Chapter 1
1 アハシュエロスすなわちインドからエチオピヤまで百二十七 州 を 治 めたアハシュエロスの 世、
2 アハシュエロス 王 が 首都 スサで、その 国 の 位 に 座 していたころ、
3 その 治世 の 第 三 年 に、彼 はその 大臣 および 侍臣 たちのために 酒宴 を 設 けた。ペルシャとメデアの 将軍 および 貴族 ならびに 諸 州 の 大臣 たちがその 前 にいた。
4 その 時、王 はその 盛 んな 国 の 富 と、その 王威 の 輝 きと、はなやかさを 示 して 多 くの 日 を 重 ね、百八十 日 に 及 んだ。
5 これらの 日 が 終 った 時、王 は 王 の 宮殿 の 園 の 庭 で、首都 スサにいる 大小 のすべての 民 のために 七日 の 間、酒宴 を 設 けた。
6 そこには 白 綿布 の 垂幕 と 青色 のとばりとがあって、紫色 の 細 布 のひもで 銀 の 輪 および 大理石 の 柱 につながれていた。また 長 いすは 金銀 で 作 られ、石膏 と 大理石 と 真珠貝 および 宝石 の 切 りはめ 細工 の 床 の 上 に 置 かれていた。
7 酒 は 金 の 杯 で 賜 わり、その 杯 はそれぞれ 違 ったもので、王 の 大 きな 度量 にふさわしく、王 の 用 いる 酒 を 惜 しみなく 賜 わった。
8 その 飲 むことは 法 にかない、だれもしいられることはなかった。これは 王 が 人々 におのおの 自分 の 好 むようにさせよと 宮廷 のすべての 役人 に 命 じておいたからである。
9 王妃 ワシテもまたアハシュエロス 王 に 属 する 王宮 の 内 で 女 たちのために 酒宴 を 設 けた。
10 七日 目 にアハシュエロス 王 は 酒 のために 心 が 楽 しくなり、王 の 前 に 仕 える七 人 の 侍従 メホマン、ビズタ、ハルボナ、ビグタ、アバグタ、ゼタルおよびカルカスに 命 じて、
11 王妃 ワシテに 王妃 の 冠 をかぶらせて 王 の 前 にこさせよと 言 った。これは 彼女 が 美 しかったので、その 美 しさを 民 らと 大臣 たちに 見 せるためであった。
12 ところが、王妃 ワシテは 侍従 が 伝 えた 王 の 命令 に 従 って 来 ることを 拒 んだので、王 は 大 いに 憤 り、その 怒 りが 彼 の 内 に 燃 えた。
13 そこで 王 は 時 を 知 っている 知者 に 言 った、――王 はすべて 法律 と 審判 に 通 じている 者 に 相談 するのを 常 とした。
14 時 に 王 の 次 にいた 人々 はペルシャおよびメデアの七 人 の 大臣 カルシナ、セタル、アデマタ、タルシシ、メレス、マルセナ、メムカンであった。彼 らは 皆 王 の 顔 を 見 る 者 で、国 の 首位 に 座 する 人々 であった――
15 「王妃 ワシテは、アハシュエロス 王 が 侍従 をもって 伝 えた 命令 を 行 わないゆえ、法律 に 従 って 彼女 にどうしたらよかろうか」。
16 メムカンは 王 と 大臣 たちの 前 で 言 った、「王妃 ワシテはただ 王 にむかって 悪 い 事 をしたばかりでなく、すべての 大臣 およびアハシュエロス 王 の 各州 のすべての 民 にむかってもしたのです。
17 王妃 のこの 行 いはあまねくすべての 女 たちに 聞 えて、彼 らはついにその 目 に 夫 を 卑 しめ、『アハシュエロス 王 は 王妃 ワシテに、彼 の 前 に 来 るように 命 じたがこなかった』と 言 うでしょう。
18 王妃 のこの 行 いを 聞 いたペルシャとメデアの 大臣 の 夫人 たちもまた、今日、王 のすべての 大臣 たちにこのように 言 うでしょう。そうすれば 必 ず 卑 しめと 怒 りが 多 く 起 ります。
19 もし 王 がよしとされるならば、ワシテはこの 後、再 びアハシュエロス 王 の 前 にきてはならないという 王 の 命令 を 下 し、これをペルシャとメデアの 法律 の 中 に 書 きいれて 変 ることのないようにし、そして 王妃 の 位 を 彼女 にまさる 他 の 者 に 与 えなさい。
20 王 の 下 される 詔 がこの 大 きな 国 にあまねく 告 げ 示 されるとき、妻 たる 者 はことごとく、その 夫 を 高下 の 別 なく 共 に 敬 うようになるでしょう」。
21 王 と 大臣 たちはこの 言葉 をよしとしたので、王 はメムカンの 言葉 のとおりに 行 った。
22 王 は 王 の 諸 州 にあまねく 書 を 送 り、各州 にはその 文字 にしたがい、各 民族 にはその 言語 にしたがって 書 き 送 り、すべて 男子 たる 者 はその 家 の 主 となるべきこと、また 自分 の 民 の 言語 を 用 いて 語 るべきことをさとした。
Chapter 2
1 これらのことの 後、アハシュエロス 王 の 怒 りがとけ、王 はワシテおよび 彼女 のしたこと、また 彼女 に 対 して 定 めたことを 思 い 起 した。
2 時 に 王 に 仕 える 侍臣 たちは 言 った、「美 しい 若 い 処女 たちを 王 のために 尋 ね 求 めましょう。
3 どうぞ 王 はこの 国 の 各州 において 役人 を 選 び、美 しい 若 い 処女 をことごとく 首都 スサにある 婦人 の 居室 に 集 めさせ、婦人 をつかさどる 王 の 侍従 ヘガイの 管理 のもとにおいて、化粧 のための 品々 を 彼 らに 与 えてください。
4 こうして 御意 にかなうおとめをとって、ワシテの 代 りに 王妃 としてください」。王 はこの 事 をよしとし、そのように 行 った。
5 さて 首都 スサにひとりのユダヤ 人 がいた。名 をモルデカイといい、キシのひこ、シメイの 孫、ヤイルの 子 で、ベニヤミンびとであった。
6 彼 はバビロンの 王 ネブカデネザルが 捕 えていったユダの 王 エコニヤと 共 に 捕 えられていった 捕虜 のひとりで、エルサレムから 捕 え 移 された 者 である。
7 彼 はそのおじの 娘 ハダッサすなわちエステルを 養 い 育 てた。彼女 には 父 も 母 もなかったからである。このおとめは 美 しく、かわいらしかったが、その 父母 の 死後、モルデカイは 彼女 を 引 きとって 自分 の 娘 としたのである。
8 王 の 命令 と 詔 が 伝 えられ、多 くのおとめが 首都 スサに 集 められて、ヘガイの 管理 のもとにおかれたとき、エステルもまた 王宮 に 携 え 行 かれ、婦人 をつかさどるヘガイの 管理 のもとにおかれた。
9 このおとめはヘガイの 心 にかなって、そのいつくしみを 得 た。すなわちヘガイはすみやかに 彼女 に 化粧 の 品々 および 食物 の 分 け 前 を 与 え、また 宮中 から七 人 のすぐれた 侍女 を 選 んで 彼女 に 付 き 添 わせ、彼女 とその 侍女 たちを 婦人 の 居室 のうちの 最 も 良 い 所 に 移 した。
10 エステルは 自分 の 民 のことをも、自分 の 同族 のことをも 人 に 知 らせなかった。モルデカイがこれを 知 らすなと 彼女 に 命 じたからである。
11 モルデカイはエステルの 様子 および 彼女 がどうしているかを 知 ろうと、毎日 婦人 の 居室 の 庭 の 前 を 歩 いた。
12 おとめたちはおのおの 婦人 のための 規定 にしたがって十二か 月 を 経 て 後、順番 にアハシュエロス 王 の 所 へ 行 くのであった。これは 彼 らの 化粧 の 期間 として、没薬 の 油 を 用 いること六か 月、香料 および 婦人 の 化粧 に 使 う 品々 を 用 いること六か 月 が 定 められていたからである。
13 こうしておとめは 王 の 所 へ 行 くのであった。そしておとめが 婦人 の 居室 を 出 て 王宮 へ 行 く 時 には、すべてその 望 む 物 が 与 えられた。
14 そして 夕方 行 って、あくる 朝 第 二の 婦人 の 居室 に 帰 り、そばめたちをつかさどる 王 の 侍従 シャシガズの 管理 に 移 された。王 がその 女 を 喜 び、名 ざして 召 すのでなければ、再 び 王 の 所 へ 行 くことはなかった。
15 さてモルデカイのおじアビハイルの 娘、すなわちモルデカイが 引 きとって 自分 の 娘 としたエステルが 王 の 所 へ 行 く 順番 となったが、彼女 は 婦人 をつかさどる 王 の 侍従 ヘガイが 勧 めた 物 のほか 何 をも 求 めなかった。エステルはすべて 彼女 を 見 る 者 に 喜 ばれた。
16 エステルがアハシュエロス 王 に 召 されて 王宮 へ 行 ったのは、その 治世 の 第 七 年 の十 月、すなわちテベテの 月 であった。
17 王 はすべての 婦人 にまさってエステルを 愛 したので、彼女 はすべての 処女 にまさって 王 の 前 に 恵 みといつくしみとを 得 た。王 はついに 王妃 の 冠 を 彼女 の 頭 にいただかせ、ワシテに 代 って 王妃 とした。
18 そして 王 は 大 いなる 酒宴 を 催 して、すべての 大臣 と 侍臣 をもてなした。エステルの 酒宴 がこれである。また 諸 州 に 免税 を 行 い、王 の 大 きな 度量 にしたがって 贈 り 物 を 与 えた。
19 二 度目 に 処女 たちが 集 められたとき、モルデカイは 王 の 門 にすわっていた。
20 エステルはモルデカイが 命 じたように、まだ 自分 の 同族 のことをも 自分 の 民 のことをも 人 に 知 らせなかった。エステルはモルデカイの 言葉 に 従 うこと、彼 に 養 い 育 てられた 時 と 少 しも 変 らなかった。
21 そのころ、モルデカイが 王 の 門 にすわっていた 時、王 の 侍従 で、王 のへやの 戸 を 守 る 者 のうちのビグタンとテレシのふたりが 怒 りのあまりアハシュエロス 王 を 殺 そうとねらっていたが、
22 その 事 がモルデカイに 知 れたので、彼 はこれを 王妃 エステルに 告 げ、エステルはこれをモルデカイの 名 をもって 王 に 告 げた。
23 その 事 が 調 べられて、それに 相違 ないことがあらわれたので、彼 らふたりは 木 にかけられた。この 事 は 王 の 前 で 日誌 の 書 にかきしるされた。
Chapter 3
1 これらの 事 の 後、アハシュエロス 王 はアガグびとハンメダタの 子 ハマンを 重 んじ、これを 昇進 させて、自分 と 共 にいるすべての 大臣 たちの 上 にその 席 を 定 めさせた。
2 王 の 門 の 内 にいる 王 の 侍臣 たちは 皆 ひざまずいてハマンに 敬礼 した。これは 王 が 彼 についてこうすることを 命 じたからである。しかしモルデカイはひざまずかず、また 敬礼 しなかった。
3 そこで 王 の 門 にいる 王 の 侍臣 たちはモルデカイにむかって、「あなたはどうして 王 の 命令 にそむくのか」と 言 った。
4 彼 らは 毎日 モルデカイにこう 言 うけれども 聞 きいれなかったので、その 事 がゆるされるかどうかを 見 ようと、これをハマンに 告 げた。なぜならモルデカイはすでに 自分 のユダヤ 人 であることを 彼 らに 語 ったからである。
5 ハマンはモルデカイのひざまずかず、また 自分 に 敬礼 しないのを 見 て 怒 りに 満 たされたが、
6 ただモルデカイだけを 殺 すことを 潔 しとしなかった。彼 らがモルデカイの 属 する 民 をハマンに 知 らせたので、ハマンはアハシュエロスの 国 のうちにいるすべてのユダヤ 人、すなわちモルデカイの 属 する 民 をことごとく 滅 ぼそうと 図 った。
7 アハシュエロス 王 の 第 十二 年 の 正月 すなわちニサンの 月 に、ハマンの 前 で、十二 月 すなわちアダルの 月 まで、一 日 一 日 のため、一 月 一 月 のために、プルすなわちくじを 投 げさせた。
8 そしてハマンはアハシュエロス 王 に 言 った、「お 国 の 各州 にいる 諸民 のうちに、散 らされて、別 れ 別 れになっている一つの 民 がいます。その 法律 は 他 のすべての 民 のものと 異 なり、また 彼 らは 王 の 法律 を 守 りません。それゆえ 彼 らを 許 しておくことは 王 のためになりません。
9 もし 王 がよしとされるならば、彼 らを 滅 ぼせと 詔 をお 書 きください。そうすればわたしは 王 の 事 をつかさどる 者 たちの 手 に 銀 一万タラントを 量 りわたして、王 の 金庫 に 入 れさせましょう」。
10 そこで 王 は 手 から 指輪 をはずし、アガグびとハンメダタの 子 で、ユダヤ 人 の 敵 であるハマンにわたした。
11 そして 王 はハマンに 言 った、「その 銀 はあなたに 与 える。その 民 もまたあなたに 与 えるから、よいと 思 うようにしなさい」。
12 そこで 正月 の十三 日 に 王 の 書記官 が 召 し 集 められ、王 の 総督、各州 の 知事 および 諸民 のつかさたちにハマンが 命 じたことをことごとく 書 きしるした。すなわち 各州 に 送 るものにはその 文字 を 用 い、諸民 に 送 るものにはその 言語 を 用 い、おのおのアハシュエロス 王 の 名 をもってそれを 書 き、王 の 指輪 をもってそれに 印 を 押 した。
13 そして 急使 をもってその 書 を 王 の 諸 州 に 送 り、十二 月 すなわちアダルの 月 の十三 日 に、一 日 のうちにすべてのユダヤ 人 を、若 い 者、老 いた 者、子供、女 の 別 なく、ことごとく 滅 ぼし、殺 し、絶 やし、かつその 貨 財 を 奪 い 取 れと 命 じた。
14 この 文書 の 写 しを 詔 として 各州 に 伝 え、すべての 民 に 公示 して、その 日 のために 備 えさせようとした。
15 急使 は 王 の 命令 により 急 いで 出 ていった。この 詔 は 首都 スサで 発布 された。時 に 王 とハマンは 座 して 酒 を 飲 んでいたが、スサの 都 はあわて 惑 った。
Chapter 4
1 モルデカイはすべてこのなされたことを 知 ったとき、その 衣 を 裂 き、荒布 をまとい、灰 をかぶり、町 の 中 へ 行 って 大声 をあげ、激 しく 叫 んで、
2 王 の 門 の 入口 まで 行 った。荒布 をまとっては 王 の 門 の 内 にはいることができないからである。
3 すべて 王 の 命令 と 詔 をうけ 取 った 各州 ではユダヤ 人 のうちに 大 いなる 悲 しみがあり、断食、嘆 き、叫 びが 起 り、また 荒布 をまとい、灰 の 上 に 座 する 者 が 多 かった。
4 エステルの 侍女 たちおよび 侍従 たちがきて、この 事 を 告 げたので、王妃 は 非常 に 悲 しみ、モルデカイに 着物 を 贈 り、それを 着 せて、荒布 を 脱 がせようとしたが 受 けなかった。
5 そこでエステルは 王 の 侍従 のひとりで、王 が 自分 にはべらせたハタクを 召 し、モルデカイのもとへ 行 って、それは 何事 であるか、何 ゆえであるかを 尋 ねて 来 るようにと 命 じた。
6 ハタクは 出 て、王 の 門 の 前 にある 町 の 広場 にいるモルデカイのもとへ 行 くと、
7 モルデカイは 自分 の 身 に 起 ったすべての 事 を 彼 に 告 げ、かつハマンがユダヤ 人 を 滅 ぼすことのために 王 の 金庫 に 量 り 入 れると 約束 した 銀 の 正確 な 額 を 告 げた。
8 また 彼 らを 滅 ぼさせるために、スサで 発布 された 詔書 の 写 しを 彼 にわたし、それをエステルに 見 せ、かつ 説 きあかし、彼女 が 王 のもとへ 行 ってその 民 のために 王 のあわれみを 請 い、王 の 前 に 願 い 求 めるように 彼女 に 言 い 伝 えよと 言 った。
9 ハタクが 帰 ってきてモルデカイの 言葉 をエステルに 告 げたので、
10 エステルはハタクに 命 じ、モルデカイに 言葉 を 伝 えさせて 言 った、
11 「王 の 侍臣 および 王 の 諸 州 の 民 は 皆、男 でも 女 でも、すべて 召 されないのに 内庭 にはいって 王 のもとへ 行 く 者 は、必 ず 殺 されなければならないという一つの 法律 のあることを 知 っています。ただし 王 がその 者 に 金 の 笏 を 伸 べれば 生 きることができるのです。しかしわたしはこの三十 日 の 間、王 のもとへ 行 くべき 召 をこうむらないのです」。
12 エステルの 言葉 をモルデカイに 告 げたので、
13 モルデカイは 命 じてエステルに 答 えさせて 言 った、「あなたは 王宮 にいるゆえ、すべてのユダヤ 人 と 異 なり、難 を 免 れるだろうと 思 ってはならない。
14 あなたがもし、このような 時 に 黙 っているならば、ほかの 所 から、助 けと 救 がユダヤ 人 のために 起 るでしょう。しかし、あなたとあなたの 父 の 家 とは 滅 びるでしょう。あなたがこの 国 に 迎 えられたのは、このような 時 のためでなかったとだれが 知 りましょう」。
15 そこでエステルは 命 じてモルデカイに 答 えさせた、
16 「あなたは 行 ってスサにいるすべてのユダヤ 人 を 集 め、わたしのために 断食 してください。三 日 のあいだ 夜 も 昼 も 食 い 飲 みしてはなりません。わたしとわたしの 侍女 たちも 同様 に 断食 しましょう。そしてわたしは 法律 にそむくことですが 王 のもとへ 行 きます。わたしがもし 死 なねばならないのなら、死 にます」。
17 モルデカイは 行 って、エステルがすべて 自分 に 命 じたとおりに 行 った。
Chapter 5
1 三 日 目 にエステルは 王妃 の 服 を 着、王宮 の 内庭 に 入 り、王 の 広間 にむかって 立 った。王 は 王宮 の 玉座 に 座 して 王宮 の 入口 にむかっていたが、
2 王妃 エステルが 庭 に 立 っているのを 見 て 彼女 に 恵 みを 示 し、その 手 にある 金 の 笏 をエステルの 方 に 伸 ばしたので、エステルは 進 みよってその 笏 の 頭 にさわった。
3 王 は 彼女 に 言 った、「王妃 エステルよ、何 を 求 めるのか。あなたの 願 いは 何 か。国 の 半 ばでもあなたに 与 えよう」。
4 エステルは 言 った、「もし 王 がよしとされるならば、きょうわたしが 王 のために 設 けた 酒宴 に、ハマンとご 一緒 にお 臨 みください」。
5 そこで 王 は「ハマンを 速 く 連 れてきて、エステルの 言 うようにせよ」と 言 い、やがて 王 とハマンはエステルの 設 けた 酒宴 に 臨 んだ。
6 酒宴 の 時、王 はエステルに 言 った、「あなたの 求 めることは 何 か。必 ず 聞 かれる。あなたの 願 いは 何 か。国 の 半 ばでも 聞 きとどけられる」。
7 エステルは 答 えて 言 った、「わたしの 求 め、わたしの 願 いはこれです。
8 もしわたしが 王 の 目 の 前 に 恵 みを 得、また 王 がもしわたしの 求 めを 許 し、わたしの 願 いを 聞 きとどけるのをよしとされるならば、ハマンとご 一緒 に、あすまた、わたしが 設 けようとする 酒宴 に、お 臨 みください。わたしはあす 王 のお 言葉 どおりにいたしましょう」。
9 こうしてハマンはその 日、心 に 喜 び 楽 しんで 出 てきたが、ハマンはモルデカイが 王 の 門 にいて、自分 にむかって 立 ちあがりもせず、また 身動 きもしないのを 見 たので、モルデカイに 対 し 怒 りに 満 たされた。
10 しかしハマンは 耐 え 忍 んで 家 に 帰 り、人 をやってその 友 だちおよび 妻 ゼレシを 呼 んでこさせ、
11 そしてハマンはその 富 の 栄華 と、そのむすこたちの 多 いことと、すべて 王 が 自分 を 重 んじられたこと、また 王 の 大臣 および 侍臣 たちにまさって 自分 を 昇進 させられたことを 彼 らに 語 った。
12 ハマンはまた 言 った、「王妃 エステルは 酒宴 を 設 けたが、わたしのほかはだれも 王 と 共 にこれに 臨 ませなかった。あすもまたわたしは 王 と 共 に 王妃 に 招 かれている。
13 しかしユダヤ 人 モルデカイが 王 の 門 に 座 しているのを 見 る 間 は、これらの 事 もわたしには 楽 しくない」。
14 その 時、妻 ゼレシとすべての 友 は 彼 に 言 った、「高 さ五十キュビトの 木 を 立 てさせ、あすの 朝、モルデカイをその 上 に 掛 けるように 王 に 申 し 上 げなさい。そして 王 と 一緒 に 楽 しんでその 酒宴 においでなさい」。ハマンはこの 事 をよしとして、その 木 を 立 てさせた。
Chapter 6
1 その 夜、王 は 眠 ることができなかったので、命 じて 日々 の 事 をしるした 記録 の 書 を 持 ってこさせ、王 の 前 で 読 ませたが、
2 その 中 に、モルデカイがかつて 王 の 侍従 で、王 のへやの 戸 を 守 る 者 のうちのビグタナとテレシのふたりが、アハシュエロス 王 を 殺 そうとねらっていることを 告 げた、としるされているのを 見 いだした。
3 そこで 王 は 言 った、「この 事 のために、どんな 栄誉 と 爵位 をモルデカイに 与 えたか」。王 に 仕 える 侍臣 たちは 言 った、「何 も 彼 に 与 えていません」。
4 王 は 言 った、「庭 にいるのはだれか」。この 時 ハマンはモルデカイのために 設 けた 木 にモルデカイを 掛 けることを 王 に 申 し 上 げようと 王宮 の 外 庭 にはいってきていた。
5 王 の 侍臣 たちが「ハマンが 庭 に 立 っています」と 王 に 言 ったので、王 は「ここへ、はいらせよ」と 言 った。
6 やがてハマンがはいって 来 ると 王 は 言 った、「王 が 栄誉 を 与 えようと 思 う 人 にはどうしたらよかろうか」。ハマンは 心 のうちに 言 った、「王 はわたし 以外 にだれに 栄誉 を 与 えようと 思 われるだろうか」。
7 ハマンは 王 に 言 った、「王 が 栄誉 を 与 えようと 思 われる 人 のためには、
8 王 の 着 られた 衣服 を 持 ってこさせ、また 王 の 乗 られた 馬、すなわちその 頭 に 王冠 をいただいた 馬 をひいてこさせ、
9 その 衣服 と 馬 とを 王 の 最 も 尊 い 大臣 のひとりの 手 にわたして、王 が 栄誉 を 与 えようと 思 われる 人 にその 衣服 を 着 させ、またその 人 を 馬 に 乗 せ、町 の 広場 を 導 いて 通 らせ、『王 が 栄誉 を 与 えようと 思 う 人 にはこうするのだ』とその 前 に 呼 ばわらせなさい」。
10 それで 王 はハマンに 言 った、「急 いであなたが 言 ったように、その 衣服 と 馬 とを 取 り 寄 せ、王 の 門 に 座 しているユダヤ 人 モルデカイにそうしなさい。あなたが 言 ったことを一つも 欠 いてはならない」。
11 そこでハマンは 衣服 と 馬 とを 取 り 寄 せ、モルデカイにその 衣服 を 着 せ、彼 を 馬 に 乗 せて 町 の 広場 を 通 らせ、その 前 に 呼 ばわって、「王 が 栄誉 を 与 えようと 思 う 人 にはこうするのだ」と 言 った。
12 こうしてモルデカイは 王 の 門 に 帰 ってきたが、ハマンは 憂 え 悩 み、頭 をおおって 急 いで 家 に 帰 った。
13 そしてハマンは 自分 の 身 に 起 った 事 をことごとくその 妻 ゼレシと 友 だちに 告 げた。するとその 知者 たちおよび 妻 ゼレシは 彼 に 言 った、「あのモルデカイ、すなわちあなたがその 人 の 前 に 敗 れ 始 めた 者 が、もしユダヤ 人 の 子孫 であるならば、あなたは 彼 に 勝 つことはできない。必 ず 彼 の 前 に 敗 れるでしょう」。
14 彼 らがなおハマンと 話 している 時、王 の 侍従 たちがきてハマンを 促 し、エステルが 設 けた 酒宴 に 臨 ませた。
Chapter 7
1 王 とハマンは 王妃 エステルの 酒宴 に 臨 んだ。
2 このふつか 目 の 酒宴 に 王 はまたエステルに 言 った、「王妃 エステルよ、あなたの 求 めることは 何 か。必 ず 聞 かれる。あなたの 願 いは 何 か。国 の 半 ばでも 聞 きとどけられる」。
3 王妃 エステルは 答 えて 言 った、「王 よ、もしわたしが 王 の 目 の 前 に 恵 みを 得、また 王 がもしよしとされるならば、わたしの 求 めにしたがってわたしの 命 をわたしに 与 え、またわたしの 願 いにしたがってわたしの 民 をわたしに 与 えてください。
4 わたしとわたしの 民 は 売 られて 滅 ぼされ、殺 され、絶 やされようとしています。もしわたしたちが 男女 の 奴隷 として 売 られただけなら、わたしは 黙 っていたでしょう。わたしたちの 難儀 は 王 の 損失 とは 比較 にならないからです」。
5 アハシュエロス 王 は 王妃 エステルに 言 った、「そんな 事 をしようと 心 にたくらんでいる 者 はだれか。またどこにいるのか」。
6 エステルは 言 った、「そのあだ、その 敵 はこの 悪 いハマンです」。そこでハマンは 王 と 王妃 の 前 に 恐 れおののいた。
7 王 は 怒 って 酒宴 の 席 を 立 ち、宮殿 の 園 へ 行 ったが、ハマンは 残 って 王妃 エステルに 命 ごいをした。彼 は 王 が 自分 に 害 を 加 えようと 定 めたのを 見 たからである。
8 王 が 宮殿 の 園 から 酒宴 の 場所 に 帰 ってみると、エステルのいた 長 いすの 上 にハマンが 伏 していたので、王 は 言 った、「彼 はまたわたしの 家 で、しかもわたしの 前 で 王妃 をはずかしめようとするのか」。この 言葉 が 王 の 口 から 出 たとき、人々 は、ハマンの 顔 をおおった。
9 その 時、王 に 付 き 添 っていたひとりの 侍従 ハルボナが「王 のためによい 事 を 告 げたあのモルデカイのためにハマンが 用意 した 高 さ五十キュビトの 木 がハマンの 家 に 立 っています」と 言 ったので、王 は「彼 をそれに 掛 けよ」と 言 った。
10 そこで 人々 はハマンをモルデカイのために 備 えてあったその 木 に 掛 けた。こうして 王 の 怒 りは 和 らいだ。
Chapter 8
1 その 日 アハシュエロス 王 は、ユダヤ 人 の 敵 ハマンの 家 を 王妃 エステルに 与 えた。モルデカイは 王 の 前 にきた。これはエステルが 自分 とモルデカイがどんな 関係 の 者 であるかを 告 げたからである。
2 王 はハマンから 取 り 返 した 自分 の 指輪 をはずして、モルデカイに 与 えた。エステルはモルデカイにハマンの 家 を 管理 させた。
3 エステルは 再 び 王 の 前 に 奏 し、その 足 もとにひれ 伏 して、アガグびとハマンの 陰謀 すなわち 彼 がユダヤ 人 に 対 して 企 てたその 計画 を 除 くことを 涙 ながらに 請 い 求 めた。
4 王 はエステルにむかって 金 の 笏 を 伸 べたので、エステルは 身 を 起 して 王 の 前 に 立 ち、
5 そして 言 った、「もし 王 がよしとされ、わたしが 王 の 前 に 恵 みを 得、またこの 事 が 王 の 前 に 正 しいと 見 え、かつわたしが 王 の 目 にかなうならば、アガグびとハンメダタの 子 ハマンが 王 の 諸 州 にいるユダヤ 人 を 滅 ぼそうとはかって 書 き 送 った 書 を 取 り 消 す 旨 を 書 かせてください。
6 どうしてわたしは、わたしの 民 に 臨 もうとする 災 を、だまって 見 ていることができましょうか。どうしてわたしの 同族 の 滅 びるのを、だまって 見 ていることができましょうか」。
7 アハシュエロス 王 は 王妃 エステルとユダヤ 人 モルデカイに 言 った、「ハマンがユダヤ 人 を 殺 そうとしたので、わたしはハマンの 家 をエステルに 与 え、またハマンを 木 に 掛 けさせた。
8 あなたがたは 自分 たちの 思 うままに 王 の 名 をもってユダヤ 人 についての 書 をつくり、王 の 指輪 をもってそれに 印 を 押 すがよい。王 の 名 をもって 書 き、王 の 指輪 をもって 印 を 押 した 書 はだれも 取 り 消 すことができない」。
9 その 時 王 の 書記官 が 召 し 集 められた。それは三 月 すなわちシワンの 月 の二十三 日 であった。そしてインドからエチオピヤまでの百二十七 州 にいる 総督、諸 州 の 知事 および 大臣 たちに、モルデカイがユダヤ 人 について 命 じたとおりに 書 き 送 った。すなわち 各州 にはその 文字 を 用 い、各 民族 にはその 言語 を 用 いて 書 き 送 り、ユダヤ 人 に 送 るものにはその 文字 と 言語 とを 用 いた。
10 その 書 はアハシュエロス 王 の 名 をもって 書 かれ、王 の 指輪 をもって 印 を 押 し、王 の 御用 馬 として、そのうまやに 育 った 早馬 に 乗 る 急使 によって 送 られた。
11 その 中 で、王 はすべての 町 にいるユダヤ 人 に、彼 らが 相 集 まって 自分 たちの 生命 を 保護 し、自分 たちを 襲 おうとする 諸国、諸 州 のすべての 武装 した 民 を、その 妻子 もろともに 滅 ぼし、殺 し、絶 やし、かつその 貨 財 を 奪 い 取 ることを 許 した。
12 ただしこの 事 をアハシュエロス 王 の 諸 州 において、十二 月 すなわちアダルの 月 の十三 日 に、一 日 のうちに 行 うことを 命 じた。
13 この 書 いた 物 の 写 しを 詔 として 各州 に 伝 え、すべての 民 に 公示 して、ユダヤ 人 に、その 日 のために 備 えして、その 敵 にあだをかえさせようとした。
14 王 の 御用 馬 である 早馬 に 乗 った 急使 は、王 の 命 によって 急 がされ、せきたてられて 出 て 行 った。この 詔 は 首都 スサで 出 された。
15 モルデカイは 青 と 白 の 朝 服 を 着、大 きな 金 の 冠 をいただき、紫色 の 細 布 の 上着 をまとって 王 の 前 から 出 て 行 った。スサの 町中、声 をあげて 喜 んだ。
16 ユダヤ 人 には 光 と 喜 びと 楽 しみと 誉 があった。
17 いずれの 州 でも、いずれの 町 でも、すべて 王 の 命令 と 詔 の 伝達 された 所 では、ユダヤ 人 は 喜 び 楽 しみ、酒宴 を 開 いてこの 日 を 祝日 とした。そしてこの 国 の 民 のうち 多 くの 者 がユダヤ 人 となった。これはユダヤ 人 を 恐 れる 心 が 彼 らのうちに 起 ったからである。
Chapter 9
1 十二 月 すなわちアダルの 月 の十三 日、王 の 命令 と 詔 の 行 われる 時 が 近 づいたとき、すなわちユダヤ 人 の 敵 が、ユダヤ 人 を 打 ち 伏 せようと 望 んでいたのに、かえってユダヤ 人 が 自分 たちを 憎 む 者 を 打 ち 伏 せることとなったその 日 に、
2 ユダヤ 人 はアハシュエロス 王 の 各州 にある 自分 たちの 町々 に 集 まり、自分 たちに 害 を 加 えようとする 者 を 殺 そうとしたが、だれもユダヤ 人 に 逆 らうことのできるものはなかった。すべての 民 がユダヤ 人 を 恐 れたからである。
3 諸 州 の 大臣、総督、知事 および 王 の 事 をつかさどる 者 は 皆 ユダヤ 人 を 助 けた。彼 らはモルデカイを 恐 れたからである。
4 モルデカイは 王 の 家 で 大 いなる 者 となり、その 名声 は 各州 に 聞 えわたった。この 人 モルデカイがますます 勢力 ある 者 となったからである。
5 そこでユダヤ 人 はつるぎをもってすべての 敵 を 撃 って 殺 し、滅 ぼし、自分 たちを 憎 む 者 に 対 し 心 のままに 行 った。
6 ユダヤ 人 はまた 首都 スサにおいても五百 人 を 殺 し、滅 ぼした。
7 またパルシャンダタ、ダルポン、アスパタ、
8 ポラタ、アダリヤ、アリダタ、
9 パルマシタ、アリサイ、アリダイ、ワエザタ、
10 すなわちハンメダタの 子 で、ユダヤ 人 の 敵 であるハマンの十 人 の 子 をも 殺 した。しかし、そのぶんどり 物 には 手 をかけなかった。
11 その 日、首都 スサで 殺 された 者 の 数 が 王 に 報告 されると、
12 王 は 王妃 エステルに 言 った、「ユダヤ 人 は 首都 スサで五百 人 を 殺 し、またハマンの十 人 の 子 を 殺 した。王 のその 他 の 諸 州 ではどんなに 彼 らは 殺 したことであろう。さてあなたの 求 めることは 何 か。必 ず 聞 かれる。更 にあなたの 願 いは 何 か。必 ず 聞 きとどけられる」。
13 エステルは 言 った、「もし 王 がよしとされるならば、どうぞスサにいるユダヤ 人 にあすも、きょうの 詔 のように 行 うことをゆるしてください。かつハマンの十 人 の 子 を 木 に 掛 けさせてください」。
14 王 はそうせよと 命 じたので、スサにおいて 詔 が 出 て、ハマンの十 人 の 子 は 木 に 掛 けられた。
15 アダルの 月 の十四 日 にまたスサにいるユダヤ 人 が 集 まり、スサで三百 人 を 殺 した。しかし、そのぶんどり 物 には 手 をかけなかった。
16 王 の 諸 州 にいる 他 のユダヤ 人 もまた 集 まって、自分 たちの 生命 を 保護 し、その 敵 に 勝 って 平安 を 得、自分 たちを 憎 む 者 七万五千 人 を 殺 した。しかし、そのぶんどり 物 には 手 をかけなかった。
17 これはアダルの 月 の十三 日 であって、その十四 日 に 休 んで、その 日 を 酒宴 と 喜 びの 日 とした。
18 しかしスサにいるユダヤ 人 は十三 日 と十四 日 に 集 まり、十五 日 に 休 んで、その 日 を 酒宴 と 喜 びの 日 とした。
19 それゆえ 村々 のユダヤ 人 すなわち 城壁 のない 町々 に 住 む 者 はアダルの 月 の十四 日 を 喜 びの 日、酒宴 の 日、祝日 とし、互 に 食 べ 物 を 贈 る 日 とした。
20 モルデカイはこれらのことを 書 きしるしてアハシュエロス 王 の 諸 州 にいるすべてのユダヤ 人 に、近 い 者 にも 遠 い 者 にも 書 を 送 り、
21 アダルの 月 の十四 日 と十五 日 とを 年々 祝 うことを 命 じた。
22 すなわちこの 両日 にユダヤ 人 がその 敵 に 勝 って 平安 を 得、またこの 月 は 彼 らのために 憂 いから 喜 びに 変 り、悲 しみから 祝日 に 変 ったので、これらを 酒宴 と 喜 びの 日 として、互 に 食 べ 物 を 贈 り、貧 しい 者 に 施 しをする 日 とせよとさとした。
23 そこでユダヤ 人 は 彼 らがすでに 始 めたように、またモルデカイが 彼 らに 書 き 送 ったように、行 うことを 約束 した。
24 これはアガグびとハンメダタの 子 ハマン、すなわちすべてのユダヤ 人 の 敵 がユダヤ 人 を 滅 ぼそうとはかり、プルすなわちくじを 投 げて 彼 らを 絶 やし、滅 ぼそうとしたが、
25 エステルが 王 の 前 にきたとき、王 は 書 を 送 って 命 じ、ハマンがユダヤ 人 に 対 して 企 てたその 悪 い 計画 をハマンの 頭上 に 臨 ませ、彼 とその 子 らを 木 に 掛 けさせたからである。
26 このゆえに、この 両日 をプルの 名 にしたがってプリムと 名 づけた。そしてこの 書 のすべての 言葉 により、またこの 事 について 見 たところ、自分 たちの 会 ったところによって、
27 ユダヤ 人 は 相 定 め、年々 その 書 かれているところにしたがい、その 定 められた 時 にしたがって、この 両日 を 守 り、自分 たちと、その 子孫 およびすべて 自分 たちにつらなる 者 はこれを 行 い 続 けて 廃 することなく、
28 この 両日 を、代々、家々、州 々、町々 において 必 ず 覚 えて 守 るべきものとし、これらのプリムの 日 がユダヤ 人 のうちに 廃 せられることのないようにし、またこの 記念 がその 子孫 の 中 に 絶 えることのないようにした。
29 さらにアビハイルの 娘 である 王妃 エステルとユダヤ 人 モルデカイは、権威 をもってこのプリムの 第 二の 書 を 書 き、それを 確 かめた。
30 そしてアハシュエロスの 国 の百二十七 州 にいるすべてのユダヤ 人 に、平和 と 真実 の 言葉 をもって 書 を 送 り、
31 断食 と 悲 しみのことについて、ユダヤ 人 モルデカイと 王妃 エステルが、かつてユダヤ 人 に 命 じたように、またユダヤ 人 たちが、かつて 自分 たちとその 子孫 のために 定 めたように、プリムのこれらの 日 をその 定 めた 時 に 守 らせた。
32 エステルの 命令 はプリムに 関 するこれらの 事 を 確定 した。またこれは 書 にしるされた。
Chapter 10
1 アハシュエロス 王 はその 国 および 海 に 沿 った 国々 にみつぎを 課 した。
2 彼 の 権力 と 勢力 によるすべての 事業、および 王 がモルデカイを 高 い 地位 にのぼらせた 事 の 詳 しい 話 はメデアとペルシャの 王 たちの 日誌 の 書 にしるされているではないか。
3 ユダヤ 人 モルデカイはアハシュエロス 王 に 次 ぐ 者 となり、ユダヤ 人 の 中 にあって 大 いなる 者 となり、その 多 くの 兄弟 に 喜 ばれた。彼 はその 民 の 幸福 を 求 め、すべての 国民 に 平和 を 述 べたからである。