 れたる 物 と 汝 の 糧食 を 食 ひ 汝 の 子女 を 食 ひ 汝 の 羊 と 牛 を 食 ひ 汝 の 葡萄 の 樹 と 無花果 の 樹 を 食 ひまた 劍 をもて 汝 の 賴 むところの 堅 き 邑 を 滅 さん
18 されど 其時 われことごとくは 汝 を 滅 さじとヱホバいひたまふ
19 汝等 何 ゆゑにわれらの 神 ヱホバ 此等 の 諸 のことを 我儕 になしたまふやといはば 汝 かれらに 答 ふべし 汝 ら 我 をすて 汝 らの 地 に 於 て 異 なる 神 に 奉 へしごとく 汝 らのものにあらざる 地 に 於 て 異邦人 につかふべしと
20 汝 これをヤコブの 家 にのべまたこれをユダに 示 していへ
21 愚 にして 了知 なく 目 あれども 見 えず 耳 あれども 聞 えざる 民 よこれをきけ
22 ヱホバいひ 給 ふ 汝等 われを 畏 れざるか 我 前 に 戰慄 かざるか 我 は 沙 を 置 て 海 の 界 となしこれを 永遠 の 限界 となし 踰 ることをえざらしむ 其浪 さかまきいたるも 勝 ことあたはず 澎湃 もこれを 踰 るあたはざるなり
23 然 るにこの 民 は 背 き 且 悖 れる 心 あり 旣 に 背 きて 去 れり
24 彼 らはまた 我儕 に 雨 をあたへて 秋 の 雨 と 春 の 雨 を 時 にしたがひて 下 し 我儕 のために 收穫 の 時節 を 定 め 給 へる 我 神 ヱホバを 畏 るべしと 其心 にいはざるなり
25 汝等 の 愆 はこれらの 事 を 退 け 汝等 の 罪 は 嘉物 を 汝 らに 來 らしめざりき
26 我民 のうちに 惡者 あり 網 を 張 る 者 のごとくに 身 をかがめてうかがひ 罟 を 置 て 人 をとらふ
27 樊籠 に 鳥 の 盈 るがごとく 不義 の 財 彼 らの 家 に 充 つこの 故 に 彼 らは 大 なる 者 となり 富 る 者 となる
28 彼 らは 肥 て 光澤 あり 其 惡 き 行 は 甚 し 彼 らは 訟 をたださず 孤 の 訟 を 糺 さずして 利達 をえ 亦 貧者 の 訴 を 鞫 かず
29 ヱホバいひ 給 ふわれかくのごときことを 罰 せざらんや 我 心 は 是 のごとき 民 に 仇 を 復 さざらんや
30 この 地 に 驚 くべき 事 と 憎 むべきこと 行 はる
31 預言者 は 僞 りて 預言 をなし 祭司 は 彼 らの 手 によりて 治 め 我民 は 斯 る 事 を 愛 すされど 汝等 その 終 に 何 をなさんとするや
Chapter 6
1 ベニヤミンの 子等 よヱルサレムの 中 より 逃 れテコアに 箛 をふきベテハケレムに 合圖 の 火 をあげよそは 北 より 災 と 大 なる 敗壞 のぞめばなり
2 われ 美 しき 窈窕 なるシオンの 女 を 滅 さん
3 牧者 は 其 群 を 牽 て 此處 にきたりその 周圍 に 天幕 をはらん 群 はおのおのその 處 にて 草 を 食 はん
4 汝 ら 戰端 を 開 きて 之 を 攻 べし 起 よわれら 日午 にのぼらん 嗚呼 惜 かな 日 ははや 昃 き 夕日 の 影 長 くなれり
5 起 よわれら 夜 の 間 にのぼりてその 諸 の 殿舍 を 毀 たん
6 萬軍 のヱホバかくいひたまへり 汝 ら 樹 をきりヱルサレムに 向 ひて 壘 を 築 けこれは 罰 すべき 邑 なりその 中 には 唯 暴逆 のみあり
7 源 の 水 をいだすがごとく 彼 その 惡 を 流 すその 中 に 暴逆 と 威虐 きこゆ 我 前 に 憂 と 傷 たえず
8 ヱルサレムよ 汝 訓戒 をうけよ 然 らざれば 我 心 汝 をはなれ 汝 を 荒蕪 となし 住 む 人 なき 地 となさん
9 萬軍 のヱホバかくいひたまふ 彼 らは 葡萄 の 遺餘 を 摘 みとるごとくイスラエルの 遺 れる 者 を 摘 とらん 汝 葡萄 を 摘取者 のごとく 屢 手 を 筐 に 入 るべし
10 我 たれに 語 り 誰 を 警 めてきかしめんや 視 よその 耳 は 割禮 をうけざるによりて 聽 えず 彼 らはヱホバの 言 を 嘲 りこれを 悦 ばず
11 ヱホバの 怒 わが 身 に 充 つわれ 忍 ぶに 倦 むこれを 衢街 にある 童子 と 集 れる 年少者 とに 泄 すべし 夫 も 婦 も 老 たる 者 も 年 邁 し 者 も 執 へらるるにいたらん
12 その 家 と 田地 と 妻 はともに 佗人 にわたらん 其 はわれ 手 を 擧 てこの 地 に 住 る 者 を 撃 ばなりとヱホバいひたまふ
13 夫 彼 らは 少 さき 者 より 大 なる 者 にいたるまで 皆 貪婪者 なり 又 預言者 より 祭司 にいたるまで 皆 詭詐 をなす 者 なればなり
14 かれら 淺 く 我民 の 女 の 傷 を 醫 し 平康 からざる 時 に 平康 平康 といへり
15 彼 らは 憎 むべき 事 を 爲 て 恥辱 をうくれども 毫 も 恥 ずまた 愧 を 知 らずこの 故 に 彼 らは 傾仆 るる 者 と 偕 にたふれん 我 來 るとき 彼 ら 躓 かんとヱホバいひたまふ
16 ヱホバかくいひたまふ 汝 ら 途 に 立 て 見 古 き 徑 に 就 て 何 か 善 道 なるを 尋 ねて 其 途 に 行 めさらば 汝 らの 靈魂 安 を 得 ん 然 ど 彼 らこたへて 我儕 はそれに 行 まじといふ
17 我 また 汝 らの 上 に 守望者 をたて 箛 の 聲 をきけといへり 然 ど 彼等 こたへて 我儕 は 聞 じといふ
18 故 に 萬國 の 民 よきけ 會衆 よかれらの 遇 ところを 知 れ
19 地 よきけわれ 災 をこの 民 にくださんこは 彼 らの 思 の 結 ぶ 果 なりかれら 我 言 とわが 律法 をきかずして 之 を 棄 るによる
20 シバより 我 許 に 乳香 きたり 遠 き 國 より 菖蒲 きたるは 何 のためぞやわれは 汝 らの 燔祭 をよろこばず 汝 らの 犠牲 を 甘 しとせず
21 故 にヱホバかくいひたまふみよ 我 この 民 の 前 に 躓礙 をおく 父 と 子 とそれに 蹶 き 隣人 とその 友 偕 に 滅 ぶべし
22 ヱホバかくいひたまふみよ 民 北 の 國 よりきたる 大 なる 民 地 の 極 より 起 る
23 彼 らは 弓 と 槍 をとる 殘忍 にして 憫 なしその 聲 は 海 の 如 く 鳴 るシオンの 女 よかれらは 馬 に 乗 り 軍人 のごとく 身 をよろひて 汝 を 攻 めん
24 我儕 その 風聲 をききたれば 我儕 の 手 弱 り 子 をうむ 婦 のごとき 苦痛 と 劬勞 われらに 迫 る
25 汝 ら 田地 に 出 る 勿 れまた 路 に 行 むなかれ 敵 の 劍 と 畏怖 四方 にあればなり
26 我民 の 女 よ 麻衣 を 身 にまとひ 灰 のうちにまろび 獨子 を 喪 ひしごとくに 哀 みていたく 哭 けそは 毀滅者 突然 に 我 らに 來 るべければなり
27 われ 汝 を 民 のうちに 立 て 金 を 驗 る 者 のごとくなし 又 城 のごとくなすこは 汝 をしてその 途 を 知 しめまた 試 みしめんためなり
28 彼 らは 皆 いたく 悖 れる 者 なり 歩行 て 人 を 謗 る 者 なり 彼 らは 銅 のごとく 鐵 のごとし 皆 邪 なる 者 なり
29 韛 は 火 に 焚 け 鉛 はつき 鎔匠 はいたづらに 鎔 す 惡者 いまだ 除 かれざればなり
30 ヱホバ 彼 らを 棄 たまふによりて 彼等 は 棄 られたる 銀 と 呼 ばれん
Chapter 7
1 ヱホバよりヱレミヤにのぞめる 言 云 ふ
2 汝 ヱホバの 室 の 門 にたち 其處 にてこの 言 を 宣 て 言 へヱホバを 拜 まんとてこの 門 にいりしユダのすべての 人 よヱホバの 言 をきけ
3 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいひ 給 ふ 汝 らの 途 と 汝 らの 行 を 改 めよさらばわれ 汝等 をこの 地 に 住 しめん
4 汝 ら 是 はヱホバの 殿 なりヱホバの 殿 なりヱホバの 殿 なりと 云 ふ 僞 の 言 をたのむ 勿 れ
5 汝 らもし 全 くその 途 と 行 を 改 め 人 と 人 との 間 を 正 しく 鞫 き
6 異邦人 と 孤兒 と 寡 を 虐 げず 無辜者 の 血 をこの 處 に 流 さず 他 の 神 に 從 ひて 害 をまねかずば
7 我 なんぢらを 我 汝等 の 先祖 にあたへしこの 地 に 永遠 より 永遠 にいたるまで 住 しむべし
8 みよ 汝 らは 益 なき 僞 の 言 を 賴 む
9 汝等 は 盜 み 殺 し 姦淫 し 妄 りて 誓 ひバアルに 香 を 焚 き 汝 らがしらざる 他 の 神 にしたがふなれど
10 我 名 をもて 稱 へらるるこの 室 にきたりて 我 前 にたち 我 らはこれらの 憎 むべきことを 行 ふとも 救 はるるなりといふは 何 にぞや
11 わが 名 をもて 稱 へらるる 此 室 は 汝 らの 目 には 盜賊 の 巢 と 見 ゆるや 我 も 之 をみたりとヱホバいひたまふ
12 汝等 わが 初 シロに 於 て 我 名 を 置 し 處 にゆき 我 がイスラエルの 民 の 惡 のために 其處 になせしところのことをみよ
13 ヱホバいひたまふ 今 汝 ら 此等 のすべての 事 をなす 又 われ 汝 らに 語 り 頻 にかたりたれども 聽 かず 汝 らを 呼 びたれども 答 へざりき
14 この 故 に 我 シロになせしごとく 我 名 をもて 稱 へらるる 此 室 になさんすなはち 汝等 が 賴 むところ 我 汝 らと 汝 らの 先祖 にあたへし 此 處 になすべし
15 またわれ 汝等 のすべての 兄弟 すなはちエフライムのすべての 裔 を 棄 てしごとく 我 前 より 汝 らをも 棄 つべし
16 故 に 汝 この 民 のために 祈 る 勿 れ 彼 らの 爲 に 歎 くなかれ 求 むるなかれ 又 我 にとりなしをなす 勿 れわれ 汝 にきかじ
17 汝 かれらがユダの 邑 とヱルサレムの 街 になすところを 見 ざるか
18 諸子 は 薪 を 拾 め 父 は 火 を 燃 き 婦 は 麺 を 搏 ねパンをつくりて 之 を 天后 にそなふ 又 かれら 他 の 神 の 前 に 酒 をそそぎて 我 を 怒 らす
19 ヱホバいひたまふ 彼 ら 我 を 怒 らするか 是 れおのが 面 を 辱 むるにあらずや
20 是故 に 主 ヱホバかくいひたまふ 視 よわが 震怒 とわが 憤怒 はこの 處 と 人 と 獸 と 野 の 樹 および 地 の 果 にそそがん 且 燃 て 滅 ざるべし
21 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいひたまふ 汝 らの 犠牲 に 燔祭 の 物 をあはせて 肉 をくらへ
22 そはわれ 汝等 の 先祖 をエジプトより 導 きいだせし 日 に 燔祭 と 犠牲 とに 就 てかたりしことなく 又 命 ぜしことなし
23 惟 われこの 事 を 彼等 に 命 じ 汝 ら 我 聲 を 聽 ばわれ 汝 らの 神 となり 汝 ら 我民 とならん 且 わが 汝 らに 命 ぜしすべての 道 を 行 みて 福祉 をうべしといへり
24 されど 彼 らはきかず 其 耳 を 傾 けずおのれの 惡 き 心 の 謀 と 剛愎 なるとにしたがひて 行 みまた 後 を 我 にむけて 其 面 を 向 けざりき
25 汝 らの 先祖 がエジプトの 地 をいでし 日 より 今日 にいたるまでわれ 我 僕 なる 預言者 を 汝 らにつかはし 日々 晨 より 之 をつかはせり
26 されど 彼 らは 我 にきかず 耳 を 傾 けずして 其 項 を 強 くしその 列祖 よりも 愈 りて 惡 をなすなり
27 汝 彼 らに 此等 のすべてのことばを 語 るとも 汝 にきかずかれらを 呼 ぶとも 汝 にこたへざるべし
28 汝 かく 彼 らに 語 れこれは 其 神 ヱホバの 聲 を 聽 ずその 訓 を 受 ざる 民 なり 眞實 はうせてその 口 に 絕 たり
29 (シオンの 女 よ)汝 の 髮 を 剃 りてこれを 棄 て 山 の 上 に 哀哭 の 聲 をあげよヱホバその 怒 るところの 世 の 人 をすててこれを 離 れたまへばなり
30 ヱホバいひたまふユダの 民 は 我 前 に 惡 を 行 へり 即 ちその 憎 むべき 者 を 我 名 をもて 稱 へらるる 室 に 置 てこれを 汚 せり
31 又 ベンヒンノムの 谷 に 於 てトペテの 崇邱 を 築 きてその 子女 を 火 に 焚 かんとせり 我 これを 命 ぜずまた 斯 ることを 思 はざりし
32 ヱホバいひたまふ 然 ば 視 よ 此處 をトペテまたはベンヒンノムの 谷 と 稱 へずして 殺戮 の 谷 と 稱 ふる 日 きたらん 其 は 葬 るべき 地所 なきまでにトペテに 葬 るべければなり
33 この 民 の 屍 は 天空 の 鳥 と 地 の 獸 の 食物 とならんこれを 逐 ふものなかるべし
34 その 時 われユダの 邑 とヱルサレムの 街 に 欣喜 の 聲 歡樂 の 聲 新婿 の 聲 新婦 の 聲 なからしむべしこの 地 荒蕪 ればなり
Chapter 8
1 ヱホバいひたまふその 時 人 ユダの 王等 の 骨 とその 牧伯等 の 骨 と 祭司 の 骨 と 預言者 の 骨 とヱルサレムの 民 の 骨 をその 墓 よりほりいだし
2 彼等 の 愛 し 奉 へ 從 ひ 求 め 且 祭 れるところの 日 と 月 と 天 の 衆群 の 前 にこれを 曝 すべし 其 骨 はあつむる 者 なく 葬 る 者 なくして 糞土 のごとくに 地 の 面 にあらん
3 この 惡 き 民 の 中 ののこれる 餘遺 の 者 すべてわが 逐 やりしところに 餘 れる 者 皆 生 るよりも 死 ぬることを 願 んと 萬軍 のヱホバ 云 たまふ
4 汝 また 彼 らにヱホバかくいふと 語 るべし 人 もし 仆 るれば 起 きかへるにあらずやもし 離 るれば 歸 り 來 るにあらずや
5 何故 にヱルサレムにをる 此民 は 恒 にわれを 離 れて 歸 らざるや 彼 らは 詐僞 をかたく 執 て 歸 ることを 否 めり
6 われ 耳 を 側 てて 聽 に 彼 らは 善 ことを 云 ず 一人 もその 惡 を 悔 いてわがなせし 事 は 何 ぞやといふ 者 なし 彼 らはみな 戰場 に 馳入 る 馬 のごとくにその 途 に 歸 るなり
7 天空 の 鶴 はその 定期 を 知 り 斑鳩 と 燕 と 鴈 はそのきたる 時 を 守 るされど 我民 はヱホバの 律法 をしらざるなり
8 汝 いかで 我 ら 智慧 ありわれらにはヱホバの 律法 ありといふことをえんや 視 よまことに 書記 の 僞 の 筆 之 を 僞 とせり
9 智慧 ある 者 は 辱 しめられまたあわてて 執 へらる 視 よ 彼等 ヱホバの 言 を 棄 たり 彼 ら 何 の 智慧 あらんや
10 故 にわれその 妻 を 他人 にあたへ 其 田圃 を 他人 に 嗣 しめん 彼 らは 小 さき 者 より 大 なる 者 にいたるまで 皆 貪婪者 また 預言者 より 祭司 にいたるまで 皆 詭詐 をなす 者 なればなり
11 彼 ら 我民 の 女 の 傷 を 淺 く 醫 し 平康 からざる 時 に 平康 平康 といへり
12 彼 ら 憎 むべき 事 をなして 恥辱 らる 然 れど 毫 も 恥 ずまた 恥 を 知 らずこの 故 に 彼 らは 仆 るる 者 と 偕 に 仆 れんわが 彼 らを 罰 するときかれら 躓 くべしとヱホバいひたまふ
13 ヱホバいひたまふ 我 彼 らをことごとく 滅 さん 葡萄 の 樹 に 葡萄 なく 無花果 の 樹 に 無花果 なしその 葉 も 槁 れたり 故 にわれ 殲滅者 を 彼 らにつかはす.
14 我 ら 何 ぞ 此 にとどまるやあつまれよ 我 ら 堅 き 城邑 にゆきて 其處 に 滅 ん 我儕 ヱホバに 罪 を 犯 せしによりて 我 らの 神 ヱホバ 我 らを 滅 し 毒 なる 水 を 飮 せたまへばなり
15 われら 平康 を 望 めども 善 こと 來 らず 慰 めらるる 時 を 望 むにかへつて 恐懼 きたる
16 その 馬 の 嘶 はダンよりきこえこの 地 みなその 強 き 馬 の 聲 によりて 震 ふ 彼 らきたりて 此 地 とその 上 にある 者 および 邑 とその 中 に 住 る 者 を 食 ふ
17 視 よわれ 呪詛 のきかざる 蛇 蝮 を 汝 らのうちに 遣 はさん 是 汝 らを 嚙 べしとヱホバいひたまふ
18 嗚呼 われ 憂 ふいかにして 慰藉 をえんや 我 衷 の 心 惱 む
19 みよ 遠 き 國 より 我民 の 女 の 聲 ありていふヱホバはシオンに 在 さざるか 其 王 はその 中 に 在 ざるかと(ヱホバいひたまふ)彼 らは 何故 にその 偶像 と 異邦 の 虛 き 物 をもて 我 を 怒 らせしやと
20 收穫 の 時 は 過 ぎ 夏 もはや 畢 りぬされど 我 らはいまだ 救 はれず
21 我民 の 女 の 傷 によりて 我 も 傷 み 且 悲 しむ 恐懼 我 に 迫 れり
22 ギレアデに 乳香 あるにあらずや 彼處 に 醫者 あるにあらずやいかにして 我民 の 女 はいやされざるや
Chapter 9
1 ああ 我 わが 首 を 水 となし 我 目 を 涙 の 泉 となすことをえんものを 我民 の 女 の 殺 されたる 者 の 爲 に 晝夜 哭 かん
2 嗚呼 われ 曠野 に 旅人 の 寓所 をえんものを 我民 を 離 れてさりゆかん 彼 らはみな 姦淫 するもの 悖 れる 者 の 族 なればなり
3 彼 らは 弓 を 援 くがごとく 其 舌 をもて 僞 をいだす 彼 らは 此 地 において 眞實 のために 強 からず 惡 より 惡 にすすみまた 我 を 知 ざるなりとヱホバいひたまふ
4 汝 らおのおの 其 隣 に 心 せよ 何 の 兄弟 をも 信 ずる 勿 れ 兄弟 はみな 欺 きをなし 隣 はみな 讒 りまはればなり
5 彼 らはおのおの 其 隣 を 欺 きかつ 眞實 をいはず 其 舌 に 謊 をかたることを 敎 へ 惡 をなすに 勞 る
6 汝 の 住居 は 詭譎 の 中 にあり 彼 らは 詭譎 のために 我 を 識 ことをいなめりとヱホバいひたまふ
7 故 に 萬軍 のヱホバかくいひたまへり 視 よ 我 かれらを 鎔 し 試 むべしわれ 我民 の 女 の 事 を 如何 になすべきや
8 彼 らの 舌 は 殺 す 矢 のごとしかれら 詭 をいふまた 其 口 をもて 隣 におだやかにかたれども 其 心 の 中 には 害 をはかるなり
9 ヱホバいひたまふ 我 これらの 事 のために 彼 らを 罰 せざらんや 我 心 はかくのごとき 民 に 仇 を 復 さざらんや
10 われ 山 のために 泣 き 咷 び 野 の 牧場 のために 悲 むこれらは 焚 れて 過 る 人 なしまたここに 牛 羊 の 聲 をきかず 天空 の 鳥 も 獸 も 皆 逃 てさりぬ
11 われヱルサレムを 邱墟 とし 山犬 の 巢 となさんまたユダの 諸 の 邑々 を 荒 して 住 む 人 なからしめん
12 智慧 ありてこの 事 を 曉 る 人 は 誰 ぞやヱホバの 口 の 言 を 受 てこれを 示 さん 者 は 誰 ぞやこの 地 滅 されまた 野 のごとく 焚 れて 過 る 者 なきにいたりしは 何故 ぞ
13 ヱホバいひたまふ 是 彼 ら 我 その 前 に 立 しところの 律法 をすて 我 聲 をきかず 之 に 從 はざるによりてなり
14 彼 らはその 心 の 剛愎 なるとその 列祖 たちがおのれに 敎 へしバアルとに 從 へり
15 この 故 に 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいひたまふ 視 よわれ 彼等 すなはち 斯 民 に 茵蔯 を 食 はせ 毒 なる 水 を 飮 せ
16 彼 らもその 先祖 たちもしらざりし 國人 のうちに 彼 らを 散 しまた 彼 らを 滅 し 盡 すまで 其 後 に 劍 をつかはさん
17 萬軍 のヱホバかくいひたまふ 汝 らよく 考 へ 哭婦 をよびきたれ 又 人 を 遣 して 智 き 婦 をまねけよ
18 彼 らは 速 にきたりて 我儕 のために 哭哀 しみ 我儕 の 目 に 涙 をこぼさせ 我儕 の 目蓋 より 水 を 溢 れしめん
19 シオンより 哀 の 聲 きこゆ 云 く 嗚呼 われら 滅 され 我 ら 痛 く 辱 めらる 我 らは 其 地 を 去 り 彼 らはわが 住家 を 毀 ちたり
20 婦 たちよヱホバの 言 をきけ 汝 らの 耳 に 其 口 の 言 をいれよ 汝 らの 女 に 哭 ことを 敎 へおのおのその 隣 に 哀 の 歌 を 敎 ふべし
21 そは 死 のぼりてわれらの 窓 よりいり 我 らの 殿舍 に 入 り 外 にある 諸子 を 絕 し 街 にある 壯年 を 殺 さんとすればなり
22 ヱホバかくいへりと 汝 云 ふべし 人 の 屍 は 糞土 のごとく 田野 に 墮 ちんまた 收穫者 のうしろに 殘 りて 斂 めずにある 把 のごとくならんと
23 ヱホバかくいひたまふ 智慧 ある 者 はその 智慧 に 誇 る 勿 れ 力 ある 者 は 其 力 に 誇 るなかれ 富者 はその 富 に 誇 ること 勿 れ
24 誇 る 者 はこれをもて 誇 るべし 即 ち 明哲 して 我 を 識 る 事 とわがヱホバにして 地 に 仁惠 と 公道 と 公義 とを 行 ふ 者 なるを 知 る 事 是 なり 我 これらを 悦 ぶなりとヱホバいひたまふ
25 ヱホバいひたまひけるは 視 よわれすべて 陽 の 皮 に 割禮 をうけたる 者 すなはちエジプトとユダとエドムとアンモンの 子孫 とモアブと 野 にをりてその 鬚 を 剃 る 者 とを 罰 する 日 きたらんそはすべて 異邦人 は 割禮 をうけずまたイスラエルの 家 も 心 に 割禮 をうけざればなり
26 ヱホバいひたまひけるは 視 よわれすべて 陽 の 皮 に 割禮 をうけたる 者 すなはちエジプトとユダとエドムとアンモンの 子孫 とモアブと 野 にをりてその 鬚 を 剃 る 者 とを 罰 する 日 きたらんそはすべて 異邦人 は 割禮 をうけずまたイスラエルの 家 も 心 に 割禮 をうけざればなり
Chapter 10
1 イスラエルの 家 よヱホバの 汝 らに 語 たまふ 言 をきけ
2 ヱホバかくいひたまふ 汝 ら 異邦人 の 途 に 效 ふ 勿 れ 異邦人 は 天 にあらはるる 徴 を 懼 るるとも 汝 らはこれを 懼 るる 勿 れ
3 異國人 の 風俗 はむなしその 崇 むる 者 は 林 より 斫 たる 木 にして 木匠 の 手 に 斧 をもて 作 りし 者 なり
4 彼 らは 銀 と 金 をもてこれを 飾 り 釘 と 鎚 をもて 之 を 堅 めて 搖動 かざらしむ
5 こは 圓 き 柱 のごとくにして 言 はずまた 歩 むこと 能 はざるによりて 人 にたづさへらる 是 は 災害 をくだし 亦 は 福祉 をくだすの 權 なきによりて 汝 らこれを 畏 るる 勿 れ
6 ヱホバよ 汝 に 比 ふべき 者 なし 汝 は 大 なり 汝 の 名 は 其 權威 のために 大 なり
7 汝 萬國 の 王 たる 者 よ 誰 か 汝 を 畏 れざるべきや 汝 を 畏 るるは 當然 なりそは 萬國 のすべての 博士 たちのうちにもその 諸國 のうちにも 汝 に 比 ふべき 者 なければなり
8 彼 らはみな 獸 のことくまた 痴愚 なり 虛 しき 者 の 敎 は 惟 木 のみ
9 タルシシより 携 へ 來 し 銀箔 ウパズより 携 へ 來 し 金 は 鍛冶 と 鑄匠 の 作 りし 物 なり 靑 と 紫 をその 衣 となす 是 はすべて 巧 みなる 細工人 の 工作 なり
10 ヱホバは 眞 の 神 なり 彼 は 活 る 神 なり 永遠 の 王 なり 其 怒 によりて 地 は 震 ふ 萬國 はその 憤怒 にあたること 能 はず
11 汝等 かく 彼 らにいふべし 天地 を 造 らざりし 諸神 は 地 の 上 よりこの 天 の 下 より 失 さらんと
12 ヱホバはその 能 をもて 地 をつくり 其 智慧 をもて 世界 を 建 てその 明哲 をもて 天 を 舒 べたまへり
13 かれ 聲 をいだせば 天 に 衆 の 水 ありかれ 雲 を 地 の 極 よりいだし 電 と 雨 をおこし 風 をその 府庫 よりいだす
14 すべての 人 は 獸 の 如 くにして 智 なしすべての 鑄匠 はその 作 りし 像 のために 辱 をとる 其 鑄 るところの 像 は 僞物 にしてその 中 に 靈魂 なければなり
15 是 らは 虛 き 者 にして 迷妄 の 工作 なりその 罰 せらるるときに 滅 ぶべし
16 ヤコブの 分 は 是 のごとくならず 彼 は 萬物 の 造化主 なりイスラエルはその 產業 の 杖 なりその 名 は 萬軍 のヱホバといふなり
17 圍 の 中 に 坐 する 者 よ 汝 の 包 を 地 より 取 りあげよ
18 ヱホバかくいひたまふみよ 我 この 地 にすめる 者 を 此度 擲 たん 且 かれらをせめなやまして 擄 へられしむべし
19 われ 毀傷 をうく 嗚呼 われは 禍 なるかな 我 傷 は 重 し 我 いふこれまことにわが 患難 なりわれ 之 を 忍 べし
20 わが 幕屋 はやぶれわが 繩索 は 悉 く 斷 れ 我 衆子 は 我 をすてゆきて 居 ずなりぬ 幕屋 を 張 る 者 なくわが 幃 をかくる 者 なし
21 牧者 は 愚 にしてヱホバを 求 めず 故 に 利達 ずその 群 はみな 散 れり
22 きけよ 風聲 あり 北 の 國 より 大 なる 騒 きたる 是 ユダの 諸邑 を 荒 して 山犬 の 巢 となさん
23 ヱホバよわれ 知 る 人 の 途 は 自己 によらず 且 歩行 む 人 は 自 らその 歩履 を 定 むること 能 はざるなり
24 ヱホバよ 我 を 懲 したまへ 但 道 にしたがひ 怒 らずして 懲 したまへおそらくは 我 無 に 歸 せん
25 汝 を 知 ざる 國人 と 汝 の 名 を 龥 ざる 族 に 汝 の 怒 を 斟 ぎたまへ 彼 らはヤコブを 噬 ひ 之 をくらふて 滅 しその 牧場 を 荒 したればなり
Chapter 11
1 ヱホバよりヱレミヤにのぞめる 言 いふ
2 汝 らこの 契約 の 言 をききユダの 人 とヱルサレムにすめる 者 に 告 よ
3 汝 かれらに 語 れイスラエルの 神 ヱホバかくいひたまふこの 契約 の 言 に 遵 はざる 人 は 詛 はる
4 この 契約 はわが 汝 らの 先祖 をエジプトの 地 鐵 の 爐 の 中 より 導 き 出 せし 日 にかれらに 命 ぜしものなり 即 ち 我 いひけらく 汝 ら 我 聲 をきき 我 汝 らに 命 ぜし 諸 の 事 に 從 ひて 行 はば 汝 らは 我民 となり 我 は 汝 らの 神 とならん
5 われ 汝 らの 先祖 に 乳 と 蜜 の 流 るる 地 を 與 へんと 誓 ひしことを 成就 んと 即 ち 今日 のごとしその 時 我 こたへてアーメン、ヱホバといへり
6 またヱホバ 我 にいひたまひけるは 汝 すべて 此等 の 言 をユダの 諸邑 とヱルサレムの 衢 にしめし 汝 ら 此 契約 の 言 をききてこれを 行 へといふべし
7 われ 汝 らの 列祖 をエジプトの 地 より 導出 せし 日 より 今日 にいたるまで 切 に 彼 らを 戒 め 頻 に 戒 めて 汝 ら 我 聲 に 遵 へといへり
8 然 ど 彼 らは 遵 はずその 耳 を 傾 けずおのおの 其 惡 き 心 の 剛愎 なるにしたがひて 歩 めり 故 にわれ 此 契約 の 言 を 彼等 にきたらす 是 はわがかれらに 之 を 行 へと 命 ぜしかども 彼等 がおこなはざりし 者 なり
9 またヱホバ 我 にいひたまひけるはユダの 人々 とヱルサレムに 住 る 者 の 中 に 叛逆 の 事 あり
10 彼 らは 我 言 をきくことを 好 まざりしところのその 先祖 の 罪 にかへり 亦 他 の 神 に 從 ひて 之 に 奉 へたりイスラエルの 家 とユダの 家 はわがその 列祖 たちと 締 たる 契約 をやぶれり
11 この 故 にヱホバかくいひ 給 ふみよわれ 災禍 をかれらにくださん 彼 らこれを 免 かるることをえざるべし 彼 ら 我 をよぶとも 我 聽 じ
12 ユダの 邑 とヱルサレムに 住 る 者 はゆきてその 香 を 焚 し 神 を 龥 んされど 是等 はその 災禍 の 時 に 絕 てかれらを 救 ふことあらじ
13 ユダよ 汝 の 神 の 數 は 汝 の 邑 の 數 のごとし 且 汝 らヱルサレムの 衢 の 數 にしたがひて 恥 べき 者 に 壇 をたてたり 即 ちバアルに 香 を 焚 んとて 壇 をたつ
14 故 に 汝 この 民 の 爲 に 祈 る 勿 れ 又 その 爲 に 泣 きあるひは 求 る 勿 れ 彼 らがその 災禍 のために 我 を 呼 ときわれ 彼 らに 聽 ざるべし
15 わが 愛 する 者 は 我 室 にて 何 をなすや 惡 き 謀 をなすや 願 と 聖 き 肉 汝 に 災 を 脱 れしむるやもし 然 らば 汝 よろこぶべし
16 ヱホバ 汝 の 名 を 嘉果 ある 美 しき 靑橄欖 の 樹 と 稱 たまひしがおほいなる 喧嚷 の 聲 をもて 之 に 火 をかけ 且 その 枝 を 折 りたまふ
17 汝 を 植 し 萬軍 のヱホバ 汝 の 災 をさだめ 給 へりこれイスラエルの 家 とユダの 家 みづから 害 ふの 惡 をなしたるによるなり 即 ちバアルに 香 を 焚 きてわれを 怒 らせたり
18 ヱホバ 我 に 知 せたまひければ 我 これを 知 るその 時 汝 彼 らの 作爲 を 我 にしめしたまへり
19 我 は 牽 れて 宰 られにゆく 羔 の 如 く 彼 らが 我 をそこなはんとて 謀 をなすを 知 ず 彼 らいふいざ 我 ら 樹 とその 果 とを 共 に 滅 さんかれを 生 る 者 の 地 より 絕 てその 名 を 人 に 忘 れしむべしと
20 義 き 鞫 をなし 人 の 心腸 を 察 りたまふ 萬軍 のヱホバよ 我 わが 訴 を 汝 にのべたればわれをして 汝 が 彼 らに 仇 を 報 すを 見 せしめたまへ
21 是 をもてヱホバ、アナトテの 人々 につきてかくいひたまふ 彼等 汝 の 生命 を 取 んと 索 めて 言 ふ 汝 ヱホバの 名 をもて 預言 する 勿 れ 恐 らくは 汝 我 らの 手 に 死 んと
22 故 に 萬軍 のヱホバかくいひ 給 ふみよ 我 かれらを 罰 すべし 壯丁 は 劍 に 死 にその 子女 は 饑饉 にて 死 なん
23 餘 る 者 なかるべし 我 災 をアナトテの 人々 にきたらしめわが 彼 らを 罰 するの 年 をきたらしめん
Chapter 12
1 ヱホバよわが 汝 と 爭 ふ 時 に 汝 は 義 し 惟 われ 鞫 の 事 につきて 汝 と 言 ん 惡人 の 途 のさかえ 悖 れる 者 のみな 福 なるは 何故 ぞや
2 汝 かれらを 植 たり 彼 らは 根 づき 成長 て 實 を 結 べりその 口 は 汝 に 近 けどもその 心 は 汝 に 遠 ざかる
3 ヱホバ 汝 われを 知 り 我 を 見 またわが 心 の 汝 にむかひて 何 なるかを 試 みたまふ 羊 を 宰 りに 牽 いだすがごとく 彼 らを 牽 いだし 殺 す 日 の 爲 にかれらをそなへたまへ
4 いつまでこの 地 は 哭 きすべての 畑 の 蔬菜 は 枯 をるべけんやこの 地 に 住 る 者 の 惡 によりて 畜獸 と 鳥 は 滅 さる 彼 らいふ 彼 は 我 らの 終 をみざるべしと
5 汝 もし 歩行者 とともに 趨 てつかれなばいかで 騎馬者 と 競 はんや 汝 平安 なる 地 を 恃 まばいかでヨルダンの 傍 の 叢 に 居 ることをえんや
6 汝 の 兄弟 と 汝 の 父 の 家 も 汝 を 欺 きまた 大聲 をあげて 汝 を 追 ふかれらしたしく 汝 に 語 るともこれを 信 ずる 勿 れ
7 われ 我 家 を 離 れわが 產業 をすて 我 靈魂 の 愛 するところの 者 をその 敵 の 手 にわたせり
8 わが 產業 は 林 の 獅子 のごとし 我 にむかひて 其 聲 を 揚 ぐ 故 にわれ 之 を 惡 めり
9 我 產業 は 我 におけること 班駁 ある 鳥 のごとくならずや 鳥 之 を 圍 むにあらずや 野 のすべての 獸 きたりあつまれ 來 てこれを 食 へ
10 衆 の 牧者 わが 葡萄 園 をほろぼしわが 地 を 踐踏 しわがうるはしき 地 を 荒野 となせり
11 彼 らこれを 荒地 となせりその 荒地 我 にむかひて 哭 くなり 一人 もかへりみる 者 なければこの 全地 は 荒 たり
12 毀滅者 は 野 のすべての 童山 のうへに 來 れりヱホバの 劍 地 のこの 極 よりかの 極 までを 滅 ぼすすべて 血氣 ある 者 は 安 をえず
13 彼 らは 麥 を 播 て 荊棘 をかる 勞 れども 得 るところなし 汝 らはその 作物 のために 恥 るにいたらん 是 ヱホバの 烈 き 怒 によりてなり
14 わがイスラエルの 民 に 嗣 しむる 產業 をせむるところのすべてのわが 惡 き 隣 にむかひてヱホバかくいふみよわれ 彼等 をその 地 より 拔出 しまたユダの 家 を 彼 らの 中 より 拔出 すべし
15 われ 彼 らを 拔出 せしのちまた 彼 らを 恤 みておのおのを 其 產業 にかへし 各人 をその 地 に 歸 らしめん
16 彼等 もし 我民 の 道 をまなび 我 名 をさしてヱホバは 活 くと 誓 ふこと 嘗 て 我民 を 敎 へてバアルを 指 て 誓 はしめし 如 くせば 彼 らはわが 民 の 中 に 建 らるべし
17 されど 彼 らもし 聽 かざれば 我 かならずかかる 民 を 全 く 拔出 して 滅 すべしとヱホバいひたまふ
Chapter 13
1 ヱホバかくいひたまへり 汝 ゆきて 麻 の 帶 をかひ 汝 の 腰 にむすべ 水 に 入 る 勿 れ
2 われすなはちヱホバの 言 に 遵 ひ 帶 をかひてわが 腰 にむすべり
3 ヱホバの 言 ふたたび 我 にのぞみて 云 ふ
4 汝 が 買 て 腰 にむすべる 帶 を 取 り 起 てユフラテにゆき 彼處 にてこれを 磐 の 穴 にかくせと
5 ここに 於 てわれヱホバの 命 じたまひし 如 く 往 てこれをユフラテの 涯 にかくせり
6 おほくの 日 を 經 しのちヱホバ 我 にいひたまひけるは 起 てユフラテにゆきわが 汝 に 命 じて 彼處 にかくさしめし 帶 を 取 れと
7 われすなはちユフラテにゆき 帶 を 我 隱 せしところより 掘取 りしにその 帶 は 朽 て 用 ふるにたへず
8 またヱホバの 言 われにのぞみて 云 ふ
9 ヱホバかくいふ 我 かくの 如 くユダの 驕傲 とヱルサレムの 大 なる 驕傲 をやぶらん
10 この 惡 き 民 はわが 言 を 聽 ことをこばみ 己 の 心 の 剛愎 なるにしたがひて 行 み 且 他 の 神 に 從 ひてこれにつかへ 之 を 拜 す 彼等 は 此 帶 の 用 ふるにたへざるが 如 くなるべし
11 ヱホバいふ 帶 の 人 の 腰 に 附 がごとくわれイスラエルのすべての 家 とユダのすべての 家 を 我 に 附 しめ 之 を 我民 となし 名 となし 譽 となし 榮 となさんとせり 然 るに 彼等 はきかざりき
12 故 に 汝 この 言 を 彼 らに 語 るべしイスラエルの 神 ヱホバかくいふ 酒壺 には 皆 酒 盈 つと 彼 汝 にこたへていはん 我儕 豈 酒壺 に 酒 の 盈 ることを 知 ざらんやと
13 其 時 汝 かれらにいふべしヱホバかくいふみよわれ 此地 に 住 るすべての 者 とダビデの 位 に 坐 する 王等 と 祭司 と 預言者 およびヱルサレムに 住 るすべての 者 に 醉 を 盈 せ
14 彼 らを 此 と 彼 と 打 あはせて 碎 かん 父 と 子 をも 然 すべしわれ 彼 らを 恤 まず 惜 まず 憐 まずして 滅 さん
15 汝 らきけ 耳 を 傾 けよ 驕 る 勿 れヱホバかたりたまふなり
16 汝 らの 神 ヱホバに 其 いまだ 暗 を 起 したまはざる 先 汝 らの 足 のくらき 山 に 躓 かざる 先 に 榮光 を 皈 すべし 汝 ら 光明 を 望 まんにヱホバ 之 を 死 の 蔭 に 變 へ 之 を 昏黑 となしたまふにいたらん
17 汝 ら 若 これを 聽 ずば 我 靈魂 は 汝 らの 驕 を 隱 なるところに 悲 まん 又 ヱホバの 群 の 掠 めらるるによりて 我 目 いたく 泣 て 涙 をながすべし
18 なんぢ 王 と 大后 につげよ 汝 ら 自 ら 謙 りて 坐 せそはなんぢらの 美 しき 冕 汝 らの 首 より 落 べければなり
19 南 の 諸邑 は 閉 てこれを 啓 く 人 なしユダは 皆 擄移 され 盡 くとらへ 移 さる
20 汝 ら 目 を 擧 げて 北 より 來 る 者 をみよ 汝 らが 賜 はりし 群 汝 のうるはしき 群 はいづこにあるや
21 かれ 汝 の 親 み 馴 たる 者 を 汝 の 上 にたてて 首領 となさんとき 汝 何 のいふべきことあらんや 汝 の 痛 は 子 をうむ 婦 のごとくならざらんや
22 汝 心 のうちに 何故 にこの 事 我 にきたるやといふか 汝 の 罪 の 重 によりて 汝 の 裾 は 掲 げられなんぢの 踵 はあらはさるるなり
23 エテオピア 人 その 膚 をかへうるか 豹 その 斑駁 をかへうるか 若 これを 爲 しえば 惡 に 慣 たる 汝 らも 善 をなし 得 べし
24 故 にわれ 彼 らを 散 して 野 の 風 に 吹散 さるる 皮壳 のごとくせん
25 ヱホバいひたまふこは 汝 の 得 べき 分 わが 量 て 汝 にあたふる 產業 なり 汝 我 をわすれて 虛假 を 依賴 ばなり
26 故 にわれ 汝 の 前 の 裳 を 剥 ぎて 汝 の 羞恥 をあらはさん
27 われ 汝 の 姦淫 と 汝 の 嘶 と 汝 が 岡 のうへと 野 になせし 汝 の 亂淫 の 罪 と 汝 の 憎 むべき 行 をみたりヱルサレムよ 汝 は 禍 なるかな 汝 の 潔 くせらるるには 尚 いくばくの 時 を 經 べきや
Chapter 14
1 乾旱 の 事 につきてヱレミヤにのぞみしヱホバの 言 は 左 のごとし
2 ユダは 悲 むその 門 は 傾 き 地 にたふれて 哭 くヱルサレムの 咷 は 上 る
3 その 侯伯等 は 僕 をつかはして 水 を 汲 しむ 彼 ら 井 にいたれども 水 を 見 ず 空 き 器 をもちて 歸 り 恥 かつ 憂 へてその 首 をおほふ
4 地 に 雨 ふらずして 土 燥裂 たるにより 農夫 は 恥 て 首 を 掩 ふ
5 また 野 にある 麀 は 子 をうみて 之 を 棄 つ 草 なければなり
6 野 の 驢馬 は 童山 のうへにたちて 山犬 のごとく 喘 ぎ 草 なきによりて 目 眩 む
7 ヱホバよ 我儕 の 罪 われらを 訟 へて 證 をなすとも 願 くは 汝 の 名 の 爲 に 事 をなし 給 へ 我儕 の 違背 はおほいなり 我儕 汝 に 罪 を 犯 したり
8 イスラエルの 企望 なる 者 その 艱 るときに 救 ひたまふ 者 よ 汝 いかなれば 此地 に 於 て 他邦人 のごとくし 一夜 寄宿 の 旅客 のごとくしたまふや
9 汝 いかなれば 呆 てをる 人 のごとくし 救 をなすこと 能 はざる 勇士 のごとくしたまふやヱホバよ 汝 は 我 らの 間 にいます 我儕 は 汝 の 名 をもて 稱 へらるる 者 なり 我 らを 棄 たまふ 勿 れ
10 ヱホバこの 民 にかくいひたまへり 彼 らかく 好 んでさまよひ 其 足 を 禁 めざればヱホバ 彼 らを 悦 ばずいまその 愆 をおぼえ 其 罪 を 罰 すべし
11 ヱホバまた 我 にいひたまひけるは 汝 この 民 のために 恩 をいのる 勿 れ
12 彼 ら 斷食 するとも 我 その 呼龥 をきかず 燔祭 と 素祭 を 献 るとも 我 これをうけず 却 てわれ 劍 と 饑饉 と 疫病 をもて 彼 らを 滅 すべし
13 われいひけるは 嗚呼 主 ヱホバよみよ 預言者 たちはこの 民 にむかひ 汝 ら 劍 を 見 ざるべし 饑饉 は 汝 らにきたらじわれ 此處 に 鞏固 なる 平安 を 汝 らにあたへんといへり
14 ヱホバ 我 にいひたまひけるは 預言者等 は 我 名 をもて 詭 を 預言 せりわれ 之 を 遣 さず 之 に 命 ぜずまた 之 にいはず 彼 らは 虛誕 の 默示 と 卜筮 と 虛 きことと 己 の 心 の 詐 を 汝 らに 預言 せり
15 この 故 にかの 吾 が 遣 さざるに 我 名 をもて 預言 して 劍 と 饑饉 はこの 地 にきたらじといへる 預言者等 につきてヱホバかくいふこの 預言者等 は 劍 と 饑饉 に 滅 さるべし
16 また 彼等 の 預言 をうけし 民 は 饑饉 と 劍 によりてヱルサレムの 街 に 擲棄 られんこれを 葬 る 者 なかるべし 彼等 とその 妻 および 其 子 その 女 みな 然 りそはわれ 彼 らの 惡 をその 上 に 斟 げばなり
17 汝 この 言 を 彼 らに 語 るべしわが 目 は 夜 も 晝 もたえず 涙 を 流 さんそは 我民 の 童女 大 なる 滅 と 重 き 傷 によりて 亡 さるればなり
18 われ 出 て 畑 にゆくに 劍 に 死 る 者 あり 我 邑 にいるに 饑饉 に 艱 むものあり 預言者 も 祭司 もみなその 地 にさまよひて 知 ところなし
19 汝 はユダを 悉 くすてたまふや 汝 の 心 はシオンをきらふや 汝 いかなれば 我儕 を 撃 て 愈 しめざるか 我 ら 平安 を 望 めども 善 ことあらず 又 醫 さるる 時 を 望 むに 却 て 驚懼 あり
20 ヱホバよ 我 らはおのれの 惡 と 先祖 の 愆 を 知 るわれら 汝 に 罪 を 犯 したり
21 汝 の 名 のために 我 らを 棄 たまふ 勿 れ 汝 の 榮 の 位 を 辱 めたまふ 勿 れ 汝 のわれらに 立 し 契約 をおぼえて 毀 りたまふなかれ
22 異邦 の 虛 き 物 の 中 に 雨 を 降 せうるものあるや 天 みづから 白雨 をくだすをえんや 我 らの 神 ヱホバ 汝 これを 爲 したまふにあらずや 我 ら 汝 を 望 むそは 汝 すべて 此等 を 悉 く 作 りたまひたればなり
Chapter 15
1 ヱホバ 我 にいひたまひけるはたとひモーセとサムエルわが 前 にたつとも 我 こころは 斯 民 を 顧 ざるべしかれらを 我 前 より 逐 ひていでさらしめよ
2 彼 らもし 汝 にわれら 何處 にいでさらんやといはば 汝 彼 らにヱホバかくいへりといへ 死 に 定 められたる 者 は 死 にいたり 劍 に 定 められたる 者 は 劍 にいたり 饑饉 に 定 められたる 者 は 饑饉 にいたり 虜 に 定 められたる 者 は 虜 にいたるべしと
3 ヱホバ 云 たまひけるはわれ 四 の 物 をもて 彼 らを 罰 せんすなはち 劍 をもて 戮 し 犬 をもて 噬 せ 天空 の 鳥 および 地 の 獸 をもて 食 ひ 滅 さしめん
4 またユダの 王 ヒゼキヤの 子 マナセがヱルサレムになせし 事 によりわれ 彼 らをして 地 のすべての 國 に 艱難 をうけしめん
5 ヱルサレムよ 誰 か 汝 を 憐 まんたれか 汝 のために 嘆 かん 誰 かちかづきて 汝 の 安否 を 問 はん
6 ヱホバいひたまふ 汝 われをすてたり 汝 退 けり 故 にわれ 手 を 汝 のうへに 伸 て 汝 を 滅 さんわれ 憫 に 倦 り
7 われ 風扇 をもて 我民 をこの 地 の 門 に 煽 がんかれらは 其 途 を 離 れざるによりて 我 その 子 を 絕 ち 彼 らを 滅 すべし
8 彼 らの 寡婦 はわが 前 に 海濱 の 沙 よりも 多 し 晝 われほろぼす 者 を 携 へきたりて 彼 らと 壯者 の 母 とをせめ 驚駭 と 恐懼 を 突然 にかれの 上 におこさん
9 七人 の 子 をうみし 婦 は 衰 へて 氣 たえ 尚 晝 なるにその 日 は 早 く 沒 る 彼 は 辱 められて 面 をあからめん 其 餘 れる 者 はわれ 之 をその 敵 の 劍 に 付 さんとヱホバいひたまふ
10 嗚呼 われは 禍 なるかな 我 母 よ 汝 なに 故 に 我 を 生 しや 全國 の 人 我 と 爭 ひ 我 を 攻 むわれ 人 に 貸 さず 人 また 我 に 貸 さず 皆 我 を 詛 ふなり
11 ヱホバいひたまひけるは 我 實 に 汝 に 益 をえせしめんために 汝 を 惱 す 我 まことに 敵 をして 其 艱 の 時 と 災 の 時 に 汝 に 求 むることをなさしめん
12 鐵 いかで 北 の 鐵 と 銅 を 碎 かんや
13 われ 汝 の 資產 と 汝 の 資財 を 擄掠物 とならしめ 價 をうることなからしめん 是 汝 のすべての 罪 によるなりすべて 汝 の 境 のうちにかくなさん
14 われ 汝 の 敵 をして 汝 を 汝 の 識 ざる 地 にとらへ 移 さしめん 夫 我 怒 によりて 火 燃 え 汝 を 焚 んとするなり
15 ヱホバよ 汝 これを 知 りたまふ 我 を 憶 え 我 をかへりみたまへ 我 を 迫害 るものに 仇 を 復 したまへ 汝 の 容忍 によりて 我 をとらへられしむる 勿 れ 我 汝 の 爲 に 辱 を 受 るを 知 りたまへ
16 われ 汝 の 言 を 得 て 之 を 食 へり 汝 の 言 はわが 心 の 欣喜 快樂 なり 萬軍 の 神 ヱホバよわれは 汝 の 名 をもて 稱 へらるるなり
17 われ 嬉笑者 の 會 に 坐 せずまた 喜 ばずわれ 汝 の 手 によりて 獨 り 坐 す 汝 憤怒 をもて 我 に 充 したまへり
18 何故 にわが 痛 は 息 ずわが 傷 は 重 くして 愈 ざるか 汝 はわれにおけること 水 をたもたずして 人 を 欺 く 溪河 のごとくなるや
19 是 をもてヱホバかくいひたまへり 汝 もし 歸 らば 我 また 汝 をかへらしめて 我 前 に 立 しめん 汝 もし 賤 をすてて 貴 をいださば 我 口 のごとくならん 彼 らは 汝 に 歸 らんされど 汝 は 彼 らにかへる 勿 れ
20 われ 汝 をこの 民 の 前 に 堅 き 銅 の 牆 となさんかれら 汝 を 攻 るとも 汝 にかたざるべしそはわれ 汝 と 偕 にありて 汝 をたすけ 汝 を 救 へばなりとヱホバいひたまへり
21 我 汝 を 惡人 の 手 より 救 ひとり 汝 を 怖 るべき 者 の 手 より 放 つべし
Chapter 16
1 ヱホバの 言 また 我 にのぞみていふ
2 汝 この 處 にて 妻 を 娶 るなかれ 子女 を 得 るなかれ
3 此 處 に 生 るる 子女 とこの 地 に 之 を 生 む 母 と 之 を 生 む 父 とに 就 てヱホバかくいひたまふ
4 彼 らは 慘 しき 病 に 死 し 哀 まれず 葬 られずして 糞土 のごとくに 田地 の 面 にあらんまた 劍 と 饑饉 に 滅 されて 其 屍 は 天空 の 鳥 と 地 の 獸 の 食物 とならん
5 ヱホバかくいひたまへり 喪 ある 家 にいる 勿 れまた 往 て 之 を 哀 み 嗟 く 勿 れそはわれ 我 平安 と 恩寵 と 矜恤 をこの 民 より 取 ばなりとヱホバいひたまへり
6 大 なる 者 も 小 さき 者 もこの 地 に 死 べし 彼 らは 葬 られずまた 彼 らのために 哀 む 者 なく 自 ら 傷 くる 者 なく 髮 をそる 者 なかるべし
7 またその 哀 むときパンをさきて 其 死者 のために 之 を 慰 むるものなく 又 父 あるひは 母 のために 慰藉 の 杯 を 彼 らに 飮 しむる 者 なかるべし
8 汝 また 筵宴 の 家 にいりて 偕 に 坐 して 食飮 する 勿 れ
9 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいひたまふ 視 よ 汝 の 目 の 前 汝 の 世 に 在 るときにわれ 欣喜 の 聲 と 歡樂 の 聲 と 新娶者 の 聲 と 新婦 の 聲 とを 此處 に 絕 しめん
10 汝 このすべての 言 を 斯 民 に 告 るとき 彼 ら 汝 に 問 ふてヱホバわれらを 責 てこの 大 なる 災 を 示 したまふは 何故 ぞやまたわれらに 何 の 惡事 あるやわが 神 ヱホバに 背 きてわれらのなせし 罪 は 何 ぞやといはば
11 汝 かれらに 答 ふべしヱホバいひたまふ 是 汝 らの 先祖 われを 棄 て 他 の 神 に 從 ひこれに 奉 へこれを 拜 しまた 我 をすてわが 律法 を 守 らざりしによる
12 汝 らは 汝 らの 先祖 よりも 多 く 惡 をなせりみよ 汝 らはおのおの 自己 の 惡 き 心 の 剛愎 なるにしたがひて 我 にきかず
13 故 にわれ 汝 らを 此 の 地 より 逐 ひて 汝 らと 汝 らの 先祖 の 識 ざる 地 にいたらしめん 汝 らかしこにて 晝夜 ほかの 神 に 奉 へん 是 わが 汝 らを 憐 まざるによるなりと
14 ヱホバいひたまふ 然 ばみよ 此 後 イスラエルの 民 をエジプトの 地 より 導 きいだせしヱホバは 活 くといふことなくして
15 イスラエルの 民 を 北 の 地 とそのすべて 逐 やられし 地 より 導出 せしヱホバは 活 くといふ 日 きたらん 我 かれらを 我 その 先祖 に 與 へしかれらの 地 に 導 きかへるべし
16 ヱホバいひたまふみよ 我 おほくの 漁者 をよび 來 りて 彼 らを 漁 らせまたその 後 おほくの 獵者 を 呼來 りて 彼 らを 諸 の 山 もろもろの 岡 および 岩 の 穴 より 獵 いださしめん
17 我 目 はかれらの 諸 の 途 を 鑒 る 皆 我 にかくるるところなし 又 その 惡 は 我 目 に 匿 れざるなり
18 われまづ 倍 して 其 惡 とその 罪 に 報 いんそは 彼 らその 汚 れたる 者 の 屍 をもて 我 地 を 汚 しその 惡 むべきものをもて 我 產業 に 充 せばなり
19 ヱホバ 我 の 力 我 の 城 難 の 時 の 逃場 よ 萬國 の 民 は 地 の 極 より 汝 にきたりわれらの 先祖 の 嗣 るところの 者 は 惟 謊 と 虛浮事 と 益 なき 物 のみなりといはん
20 人 豈 神 にあらざる 者 をおのれの 神 となすべけんや
21 故 にみよわれ 此度 かれらに 知 らしむるところあらん 即 ち 我 手 と 我 能 をかれらに 知 らしめん 彼 らは 我 名 のヱホバなるを 知 るべし
Chapter 17
1 ユダの 罪 は 鐵 の 筆 金剛石 の 尖 をもてしるされその 心 の 碑 と 汝 らの 祭壇 の 角 に 鐫 らるるなり
2 彼 らはその 子女 をおもふが 如 くに 靑木 の 下 と 高岡 のうへなるその 祭壇 とアシラをおもふ
3 われ 野 に 在 る 我 山 と 汝 の 資產 と 汝 のもろもろの 財產 および 汝 の 四方 の 境 の 内 なる 汝 の 罪 を 犯 せる 崇邱 を 擄掠物 とならしめん
4 わが 汝 にあたへし 產業 より 汝 手 をはなさん 又 われ 汝 をして 汝 の 識 ざる 地 に 於 て 汝 の 敵 につかへしめんそは 汝 ら 我 をいからせて 限 なく 燃 る 火 を 發 したればなり
5 ヱホバかくいひたまふおほよそ 人 を 恃 み 肉 をその 臂 とし 心 にヱホバを 離 るる 人 は 詛 るべし
6 彼 は 荒野 に 棄 られたる 者 のごとくならん 彼 は 善事 のきたるをみず 荒野 の 燥 きたる 處 鹽 あるところ 人 の 住 ざる 地 に 居 らん
7 おほよそヱホバをたのみヱホバを 其 恃 とする 人 は 福 なり
8 彼 は 水 の 旁 に 植 たる 樹 の 如 くならん 其 根 を 河 にのべ 炎熱 きたるも 恐 るるところなしその 葉 は 靑 く 亢旱 の 年 にも 憂 へずして 絕 ず 果 を 結 ぶべし
9 心 は 萬物 よりも 僞 る 者 にして 甚 だ 惡 し 誰 かこれを 知 るをえんや
10 われヱホバは 心腹 を 察 り 腎腸 を 試 みおのおのに 其 途 に 順 ひその 行爲 の 果 によりて 報 ゆべし
11 鷓鴣 のおのれの 生 ざる 卵 をいだくが 如 く 不義 をもて 財 を 獲 る 者 あり 其人 は 命 の 半 にてこれに 離 れその 終 に 愚 なる 者 とならん
12 榮 の 位 よ 原始 より 高 き 者 わが 聖所 たる 者
13 イスラエルの 望 なるヱホバよ 凡 て 汝 を 離 るる 者 は 辱 められん 我 を 棄 る 者 は 土 に 錄 されん 此 はいける 水 の 源 なるヱホバを 離 るるによる
14 ヱホバよ 我 を 醫 し 給 へ 然 らばわれ 愈 んわれを 救 ひたまへさらば 我 救 はれん 汝 はわが 頌 るものなり
15 彼 ら 我 にいふヱホバの 言 は 何 にあるやいま 之 をのぞましめよと
16 われ 牧者 の 職 を 退 かずして 汝 にしたがひ 又 禍 の 日 を 願 はざりき 汝 これを 知 りたまふ 我 唇 よりいづる 者 は 汝 の 面 の 前 にあり
17 汝 我 を 懼 れしむる 者 となり 給 ふ 勿 れ 禍 の 時 に 汝 は 我 避場 なり
18 我 を 攻 る 者 を 辱 しめ 給 へ 我 を 辱 しむるなかれ 彼 らを 怖 れしめよ 我 を 怖 れしめ 給 ふなかれ 禍 の 日 を 彼 らに 來 らしめ 滅亡 を 倍 して 之 を 滅 し 給 へ
19 ヱホバ 我 にかくいひ 給 へり 汝 ゆきてユダの 王等 の 出入 する 民 の 門 及 びヱルサレムの 諸 の 門 に 立 て
20 彼 らにいへ 此 門 より 入 る 所 のユダの 王等 とユダのすべての 民 とヱルサレムに 住 るすべての 者 よ 汝 らヱホバの 言 をきけ
21 ヱホバかくいひたまふ 汝 ら 自 ら 愼 め 安息日 に 荷 をたづさへてヱルサレムの 門 にいる 勿 れ
22 また 安息日 に 汝 らの 家 より 荷 を 出 す 勿 れ 諸 の 工作 をなす 勿 れ 我 汝 らの 先祖 に 命 ぜしごとく 安息日 を 聖 くせよ
23 されど 彼 らは 遵 はず 耳 を 傾 けずまたその 項 を 強 くして 聽 ず 訓 をうけざるなり
24 ヱホバいひ 給 ふ 汝 らもし 謹愼 て 我 にきき 安息日 に 荷 をたづさへてこの 邑 の 門 にいらず 安息日 を 聖 くなして 諸 の 工作 をなさずば
25 ダビデの 位 に 坐 する 王等 牧伯 たちユダの 民 ヱルサレムに 住 る 者 車 と 馬 に 乗 てこの 邑 の 門 よりいることをえんまた 此 邑 には 限 なく 人 すまはん
26 また 人々 ユダの 邑 とヱルサレムの 四周 およびベニヤミンの 地 と 平地 と 山 と 南 の 方 よりきたり 燔祭 犠牲 素祭 馨香 謝祭 を 携 へてヱホバの 室 にいらん
27 されど 汝 らもし 我 に 聽 ずして 安息日 を 聖 くせず 安息日 に 荷 をたづさへてヱルサレムの 門 にいらばわれ 火 をその 門 の 内 に 燃 してヱルサレムの 殿舍 を 燬 んその 火 は 滅 ざるべし
Chapter 18
1 ヱホバよりヱレミヤにのぞめる 言 いふ
2 汝 起 て 陶人 の 屋 にくだれ 我 かしこに 於 てわが 言 を 汝 に 聞 しめんと
3 われすなはち 陶人 の 屋 にくだり 視 るに 轆轤 をもて 物 をつくりをりしが
4 その 泥 をもて 造 れるところの 器 陶人 の 手 のうちに 傷 ねたれば 彼 その 心 のままに 之 をもて 別 の 器 をつくれり
5 時 にヱホバの 言 我 にのぞみていふ
6 ヱホバいふイスラエルの 家 よこの 陶人 のなすが 如 くわれ 汝 になすことをえざるかイスラエルの 家 よ 陶人 の 手 に 泥 のあるごとく 汝 らはわが 手 にあり
7 われ 急 に 民 あるひは 國 をぬくべし 敗 るべし 滅 すべしといふことあらんに
8 もし 我 いひしところの 國 その 惡 を 離 れなば 我 之 に 災 を 降 さんとおもひしことを 悔 ん
9 我 また 急 に 民 あるいは 國 を 立 べし 植 べしといふことあらんに
10 もし 其 國 わが 目 に 惡 く 見 ゆるところの 事 を 行 ひわが 聲 に 遵 はずば 我 これに 福祉 を 錫 へんといひしことを 悔 ん
11 汝 いまユダの 人々 とヱルサレムに 住 る 者 にいへヱホバかくいへり 視 よ 我 汝 らに 災 をくださんと 思 ひめぐらし 汝 らをはかる 計策 を 設 く 故 に 汝 らおのおの 其 惡 き 途 を 離 れ 其 途 と 行 をあらためよと
12 しかるに 彼 らいふ 是 は 徒然 なりわれらは 自己 の 圖維 ところにしたがひ 各自 その 惡 き 心 の 剛愎 なるを 行 はんと
13 この 故 にヱホバかくいひたまふ 汝 ら 異國 のうちに 問 へ 斯 の 如 きことを 聞 し 者 ありやイスラエルの 處女 はいと 驚 くべきことをなせり
14 レバノンの 雪 豈 野 の 磐 を 離 れんや 遠方 より 流 くる 冷 なる 水 豈 涸 かんや
15 しかるに 我民 は 我 をわすれて 虛 き 物 に 香 を 焚 り 是等 の 物 彼 らをその 途 すなはち 古 き 途 に 蹶 かせまた 徑 すなはち 備 なき 道 に 行 しめ
16 その 地 を 荒 して 恒 に 人 の 笑 とならしめん 凡 て 其處 を 過 る 者 は 驚 きてその 首 を 搖 らん
17 われ 東風 のごとくに 彼 らをその 敵 の 前 に 散 さん 其 滅亡 の 日 にはわれ 背 を 彼 らに 向 て 面 をむけじ
18 彼 らいふ 去來 われら 計策 を 設 てヱレミヤをはからんそれ 祭司 には 律法 あり 智慧 ある 者 には 謀畧 あり 預言者 には 言 ありて 失 ざるべし 去來 われら 舌 をもて 彼 を 撃 ちその 諸 の 言 を 聽 ことをせざらんと
19 ヱホバよ 我 にききたまへ 又 我 と 爭 ふ 者 の 聲 をききたまへ
20 惡 をもて 善 に 報 ゆべきものならんや 彼 らはわが 生命 をとらん 爲 に 坑 を 掘 れりわが 汝 の 前 に 立 て 彼 らを 善 く 言 ひ 汝 の 憤怒 を 止 めんとせしを 憶 えたまへ
21 さればかれらの 子女 を 饑饉 にあたへ 彼 らを 劍 の 刃 にわたしたまへ 其 妻 は 子 を 失 ひ 且 寡 となり 其 男 は 死 をもて 亡 されその 少者 は 劍 をもて 戰 に 殺 されよかし
22 汝 突然 に 敵 をかれらに 臨 ませたまふ 時 號呼 をその 家 の 内 より 聞 えしめよそは 彼 ら 坑 を 掘 りて 我 を 執 へんとしまた 機檻 を 置 てわが 足 を 執 へんとすればなり
23 ヱホバよ 汝 はかれらが 我 を 殺 さんとするすべての 謀畧 を 知 りたまふ 其 惡 を 赦 すことなく 其 罪 を 汝 の 前 より 抹去 りたまふなかれ 彼 らを 汝 の 前 に 仆 れしめよ 汝 の 怒 りたまふ 時 にかく 彼 らになしたまへ
Chapter 19
1 ヱホバかくいひたまふ 往 て 陶人 の 瓦罇 をかひ 民 の 長老 と 祭司 の 長老 の 中 より 數人 をともなひて
2 陶人 の 門 の 前 にあるベンヒンノムの 谷 にゆき 彼處 に 於 てわが 汝 に 告 んところの 言 を 宣 よ
3 云 くユダの 王等 とヱルサレムに 住 る 者 よヱホバの 言 をきけ 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいひたまふ 視 よ 我 災 を 此處 にくだすべし 凡 そ 之 をきく 者 の 耳 はかならず 鳴 らん
4 こは 彼 ら 我 を 棄 てこの 處 を 瀆 し 此 にて 自己 とその 先祖 およびユダの 王等 の 知 ざる 他 の 神 に 香 を 焚 き 且 辜 なきものの 血 をこの 處 に 盈 せばなり
5 又 彼 らはバアルの 爲 に 崇邱 を 築 き 火 をもて 己 の 兒子 を 焚 き 燔祭 となしてバアルにささげたり 此 わが 命 ぜしことにあらず 我 いひしことにあらず 又 我 心 に 意 はざりし 事 なり
6 ヱホバいひたまふさればみよ 此處 をトペテまたはベンヒンノムの 谷 と 稱 ずして 屠戮 の 谷 と 稱 ふる 日 きたらん
7 また 我 この 處 に 於 てユダとヱルサレムの 謀 をむなしうし 劍 をもて 彼 らを 其 敵 の 前 とその 生命 を 索 る 者 の 手 に 仆 しまたその 屍 を 天空 の 鳥 と 地 の 獸 の 食物 となし
8 かつ 此 邑 を 荒 して 人 の 胡盧 とならしめん 凡 そここを 過 る 者 はその 諸 の 災 に 驚 きて 笑 ふべし
9 また 彼 らがその 敵 とその 生命 を 索 る 者 とに 圍 みくるしめらるる 時 我 彼 らをして 己 の 子 の 肉 女 の 肉 を 食 はせん 又 彼 らは 互 にその 友 の 肉 を 食 ふべし
10 汝 ともに 行 く 人 の 目 の 前 にてその 瓦罇 を 毀 ちて 彼 らにいふべし
11 萬軍 のヱホバかくいひ 給 ふ 一回 毀 てば 復 全 うすること 能 はざる 陶人 の 器 を 毀 つが 如 くわれ 此民 とこの 邑 を 毀 たんまた 彼 らは 葬 るべき 地 なきによりてトペテに 葬 られん
12 ヱホバいひ 給 ふ 我 この 處 とこの 中 に 住 る 者 とに 斯 なし 此 邑 をトペテの 如 くなすべし
13 且 ヱルサレムの 室 とユダの 王等 の 室 はトペテの 處 のごとく 汚 れん 其 は 彼 らすべての 室 の 屋蓋 のうへにて 天 の 衆群 に 香 をたき 他 の 神 に 酒 をそそげばなり
14 ヱレミヤ、ヱホバの 己 を 遣 はして 預言 せしめたまひしトペテより 歸 りきたりヱホバの 室 の 庭 に 立 ちすべての 民 に 語 りていひけるは
15 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいひたまふ 視 よわれ 我 いひし 諸 の 災 をこの 邑 とその 諸 の 郷村 にくださん 彼 らその 項 を 強 くして 我 言 を 聽 ざればなり
Chapter 20
1 祭司 インメルの 子 ヱホバの 室 の 宰 の 長 なるパシユル、ヱレミヤがこの 言 を 預言 するをきけり
2 是 に 於 てパシユル 預言者 ヱレミヤを 打 ちヱホバの 室 にある 上 のベニヤミンの 門 の 桎梏 に 繋 げり
3 翌日 パシユル、ヱレミヤを 桎梏 より 釋 はなちしにヱレミヤ 彼 にいひけるはヱホバ 汝 の 名 をパシユルと 稱 ずしてマゴルミッサビブ(驚懼 周圍 にあり)と 稱 び 給 ふ
4 即 ちヱホバかくいひたまふ 視 よわれ 汝 をして 汝 と 汝 のすべての 友 に 恐怖 をおこさしむる 者 となさん 彼 らはその 敵 の 劍 に 仆 れん 汝 の 目 はこれを 見 べし 我 またユダのすべての 民 をバビロン 王 の 手 に 付 さん 彼 は 彼 らをバビロンに 移 し 劍 をもて 殺 すべし
5 我 またこの 邑 のすべての 貨財 とその 得 たる 諸 の 物 とその 諸 の 珍寶 とユダの 王等 のすべての 儲蓄 を 其 敵 の 手 に 付 さん 彼 らはこれを 掠 めまた 民 を 擄 へてバビロンに 移 すべし
6 パシユルよ 汝 と 汝 の 家 にすめる 者 は 悉 く 擄 へ 移 されん 汝 はバビロンにいたりて 彼處 に 死 にかしこに 葬 られん 汝 も 汝 が 僞 りて 預言 せし 言 を 聽 し 友 もみな 然 らん
7 ヱホバよ 汝 われを 勸 めたまひてわれ 其 勸 に 從 へり 汝 我 をとらへて 我 に 勝 給 へりわれ 日々 に 人 の 笑 となり 人 皆 我 を 嘲 りぬ
8 われ 語 り 呼 はるごとに 暴逆 殘虐 の 事 をいふヱホバの 言 日々 にわが 身 の 恥辱 となり 嘲弄 となるなり
9 是 をもて 我 かさねてヱホバの 事 を 宣 ず 又 その 名 をもてかたらじといへり 然 どヱホバのことば 我 心 にありて 火 のわが 骨 の 中 に 閉 こもりて 燃 るがごとくなれば 忍耐 につかれて 堪難 し
10 そは 我 おほくの 人 の 讒 をきく 驚懼 まはりにあり 訴 へよ 彼 を 訴 へん 我 親 しき 者 はみな 我 蹶 くことあらんかと 窺 ひて 互 にいふ 彼 誘 はるることあらんしからば 我儕 彼 に 勝 て 仇 を 報 ゆることをえんと
11 然 どヱホバは 強 き 勇士 のごとくにして 我 と 偕 にいます 故 に 我 を 攻 る 者 は 蹶 きて 勝 ことをえずそのなし 遂 ざるが 爲 に 大 なる 恥辱 を 取 ん 其 羞恥 は 何時 迄 も 忘 られざるべし
12 義人 を 試 み 人 の 心膓 を 見 たまふ 萬軍 のヱホバよ 我 汝 に 訴 を 申 たれば 我 をして 汝 が 彼 らに 仇 を 報 すを 見 せしめよ
13 ヱホバに 歌 を 謠 へよヱホバを 頌 めよそは 貧者 の 生命 を 惡者 の 手 より 救 ひ 給 へばなり
14 ああ 我 生 れし 日 は 詛 はれよ 我 母 のわれを 生 し 日 は 祝 せられざれ
15 わが 父 に 男子 汝 に 生 れしと 告 て 父 を 大 に 喜 ばせし 人 は 詛 はれよ
16 其人 はヱホバの 憫 まずして 滅 したまひし 邑 のごとくなれよ 彼 をして 朝 に 號呼 をきかしめ 午間 に 鬨聲 をきかしめよ
17 彼 我 を 胎 のうちに 殺 さず 我 母 を 我 の 墓 となさず 常 にその 胎 を 大 ならしめざりしが 故 なり
18 我 何 なれば 胎 をいでて 艱難 と 憂患 をかうむり 恥辱 をもて 日 を 送 るや
Chapter 21
1 ゼデキヤ 王 マルキヤの 子 パシユルと 祭司 マアセヤの 子 ゼパニヤをヱレミヤに 遣 し
2 バビロンの 王 ネブカデネザル 我 らを 攻 むれば 汝 われらの 爲 にヱホバに 求 めよヱホバ 恒 のごとくそのもろもろの 奇 なる 跡 をもて 我 らを 助 けバビロンの 王 を 我 らより 退 かしめたまふことあらんと 曰 しむ 其時 ヱホバの 言 ヱレミヤに 臨 めり
3 ヱレミヤ 彼 らにこたへけるは 汝 らゼデキヤにかく 語 ふべし
4 イスラエルの 神 ヱホバかくいひたまふ 視 よわれ 汝 らがこの 邑 の 外 にありて 汝 らを 攻 め 圍 むところのバビロン 王 およびカルデヤ 人 とたたかひて 手 に 持 ところのその 武器 をかへし 之 を 邑 のうちに 聚 めん
5 われ 手 を 伸 べ 臂 をつよくし 震怒 と 憤恨 と 烈 き 怒 をもて 汝 らをせむべし
6 我 また 此 邑 にすめる 人 と 畜 を 撃 ん 皆 重 き 疫病 によりて 死 べし
7 ヱホバいひたまふ 此 後 われユダの 王 ゼデキヤとその 諸臣 および 民 此 邑 に 疫病 と 劍 と 饑饉 をまぬかれて 遺 れる 者 をバビロンの 王 ネブカデネザルの 手 と 其 敵 の 手 および 凡 そその 生命 を 索 る 者 の 手 に 付 さんバビロンの 王 は 劍 の 刃 をもて 彼 らを 撃 ちかれらを 惜 まず 顧 みず 恤 れまざるべし
8 汝 また 此民 にヱホバかくいふと 語 るべし 視 よわれ 生命 の 道 と 死 の 道 を 汝 らの 前 に 置 く
9 この 邑 にとどまる 者 は 劍 と 饑饉 と 疫病 に 死 べしされど 汝 らを 攻 め 圍 むところのカルデヤ 人 に 出降 る 者 はいきん 其 命 はおのれの 掠取物 となるべし
10 ヱホバいひたまふ 我 この 邑 に 面 を 向 しは 福 をあたふる 爲 にあらず 禍 をあたへんが 爲 なりこの 邑 はバビロンの 王 の 手 に 付 されん 彼 火 をもて 之 を 焚 くべし
11 またユダの 王 の 家 に 告 べし 汝 らヱホバの 言 をきけ
12 ダビデの 家 よヱホバかくいふ 汝 朝 ごとに 義 く 鞫 をなし 物 を 奪 はるる 人 をその 暴逆者 の 手 より 救 へ 否 ざれば 汝 らの 行 の 惡 によりて 我 怒 火 のごとくに 發 で 燃 て 滅 ざるべし
13 ヱホバいひたまふ 谷 と 平原 の 磐 とにすめる 者 よみよ 我 汝 に 敵 す 汝 らは 誰 か 降 て 我儕 を 攻 んや 誰 かわれらの 居 處 にいらんやといふ
14 我 汝 らをその 行 の 果 によりて 罰 せん 又 其 林 に 火 を 起 し 其 四周 をことごとく 焚 つくすべしとヱホバいひたまふ
Chapter 22
1 ヱホバかくいひたまへり 汝 ユダの 王 の 室 にくだり 彼處 にこの 言 をのべていへ
2 ダビデの 位 に 坐 するユダの 王 よ 汝 と 汝 の 臣 および 此 門 よりいる 汝 の 民 ヱホバの 言 をきけ
3 ヱホバかくいふ 汝 ら 公道 と 公義 を 行 ひ 物 を 奪 はるる 人 をその 暴虐者 の 手 より 救 ひ 異邦人 と 孤子 と 嫠婦 をなやまし 虐 ぐる 勿 れまた 此處 に 無辜 の 血 を 流 す 勿 れ
4 汝 らもし 此言 を 眞 に 行 はばダビデの 位 に 坐 する 王 とその 臣 および 其 民 は 車 と 馬 に 乗 てこの 室 の 門 にいることをえん
5 然 ど 汝 らもし 此 言 を 聽 ずばわれ 自己 を 指 して 誓 ふ 此 室 は 荒地 となるべしとヱホバいひたまふ
6 ヱホバ、ユダの 王 の 家 につきてかく 曰 たまふ 汝 は 我 におけることギレアデのごとくレバノンの 巓 のごとし 然 どわれかならず 汝 を 荒野 となし 人 の 住 はざる 邑 となさん
7 われ 破壞者 をまふけて 汝 を 攻 めしめん 彼 ら 各人 その 武器 を 執 り 汝 の 美 しき 香柏 を 斫 てこれを 火 に 投 いれん
8 多 の 國 の 人 此 邑 をすぎ 互 に 語 てヱホバ 何 なれば 此 大 なる 邑 にかく 爲 せしやといはんに
9 人 こたへて 是 は 彼等 其 神 ヱホバの 契約 をすてて 他 の 神 を 拜 し 之 に 奉 へしに 由 なりといはん
10 死者 の 爲 に 泣 くことなくまた 之 が 爲 に 嗟 くこと 勿 れ 寧 擄 へ 移 されし 者 の 爲 にいたく 嗟 くべし 彼 は 再 び 歸 てその 故園 を 見 ざるべければなり
11 ユダの 王 ヨシヤの 子 シヤルム 即 ちその 父 に 繼 で 王 となりて 遂 に 此處 をいでたる 者 につきてヱホバかくいひたまへり 彼 は 再 び 此處 に 歸 らじ
12 彼 はその 移 されし 處 に 死 んふたたび 此地 を 見 ざるべし
13 不義 をもて 其 室 をつくり 不法 をもて 其 樓 を 造 り 其 隣人 を 傭 て 何 をも 與 へず 其 價 を 拂 はざる 者 は 禍 なるかな
14 彼 いふ 我 己 の 爲 に 廣 厦 と 涼 しき 樓 をつくり 又 己 の 爲 に 窓 を 造 り 香柏 をもて 之 を 蔽 ひ 赤 く 之 を 塗 んと
15 汝 香柏 を 爭 ひもちふるによりて 王 たるを 得 るか 汝 の 父 は 食飮 せざりしや 公義 と 公道 を 行 ひて 福 を 得 ざりしや
16 彼 は 貧者 と 患艱者 の 訟 を 理 して 祥 をえたりかく 爲 すは 我 を 識 ことに 非 ずやとヱホバいひ 給 ふ
17 然 ど 汝 の 目 と 心 は 惟 貪 をなさんとし 無辜 の 血 を 流 さんとし 虐遇 と 暴逆 をなさんとするのみ
18 故 にヱホバ、ユダの 王 のヨシヤの 子 ヱホヤキムにつきてかく 曰 たまふ 衆人 は 哀 しいかな 我 兄 かなしいかな 我 姊 といひて 嗟 かず 又 哀 しいかな 主 よ 哀 しいかな 其 榮 と 曰 て 嗟 かじ
19 彼 は 驢馬 を 埋 るがごとく 埋 られん 即 ち 曳 れてヱルサレムの 門 の 外 に 投棄 らるべし
20 汝 レバノンに 登 りて 呼 ばはりバシヤンに 汝 の 聲 を 揚 げアバリムより 呼 はれ 其 は 汝 の 愛 する 者 悉 く 滅 されたればなり
21 汝 の 平康 なる 時 我 汝 に 語 しかども 汝 は 我 にきかじといへり 汝 いとけなき 時 よりわが 聲 を 聽 ずこれ 汝 の 故習 なり
22 汝 の 牧者 はみな 風 に 呑 つくされ 汝 の 愛 する 者 はとらへ 移 されん 其 時 汝 はおのれの 諸 の 惡 のために 痛 く 恥 べし
23 汝 レバノンにすみ 巢 を 香柏 につくる 者 よ 汝 の 劬勞 子 を 產 む 婦 の 痛苦 のごとくにきたらんとき 汝 の 哀慘 はいかにぞや
24 ヱホバいひたまふ 我 は 活 くユダの 王 ヱホヤキムの 子 ヱコニヤは 我 右 の 手 の 指環 なれども 我 これを 拔 ん
25 われ 汝 の 生命 を 索 る 者 の 手 および 汝 が 其 面 を 畏 るる 者 の 手 すなはちバビロンの 王 ネブカデネザルの 手 とカルデヤ 人 の 手 に 汝 を 付 さん
26 われ 汝 と 汝 を 生 し 母 を 汝等 がうまれざりし 他 の 地 に 逐 やらん 汝 ら 彼處 に 死 べし
27 彼 らの 靈魂 のいたく 歸 らんことを 願 ふところの 地 に 彼 らは 歸 ることをえず
28 この 人 ヱコニヤは 賤 しむべき 壞 れたる 器 ならんや 好 ましからざる 器具 ならんや 如何 なれば 彼 と 其 子孫 は 逐出 されてその 識 ざる 地 に 投 やらるるや
29 地 よ 地 よ 地 よヱホバの 言 をきけ
30 ヱホバかくいひたまふこの 人 を 子 なくして 其 生命 の 中 に 榮 えざる 人 と 錄 せそはその 子孫 のうちに 榮 えてダビデの 位 に 坐 しユダを 治 る 人 かさねてなかるべければなり
Chapter 23
1 ヱホバいひ 給 ひけるは 嗚呼 わが 養 ふ 群 を 滅 し 散 す 牧者 は 禍 なるかな
2 故 にイスラエルの 神 ヱホバ 我民 を 養 ふ 牧者 につきて 斯 いふ 汝 らはわが 群 を 散 しこれを 逐 はなちて 顧 みざりき 視 よわれ 汝 らの 惡 き 行 によりて 汝等 に 報 ゆべしとヱホバいふ
3 われ 我 群 の 遺餘 たる 者 をその 逐 はなちたる 諸 の 地 より 集 め 再 びこれを 其 牢 に 歸 さん 彼 らは 子 を 產 て 多 くなるべし
4 我 これを 養 ふ 牧者 をその 上 に 立 ん 彼等 はふたたび 慄 かず 懼 ずまた 失 じとヱホバいひたまふ
5 ヱホバいひたまひけるは 視 よわがダビデに 一 の 義 き 枝 を 起 す 日 來 らん 彼 王 となりて 世 を 治 め 榮 え 公道 と 公義 を 世 に 行 ふべし
6 其日 ユダは 救 をえイスラエルは 安 に 居 らん 其 名 はヱホバ 我儕 の 義 と 稱 らるべし
7 この 故 にヱホバいひ 給 ふ 視 よイスラエルの 民 をエジプトの 地 より 導出 せしヱホバは 活 くと 人衆 復 いはずして
8 イスラエルの 家 の 裔 を 北 の 地 と 其 諸 て 逐 やりし 地 より 導出 せしヱホバは 活 くといふ 日 來 らん 彼 らは 自己 の 地 に 居 るべし
9 預言者輩 のために 我 心 はわが 衷 に 壞 れわが 骨 は 皆 震 ふ 且 ヱホバとその 聖言 のためにわれは 醉 る 人 のごとく 酒 に 勝 るる 人 のごとし
10 この 地 は 姦淫 をなすもの 盈 ち 地 は 呪詛 によりて 憂 へ 曠野 の 艸 は 枯 る 彼 らの 途 はあしく 其 力 は 正 しからず
11 預言者 と 祭司 は 偕 に 邪惡 なりわれ 我 家 に 於 てすら 彼等 の 惡 を 見 たりとヱホバいひたまふ
12 故 にかれらの 途 は 暗 に 在 る 滑 なる 途 の 如 くならん 彼等 推 れて 其 途 に 仆 るべし 我 災 をその 上 にのぞましめん 是 彼 らが 刑罰 らるる 年 なりとヱホバいひたまふ
13 われサマリヤの 預言者 の 中 に 愚昧 なる 事 あるをみたり 彼等 はバアルに 託 りて 預言 し 我民 イスラエルを 惑 はせり
14 我 ヱルサレムの 預言者 の 中 にも 憎 むべき 事 あるを 見 たり 彼等 は 姦淫 をなし 詐僞 をおこなひ 惡人 の 手 を 堅 くして 人 をその 惡 に 離 れざらしむ 彼等 みな 我 にはソドムのごとく 其 民 はゴモラのごとし
15 この 故 に 萬軍 のヱホバ 預言者 につきてかくいひたまふ 視 よわれ 茵蔯 を 之 に 食 はせ 毒水 をこれに 飮 せんそは 邪惡 ヱルサレムの 預言者 よりいでて 此 全地 に 及 べばなり
16 萬軍 のヱホバかくいひたまふ 汝等 に 預言 する 預言者 の 言 を 聽 く 勿 れ 彼等 は 汝 らを 欺 きヱホバの 口 よりいでざるおのが 心 の 默示 を 語 るなり
17 常 に 彼 らは 我 を 藐忽 ずる 者 にむかひて 汝等 平安 をえんとヱホバいひたまへりといひ 又 己 が 心 の 剛愎 なるに 循 ひて 行 むところのすべての 者 に 向 ひて 災 汝 らに 來 らじといへり
18 誰 かヱホバの 議會 に 立 て 其 言 を 見聞 せし 者 あらんや 誰 か 其 耳 を 傾 けて 我 言 を 聽 し 者 あらんや
19 みよヱホバの 暴風 あり 怒 と 旋轉風 いでて 惡人 の 首 をうたん
20 ヱホバの 怒 はかれがその 心 の 思 を 行 ひてこれを 遂 げ 給 ふまでは 息 じ 末 の 日 に 汝 ら 明 にこれを 曉 らん
21 預言者等 はわが 遣 さざるに 趨 り 我 告 ざるに 預言 せり
22 彼 らもし 我 議會 に 立 ちしならば 我民 にわが 言 をきかしめて 之 をその 惡 き 途 とその 惡 き 行 に 離 れしめしならん
23 ヱホバいひ 給 ふ 我 はただ 近 くにおいてのみ 神 たらんや 遠 くに 於 ても 神 たるにあらずや
24 ヱホバいひたまふ 人 我 に 見 られざる 樣 に 密 かなる 處 に 身 を 匿 し 得 るかヱホバいひたまふ 我 は 天地 に 充 るにあらずや
25 われ 我 名 をもて 謊 を 預言 する 預言者等 がわれ 夢 を 見 たりわれ 夢 を 見 たりと 曰 ふをきけり
26 謊 を 預言 する 預言者等 はいつまで 此 心 をいだくや 彼 らは 其心 の 詐僞 を 預言 するなり
27 彼 らは 其 先祖 がバアルによりて 我 名 を 忘 れしごとく 互 に 夢 をかたりて 我民 にわが 名 を 忘 れしめんと 思 ふや
28 夢 をみし 預言者 は 夢 を 語 るべし 我 言 を 受 し 者 は 誠實 をもて 我 言 を 語 るべし 糠 いかで 麥 に 比擬 ことをえんやとヱホバいひたまふ
29 ヱホバ 言 たまはく 我 言 は 火 のごとくならずや 又 磐 を 打碎 く 槌 の 如 くならずや
30 故 に 視 よわれ 我 言 を 相互 に 竊 める 預言者 の 敵 となるとヱホバいひたまふ
31 視 よわれは 彼 いひたまへりと 舌 をもて 語 るところの 預言者 の 敵 となるとヱホバいひたまふ
32 ヱホバいひたまひけるは 視 よわれ 僞 の 夢 を 預言 する 者 の 敵 となる 彼 らは 之 を 語 りまたその 謊 と 其 誇 をもて 我民 を 惑 はす 我 かれらを 遣 さずかれらに 命 ぜざるなり 故 に 彼 らは 斯 民 に 益 なしとヱホバいひ 給 ふ
33 この 民 或 は 預言者 又 は 祭司 汝 に 問 てヱホバの 重負 は 何 ぞやといはば 汝 彼等 にこたへてヱホバの 重負 は 我 汝等 を 棄 んとヱホバの 云 たまひし 事 是 なりといふべし
34 ヱホバの 重負 といふところの 預言者 と 祭司 と 民 には 我 その 人 と 其 家 にこれを 降 さん
35 汝 らはおのおの 斯 互 に 言 ひその 兄弟 にいふべしヱホバは 何 と 應 へたまひしやヱホバは 何 と 云 たまひしやと
36 汝 ら 復 びヱホバの 重負 といふべからず 人 の 重負 となる 者 は 其人 の 言 なるべし 汝 らは 活 る 神 萬軍 のヱホバなる 我 らの 神 の 言 を 枉 るなり
37 汝 かく 預言者 にいふべしヱホバは 汝 に 何 と 答 へ 給 ひしやヱホバは 何 といひたまひしやと
38 汝 らもしヱホバの 重負 といはばヱホバそれにつきてかくいひたまふ 我 人 を 汝 らに 遣 して 汝等 ヱホバの 重負 といふべからずといはしむるも 汝 らはヱホバの 重負 といふ 此言 をいふによりて
39 われ 必 ず 汝 らを 忘 れ 汝 らと 汝 らの 先祖 にあたへし 此 邑 と 汝 らとを 我 前 より 棄 ん
40 且 われ 永遠 の 辱 と 永遠 なる 忘 らるることなき 恥 を 汝 らにかうむらしめん
Chapter 24
1 バビロンの 王 ネブカデネザル、ユダの 王 ヱホヤキムの 子 ヱコニヤおよびユダの 牧伯等 と 木匠 と 鐵匠 をヱルサレムよりバビロンに 移 せしのちヱホバ 我 にヱホバの 殿 の 前 に 置 れたる 二筐 の 無花果 を 示 したまへり
2 その 一 の 筐 には 始 に 熟 せしがごとき 至佳 き 無花果 ありその 一 の 筐 にはいと 惡 くして 食 ひ 得 ざるほどなる 惡 き 無花果 あり
3 ヱホバ 我 にいひ 給 ひけるはヱレミヤよ 汝 何 を 見 しや 我 答 へけるは 無花果 なりその 佳 き 無花果 はいと 佳 しその 惡 きものは 至 惡 しくして 食 ひ 得 ざるほどに 惡 し
4 ヱホバの 言 また 我 にのぞみていふ
5 イスラエルの 神 ヱホバかくいふ 我 わが 此處 よりカルデヤ 人 の 地 に 逐 ひやりしユダの 虜人 を 此 佳 き 無花果 のごとくに 顧 みて 惠 まん
6 我 彼等 に 目 をかけて 之 をめぐみ 彼 らを 此地 にかへし 彼等 を 建 て 仆 さず 植 て 拔 じ
7 我 彼 らに 我 のヱホバなるを 識 るの 心 をあたへん 彼等 我 民 となり 我 彼 らの 神 とならん 彼等 は 一心 をもて 我 に 歸 るべし
8 ヱホバかくいひたまへり 我 ユダの 王 ゼデキヤとその 牧伯等 およびヱルサレムの 人 の 遺 りて 此地 にをる 者 ならびにエジプトの 地 に 住 る 者 とを 此 惡 くして 食 はれざる 惡 き 無花果 のごとくになさん
9 我 かれらをして 地 のもろもろの 國 にて 虐遇 と 災害 にあはしめん 又 彼 らをしてわが 逐 やらん 諸 の 處 にて 辱 にあはせ 諺 となり 嘲 と 詛 に 遭 しめん
10 われ 劍 と 饑饉 と 疫病 をかれらの 間 におくりて 彼 らをしてわが 彼 らとその 先祖 にあたへし 地 に 絕 るにいたらしめん
Chapter 25
1 ユダの 王 ヨシヤの 子 ヱホヤキムの 四年 バビロンの 王 ネブカデネザルの 元年 にユダのすべての 民 にかかはる 言 ヱレミヤにのぞめり
2 預言者 ヱレミヤこの 言 をユダのすべての 民 とヱルサレムにすめるすべての 者 に 告 ていひけるは
3 ユダの 王 アモンの 子 ヨシヤの十三 年 より 今日 にいたるまで二十三 年 のあひだヱホバの 言 我 にのぞめり 我 これを 汝等 に 告 げ 頻 にこれを 語 りしかども 汝 らきかざりし
4 ヱホバその 僕 なる 預言者 を 汝 らに 遣 し 頻 に 遣 したまひけれども 汝 らはきかず 又 きかんとて 耳 を 傾 けざりき
5 彼 らいへり 汝等 おのおのいま 其 惡 き 途 とその 惡 き 行 を 棄 よ 然 ばヱホバが 汝 らと 汝 らの 先祖 に 與 へたまひし 地 に 永遠 より 永遠 にいたるまで 住 ことをえん
6 汝 ら 他 の 神 に 從 ひこれに 事 へこれを 拜 み 汝 らの 手 にて 作 りし 物 をもて 我 を 怒 らする 勿 れ 然 ば 我 汝 らを 害 はじ
7 然 ど 汝 らは 我 にきかず 汝等 の 手 にて 作 りし 物 をもて 我 を 怒 らせて 自 ら 害 へりとヱホバいひたまふ
8 この 故 に 萬軍 のヱホバかく 云 たまふ 汝 ら 我 言 を 聽 ざれば
9 視 よ 我 北 の 諸 の 族 と 我 僕 なるバビロンの 王 ネブカデネザルを 招 きよせ 此地 とその 民 と 其 四圍 の 諸國 を 攻 滅 さしめて 之 を 詫異物 となし 人 の 嗤笑 となし 永遠 の 荒地 となさんとヱホバいひたまふ
10 またわれ 欣喜 の 聲 歡樂 の 聲 新夫 の 聲 新婦 の 聲 磐磨 の 音 および 燈 の 光 を 彼 らの 中 にたえしめん
11 この 地 はみな 空曠 となり 詫異物 とならん 又 その 諸國 は七十 年 の 間 バビロンの 王 につかふべし
12 ヱホバいひたまふ七十 年 のをはりし 後 我 バビロンの 王 と 其 民 とカルデヤの 地 をその 罪 のために 罰 し 永遠 の 空曠 となさん
13 我 かの 地 につきて 我 かたりし 諸 の 言 をその 上 に 臨 しめん 是 ヱレミヤが 萬國 の 事 につきて 預言 したる 者 にて 皆 この 書 に 錄 さるるなり
14 多 の 國々 と 大 なる 王等 は 彼 らをして 己 につかへしめん 我 かれらの 行爲 とその 手 の 所作 に 循 ひてこれに 報 いん
15 イスラエルの 神 ヱホバかく 我 に 云 たまへり 我 手 より 此 怒 の 杯 をうけて 我 汝 を 遣 はすところの 國々 の 民 に 飮 しめよ
16 彼 らは 飮 てよろめき 狂 はんこは 我 かれらの 中 に 劍 をつかはすによりてなり
17 是 に 於 てわれヱホバの 手 より 杯 をうけヱホバのわれを 遣 したまふところの 國々 の 民 に 飮 しめたり
18 即 ちヱルサレムとユダの 諸 の 邑 とその 王等 およびその 牧伯等 に 飮 せてこれをほろぼし 詫異物 となし 人 の 嗤笑 となし 詛 るる 者 となせり 今日 のごとし
19 またエジプトの 王 パロと 其 臣僕 その 牧伯等 その 諸 の 民 と
20 諸 の 雜種 の 民 およびウズの 諸 の 王等 およびペリシテ 人 の 地 の 諸 の 王等 アシケロン、ガザ、エクロン、アシドドの 遺餘 の 者
21 エドム、モアブ、アンモンの 子孫
22 ツロのすべての 王等 シドンのすべての 王等 海 のかなたの 島々 の 王等
23 デダン、テマ、ブズおよびすべて 鬚 をそる 者
24 アラビヤのすべての 王等 曠野 の 雜種 の 民 の 諸 の 王等
25 ジムリの 諸 の 王等 エラムの 諸 の 王等 メデアのすべての 王等
26 北 のすべての 王等 その 彼 と 此 とにおいて 或 は 遠者 或 は 近 きもの 凡 地 の 面 にある 世 の 國々 の 王等 はこの 杯 を 飮 んセシヤク 王 はこれらの 後 に 飮 べし
27 故 に 汝 かれらに 語 ていへ 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいひたまふ 我 汝等 の 中 に 劍 を 遣 すによりて 汝 らは 飮 みまた 醉 ひまた 吐 き 又 仆 て 再 び 起 ざれと
28 彼等 もし 汝 の 手 より 此 杯 を 受 て 飮 ずば 汝 彼 らにいへ 萬軍 のヱホバかくいひたまふ 汝 ら 必 ず 飮 べし
29 視 よわれ 我 名 をもて 稱 へらるるこの 邑 にすら 災 を 降 すなり 汝 らいかで 罰 を 免 るることをえんや 汝 らは 罰 を 免 れじ 蓋 われ 劍 をよびて 地 に 住 るすべての 者 を 攻 べければなりと 萬軍 のヱホバいひたまふ
30 汝 彼等 にこの 諸 の 言 を 預言 していふべしヱホバ 高 き 所 より 呼號 り 其 聖宮 より 聲 を 出 し 己 の 住家 に 向 てよばはり 地 に 住 る 諸 の 者 にむかひて 葡萄 を 踐 む 者 のごとく 咷 たまはん
31 號咷 地 の 極 まで 聞 ゆ 蓋 ヱホバ 列國 と 爭 ひ 萬民 を 審 き 惡人 を 劍 に 付 せば 也 とヱホバ 曰 たまへり
32 萬軍 のヱホバかく 曰 たまふ 視 よ 災 いでて 國 より 國 にいたらん 大 なる 暴風 地 の 極 よりおこるべし
33 其日 ヱホバの 戮 したまふ 者 は 地 の 此 極 より 地 の 彼 の 極 に 及 ばん 彼等 は 哀 まれず 殮 められず 葬 られずして 地 の 面 に 糞土 とならん
34 牧者 よ 哭 き 叫 べ 群 の 長等 よ 汝 ら 灰 の 中 に 轉 ぶべし 蓋 汝 らの 屠 らるる 日 滿 れば 也 我 汝 らを 散 すべければ 汝 らは 貴 き 器 のごとく 堕 べし
35 牧者 は 避場 なく 群 の 長等 は 逃 る 處 なし
36 牧者 の 呼號 の 聲 と 群 の 長等 の 哀哭 きこゆ 蓋 ヱホバ 其 牧場 を 滅 したまへば 也
37 ヱホバの 烈 き 怒 によりて 平安 なる 牧場 は 滅 さる
38 彼 は 獅子 の 如 く 其 巢 を 出 たり 滅 す 者 の 怒 と 其 烈 き 忿 によりて 彼 らの 地 は 荒 されたり
Chapter 26
1 ユダの 王 ヨシヤの 子 ヱホヤキムが 位 に 即 し 初 のころヱホバより 此言 いでていふ
2 ヱホバかくいふ 汝 ヱホバの 室 の 庭 に 立 我 汝 に 命 じていはしむる 諸 の 言 をユダの 邑々 より 來 りてヱホバの 室 に 拜 をする 人々 に 告 よ 一言 をも 減 す 勿 れ
3 彼等 聞 ておのおの 其 惡 き 途 を 離 るることあらん 然 ば 我 かれらの 行 の 惡 がために 災 を 彼 らに 降 さんとせることを 悔 べし
4 汝 彼等 にヱホバかくいふといへ 汝等 もし 我 に 聽 ずわが 汝 らの 前 に 置 し 律法 を 行 はず
5 我 汝 らに 遣 し 切 に 遣 せし 我 僕 なる 預言者 の 言 を 聽 ずば(汝 らは 之 をきかざりき)
6 我 この 室 をシロの 如 くになし 又 この 邑 を 地 の 萬國 に 詛 はるる 者 となすべし
7 祭司 と 預言者 及 び 民 みなヱレミヤがヱホバの 室 に 立 てこの 言 をのぶるをきけり
8 ヱレミヤ、ヱホバに 命 ぜられし 諸 の 言 を 民 に 告 畢 りしとき 祭司 と 預言者 および 諸 の 民 彼 を 執 へいひけるは 汝 は 必 ず 死 べし
9 汝 何故 にヱホバの 名 をもて 預言 し 此 室 はシロの 如 くになりこの 邑 は 荒蕪 となりて 住 む 者 なきにいたらんと 云 しやと 民 みなヱホバの 室 にあつまりてヱレミヤを 攻 む
10 ユダの 牧伯等 この 事 をききて 王 の 家 をいでヱホバの 室 にのぼりてヱホバの 家 の 新 しき 門 の 入口 に 坐 せり
11 祭司 と 預言者等 牧伯等 とすべての 民 に 訴 ていふ 此人 は 死 にあたる 者 なり 是 は 汝 らが 耳 に 聽 しごとくこの 邑 にむかひて 惡 き 預言 をなしたるなり
12 是 に 於 てヱレミヤ 牧伯等 とすべての 民 にいひけるはヱホバ 我 を 遣 し 汝 らが 聽 る 諸 の 言 をもて 此 宮 とこの 邑 にむかひて 預言 せしめたまふ
13 故 に 汝 らいま 汝 らの 途 と 行爲 をあらためて 汝 らの 神 ヱホバの 聲 にしたがへ 然 ばヱホバ 汝 らに 災 を 降 さんとせしことを 悔 たまふべし
14 みよ 我 は 汝 らの 手 にあり 汝 らの 目 に 善 とみゆるところ 義 とみゆることを 我 に 行 へ
15 然 ど 汝 ら 善 くこれを 知 れ 汝 らもし 我 を 殺 さば 必 ず 無辜 ものの 血 なんぢらの 身 とこの 邑 と 其 中 に 住 る 者 に 歸 せんヱホバ 我 を 遣 してこの 諸 の 言 を 汝 らの 耳 につげしめたまひしなればなり
16 牧伯等 とすべての 民 すなはち 祭司 と 預言者 にいひけるは 此人 は 死 にあたる 者 にあらず 是 は 我 らの 神 ヱホバの 名 によりて 我儕 に 語 りしなりと
17 時 にこの 地 の 長老 數人 立 て 民 のすべての 集 れる 者 につげていひけるは
18 ユダの 王 ヒゼキヤの 代 にモレシテ 人 ミカ、ユダの 民 に 預言 して 云 けらく 萬軍 のヱホバかくいひ 給 ふシオンは 田地 のごとく 耕 されヱルサレムは 邱墟 となり 此 室 の 山 は 樹深 き 崇邱 とならんと
19 ユダの 王 ヒゼキヤとすべてのユダ 人 は 彼 を 殺 さんとせしことありしやヒゼキヤ、ヱホバを 畏 れヱホバに 求 ければヱホバ 彼 らに 降 さんと 告 給 ひし 災 を 悔 給 ひしにあらずや 我儕 かく 爲 すは 自己 の 靈魂 をそこなふ 大 なる 惡 をなすなり
20 又 前 にヱホバの 名 をもて 預言 せし 人 あり 即 ちキリヤテヤリムのシマヤの 子 ウリヤなり 彼 ヱレミヤの 凡 ていへるごとく 此 邑 とこの 地 にむかひて 預言 せり
21 ヱホヤキム 王 と 其 すべての 勇士 とすべての 牧伯等 その 言 を 聽 り 是 において 王 彼 を 殺 さんと 欲 ひしがウリヤこれをきき 懼 てエジプトに 逃 ゆきしかば
22 ヱホヤキム 王 人 をエジプトに 遣 せり 即 ちアクボルの 子 エルナタンに 數人 をそへてエジプトにつかはしければ
23 彼 らウリヤをエジプトより 引出 しヱホヤキム 王 の 許 に 携 きたりしに 王 劍 をもて 之 を 殺 し 其 屍骸 を 賤者 の 墓 に 棄 させたりと
24 時 にシヤパンの 子 アヒカム、ヱレミヤをたすけこれを 民 の 手 にわたして 殺 さざらしむ
Chapter 27
1 ユダの 王 ヨシヤの 子 ヱホヤキムが 位 に 即 し 初 のころヱホバより 此言 ヱレミヤに 臨 みていふ
2 すなはちヱホバかく 我 に 云 たまへり 汝 索 と 軛 をつくりて 汝 の 項 に 置 き
3 之 をヱルサレムにきたりてゼデキヤ 王 にいたるところの 使臣等 の 手 によりてエドムの 王 モアブの 王 アンモン 人 の 王 ツロの 王 シドンの 王 に 送 るべし
4 汝 彼 らに 命 じて 其 主 にいはしめよ 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいひたまふ 汝 ら 其 主 にかく 告 べし
5 われ 我 大 なる 能力 と 伸 たる 臂 をもて 地 と 地 の 上 にをる 人 と 獸 とをつくり 我 心 のままに 地 を 人 にあたへたり
6 いま 我 この 諸 の 地 を 我 僕 なるバビロンの 王 ネブカデネザルの 手 にあたへ 又 野 の 獸 を 彼 にあたへてかれにつかへしむ
7 かれの 地 の 時期 いたるまで 萬國民 は 彼 と 其 子 とその 孫 につかへん 其時 いたらばおほくの 國 と 大 なる 王 は 彼 を 己 に 事 へしむべし
8 バビロンの 王 ネブカデネザルに 事 へずバビロンの 王 の 軛 をその 項 に 負 ざる 國 と 民 は 我 彼 の 手 をもて 悉 くこれを 滅 すまで 劍 と 饑饉 と 疫病 をもてこれを 罰 せんとヱホバいひたまふ
9 故 に 汝 らの 預言者 なんぢらの 占筮師 汝 らの 夢 みる 者 汝 らの 法術士 汝 らの 魔法士 汝 らに 告 て 汝 らはバビロンの 王 に 事 ふることあらじといふとも 聽 なかれ
10 彼 らは 謊 を 汝 らに 預言 して 汝 らをその 國 より 遠 く 離 れしめ 且 我 をして 汝 らを 逐 しめ 汝 らを 滅 さしむるなり
11 然 どバビロンの 王 の 軛 をその 項 に 負 ふて 彼 に 事 ふる 國々 の 人 は 我 これをその 故土 に 存 し 其處 に 耕 し 住 しむべしとヱホバいひたまふ
12 我 この 諸 の 言 のごとくユダの 王 ゼデキヤに 告 ていひけるは 汝 らバビロンの 王 の 軛 を 汝 らの 項 に 負 ふて 彼 と 其 民 につかへよ 然 ば 生 べし
13 汝 と 汝 の 民 なんぞヱホバがバビロンの 王 につかへざる 國 につきていひたまひし 如 く 劍 と 饑饉 と 疫病 に 死 ぬべけんや
14 故 に 汝 らはバビロンの 王 に 事 ふることあらじと 汝等 に 告 る 預言者 の 言 を 聽 なかれ 彼 らは 謊 を 汝 らに 預言 するなり
15 ヱホバいひたまひけるは 我 彼 らを 遣 さざるに 彼 らは 我 名 をもて 謊 を 預言 す 是 をもて 我 汝 らを 逐 はなち 汝 らと 汝 らに 預言 する 預言者等 を 滅 すにいたらん
16 我 また 祭司 とこのすべての 民 に 語 りていひけるはヱホバかくいひたまふ 視 よヱホバの 室 の 器皿 いま 速 にバビロンより 持歸 さるべしと 汝 らに 預言 する 預言者 の 言 をきく 勿 れそは 彼 ら 謊 を 汝 らに 預言 すればなり
17 汝 ら 彼 らに 聽 なかれバビロンの 王 に 事 へよ 然 ば 生 べしこの 邑 を 何 ぞ 荒蕪 となすべけんや
18 もし 彼 ら 預言者 にしてヱホバの 言 かれらの 衷 にあらばヱホバの 室 とユダの 王 の 家 とヱルサレムとに 餘 れるところの 器皿 のバビロンに 移 されざることを 萬軍 のヱホバに 求 むべきなり
19 萬軍 のヱホバ 柱 と 海 と 臺 およびこの 邑 に 餘 れる 器皿 につきてかくいひたまふ
20 是 はバビロンの 王 ネブカデネザルがユダの 王 ヱホヤキムの 子 ヱコニヤおよびユダとヱルサレムのすべての 牧伯等 をヱルサレムよりバビロンにとらへ 移 せしときに 掠 ざりし 器皿 なり
21 すなはち 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 ヱホバの 室 とユダの 王 の 室 とヱルサレムとに 餘 れる 器皿 につきてかくいひたまふ
22 これらはバビロンに 携 へゆかれ 我 これを 顧 る 日 まで 彼處 にあらん 其 後 我 これを 此 處 にたづさへ 歸 らしめんとヱホバいひたまふ
Chapter 28
1 この 年 すなはちユダの 王 ゼデキヤが 位 に 即 し 初 その 四年 の五 月 ギベオンのアズルの 子 なる 預言者 ハナニヤ、ヱホバの 室 にて 祭司 と 凡 の 民 の 前 にて 我 に 語 りいひけるは
2 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいひたまふ 我 バビロンの 王 の 軛 を 摧 けり
3 二年 の 内 にバビロンの 王 ネブカデネザルがこの 處 より 取 てバビロンに 携 へゆきしヱホバの 室 の 器皿 を 再 び 悉 くこの 處 に 歸 らしめん
4 我 またユダの 王 ヱホヤキムの 子 ヱコニヤおよびバビロンに 住 しユダのすべての 擄人 をこの 處 に 歸 らしめんそは 我 バビロンの 王 の 軛 を 摧 くべければなりとヱホバいひたまふ
5 是 に 於 て 預言者 ヱレミヤ、ヱホバの 家 に 立 る 祭司 の 前 とすべての 民 の 前 にて 預言者 ハナニヤと 語 ふ
6 預言者 ヱレミヤすなはちいひけるはアーメン 願 くはヱホバかくなし 給 へ 願 くはバビロンに 携 へゆかれしヱホバの 室 の 器皿 及 びすべて 虜 へうつされし 者 をヱホバ、バビロンより 復 びこの 處 に 歸 らしめたまはんと 汝 の 預言 せし 言 の 成 らんことを
7 然 ど 汝 いま 我 なんぢの 耳 と 諸 の 民 の 耳 に 語 らんとする 此言 をきけ
8 我 と 汝 の 先 にいでし 預言者 は 古昔 より 多 くの 地 と 大 なる 國 につきて 戰鬪 と 災難 と 疫病 の 事 を 預言 せり
9 泰平 を 預言 するところの 預言者 は 若 しその 預言者 の 言 とげなばその 誠 にヱホバの 遣 したまへる 者 なること 知 らるべし
10 ここに 於 て 預言者 ハナニヤ 預言者 ヱレミヤの 項 より 軛 を 取 てこれを 摧 けり
11 ハナニヤ 諸 の 民 の 前 にて 語 りヱホバかくいひたまふわれ 二年 のうちに 是 の 如 く 萬國民 の 項 よりバビロン 王 ネブカデネザルの 軛 を 摧 きはなさんといふ 預言者 ヱレミヤ 遂 に 去 りぬ
12 預言者 ハナニヤ 預言者 ヱレミヤの 項 より 軛 を 摧 きはなせし 後 ヱホバの 言 ヱレミヤに 臨 みていふ
13 汝 ゆきてハナニヤにヱホバかくいふと 告 よ 汝 木 の 軛 を 摧 きたれども 之 に 代 て 鐵 の 軛 を 作 れり
14 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいふ 我 鐵 の 軛 をこの 萬國民 の 項 に 置 きてバビロンの 王 ネブカデネザルに 事 へしむ 彼 ら 之 につかへんわれ 野 の 獸 をもこれに 與 へたり
15 また 預言者 ヱレミヤ 預言者 ハナニヤにいひけるはハナニヤよ 請 ふ 聽 けヱホバ 汝 を 遣 はし 給 はず 汝 はこの 民 に 謊 を 信 ぜしむるなり
16 是故 にヱホバいひ 給 ふ 我 汝 を 地 の 面 よりのぞかん 汝 ヱホバに 叛 くことを 敎 ふるによりて 今年 死 ぬべしと
17 預言者 ハナニヤはこの 年 の七 月 死 ねり
Chapter 29
1 預言者 ヱレミヤ、ヱルサレムより 書 をかの 擄 へうつされて 餘 れるところの 長老 および 祭司 と 預言者 ならびにネブカデネザルがヱルサレムよりバビロンに 移 したるすべての 民 に 送 れり
2 是 より 先 ヱコニヤ 王 と 王后 と 寺人 およびユダとヱルサレムの 牧伯等 および 木匠 と 鐵匠 はヱルサレムをされり
3 ヱレミヤその 書 をシヤパンの 子 エラサおよびヒルキヤの 子 ゲマリヤ 即 ちユダの 王 ゼデキヤがバビロンにつかはしてバビロンの 王 ネブカデネザルにいたらしむる 者 の 手 によりて 送 れり 其 書 にいはく
4 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 すべて 擄 うつされし 者 即 ち 我 ヱルサレムよりバビロンに 移 さしめし 者 にかくいふ
5 汝 ら 屋 を 建 てこれに 住 ひ 圃 をつくりてその 果 をくらへ
6 妻 を 娶 て 子女 をうみ 又 汝 らの 子 に 媳 を 娶 り 汝 らの 女 を 嫁 がしめ 彼 らに 子女 を 生 しめよ 此 は 汝等 かしこに 減 ずして 增 んがためなり
7 我 汝 らを 擄 移 さしめしところの 邑 の 安 を 求 めこれが 爲 にヱホバにいのれその 邑 の 安 によりて 汝 らもまた 安 をうればなり
8 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいひたまふ 汝 らの 中 の 預言者 と 卜筮士 に 惑 はさるる 勿 れまた 汝 ら 自 ら 作 りしところの 夢 に 聽 したがふ 勿 れ
9 そは 彼 ら 我 名 をもて 謊 を 汝 らに 預言 すればなり 我 彼 らを 遣 さずヱホバいひたまふ
10 ヱホバかくいひたまふバビロンに 於 て七十 年 滿 なばわれ 汝 らを 眷 み 我 嘉言 を 汝 らになして 汝 らをこの 處 に 歸 らしめん
11 ヱホバいひたまふ 我 が 汝 らにむかひて 懷 くところの 念 は 我 これを 知 るすなはち 災 をあたへんとにあらず 平安 を 與 へんとおもひ 又 汝 らに 後 と 望 をあたへんとおもふなり
12 汝 らわれに 龥 はり 往 て 我 にいのらん 我 汝 らに 聽 べし
13 汝 らもし 一心 をもて 我 を 索 めなば 我 に 尋 ね 遇 はん
14 ヱホバいひたまふ 我 汝 らの 遇 ところとならんわれ 汝 らの 俘擄 を 解 き 汝 らを 萬國 よりすべて 我 汝 らを 逐 やりし 處 より 集 め 且 我 汝 らをして 擄 らはれて 離 れしめしその 處 に 汝 らをひき 歸 らんとヱホバいひたまふ
15 ヱホバわれらの 爲 にバビロンに 於 て 預言者 を 立 たまひしと 汝 らはいふ
16 ダビデの 位 に 坐 する 王 とこの 邑 に 住 るすべての 民 汝 らと 偕 にとらへ 移 されざりし 兄弟 につきてヱホバかくいひたまふ
17 萬軍 のヱホバかくいふ 視 よわれ 劍 と 饑饉 と 疫病 を 彼 らにおくり 彼 らを 惡 くして 食 はれざる 惡 き 無花果 のごとくになさん
18 われ 劍 と 饑饉 と 疫病 をもて 彼 らを 逐 ひまた 彼 らを 地 の 萬國 にわたして 虐 にあはしめ 我 彼 らを 逐 やる 諸國 に 於 て 呪詛 となり 詫異 となり 人 の 嗤笑 となり 恥辱 とならしめん
19 是 彼 ら 我 言 を 聽 ざればなりとヱホバいひたまふ 我 この 言 を 我 僕 なる 預言者 によりて 遣 り 頻 におくれども 汝 ら 聽 ざるなりとヱホバいひたまふ
20 わがヱルサレムよりバビロンにおくりし 諸 の 俘擄人 よ 汝 らヱホバの 言 をきけ
21 我 名 をもて 謊 を 汝 らに 預言 するコラヤの 子 アハブとマアセヤの 子 ゼデキヤにつきて 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいふ 視 よわれ 彼 らをバビロンの 王 ネブカデネザルの 手 に 付 さん 彼 これを 汝 らの 目 の 前 に 殺 すべし
22 バビロンにあるユダの 俘擄人 は 皆 彼 らをもて 詛 となし 願 くはヱホバ 汝 をバビロンの 王 が 火 にて 焚 しゼデキヤとアハブのごとき 者 となしたまはん 事 をといふ
23 こは 彼 らイスラエルの 中 に 惡 をなし 鄰 の 妻 を 犯 し 且 我 彼 らに 命 ぜざる 謊 の 言 をわが 名 をもて 語 りしによる 我 これを 知 りまた 證 すとヱホバいひたまふ
24 汝 ネヘラミ 人 シマヤにかく 語 りいふべし
25 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいふ 汝 おのれの 名 をもて 書 をヱルサレムにある 諸 の 民 と 祭司 マアセヤの 子 ゼパニヤおよび 諸 の 祭司 に 送 りていふ
26 ヱホバ 汝 を 祭司 ヱホヤダに 代 て 祭司 となし 汝 らをヱホバの 室 の 監督 となしたまふ 此 すべて 狂妄 ひ 且 みづから 預言者 なりといふ 者 を 獄 と 桎梏 につながしめんためなり
27 然 るに 汝 いま 何故 に 汝 らにむかひてみづから 預言者 なりといふところのアナトテのヱレミヤを 斥責 めざるや
28 そは 彼 バビロンにをる 我儕 に 書 を 送 り 時 尚 長 ければ 汝 ら 家 を 建 て 之 に 住 ひ 圃 をつくりてその 實 をくらへといへり
29 祭司 ゼパニヤこの 書 を 預言者 ヱレミヤに 讀 きかせたり
30 時 にヱホバの 言 ヱレミヤにのぞみていふ
31 諸 の 俘擄人 に 書 をおくりて 云 べしネヘラミ 人 シマヤの 事 につきてヱホバかくいふ 我 シマヤを 遣 さざるに 彼 汝 らに 預言 し 汝 らに 謊 を 信 ぜしめしによりて
32 ヱホバかくいふ 視 よ 我 ネヘラミ 人 シマヤと 其 子孫 を 罰 すべし 彼 ヱホバに 逆 くことを 敎 へしによりて 此民 のうちに 彼 に 屬 する 者 一人 も 住 ふことなからん 且 我 民 に 吾 がなさんとする 善事 をみざるべしとヱホバいひたまふ
Chapter 30
1 ヱホバよりヱレミヤにのぞめる 言 いふ
2 イスラエルの 神 ヱホバかく 告 ていふ 我 汝 に 言 し 言 をことごとく 書 に 錄 せ
3 ヱホバいふわれ 我民 イスラエルとユダの 俘囚人 を 返 す 日 きたらんヱホバこれをいふ 我 彼 らをその 先祖 にあたへし 地 にかへらしめん 彼 らは 之 をたもたん
4 ヱホバのイスラエルとユダにつきていひたまひし 言 は 是 なり
5 ヱホバかくいふ 我 ら 戰慄 の 聲 をきく 驚懼 あり 平安 あらず
6 汝 ら 子 を 產 む 男 あるやを 尋 ね 觀 よ 我 男 が 皆 子 を 產 む 婦 のごとく 手 をその 腰 におき 且 その 面色 皆 靑 く 變 るをみるこは 何故 ぞや
7 哀 しいかなその 日 は 大 にして 之 に 擬 ふべき 日 なし 此 はヤコブの 患難 の 時 なり 然 ど 彼 はこれより 救出 されん
8 萬軍 のヱホバいふ 其 日 我 なんぢの 項 よりその 軛 をくだきはなし 汝 の 繩目 をとかん 異邦人 は 復 彼 を 使役 はざるべし
9 彼 らは 其 神 ヱホバと 我 彼 らの 爲 に 立 んところの 其 王 ダビデにつかふべし
10 ヱホバいふ 我 僕 ヤコブよ 懼 るる 勿 れイスラエルよ 驚 く 勿 れ 我 汝 を 遠方 より 救 ひかへし 汝 の 子孫 を 其 とらへ 移 されし 地 より 救 ひかへさんヤコブは 歸 りて 平穩 と 寧靜 をえん 彼 を 畏 れしむる 者 なかるべし
11 ヱホバいふ 我 汝 と 偕 にありて 汝 を 救 はん 設令 われ 汝 を 散 せし 國々 を 悉 く 滅 しつくすとも 汝 をば 滅 しつくさじされど 我 道 をもて 汝 を 懲 さん 汝 を 全 たく 罰 せずにはおかざるべし
12 ヱホバかくいふ 汝 の 創 は 愈 ず 汝 の 傷 は 重 し
13 汝 の 訟 を 理 す 者 なく 汝 の 創 を 裹 む 膏藥 あらず
14 汝 の 愛 する 者 は 皆 汝 を 忘 れて 汝 を 求 めず 是 汝 の 愆 の 多 きと 罪 の 數多 なるによりて 我 仇敵 の 撃 がごとく 汝 を 撃 ち 嚴 く 汝 を 懲 せばなり
15 何 ぞ 汝 の 創 のために 叫 ぶや 汝 の 患 は 愈 ることなし 汝 の 愆 の 多 きと 罪 の 數多 なるによりて 我 これを 汝 になすなり
16 然 どすべて 汝 を 食 ふ 者 は 食 はれすべて 汝 を 虐 ぐる 者 は 皆 とらはれ 汝 を 掠 むる 者 は 掠 められん 凡 て 汝 の 物 を 奪 ふ 者 は 我 これをして 奪 はるる 事 にあはしむべし
17 ヱホバいふ 我 汝 に 膏藥 を 貼 り 汝 の 傷 を 醫 さんそは 人 汝 を 棄 られし 者 とよび 尋 る 者 なきシオンといへばなり
18 ヱホバかくいふ 視 よわれかの 擄 移 されたるヤコブの 天幕 をかへし 其 住居 をあはれまん 斯 邑 はその 故 の 丘垤 に 建 られん 城 には 宜 き 樣 に 人 住 はん
19 感謝 と 歡樂者 の 聲 とその 中 よりいでん 我 かれらを 增 ん 彼 ら 少 からじ 我 彼 らを 崇 せん 彼 ら 藐 められじ
20 其 子 は 疇昔 のごとくあらん 其 集會 は 我 前 に 固 く 立 ん 凡 かれを 虐 ぐる 者 は 我 これを 罰 せん
21 其 首領 は 本族 よりいで 其 督者 はその 中 よりいでん 我 彼 をちかづけ 彼 に 近 かん 誰 かその 生命 を 繋 て 我 に 近 くものあらんやとヱホバいふ
22 汝等 は 我民 となり 我 は 汝 らの 神 とならん
23 みよヱホバの 暴風 あり 怒 と 旋轉風 いでて 惡人 の 首 をうたん
24 ヱホバの 烈 き 忿 はかれがその 心 の 思 を 行 ひてこれを 遂 るまでは 息 じ 末 の 日 に 汝 ら 明 にこれを 曉 らん
Chapter 31
1 ヱホバいひたまふ 其時 われはイスラエルの 諸 の 族 の 神 となり 彼 らは 我民 とならん
2 ヱホバかくいひたまふ 劍 をのがれて 遺 りし 民 は 曠野 の 中 に 恩 を 獲 たりわれ 往 て 彼 イスラエルに 安息 をあたへん
3 遠方 よりヱホバ 我 に 顯 れていひたまふ 我 窮 なき 愛 をもて 汝 を 愛 せり 故 にわれたえず 汝 をめぐむなり
4 イスラエルの 童女 よわれ 復 び 汝 を 建 ん 汝 は 建 らるべし 汝 ふたたび 鼗 をもて 身 を 飾 り 歡樂者 の 舞 にいでん
5 汝 また 葡萄 の 樹 をサマリヤの 山 に 植 ん 植 る 者 は 植 てその 果 を 食 ふことをえん
6 エフライムの 山 の 上 に 守望者 の 立 て 呼 はる 日 きたらんいはく 汝 ら 起 よ 我 らシオンにのぼりて 我儕 の 神 ヱホバにまうでんと
7 ヱホバかくいひたまふ 汝 らヤコブの 爲 に 歡 びて 呼 はり 萬國 の 首 なる 者 のために 叫 べ 汝 ら 示 し 且 歌 ひて 言 へヱホバよ 願 くはイスラエルの 遺 れる 者 汝 の 民 を 救 ひたまへと
8 みよ 我 彼 らを 北 の 地 よりひきかへり 彼 らを 地 の 極 より 集 めん 彼 らの 中 には 瞽者 跛者 孕 める 婦 子 を 產 みし 婦 ともに 居 る 彼 らは 大 なる 群 をなして 此處 にかへらん
9 彼 ら 悲泣 來 らん 我 かれらをして 祈禱 をもて 來 らしめ 直 くして 蹶 かざる 途 より 水 の 流 に 歩 みいたらしめん 我 はイスラエルの 父 にしてエフライムは 我 長子 なればなり
10 萬國 の 民 よ 汝 らヱホバの 言 をきき 之 を 遠 き 諸島 に 示 していえへイスラエルを 散 せしものこれを 聚 め 牧者 のその 群 を 守 るが 如 く 之 を 守 らん
11 すなはちヱホバ、ヤコブを 贖 ひ 彼等 よりも 強 き 者 の 手 よりかれを 救出 したまへり
12 彼 らは 來 てシオンの 頂 によばはりヱホバの 賜 ひし 福 なる 麥 と 酒 と 油 および 若 き 羊 と 牛 の 爲 に 寄集 はんその 靈魂 は 灌 ふ 園 のごとくならん 彼 らは 重 て 愁 ふること 無 るべし
13 その 時 童女 は 舞 てたのしみ 壯者 と 老者 もろともに 樂 しまん 我 かれらの 悲 をかへて 喜 となしかれらの 愁 をさりてこれを 慰 さめん
14 われ 膏 をもて 祭司 の 心 を 飫 しめ 我 恩 をもて 我民 に 滿 しめんとヱホバ 言 たまふ
15 ヱホバかくいひたまふ 歎 き 悲 みいたく 憂 ふる 聲 ラマに 聞 ゆラケルその 兒子 のために 歎 きその 兒子 のあらずなりしによりて 慰 をえず
16 ヱホバかくいひ 給 ふ 汝 の 聲 を 禁 て 哭 こと 勿 れ 汝 の 目 を 禁 て 涙 を 流 すこと 勿 れ 汝 の 工 に 報 あるべし 彼 らは 其 敵 の 地 より 歸 らんとヱホバいひたまふ
17 汝 の 後 の 日 に 望 あり 兒子 等 その 境 に 歸 らんとヱホバいひたまふ
18 われ 固 にエフライムのみづから 歎 くをきけり 云 く 汝 は 我 を 懲 しめたまふ 我 は 軛 に 馴 ざる 犢 のごとくに 懲治 を 受 たりヱホバよ 汝 はわが 神 なれば 我 を 牽轉 したまへ 然 ば 我 轉 るべし
19 われ 轉 りし 後 に 悔 い 敎 を 承 しのちに 我 髀 を 撃 つ 我 幼時 の 羞 を 身 にもてば 恥 ぢかつ 辱 しめらるるなりと
20 ヱホバいひたまふエフライムは 我 愛 するところの 子 悦 ぶところの 子 ならずや 我 彼 にむかひてかたるごとに 彼 を 念 はざるを 得 ず 是 をもて 我 膓 かれの 爲 に 痛 む 我 必 ず 彼 を 恤 むべし
21 汝 のために 指路號 を 置 き 汝 のために 柱 をたてよ 汝 のゆける 道 なる 大路 に 心 をとめよイスラエルの 童女 よ 歸 れこの 汝 の 邑々 にかへれよ
22 違 ける 女 よ 汝 いつまで 流蕩 ふやヱホバ 新 しき 事 を 地 に 創造 らん 女 は 男 を 抱 くべし
23 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいひ 給 ふ 我 かの 俘囚 し 者 を 返 さん 時 人々 復 ユダの 地 とその 邑々 に 於 て 此言 をいはん 義 き 居所 よ 聖 き 山 よ 願 くはヱホバ 汝 を 祝 みたまへと
24 ユダとその 諸 の 邑々 に 農夫 と 群 を 牧 ふもの 偕 に 住 はん
25 われ 疲 れたる 靈魂 を 飫 しめすべての 憂 ふる 靈魂 をなぐさむるなり
26 茲 にわれ 目 を 醒 しみるに 我 眠 は 甘 かりし
27 ヱホバいひたまふ 視 よ 我 が 人 の 種 と 畜 の 種 とをイスラエルの 家 とユダの 家 とに 播 く 日 いたらん
28 我 彼 らを 拔 き 毀 ち 覆 し 滅 し 難 さんとうかがひし 如 くまた 彼 らを 建 て 植 ゑんとうかがふべしとヱホバいひ 給 ふ
29 その 時 彼 らは 父 が 酸 き 葡萄 を 食 ひしによりて 兒子 の 齒 齪 くと 再 びいはざるべし
30 人 はおのおの 自己 の 惡 によりて 死 なん 凡 そ 酸 き 葡萄 をくらふ 人 はその 齒 齪 く
31 ヱホバいひたまふみよ 我 イスラエルの 家 とユダの 家 とに 新 しき 契約 を 立 つる 日 きたらん
32 この 契約 は 我 彼 らの 先祖 の 手 をとりてエジプトの 地 よりこれを 導 きいだせし 日 に 立 しところの 如 きにあらず 我 かれらを 娶 りたれども 彼 らはその 我 契約 を 破 れりとヱホバいひたまふ
33 然 どかの 日 の 後 に 我 イスラエルの 家 に 立 んところの 契約 は 此 なり 即 ちわれ 我 律法 をかれらの 衷 におきその 心 の 上 に 錄 さん 我 は 彼 らの 神 となり 彼 らは 我民 となるべしとヱホバいひたまふ
34 人 おのおの 其 隣 とその 兄弟 に 敎 へて 汝 ヱホバを 識 と 復 いはじそは 小 より 大 にいたるまで 悉 く 我 をしるべければなりとヱホバいひたまふ 我 彼 らの 不義 を 赦 しその 罪 をまた 思 はざるべし
35 ヱホバかく 言 すなはち 是 日 をあたへて 晝 の 光 となし 月 と 星 をさだめて 夜 の 光 となし 海 を 激 してその 濤 を 鳴 しむる 者 その 名 は 萬軍 のヱホバと 言 なり
36 ヱホバいひたまふもし 此等 の 規律 我 前 に 廢 らばイスラエルの 子孫 も 我 前 に 廢 りて 永遠 も 民 たることを 得 ざるべし
37 ヱホバかくいひたまふ 若 し 上 の 天 量 ることを 得 下 の 地 の 基 探 ることをえば 我 またイスラエルのすべての 子孫 を 其 もろもろの 行 のために 棄 べしヱホバこれをいふ
38 ヱホバいひたまふ 視 よ 此 邑 ハナネルの 塔 より 隅 の 門 までヱホバの 爲 に 建 つ 日 きたらん
39 量繩 ふたたび 直 ちにガレブの 岡 をこえゴアテの 方 に 轉 るべし
40 屍 と 灰 の 谷 またケデロンの 溪 にいたるまでと 東 の 方 の 馬 の 門 の 隅 にいたるまでの 諸 の 田地 皆 ヱホバの 聖 き 處 となり 永遠 におよぶまで 再 び 拔 れまた 覆 さるる 事 なかるべし
Chapter 32
1 ユダの 王 ゼデキヤの十 年 即 ちネブカデネザルの十八 年 の 頃 ヱホバの 言 ヱレミヤにのぞめり
2 その 時 バビロンの 軍勢 ヱルサレムを 攻環 み 居 て 預言者 ヱレミヤはユダの 王 の 室 にある 獄 の 庭 の 内 に 禁錮 られたり
3 ユダの 王 ゼデキヤ 彼 を 禁錮 ていひけるは 汝 何故 に 預言 してヱホバかく 云 たまふといふや 云 く 視 よ 我 この 邑 をバビロン 王 の 手 に 付 さん 彼 之 を 取 るべし
4 またユダの 王 ゼデキヤはカルデヤ 人 の 手 より 脱 れず 必 ずバビロン 王 の 手 に 付 され 口 と 口 とあひ 語 り 目 と 目 あひ 觀 るべし
5 彼 ゼデキヤをバビロンに 携 きゆかんゼデキヤはわが 彼 を 顧 る 時 まで 彼處 に 居 んとヱホバいひたまふ 汝 らカルデヤ 人 と 戰 ふとも 勝 ことを 得 じと
6 ヱレミヤいふヱホバの 言 われに 臨 みていはく
7 みよ 汝 の 叔父 シヤルムの 子 ハナメル 汝 にきたりていはん 汝 アナトテに 在 るわが 田地 を 買 へそは 之 を 贖 ふ 事 は 汝 の 分 なればなりと
8 かくてヱホバの 言 のごとく 我 叔父 の 子 ハナメル 獄 の 庭 にて 我 に 來 り 云 けるは 願 くは 汝 ベニヤミンの 地 のアナトテに 在 るわが 田地 を 買 へそは 之 を 嗣 ぎこれを 贖 ふことは 汝 の 分 なれば 汝 みつからこれを 買 ひとれとここに 於 てわれ 此 はヱホバの 言 なりと 知 りたれば
9 我 叔父 の 子 ハナメルがアナトテにもてる 田地 をかひて 彼 に 銀 十七シケルを 稱 てあたふ
10 すなはち 我 その 契劵 を 書 てこれに 封印 し 證人 をたて 權衡 をもて 銀 を 稱 て 與 ふ
11 而 してわれその 約定 をのするところの 封印 せし 買劵 とその 開 きたるものを 取 り
12 わが 叔父 の 子 ハナメルと 買劵 に 印 せし 證人 の 前 および 獄 の 庭 に 坐 するユダ 人 の 前 にてその 買劵 をマアセヤの 子 なるネリヤの 子 バルクに 與 へ
13 彼 らの 前 にてわれバルクに 命 じていひけるは
14 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かく 云 たまふ 汝 これらの 契劵 すなはち 此 買劵 の 封印 せし 者 と 開 きたるものを 取 り 之 を 瓦器 の 中 に 貯 へて 多 くの 日 の 間 保 たしめよ
15 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいひたまふそは 此 地 に 於 て 人 復 屋 と 田地 と 葡萄園 を 買 ふにいたらんと
16 われ 買契 をネリヤの 子 バルクに 付 せしのちヱホバに 祈 りて 云 ひけるは
17 嗚呼 主 ヱホバよ 汝 はその 大 なる 能力 と 伸 たる 腕 をもて 天 と 地 を 造 りたまへり 汝 には 爲 す 能 はざるところなし
18 汝 は 恩寵 を 千萬人 に 施 し 又 父 の 罪 をその 後 の 子孫 の 懷 に 報 いたまふ 汝 は 大 なる 全能 の 神 にいまして 其 名 は 萬軍 のヱホバとまうすなり
19 汝 の 謀略 は 大 なり 汝 は 事 をなすに 能 あり 汝 の 目 は 人 のこどもらの 諸 の 途 を 鑒 はしおのおのの 行 に 循 ひその 行爲 の 果 によりて 之 に 報 いたまふ
20 汝 休徴 と 奇跡 をエジプトの 地 に 行 ひたまひて 今日 にまでいたるまたイスラエルと 他 の 民 の 中 にも 然 りかくして 今日 のごとくに 汝 の 名 を 揚 たまへり
21 汝 は 休徴 と 奇跡 と 強 き 手 と 伸 たる 腕 と 大 なる 怖 しき 事 をもて 汝 の 民 イスラエルをエジプトの 地 より 導 きいだし
22 この 地 を 彼 らにたまへり 是 即 ち 汝 がかれらの 先祖等 に 與 へんと 誓 ひたまひし 乳 と 蜜 の 流 るる 地 なり
23 彼等 すなはち 入 てこれを 獲 たりしかども 汝 の 聲 に 遵 はず 汝 の 例典 を 行 はず 凡 て 汝 がなせと 命 じたまひし 事 を 爲 ざりしによりて 汝 この 災 を 其 上 にくだらしむ
24 みよ 壘 成 れり 是 この 邑 を 取 んとて 來 れるなり 劍 と 饑饉 と 疫病 のためにこの 邑 は 之 を 攻 むるカルデヤ 人 の 手 に 付 さる 汝 のいひたまひしことば 旣 に 成 れり 汝 之 を 見 たまふなり
25 主 ヱホバよ 汝 われに 銀 をもて 田地 を 買 へ 證人 を 立 よといひたまへり 然 るにこの 邑 はカルデヤ 人 の 手 に 付 さる
26 時 にヱホバの 言 ヱレミヤに 臨 みていふ
27 みよ 我 はヱホバなりすべて 血氣 ある 者 の 神 なり 我 に 爲 す 能 はざるところあらんや
28 故 にヱホバかくいふ 視 よわれ 此 邑 をカルデヤ 人 の 手 とバビロンの 王 ネブカデネザルの 手 に 付 さん 彼 これを 取 るべし
29 この 邑 を 攻 るところのカルデヤ 人 きたり 火 をこの 邑 に 放 ちて 之 を 焚 ん 屋蓋 のうへにて 人 がバアルに 香 を 焚 き 他 の 神 に 酒 をそそぎて 我 を 怒 らせしその 屋 をも 彼 ら 亦 焚 ん
30 そはイスラエルの 子孫 とユダの 子孫 はその 幼少時 よりわが 前 に 惡 き 事 のみをなしまたイスラエルの 民 はその 手 の 作爲 をもて 我 をいからする 事 のみをなしたればなりヱホバ 之 をいふ
31 此 邑 はその 建 し 日 より 今日 にいたるまで 我 震怒 を 惹 き 我 憤恨 をおこすところの 者 なれば 我 前 よりわれ 之 を 除 かんとするなり
32 こはイスラエルの 民 とユダの 民 諸 の 惡 を 行 ひて 我 を 怒 らせしによりてなり 彼 らその 王等 その 牧伯等 その 祭司 その 預言者 およびユダの 人々 とヱルサレムに 住 る 者 皆 然 なせり
33 彼 ら 背 を 我 にむけて 面 を 我 にむけずわれ 彼 らををしへ 頻 に 敎 ふれどもかれらは 敎 をきかずしてうけざるなり
34 彼 らは 憎 むべき 物 をわが 名 をもて 稱 へらるる 室 にたてて 之 を 汚 し
35 又 ベンヒンノムの 谷 にあるバアルの 崇邱 を 築 きその 子女 をモロクに 献 げたりわれは 彼 らにこの 憎 むべきことを 行 ひてユダに 罪 を 犯 さしむることを 命 ぜず 斯 る 事 は 我 心 におこらざりしなり
36 いまイスラエルの 神 ヱホバこの 邑 すなはち 汝 らが 劍 と 饑饉 と 疫病 のためにバビロン 王 の 手 に 付 されんといひしところの 邑 につきて 斯 いひたまふ
37 みよわれ 我 震怒 と 憤恨 と 大 なる 怒 をもて 彼 らを 逐 やりし 諸 の 國 より 彼 らを 集 め 此 處 に 導 きかへりて 安然 に 居 らしめん
38 彼 らは 我民 となり 我 は 彼 らの 神 とならん
39 われ 彼 らに 一 の 心 と 一 の 途 をあたへて 常 に 我 を 畏 れしめんこは 彼 らと 其 子孫 とに 福 をえせしめん 爲 なり
40 われ 彼 らを 棄 ずして 恩 を 施 すべしといふ 永遠 の 契約 をかれらにたて 我 を 畏 るるの 畏 をかれらの 心 におきて 我 を 離 れざらしめん
41 われ 悦 びて 彼 らに 恩 を 施 し 心 を 盡 し 精神 をつくして 誠 に 彼 らを 此 地 に 植 べし
42 ヱホバかくいひたまふわれ 此 諸 の 大 なる 災 をこの 民 に 降 せしごとくわがかれらに 言 し 諸 の 福 を 彼等 に 降 さん
43 人衆 この 地 に 田野 を 買 はん 是 汝等 が 荒 て 人 も 畜 もなきにいたりカルデヤ 人 の 手 に 付 されしといへる 地 なり
44 人衆 ベニヤミンの 地 とヱルサレムの 四周 とユダの 邑々 と 山 の 邑々 と 平地 の 邑々 と 南 の 方 の 邑々 において 銀 をもて 田野 をかひ 契劵 を 書 きてこれに 封印 し 又 證人 をたてんそは 我 かの 俘囚者 を 歸 らしむればなりとヱホバいひたまふ
Chapter 33
1 ヱレミヤ 尚 獄 の 庭 に 禁錮 られてをる 時 ヱホバの 言 ふたたび 彼 に 臨 みていふ
2 事 をおこなふヱホバ 事 をなして 之 を 成就 るヱホバ 其 名 をヱホバと 名 る 者 かく 言 ふ
3 汝 我 に 龢求 めよわれ 汝 に 應 へん 又 汝 が 知 ざる 大 なる 事 と 秘密 たる 事 とを 汝 に 示 さん
4 イスラエルの 神 ヱホバ 壘 と 劍 によりて 毀 たれたる 此 邑 の 室 とユダの 王 の 室 につきてかくいひ 給 ふ
5 彼 らカルデヤ 人 と 戰 はんとて 來 る 是 には 我 震怒 と 憤恨 をもて 殺 すところの 人々 の 屍體 充 るにいたらん 我 かれらの 諸 の 惡 のためにわが 面 をこの 邑 に 蔽 ひかくせり
6 視 よわれ 卷布 と 良藥 をこれに 持 きたりて 人々 を 醫 し 平康 と 眞實 の 豐厚 なるをこれに 示 さん
7 我 ユダの 俘囚人 とイスラエルの 俘囚人 を 歸 らしめ 彼 らを 建 て 從前 のごとくになすべし
8 われ 彼 らが 我 にむかひて 犯 せし 一切 の 罪 を 潔 め 彼 らが 我 にむかひて 犯 し 且 行 ひし 一切 の 罪 を 赦 さん
9 此 邑 は 地 のもろもろの 民 の 中 において 我 がために 欣喜 の 名 となり 頌美 となり 榮耀 となるべし 彼等 はわが 此民 にほどこすところの 諸 の 恩惠 を 聞 ん 而 してわがこの 邑 にほどこすところの 諸 の 恩惠 と 諸 の 福祿 のために 發振 へ 且 身 を 動搖 さん
10 ヱホバかくいひ 給 へり 汝 らが 荒 れて 人 もなく 畜 もなしといひしこの 處 即 ち 荒 れて 人 もなく 住 む 者 もなく 畜 もなきユダの 邑 とヱルサレムの 街 に
11 再 び 欣喜 の 聲 歡樂 の 聲 新娶者 の 聲 新婦 の 聲 および 萬軍 のヱホバをあがめよヱホバは 善 にしてその 矜恤 は 窮 なしといひて 其 感謝 の 祭物 をヱホバの 室 に 携 ふる 者 の 聲 聞 ゆべし 蓋 われこの 地 の 俘囚人 を 返 らしめて 初 のごとくになすべければなりヱホバ 之 をいひたまふ
12 萬軍 のヱホバかくいひたまふ 荒 れて 人 もなく 畜 もなきこの 處 と 其 すべての 邑々 に 再 び 牧者 のその 群 を 伏 しむる 牧場 あるにいたらん
13 山 の 邑 と 平地 の 邑 と 南 の 方 の 邑 とベニヤミンの 地 とヱルサレムの 四周 とユダの 邑 において 群 ふたたびその 之 を 核 ふる 者 の 手 の 下 を 過 らんとヱホバいひたまふ
14 ヱホバ 言 たまはく 視 よ 我 イスラエルの 家 とユダの 家 に 語 りし 善言 を 成就 ぐる 日 きたらん
15 その 日 その 時 にいたらばわれダビデの 爲 に 一 の 義 き 枝 を 生 ぜしめん 彼 は 公道 と 公義 を 地 に 行 ふべし
16 その 日 ユダは 救 をえヱルサレムは 安 らかに 居 らんその 名 はヱホバ 我儕 の 義 と 稱 へらるべし
17 ヱホバかくいひたまふイスラエルの 家 の 位 に 坐 する 人 ダビデに 缺 ることなかるべし
18 また 我 前 に 燔祭 をささげ 素祭 を 燃 し 恒 に 犠牲 を 献 ぐる 人 レビ 人 なる 祭司 に 絕 ざるべし
19 ヱホバのことばヱレミヤに 臨 みていふ
20 ヱホバかくいふ 汝 らもし 我 晝 につきての 契約 と 我 夜 につきての 契約 を 破 りてその 時々 に 晝 も 夜 もなからしむることをえば
21 僕 ダビデに 吾 が 立 し 契約 もまた 破 れその 子 はかれの 位 に 坐 して 王 となることをえざらんまたわが 我 に 事 ふるレビ 人 なる 祭司 に 立 し 契約 も 破 れん
22 天 の 星 は 數 へられず 濱 の 沙 は 量 られずわれその 如 く 我 僕 ダビデの 裔 と 我 に 事 ふるレビ 人 を 增 ん
23 ヱホバの 言 またヱレミヤに 臨 みていふ
24 汝 この 民 の 語 りてヱホバはその 選 みし 二 の 族 を 棄 たりといふを 聞 ざるか 彼 らはかく 我民 を 藐 じてその 眼 にこれを 國 と 見 なさざるなり
25 ヱホバかくいひ 給 ふもしわれ 晝 と 夜 とについての 契約 を 立 ずまた 天地 の 律法 を 定 めずば
26 われヤコブと 我 僕 ダビデとの 裔 をすてて 再 びかれの 裔 の 中 よりアブラハム、イサク、ヤコブの 裔 を 治 むる 者 を 取 ざるべし 我 その 俘囚 し 者 を 返 らしめこれを 恤 れむべし
Chapter 34
1 バビロンの 王 ネブカデネザルその 全軍 および 己 の 手 の 下 に 屬 するところの 地 の 列國 の 人 および 諸 の 民 を 率 てヱルサレムとその 諸邑 を 攻 めて 戰 ふ 時 ヱホバの 言 ヱレミヤに 臨 みていふ
2 イスラエルの 神 ヱホバかくいふ 汝 ゆきてユダの 王 ゼデキヤに 告 ていふべしヱホバかくいひたまふ 視 よわれ 此 邑 をバビロン 王 の 手 に 付 さん 彼 火 をもてこれを 焚 べし
3 汝 はその 手 を 脱 れず 必 ず 擒 へられてこれが 手 に 付 されん 汝 の 目 はバビロン 王 の 目 をみ 又 かれの 口 は 汝 の 口 と 語 ふべし 汝 はバビロンにゆくにいたらん
4 然 どユダの 王 ゼデキヤよヱホバの 言 をきけヱホバ 汝 の 事 につきてかくいひたまふ 汝 は 劍 に 死 じ
5 汝 は 安 らかに 死 なん 民 は 汝 の 先祖 たる 汝 の 先 の 王等 の 爲 に 香 を 焚 しごとく 汝 のためにも 香 を 焚 き 且 汝 のために 嘆 て 嗚呼 主 よといはん 我 この 言 をいふとヱホバいひたまふ
6 預言者 エレミヤすなはち 此言 をことごとくヱルサレムにてユダの 王 ゼデキヤにつげたり
7 時 にバビロン 王 の 軍勢 はヱルサレムおよび 存 れるユダの 諸 の 邑 を 攻 めラキシとアゼカを 攻 て 戰 ひをる 其 はユダの 諸邑 のうちに 是等 の 城 の 邑 尚 存 りゐたればなり
8 ゼデキヤ 王 ヱルサレムに 居 る 諸 の 民 と 契約 を 立 てて 彼 らに 釋放 の 事 を 宣示 せし 後 ヱホバの 言 ヱレミヤに 臨 めり
9 その 契約 はすなはち 人 をしておのおの 其 僕 婢 なるヘブルの 男女 を 釋 たしめその 兄弟 なるユダヤ 人 を 奴隸 となさざらしむる 者 なりき
10 この 契約 をなせし 牧伯等 とすべての 民 は 人 おのおのその 僕婢 を 釋 ちて 再 び 之 を 奴隸 となすべからずといふをききて 遂 にそれに 聽 したがひてこれを 釋 ちしが
11 後 に 心 をひるがへしてその 釋 ちし 僕婢 をひきかへりて 再 び 之 を 伏從 はしめて 僕婢 となせり
12 是故 にヱホバの 言 ヱホバよりヱレミヤにのぞみて 云
13 イスラエルの 神 ヱホバかくいふ 我 汝 らの 先祖 をエジプトの 地 その 奴隸 たりし 宅 より 導 きいだせし 時 彼 らと 契約 を 立 ていひけらく
14 汝 らの 兄弟 なるヘブル 人 の 身 を 汝 らに 賣 たる 者 をば七 年 の 終 に 汝 らおのおのこれを 釋 つべし 彼 六 年 汝 につかへたらば 之 を 釋 つべしと 然 るに 汝 らの 先祖等 は 我 に 聽 ず 亦 その 耳 を 傾 けざりし
15 然 ど 汝 らは 今日 心 をあらためておのおの 其 鄰人 に 釋放 の 事 を 示 してわが 目 に 正 とみゆる 事 を 行 ひ 且 我 名 をもて 稱 へらるる 室 に 於 て 我 前 に 契約 を 立 たり
16 然 るに 汝 ら 再 び 心 をひるがへして 我 名 を 汚 し 各自 釋 ちて 其心 に 任 せしめたる 僕婢 をひき 歸 り 再 び 之 を 伏從 はしめて 汝 らの 僕婢 となせり
17 この 故 にヱホバかくいひたまふ 汝 ら 我 に 聽 ておのおの 其 兄弟 とその 鄰 に 釋放 の 事 を 示 さざりしによりて 視 よわれ 汝 らの 爲 に 釋放 を 示 して 汝 らを 劍 と 饑饉 と 疫病 にわたさん 我 汝 らをして 地 の 諸 の 國 にて 艱難 をうけしむべし
18 ヱホバこれを 云 ふ 犢 を 兩 にさきて 其 二個 の 間 を 過 り 我 前 に 契約 をたてて 却 つて 其 言 に 從 はずわが 契約 をやぶる 人々
19 即 ち 兩 に 分 ちし 犢 の 間 を 過 りしユダの 牧伯等 ヱルサレムの 牧伯等 と 寺人 と 祭司 とこの 地 のすべての 民 を
20 われ 其 敵 の 手 とその 生命 を 索 る 者 の 手 に 付 さんその 屍體 は 天空 の 鳥 と 野 の 獸 の 食物 となるべし
21 且 われユダの 王 ゼデキヤとその 牧伯等 をその 敵 の 手 其 生命 を 索 むる 者 の 手 汝 らを 離 れて 去 しバビロン 王 の 軍勢 の 手 に 付 さん
22 ヱホバいひたまふ 視 よ 我 彼 らに 命 じて 此 邑 に 歸 らしめん 彼 らこの 邑 を 攻 て 戰 ひ 之 を 取 り 火 をもて 焚 くべしわれユダの 諸邑 を 住 人 なき 荒地 となさん
Chapter 35
1 ユダの 王 ヨシヤの 子 ヱホヤキムの 時 ヱレミヤにのぞみしヱホバの 言 いふ
2 汝 レカブ 人 の 家 に 往 て 彼 らとかたり 彼 らをヱホバの 室 の 一房 に 携 きたりて 酒 をのませよと
3 是 に 於 てわれハバジニヤの 子 なるヱレミヤの 子 ヤザニヤとその 兄弟 とその 諸子 およびレカブ 人 の 全家 を 取 り
4 これをヱホバの 室 にあるハナンの 諸子 の 房 につれきたれりハナンはイグダリヤの 子 にして 神 の 人 なり 其 房 は 牧伯等 の 房 の 次 にして 門 を 守 るシヤレムの 子 マアセヤの 房 のうへに 在 り
5 我 すなはちレカブ 人 の 家 の 諸子 の 前 に 酒 を 滿 したる 壺 と 杯 を 置 き 彼 らに 告 て 汝 ら 酒 を 飮 めといひければ
6 彼 らこたへけるは 我儕 は 酒 をのまず 蓋 レカブの 子 なる 我 らの 先祖 ヨナダブ 我 らに 命 じて 汝等 と 汝 らの 子孫 はいつまでも 酒 をのむべからず
7 また 汝 ら 屋 を 建 ず 種 をまかず 葡萄園 を 植 ざれ 亦 これを 有 べからず 汝 らの 生存 ふるあひだ 幕屋 にをれ 然 らば 汝 らが 寄寓 ところの 地 に 於 て 汝 らの 生命 長 からんと 云 たればなり
8 斯 我 らはレカブの 子 なるわれらの 先祖 ヨナダブの 凡 て 命 ぜし 言 に 遵 ひて 我儕 とわれらの 妻 と 子女 は 生存 ふるあひだ 酒 を 飮 ず
9 我 らは 住 べき 屋 を 建 てず 葡萄園 も 田野 も 種 も 有 ずして
10 幕屋 にをりすべて 我儕 の 先祖 ヨナダブが 我 らに 命 ぜしごとく 行 へり
11 然 どバビロンの 王 ネブカデネザルがこの 地 に 上 り 來 りしとき 我 ら 云 けるは 我 らカルデヤ 人 の 軍勢 とスリア 人 の 軍勢 を 畏 るれば 去來 ヱルサレムにゆかんとすなはち 我 らはヱルサレムに 住 へり
12 時 にヱホバの 言 ヱレミヤにのぞみていふ
13 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいふ 汝 ゆきてユダの 人々 とヱルサレムに 住 る 者 とに 告 よヱホバいひたまふ 汝 らは 我 言 を 聽 て 敎 を 受 ざるか
14 レカブの 子 ヨナダブがその 子孫 に 酒 をのむべからずと 命 ぜし 言 は 行 はる 彼 らは 今日 に 至 るまで 酒 をのまず 其 先祖 の 命令 に 遵 ふなり 然 るに 汝 らは 吾 汝 らに 語 り 頻 りに 語 れども 我 にきかざるなり
15 我 また 我 僕 なる 預言者 たちを 汝 らに 遣 し 頻 りにこれを 遣 していはせけるは 汝 らいまおのおの 其 惡 き 道 を 離 れて 歸 り 汝 らの 行 をあらためよ 他 の 神 に 從 ひて 之 に 奉 ふる 勿 れ 然 ば 汝 らはわが 汝 らと 汝 らの 先祖 に 與 へたるこの 地 に 住 ことをえんと 然 ど 汝 らは 耳 を 傾 けず 我 にきかざりき
16 レカブの 子 ヨナダブの 子孫 はその 先祖 が 彼 らに 命 ぜしところの 命令 に 遵 ふなり 然 ど 此民 は 我 に 聽 ず
17 この 故 に 萬軍 の 神 ヱホバ、イスラエルの 神 かくいふ 視 よわれユダとヱルサレムに 住 る 者 とに 我 彼 らにつきていひし 所 の 災 を 降 さん 我 かれらに 語 れども 聽 ずかれらを 召 ども 應 へざればなり
18 茲 にヱレミヤ、レカブ 人 の 家 にいひけるは 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいひたまふ 汝 らはその 先祖 ヨナダブの 命 に 遵 ひその 凡 の 誡 を 守 り 彼 が 汝 らに 命 ぜしことを 行 ふ
19 是 によりて 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいひたまふレカブの 子 ヨナダブには 我 前 に 立 つ 人 いつまでも 缺 ることあらじ
Chapter 36
1 ユダの 王 ヨシヤの 子 ヱホヤキムの四 年 にこの 言 ヱホバよりヱレミヤに 臨 みていふ
2 汝 卷物 をとり 我 汝 に 語 りし 日 即 ちヨシヤの 日 より 今日 に 至 るまでイスラエルとユダと 萬國 とにつきてわが 汝 に 語 りしすべての 言 を 之 に 錄 せ
3 ユダの 家 わが 降 さんと 擬 るところの 災 をききて 各自 その 惡 き 途 をはなれて 轉 ることもあらん 然 ばわれ 其 愆 とその 罪 を 赦 すべし
4 是 に 於 てヱレミヤ、ネリヤの 子 バルクを 召 べりバルクすなはちヱレミヤの 口 にしたがひヱホバの 彼 に 告 たまひし 言 をことごとく 卷物 に 錄 せり
5 ヱレミヤ、バルクに 云 ひけるはわれは 禁錮 られたればヱホバの 室 に 往 くことを 得 ず
6 故 に 汝 ゆきて 汝 が 我 の 口 にしたがひて 卷物 に 錄 したるヱホバの 言 をよみ 斷食 の 日 にヱホバの 室 に 於 て 民 の 耳 にこれを 聽 しめよまた 之 を 讀 みてユダの 人々 のその 邑々 より 來 れる 者 の 耳 に 聽 しむべし
7 彼 らヱホバの 前 にその 祈禱 を 献 り 各自 其 惡 き 途 をはなれて 轉 ることもあらんヱホバの 此民 につきてのべたまひし 怒 と 憤 は 大 なり
8 斯 てネリヤの 子 バルクは 凡 て 預言者 ヱレミヤが 己 に 命 ぜしごとくヱホバの 室 にてその 卷物 よりヱホバの 言 を 讀 り
9 ユダの 王 ヨシヤの 子 ヱホヤキムの五 年 九 月 ヱルサレムの 諸 の 民 およびユダの 諸邑 よりヱルサレムに 來 れる 諸 の 民 にヱホバの 前 に 斷食 を 行 ふべきこと 宣示 さる
10 バルク、ヱホバの 室 の 上庭 に 於 てヱホバの 室 の 新 しき 門 の 入口 の 旁 にあるシヤパンの 子 なる 書記 ゲマリヤの 房 にてその 書 よりヱレミヤの 言 を 民 に 讀 きかせたり
11 シヤパンの 子 なるゲマリヤの 子 ミカヤその 書 のヱホバの 言 を 盡 くききて
12 王 の 宮 にある 書記 の 房 にくだりいたるに 諸 の 牧伯等 即 ち 書記 エリシヤマ、シマヤの 子 デラヤ、アカボルの 子 エルナタン、シヤパンの 子 ゲマリヤ、ハナニヤの 子 ゼデキヤおよび 諸 の 牧伯等 そこに 坐 せり
13 ミカヤ、バルクが 書 を 讀 て 民 の 耳 に 聽 せしときに 己 が 聽 しところのすべての 言 を 彼 らに 告 ければ
14 牧伯等 クシの 子 シレミヤの 子 なるネタニヤの 子 エホデをバルクに 遣 はしていはせけるは 汝 が 民 に 讀 きかせしその 卷物 を 手 に 取 て 來 れとネリヤの 子 バルクすなはち 手 に 卷物 を 取 りて 彼 らの 許 にきたりたれば
15 彼 らバルクにいひけるは 請 ふ 坐 して 之 を 我 らに 讀 きかせよとバルクすなはち 彼 らに 讀 聞 せたり
16 彼 らその 諸 の 言 をききて 倶 に 懼 れバルクにいひけるは 我 ら 必 ずこの 諸 の 言 を 王 に 告 んと
17 またバルクに 問 ていひけるは 請 ふ 汝 いかにこの 諸 の 言 をかれの 口 にしたがひて 錄 せしや 我 らに 告 よ
18 バルク 答 へけるは 彼 その 口 をもてこの 諸 の 言 を 我 に 述 べたればわれ 墨 をもて 之 を 書 に 錄 せり
19 牧伯 等 バルクにいひけるは 汝 ゆきてヱレミヤとともに 身 を 匿 し 在所 を 人 に 知 しむべからずと
20 すなはち 卷物 を 書記 エリシヤマの 房 に 置 きて 庭 にいり 王 に 詣 りてこの 諸 の 言 を 王 につげければ
21 王 その 卷物 を 持來 らせんとてヱホデを 遣 せりヱホデすなはち 書記 エリシヤマの 房 より 卷物 を 取來 りて 之 を 王 と 王 の 側 に 立 るすべての 牧伯等 に 讀 みきかせたり
22 時 は九 月 にして 王 冬 の 室 に 坐 せり 其 前 に 火 の 燃 る 爐 あり
23 ヱホデ 三 枚 か 四 枚 を 讀 けるとき 王 小刀 をもてその 卷物 を 切割 き 爐 の 火 に 投 いれて 之 を 盡 く 爐 の 火 に 焚 り
24 王 とその 臣僕等 はこの 諸 の 言 をきけども 懼 れず 亦 その 衣 を 裂 ざりき
25 エルナタン、デラヤ、ゲマリヤ 等 王 にその 卷物 を 焚 たまふ 勿 れと 求 めたれども 聽 ざりき
26 王 ハンメレクの 子 ヱラメルとアヅリエルの 子 セラヤとアブデルの 子 セレミヤに 書記 バルクと 預言者 ヱレミヤを 執 へよと 命 ぜしがヱホバかれらを 匿 したまへり
27 王 卷物 およびバルクがヱレミヤの 口 にしたがひて 記 せし 言 を 焚 しのちヱホバの 言 ヱレミヤに 臨 みていふ
28 汝 また 他 の 卷物 をとりユダの 王 ヱホヤキムが 焚 しところの 前 の 卷物 の 中 の 言 をことごとく 其 に 錄 せ
29 汝 またユダの 王 ヱホヤキムに 告 よヱホバかくいふ 汝 かの 卷物 を 焚 ていへり 汝 何 なれば 此 卷物 に 錄 してバビロンの 王 必 ず 來 りてこの 地 を 滅 し 此 に 人 と 畜 を 絕 さんと 云 しやと
30 この 故 にヱホバ、ユダの 王 ヱホヤキムにつきてかくいひ 給 ふ 彼 にはダビデの 位 に 坐 する 者 無 にいたらん 且 かれの 屍 は 棄 られて 晝 は 熱氣 にあひ 夜 は 寒氣 にあはん
31 我 また 彼 とその 子孫 とその 臣僕等 をその 惡 のために 罰 せんまた 彼 らとヱルサレムの 民 とユダの 人々 には 我 わが 彼 らにつきて 語 りしかども 彼 らが 聽 ことをせざりし 所 の 禍 を 降 すべし
32 是 に 於 てヱレミヤ 他 の 卷物 を 取 てネリヤの 子 書記 バルクにあたふバルクすなはちユダの 王 ヱホヤキムが 火 に 焚 たるところの 書 の 諸 の 言 をヱレミヤの 口 にしたがひて 之 に 錄 し 外 にまた 斯 る 言 を 多 く 之 に 加 へたり
Chapter 37
1 ヨシヤの 子 ゼデキヤ、ヱホヤキムの 子 コニヤに 代 りて 王 となるバビロンの 王 ネブカデネザル 彼 をユダの 地 に 王 となせしなり
2 彼 もその 臣僕等 もその 地 の 人々 もヱホバが 預言者 ヱレミヤによりて 示 したまひし 言 を 聽 ざりき
3 ゼデキヤ 王 シレミヤの 子 ユカルとマアセヤの 子 祭司 ゼパニヤを 預言者 ヱレミヤに 遣 して 請 ふ 汝 我 らの 爲 に 我 らの 神 ヱホバに 祈 れといはしむ
4 ヱレミヤは 民 の 中 に 出入 せりそはいまだ 獄 に 入 られざればなり
5 パロの 軍勢 のエジプトより 來 りしかばヱルサレムを 攻 圍 みたるカルデヤ 人 は 其 音信 をききてヱルサレムを 退 けり
6 時 にヱホバの 言 預言者 ヱレミヤにのぞみていふ
7 イスラエルの 神 ヱホバかくいふ 汝 らを 遣 して 我 に 求 めしユダの 王 にかくいへ 汝 らを 救 はんとて 出 きたりしパロの 軍勢 はおのれの 地 エジプトへ 歸 らん
8 カルデヤ 人 再 び 來 りてこの 邑 を 攻 て 戰 ひこれを 取 り 火 をもて 焚 べし
9 ヱホバかくいふ 汝 らカルデヤ 人 は 必 ず 我 らをはなれて 去 んといひて 自 ら 欺 く 勿 れ 彼 らは 去 ざるべし
10 設令 汝 らおのれを 攻 て 戰 ふところのカルデヤ 人 の 軍勢 を 悉 く 撃 ちやぶりてその 中 に 負傷人 のみを 遺 すとも 彼 らはおのおの 其 幕屋 に 起 ちあがり 火 をもて 此 邑 を 焚 かん
11 茲 にカルデヤ 人 の 軍勢 パロの 軍勢 を 懼 れてヱルサレムを 退 きければ
12 ヱレミヤ、ベニヤミンの 地 にて 民 の 中 にその 分 を 分 ち 取 らんとてヱルサレムを 出 でてかの 地 に 行 きしが
13 ベニヤミンの 門 にいりし 時 そこにハナニヤの 子 シレミヤの 子 なるイリヤと 名 くる 門守 をり 預言者 ヱレミヤを 執 へて 汝 はカルデヤ 人 に 降 るなりといふ
14 ヱレミヤいひけるは 詐 なり 我 はカルデヤ 人 に 降 るにあらずと 然 どイリヤこれを 聽 ずヱレミヤを 執 へて 侯伯等 の 許 に 引 ゆけり
15 侯伯等 すなはち 怒 りてヱレミヤを 撻 ちこれを 書記 ヨナタンの 室 の 獄 にいれたり 蓋 この 室 を 獄 となしたればなり
16 ヱレミヤ 獄 にいり 土牢 に 入 りてそこに 多 の 日 を 送 りしのち
17 ゼデキヤ 王 人 を 遣 して 彼 をひきいださしむ 而 して 王 室 にて 竊 にかれにいひけるはヱホバより 臨 める 言 あるやとヱレミヤ 答 へていひけるは 有 り 汝 はバビロン 王 の 手 に 付 されん
18 ヱレミヤまたゼデキヤ 王 にいひけるは 我 汝 あるいは 汝 の 臣僕 或 はこの 民 に 何 なる 罪 を 犯 したれば 汝 ら 我 を 獄 にいれしや
19 汝 らに 預言 してバビロンの 王 は 汝 らにも 此 地 にも 攻來 らじといひし 汝 らの 預言者 はいま 何處 にあるや
20 されば 王 わが 君 よ 願 くはいま 我 に 聽 たまへ 請 ふわが 願望 を 受納 れ 給 へ 我 を 書記 ヨナタンの 家 に 歸 らしめたまふなかれ 恐 らくは 我 彼處 に 死 なんと
21 是 においてゼデキヤ 王 命 じてヱレミヤを 獄 の 庭 にいれしめ 且 邑 のパンの 悉 く 盡 るまでパンを 製 る 者 の 街 より 日々 に 一片 のパンを 彼 に 與 へしむ 即 ちヱレミヤは 獄 の 庭 にをる
Chapter 38
1 マツタンの 子 シパテヤ、パシユルの 子 ゲダリヤ、シレミヤの 子 ユカル、マルキヤの 子 パシユル、ヱレミヤがすべての 民 に 告 たるその 言 を 聞 り
2 云 くヱホバかくいひたまふこの 邑 に 留 まるものは 劍 と 饑饉 と 疫病 に 死 べし 然 どいでてカルデヤ 人 に 降 る 者 は 生 んすなはちその 生命 をおのれの 掠取物 となして 生 べし
3 ヱホバかくいひたまふこの 邑 は 必 ずバビロン 王 の 軍勢 の 手 に 付 されん 彼 之 を 取 べしと
4 是 をもてかの 牧伯等 王 にいひけるは 請 ふこの 人 を 殺 したまへ 彼 はかくの 如 き 言 をのべて 此 邑 に 遺 れる 兵卒 の 手 と 民 の 手 を 弱 くす 夫人 は 民 の 安 を 求 めずして 其 害 を 求 むるなりと
5 ゼデキヤ 王 いひけるは 視 よ 彼 は 汝 らの 手 にあり 王 は 汝 らに 逆 ふこと 能 はざるなりと
6 彼 らすなはちヱレミヤを 取 て 獄 の 庭 にあるハンメレクの 子 マルキヤの 阱 に 投 いる 即 ち 索 をもてヱレミヤを 縋 下 せしがその 阱 は 水 なくして 汚泥 のみなりければヱレミヤは 汚泥 のなかに 沈 めり
7 王 の 室 の 寺人 エテオピア 人 エベデメレク 彼 らがヱレミヤを 阱 になげいれしを 聞 り 時 に 王 ベニヤミンの 門 に 坐 しゐたれば
8 エベデメレク 王 の 室 よりいでゆきて 王 にいひけるは
9 王 わが 君 よかの 人々 が 預言者 ヱレミヤに 行 ひし 事 は 皆 好 らず 彼 らこれを 阱 になげ 入 たり 邑 の 中 に 食物 なければ 彼 はその 居 るところに 餓死 せん
10 王 エテオピヤ 人 エベデメレクに 命 じていひけるは 汝 ここより三十 人 を 携 へゆきて 預言者 ヱレミヤをその 死 ざる 先 にを 阱 より 曳 あげよ
11 エベデメレクすなはちその 人々 を 携 へて 王 の 室 の 庫 の 下 にいり 其處 より 破 れたる 舊 き 衣 の 布片 をとり 索 をもてこれをを 阱 にをるヱレミヤの 所 に 縋 下 せり
12 而 してエテオピア 人 エベデメレク、ヱレミヤに 告 て 汝 この 破 れたる 舊 き 衣 の 布片 を 汝 の 腋 の 下 にはさみて 索 に 當 よと 云 ければヱレミヤ 然 なせり
13 彼 らすなはち 索 をもてヱレミヤを 阱 より 曳 あげたりヱレミヤは 獄 の 庭 にをる
14 かくてゼデキヤ 王 人 を 遣 はして 預言者 ヱレミヤをヱホバの 室 の 第 三の 門 につれきたらしめ 王 ヱレミヤにいひけるは 我 汝 に 問 ことあり 毫 もわれに 隱 す 勿 れ
15 ヱレミヤ、ゼデキヤにいひけるは 我 もし 汝 に 示 さば 汝 かならず 我 を 殺 さざらんや 假令 われ 汝 を 勸 むるとも 汝 われに 聽 じ
16 ゼデキヤ 王 密 にヱレミヤに 誓 ひていひけるは 我 らにこの 靈魂 を 造 りあたへしヱホバは 活 く 我 汝 を 殺 さず 汝 の 生命 を 索 むる 者 の 手 に 汝 を 付 さじ
17 ヱレミヤ、ゼデキヤにいひけるは 萬軍 の 神 イスラエルの 神 ヱホバかくいひたまふ 汝 もしまことにバビロン 王 の 牧伯等 に 降 らば 汝 の 生命 活 んまた 此 邑 は 火 にて 焚 れず 汝 と 汝 の 家 の 者 はいくべし
18 然 ど 汝 もし 出 てバビロンの 王 の 牧伯等 に 降 らずば 此 邑 はカルデヤ 人 の 手 に 付 されん 彼 らは 火 をもて 之 を 焚 ん 汝 はその 手 を 脱 れざるべし
19 ゼデキヤ 王 ヱレミヤに 云 けるは 我 カルデヤ 人 に 降 りしところのユダ 人 を 恐 る 恐 くはカルデヤ 人 我 をかれらの 手 に 付 さん 彼 ら 我 を 辱 しめん
20 ヱレミヤいひけるは 彼 らは 汝 を 付 さじ 願 くはわが 汝 に 告 しヱホバの 聲 に 聽 したがひたまへさらば 汝 祥 をえん 汝 の 生命 いきん
21 然 ど 汝 もし 降 ることを 否 まばヱホバこの 言 を 我 に 示 し 給 ふ
22 すなはちユダの 王 の 室 に 遺 れる 婦 は 皆 バビロンの 王 の 牧伯等 の 所 に 曳 いだされん 其 婦等 いはん 汝 の 朋友等 は 汝 を 誘 ひて 汝 に 勝 り 汝 の 足 は 泥 に 沈 む 彼 らは 退 き 去 る
23 汝 の 妻 たちと 汝 の 子女等 はカルデヤ 人 の 所 に 曳出 されん 汝 は 其 手 を 脱 れじバビロンの 王 の 手 に 執 へられん 汝 此 邑 をして 火 に 焚 しめん
24 ゼデキヤ、ヱレミヤにいひけるは 汝 この 事 を 人 に 知 する 勿 れさらば 汝 殺 されじ
25 もし 牧伯等 わが 汝 と 語 りしことを 我儕 に 告 げよ 我 らに 隱 す 勿 れ 然 ば 我 ら 汝 を 殺 さじ 又 王 の 汝 に 語 りしことを 告 よといはば
26 汝 彼 らに 答 へて 我 王 に 求 めて 我 をヨナタンの 家 に 歸 して 彼處 に 死 しむること 勿 れといへりといふべし
27 かくて 牧伯等 ヱレミヤにきたりて 問 けるに 彼 王 の 命 ぜし 言 のごとく 彼 らに 告 たればその 事 露 はれざりき 是 をもて 彼 ら 彼 とものいふことを 罷 たり
28 ヱレミヤはヱルサレムの 取 るる 日 まで 獄 の 庭 に 居 りしがヱルサレムの 取 れし 時 にも 彼處 にをれり
Chapter 39
1 ユダの 王 ゼデキヤの九 年 十 月 バビロンの 王 ネブカデネザルその 全軍 をひきゐヱルサレムにきたりて 之 を 攻圍 みけるが
2 ゼデキヤの十一 年 四 月 九日 にいたりて 城邑 破 れたれば
3 バビロンの 王 の 牧伯等 即 ちネルガルシヤレゼル、サムガルネボ 寺人 の 長 サルセキム 博士 の 長 ネルガルシヤレゼルおよびバビロンの 王 のその 外 の 牧伯等 皆 ともに 入 て 中 の 門 に 坐 せり
4 ユダの 王 ゼデキヤおよび 兵卒 ども 之 を 見 て 逃 げ 夜 の 中 に 王 の 園 の 途 より 兩 の 石垣 の 間 の 門 より 邑 をいでてアラバの 途 にゆきしが
5 カルデヤ 人 の 軍勢 これを 追 ひヱリコの 平地 にてゼデキヤにおひつき 之 を 執 へてハマテの 地 リブラにをるバビロンの 王 ネブカデネザルの 許 に 曳 ゆきければ 王 かしこにて 彼 の 罪 をさだめたり
6 すなはちバビロンの 王 リブラにてゼデキヤの 諸子 をかれの 目 の 前 に 殺 せりバビロンの 王 またユダのすべての 牧伯等 を 殺 せり
7 王 またゼデキヤの 目 を 抉 さしめ 彼 をバビロンに 曳 ゆかんとて 銅索 に 縛 げり
8 またカルデヤ 人 火 をもて 王 の 室 と 民 の 家 をやき 且 ヱルサレムの 石垣 を 毀 てり
9 かくて 侍衞 の 長 ネブザラダンは 邑 の 中 に 餘 れる 民 とおのれに 降 りし 者 およびその 外 の 遺 れる 民 をバビロンに 移 せり
10 されど 侍衞 の 長 ネブザラダンはその 時 民 の 貧 しくして 所有 なき 者等 をユダの 地 に 遺 し 葡萄園 と 田地 とをこれにあたへたり
11 爰 にバビロンの 王 ネブカデネザル、ヱレミヤの 事 につきて 侍衞 の 長 ネブザラダンに 命 じていひけるは
12 彼 を 取 りて 善 く 待 へよ 害 をくはふる 勿 れ 彼 が 汝 に 云 ふごとくなすべしと
13 是 をもて 侍衞 の 長 ネブザラダン 寺人 の 長 ネブシヤスバン 博士 の 長 ネルガルシヤレゼルおよびバビロンの 王 の 牧伯等
14 人 を 遣 してヱレミヤを 獄 の 庭 よりたづさへ 來 らしめシヤパンの 子 アヒカムの 子 なるゲダリヤに 付 して 之 を 家 につれゆかしむ 斯 彼 民 の 中 に 居 る
15 ヱレミヤ 獄 の 庭 に 禁錮 られをる 時 ヱホバの 言 彼 にのぞみていふ
16 汝 ゆきてエテオピア 人 エベデメレクに 告 よ 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいふわれ 我 語 しところの 禍 を 此 邑 に 降 さん 福 はこれに 降 さじその 日 この 事 汝 の 目前 にならん
17 ヱホバいひたまふその 日 にはわれ 汝 を 救 はん 汝 はその 畏 るるところの 人衆 の 手 に 付 されじ
18 われ 必 ず 汝 を 救 はん 汝 は 劍 をもて 殺 されじ 汝 の 生命 は 汝 の 掠取物 とならん 汝 われに 倚賴 めばなりとヱホバいひたまふ
Chapter 40
1 侍衞 の 長 ネブザラダンかのバビロンにとらへ 移 さるるヱルサレムとユダの 人々 の 中 にヱレミヤを 鏈 につなぎおきてこれを 執 へゆきけるが 遂 にこれを 放 ちてラマを 去 しめたりその 後 ヱホバの 言 ヱレミヤにのぞめり
2 茲 に 侍衞 の 長 ヱレミヤを 召 てこれにいひけるは 汝 の 神 ヱホバ 此處 にこの 災 あらんことを 言 り
3 ヱホバこれを 降 しその 云 し 如 く 行 へり 汝 らヱホバに 罪 を 犯 しその 聲 に 聽 したがはざりしによりてこの 事 汝 らに 來 りしなり
4 視 よ 我 今日 汝 の 手 の 鏈 を 解 て 汝 を 放 つ 汝 もし 我 とともにバビロンにゆくことを 善 とせば 來 れわれ 汝 を 善 くあしらはん 汝 もし 我 と 偕 にバビロンにゆくを 惡 とせば 留 れ 視 よこの 地 は 皆 汝 の 前 に 在 り 汝 の 善 とする 所 汝 の 心 に 合 ふところに 往 べし
5 ヱレミヤいまだ 答 へざるに 彼 またいひけるは 汝 バビロンの 王 がユダの 諸邑 の 上 にたてて 有司 となせしシヤパンの 子 アヒカムの 子 なるゲダリヤの 許 に 歸 り 彼 とともに 民 の 中 に 居 れ 或 は 汝 の 善 とおもふところにゆくべしと 侍衞 の 長 彼 に 食糧 と 禮物 をとらせて 去 しめたり
6 ヱレミヤすなはちミヅパに 往 きてアヒカムの 子 ゲダリヤに 詣 りその 地 に 遺 れる 民 のうちに 彼 と 偕 にをる
7 茲 に 田舍 にある 軍勢 の 長 等 および 彼 らに 屬 する 人々 バビロンの 王 がアヒカムの 子 ゲダリヤを 立 てこの 地 の 有司 となし 男女 嬰孩 および 國 の 中 のバビロンに 移 されざる 貧者 を 彼 にあづけたることをききしかば
8 即 ちネタニヤの 子 イシマエルとカレヤの 子 ヨハナンとヨナタンおよびタンホメテの 子 セラヤとネトパ 人 なるエパイの 諸子 と 或 マアカ 人 の 子 ヤザニヤおよび 彼 らに 屬 する 人々 ミヅパにゆきてゲダリヤの 許 にいたる
9 シヤパンの 子 アヒカムの 子 なるゲダリヤ 彼 らと 彼 らに 屬 する 人々 に 誓 ひていひけるは 汝 らカルデヤ 人 に 事 ることを 怖 るる 勿 れこの 地 に 住 てバビロンの 王 に 事 へなば 汝 ら 幸幅 ならん
10 我 はミヅパに 居 り 我 らに 來 らんところのカルデヤ 人 に 事 へん 汝 らは 葡萄酒 と 菓物 と 油 とをあつめて 之 を 器 に 蓄 へ 汝 らが 獲 るところの 諸邑 に 住 めと
11 又 モアブとアンモン 人 の 中 およびエドムと 諸 の 邦 にをるところのユダヤ 人 はバビロンの 王 がユダに 人 を 遺 したるシヤパンの 子 アヒカムの 子 なるゲダリヤを 立 てこれが 有司 となしたることを 聞 り
12 是 においてそのユダヤ 人 皆 その 追 やられし 諸 の 處 よりかへりてユダの 地 のミヅパに 來 りゲダリヤに 詣 れり 而 して 多 くの 葡萄酒 と 菓物 をあつむ
13 又 カレヤの 子 ヨハナンおよび 田舍 にをりし 軍勢 の 長 たちミヅパにきたりてゲダリヤの 許 にいたり
14 彼 にいひけるは 汝 アンモン 人 の 王 バアリスが 汝 を 殺 さんとてネタニヤの 子 イシマエルを 遣 せしを 知 るやと 然 どアヒカムの 子 ゲダリヤこれを 信 ぜざりしかば
15 カレヤの 子 ヨハナン、ミヅパにて 密 にゲダリヤに 語 りて 言 けるは 請 ふわれゆきて 人 知 ずにネタニヤの 子 イシマエルを 殺 さんいかで 彼 汝 を 殺 し 汝 に 集 れるユダ 人 を 散 しユダの 遺 れる 者 を 滅 すべけんやと
16 然 るにアヒカムの 子 ゲダリヤ、カレヤの 子 ヨハナンにいひけるは 汝 この 事 をなすべからず 汝 イシマエルにつきて 僞 をいふなり
Chapter 41
1 七 月 ごろ 王 の 血統 なるエリシヤマの 子 ネタニヤの 子 イシマエル 王 の十 人 の 牧伯等 とともにミヅパにゆきてアヒカムの 子 ゲダリヤにいたりミヅパにて 偕 に 食 をなせしが
2 ネタニヤの 子 イシマエルおよび 偕 にをりし十 人 の 者 起上 りバビロンの 王 がこの 地 の 有司 となせしシヤパンの 子 アヒカムの 子 なるゲダリヤを 刀 にて 殺 せり
3 イシマエルまたミヅパにゲダリヤと 偕 にをりし 諸 のユダヤ 人 と 彼處 にをりしカルデヤ 人 の 兵卒 を 殺 したり
4 彼 がゲダリヤを 殺 してより 二日 の 後 いまだ 誰 も 之 を 知 ざりし 時
5 ある 人 八十 人 その 鬚 を 薙 り 衣 を 裂 き 身 に 傷 つけ 手 に 素祭 の 物 と 香 を 携 へてシケム、シロ、サマリヤよりきたりてヱホバの 室 にいたらんとせしかば
6 ネタニヤの 子 イシマエル、ミヅパよりいでて 哭 きつつ 行 て 彼 らを 迎 へ 彼等 に 逢 てアヒカムの 子 ゲダリヤの 許 に 來 れといへり
7 而 して 彼 ら 邑 の 中 に 入 しときネタニヤの 子 イシマエル 己 と 偕 にある 人々 とともに 彼 らを 殺 してその 屍 を 阱 に 投 いれたり
8 但 しその 中 の十 人 イシマエルにむかひ 我 らは 田地 に 小麥 麰麥 油 および 蜜 を 藏 し 有 り 我 らをころすなかれと 言 たれば 彼 らをその 兄弟 と 偕 に 殺 さずして 已 ぬ
9 イシマエルがゲダリヤの 名 をもて 殺 せし 人 の 屍 を 投入 れし 阱 はアサ 王 がイスラエルの 王 バアシヤを 怖 れて 鑿 し 阱 なりネタニヤの 子 イシマエルその 殺 せし 人々 を 之 に 充 せり
10 イシマエルはミヅパに 遺 りをる 諸 の 民 即 ち 王 の 諸女 と 侍衞 の 長 ネブザラダンがアヒカムの 子 ゲダリヤに 交付 しところのミヅパに 遺 れる 諸 の 民 とを 擄 にせりネタニヤの 子 イシマエルすなはち 彼 らを 擄 にしアンモン 人 に 往 んとて 去 れり
11 カレヤの 子 ヨハナンおよび 彼 と 偕 に 在 る 軍勢 の 長 たちネタニヤの 子 イシマエルの 爲 し 諸 の 惡事 を 聞 ければ
12 その 衆卒 を 率 てネタニヤの 子 イシマエルと 戰 はんとて 出 でギベオンの 池 の 旁 にて 彼 に 遇 ふ
13 イシマエルと 偕 に 在 る 人々 はカレヤの 子 ヨハナンおよび 彼 とともに 在 る 軍勢 の 長 たちを 見 て 欣 べり
14 是 をもてイシマエルがミヅパより 擄 へきたりし 所 の 人々 身 をめぐらしてカレヤの 子 ヨハナンの 許 にゆけり
15 ネタニヤの 子 イシマエルは八 人 の 者 と 偕 にヨハナンを 避 け 逃 てアンモン 人 に 往 り
16 カレヤの 子 ヨハナンおよび 彼 とともにある 軍勢 の 長等 はネタニヤの 子 イシマエルがアヒカムの 子 ゲダリヤを 殺 してミヅパより 擄 へゆけるところの 彼 遺 れる 民 すなはち 兵卒 婦人 兒女 寺人 等 を 其 手 より 取 りかへして 之 をギベオンより 携 かへりしが
17 進 てエジプトにいたらんとてベツレヘムの 近傍 にあるキムハムの 住處 に 往 て 留 れり
18 こはネタニヤの 子 イシマエルがバビロンの 王 の 此地 の 有司 となしたるアヒカムの 子 ゲダリヤを 殺 せしによりカルデヤ 人 を 懼 たればなり
Chapter 42
1 茲 に 軍勢 の 長 たちおよびカレヤの 子 ヨハナンとホシャヤの 子 ヱザニヤ 並 に 民 の 至微者 より 至大者 にいたるまで
2 皆 預言者 ヱレミヤの 許 に 來 りて 言 けるは 汝 の 前 に 我 らの 求 の 受納 られんことを 願 ふ 請 ふ 我 ら 遺 れる 者 の 爲 に 汝 の 神 ヱホバに 祈 れ(今 汝 の 目 に 見 がごとく 我 らは 衆多 の 中 の 遺 れる 者 にして 寡 なり)
3 さらば 汝 の 神 ヱホバ 我 らの 行 むべき 途 となすべき 事 を 示 したまはん
4 預言者 ヱレミヤ 彼 らに 云 けるは 我 汝 らに 聽 り 汝 らの 言 に 循 ひて 汝 らの 神 ヱホバに 祈 らん 凡 そヱホバが 汝 らに 應 へたまふことはわれ 隱 す 所 なく 汝 らに 告 べし
5 彼 らヱレミヤにいひけるは 願 くはヱホバ 我儕 の 間 にありて 眞實 なる 信 ずべき 證者 となりたまへ 我 らは 汝 の 神 ヱホバの 汝 を 遣 して 我 らに 告 しめたまふ 諸 の 事 に 遵 ひて 行 ふべし
6 我 らは 善 にまれ 惡 きにまれ 我 らが 汝 を 遣 すところの 我 らの 神 ヱホバの 聲 に 遵 はん 斯 我 らの 神 ヱホバの 聲 に 遵 ひてわれら 福 をうけん
7 十日 の 後 ヱホバの 言 ヱレミヤにのぞみしかば
8 ヱレミヤ、カレヤの 子 ヨハナンおよび 彼 と 偕 に 在 る 軍勢 の 長 たち 並 に 民 の 至微者 より 至大者 までを 悉 く 招 きて
9 これにいひけるは 汝 らが 我 を 遣 して 汝 らの 祈 を 献 げしめしところのイスラエルの 神 ヱホバかくいひ 給 ふ
10 汝 らもし 信 に 此 地 に 留 らばわれ 汝 らを 建 てて 倒 さず 汝 らを 植 て 拔 じそは 我 汝 らに 災 を 降 せしを 悔 ればなり
11 ヱホバいひたまふ 汝 らが 畏 るるところのバビロンの 王 を 畏 るる 勿 れ 彼 をおそるる 勿 れわれ 汝 らとともにありて 汝 らを 救 ひ 彼 の 手 より 汝 らを 拯 ふべし
12 われ 汝 らを 恤 みまた 彼 をして 汝 らを 恤 ませ 汝 らを 故土 に 歸 らしめん
13 然 ど 汝 らもし 我 らはこの 地 に 留 らじ 汝 らの 神 ヱホバの 聲 に 遵 はじと 言 ひ
14 また 然 りわれらはかの 戰爭 を 見 ず 箛 の 聲 をきかず 食物 に 乏 しからざるエジプトの 地 にいたりて 彼處 に 住 はんといはば
15 汝 らユダの 遺 れる 者 よヱホバの 言 をきけ 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいひたまふ 汝 らもし 強 てエジプトにゆきて 彼處 に 住 はば
16 汝 らが 懼 るるところの 劍 エジプトの 地 にて 汝 らに 臨 み 汝 らが 恐 るるところの 饑饉 エジプトにて 汝 らにおよばん 而 して 汝 らは 彼處 に 死 べし
17 凡 そエジプトにおもむき 至 りて 彼處 に 住 はんとする 人々 は 劍 と 饑饉 と 疫病 に 死 べしその 中 には 我 彼 らに 降 さんところの 災 を 脱 れて 遺 る 者 無 るべし
18 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいひたまふ 我 震怒 と 憤恨 のヱルサレムに 住 る 者 に 注 ぎし 如 くわが 憤恨 汝 らがエジプトにいらん 時 に 汝 らに 注 がん 汝 らは 呪詛 となり 詫異 となり 罵詈 となり 凌辱 とならん 汝 らは 再 びこの 處 を 見 ざるべしと
19 ユダの 遺 れる 者 よヱホバ 汝 らにつきていひたまへり 汝 らエジプトにゆく 勿 れと 汝 ら 今日 わが 汝 らを 警 めしことを 確 に 知 れ
20 汝 ら 我 を 汝 らの 神 ヱホバに 遣 して 言 へり 我 らの 爲 に 我 らの 神 ヱホバに 祈 り 我 らの 神 ヱホバの 汝 に 示 したまふ 事 をことごとく 我 らに 告 よ 我 ら 之 を 行 はんと 斯 なんぢら 自 ら 欺 けり
21 われ 今日 汝 らに 告 たれど 汝 らは 汝 らの 神 ヱホバの 聲 に 遵 はず 汝 らはヱホバが 我 を 遣 して 命 ぜしめたまひし 事 には 都 て 遵 はざりき
22 然 ば 汝 らはその 往 て 住 んとねがふ 處 にて 劍 と 饑饉 と 疫病 に 死 ることを 今 確 に 知 るべし
Chapter 43
1 ヱレミヤ 諸 の 民 にむかひて 其 神 ヱホバの 言 を 盡 く 宣 べその 神 ヱホバが 己 を 遣 して 言 しめたまへる 其 諸 の 言 を 宣 をはりし 時
2 ホシャヤの 子 アザリヤ、カレヤの 子 ヨハナンおよび 驕 る 人 皆 ヱレミヤに 語 りていひけるは 汝 は 謊 をいふ 我 らの 神 ヱホバはエジプトにゆきて 彼處 に 住 む 勿 れと 汝 をつかはして 云 せたまはざるなり
3 ネリヤの 子 バルク 汝 を 唆 して 我 らに 逆 はしむ 是 我 らをカルデヤ 人 の 手 に 付 して 殺 さしめバビロンに 移 さしめん 爲 なり
4 斯 カレヤの 子 ヨハナンと 軍勢 の 長等 および 民 皆 ヱホバの 聲 に 遵 はずしてユダの 地 に 住 ことをせざりき
5 斯 てカレヤの 子 ヨハナンと 軍勢 の 長等 はユダに 遺 れる 者 即 ちその 逐 やられし 國々 よりユダの 地 に 住 んとて 皈 りし 者
6 男 女 嬰孩 王 の 女 たちおよび 凡 て 侍衞 の 長 ネブザラダンがシヤパンの 子 なるアヒカムの 子 ゲダリヤに 付 し 置 し 者 並 に 預言者 ヱレミヤとネリヤの 子 バルクを 取 て
7 エジプトの 地 に 至 れり 彼 ら 斯 ヱホバの 聲 に 遵 はざりき 而 して 遂 にタパネスに 至 れり
8 ヱホバの 言 タパネスにてヱレミヤに 臨 みていふ
9 汝 大 なる 石 を 手 に 取 りユダの 人々 の 目 の 前 にてこれをタパネスに 在 るパロの 室 の 入口 の 旁 なる 磚窰 の 泥土 の 中 に 藏 して
10 彼 らにいへ 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいひたまふ 視 よわれ 使者 を 遣 はしてわが 僕 なるバビロンの 王 ネブカデネザルを 召 きその 位 をこの 藏 したる 石 の 上 に 置 しめん 彼 錦繡 をその 上 に 敷 べし
11 かれ 來 りてエジプトの 地 を 撃 ち 死 に 定 まれる 者 を 死 しめ 虜 に 定 まれる 者 を 虜 にし 劍 に 定 まれる 者 を 劍 にかけん
12 われエジプトの 諸神 の 室 に 火 を 燃 さんネブカデネザル 之 を 焚 きかれらを 虜 にせん 而 して 羊 を 牧 ふ 者 のその 身 に 衣 を 纒 ふがごとくエジプトの 地 をその 身 に 纒 はん 彼 安然 に 其處 をさるべし
13 彼 はエジプトの 地 のベテシメシの 偶像 を 毀 ち 火 をもてエジプト 人 の 諸神 の 室 を 焚 べし
Chapter 44
1 エジプトの 地 に 住 るところのユダの 人衆 すなはちミグドル、タパネス、ノフ、パテロスの 地 に 住 る 者 の 事 につきてヱレミヤに 臨 みし 言 に 曰 く
2 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいふ 汝 らは 我 ヱルサレムとユダの 諸邑 に 降 せしところの 災 をみたり 視 よこれらは 今日 すでに 空曠 となりて 住 む 人 なし
3 こは 彼 ら 惡 をなして 我 を 怒 らせしによる 即 ちかれらは 己 も 汝 らも 汝 らの 先祖等 も 識 ざるところの 他 の 神 にゆきて 香 を 焚 き 且 これに 奉 へたり
4 われ 我 僕 なる 預言者 たちを 汝 らに 遣 し 頻 にこれを 遣 して 請 ふ 汝 らわが 嫌 ふところの 此 憎 むべき 事 を 行 ふ 勿 れといはせけるに
5 彼 ら 聽 かず 耳 を 傾 けず 他 の 神 に 香 を 焚 きてその 惡 を 離 れざりし
6 是 によりて 我 震怒 とわが 憤恨 ユダの 諸邑 とヱルサレムの 街 にそそぎて 之 を 焚 たれば 其等 は 今日 のごとく 荒 れかつ 傾圮 たり
7 萬軍 の 神 イスラエルの 神 ヱホバいまかくいふ 汝 ら 何 なれば 大 なる 惡 をなして 己 の 靈魂 を 害 しユダの 中 より 汝 らの 男 と 女 と 孩童 と 乳哺子 を 絕 て 一人 も 遺 らざらしめんとするや
8 何 なれば 汝 ら 其 手 の 行爲 をもて 我 を 怒 らせ 汝 らが 往 て 住 ふところのエジプトの 地 に 於 て 他 の 神 に 香 を 焚 きて 己 の 身 を 滅 し 地 の 萬國 の 中 に 呪詛 となり 凌辱 とならんとするや
9 ユダの 地 とヱルサレムの 街 にて 行 ひし 汝 らの 先祖等 の 惡 ユダの 王等 の 惡 其 妻 等 の 惡 および 汝 らの 身 の 惡 汝 らの 妻 等 の 惡 を 汝 ら 忘 れしや
10 彼 らは 今日 にいたるまで 悔 いずまた 畏 れず 汝 らと 汝 らの 先祖等 の 前 に 立 たる 我 律法 とわが 典例 に 循 ひて 行 まざるなり
11 是故 に 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいふ 視 よわれ 面 を 汝 らにむけて 災 を 降 しユダの 人衆 を 悉 く 絕 ん
12 又 われエジプトの 地 にすまんとてその 面 をこれにむけて 往 しところの 彼 ユダの 遺 れる 者 を 取 らん 彼 らは 皆 滅 されてエジプトの 地 に 仆 れん 彼 らは 劍 と 饑饉 に 滅 され 微者 も 大者 も 劍 と 饑饉 によりて 死 べし 而 して 呪詛 となり 詫異 となり 罵詈 となり 凌辱 とならん
13 われヱルサレムを 罰 せし 如 く 劍 と 饑饉 と 疫病 をもてエジプトに 住 る 者 を 罰 すべし
14 是 をもてエジプトの 地 に 往 て 彼處 に 住 るところのユダの 遺 れる 者 の 中 に 一人 も 逃 れまたは 遺 りてその 心 にしたひて 歸 り 住 はんとねがふところのユダの 地 に 歸 るもの 無 るべし 逃 るる 者 の 外 には 歸 る 者 無 るべし
15 是 に 於 てその 妻 が 香 を 他 の 神 に 焚 しことを 知 れる 人々 および 其處 に 立 てる 婦人等 の 大 なる 群衆 並 にエジプトの 地 のパテロスに 住 るところの 民 ヱレミヤに 答 へて 云 けるは
16 汝 がヱホバの 名 をもてわれらに 述 し 言 は 我 ら 聽 かじ
17 我 らは 必 ず 我 らの 口 より 出 る 言 を 行 ひ 我 らが 素 なせし 如 く 香 を 天后 に 焚 きまた 酒 をその 前 に 灌 ぐべし 即 ちユダの 諸邑 とヱルサレムの 街 にて 我 らと 我 らの 先祖等 および 我 らの 王等 と 我 らの 牧伯等 の 行 ひし 如 くせん 當時 われらは 糧 に 飽 き 福 をえて 災 に 遇 ざりし
18 我 ら 天后 に 香 を 焚 くことを 止 め 酒 をその 前 に 灌 がずなりし 時 より 諸 の 物 に 乏 しくなり 劍 と 饑饉 に 滅 されたり
19 我 らが 天后 に 香 を 焚 き 酒 をその 前 に 灌 ぐに 方 りて 之 に 象 りてパンを 製 り 酒 を 灌 ぎしは 我 らの 夫等 の 許 せし 事 にあらずや
20 ヱレミヤ 即 ち 男女 の 諸 の 人衆 および 此言 をもて 答 へたる 諸 の 民 にいひけるは
21 ユダの 諸邑 とヱルサレムの 街 にて 汝 らと 汝 らの 先祖等 および 汝等 の 王等 と 汝 らの 牧伯等 および 其 地 の 民 の 香 を 焚 しことはヱホバ 之 を 憶 えまた 心 に 思 ひたまふにあらずや
22 ヱホバは 汝 らの 惡 き 爲 のため 汝 らの 憎 むべき 行 の 爲 に 再 び 忍 ぶことをえせざりきこの 故 に 汝 らの 地 は 今日 のごとく 荒地 となり 詫異 となり 呪詛 となり 住 む 人 なき 地 となれり
23 汝 ら 香 を 焚 きヱホバに 罪 を 犯 しヱホバの 聲 に 聽 したがはずその 律法 と 憲法 と 證詞 に 循 ひて 行 まざりしに 由 て 今日 のごとく 此 災 汝 らにおよべり
24 ヱレミヤまたすべての 民 と 婦等 にいひけるはエジプトの 地 に 居 るユダの 子孫 よヱホバの 言 をきけ
25 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいひたまふ 汝 らと 汝 らの 妻等 は 口 をもていひ 手 をもて 成 し 我 ら 香 を 天后 に 焚 き 酒 を 灌 ぎて 立 しところの 誓 を 必 ず 成就 んといふ 汝 ら 必 ず 誓 をたてかならず 其 誓 を 成就 んとす
26 この 故 にエジプトの 地 に 住 るユダの 人々 よヱホバの 言 をきけヱホバいひたまふわれ 我 大 なる 名 を 指 て 誓 ふエジプトの 全地 にユダの 人々 一人 もその 口 に 主 ヱホバは 活 くといひて 再 び 我 名 を 稱 ふることなきにいたらん
27 視 よわれ 彼 らをうかがはん 是 福 をあたふる 爲 にあらず 禍 をくださん 爲 なりエジプトの 地 に 居 るユダの 人々 は 劍 と 饑饉 に 滅 びて 絕 るにいたらん
28 然 ど 劍 を 逃 るる 僅少 の 者 はエジプトの 地 を 出 てユダの 地 に 歸 らん 又 エジプトの 地 にゆきて 彼處 に 寄寓 れるユダの 遺 れる 者 はその 立 ところの 言 は 我 のなるか 彼 らのなるかを 知 るにいたるべし
29 ヱホバいひ 給 ふわがこの 處 にて 汝 らを 罰 する 兆 は 是 なり 我 かくして 我 汝 らに 禍 をくださんといひし 言 の 必 ず 立 ことを 知 しめん
30 すなはちヱホバかくいひたまふ 視 よわれユダの 王 ゼデキヤを 其 生命 を 索 むる 敵 なるバビロンの 王 ネブカデネザルの 手 に 付 せしが 如 くエジプトの 王 パロホフラを 其 敵 の 手 その 生命 を 索 むる 者 の 手 に 付 さん
Chapter 45
1 ユダの 王 ヨシヤの 子 ヱホヤキムの四 年 ネリヤの 子 バルクが 此等 の 言 をヱレミヤの 口 にしたがひて 書 に 錄 せしとき 預言者 ヱレミヤこれに 語 りていひけるは
2 バルクよイスラエルの 神 ヱホバ 汝 にかくいひ 給 ふ
3 汝 曾 ていへり 嗚呼 我 は 禍 なるかなヱホバ 我 憂 に 悲 を 加 へたまへり 我 は 歎 きて 疲 れ 安 きをえずと
4 汝 かく 彼 に 語 れヱホバかくいひたまふ 視 よわれ 我 建 しところの 者 を 毀 ち 我 植 しところの 者 を 拔 ん 是 この 全地 なり
5 汝 己 れの 爲 に 大 なる 事 を 求 むるかこれを 求 むる 勿 れ 視 よわれ 災 をすべての 民 に 降 さん 然 ど 汝 の 生命 は 我 汝 のゆかん 諸 の 處 にて 汝 の 掠物 とならしめんとヱホバいひたまふ
Chapter 46
1 茲 にヱホバの 言 預言者 ヱレミヤに 臨 みて 諸國 の 事 を 論 ふ
2 先 エジプトの 事 すなはちユフラテ 河 の 邊 なるカルケミシの 近傍 にをるところのエジプト 王 パロネコの 軍勢 の 事 を 論 ふ 是 はユダの 王 ヨシヤの 子 ヱホヤキムの四 年 にバビロンの 王 ネブカデネザルが 撃 やぶりし 者 なり 其 言 にいはく
3 汝 ら 大楯 小干 を 備 へて 進 み 戰 へ
4 馬 を 車 に 繋 ぎ 馬 に 乗 り 盔 を 被 りて 立 て 戈 を 磨 き 甲 を 着 よ
5 われ 見 るに 彼 らは 懼 れて 退 きその 勇士 は 打敗 られ 狼狽 遁 て 後 をかへりみず 是 何故 ぞや 畏懼 かれらのまはりにありとヱホバいひたまふ
6 快足 なる 者 も 逃 えず 強者 も 遁 れえず 皆 北 の 方 にてユフラテ 河 の 旁 に 蹶 き 仆 れん
7 かのナイルのごとくに 湧 あがり 河 のごとくに 其 水 さかまく 者 は 誰 ぞや
8 エジプトはナイルの 如 くに 湧 あがりその 水 は 河 の 如 くに 逆 まくなり 而 していふ 我 上 りて 地 を 蔽 ひ 邑 とその 中 に 住 る 者 とを 滅 さん
9 汝等 馬 に 乗 り 車 を 驅馳 らせよ 勇士 よ 盾 を 執 るエテオピア 人 プテ 人 および 弓 を 張 り 挽 くルデ 人 よ 進 みいづべし
10 此 は 主 なる 萬軍 のヱホバの 復仇 の 日 即 ちその 敵 に 仇 を 復 し 給 ふ 日 なり 劍 は 食 ひて 飽 きその 血 に 醉 はん 主 なる 萬軍 のヱホバ 北 の 地 にてユフラテ 河 の 旁 に 宰 ることをなし 給 へばなり
11 處女 よエジプトの 女 よギレアデに 上 りて 乳香 を 取 れ 汝 多 くの 藥 を 用 ふるも 益 なし 汝 は 愈 ざるべし
12 汝 の 恥辱 は 國々 にきこえん 汝 の 號泣 は 地 に 滿 てり 勇士 は 勇士 にうち 觸 てともに 仆 る
13 バビロンの 王 ネブカデネザルが 來 りてエジプトの 地 を 撃 んとする 事 につきてヱホバの 預言者 ヱレミヤに 告 たまひし 言
14 汝 らエジプトに 宣 べミグドルに 示 し 又 ノフ、タパネスに 示 しいふべし 汝 ら 堅 く 立 ちて 自 ら 備 よ 劍 なんぢの 四周 を 食 ひたればなり
15 汝 の 力 ある 者 いかにして 拂 ひ 除 かれしやその 立 ざるはヱホバこれを 仆 したまふに 由 るなり
16 彼 多 の 者 を 蹶 かせたまふ 人 其 友 の 上 に 仆 れかさなり 而 していふ 起 よ 我 ら 滅 すところの 劍 を 避 けてわが 國 にかへり 故土 にいたらんと
17 人 彼處 に 叫 びてエジプトの 王 パロは 滅 されたり 彼 は 機會 を 失 へりといふ
18 萬軍 のヱホバと 名 りたまふところの 王 いひたまふ 我 は 活 く 彼 は 山々 の 中 のタボルのごとく 海 の 旁 のカルメルのごとくに 來 らん
19 エジプトに 住 る 女 よ 汝 移轉 の 器皿 を 備 へよそはノフは 荒蕪 となり 燒 れて 住 む 人 なきにいたるべければなり
20 エジプトは 至美 しき 牝 の 犢 のごとし 蜚虻 きたり 北 の 方 より 來 る
21 また 其 中 の 傭人 は 肥 たる 犢 のごとし 彼 ら 轉向 てともに 逃 げ 立 ことをせず 是 その 滅 さるる 日 いたり 其 罰 せらるる 時 來 りたればなり
22 彼 は 蛇 の 如 く 聲 をいだす 彼 ら 軍勢 を 率 ゐて 來 り 樵夫 の 如 く 斧 をもて 之 にのぞめり
23 ヱホバいひ 給 ふ 彼 らは 探 りえざるに 由 りて 彼 の 林 を 砍 仆 せり 彼等 は 蝗蟲 よりも 多 して 數 へがたし
24 エジプトの 女 は 辱 められ 北 の 民 の 手 に 付 されん
25 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 いひ 給 ふ 視 よわれノフのアモンとパロとエジプトとその 諸神 とその 王等 すなはちパロとかれを 賴 むものとを 罰 せん
26 われ 彼 らを 其 生命 を 索 むる 者 の 手 とバビロンの 王 ネブカデネザルの 手 とその 臣僕 の 手 に 付 すべしその 後 この 地 は 昔 のごとく 人 の 住 むところとならんとヱホバいひたまふ
27 我 僕 ヤコブよ 怖 るる 勿 れイスラエルよ 驚 く 勿 れ 視 よわれ 汝 を 遠方 より 救 ひきたり 汝 の 子孫 をその 擄移 されたる 地 より 救 ひとるべしヤコブは 歸 りて 平安 と 寧靜 をえん 彼 を 畏 れしむる 者 なかるべし
28 ヱホバいひたまふ 我 僕 ヤコブよ 汝 怖 るる 勿 れ 我 汝 と 偕 にあればなり 我 汝 を 逐 やりし 國々 を 悉 く 滅 すべけれど 汝 をば 悉 くは 滅 さじわれ 道 をもて 汝 を 懲 し 汝 を 全 くは 罪 なき 者 とせざるべし
Chapter 47
1 パロがガザを 撃 ざりし 先 にペリシテ 人 の 事 につきて 預言者 ヱレミヤに 臨 みしヱホバの 言
2 ヱホバかくいひたまふ 視 よ 水 北 より 起 り 溢 れながれて 此 地 と 其 中 の 諸 の 物 とその 邑 と 其 中 に 住 る 者 とに 溢 れかかるべしその 時 人衆 は 叫 びこの 地 に 住 る 者 は 皆 哭 くべし
3 その 逞 しき 馬 の 蹄 の 蹴 たつる 音 のため 其 車 の 響 のため 其 輪 の 轟 のために 父 は 手 弱 りて 己 の 子女 を 顧 みざるなり
4 是 ペリシテ 人 を 滅 しつくしツロとシドンにのこりて 助力 をなす 者 を 悉 く 絕 す 日 來 ればなりヱホバ、カフトルの 地 に 遺 れるペリシテ 人 を 滅 したまふべし
5 ガザには 髮 を 剃 るの 事 はじまるアシケロンと 其 剩餘 の 平地 は 滅 ぼさる 汝 いつまで 身 に 傷 くるや
6 ヱホバの 劍 よ 汝 いつまで 息 まざるや 汝 の 鞘 に 歸 りて 息 み 靜 まれ
7 ヱホバこれに 命 じたるなればいかで 息 むことをえんやアシケロンと 海邊 を 攻 ることを 定 めたまへり
Chapter 48
1 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 モアブの 事 につきてかくいひたまふ 嗚呼 ネボは 禍 なるかな 是 滅 されたりキリヤタイムは 辱 められて 取 られミスガブは 辱 められて 毀 たる
2 モアブの 榮譽 は 失 さりぬヘシボンにて 人衆 モアブの 害 を 謀 り 去來 之 を 絕 ちて 國 をなさざらしめんといふマデメンよ 汝 は 滅 されん 劍 汝 を 追 はん
3 ホロナイムより 號咷 の 聲 きこゆ 毀敗 と 大 なる 滅亡 あり
4 モアブ 滅 されてその 嬰孩等 の 號咷 聞 ゆ
5 彼 らは 哭 き 哭 きてルヒテの 坂 を 登 る 敵 はホロナイムの 下 り 路 にて 滅亡 の 號咷 をきけり
6 逃 て 汝 らの 生命 を 救 へ 曠野 に 棄 られたる 者 の 如 くなれ
7 汝 は 汝 の 工作 と 財寶 を 賴 むによりて 汝 も 執 へられん 又 ケモシは 其 祭司 およびその 牧伯等 と 偕 に 擄 へうつさるべし
8 殘害者 諸 の 邑 に 來 らん 一 の 邑 も 免 れざるべし 谷 は 滅 され 平地 は 荒 されんヱホバのいひたまひしがごとし
9 翼 をモアブに 予 へて 飛 さらしむ 其 諸邑 は 荒 て 住 者 なからん
10 ヱホバの 事 を 行 ふて 怠 る 者 は 詛 はれ 又 その 劍 をおさへて 血 を 流 さざる 者 は 詛 はる
11 モアブはその 幼時 より 安然 にして 酒 の 其 滓 のうへにとざまりて 此 器 よりかの 器 に 斟 うつされざるが 如 くなりき 彼 擄 うつされざりしに 由 て 其 味 尚 存 ちその 香氣 變 らざるなり
12 ヱホバいひたまふ 此 故 にわがこれを 傾 くる 者 を 遣 はす 日 來 らん 彼 らすなはち 之 を 傾 け 其 器 をあけ 其 罇 を 碎 くべし
13 モアブはケモシのために 羞 をとらん 是 イスラエルの 家 がその 恃 めるところのベテルのために 羞 をとりしが 如 くなるべし
14 汝 ら 何 ぞ 我 らは 勇士 なり 強 き 軍人 なりといふや
15 モアブはほろぼされその 諸邑 は 騰 りその 選擇 の 壯者 は 下 りて 殺 さる 萬軍 のヱホバと 名 る 王 これをいひ 給 ふ
16 モアブの 滅亡 近 けりその 禍 速 に 來 る
17 凡 そ 其 四周 にある 者 よ 彼 のために 歎 けその 名 を 知 る 者 よ 強 き 竿 美 しき 杖 いかにして 折 しやといへ
18 デボンに 住 る 女 よ 榮 をはなれて 下 り 燥 ける 地 に 坐 せよモアブを 敗 る 者 汝 にきたりて 汝 の 城 を 滅 さん
19 アロエルに 住 る 婦 よ 道 の 側 にたちて 闥 ひ 逃 きたる 者 と 脱 れいたる 者 に 事 いかんと 問 へ
20 モアブは 敗 られて 羞 をとる 汝 ら 呼 はり 咷 びモアブは 滅 されたりとアルノンに 告 よ
21 鞫災 平地 に 臨 みホロン、ヤハヅ、メパアテ
22 デボン、ネボ、ベテデブラタイム
23 キリヤタイム、ベテガムル、ベテメオン
24 ケリオテ、ボズラ、モアブの 地 の 諸邑 の 遠 き 者 にも 近 き 者 にも 臨 めり
25 モアブの 角 は 碎 け 其 臂 は 折 たりとヱホバいひたまふ
26 汝 らモアブを 醉 はしめよ 彼 ヱホバにむかひて 驕 傲 ればなりモアブは 其 吐 たる 物 に 轉 びて 笑柄 とならん
27 イスラエルは 汝 の 笑柄 にあらざりしや 彼 盜人 の 中 にありしや 汝 彼 の 事 を 語 るごとに 首 を 搖 たり
28 モアブに 住 る 者 よ 汝 ら 邑 を 離 れて 磐 の 間 にすめ 穴 の 口 の 側 に 巢 を 作 る 斑鳩 の 如 くせよ
29 われらモアブの 驕傲 をきけり 其 驕傲 は 甚 だし 即 ち 其 驕慢 矜高 驕誇 およびその 心 の 自 ら 高 くするを 聞 り
30 ヱホバいひたまふ 我 モアブの 驕傲 とその 言 の 虛 きとを 知 る 彼 らは 僞 を 行 ふなり
31 この 故 に 我 モアブの 爲 に 咷 びモアブの 全地 の 爲 に 呼 はるキルハレスの 人々 の 爲 に 嗟歎 あり
32 シブマの 葡萄 の 樹 よわれヤゼルの 哭泣 にこえて 汝 の 爲 になげくべし 汝 の 蔓 は 海 を 踰 え 延 てヤゼルの 海 にまでいたる 掠奪者 來 りて 汝 の 果 と 葡萄 をとらん
33 欣喜 と 歡樂園 とモアブの 地 をはなれ 去 る 我 酒醡 に 酒 無 からしめん 呼 はりて 葡萄 を 踐 もの 無 るべし 其 喚呼 は 葡萄 をふむ 喚呼 にあらざらん
34 ヘシボンよりエレアレとヤハヅにいたりゾアルよりホロナイムとエグラテシリシヤにいたるまで 人 聲 を 揚 ぐそはニムリムの 水 までも 絕 たればなり
35 ヱホバいひたまふ 我 祭物 を 崇邱 に 献 げ 香 をその 諸神 に 焚 くところの 者 をモアブの 中 に 滅 さんと
36 この 故 に 我 心 はモアブの 爲 に 簫 のごとく 歎 き 我 心 はキルハレスの 人衆 のために 蕭 のごとく 歎 く 是 其 獲 たるところの 財 うせたればなり
37 人 みなその 髮 を 剃 り 皆 その 鬚 をそり 皆 その 手 に 傷 け 腰 に 麻布 をまとはん
38 モアブにては 家蓋 の 上 と 街 のうちに 遍 く 悲哀 ありそはわれ 心 に 適 ざる 器 のごとくにモアブを 碎 きたればなりとヱホバいひたまふ
39 嗚呼 モアブはほろびたり 彼 らは 咷 ぶ 嗚呼 モアブは 羞 て 面 を 背 けたりモアブはその 四周 の 者 の 笑柄 となり 恐懼 となれり
40 ヱホバかくいひたまふ 視 よ 敵 鷲 のごとくに 飛來 りて 翼 をモアブのうへに 舒 ん
41 ケリオテは 取 られ 城 はみな 奪 はるその 日 にはモアブの 勇士 の 心 子 を 產 む 婦 のごとくになるべし
42 モアブはヱホバにむかひて 傲 りしゆゑに 滅 ぼされて 再 び 國 を 成 ざるべし
43 ヱホバいひたまふモアブにすめる 者 よ 恐怖 と 陷阱 と 罟 汝 に 臨 めり
44 恐怖 をさけて 逃 るものは 陷阱 におちいり 陷阱 より 出 るものは 罟 にとらへられん 其 はわれモアブにその 罰 をうくべき 年 をのぞましむればなりヱホバこれをいふ
45 遁逃者 は 力 なくしてヘシボンの 蔭 に 立 つ 是 は 火 ヘシボンより 出 で 火焔 シホンのうちより 出 てモアブの 地 および 喧閙 をなす 者 の 首 の 頂 を 燒 ばなり
46 嗚呼 禍 なるかなモアブよケモシの 民 は 亡 びたり 即 ち 汝 の 諸子 は 擄 へうつされ 汝 の 女等 は 執 へゆかれたり
47 然 ど 末 の 日 に 我 モアブの 擄移 されたる 者 を 返 さんとヱホバいひ 給 ふ 此 まではモアブの 鞫 をいへる 言 なり
Chapter 49
1 アンモン 人 の 事 につきてヱホバかくいひたまふイスラエルに 子 なからんや 嗣子 なからんや 何 なれば 彼 らの 王 ガドを 受嗣 ぎ 彼 の 民 その 邑々 に 住 や
2 ヱホバいひたまふ 是故 に 視 よわが 戰鬪 の 號呼 をアンモン 人 のラバに 聞 えしむる 日 いたらんラバは 荒垤 となりその 女等 は 火 に 焚 れんその 時 イスラエルはおのれの 嗣者 となりし 者等 の 嗣者 となるべしヱホバこれをいひたまふ
3 ヘシボンよ 咷 べアイは 滅 びたりラバの 女 たちよ 呼 はれ 麻布 を 身 にまとひ 嗟 て 籬 のうちに 走 れマルカムとその 祭司 およびその 牧伯等 は 偕 に 擄 へ 移 されたり
4 汝 何 なれば 谷 の 事 を 誇 るや 背 ける 女 よ 汝 の 谷 は 流 るるなり 汝 財貨 に 倚賴 みていふ 誰 か 我 に 來 らんと
5 主 なる 萬軍 のヱホバいひたまふ 視 よ 我 畏懼 を 汝 の 四周 の 者 より 汝 に 來 らしめん 汝 らおのおの 逐 れて 直 にすすまん 逃 る 者 を 集 むる 人 無 るべし
6 然 ど 後 にいたりてわれアンモン 人 の 擄移 されたる 者 を 返 さんとヱホバいひたまふ
7 エドムの 事 につきて 萬軍 のヱホバかくいひたまふテマンの 中 には 智慧 あることなきにいたりしや 明哲者 には 謀略 あらずなりしやその 智慧 は 盡 はてしや
8 デダンに 住 る 者 よ 逃 よ 遁 れよ 深 く 竄 れよ 我 エサウの 滅亡 をかれの 上 にのぞませ 彼 を 罰 する 時 をきたらしむべし
9 葡萄 を 斂 むる 者 もし 汝 に 來 らば 少許 の 果 をも 餘 さざらんもし 夜間 盜人 きたらばその 飽 まで 滅 さん
10 われエサウを 裸 にし 又 その 隱處 を 露 にせん 彼 は 身 を 匿 すことをえざるべしその 裔 も 兄弟 も 隣舍 も 滅 されん 而 して 彼 は 在 ずなるべし
11 汝 の 孤子 を 遺 せわれ 之 を 生存 へしめん 汝 の 嫠 は 我 に 倚賴 むべし
12 ヱホバかくいひ 給 ふ 視 よ 杯 を 飮 べきにあらざる 者 もこれを 飮 ざるをえざるなれば 汝 まつたく 罰 を 免 るることをえんや 汝 は 罰 を 免 れじ 汝 これを 飮 ざるべからず
13 ヱホバいひたまふ 我 おのれを 指 して 誓 ふボズラは 詫異 となり 羞辱 となり 荒地 となり 呪詛 とならんその 諸邑 は 永 く 荒地 となるべし
14 われヱホバより 音信 をきけり 使者 遣 されて 萬國 にいたり 汝 ら 集 りて 彼 に 攻 めきたり 起 て 戰 へよといへり
15 視 よわれ 汝 を 萬國 の 中 に 小者 となし 人々 の 中 に 藐 めらるる 者 となせり
16 磐 の 隱場 にすみ 山 の 高處 を 占 る 者 よ 汝 の 恐 ろしき 事 と 汝 の 心 の 驕傲 汝 を 欺 けり 汝 鷹 のごとくに 巢 を 高 き 處 に 作 りたれどもわれ 其處 より 汝 を 取 り 下 さんとヱホバいひたまふ
17 エドムは 詫異 とならん 凡 そ 其處 を 過 る 者 は 驚 きその 災害 のために 笑 ふべし
18 ヱホバいひたまふソドムとゴモラとその 隣 の 邑々 の 滅 しがごとく 其處 に 住 む 人 なく 其處 に 宿 る 人 の 子 なかるべし
19 視 よ 敵 獅子 のヨルダンの 叢 より 上 るがごとく 堅 き 宅 に 攻 めきたらんわれ 直 に 彼 を 其處 より 逐奔 らせわが 選 みたる 者 をその 上 に 立 てん 誰 か 我 のごとき 者 あらん 誰 か 我 爲 に 時期 を 定 めんや 孰 の 牧者 か 我 前 にたつことをえん
20 さればエドムにつきてヱホバの 謀 りたまひし 御謀 とテマンに 住 る 者 につきて 思 ひたまひし 思 をきけ 群 の 弱者 はかならず 曳 ゆかれん 彼 かならずかれらの 住宅 を 滅 すべし
21 その 傾圮 の 響 によりて 地 は 震 ふ 號咷 ありその 聲 紅海 にきこゆ
22 みよ 彼 鷹 のごとくに 上 り 飛 びその 翼 をボズラの 上 に 舒 べんその 日 エドムの 勇士 の 心 は 子 を 產 む 婦 の 心 の 如 くならん
23 ダマスコの 事 ハマテとアルパデは 羞 づそは 凶 き 音信 をきけばなり 彼 らは 心 を 喪 へり 海 の 上 に 恐懼 あり 安 き 者 なし
24 ダマスコは 弱 り 身 をめぐらして 逃 んとす 恐懼 これに 及 び 憂愁 と 痛劬 子 を 產 む 婦 にあるごとくこれにおよぶ
25 頌美 ある 邑 我 欣 ぶところの 邑 を 何 なれば 棄 さらざるや
26 さればその 日 に 壯者 は 街 に 仆 れ 兵卒 は 悉 く 滅 されんと 萬軍 のヱホバいひたまふ
27 われ 火 をダマスコの 石垣 の 上 に 燃 しベネハダデの 殿舍 をことごとく 焚 くべし
28 バビロンの 王 ネブカデネザルが 攻 め 撃 たるケダルとハゾルの 諸國 の 事 につきて/ヱホバかくいひたまふ 汝 ら 起 てケダルに 上 り 東 の 衆人 を 滅 せ
29 その 幕屋 とその 羊 の 群 は 彼等 これを 取 りその 幕 とその 諸 の 器 と 駱駝 とは 彼等 これを 奪 ひとらん 人 これに 向 ひ 惶懼 四方 にありと 呼 るべし
30 ヱホバいひたまふハゾルに 住 る 者 よ 逃 よ 急 に 走 りゆき 深 き 處 に 居 れバビロンの 王 ネブカデネザル 汝 らをせむる 謀略 を 運 らし 汝 らをせむる 術計 を 設 けたればなり
31 ヱホバいひ 給 ふ 汝 ら 起 て 穩 なる 安 かに 住 める 民 の 所 に 攻 め 上 れ 彼 らは 門 もなく 關 もなくして 獨 り 居 ふなり
32 その 駱駝 は 擄掠 とせられその 多 の 畜 は 奪 はれん 我 かの 毛 の 角 を 剪 る 者 を 四方 に 散 しその 滅亡 を 八方 より 來 らせんとヱホバいひたまふ
33 ハゾルは 山犬 の 窟 となり 何 までも 荒蕪 となりをらん 彼處 に 住 む 人 なく 彼處 に 宿 る 人 の 子 なかるべし
34 ユダの 王 ゼデキヤが 位 に 即 し 初 のころヱホバの 言 預言者 ヱレミヤに 臨 みてエラムの 事 をいふ
35 萬軍 のヱホバかくいひたまふ 視 よわれエラムが 權能 として 賴 むところの 弓 を 折 らん
36 われ 天 の 四方 より 四方 の 風 をエラムに 來 らせ 彼 らを 四方 の 風 に 散 さんエラムより 追出 さるる 者 のいたらざる 國 はなかるべし
37 ヱホバいひたまふわれエラムをしてその 敵 の 前 とその 生命 を 索 むるものの 前 に 懼 れしめん 我 災 をくだし 我 烈 しき 怒 をその 上 にいたらせんまたわれ 劍 をその 後 につかはしてこれを 滅 し 盡 すべし
38 われ 我 位 をエラムに 居 ゑ 王 と 牧伯等 を 其處 より 滅 したたんとヱホバいひたまふ
39 然 ど 末 の 日 にいたりてわれエラムの 擄 移 されたる 者 を 返 すべしとヱホバいひたまふ
Chapter 50
1 ヱホバ 預言者 ヱレミヤによりてバビロンとカルデヤ 人 の 地 のことを 語 り 給 ひし 言
2 汝 ら 國々 の 中 に 告 げまた 宣示 せ 纛 を 樹 よ 隱 すことなく 宣示 して 言 へバビロンは 取 られベルは 辱 められメロダクは 碎 かれ 其 像 は 辱 められ 其 木像 は 碎 かると
3 そは 北 の 方 より 一 の 國人 きたりて 之 を 攻 めその 地 を 荒 して 其處 に 住 む 者 無 らしむればなり 人 も 畜 も 皆 逃去 れり
4 ヱホバいひたまふその 日 その 時 イスラエルの 子孫 かへり 來 らん 彼 らと 偕 にユダの 子孫 かへり 來 るべし 彼 らは 哭 きつつ 行 てその 神 ヱホバに 請求 むべし
5 彼 ら 面 をシオンに 向 てその 路 を 問 ひ 來 れ 我 らは 永遠 わするることなき 契約 をもてヱホバにつらならんといふべし
6 我民 は 迷 へる 羊 の 群 なりその 牧者 之 をいざなひて 山 にふみ 迷 はしめたれば 山 より 岡 とゆきめぐりて 其 休息所 を 忘 れたり
7 之 に 遇 ふもの 皆 之 を 食 ふその 敵 いへり 我 らは 罪 なし 彼 らヱホバすなはち 義 きの 在 所 その 先祖 の 望 みしところなるヱホバに 罪 を 犯 したるなり
8 汝 らバビロンのうちより 逃 よカルデヤ 人 の 地 より 出 よ 群 の 前 にゆくところの 牡山羊 のごとくせよ
9 視 よわれ 大 なる 國々 より 人 を 起 しあつめて 北 の 地 よりバビロンに 攻 め 來 らしめん 彼 ら 之 にむかひて 備 をたてん 是 すなはち 取 るべし 彼 らの 矢 は 空 しく 返 らざる 狡 き 勇士 の 矢 のごとくなるべし
10 カルデヤは 人 に 掠 められん 之 を 掠 むる 者 は 皆 飽 ことをえんとヱホバ 曰 たまふ
11 我 產業 を 掠 る 者 よ 汝 らは 喜 び 樂 み 穀物 を 碾 す 犢 のごとくに 躍 り 牡馬 のごとく 嘶 けども
12 汝 らの 母 は 痛 く 辱 められん 汝 らを 生 しものは 恥 べし 視 よ 國々 の 中 の 終末 の 者 荒野 となり 燥 ける 地 となり 沙漠 とならん
13 ヱホバの 怒 りの 爲 に 之 に 住 む 者 なくして 悉 く 荒地 となるべしバビロンを 過 る 者 は 皆 その 禍 に 驚 き 且 嗤 はん
14 凡 そ 弓 を 張 る 者 よバビロンの 四周 に 備 をなして 攻 め 矢 を 惜 まずして 之 を 射 よそは 彼 ヱホバに 罪 を 犯 したればなり
15 その 四周 に 喊 き 叫 びて 攻 めかかれ 是 手 を 伸 ぶその 城堞 は 倒 れその 石垣 は 崩 る 是 ヱホバ 仇 を 復 したまふなり 汝 らこれに 仇 を 復 せ 是 の 行 ひしごとく 是 に 行 へ
16 播種者 および 穡收時 に 鎌 を 執 る 者 をバビロンに 絕 せその 滅 すところの 劍 を 怖 れて 人 おのおの 其 民 に 歸 り 各 その 故土 に 逃 べし
17 イスラエルは 散 されたる 羊 にして 獅子 之 を 追 ふ 初 にアツスリヤの 王 之 を 食 ひ 後 にこのバビロンの 王 ネブカデネザルその 骨 を 碎 けり
18 この 故 に 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいひたまふ 視 よわれアツスリヤの 王 を 罰 せしごとくバビロンの 王 とその 地 を 罰 せん
19 われイスラエルを 再 びその 牧場 に 歸 さん 彼 カルメルとバシヤンの 上 に 草 をくらはんまたエフライムとギレアデの 山 にてその 心 を 飽 すべし
20 ヱホバいひたまふ 其日 その 時 にはイスラエルの 愆 を 尋 るも 有 らず 又 ユダの 罪 を 尋 るも 遇 じそはわれ 我 存 せしところの 者 を 赦 すべければなり
21 ヱホバいひたまふ 汝 ら 上 りて 悖 れる 國 罰 を 受 べき 民 を 攻 めその 後 より 之 を 荒 し 全 くこれを 滅 せ 我 汝 らに 命 ぜしごとく 行 ふべし
22 その 地 に 戰鬪 の 咷 と 大 なる 敗壤 あり
23 嗚呼 全地 を 摧 きし 鎚 折 れ 碎 くるかな 嗚呼 バビロン 國々 の 中 に 荒地 となるかな
24 バビロンよわれ 汝 をとるために 罟 を 置 けり 汝 は 擒 へらるれども 知 ず 汝 ヱホバに 敵 せしにより 尋 られて 獲 へらるるなり
25 ヱホバ 庫 を 啓 きてその 怒 りの 武器 をいだしたまふ 是 主 なる 萬軍 のヱホバ、カルデヤ 人 の 地 に 事 をなさんとしたまへばなり
26 汝 ら 終 の 者 にいたるまで 來 りてこれを 攻 めその 庫 を 啓 き 之 を 積 て 塵垤 のごとくせよ 盡 くこれを 滅 ぼして 其處 に 遺 る 者 なからしめよ
27 その 牡牛 を 悉 く 殺 せこれを 屠場 にくだらしめよ 其等 は 禍 なるかな 其日 その 罰 を 受 べき 時 來 れり
28 バビロンの 地 より 逃 げて 遁 れ 來 し 者 の 聲 ありて 我 らの 神 ヱホバの 仇復 その 殿 の 仇復 をシオンに 宣 ぶ
29 射者 をバビロンに 召集 めよ 凡 そ 弓 を 張 る 者 よその 四周 に 陣 どりて 之 を 攻 め 何人 をも 逃 す 勿 れその 作爲 に 循 ひて 之 に 報 いそのすべて 行 ひし 如 くこれに 行 へそは 彼 イスラエルの 聖者 なるヱホバにむかひて 驕 りたればなり
30 是故 にその 日 壯者 は 衢 に 踣 れその 兵卒 は 悉 く 絕 されんとヱホバいひたまふ
31 主 なる 萬軍 のヱホバいひたまふ 驕傲者 よ 視 よわれ 汝 の 敵 となる 汝 の 日 わが 汝 を 罰 する 時 きたれり
32 驕傲者 は 蹶 きて 仆 れん 之 を 扶 け 起 す 者 なかるべしわれ 火 をその 諸邑 に 燃 しその 四周 の 者 を 燒盡 さん
33 萬軍 のヱホバかくいひたまふイスラエルの 民 とユダの 民 は 偕 に 虐 げらる 彼 らを 擄 にせし 者 は 皆 固 くこれを 守 りて 釋 たざるなり
34 彼 らを 贖 ふ 者 は 強 しその 名 は 萬軍 のヱホバなり 彼 必 ずその 訴 を 理 してこの 地 に 安 を 與 へバビロンに 住 る 者 を 戰慄 しめ 給 はん
35 ヱホバいひたまふカルデヤ 人 の 上 バビロンに 住 る 者 の 上 およびその 牧伯等 とその 智者等 の 上 に 劍 あり
36 劍 僞 る 者 の 上 にあり 彼 ら 愚 なる 者 とならん 劍 その 勇士 の 上 にあり 彼 ら 懼 れん
37 劍 その 馬 の 上 にあり 其 車 の 上 にあり 又 その 中 にあるすべての 援兵 の 上 にあり 彼 ら 婦女 のごとくにならん 劍 その 寶 の 上 にあり 是 掠 めらるべし
38 旱 その 水 の 上 にあり 是 涸 かん 斯 は 偶像 の 地 にして 人々 偶像 に 迷 へばなり
39 是故 に 野 の 獸 彼處 に 山犬 と 偕 に 居 り 鴕鳥 も 彼處 に 棲 べし 何時 までも 其 地 に 住 む 人 なく 世々 ここに 住 む 人 なかるべし
40 ヱホバいひたまふ 神 のソドム、ゴモラとその 近隣 の 邑々 を 滅 せしごとく 彼處 に 住 む 人 なく 彼處 に 宿 る 人 の 子 なかるべし
41 視 よ 北 の 方 より 民 きたるあらん 大 なる 國 の 人 とおほくの 王 たち 地 の 極 より 起 らん
42 彼 らは 弓 と 槍 をとる 情 なく 矜恤 なしその 聲 は 海 のごとくに 鳴 るバビロンの 女 よ 彼 らは 馬 に 乗 り 戰士 のごとくに 備 へて 汝 を 攻 ん
43 バビロンの 王 その 風聲 をききしかば 其 手 弱 り 苦痛 と 子 を 產 む 婦 の 如 き 劬勞 彼 に 迫 る
44 視 よ 敵 獅子 のヨルダンの 叢 より 上 るが 如 く 堅 き 宅 に 攻 めきたらんわれ 直 に 彼等 を 其處 より 逐奔 らせわが 選 みたる 者 をその 上 に 立 ん 誰 か 我 のごとき 者 あらんや 誰 かわが 爲 に 時期 を 定 めんや 何 の 牧者 か 我 前 に 立 ことをえん
45 さればバビロンにつきてヱホバの 謀 りたまひし 御謀 とカルデヤ 人 の 地 につきて 思 ひたまひし 思想 をきけ 群 の 弱者 必 ず 曳 ゆかれん 彼 必 ずかれらの 住居 を 滅 すべし
46 バビロンは 取 れたりとの 聲 によりて 地 震 へその 號咷 國々 の 中 に 聞 ゆ
Chapter 51
1 ヱホバかくいひたまふ 視 よわれ 滅 すところの 風 を 起 してバビロンを 攻 め 我 に 悖 る 者 の 中 に 住 む 者 を 攻 べし
2 われ 簸者 をバビロンに 遣 さん 彼 らこれを 簸 てその 地 を 空 くせん 彼 らすなはちその 禍 の 日 にこれを 四方 より 攻 むべし
3 弓 を 張 る 者 に 向 ひまた 鎧 を 被 て 立 あがる 者 に 向 ひて 射者 の 者 其 弓 を 張 らん 汝 らその 壯者 を 憫 れまず 其 軍勢 を 悉 く 滅 すべし
4 然 ば 殺 さるる 者 カルデヤ 人 の 地 に 踣 れ 刺 るる 者 その 街 に 踣 れん
5 イスラエルとユダはその 神 萬軍 のヱホバに 棄 てられず 彼 らの 地 にはイスラエルの 至聖者 にむかひて 犯 せるところの 罪 充 つ
6 汝 らバビロンのうちより 逃 げいでておのおの 其 生命 をすくへ 其 の 罪 のために 滅 さるる 勿 れ 今 はヱホバの 仇 をかへしたまふ 時 なれば 報 をそれになしたまふなり
7 バビロンは 金 の 杯 にしてヱホバの 手 にあり 諸 の 地 を 醉 せたり 國々 その 酒 を 飮 めり 是 をもて 國々 狂 へり
8 バビロンは 忽 ち 踣 れて 壞 る 之 がために 哭 けその 傷 のために 乳香 をとれ 是 或 は 愈 ん
9 われらバビロンを 醫 さんとすれども 愈 ず 我 らこれをすてて 各 その 國 に 歸 るべしそはその 罰 天 におよび 雲 にいたればなり
10 ヱホバわれらの 義 をあらはしたまふ 來 れシオンに 於 て 我 らの 神 ヱホバの 作爲 をのべん
11 矢 を 磨 ぎ 楯 を 取 れヱホバ、メデア 人 の 王等 の 心 を 激發 したまふヱホバ、バビロンをせめんと 謀 り 之 を 滅 さんとしたまふ 是 ヱホバの 復仇 その 殿 の 復仇 たるなり
12 バビロンの 石垣 に 向 ひて 纛 を 樹 て 圍 を 堅 くし 番兵 を 設 け 伏兵 をそなへよ 蓋 ヱホバ、バビロンに 住 める 者 をせめんとて 謀 りその 言 しごとく 行 ひたまへばなり
13 おほくの 水 の 傍 に 住 み 多 くの 財寶 をもてる 者 よ 汝 の 終 汝 の 貧婪 の 限 來 れり
14 萬軍 のヱホバおのれを 指 して 誓 ひいひ 給 ふ 我 まことに 人 を 蝗 のごとくに 汝 の 中 に 充 さん 彼 ら 汝 に 向 ひて 鯨波 の 聲 を 揚 ぐべし
15 ヱホバその 能力 をもて 地 をつくり 其 知慧 をもて 世界 を 建 てその 明哲 をもて 天 を 舒 たまへり
16 彼 聲 を 發 したまふ 時 は 天 に 衆 の 水 いづかれ 雲 を 地 の 極 より 起 らしめ 電光 と 雨 をおこし 風 をその 庫 よりいだしたまふ
17 すべての 人 は 獸 のごとくにして 智慧 なし 諸 の 鑄物師 はその 作 りし 像 のために 辱 を 取 る 其 鑄 るところの 像 は 僞 の 者 にしてその 中 に 靈 なし
18 其等 は 空 しき 者 にして 迷妄 の 工作 なりわが 臨 むとき 其等 は 滅 べし
19 ヤコブの 分 は 此 の 如 くならず 彼 は 萬物 およびその 產業 の 族 の 造化主 なりその 名 は 萬軍 のヱホバといふ
20 汝 はわが 鎚 にして 戰 の 器具 なりわれ 汝 をもて 諸 の 邦 を 碎 き 汝 をもて 萬國 を 滅 さん
21 われ 汝 をもて 馬 とその 騎 る 者 を 摧 き 汝 をもて 車 とその 御 する 者 を 碎 かん
22 われ 汝 をもて 男 と 女 をくだき 汝 をもて 老 たる 者 と 幼 き 者 をくだき 汝 をもて 壯者 と 童女 をくだくべし
23 われ 汝 をもて 牧者 とその 群 をくだき 汝 をもて 農夫 とその 軛 を 負 ふ 牛 をくだき 汝 をもて 方伯等 と 督宰等 をくだかん
24 汝 らの 目 の 前 にて 我 バビロンとカルデヤに 住 るすべての 者 がシオンになせし 諸 の 惡 きことに 報 いんとヱホバいひたまふ
25 ヱホバ 言 ひたまはく 全地 を 滅 したる 滅 す 山 よ 視 よわれ 汝 の 敵 となるわれ 手 を 汝 の 上 に 伸 て 汝 を 巖 より 轉 ばし 汝 を 焚山 となすべし
26 ヱホバいひたまふ 人 汝 より 石 を 取 て 隅石 となすことあらじ 亦 汝 より 石 を 取 りて 基礎 となすことあらじ 汝 はいつまでも 荒地 となりをらん
27 纛 を 地 に 樹 て 箛 を 國々 の 中 に 吹 き 國々 の 民 をあつめて 之 を 攻 めアララテ、ミンニ、アシケナズの 諸國 を 招 きて 之 を 攻 め 軍長 をたてて 之 を 攻 め 恐 しき 蝗 のごとくに 馬 をすすめよ
28 國々 の 民 をあつめて 之 を 攻 めメデア 人 の 王等 とその 方伯等 とその 督宰等 およびそのすべての 領地 の 人 をあつめて 之 を 攻 めよ
29 地 は 震 ひ 搖 かんそはヱホバその 意旨 をバビロンになしバビロンの 地 をして 住 む 人 なき 荒地 とならしめたまふべければなり
30 バビロンの 勇者 は 戰 をやめて 其 城 にこもりその 力 失 せて 婦 のごとくにならん 其 宅 は 燒 けその 門閂 は 折 れん
31 馹 は 趨 て 馹 にあひ 使者 は 趨 て 使者 にあひバビロンの 王 につげて 邑 は 盡 く 取 られ
32 渡口 は 取 られ 沼 は 燒 れ 兵卒 は 怖 るといはん
33 萬軍 のヱホバ、イスラエルの 神 かくいひたまふバビロンの 女 は 禾場 のごとしその 踏 るる 時 きたれり 暫 くありてその 苅 るる 時 いたらん
34 バビロンの 王 ネブカデネザル 我 を 食 ひ 我 を 滅 し 我 を 空 き 器 のごとくなし 龍 の 如 くに 我 を 呑 みわが 珍饈 をもて 其 腹 を 充 し 我 を 逐出 せり
35 シオンに 住 る 者 いはんわがうけし 虐遇 と 我 肉 はバビロンにかかるべしヱルサレムいはん 我 血 はカルデヤに 住 める 者 にかかるべしと
36 さればヱホバかくいひたまふ 視 よわれ 汝 の 訟 を 理 し 汝 の 爲 に 仇 を 復 さん 我 その 海 を 涸 かし 其 泉 を 乾 かすべし
37 バビロンは 頽壘 となり 山犬 の 巢窟 となり 詫異 となり 嗤笑 となり 人 なき 所 とならん
38 彼 らは 獅子 のごとく 共 に 吼 え 小獅 のごとくに 吼 ゆ
39 彼 らの 慾 の 燃 る 時 にわれ 筵 を 設 けてかれらを 醉 せ 彼 らをして 喜 ばしめながき 寢 にいりて 目 を 醒 すことなからしめんとヱホバいひたまふ
40 われ 屠 る 羔羊 のごとく 又 牡羊 と 牡山羊 のごとくにかれらをくだらしめん
41 セシヤクいかにして 取 られしや 全地 の 人 の 頌美者 いかにして 執 へられしや 國々 の 中 にバビロンいかにして 詫異 となりしや
42 海 バビロンに 溢 れかかりその 多 くの 波濤 これを 覆 ふ
43 その 諸邑 は 荒 れて 燥 ける 地 となり 沙漠 となり 住 む 人 なき 地 とならん 人 の 子 そこを 過 ることあらじ
44 われベルをバビロンに 罰 しその 呑 みたる 者 を 口 より 取出 さん 國々 はまた 川 の 如 くに 彼 に 來 らじバビロンの 石垣 踣 れん
45 我民 よ 汝 らその 中 よりいで 各 ヱホバの 烈 しき 怒 をまぬかれてその 命 を 救 へ
46 汝 ら 心 を 弱 くする 勿 れ 此 地 にてきく 所 の 浮言 によりて 畏 るる 勿 れ 浮言 は 此 年 も 來 り 次 の 年 も 亦 きたらん 此 地 に 强暴 あり 宰者 と 宰者 とあひ 攻 むることあらん
47 故 に 視 よ 我 バビロンの 偶像 を 罰 する 日 來 らんその 全地 は 辱 められ 其 殺 さるる 者 は 悉 くその 中 に 踣 れん
48 然 して 天 と 地 とその 中 にあるところのすべての 者 はバビロンの 事 の 爲 に 歡 び 歌 はんそは 敗壞者 北 の 方 より 此處 に 來 ればなりヱホバこれをいひたまふ
49 バビロンがイスラエルの 殺 さるる 者 を 踣 せし 如 く 全地 の 殺 さるる 者 バビロンに 踣 るべし
50 劍 を 逃 るる 者 よ 往 け 止 る 勿 れ 遠方 よりヱホバを 憶 えヱルサレムを 汝 らの 心 に 置 くべし
51 罵言 をきくによりて 我 ら 羞 づ 異邦人 ヱホバの 室 の 聖處 にいるによりて 我 らの 面 には 羞恥 盈 つ
52 この 故 にヱホバいひたまふ 視 よわがその 偶像 を 罰 する 日 いたらん 傷 けられたる 者 はその 全國 に 呻吟 べし
53 たとひバビロン 天 に 昇 るとも 其 城 を 高 くして 堅 むるとも 敗壞者 我 よりいでて 彼 らにいたらんとヱホバいひたまふ
54 バビロンに 號咷 の 聲 ありカルデヤ 人 の 地 に 大 なる 敗壞 あり
55 ヱホバ、バビロンをほろぼし 其 中 に 大 なる 聲 を 絕 したまふ 其 波濤 は 巨水 のごとくに 鳴 りその 聲 は 響 わたる
56 破滅者 これに 臨 みバビロンにいたる 其 勇士 は 執 へられ 其 弓 は 折 らるヱホバは 施報 をなす 神 なればかならず 報 いたまふなり
57 われその 牧伯等 と 博士等 と 督宰等 と 勇士 とを 醉 せん 彼 らは 永 き 寢 にいりて 目 を 醒 すことあらじ 萬軍 のヱホバと 名 くる 王 これをいひ 給 ふ
58 萬軍 のヱホバかくいひたまふバビロンの 闊 き 石垣 は 悉 く 毀 たれその 高 き 門 は 火 に 焚 れん 斯 民 の 勞苦 は 徒 となるべし 民 は 火 のために 憊 れん
59 これマアセヤの 子 なるネリヤの 子 セラヤがユダの 王 ゼデキヤとともに 其 治世 の四 年 にバビロンに 往 くときにあたりて 豫言者 ヱレミヤがこれに 命 ぜし 言 なりこのセラヤは 侍從 の 長 なり
60 ヱレミヤ、バビロンにのぞまんとする 諸 の 災 を 書 にしるせり 是 即 ちバビロンの 事 につきて 錄 せる 此 すべての 言 なり
61 ヱレミヤ、セラヤにいひけるは 汝 バビロンに 往 しとき 愼 みてこの 諸 の 言 を 讀 め
62 而 して 汝 いふべしヱホバよ 汝 はこの 處 を 滅 し 人 と 畜 をいはず 凡 て 此處 に 住 む 者 なからしめて 窮 なくこれを 荒地 となさんと 此處 にむかひていひたまへり
63 汝 この 書 を 讀畢 りしとき 之 に 石 をむすびつけてユフラテの 中 に 投 いれよ
64 而 していふべしバビロンは 我 これに 災菑 をくだすによりて 是 しづみて 復 おこらざるべし 彼 らは 絕 はてんと/此 まではヱレミヤの 言 なり
Chapter 52
1 ゼデキヤは 位 に 即 きしとき二十一 歳 なりしがヱルサレムに 於 て十一 年 世 ををさめたりその 母 の 名 はハムタルといひてリブナのヱレミヤの 女 なり
2 ゼデキヤはヱホヤキムが 凡 てなしたる 如 くヱホバの 目 の 前 に 惡 をなせり
3 すなはちヱホバ、ヱルサレムとユダとを 怒 りて 之 をその 前 より 棄 てはなちたまふ/是 に 於 てゼデキヤ、バビロンの 王 に 叛 けり
4 ゼデキヤの 世 の九 年 十 月 十日 にバビロンの 王 ネブカデネザルその 軍勢 をひきゐてヱルサレムに 攻 めきたり 之 に 向 ひて 陣 をはり 四周 に 戌樓 を 建 て 之 を 攻 めたり
5 かくこの 邑 攻圍 まれてゼデキヤ 王 の十一 年 にまでおよびしが
6 その四 月 九日 にいたりて 城邑 のうち 饑 ること 甚 だしくなり 其 地 の 民 食物 をえざりき
7 是 をもて 城邑 つひに 打破 られたれば 兵卒 は 皆 逃 て 夜 の 中 に 王 の 園 の 邊 なる 二個 の 石垣 の 間 の 門 より 城邑 をぬけいで 平地 の 途 に 循 ひておちゆけり 時 にカルデヤ 人 は 城邑 を 圍 みをる
8 茲 にカルデヤ 人 の 軍勢 王 を 追 ひゆきヱリコの 平地 にてゼデキヤに 追付 けるにその 軍勢 みな 彼 を 離 れて 散 りしかば
9 カルデヤ 人 王 を 執 へて 之 をハマテの 地 のリブラにをるバビロンの 王 の 所 に 曳 きゆきければ 王 彼 の 罪 をさだめたり
10 バビロンの 王 すなはちゼデキヤの 子等 をその 目 の 前 に 殺 さしめユダの 牧伯等 を 悉 くリブラに 殺 さしめ
11 またゼデキヤの 目 を 抉 さしめたり 斯 てバビロンの 王 かれを 銅索 に 繋 ぎてバビロンに 携 へゆきその 死 る 日 まで 獄 に 置 けり
12 バビロン 王 ネブカデネザルの 世 の十九 年 の五 月 十日 バビロンの 王 の 前 につかふる 侍衞 の 長 ネブザラダン、ヱルサレムにきたり
13 ヱホバの 室 と 王 の 室 を 燒 き 火 をもてヱルサレムのすべての 室 と 大 なる 諸 の 室 を 燒 けり
14 また 侍衞 の 長 と 偕 にありしカルデヤ 人 の 軍勢 ヱルサレムの 四周 の 石垣 を 悉 く 毀 てり
15 侍衞 の 長 ネブザラダンすなはち 民 のうちの 貧乏者 城邑 の 中 に 餘 れる 者 およびバビロンの 王 に 降 りし 人 と 民 の 餘 れる 者 を 擄 へ 移 せり
16 但 し 侍衞 の 長 ネブザラダンその 地 のある 貧者 を 遺 して 葡萄 を 耕 る 者 となし 農夫 となせり
17 カルデヤ 人 またヱホバの 室 の 銅 の 柱 と 洗盥 の 臺 と 銅 の 海 を 碎 きてその 銅 を 悉 くバビロンに 運 び
18 また 鍋 と 火鑪 と 燭剪 と 鉢 と 匙 およびすべて 用 ふるところの 銅器 を 取 れり
19 侍衞 の 長 もまた 洗盥 と 火盤 と 鉢 と 鍋 と 燭臺 と 匙 と 斝 など 凡 て 金銀 にて 作 れる 者 を 取 り
20 またソロモン 王 がヱホバの 室 に 造 りしところの 二 つの 柱 と 一 の 海 と 臺 の 下 なる十二の 銅 の 牛 を 取 れりこのもろもろの 銅 の 重 は 稱 る 可 らず
21 この 柱 は 高 さ十八キユビトなり 又 紐 をもてその 周圍 を 測 るに十二キユビトあり 指 四 本 の 厚 にして 空 なり
22 その 上 に 銅 の 頂 ありその 頂 の 高 さは五キユビトその 周圍 は 銅 の 網子 と 石榴 にて 飾 れり 他 の 柱 とその 石榴 も 之 におなじ
23 その四 方 に九十六の 石榴 あり 網子 の 上 なるすべての 石榴 の 數 は 百 なり
24 侍衞 の 長 は 祭司 の 長 セラヤと 第 二の 祭司 ゼパニヤと三 人 の 門守 を 執 へ
25 また 兵卒 を 督 る 一人 の 寺人 と 王 の 前 にはべるもののうち 城邑 にて 遇 しところの 者 七 人 とその 地 の 民 を 募 る 軍勢 の 長 なる 書記 と 城邑 の 中 にて 遇 しところの六十 人 の 者 を 邑 よりとらへされり
26 侍衞 の 長 ネブザラダンこれらを 執 へてリブラに 居 るバビロンの 王 の 許 にいたれり
27 バビロンの 王 ハマテの 地 のリブラにこれを 撃 ち 殺 せりかくユダはおのれの 地 よりとらへ 移 されたり
28 ネブカデネザルがとらへ 移 せし 民 は 左 の 如 し 第 七 年 にユダ 人 三 千 二十三 人
29 またネブカデネザルその十八 年 にヱルサレムより八 百 三十二 人 をとらへ 移 せり
30 ネブカデネザルの二十三 年 に 侍衞 の 長 ネブザラダン、ユダ 人 七 百 四十五 人 をとらへ 移 したり 其 總 ての 數 は四 千 六 百 人 なりき
31 ユダの 王 ヱホヤキンがとらへ 移 されたる 後 三十七 年 の十二 月 二十五 日 バビロンの 王 エビルメロダクその 治世 の一 年 にユダの 王 ヱホヤキンを 獄 よりいだしてその 首 をあげしめ
32 善言 をもて 彼 を 慰 めその 位 をバビロンに 偕 に 居 るところの 王等 の 位 よりもたかくし
33 其 獄 の 衣服 を 易 へしむヱホヤキンは 一生 の 間 つねに 王 の 前 に 食 せり
34 かれ 其 死 る 日 まで 一生 の 間 たえず 日々 の 分 をバビロンの 王 よりたまはりて 其 食物 となせり