Chapter 1
1 アモツの 子 イザヤがユダの 王 ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの 世 にユダとエルサレムについて 見 た 幻。
2 天 よ、聞 け、地 よ、耳 を 傾 けよ、主 が 次 のように 語 られたから、「わたしは 子 を 養 い 育 てた、しかし 彼 らはわたしにそむいた。
3 牛 はその 飼主 を 知 り、ろばはその 主人 のまぐさおけを 知 る。しかしイスラエルは 知 らず、わが 民 は 悟 らない」。
4 ああ、罪深 い 国 びと、不義 を 負 う 民、悪 をなす 者 のすえ、堕落 せる 子 らよ。彼 らは 主 を 捨 て、イスラエルの 聖者 をあなどり、これをうとんじ 遠 ざかった。
5 あなたがたは、どうして 重 ね 重 ねそむいて、なおも 打 たれようとするのか。その 頭 はことごとく 病 み、その 心 は 全 く 弱 りはてている。
6 足 のうらから 頭 まで、完全 なところがなく、傷 と 打 ち 傷 と 生傷 ばかりだ。これを 絞 り 出 すものなく、包 むものなく、油 をもってやわらげるものもない。
7 あなたがたの 国 は 荒 れすたれ、町々 は 火 で 焼 かれ、田畑 のものはあなたがたの 前 で 外国 人 に 食 われ、滅 ぼされたソドムのように 荒 れすたれた。
8 シオンの 娘 はぶどう 畑 の 仮 小屋 のように、きゅうり 畑 の 番小屋 のように、包囲 された 町 のように、ただひとり 残 った。
9 もし 万軍 の 主 が、われわれに 少 しの 生存者 を 残 されなかったなら、われわれはソドムのようになり、またゴモラと 同 じようになったであろう。
10 あなたがたソドムのつかさたちよ、主 の 言葉 を 聞 け。あなたがたゴモラの 民 よ、われわれの 神 の 教 に 耳 を 傾 けよ。
11 主 は 言 われる、「あなたがたがささげる 多 くの 犠牲 は、わたしになんの 益 があるか。わたしは 雄羊 の 燔祭 と、肥 えた 獣 の 脂肪 とに 飽 いている。わたしは 雄牛 あるいは 小羊、あるいは 雄 やぎの 血 を 喜 ばない。
12 あなたがたは、わたしにまみえようとして 来 るが、だれが、わたしの 庭 を 踏 み 荒 すことを 求 めたか。
13 あなたがたは、もはや、むなしい 供 え 物 を 携 えてきてはならない。薫香 は、わたしの 忌 みきらうものだ。新月、安息日、また 会衆 を 呼 び 集 めること――わたしは 不義 と 聖 会 とに 耐 えられない。
14 あなたがたの 新月 と 定 めの 祭 とは、わが 魂 の 憎 むもの、それはわたしの 重荷 となり、わたしは、それを 負 うのに 疲 れた。
15 あなたがたが 手 を 伸 べるとき、わたしは 目 をおおって、あなたがたを 見 ない。たとい 多 くの 祈 をささげても、わたしは 聞 かない。あなたがたの 手 は 血 まみれである。
16 あなたがたは 身 を 洗 って、清 くなり、わたしの 目 の 前 からあなたがたの 悪 い 行 いを 除 き、悪 を 行 うことをやめ、
17 善 を 行 うことをならい、公平 を 求 め、しえたげる 者 を 戒 め、みなしごを 正 しく 守 り、寡婦 の 訴 えを 弁護 せよ。
18 主 は 言 われる、さあ、われわれは 互 に 論 じよう。たといあなたがたの 罪 は 緋 のようであっても、雪 のように 白 くなるのだ。紅 のように 赤 くても、羊 の 毛 のようになるのだ。
19 もし、あなたがたが 快 く 従 うなら、地 の 良 き 物 を 食 べることができる。
20 しかし、あなたがたが 拒 みそむくならば、つるぎで 滅 ぼされる」。これは 主 がその 口 で 語 られたことである。
21 かつては 忠信 であった 町、どうして 遊女 となったのか。昔 は 公平 で 満 ち、正義 がそのうちにやどっていたのに、今 は 人 を 殺 す 者 ばかりとなってしまった。
22 あなたの 銀 はかすとなり、あなたのぶどう 酒 は 水 をまじえ、
23 あなたのつかさたちはそむいて、盗 びとの 仲間 となり、みな、まいないを 好 み、贈 り 物 を 追 い 求 め、みなしごを 正 しく 守 らず、寡婦 の 訴 えは 彼 らに 届 かない。
24 このゆえに、主、万軍 の 主、イスラエルの 全能者 は 言 われる、「ああ、わたしはわが 敵 にむかって 憤 りをもらし、わがあだにむかって 恨 みをはらす。
25 わたしはまた、わが 手 をあなたに 向 け、あなたのかすを 灰汁 で 溶 かすように 溶 かし 去 り、あなたの 混 ざり 物 をすべて 取 り 除 く。
26 こうして、あなたのさばきびとをもとのとおりに、あなたの 議 官 を 初 めのとおりに 回復 する。その 後 あなたは 正義 の 都、忠信 の 町 ととなえられる」。
27 シオンは 公平 をもってあがなわれ、そのうちの 悔 い 改 める 者 は、正義 をもってあがなわれる。
28 しかし、そむく 者 と 罪 びととは 共 に 滅 ぼされ、主 を 捨 てる 者 は 滅 びうせる。
29 あなたがたは、みずから 喜 んだかしの 木 によって、はずかしめを 受 け、みずから 選 んだ 園 によって、恥 じ 赤 らむ。
30 あなたがたは 葉 の 枯 れるかしの 木 のように、水 のない 園 のようになり、
31 強 い 者 も 麻 くずのように、そのわざは 火花 のようになり、その二つのものは 共 に 燃 えて、それを 消 す 者 はない。
Chapter 2
1 アモツの 子 イザヤがユダとエルサレムについて 示 された 言葉。
2 終 りの 日 に 次 のことが 起 る。主 の 家 の 山 は、もろもろの 山 のかしらとして 堅 く 立 ち、もろもろの 峰 よりも 高 くそびえ、すべて 国 はこれに 流 れてき、
3 多 くの 民 は 来 て 言 う、「さあ、われわれは 主 の 山 に 登 り、ヤコブの 神 の 家 へ 行 こう。彼 はその 道 をわれわれに 教 えられる、われわれはその 道 に 歩 もう」と。律法 はシオンから 出、主 の 言葉 はエルサレムから 出 るからである。
4 彼 はもろもろの 国 のあいだにさばきを 行 い、多 くの 民 のために 仲裁 に 立 たれる。こうして 彼 らはそのつるぎを 打 ちかえて、すきとし、そのやりを 打 ちかえて、かまとし、国 は 国 にむかって、つるぎをあげず、彼 らはもはや 戦 いのことを 学 ばない。
5 ヤコブの 家 よ、さあ、われわれは 主 の 光 に 歩 もう。
6 あなたはあなたの 民 ヤコブの 家 を 捨 てられた。これは 彼 らが 東 の 国 からの 占 い 師 をもって 満 たし、ペリシテびとのように 占 い 者 となり、外国 人 と 同盟 を 結 んだからである。
7 彼 らの 国 には 金銀 が 満 ち、その 財宝 は 限 りない。また 彼 らの 国 には 馬 が 満 ち、その 戦車 も 限 りない。
8 また 彼 らの 国 には 偶像 が 満 ち、彼 らはその 手 のわざを 拝 み、その 指 で 作 ったものを 拝 む。
9 こうして 人 はかがめられ、人々 は 低 くされる。どうか 彼 らをおゆるしにならぬように。
10 あなたは 岩 の 間 にはいり、ちりの 中 にかくれて、主 の 恐 るべきみ 前 と、その 威光 の 輝 きとを 避 けよ。
11 その 日 には 目 をあげて 高 ぶる 者 は 低 くせられ、おごる 人 はかがめられ、主 のみ 高 くあげられる。
12 これは、万軍 の 主 の一 日 があって、すべて 誇 る 者 と 高 ぶる 者、すべておのれを 高 くする 者 と 得意 な 者 とに 臨 むからである。
13 またレバノンの 高 くそびえるすべての 香柏、バシャンのすべてのかしの 木、
14 またすべての 高 い 山々、すべてのそびえ 立 つ 峰々、
15 すべての 高 きやぐら、すべての 堅固 な 城壁、
16 タルシシのすべての 船、すべての 麗 しい 船舶 に 臨 む。
17 その 日 には 高 ぶる 者 はかがめられ、おごる 人 は 低 くせられ、主 のみ 高 くあげられる。
18 こうして 偶像 はことごとく 滅 びうせる。
19 主 が 立 って 地 を 脅 かされるとき、人々 は 岩 のほら 穴 にはいり、また 地 の 穴 にはいって、主 の 恐 るべきみ 前 と、その 威光 の 輝 きとを 避 ける。
20 その 日、人々 は 拝 むためにみずから 造 ったしろがねの 偶像 と、こがねの 偶像 とを、もぐらもちと、こうもりに 投 げ 与 え、
21 岩 のほら 穴 や、がけの 裂 け 目 にはいり、主 が 立 って 地 を 脅 かされるとき、主 の 恐 るべきみ 前 と、その 威光 の 輝 きとを 避 ける。
22 あなたがたは 鼻 から 息 の 出入 りする 人 に、たよることをやめよ、このような 者 はなんの 価値 があろうか。
Chapter 3
1 見 よ、主、万軍 の 主 はエルサレムとユダからささえとなり、頼 みとなるもの――すべてささえとなるパン、すべてささえとなる 水――を 取 り 去 られる。
2 すなわち 勇士 と 軍人、裁判官 と 預言者、占 い 師 と 長老、
3 五十 人 の 長 と 身分 の 高 い 人、議 官 と 巧 みな 魔術 師、老練 なまじない 師 を 取 り 去 られる。
4 わたしはわらべを 立 てて 彼 らの 君 とし、みどりごに 彼 らを 治 めさせる。
5 民 は 互 に 相 しえたげ、人 はおのおのその 隣 をしえたげ、若 い 者 は 老 いたる 者 にむかって 高 ぶり、卑 しい 者 は 尊 い 者 にむかって 高 ぶる。
6 その 時、人 はその 父 の 家 で、兄弟 をつかまえて 言 う、「あなたは 外套 を 持 っている、わたしたちのつかさびとになって、この 荒 れ 跡 をあなたの 手 で 治 めてください」と。
7 その 日、彼 は 声 をあげて 言 う、「わたしはいやす 者 となることはできません、わたしの 家 にはパンもなく、外套 もありません、わたしを 立 てて、民 のつかさびとにしないでください」。
8 これは 彼 らの 言葉 と 行 いとが 主 にそむき、その 栄光 の 目 をおかしたので、エルサレムはつまずき、ユダは 倒 れたからである。
9 彼 らの 不公平 は 彼 らにむかって 不利 なあかしをし、ソドムのようにその 罪 をあらわして 隠 さない。わざわいなるかな、彼 らはみずから 悪 の 報 いをうけた。
10 正 しい 人 に 言 え、彼 らはさいわいであると。彼 らはその 行 いの 実 を 食 べるからである。
11 悪 しき 者 はわざわいだ、彼 は 災 をうける。その 手 のなした 事 が 彼 に 報 いられるからである。
12 わが 民 は 幼 な 子 にしえたげられ、女 たちに 治 められる。ああ、わが 民 よ、あなたを 導 く 者 はかえって、あなたを 迷 わせ、あなたの 行 くべき 道 を 混乱 させる。
13 主 は 言 い 争 うために 立 ちあがり、その 民 をさばくために 立 たれる。
14 主 はその 民 の 長老 と 君 たちとをさばいて、「あなたがたは、ぶどう 畑 を 食 い 荒 した。貧 しい 者 からかすめとった 物 は、あなたがたの 家 にある。
15 なぜ、あなたがたはわが 民 を 踏 みにじり、貧 しい 者 の 顔 をすり 砕 くのか」と 万軍 の 神、主 は 言 われる。
16 主 は 言 われた、シオンの 娘 らは 高 ぶり、首 をのばしてあるき、目 でこびをおくり、その 行 くとき 気 どって 歩 き、その 足 でりんりんと 鳴 り 響 かす。
17 それゆえ、主 はシオンの 娘 らの 頭 を 撃 って、かさぶたでおおい、彼 らの 隠 れた 所 をあらわされる。
18 その 日、主 は 彼 らの 美 しい 装身具 と 服装 すなわち、くるぶし 輪、髪 ひも、月形 の 飾 り、
19 耳輪、腕輪、顔 おおい、
20 頭 飾 り、すね 飾 り、飾 り 帯、香箱、守 り 袋、
21 指輪、鼻輪、
22 礼服、外套、肩掛、手 さげ 袋、
23 薄 織 の 上着、亜麻 布 の 着物、帽子、被衣 などを 取 り 除 かれる。
24 芳香 はかわって、悪臭 となり、帯 はかわって、なわとなり、よく 編 んだ 髪 はかわって、かぶろとなり、はなやかな 衣 はかわって、荒布 の 衣 となり、美 しい 顔 はかわって、焼 き 印 された 顔 となる。
25 あなたの 男 たちはつるぎに 倒 れ、あなたの 勇士 たちは 戦 いに 倒 れる。
26 シオンの 門 は 嘆 き 悲 しみ、シオンは 荒 れすたれて、地 に 座 する。
Chapter 4
1 その 日、七 人 の 女 がひとりの 男 にすがって、「わたしたちは 自分 のパンをたべ、自分 の 着物 を 着 ます。ただ、あなたの 名 によって 呼 ばれることを 許 して、わたしたちの 恥 を 取 り 除 いてください」と 言 う。
2 その 日、主 の 枝 は 麗 しく 栄 え、地 の 産物 はイスラエルの 生 き 残 った 者 の 誇、また 光栄 となる。
4 そして 主 が 審判 の 霊 と 滅亡 の 霊 とをもって、シオンの 娘 らの 汚 れを 洗 い、エルサレムの 血 をその 中 から 除 き 去 られるとき、シオンに 残 る 者、エルサレムにとどまる 者、すべてエルサレムにあって、生命 の 書 にしるされた 者 は 聖 なる 者 ととなえられる。
5 その 時、主 はシオンの 山 のすべての 場所 と、そのもろもろの 集会 との 上 に、昼 は 雲 をつくり、夜 は 煙 と 燃 える 火 の 輝 きとをつくられる。これはすべての 栄光 の 上 にある 天蓋 であり、あずまやであって、
6 昼 は 暑 さをふせぐ 陰 となり、また 暴風 と 雨 を 避 けて 隠 れる 所 となる。
Chapter 5
1 わたしはわが 愛 する 者 のために、そのぶどう 畑 についてのわが 愛 の 歌 をうたおう。わが 愛 する 者 は 土 肥 えた 小 山 の 上 に、一つのぶどう 畑 をもっていた。
2 彼 はそれを 掘 りおこし、石 を 除 き、それに 良 いぶどうを 植 え、その 中 に 物見 やぐらを 建 て、またその 中 に 酒 ぶねを 掘 り、良 いぶどうの 結 ぶのを 待 ち 望 んだ。ところが 結 んだものは 野 ぶどうであった。
3 それで、エルサレムに 住 む 者 とユダの 人々 よ、どうか、わたしとぶどう 畑 との 間 をさばけ。
4 わたしが、ぶどう 畑 になした 事 のほかに、何 かなすべきことがあるか。わたしは 良 いぶどうの 結 ぶのを 待 ち 望 んだのに、どうして 野 ぶどうを 結 んだのか。
5 それで、わたしが、ぶどう 畑 になそうとすることを、あなたがたに 告 げる。わたしはそのまがきを 取 り 去 って、食 い 荒 されるにまかせ、そのかきをとりこわして、踏 み 荒 されるにまかせる。
6 わたしはこれを 荒 して、刈 り 込 むことも、耕 すこともせず、おどろと、いばらとを 生 えさせ、また 雲 に 命 じて、その 上 に 雨 を 降 らさない。
7 万軍 の 主 のぶどう 畑 はイスラエルの 家 であり、主 が 喜 んでそこに 植 えられた 物 は、ユダの 人々 である。主 はこれに 公平 を 望 まれたのに、見 よ、流血。正義 を 望 まれたのに、見 よ、叫 び。
8 わざわいなるかな、彼 らは 家 に 家 を 建 て 連 ね、田畑 に 田畑 をまし 加 えて、余地 をあまさず、自分 ひとり、国 のうちに 住 まおうとする。
9 万軍 の 主 はわたしの 耳 に 誓 って 言 われた、「必 ずや 多 くの 家 は 荒 れすたれ、大 きな 麗 しい 家 も 住 む 者 がないようになる。
10 十 反 のぶどう 畑 もわずかに一バテの 実 を 結 び、一ホメルの 種 もわずかに一エパの 実 を 結 ぶ」。
11 わざわいなるかな、彼 らは 朝 早 く 起 きて、濃 き 酒 をおい 求 め、夜 のふけるまで 飲 みつづけて、酒 にその 身 を 焼 かれている。
12 彼 らの 酒宴 には 琴 あり、立琴 あり、鼓 あり 笛 あり、ぶどう 酒 がある。しかし 彼 らは 主 のみわざを 顧 みず、み 手 のなされる 事 に 目 をとめない。
13 それゆえ、わが 民 は 無知 のために、とりこにせられ、その 尊 き 者 は 飢 えて 死 に、そのもろもろの 民 は、かわきによって 衰 えはてる。
14 また 陰府 はその 欲望 を 大 きくし、その 口 を 限 りなく 開 き、エルサレムの 貴族、そのもろもろの 民、その 群集 およびそのうちの 喜 びたのしめる 者 はみなその 中 に 落 ちこむ。
15 人 はかがめられ、人々 は 低 くせられ、高 ぶる 者 の 目 は 低 くされる。
16 しかし 万軍 の 主 は 公平 によってあがめられ、聖 なる 神 は 正義 によって、おのれを 聖 なる 者 として 示 される。
17 こうして 小羊 は 自分 の 牧場 におるように 草 をはみ、肥 えた 家畜 および 子 やぎは 荒 れ 跡 の 中 で 食 を 得 る。
18 わざわいなるかな、彼 らは 偽 りのなわをもって 悪 を 引 きよせ、車 の 綱 をもってするように 罪 を 引 きよせる。
19 彼 らは 言 う、「彼 を 急 がせ、そのわざをすみやかにさせよ、それを 見 せてもらおう。イスラエルの 聖者 の 定 める 事 を 近 づききたらせよ、それを 見 せてもらおう」と。
20 わざわいなるかな、彼 らは 悪 を 呼 んで 善 といい、善 を 呼 んで 悪 といい、暗 きを 光 とし、光 を 暗 しとし、苦 きを 甘 しとし、甘 きを 苦 しとする。
21 わざわいなるかな、彼 らはおのれを 見 て、賢 しとし、みずから 顧 みて、さとしとする。
22 わざわいなるかな、彼 らはぶどう 酒 を 飲 むことの 英雄 であり、濃 き 酒 をまぜ 合 わせることの 勇士 である。
23 彼 らはまいないによって 悪 しき 者 を 義 とし、義人 からその 義 を 奪 う。
24 それゆえ、火 の 舌 が 刈 り 株 を 食 い 尽 すように、枯 れ 草 が 炎 の 中 に 消 えうせるように、彼 らの 根 は 朽 ちたものとなり、彼 らの 花 はちりのように 飛 び 去 る。彼 らは 万軍 の 主 の 律法 を 捨 て、イスラエルの 聖者 の 言葉 を 侮 ったからである。
25 それゆえ、主 はその 民 にむかって 怒 りを 発 し、み 手 を 伸 べて 彼 らを 撃 たれた。山 は 震 い 動 き、彼 らのしかばねは、ちまたの 中 で、あくたのようになった。それにもかかわらず、み 怒 りはやまず、なお、み 手 を 伸 ばされる。
26 主 は 旗 をあげて 遠 くから一つの 国民 を 招 き、地 の 果 から 彼 らを 呼 ばれる。見 よ、彼 らは 走 って、すみやかに 来 る。
27 その 中 には 疲 れる 者 も、つまずく 者 もなく、まどろむ 者 も、眠 る 者 もない。その 腰 の 帯 はとけず、そのくつのひもは 切 れていない。
28 その 矢 は 鋭 く、その 弓 はことごとく 張 り、その 馬 のひずめは 火打石 のように、その 車 の 輪 はつむじ 風 のように 思 われる。
29 そのほえることは、ししのように、若 いししのようにほえ、うなって 獲物 を 捕 え、かすめ 去 っても 救 う 者 がない。
30 その 日、その 鳴 りどよめくことは、海 の 鳴 りどよめくようだ。もし 地 をのぞむならば、見 よ、暗 きと 悩 みとがあり、光 は 雲 によって 暗 くなる。
Chapter 6
1 ウジヤ 王 の 死 んだ 年、わたしは 主 が 高 くあげられたみくらに 座 し、その 衣 のすそが 神殿 に 満 ちているのを 見 た。
2 その 上 にセラピムが 立 ち、おのおの六つの 翼 をもっていた。その二つをもって 顔 をおおい、二つをもって 足 をおおい、二つをもって 飛 びかけり、
3 互 に 呼 びかわして 言 った。「聖 なるかな、聖 なるかな、聖 なるかな、万軍 の 主、その 栄光 は 全 地 に 満 つ」。
4 その 呼 ばわっている 者 の 声 によって 敷居 の 基 が 震 い 動 き、神殿 の 中 に 煙 が 満 ちた。
5 その 時 わたしは 言 った、「わざわいなるかな、わたしは 滅 びるばかりだ。わたしは 汚 れたくちびるの 者 で、汚 れたくちびるの 民 の 中 に 住 む 者 であるのに、わたしの 目 が 万軍 の 主 なる 王 を 見 たのだから」。
6 この 時 セラピムのひとりが 火 ばしをもって、祭壇 の 上 から 取 った 燃 えている 炭 を 手 に 携 え、わたしのところに 飛 んできて、
7 わたしの 口 に 触 れて 言 った、「見 よ、これがあなたのくちびるに 触 れたので、あなたの 悪 は 除 かれ、あなたの 罪 はゆるされた」。
8 わたしはまた 主 の 言 われる 声 を 聞 いた、「わたしはだれをつかわそうか。だれがわれわれのために 行 くだろうか」。その 時 わたしは 言 った、「ここにわたしがおります。わたしをおつかわしください」。
9 主 は 言 われた、「あなたは 行 って、この 民 にこう 言 いなさい、『あなたがたはくりかえし 聞 くがよい、しかし 悟 ってはならない。あなたがたはくりかえし 見 るがよい、しかしわかってはならない』と。
10 あなたはこの 民 の 心 を 鈍 くし、その 耳 を 聞 えにくくし、その 目 を 閉 ざしなさい。これは 彼 らがその 目 で 見、その 耳 で 聞 き、その 心 で 悟 り、悔 い 改 めていやされることのないためである」。
11 そこで、わたしは 言 った、「主 よ、いつまでですか」。主 は 言 われた、「町々 は 荒 れすたれて、住 む 者 もなく、家 には 人 かげもなく、国 は 全 く 荒 れ 地 となり、
12 人々 は 主 によって 遠 くへ 移 され、荒 れはてた 所 が 国 の 中 に 多 くなる 時 まで、こうなっている。
13 その 中 に十 分 の一の 残 る 者 があっても、これもまた 焼 き 滅 ぼされる。テレビンの 木 またはかしの 木 が 切 り 倒 されるとき、その 切 り 株 が 残 るように」。聖 なる 種族 はその 切 り 株 である。
Chapter 7
1 ユダの 王、ウジヤの 子 ヨタム、その 子 アハズの 時、スリヤの 王 レヂンとレマリヤの 子 であるイスラエルの 王 ペカとが 上 ってきて、エルサレムを 攻 めたが 勝 つことができなかった。
2 時 に「スリヤがエフライムと 同盟 している」とダビデの 家 に 告 げる 者 があったので、王 の 心 と 民 の 心 とは 風 に 動 かされる 林 の 木 のように 動揺 した。
3 その 時、主 はイザヤに 言 われた、「今、あなたとあなたの 子 シャル・ヤシュブと 共 に 出 て 行 って、布 さらしの 野 へ 行 く 大路 に 沿 う 上 の 池 の 水道 の 端 でアハズに 会 い、
4 彼 に 言 いなさい、『気 をつけて、静 かにし、恐 れてはならない。レヂンとスリヤおよびレマリヤの 子 が 激 しく 怒 っても、これら二つの 燃 え 残 りのくすぶっている 切 り 株 のゆえに 心 を 弱 くしてはならない。
5 スリヤはエフライムおよびレマリヤの 子 と 共 にあなたにむかって 悪 い 事 を 企 てて 言 う、
6 「われわれはユダに 攻 め 上 って、これを 脅 し、われわれのためにこれを 破 り 取 り、タビエルの 子 をそこの 王 にしよう」と。
7 主 なる 神 はこう 言 われる、この 事 は 決 して 行 われない、また 起 ることはない。
8 スリヤのかしらはダマスコ、ダマスコのかしらはレヂンである。(六十五 年 のうちにエフライムは 敗 れて、国 をなさないようになる。)
9 エフライムのかしらはサマリヤ、サマリヤのかしらはレマリヤの 子 である。もしあなたがたが 信 じないならば、立 つことはできない』」。
10 主 は 再 びアハズに 告 げて 言 われた、
11 「あなたの 神、主 に一つのしるしを 求 めよ、陰府 のように 深 い 所 に、あるいは 天 のように 高 い 所 に 求 めよ」。
12 しかしアハズは 言 った、「わたしはそれを 求 めて、主 を 試 みることをいたしません」。
13 そこでイザヤは 言 った、「ダビデの 家 よ、聞 け。あなたがたは 人 を 煩 わすことを 小 さい 事 とし、またわが 神 をも 煩 わそうとするのか。
14 それゆえ、主 はみずから一つのしるしをあなたがたに 与 えられる。見 よ、おとめがみごもって 男 の 子 を 産 む。その 名 はインマヌエルととなえられる。
15 その 子 が 悪 を 捨 て、善 を 選 ぶことを 知 るころになって、凝乳 と、蜂蜜 とを 食 べる。
16 それはこの 子 が 悪 を 捨 て、善 を 選 ぶことを 知 る 前 に、あなたが 恐 れているふたりの 王 の 地 は 捨 てられるからである。
17 主 はエフライムがユダから 分 れた 時 からこのかた、臨 んだことのないような 日 をあなたと、あなたの 民 と、あなたの 父 の 家 とに 臨 ませられる。それはアッスリヤの 王 である」。
18 その 日、主 はエジプトの 川 々の 源 にいる、はえを 招 き、アッスリヤの 地 にいる 蜂 を 呼 ばれる。
19 彼 らはみな 来 て、険 しい 谷、岩 の 裂 け 目、すべてのいばら、すべての 牧場 の 上 にとどまる。
20 その 日、主 は 大川 の 向 こうから 雇 ったかみそり、すなわちアッスリヤの 王 をもって、頭 と 足 の 毛 とをそり、また、ひげをも 除 き 去 られる。
21 その 日、人 は 若 い 雌牛 一 頭 と 羊 二 頭 を 飼 い、
22 それから 出 る 乳 が 多 いので、凝乳 を 食 べることができ、すべて 国 のうちに 残 された 者 は 凝乳 と、蜂蜜 とを 食 べることができる。
23 その 日、銀 一千シケルの 価 ある千 株 のぶどうの 木 のあった 所 も、ことごとくいばらと、おどろの 生 える 所 となり、
24 いばらと、おどろとが 地 にはびこるために、人々 は 弓 と 矢 をもってそこへ 行 く。
25 くわをもって 掘 り 耕 したすべての 山々 にも、あなたは、いばらと、おどろとを 恐 れて、そこへ 行 くことができない。その 地 はただ 牛 を 放 ち、羊 の 踏 むところとなる。
Chapter 8
1 主 はわたしに 言 われた、「一 枚 の 大 きな 札 を 取 って、その 上 に 普通 の 文字 で、『マヘル・シャラル・ハシ・バズ』と 書 きなさい」。
2 そこで、わたしは 確 かな 証人 として、祭司 ウリヤおよびエベレキヤの 子 ゼカリヤを 立 てた。
3 わたしが 預言者 の 妻 に 近 づくと、彼女 はみごもって 男 の 子 を 産 んだ。その 時、主 はわたしに 言 われた、「その 名 をマヘル・シャラル・ハシ・バズと 呼 びなさい。
4 それはこの 子 がまだ『おとうさん、おかあさん』と 呼 ぶことを 知 らないうちに、ダマスコの 富 と、サマリヤのぶんどり 品 とが、アッスリヤ 王 の 前 に 奪 い 去 られるからである」。
5 主 はまた 重 ねてわたしに 言 われた、
6 「この 民 はゆるやかに 流 れるシロアの 水 を 捨 てて、レヂンとレマリヤの 子 の 前 に 恐 れくじける。
7 それゆえ 見 よ、主 は 勢 いたけく、みなぎりわたる 大川 の 水 を 彼 らにむかってせき 入 れられる。これはアッスリヤの 王 と、そのもろもろの 威勢 とであって、そのすべての 支流 にはびこり、すべての 岸 を 越 え、
8 ユダに 流 れ 入 り、あふれみなぎって、首 にまで 及 ぶ。インマヌエルよ、その 広 げた 翼 はあまねく、あなたの 国 に 満 ちわたる」。
9 もろもろの 民 よ、打 ち 破 られて、驚 きあわてよ。遠 き 国々 のものよ、耳 を 傾 けよ。腰 に 帯 して、驚 きあわてよ。腰 に 帯 して、驚 きあわてよ。
10 ともに 計 れ、しかし、成 らない。言葉 を 出 せ、しかし、行 われない。神 がわれわれと 共 におられるからである。
11 主 は 強 いみ 手 をもって、わたしを 捕 え、わたしに 語 り、この 民 の 道 に 歩 まないように、さとして 言 われた、
12 「この 民 がすべて 陰謀 ととなえるものを 陰謀 ととなえてはならない。彼 らの 恐 れるものを 恐 れてはならない。またおののいてはならない。
13 あなたがたは、ただ 万軍 の 主 を 聖 として、彼 をかしこみ、彼 を 恐 れなければならない。
14 主 はイスラエルの二つの 家 には 聖所 となり、またさまたげの 石、つまずきの 岩 となり、エルサレムの 住民 には 網 となり、わなとなる。
15 多 くの 者 はこれにつまずき、かつ 倒 れ、破 られ、わなにかけられ、捕 えられる」。
16 わたしは、あかしを一つにまとめ、教 をわが 弟子 たちのうちに 封 じておこう。
17 主 はいま、ヤコブの 家 に、み 顔 をかくしておられるとはいえ、わたしはその 主 を 待 ち、主 を 望 みまつる。
18 見 よ、わたしと、主 のわたしに 賜 わった 子 たちとは、シオンの 山 にいます 万軍 の 主 から 与 えられたイスラエルのしるしであり、前 ぶれである。
19 人々 があなたがたにむかって「さえずるように、ささやくように 語 る 巫子 および 魔術者 に 求 めよ」という 時、民 は 自分 たちの 神 に 求 むべきではないか。生 ける 者 のために 死 んだ 者 に 求 めるであろうか。
20 ただ 教 とあかしとに 求 めよ。まことに 彼 らはこの 言葉 によって 語 るが、そこには 夜明 けがない。
21 彼 らはしえたげられ、飢 えて 国 の 中 を 経 あるく。その 飢 えるとき 怒 りを 放 ち、自分 たちの 王、自分 たちの 神 をのろい、かつその 顔 を 天 に 向 ける。
22 また 地 を 見 ると、見 よ、悩 みと 暗 きと、苦 しみのやみとがあり、彼 らは 暗黒 に 追 いやられる。
Chapter 9
1 しかし、苦 しみにあった 地 にも、やみがなくなる。さきにはゼブルンの 地、ナフタリの 地 にはずかしめを 与 えられたが、後 には 海 に 至 る 道、ヨルダンの 向 こうの 地、異邦人 のガリラヤに 光栄 を 与 えられる。
2 暗 やみの 中 に 歩 んでいた 民 は 大 いなる 光 を 見 た。暗黒 の 地 に 住 んでいた 人々 の 上 に 光 が 照 った。
3 あなたが 国民 を 増 し、その 喜 びを 大 きくされたので、彼 らは 刈入 れ 時 に 喜 ぶように、獲物 を 分 かつ 時 に 楽 しむように、あなたの 前 に 喜 んだ。
4 これはあなたが 彼 らの 負 っているくびきと、その 肩 のつえと、しえたげる 者 のむちとを、ミデアンの 日 になされたように 折 られたからだ。
5 すべて 戦場 で、歩兵 のはいたくつと、血 にまみれた 衣 とは、火 の 燃 えくさとなって 焼 かれる。
6 ひとりのみどりごがわれわれのために 生 れた、ひとりの 男 の 子 がわれわれに 与 えられた。まつりごとはその 肩 にあり、その 名 は、「霊妙 なる 議 士、大能 の 神、とこしえの 父、平和 の 君」ととなえられる。
7 そのまつりごとと 平和 とは、増 し 加 わって 限 りなく、ダビデの 位 に 座 して、その 国 を 治 め、今 より 後、とこしえに 公平 と 正義 とをもってこれを 立 て、これを 保 たれる。万軍 の 主 の 熱心 がこれをなされるのである。
8 主 はひと 言 をヤコブにおくり、これをイスラエルの 上 にくだされる。
9 すべてこの 民、エフライムとサマリヤに 住 む 者 とは 知 るであろう。彼 らは 高 ぶり、心 おごって 言 う、
10 「かわらがくずれても、われわれは 切 り 石 をもって 建 てよう。くわの 木 が 切 り 倒 されても、われわれは 香柏 をもってこれにかえよう」と。
11 それゆえ、主 は 敵 を 起 して 彼 らを 攻 めさせ、そのあだを 奮 い 立 たせられる。
12 東 にスリヤびとあり、西 にペリシテびとあり、彼 らは 大口 をあけてイスラエルを 食 い 尽 す。それでも 主 の 怒 りはやまず、なおも、そのみ 手 を 伸 ばされる。
13 しかもなお、この 民 は 自分 たちを 撃 った 者 に 帰 らず、万軍 の 主 を 求 めない。
14 それゆえ、主 はイスラエルから 頭 と 尾 と、しゅろの 枝 と 葦 とを一 日 のうちに 断 ち 切 られる。
15 その 頭 とは、長老 と 尊 き 人、その 尾 とは、偽 りを 教 える 預言者 である。
16 この 民 を 導 く 者 は、これを 迷 わせ、彼 らに 導 かれる 者 は、のみ 尽 される。
17 それゆえ、主 はその 若 き 人々 を 喜 ばれず、そのみなしごと 寡婦 とをあわれまれない。彼 らはみな、不信 仰であって、悪 を 行 う 者、すべての 口 は 愚 かな 事 を 語 るからである。それでも 主 の 怒 りはやまず、なおも、そのみ 手 を 伸 ばされる。
18 悪 は 火 のように 燃 え、いばらと、おどろとを 食 い 尽 し、茂 りあう 林 を 焼 き、煙 の 柱 となって 巻 きあがる。
19 万軍 の 主 の 怒 りによって 地 は 焼 け、その 民 は 火 の 燃 えくさのようになり、だれもその 兄弟 をあわれむ 者 がない。
20 彼 らは 右手 につかんでも、なお 飢 え、左手 で 食 べても 飽 くことがない。おのおのその 隣 り 人 の 肉 を 食 う。
21 マナセはエフライムを、エフライムはマナセを 食 い、彼 らは 共 にユダを 攻 める。それでも 主 の 怒 りはやまず、なおも、そのみ 手 を 伸 ばされる。
Chapter 10
1 わざわいなるかな、不義 の 判決 を 下 す 者、暴虐 の 宣告 を 書 きしるす 者。
2 彼 らは 乏 しい 者 の 訴 えを 引 き 受 けず、わが 民 のうちの 貧 しい 者 の 権利 をはぎ、寡婦 の 資産 を 奪 い、みなしごのものをかすめる。
3 あなたがたは 刑罰 の 日 がきたなら、何 をしようとするのか。大風 が 遠 くから 来 るとき、何 をしようとするのか。あなたがたはのがれていって、だれに 助 けを 求 めようとするのか。また、どこにあなたがたの 富 を 残 そうとするのか。
4 ただ 捕 われた 者 の 中 にかがみ、殺 された 者 の 中 に 伏 し 倒 れるのみだ。それでも 主 の 怒 りはやまず、なおも、そのみ 手 を 伸 ばされる。
5 ああ、アッスリヤはわが 怒 りのつえ、わが 憤 りのむちだ。
6 わたしは 彼 をつかわして 不信 の 国 を 攻 め、彼 に 命 じてわが 怒 りの 民 を 攻 め、かすめ 奪 わせ、彼 らをちまたの 泥 のように 踏 みにじらせる。
7 しかし 彼 はそのようには 思 わず、その 心 もそのようには 考 えず、かえってその 心 は 滅 ぼすことを 思 い、あまたの 国々 を 倒 そうとする。
8 彼 は 言 う、「わが 諸侯 はみな 王 ではないか。
9 カルノはカルケミシのようではないか。ハマテはアルパデのようではないか。サマリヤはダマスコのようではないか。
10 わが 手 は 偶像 に 仕 える 国々 に 伸 びた。その 彫 った 像 はエルサレムおよびサマリヤのものにまさっていた。
11 わたしはサマリヤとその 偶像 に 行 ったように、エルサレムとその 偶像 に 行 わぬであろうか」。
12 主 がシオンの 山 とエルサレムとになそうとすることを、ことごとくなし 遂 げられた 時、主 はアッスリヤ 王 の 無礼 な 言葉 と、その 高 ぶりとを 罰 せられる。
13 彼 は 言 う、「わが 手 の 力 により、またわが 知恵 によって、わたしはこれをなした。わたしは 賢 いからである。わたしはもろもろの 民 の 境 を 除 き、その 財宝 を 奪 った。またわたしは 雄牛 のように、位 に 座 する 者 を 引 きおろした。
14 わが 手 は 巣 を 取 るように、もろもろの 民 の 富 を 得 た。またわたしは 人々 が 捨 てられた 卵 を 集 めるように、全 地 を 取 り 集 めた。あるいは 翼 を 動 かし、あるいは 口 を 開 き、あるいはぺちゃくちゃ 言 う 者 もなかった」。
15 おのは、それを 用 いて 切 る 者 にむかって、自分 を 誇 ることができようか。のこぎりは、それを 動 かす 者 にむかって、みずから 高 ぶることができようか。これはあたかも、むちが 自分 をあげる 者 を 動 かし、つえが 木 でない 者 をあげようとするのに 等 しい。
16 それゆえ、主、万軍 の 主 は、その 肥 えた 勇士 の 中 に 病気 を 送 って 衰 えさせ、その 栄光 の 下 に 火 の 燃 えるような 炎 を 燃 やされる。
17 イスラエルの 光 は 火 となり、その 聖者 は 炎 となり、そのいばらと、おどろとを一 日 のうちに 焼 き 滅 ぼす。
18 また、その 林 と 土 肥 えた 田畑 の 栄 えを、魂 も、からだも二つながら 滅 ぼし、病 める 者 のやせ 衰 える 時 のようにされる。
19 その 林 の 木 の 残 りのものはわずかであって、わらべもそれを 書 きとめることができる。
20 その 日 にはイスラエルの 残 りの 者 と、ヤコブの 家 の 生 き 残 った 者 とは、もはや 自分 たちを 撃 った 者 にたよらず、真心 をもってイスラエルの 聖者、主 にたより、
21 残 りの 者、すなわちヤコブの 残 りの 者 は 大能 の 神 に 帰 る。
22 あなたの 民 イスラエルは 海 の 砂 のようであっても、そのうちの 残 りの 者 だけが 帰 って 来 る。滅 びはすでに 定 まり、義 であふれている。
23 主、万軍 の 主 は 定 められた 滅 びを 全 地 に 行 われる。
24 それゆえ、主、万軍 の 主 はこう 言 われる、「シオンに 住 むわが 民 よ、アッスリヤびとが、エジプトびとがしたように、むちをもってあなたを 打 ち、つえをあげてあなたをせめても、彼 らを 恐 れてはならない。
25 ただしばらくして、わが 憤 りはやみ、わが 怒 りは 彼 らを 滅 ぼすからである。
26 万軍 の 主 は、むかしミデアンびとをオレブの 岩 で 撃 たれた 時 のように、彼 らにむかって、むちをふるわれる。またそのつえを 海 の 上 にのばし、エジプトでなされたように、それをあげられる。
27 その 日 には、彼 の 重荷 はあなたの 肩 からおり、彼 のくびきはあなたの 首 から 離 れる」。彼 はリンモンから 上 り、
28 アイアテにきたり、ミグロンを 過 ぎ、ミクマシでその 行李 をとどめ、
29 渡 しを 過 ぎて、ゲバに 宿 る。ラマはおののき、サウルのギベアは 逃 げ 去 った。
30 ガリムの 娘 よ、声 をあげて 叫 べ。ライシよ、耳 を 傾 けよ。アナトテよ、彼 に 答 えよ。
31 マデメナは 逃 げ 去 り、ゲビムの 民 は 隠 れ 場 を 求 めた。
32 この 日 彼 はノブに 立 ちとどまり、シオンの 娘 の 山、エルサレムの 丘 にむかって、その 手 を 振 る。
33 見 よ、主、万軍 の 主 は、恐 ろしい 力 をもって 枝 を 切 りおろされる。たけの 高 いものも 切 り 落 され、そびえ 立 つものは 低 くされる。
34 主 はおのをもって 茂 りあう 林 を 切 られる。みごとな 木 の 茂 るレバノンも 倒 される。
Chapter 11
1 エッサイの 株 から一つの 芽 が 出、その 根 から一つの 若 枝 が 生 えて 実 を 結 び、
2 その 上 に 主 の 霊 がとどまる。これは 知恵 と 悟 りの 霊、深慮 と 才能 の 霊、主 を 知 る 知識 と 主 を 恐 れる 霊 である。
3 彼 は 主 を 恐 れることを 楽 しみとし、その 目 の 見 るところによって、さばきをなさず、その 耳 の 聞 くところによって、定 めをなさず、
4 正義 をもって 貧 しい 者 をさばき、公平 をもって 国 のうちの 柔和 な 者 のために 定 めをなし、その 口 のむちをもって 国 を 撃 ち、そのくちびるの 息 をもって 悪 しき 者 を 殺 す。
5 正義 はその 腰 の 帯 となり、忠信 はその 身 の 帯 となる。
6 おおかみは 小羊 と 共 にやどり、ひょうは 子 やぎと 共 に 伏 し、子 牛、若 じし、肥 えたる 家畜 は 共 にいて、小 さいわらべに 導 かれ、
7 雌牛 と 熊 とは 食 い 物 を 共 にし、牛 の 子 と 熊 の 子 と 共 に 伏 し、ししは 牛 のようにわらを 食 い、
8 乳 のみ 子 は 毒蛇 のほらに 戯 れ、乳離 れの 子 は 手 をまむしの 穴 に 入 れる。
9 彼 らはわが 聖 なる 山 のどこにおいても、そこなうことなく、やぶることがない。水 が 海 をおおっているように、主 を 知 る 知識 が 地 に 満 ちるからである。
10 その 日、エッサイの 根 が 立 って、もろもろの 民 の 旗 となり、もろもろの 国 びとはこれに 尋 ね 求 め、その 置 かれる 所 に 栄光 がある。
11 その 日、主 は 再 び 手 を 伸 べて、その 民 の 残 れる 者 をアッスリヤ、エジプト、パテロス、エチオピヤ、エラム、シナル、ハマテおよび 海沿 いの 国々 からあがなわれる。
12 主 は 国々 のために 旗 をあげて、イスラエルの 追 いやられた 者 を 集 め、ユダの 散 らされた 者 を 地 の 四方 から 集 められる。
13 エフライムのねたみはうせ、ユダを 悩 ます 者 は 断 たれ、エフライムはユダをねたまず、ユダはエフライムを 悩 ますことはない。
14 しかし 彼 らは 西 の 方 ペリシテびとの 肩 に 襲 いかかり、相 共 に 東 の 民 をかすめ、その 手 をエドムおよびモアブに 伸 べ、アンモンの 人々 をおのれに 従 わせる。
15 主 はエジプトの 海 の 舌 をからし、川 の 上 に 手 を 振 って 熱 い 風 を 吹 かせ、その 川 を 打 って七つの 川 となし、くつをぬらさないで 渡 らせられる。
16 その 民 の 残 れる 者 のためにアッスリヤからの 大路 があり、昔 イスラエルがエジプトの 国 から 上 ってきた 時 にあったようになる。
Chapter 12
1 その 日 あなたは 言 う、「主 よ、わたしはあなたに 感謝 します。あなたは、さきにわたしにむかって 怒 られたが、その 怒 りはやんで、わたしを 慰 められたからです。
2 見 よ、神 はわが 救 である。わたしは 信頼 して 恐 れることはない。主 なる 神 はわが 力、わが 歌 であり、わが 救 となられたからである」。
3 あなたがたは 喜 びをもって、救 の 井戸 から 水 をくむ。
4 その 日、あなたがたは 言 う、「主 に 感謝 せよ。そのみ 名 を 呼 べ。そのみわざをもろもろの 民 の 中 につたえよ。そのみ 名 のあがむべきことを 語 りつげよ。
5 主 をほめうたえ。主 はそのみわざを、みごとになし 遂 げられたから。これを 全 地 に 宣 べ 伝 えよ。
6 シオンに 住 む 者 よ、声 をあげて、喜 びうたえ。イスラエルの 聖者 はあなたがたのうちで 大 いなる 者 だから」。
Chapter 13
1 アモツの 子 イザヤに 示 されたバビロンについての 託宣。
2 あなたがたは 木 のない 山 に 旗 を 立 て、声 をあげて 彼 らを 招 き、手 を 振 って 彼 らを 貴族 の 門 に、はいらせよ。
3 わたしはわが 怒 りのさばきを 行 うために 聖別 した 者 どもに 命 じ、わが 勇士、わが 勝 ち 誇 る 者 どもを 招 いた。
4 聞 け、多 くの 民 のような 騒 ぎ 声 が 山々 に 聞 える。聞 け、もろもろの 国々、寄 りつどえるもろもろの 国民 のざわめく 声 が 聞 える。これは 万軍 の 主 が 戦 いのために 軍勢 を 集 められるのだ。
5 彼 らは 遠 い 国 から、天 の 果 から 来 る。これは、主 とその 憤 りの 器 で、全 地 を 滅 ぼすために 来 るのだ。
6 あなたがたは 泣 き 叫 べ。主 の 日 が 近 づき、滅 びが 全能者 から 来 るからだ。
7 それゆえ、すべての 手 は 弱 り、すべての 人 の 心 は 溶 け 去 る。
8 彼 らは 恐 れおののき、苦 しみと 悩 みに 捕 えられ、子 を 産 まんとする 女 のようにもだえ 苦 しみ、互 に 驚 き、顔 を 見 あわせ、その 顔 は 炎 のようになる。
9 見 よ、主 の 日 が 来 る。残忍 で、憤 りと 激 しい 怒 りとをもってこの 地 を 荒 し、その 中 から 罪 びとを 断 ち 滅 ぼすために 来 る。
10 天 の 星 とその 星座 とはその 光 を 放 たず、太陽 は 出 ても 暗 く、月 はその 光 を 輝 かさない。
11 わたしはその 悪 のために 世 を 罰 し、その 不義 のために 悪 い 者 を 罰 し、高 ぶる 者 の 誇 をとどめ、あらぶる 者 の 高慢 を 低 くする。
12 わたしは 人 を 精 金 よりも、オフルのこがねよりも 少 なくする。
13 それゆえ、万軍 の 主 の 憤 りにより、その 激 しい 怒 りの 日 に、天 は 震 い、地 は 揺 り 動 いて、その 所 をはなれる。
14 彼 らは 追 われた、かもしかのように、あるいは 集 める 者 のない 羊 のようになって、おのおの 自分 の 民 に 帰 り、自分 の 国 に 逃 げて 行 く。
15 すべて 見 いだされる 者 は 刺 され、すべて 捕 えられる 者 はつるぎによって 倒 され、
16 彼 らのみどりごはその 目 の 前 で 投 げ 砕 かれ、その 家 はかすめ 奪 われ、その 妻 は 汚 される。
17 見 よ、わたしは、しろがねをも 顧 みず、こがねをも 喜 ばないメデアびとを 起 して、彼 らにむかわせる。
18 彼 らの 弓 は 若 い 者 を 射殺 し、腹 の 実 をあわれむことなく、幼 な 子 を 見 て、惜 しむことがない。
19 国々 の 誉 であり、カルデヤびとの 誇 である 麗 しいバビロンは、神 に 滅 ぼされたソドム、ゴモラのようになる。
20 ここにはながく 住 む 者 が 絶 え、世々 にいたるまで 住 みつく 者 がなく、アラビヤびともそこに 天幕 を 張 らず、羊飼 もそこに 群 れを 伏 させることがない。
21 ただ、野 の 獣 がそこに 伏 し、ほえる 獣 がその 家 に 満 ち、だちょうがそこに 住 み、鬼神 がそこに 踊 る。
22 ハイエナはその 城 の 中 で 鳴 き、山犬 は 楽 しい 宮殿 でほえる。その 時 の 来 るのは 近 い、その 日 は 延 びることがない。
Chapter 14
1 主 はヤコブをあわれみ、イスラエルを 再 び 選 んで、これをおのれの 地 に 置 かれる。異邦人 はこれに 加 わって、ヤコブの 家 に 結 びつらなり、
2 もろもろの 民 は 彼 らを 連 れてその 所 に 導 いて 来 る。そしてイスラエルの 家 は、主 の 地 で 彼 らを 男女 の 奴隷 とし、さきに 自分 たちを 捕虜 にした 者 を 捕虜 にし、自分 たちをしえたげた 者 を 治 める。
3 主 があなたの 苦労 と 不安 とを 除 き、またあなたが 服 した 苦役 を 除 いて、安息 をお 与 えになるとき、
4 あなたはこのあざけりの 歌 をとなえ、バビロンの 王 をののしって 言 う、「あの、しえたげる 者 は 全 く 絶 えてしまった。あの、おごる 者 は 全 く 絶 えてしまった。
5 主 は 悪 い 者 のつえと、つかさびとの 笏 を 折 られた。
6 彼 らは 憤 りをもってもろもろの 民 を 絶 えず 撃 っては 打 ち、怒 りをもってもろもろの 国 を 治 めても、そのしえたげをとどめる 者 がなかった。
7 全 地 はやすみを 得、穏 やかになり、ことごとく 声 をあげて 歌 う。
8 いとすぎおよびレバノンの 香柏 でさえもあなたのゆえに 喜 んで 言 う、『あなたはすでに 倒 れたので、もはや、きこりが 上 ってきて、われわれを 攻 めることはない』。
9 下 の 陰府 はあなたのために 動 いて、あなたの 来 るのを 迎 え、地 のもろもろの 指導者 たちの 亡霊 をあなたのために 起 し、国々 のもろもろの 王 をその 王座 から 立 ちあがらせる。
10 彼 らは 皆 あなたに 告 げて 言 う、『あなたもまたわれわれのように 弱 くなった、あなたもわれわれと 同 じようになった』。
11 あなたの 栄華 とあなたの 琴 の 音 は 陰府 に 落 ちてしまった。うじはあなたの 下 に 敷 かれ、みみずはあなたをおおっている。
12 黎明 の 子、明 けの 明星 よ、あなたは 天 から 落 ちてしまった。もろもろの 国 を 倒 した 者 よ、あなたは 切 られて 地 に 倒 れてしまった。
13 あなたはさきに 心 のうちに 言 った、『わたしは 天 にのぼり、わたしの 王座 を 高 く 神 の 星 の 上 におき、北 の 果 なる 集会 の 山 に 座 し、
14 雲 のいただきにのぼり、いと 高 き 者 のようになろう』。
15 しかしあなたは 陰府 に 落 され、穴 の 奥底 に 入 れられる。
16 あなたを 見 る 者 はつくづくあなたを 見、あなたに 目 をとめて 言 う、『この 人 は 地 を 震 わせ、国々 を 動 かし、
17 世界 を 荒野 のようにし、その 都市 をこわし、捕 えた 者 をその 家 に 解 き 帰 さなかった 者 であるのか』。
18 もろもろの 国 の 王 たちは 皆 尊 いさまで、自分 の 墓 に 眠 る。
19 しかしあなたは 忌 みきらわれる 月 足 らぬ 子 のように 墓 のそとに 捨 てられ、つるぎで 刺 し 殺 された 者 でおおわれ、踏 みつけられる 死体 のように 穴 の 石 に 下 る。
20 あなたは 自分 の 国 を 滅 ぼし、自分 の 民 を 殺 したために、彼 らと 共 に 葬 られることはない。どうか、悪 を 行 う 者 の 子孫 はとこしえに 名 を 呼 ばれることのないように。
21 先祖 のよこしまのゆえに、その 子孫 のためにほふり 場 を 備 えよ。これは 彼 らが 起 って 地 を 取 り、世界 のおもてに 町々 を 満 たすことのないためである」。
22 万軍 の 主 は 言 われる、「わたしは 立 って 彼 らを 攻 め、バビロンからその 名 と、残 れる 者、その 子 と 孫 とを 断 ち 滅 ぼす、と 主 は 言 う。
23 わたしはこれをはりねずみのすみかとし、水 の 池 とし、滅 びのほうきをもって、これを 払 い 除 く、と 万軍 の 主 は 言 う」。
24 万軍 の 主 は 誓 って 言 われる、「わたしが 思 ったように 必 ず 成 り、わたしが 定 めたように 必 ず 立 つ。
25 わたしはアッスリヤびとをわが 地 で 打 ち 破 り、わが 山々 で 彼 を 踏 みにじる。こうして 彼 が 置 いたくびきはイスラエルびとから 離 れ、彼 が 負 わせた 重荷 はイスラエルびとの 肩 から 離 れる」。
26 これは 全 地 について 定 められた 計画 である。これは 国々 の 上 に 伸 ばされた 手 である。
27 万軍 の 主 が 定 められるとき、だれがそれを 取 り 消 すことができるのか。その 手 を 伸 ばされるとき、だれがそれを 引 きもどすことができるのか。
28 アハズ 王 の 死 んだ 年 にこの 託宣 があった、
29 「ペリシテの 全 地 よ、あなたを 打 ったむちが 折 られたことを 喜 んではならない。へびの 根 からまむしが 出、その 実 は 飛 びかけるへびとなるからだ。
30 いと 貧 しい 者 は 食 を 得、乏 しい 者 は 安 らかに 伏 す。しかし、わたしはききんをもってあなたの 子孫 を 殺 し、あなたの 残 れる 者 を 滅 ぼす。
31 門 よ、泣 きわめけ。町 よ、叫 べ。ペリシテの 全 地 よ、恐 れのあまり 消 えうせよ、北 から 煙 が 来 るからだ。その 隊列 からは、ひとりも 脱落 する 者 はない」。
32 その 国 の 使者 たちになんと 答 えようか。「主 はシオンの 基 をおかれた、その 民 の 苦 しむ 者 はこの 中 に 避 け 所 を 得 る」と 答 えよ。
Chapter 15
1 モアブについての 託宣。アルは一 夜 のうちに 荒 されて、モアブは 滅 びうせ、キルは一 夜 のうちに 荒 されて、モアブは 滅 びうせた。
2 デボンの 娘 は 高 き 所 にのぼって 泣 き、モアブはネボとメデバの 上 で 嘆 き 叫 ぶ。おのおのその 頭 をかぶろにし、そのひげをことごとくそった。
3 彼 らはそのちまたで 荒布 をまとい、その 屋根 または 広場 で、みな 泣 き 叫 び、涙 に 浸 る。
4 ヘシボンとエレアレとは 叫 び、その 声 はヤハズまで 聞 える。それゆえ、モアブの 兵士 は 声 をあげ、その 魂 はおののく。
5 わが 心 はモアブのために 叫 び 呼 ばわる。その 落人 はゾアルおよびエグラテ・シリシヤにのがれ、泣 きながらルヒテの 坂 をのぼり、ホロナイムの 道 で 滅 びの 叫 びをあげる。
6 ニムリムの 水 はかわき、草 は 枯 れ、苗 は 消 えて、青 い 物 はない。
7 それゆえ、彼 らはその 得 た 富 と、そのたくわえた 物 とを 携 えて、柳 の 川 をわたる。
8 その 叫 びの 声 はモアブの 境 をめぐり、その 嘆 きの 声 はエグライムにいたり、またその 嘆 きの 声 はベエル・エリムにいたる。
9 デボンの 水 は 血 で 満 ちる。わたしはデボンの 上 にさらに 災 を 加 え、モアブののがれた 者 とこの 地 の 残 った 者 とに、ししを 送 る。
Chapter 16
1 彼 らはセラから 荒野 の 道 によって 小羊 をシオンの 娘 の 山 に 送 り、国 のつかさに 納 めた。
2 モアブの 娘 らはアルノンの 渡 しで、さまよう 鳥 のように、巣 を 追 われたひなのようである。
3 「相 はかって、事 を 定 めよ。真昼 の 中 でも、あなたの 陰 を 夜 のようにし、さすらい 人 を 隠 し、のがれて 来 た 者 をわたさず、
4 モアブのさすらい 人 を、あなたのうちにやどらせ、彼 らの 避 け 所 となって、滅 ぼす 者 からのがれさせよ。しえたげる 者 がなくなり、滅 ぼす 者 が 絶 え、踏 みにじる 者 が 地 から 断 たれたとき、
5 一つの 玉座 がいつくしみによって 堅 く 立 てられ、ダビデの 幕屋 にあって、さばきをなし、公平 を 求 め、正義 を 行 うに、すみやかなる 者 が 真実 をもってその 上 に 座 する」。
6 われわれはモアブの 高 ぶりのことを 聞 いた、その 高 ぶることは、はなはだしい。われわれはその 誇 と、高 ぶりと、そのおごりとのことを 聞 いた、その 自慢 は 偽 りである。
7 それゆえ、モアブは 泣 き 叫 べ、民 はみなモアブのために 泣 き 叫 べ。全 く 撃 ちのめされて、キルハレセテの 干 ぶどうのために 嘆 け。
8 ヘシボンの 畑 と、シブマのぶどうの 木 とは、しぼみ 衰 えた。国々 のもろもろの 主 が、その 枝 を 打 ち 落 したからである。その 枝 はさきにはヤゼルまでいたり、荒野 にまではびこり、そのつるは 広 がって 海 を 越 えた。
9 それゆえ、わたしはヤゼルと 共 に、シブマのぶどうの 木 のために 泣 く。ヘシボンよ、エレアレよ、わたしは 涙 をもってあなたを 浸 す。ときの 声 が、あなたの 果実 と、あなたの 収穫 の 上 にふりかかってきたからである。
10 喜 びと 楽 しみとは 土 肥 えた 畑 から 取 り 去 られ、ぶどう 畑 には 歌 うことなく、喜 び 呼 ばわることなく、酒 ぶねを 踏 んで 酒 を 絞 る 者 なく、ぶどうの 収穫 を 喜 ぶ 声 はやんだ。
11 それゆえ、わが 魂 はモアブのために、わが 心 はキルハレスのために、琴 のように 鳴 りひびく。
12 モアブが 高 き 所 に 出 て、おのれを 疲 れさせ、またその 聖所 にきて 祈 っても、効果 はない。
13 これは 主 がさきにモアブについて 語 られたみ 言葉 である。
14 しかし 今、主 は 語 って 言 われる、「モアブの 栄 えはその 大 いなる 群衆 にもかかわらず、雇人 の 年期 とひとしく三 年 のうちに、はずかしめを 受 け、残 れる 者 はまことに 少 なく、力 がない」。
Chapter 17
1 ダマスコについての 託宣。見 よ、ダマスコは 町 の 姿 を 失 って、荒塚 となる。
2 その 町々 はとこしえに 捨 てられ、家畜 の 群 れの 住 む 所 となって、伏 しやすむが、これを 脅 かす 者 はない。
3 エフライムのとりではすたり、ダマスコの 主権 はやみ、スリヤの 残 れる 者 は、イスラエルの 子 らの 栄光 のように 消 えうせると 万軍 の 主 は 言 われる。
4 その 日、ヤコブの 栄 えは 衰 え、その 肥 えたる 肉 はやせ、
5 あたかも 刈入 れ 人 がまだ 刈 らない 麦 を 集 め、かいなをもって 穂 を 刈 り 取 ったあとのように、レパイムの 谷 で 穂 を 拾 い 集 めたあとのようになる。
6 オリブの 木 を 打 つとき、二つ三つの 実 をこずえに 残 し、あるいは四つ五つをみのり 多 き 木 の 枝 に 残 すように、とり 残 されるものがあるとイスラエルの 神、主 は 言 われる。
7 その 日、人々 はその 造 り 主 を 仰 ぎのぞみ、イスラエルの 聖者 に 目 をとめ、
8 おのれの 手 のわざである 祭壇 を 仰 ぎのぞまず、おのれの 指 が 造 ったアシラ 像 と 香 の 祭壇 とに 目 をとめない。
9 その 日、彼 らの 堅固 な 町々 は 昔 イスラエルの 子 らのゆえに 捨 て 去 られたヒビびとおよびアモリびとの 荒 れ 跡 のように 荒 れ 地 になる。
10 これはあなたがたが 自分 の 救 の 神 を 忘 れ、自分 の 避 け 所 なる 岩 を 心 にとめなかったからだ。それゆえ、あなたがたは 美 しい 植物 を 植 え、異 なる 神 の 切 り 枝 をさし、
11 その 植 えた 日 にこれを 成長 させ、そのまいた 朝 にこれを 花 咲 かせても、その 収穫 は 悲 しみと、いやしがたい 苦 しみの 日 にとび 去 る。
12 ああ、多 くの 民 はなりどよめく、海 のなりどよめくように、彼 らはなりどよめく。ああ、もろもろの 国 はなりとどろく、大水 のなりとどろくように、彼 らはなりとどろく。
13 もろもろの 国 は 多 くの 水 のなりとどろくように、なりとどろく。しかし、神 は 彼 らを 懲 しめられる。彼 らは 遠 くのがれて、風 に 吹 き 去 られる 山 の 上 のもみがらのように、また 暴風 にうず 巻 くちりのように 追 いやられる。
14 夕暮 には、見 よ、恐 れがある。まだ 夜 の 明 けないうちに 彼 らはうせた。これはわれわれをかすめる 者 の 受 くべき 分、われわれを 奪 う 者 の 引 くべきくじである。
Chapter 18
1 ああ、エチオピヤの 川 々のかなたなるぶんぶんと 羽音 のする 国、
2 この 国 は 葦 の 船 を 水 にうかべ、ナイル 川 によって 使者 をつかわす。とく 走 る 使者 よ、行 け。川 々の 分 れる 国 の、たけ 高 く、膚 のなめらかな 民、遠近 に 恐 れられる 民、力強 く、戦 いに 勝 つ 民 へ 行 け。
3 すべて 世 におるもの、地 に 住 むものよ、山 の 上 に 旗 の 立 つときは 見 よ、ラッパの 鳴 りひびくときは 聞 け。
4 主 はわたしにこう 言 われた、「晴 れわたった 日光 の 熱 のように、刈入 れの 熱 むして 露 の 多 い 雲 のように、わたしは 静 かにわたしのすまいから、ながめよう」。
5 刈入 れの 前、花 は 過 ぎてその 花 がぶどうとなって 熟 すとき、彼 はかまをもって、つるを 刈 り、枝 を 切 り 去 る。
6 彼 らはみな 山 の 猛禽 と、地 の 獣 とに 捨 て 置 かれる。猛禽 はその 上 で 夏 を 過 ごし、地 の 獣 はみなその 上 で 冬 を 過 ごす。
7 その 時、川 々の 分 れる 国 のたけ 高 く、膚 のなめらかな 民、遠 くの 者 にも 近 くの 者 にも 恐 れられる 民、力強 く、戦 いに 勝 つ 民 から 万軍 の 主 にささげる 贈 り 物 を 携 えて、万軍 の 主 のみ 名 のある 所、シオンの 山 に 来 る。
Chapter 19
1 エジプトについての 託宣。見 よ、主 は 速 い 雲 に 乗 って、エジプトに 来 られる。エジプトのもろもろの 偶像 は、み 前 に 震 えおののき、エジプトびとの 心 は 彼 らのうちに 溶 け 去 る。
2 わたしはエジプトびとを 奮 いたたせて、エジプトびとに 逆 らわせる。彼 らはおのおのその 兄弟 に 敵 して 戦 い、おのおのその 隣 に 敵 し、町 は 町 を 攻 め、国 は 国 を 攻 める。
3 エジプトびとの 魂 は、彼 らのうちにうせて、むなしくなる。わたしはその 計 りごとを 破 る。彼 らは 偶像 および 魔術 師、巫子 および 魔法使 に 尋 ね 求 める。
4 わたしはエジプトびとをきびしい 主人 の 手 に 渡 す、荒々 しい 王 が 彼 らを 治 めると、主、万軍 の 主 は 言 われる。
5 ナイルの 水 はつき、川 はかれてかわく。
6 またその 運河 は 臭 いにおいを 放 ち、エジプトのナイルの 支流 はややに 減 ってかわき、葦 とよしとは 枯 れはてる。
7 ナイルのほとり、ナイルの 岸 には 裸 の 所 があり、ナイルのほとりにまいた 物 はことごとく 枯 れ、散 らされて、うせ 去 る。
8 漁夫 は 嘆 き、すべてナイルにつりをたれる 者 は 悲 しみ、網 を 水 のおもてにうつ 者 は 衰 える。
9 練 った 麻 で 物 を 造 る 者 と、白布 を 織 る 者 は 恥 じる。
10 国 の 柱 たる 者 は 砕 かれ、すべて 雇 われて 働 く 者 は 嘆 き 悲 しむ。
11 ゾアンの 君 たちは 全 く 愚 かであり、パロの 賢 い 議 官 らは 愚 かな 計 りごとをなす。あなたがたはどうしてパロにむかって「わたしは 賢 い 者 の 子、いにしえの 王 の 子 です」と 言 うことができようか。
12 あなたの 賢 い 者 はどこにおるか。彼 らをして、万軍 の 主 がエジプトについて 定 められたことをあなたに 告 げ 知 らしめよ。
13 ゾアンの 君 たちは 愚 かとなり、メンピスの 君 たちは 欺 かれ、エジプトのもろもろの 部族 の 隅 の 石 たる 彼 らは、かえってエジプトを 迷 わせた。
14 主 は 曲 った 心 を 彼 らのうちに 混 ぜられた。彼 らはエジプトをして、すべてその 行 うことに 迷 わせ、あたかも 酔 った 人 の 物 吐 くときによろめくようにさせた。
15 エジプトに 対 しては、頭 あるいは 尾、しゅろの 枝 あるいは 葦 が 共 になしうるわざはない。
16 その 日、エジプトびとは 女 のようになり、万軍 の 主 の 彼 らの 上 に 振 り 動 かされるみ 手 の 前 に 恐 れおののく。
17 ユダの 地 は、エジプトびとに 恐 れられ、ユダについて 語 り 告 げることを 聞 くエジプトびとはみな、万軍 の 主 がエジプトびとにむかって 定 められた 計 りごとのゆえに 恐 れる。
18 その 日、エジプトの 地 にカナンの 国 ことばを 語 り、また 万軍 の 主 に 誓 いを 立 てる五つの 町 があり、その 中 の一つは 太陽 の 町 ととなえられる。
19 その 日、エジプトの 国 の 中 に 主 をまつる一つの 祭壇 があり、その 境 に 主 をまつる一つの 柱 がある。
20 これはエジプトの 国 で 万軍 の 主 に、しるしとなり、あかしとなる。彼 らがしえたげる 者 のゆえに、主 に 叫 び 求 めるとき、主 は 救 う 者 をつかわして、彼 らを 守 り 助 けられる。
21 主 はご 自分 をエジプトびとに 知 らせられる。その 日、エジプトびとは 主 を 知 り、犠牲 と 供 え 物 とをもって 主 に 仕 え、主 に 誓願 をたててこれを 果 す。
22 主 はエジプトを 撃 たれる。主 はこれを 撃 たれるが、またいやされる。それゆえ 彼 らは 主 に 帰 る。主 は 彼 らの 願 いをいれて、彼 らをいやされる。
23 その 日、エジプトからアッスリヤに 通 う 大路 があって、アッスリヤびとはエジプトに、エジプトびとはアッスリヤに 行 き、エジプトびとはアッスリヤびとと 共 に 主 に 仕 える。
24 その 日、イスラエルはエジプトとアッスリヤと 共 に三つ 相 並 び、全 地 のうちで 祝福 をうけるものとなる。
25 万軍 の 主 は、これを 祝福 して 言 われる、「さいわいなるかな、わが 民 なるエジプト、わが 手 のわざなるアッスリヤ、わが 嗣 業 なるイスラエル」と。
Chapter 20
1 アッスリヤの 王 サルゴンからつかわされた 最高 司令 官 がアシドドに 来 て、これを 攻 め、これを 取 った 年、――
2 その 時 に 主 はアモツの 子 イザヤによって 語 って 言 われた、「さあ、あなたの 腰 から 荒布 を 解 き、足 からくつを 脱 ぎなさい」。そこでイザヤはそのようにし、裸、はだしで 歩 いた。――
3 主 は 言 われた、「わがしもべイザヤは三 年 の 間、裸、はだしで 歩 き、エジプトとエチオピヤに 対 するしるしとなり、前 ぶれとなったが、
4 このようにエジプトびとのとりことエチオピヤびとの 捕 われ 人 とは、アッスリヤの 王 に 引 き 行 かれて、その 若 い 者 も 老 いた 者 もみな 裸、はだしで、しりをあらわし、エジプトの 恥 を 示 す。
5 彼 らはその 頼 みとしたエチオピヤのゆえに、その 誇 としたエジプトのゆえに 恐 れ、かつ 恥 じる。
6 その 日 には、この 海 べに 住 む 民 は 言 う、『見 よ、われわれが 頼 みとした 国、すなわちわれわれがのがれて 行 って 助 けを 求 め、アッスリヤ 王 から 救 い 出 されようとした 国 はすでにこのとおりである。われわれはどうしてのがれることができようか』と。」
Chapter 21
1 海 の 荒野 についての 託宣。つむじ 風 がネゲブを 吹 き 過 ぎるように、荒野 から、恐 るべき 地 から、来 るものがある。
2 わたしは一つのきびしい 幻 を 示 された。かすめ 奪 う 者 はかすめ 奪 い、滅 ぼす 者 は 滅 ぼす。エラムよ、のぼれ、メデアよ、囲 め。わたしはすべての 嘆 きをやめさせる。
3 それゆえ、わが 腰 は 激 しい 痛 みに 満 たされ、出産 に 臨 む 女 の 苦 しみのような 苦 しみがわたしを 捕 えた。わたしは、かがんで 聞 くことができず、恐 れおののいて 見 ることができない。
4 わが 心 はみだれ 惑 い、わななき 恐 れること、はなはだしく、わたしのあこがれたたそがれは 変 っておののきとなった。
5 彼 らは 食卓 を 設 け、じゅうたんを 敷 いて 食 い 飲 みする。もろもろの 君 よ、立 って、盾 に 油 をぬれ。
6 主 はわたしにこう 言 われた、「行 って、見張 びとをおき、その 見 るところを 告 げさせよ。
7 馬 に 乗 って二 列 に 並 んだ 者 と、ろばに 乗 った 者 と、らくだに 乗 った 者 とを 彼 が 見 るならば、耳 を 傾 けてつまびらかに 聞 かせよ」。
8 その 時、見張 びとは 呼 ばわって 言 った、「主 よ、わたしがひねもすやぐらに 立 ち、夜 もすがらわが 見張 所 に 立 っていると、
9 見 よ、馬 に 乗 って二 列 に 並 んだ 者 がここに 来 ます」。彼 は 答 えて 言 った、「倒 れた、バビロンは 倒 れた、その 神々 の 像 はことごとく 打 ち 砕 かれて 地 に 伏 した」。
10 ああ、踏 みにじられたわが 民、わが 打 ち 場 の 子 よ、イスラエルの 神、万軍 の 主 からわたしが 聞 いたところのものをあなたがたに 告 げる。
11 ドマについての 託宣。セイルからわたしに 呼 ばわる 者 がある、「夜回 りよ、今 は 夜 のなんどきですか、夜回 りよ、今 は 夜 のなんどきですか」。
12 夜回 りは 言 う、「朝 がきます、夜 もまたきます。もしあなたがたが 聞 こうと 思 うならば 聞 きなさい、また 来 なさい」。
13 アラビヤについての 託宣。デダンびとの 隊商 よ、あなたがたはアラビヤの 林 にやどる。
14 テマの 地 に 住 む 民 よ、水 を 携 えて、かわいた 者 を 迎 え、パンをもって、逃 げのがれた 者 を 迎 えよ。
15 彼 らはつるぎを 避 け、抜 いたつるぎを 避 け、張 った 弓 を 避 け、また 激 しい 戦 いを 避 けて、逃 げてきたからである。
16 主 はわたしにこう 言 われた、「雇人 の 年期 のように一 年 以内 にケダルのすべての 栄華 はつきはてる。
17 ケダルの 子 らの 勇士 で、射手 の 残 る 者 は 少 ない」。これはイスラエルの 神、主 が 語 られたのである。
Chapter 22
1 幻 の 谷 についての 託宣。あなたがたはなぜ、みな 屋根 にのぼったのか。
2 叫 び 声 で 満 ちている 者、騒 がしい 都、喜 びに 酔 っている 町 よ。あなたのうちの 殺 された 者 はつるぎで 殺 されたのではなく、また 戦 いに 倒 れたのでもない。
3 あなたのつかさたちは 皆 共 にのがれて 行 ったが、弓 を 捨 てて 捕 えられた。彼 らは 遠 く 逃 げて 行 ったが、あなたのうちの 見 つかった 者 はみな 捕 えられた。
4 それゆえ、わたしは 言 った、「わたしを 顧 みてくれるな、わたしはいたく 泣 き 悲 しむ。わが 民 の 娘 の 滅 びのために、わたしを 慰 めようと 努 めてはならない」。
5 万軍 の 神、主 は 幻 の 谷 に 騒 ぎと、踏 みにじりと、混乱 の 日 をこさせられる。城壁 はくずれ 落 ち、叫 び 声 は 山 に 聞 える。
6 エラムは 箙 を 負 い、戦車 と 騎兵 とをもってきたり、キルは 盾 をあらわした。
7 あなたの 最 も 美 しい 谷 は 戦車 で 満 ち、騎兵 はもろもろの 門 にむかって 立 った。
8 ユダを 守 るおおいは 取 り 除 かれた。その 日 あなたは 林 の 家 の 武具 を 仰 ぎ 望 んだ。
9 またあなたがたはダビデの 町 の 破 れの 多 いのを 見、下 の 池 の 水 を 集 め、
10 エルサレムの 家 を 数 え、またその 家 をこわして 城壁 を 築 き、
11 一つの 貯水池 を二つの 城壁 の 間 に 造 って 古池 の 水 をひいた。しかしあなたがたはこの 事 をなされた 者 を 仰 ぎ 望 まず、この 事 を 昔 から 計画 された 者 を 顧 みなかった。
12 その 日、万軍 の 神、主 は 泣 き 悲 しみ、頭 をかぶろにし、荒布 をまとうことを 命 じられたが、
13 見 よ、あなたがたは 喜 び 楽 しみ、牛 をほふり、羊 を 殺 し、肉 を 食 い、酒 を 飲 んで 言 う、「われわれは 食 い、かつ 飲 もう、明日 は 死 ぬのだから」。
14 万軍 の 主 はみずからわたしの 耳 に 示 された、「まことに、この 不義 はあなたがたが 死 ぬまで、ゆるされることはない」と 万軍 の 神、主 は 言 われる。
15 万軍 の 神、主 はこう 言 われる、「さあ、王 の 家 をつかさどるこの 執事 セブナに 行 って 言 いなさい、
16 『あなたはここになんの 係 わりがありますか。あなたはだれの 縁故 でここに 自分 のために 墓 を 掘 ったのですか。あなたは 高 い 所 に 墓 を 掘 り、岩 をうがって 自分 のためにすみかを 造 った。
17 強 い 人 よ、見 よ、主 はあなたを 激 しくなげ 倒 される。主 はあなたを 堅 くつかまえ、
18 ぐるぐるまわして、まりのように 広々 した 地 に 投 げられる。主人 の 家 の 恥 となる 者 よ、あなたはそこで 死 に、あなたの 華麗 な 車 はそこに 残 る。
19 わたしは、あなたをその 職 から 追 い、その 地位 から 引 きおろす。
20 その 日、わたしは、わがしもべヒルキヤの 子 エリアキムを 呼 んで、
21 あなたの 衣 を 着 せ、あなたの 帯 をしめさせ、あなたの 権力 を 彼 の 手 にゆだねる。彼 はエルサレムの 民 とユダの 家 との 父 となる。
22 わたしはまたダビデの 家 のかぎを 彼 の 肩 に 置 く。彼 が 開 けば 閉 じる 者 なく、彼 が 閉 じれば 開 く 者 はない。
23 わたしは 彼 を 堅 い 所 に 打 ったくぎのようにする。そして 彼 はその 父 の 家 の 誉 の 座 となり、
24 その 父 の 家 のすべての 重 さは 彼 の 上 にかかる。すなわちその 子、その 孫 およびすべての 小 さい 器、鉢 からすべてのびんにいたるまでみな、彼 の 上 にかかる』」。
25 万軍 の 主 は 言 われる、「その 日、堅 い 所 に 打 ったくぎは 抜 け、切 られて 落 ちる。その 上 にかかっている 荷 もまた 取 り 去 られる」と 主 は 語 られた。
Chapter 23
1 ツロについての 託宣。タルシシのもろもろの 船 よ、泣 き 叫 べ、ツロは 荒 れすたれて、家 なく、船 泊 まりする 港 もないからだ。この 事 はクプロの 地 から 彼 らに 告 げ 知 らせられる。
2 海 べに 住 む 民 よ、シドンの 商人 よ、もだせ、あなたがたの 使者 は 海 を 渡 り、大 いなる 水 の 上 にあった。
3 ツロの 収入 はシホルの 穀物、ナイル 川 の 収穫 であった。ツロはもろもろの 国 びとの 商人 であった。
4 シドンよ、恥 じよ、海 は 言 った、海 の 城 は 言 う、「わたしは 苦 しまず、また 産 まなかった。わたしは 若 い 男子 を 養 わず、また 処女 を 育 てなかった」。
5 この 報道 がエジプトに 達 するとき、彼 らはツロについての 報道 によって、いたく 苦 しむ。
6 タルシシに 渡 れ、海 べに 住 む 民 よ、泣 き 叫 べ。
7 これがその 起源 も 古 い 町、自分 の 足 で 移 り、遠 くにまで 移住 した 町、あなたがたの 喜 び 誇 る 町 なのか。
8 ツロにむかってこれを 定 めたのはだれか。ツロは 冠 を 授 けた 町、その 商人 は 君 たち、その 貿易 業者 は 地 の 尊 い 人々 であった。
9 万軍 の 主 はすべての 栄光 の 誇 を 汚 し、地 のすべての 尊 い 者 をはずかしめるためにこれを 定 められたのだ。
10 タルシシの 娘 よ、ナイル 川 のようにおのが 地 にあふれよ。もはや 束縛 するものはない。
11 主 はその 手 を 海 の 上 に 伸 べて 国々 を 震 い 動 かされた。主 はカナンについて 詔 を 出 し、そのとりでをこわされた。
12 主 は 言 われた、「しえたげられた 処女 シドンの 娘 よ、あなたはもはや 喜 ぶことはない。立 って、クプロに 渡 れ、そこでもあなたは 安息 を 得 ることはない」。
13 カルデヤびとの 国 を 見 よ、アッスリヤではなく、この 民 がツロを 野 の 獣 のすみかに 定 めた。彼 らはやぐらを 建 て、もろもろの 宮殿 をこわして 荒塚 とした。
14 タルシシのもろもろの 船 よ、泣 き 叫 べ、あなたがたのとりでは 荒 れすたれたから。
15 その 日、ツロはひとりの 王 のながらえる 日 と 同 じく七十 年 の 間 忘 れられ、七十 年 終 って 後、ツロは 遊女 の 歌 のようになる、
16 「忘 れられた 遊女 よ、琴 を 執 って 町 を 経 めぐり、巧 みに 弾 じ、多 くの 歌 をうたって、人 に 思 い 出 されよ」。
17 七十 年 終 って 後、主 はツロを 顧 みられる。ツロは 再 び 淫行 の 価 を 得 て、地 のおもてにある 世 のすべての 国々 と 姦淫 を 行 い、
18 その 商品 とその 価 とは 主 にささげられる。これはたくわえられることなく、積 まれることなく、その 商品 は 主 の 前 に 住 む 者 のために 豊 かな 食物 となり、みごとな 衣服 となる。
Chapter 24
1 見 よ、主 はこの 地 をむなしくし、これを 荒 れすたれさせ、これをくつがえして、その 民 を 散 らされる。
2 そして、その 民 も 祭司 もひとしく、しもべも 主人 もひとしく、はしためも 主婦 もひとしく、買 う 者 も 売 る 者 もひとしく、貸 す 者 も 借 りる 者 もひとしく、債権者 も 債務者 もひとしく、この 事 にあう。
3 地 は 全 くむなしくされ、全 くかすめられる。主 がこの 言葉 を 告 げられたからである。
4 地 は 悲 しみ、衰 え、世 はしおれ、衰 え、天 も 地 と 共 にしおれはてる。
5 地 はその 住 む 民 の 下 に 汚 された。これは 彼 らが 律法 にそむき、定 めを 犯 し、とこしえの 契約 を 破 ったからだ。
6 それゆえ、のろいは 地 をのみつくし、そこに 住 む 者 はその 罪 に 苦 しみ、また 地 の 民 は 焼 かれて、わずかの 者 が 残 される。
7 新 しいぶどう 酒 は 悲 しみ、ぶどうはしおれ、心 の 楽 しい 者 もみな 嘆 く。
8 鼓 の 音 は 静 まり、喜 ぶ 者 の 騒 ぎはやみ、琴 の 音 もまた 静 まった。
9 彼 らはもはや 歌 をうたって 酒 を 飲 まず、濃 き 酒 はこれを 飲 む 者 に 苦 くなる。
10 混乱 せる 町 は 破 られ、すべての 家 は 閉 ざされて、はいることができない。
11 ちまたには 酒 の 不足 のために 叫 ぶ 声 があり、すべての 喜 びは 暗 くなり、地 の 楽 しみは 追 いやられた。
12 町 には 荒 れすたれた 所 のみ 残 り、その 門 もこわされて 破 れた。
13 地 のうちで、もろもろの 民 のなかで 残 るものは、オリブの 木 の 打 たれた 後 の 実 のように、ぶどうの 収穫 の 終 った 後 にその 採 り 残 りを 集 めるときのようになる。
14 彼 らは 声 をあげて 喜 び 歌 う。主 の 威光 のゆえに、西 から 喜 び 呼 ばわる。
15 それゆえ、東 で 主 をあがめ、海沿 いの 国々 でイスラエルの 神、主 の 名 をあがめよ。
16 われわれは 地 の 果 から、さんびの 歌 を 聞 いた、「栄光 は 正 しい 者 にある」と。しかし、わたしは 言 う、「わたしはやせ 衰 える、わたしはやせ 衰 える、わたしはわざわいだ。欺 く 者 はあざむき、欺 く 者 は、はなはだしくあざむく」。
17 地 に 住 む 者 よ、恐 れと、落 し 穴 と、わなとはあなたの 上 にある。
18 恐 れの 声 をのがれる 者 は 落 し 穴 に 陥 り、落 し 穴 から 出 る 者 はわなに 捕 えられる。天 の 窓 は 開 け、地 の 基 が 震 い 動 くからである。
19 地 は 全 く 砕 け、地 は 裂 け、地 は 激 しく 震 い、
20 地 は 酔 いどれのようによろめき、仮 小屋 のようにゆり 動 く。そのとがはその 上 に 重 く、ついに 倒 れて 再 び 起 きあがることはない。
21 その 日、主 は 天 において、天 の 軍勢 を 罰 し、地 の 上 で、地 のもろもろの 王 を 罰 せられる。
22 彼 らは 囚人 が 土 ろうの 中 に 集 められるように 集 められて、獄屋 の 中 に 閉 ざされ、多 くの 日 を 経 て 後、罰 せられる。
23 こうして 万軍 の 主 がシオンの 山 およびエルサレムで 統 べ 治 め、かつその 長老 たちの 前 にその 栄光 をあらわされるので、月 はあわて、日 は 恥 じる。
Chapter 25
1 主 よ、あなたはわが 神、わたしはあなたをあがめ、み 名 をほめたたえる。あなたはさきに 驚 くべきみわざを 行 い、いにしえから 定 めた 計画 を 真実 をもって 行 われたから。
2 あなたは 町 を 石塚 とし、堅固 な 町 を 荒塚 とされた。外国 人 のやかたは、もはや 町 ではなく、とこしえに 建 てられることはない。
3 それゆえ、強 い 民 はあなたを 尊 び、あらぶる 国々 の 町 はあなたを 恐 れる。
4 あなたは 貧 しい 者 のとりでとなり、乏 しい 者 の 悩 みのときのとりでとなり、あらしをさける 避 け 所 となり、熱 さをさける 陰 となられた。あらぶる 者 の 及 ぼす 害 は、石 がきを 打 つあらしのごとく、
5 かわいた 地 の 熱 さのようだからである。あなたは 外国 人 の 騒 ぎをおさえ、雲 が 陰 をもって 熱 をとどめるようにあらぶる 者 の 歌 をとどめられる。
6 万軍 の 主 はこの 山 で、すべての 民 のために 肥 えたものをもって 祝宴 を 設 け、久 しくたくわえたぶどう 酒 をもって 祝宴 を 設 けられる。すなわち 髄 の 多 い 肥 えたものと、よく 澄 んだ 長 くたくわえたぶどう 酒 をもって 祝宴 を 設 けられる。
7 また 主 はこの 山 で、すべての 民 のかぶっている 顔 おおいと、すべての 国 のおおっているおおい 物 とを 破 られる。
8 主 はとこしえに 死 を 滅 ぼし、主 なる 神 はすべての 顔 から 涙 をぬぐい、その 民 のはずかしめを 全 地 の 上 から 除 かれる。これは 主 の 語 られたことである。
9 その 日、人 は 言 う、「見 よ、これはわれわれの 神 である。わたしたちは 彼 を 待 ち 望 んだ。彼 はわたしたちを 救 われる。これは 主 である。わたしたちは 彼 を 待 ち 望 んだ。わたしたちはその 救 を 喜 び 楽 しもう」と。
10 主 の 手 はこの 山 にとどまり、モアブは 肥 だめの 中 に 踏 まれるわらのように、おのれの 所 で 踏 みにじられる。
11 彼 はその 中 で 泳 ぐ 物 が 泳 ごうとして 手 を 伸 ばすように、その 手 を 伸 ばす。しかし 主 はその 高 ぶりを、その 手 の 巧 みなわざと 共 に 低 くされる。
12 その 石 がきの 高 い 城郭 を 主 は 傾 け 倒 し、地 に 投 げうって、ちりにかえされる。
Chapter 26
1 その 日 ユダの 国 で、この 歌 をうたう、「われわれは 堅固 な 町 をもつ。主 は 救 をその 石 がきとし、またとりでとされる。
2 門 を 開 いて、信仰 を 守 る 正 しい 国民 を 入 れよ。
3 あなたは 全 き 平安 をもってこころざしの 堅固 なものを 守 られる。彼 はあなたに 信頼 しているからである。
4 とこしえに 主 に 信頼 せよ、主 なる 神 はとこしえの 岩 だからである。
5 主 は 高 き 所、そびえたつ 町 に 住 む 者 をひきおろし、これを 伏 させ、これを 地 に 伏 させて、ちりにかえされる。
6 こうして 足 で 踏 まれ、貧 しい 者 の 足 で 踏 まれ、乏 しい 者 はその 上 を 歩 む」。
7 正 しい 者 の 道 は 平 らである。あなたは 正 しい 者 の 道 をなめらかにされる。
8 主 よ、あなたがさばきをなさる 道 で、われわれはあなたを 待 ち 望 む。われわれの 魂 の 慕 うものは、あなたの 記念 の 名 である。
9 わが 魂 は 夜 あなたを 慕 い、わがうちなる 霊 は、せつにあなたを 求 める。あなたのさばきが 地 に 行 われるとき、世 に 住 む 者 は 正義 を 学 ぶからである。
10 悪 しき 者 は 恵 まれても、なお 正義 を 学 ばず、正 しい 地 にあっても 不義 を 行 い、主 の 威光 を 仰 ぐことをしない。
11 主 よ、あなたのみ 手 が 高 くあがるけれども、彼 らはそれを 顧 みない。どうか、あなたの、おのが 民 を 救 われる 熱心 を 彼 らに 見 させて、大 いに 恥 じさせ、火 をもってあなたの 敵 を 焼 き 滅 ぼしてください。
12 主 よ、あなたはわれわれのために 平和 を 設 けられる。あなたはわれわれのためにわれわれのすべてのわざをなし 遂 げられた。
13 われわれの 神、主 よ、あなた 以外 のもろもろの 主 がわれわれを 治 めた。しかし、われわれはただ、あなたの 名 のみをあがめる。
14 死 んだ 者 はまた 生 きない。亡霊 は 生 き 返 らない。それで、あなたは 彼 らを 罰 して 滅 ぼし、彼 らの 思 い 出 をことごとく 消 し 去 られた。
15 主 よ、あなたはこの 国民 を 増 し 加 えられた。あなたはこの 国民 を 増 し 加 えられた。あなたは 栄光 をあらわされた。あなたは 地 の 境 を 四方 に 広 げられた。
16 主 よ、彼 らは 悩 みのとき、あなたに 求 めた。彼 らがあなたの 懲 しめにあったとき、祈 をささげた。
17 主 よ、はらめる 女 の 産 むときが 近 づいて 苦 しみ、その 痛 みによって 叫 ぶように、われわれはあなたのゆえに、そのようであった。
18 われわれは、はらみ、苦 しんだ。しかしわれわれの 産 んだものは 風 にすぎなかった。われわれは 救 を 地 に 施 すこともせず、また 世 に 住 む 者 を 滅 ぼすこともしなかった。
19 あなたの 死者 は 生 き、彼 らのなきがらは 起 きる。ちりに 伏 す 者 よ、さめて 喜 びうたえ。あなたの 露 は 光 の 露 であって、それを 亡霊 の 国 の 上 に 降 らされるからである。
20 さあ、わが 民 よ、あなたのへやにはいり、あなたのうしろの 戸 を 閉 じて、憤 りの 過 ぎ 去 るまで、しばらく 隠 れよ。
21 見 よ、主 はそのおられる 所 を 出 て、地 に 住 む 者 の 不義 を 罰 せられる。地 はその 上 に 流 された 血 をあらわして、殺 された 者 を、もはやおおうことがない。
Chapter 27
1 その 日、主 は 堅 く 大 いなる 強 いつるぎで 逃 げるへびレビヤタン、曲 りくねるへびレビヤタンを 罰 し、また 海 におる 龍 を 殺 される。
2 その 日「麗 しきぶどう 畑 よ、このことを 歌 え。
3 主 なるわたしはこれを 守 り、常 に 水 をそそぎ、夜 も 昼 も 守 って、そこなう 者 のないようにする。
4 わたしは 憤 らない。いばら、おどろがわたしと 戦 うなら、わたしは 進 んでこれを 攻 め、皆 もろともに 焼 きつくす。
5 それを 望 まないなら、わたしの 保護 にたよって、わたしと 和 らぎをなせ、わたしと 和 らぎをなせ」。
6 後 になれば、ヤコブは 根 をはり、イスラエルは 芽 を 出 して 花 咲 き、その 実 を 全 世界 に 満 たす。
7 主 は 彼 らを 撃 った 者 を 撃 たれたように 彼 らを 撃 たれたか。あるいは 彼 らを 殺 した 者 が 殺 されたように 彼 らは 殺 されたか。
8 あなたは 彼 らと 争 って、彼 らを 追放 された。主 は 東風 の 日 に、その 激 しい 風 をもって 彼 らを 移 しやられた。
9 それゆえ、ヤコブの 不義 はこれによって、あがなわれる。これによって 結 ぶ 実 は 彼 の 罪 を 除 く。すなわち 彼 が 祭壇 のすべての 石 を 砕 けた 白堊 のようにし、アシラ 像 と 香 の 祭壇 とを 再 び 建 てないことである。
10 堅固 な 町 は 荒 れてさびしく、捨 て 去 られたすまいは 荒野 のようだ。子 牛 はそこに 草 を 食 い、そこに 伏 して、その 木 の 枝 を 裸 にする。
11 その 枝 が 枯 れると、折 り 取 られ、女 が 来 てそれを 燃 やす。これは 無知 の 民 だからである。それゆえ、彼 らを 造 られた 主 は 彼 らをあわれまれない。彼 らを 形 造 られた 主 は、彼 らを 恵 まれない。
12 イスラエルの 人々 よ、その 日、主 はユフラテ 川 からエジプトの 川 にいたるまで 穀物 の 穂 を 打 ち 落 される。そしてあなたがたは、ひとりびとり 集 められる。
13 その 日 大 いなるラッパが 鳴 りひびき、アッスリヤの 地 にある 失 われた 者 と、エジプトの 地 に 追 いやられた 者 とがきて、エルサレムの 聖山 で 主 を 拝 む。
Chapter 28
1 エフライムの 酔 いどれの 誇 る 冠 と、酒 におぼれた 者 の 肥 えた 谷 のかしらにあるしぼみゆく 花 の 美 しい 飾 りは、わざわいだ。
2 見 よ、主 はひとりの 力 ある 強 い 者 を 持 っておられる。これはひょうをまじえた 暴風 のように、破 り、そこなう 暴風雨 のように、大水 のあふれみなぎる 暴風 のように、それを 激 しく 地 に 投 げうつ。
3 エフライムの 酔 いどれの 誇 る 冠 は 足 で 踏 みにじられる。
4 肥 えた 谷 のかしらにあるしぼみゆく 花 の 美 しい 飾 りは、夏 前 に 熟 した 初 なりのいちじくのようだ。人 がこれを 見 ると、取 るやいなや、食 べてしまう。
5 その 日、万軍 の 主 はその 民 の 残 った 者 のために、栄 えの 冠 となり、麗 しい 冠 となられる。
6 また、さばきの 席 に 座 する 者 にはさばきの 霊 となり、戦 いを 門 まで 追 い 返 す 者 には 力 となられる。
7 しかし、これらもまた 酒 のゆえによろめき、濃 き 酒 のゆえによろける。祭司 と 預言者 とは 濃 き 酒 のゆえによろめき、酒 のゆえに 心 みだれ、濃 き 酒 のゆえによろける。彼 らは 幻 を 見 るときに 誤 り、さばきを 行 うときにつまづく。
8 すべての 食卓 は 吐 いた 物 で 満 ち、清 い 所 はない。
9 「彼 はだれに 知識 を 教 えようとするのか。だれにおとずれを 説 きあかそうとするのか。乳 をやめ、乳 ぶさを 離 れた 者 にするのだろうか。
10 それは 教訓 に 教訓、教訓 に 教訓、規則 に 規則、規則 に 規則。ここにも 少 し、そこにも 少 し 教 えるのだ」。
11 否、むしろ 主 は 異国 のくちびると、異国 の 舌 とをもってこの 民 に 語 られる。
12 主 はさきに 彼 らに 言 われた、「これが 安息 だ、疲 れた 者 に 安息 を 与 えよ。これが 休息 だ」と。しかし 彼 らは 聞 こうとはしなかった。
13 それゆえ、主 の 言葉 は 彼 らに、教訓 に 教訓、教訓 に 教訓、規則 に 規則、規則 に 規則、ここにも 少 し、そこにも 少 しとなる。これは 彼 らが 行 って、うしろに 倒 れ、破 られ、わなにかけられ、捕 えられるためである。
14 それゆえ、エルサレムにあるこの 民 を 治 めるあざける 人々 よ、主 の 言葉 を 聞 け。
15 あなたがたは 言 った、「われわれは 死 と 契約 をなし、陰府 と 協定 を 結 んだ。みなぎりあふれる 災 の 過 ぎる 時 にも、それはわれわれに 来 ない。われわれはうそを 避 け 所 となし、偽 りをもって 身 をかくしたからである」。
16 それゆえ、主 なる 神 はこう 言 われる、「見 よ、わたしはシオンに一つの 石 をすえて 基 とした。これは 試 みを 経 た 石、堅 くすえた 尊 い 隅 の 石 である。『信 ずる 者 はあわてることはない』。
17 わたしは 公平 を、測 りなわとし、正義 を、下 げ 振 りとする。ひょうは 偽 りの 避 け 所 を 滅 ぼし、水 は 隠 れ 場 を 押 し 倒 す」。
18 その 時 あなたがたが 死 とたてた 契約 は 取 り 消 され、陰府 と 結 んだ 協定 は 行 われない。みなぎりあふれる 災 の 過 ぎるとき、あなたがたはこれによって 打 ち 倒 される。
19 それが 過 ぎるごとに、あなたがたを 捕 える。それは 朝 な 朝 な 過 ぎ、昼 も 夜 も 過 ぎるからだ。このおとずれを 聞 きわきまえることは、全 くの 恐 れである。
20 床 が 短 くて 身 を 伸 べることができず、かける 夜具 が 狭 くて 身 をおおうことができないからだ。
21 主 はペラジム 山 で 立 たれたように 立 ちあがり、ギベオンの 谷 で 憤 られたように 憤 られて、その 行 いをなされる。その 行 いは 類 のないものである。またそのわざをなされる。そのわざは 異 なったものである。
22 それゆえ、あなたがたはあざけってはならない。さもないと、あなたがたのなわめは、きびしくなる。わたしは 主 なる 万軍 の 神 から 全 地 の 上 に 臨 む 滅 びの 宣言 を 聞 いたからである。
23 あなたがたは 耳 を 傾 けて、わが 声 を 聞 くがよい。心 してわが 言葉 を 聞 くがよい。
24 種 をまくために 耕 す 者 は 絶 えず 耕 すだろうか。彼 は 絶 えずその 地 をひらき、まぐわをもって 土 をならすだろうか。
25 地 のおもてを 平 らにしたならば、いのんどをまき、クミンをまき、小麦 をうねに 植 え、大麦 を 定 めた 所 に 植 え、スペルト 麦 をその 境 に 植 えないだろうか。
26 これは 彼 の 神 が 正 しく、彼 を 導 き 教 えられるからである。
27 いのんどは 麦 こき 板 でこかない、クミンはその 上 に 車輪 をころがさない。いのんどを 打 つには 棒 を 用 い、クミンを 打 つにはさおを 用 いる。
28 人 はパン 用 の 麦 を 打 つとき 砕 くだろうか、否、それが 砕 けるまでいつまでも 打 つことをしない。馬 をもってその 上 に 車輪 を 引 かせるとき、それを 砕 くことをしない。
29 これもまた 万軍 の 主 から 出 ることである。その 計 りごとは 驚 くべく、その 知恵 はすぐれている。
Chapter 29
1 ああ、アリエルよ、アリエルよ、ダビデが 営 をかまえた 町 よ、年 に 年 を 加 え、祭 をめぐりこさせよ。
2 その 時 わたしはアリエルを 悩 ます。そこには 悲 しみと 嘆 きとがあって、アリエルのようなものとなる。
3 わたしはあなたのまわりに 営 を 構 え、やぐらをもってあなたを 囲 み、塁 を 築 いてあなたを 攻 める。
4 その 時 あなたは 深 い 地 の 中 から 物言 い、低 いちりの 中 から 言葉 を 出 す。あなたの 声 は 亡霊 の 声 のように 地 から 出、あなたの 言葉 はちりの 中 から、さえずるようである。
5 しかしあなたのあだの 群 れは 細 かなちりのようになり、あらぶる 者 の 群 れは 吹 き 去 られるもみがらのようになる。また、にわかに、またたくまに、この 事 がある。
6 すなわち 万軍 の 主 は 雷、地震、大 いなる 叫 び、つむじ 風、暴風 および 焼 きつくす 火 の 炎 をもって 臨 まれる。
7 そしてアリエルを 攻 めて 戦 う 国々 の 群 れ、すなわちアリエルとその 城 を 攻 めて 戦 い、これを 悩 ます 者 はみな 夢 のように、夜 の 幻 のようになる。
8 飢 えた 者 が 食 べることを 夢 みても、さめると、その 飢 えがいえないように、あるいは、かわいた 者 が 飲 むことを 夢 みても、さめると、疲 れてそのかわきがとまらないように、シオンの 山 を 攻 めて 戦 う 国々 の 群 れもそのようになる。
9 あなたがたは 知覚 を 失 って 気 が 遠 くなれ、目 がくらんで 盲 となれ。あなたがたは 酔 っていよ、しかし 酒 のゆえではない、よろめけ、しかし 濃 き 酒 のゆえではない。
10 主 が 深 い 眠 りの 霊 をあなたがたの 上 にそそぎ、あなたがたの 目 である 預言者 を 閉 じこめ、あなたがたの 頭 である 先見者 をおおわれたからである。
11 それゆえ、このすべての 幻 は、あなたがたには 封 じた 書物 の 言葉 のようになり、人々 はこれを 読 むことのできる 者 にわたして、「これを 読 んでください」と 言 えば、「これは 封 じてあるから 読 むことができない」と 彼 は 言 う。
12 またその 書物 を 読 むことのできない 者 にわたして、「これを 読 んでください」と 言 えば、「読 むことはできない」と 彼 は 言 う。
13 主 は 言 われた、「この 民 は 口 をもってわたしに 近 づき、くちびるをもってわたしを 敬 うけれども、その 心 はわたしから 遠 く 離 れ、彼 らのわたしをかしこみ 恐 れるのは、そらで 覚 えた 人 の 戒 めによるのである。
14 それゆえ、見 よ、わたしはこの 民 に、再 び 驚 くべきわざを 行 う、それは 不思議 な 驚 くべきわざである。彼 らのうちの 賢 い 人 の 知恵 は 滅 び、さとい 人 の 知識 は 隠 される」。
15 わざわいなるかな、おのが 計 りごとを 主 に 深 く 隠 す 者。彼 らは 暗 い 中 でわざを 行 い、「だれがわれわれを 見 るか、だれがわれわれのことを 知 るか」と 言 う。
16 あなたがたは 転倒 して 考 えている。陶器 師 は 粘土 と 同 じものに 思 われるだろうか。造 られた 物 はそれを 造 った 者 について、「彼 はわたしを 造 らなかった」と 言 い、形 造 られた 物 は 形 造 った 者 について、「彼 は 知恵 がない」と 言 うことができようか。
17 しばらくしてレバノンは 変 って 肥 えた 畑 となり、肥 えた 畑 は 林 のように 思 われる 時 が 来 るではないか。
18 その 日、耳 しいは 書物 の 言葉 を 聞 き、目 しいの 目 はその 暗 やみから、見 ることができる。
19 柔和 な 者 は 主 によって 新 たなる 喜 びを 得、人 のなかの 貧 しい 者 はイスラエルの 聖者 によって 楽 しみを 得 る。
20 あらぶる 者 は 絶 え、あざける 者 はうせ、悪 を 行 おうと、おりをうかがう 者 は、ことごとく 断 ち 滅 ぼされるからである。
21 彼 らは 言葉 によって 人 を 罪 に 定 め、町 の 門 でいさめる 者 をわなにおとしいれ、むなしい 言葉 をかまえて 正 しい 者 をしりぞける。
22 それゆえ、昔 アブラハムをあがなわれた 主 は、ヤコブの 家 についてこう 言 われる、「ヤコブは、もはやはずかしめを 受 けず、その 顔 は、もはや 色 を 失 うことはない。
23 彼 の 子孫 が、その 中 にわが 手 のわざを 見 るとき、彼 らはわが 名 を 聖 とし、ヤコブの 聖者 を 聖 として、イスラエルの 神 を 恐 れる。
24 心 のあやまれる 者 も、悟 りを 得、つぶやく 者 も 教 をうける」。
Chapter 30
1 主 は 言 われる、「そむける 子 らはわざわいだ、彼 らは 計 りごとを 行 うけれども、わたしによってではない。彼 らは 同盟 を 結 ぶけれども、わが 霊 によってではない、罪 に 罪 を 加 えるためだ。
2 彼 らはわが 言葉 を 求 めず、エジプトへ 下 っていって、パロの 保護 にたより、エジプトの 陰 に 隠 れようとする。
3 それゆえ、パロの 保護 はかえってあなたがたの 恥 となり、エジプトの 陰 に 隠 れることはあなたがたのはずかしめとなる。
4 たとい、彼 の 君 たちがゾアンにあり、彼 の 使者 たちがハネスに 来 ても、
5 彼 らは 皆 おのれを 益 することのできない 民 により、すなわち 助 けとならず、益 とならず、かえって 恥 となり、はずかしめとなる 民 によって、恥 をかくからである」。
6 ネゲブの 獣 についての 託宣。彼 らはその 富 を 若 いろばの 背 に 負 わせ、その 宝 をらくだの 背 に 負 わせて、雌 じし、雄 じし、まむしおよび 飛 びかけるへびの 出 る 悩 みと 苦 しみの 国 を 通 って、おのれを 益 することのできない 民 に 行 く。
7 そのエジプトの 助 けは 無益 であって、むなしい。それゆえ、わたしはこれを「休 んでいるラハブ」と 呼 んだ。
8 いま 行 って、これを 彼 らの 前 で 札 にしるし、書物 に 載 せ、後 の 世 に 伝 えて、とこしえにあかしとせよ。
9 彼 らはそむける 民、偽 りを 言 う 子 ら、主 の 教 を 聞 こうとしない 子 らだ。
10 彼 らは 先見者 にむかって「見 るな」と 言 い、預言者 にむかっては「正 しい 事 をわれわれに 預言 するな、耳 に 聞 きよいことを 語 れ、迷 わしごとを 預言 せよ。
11 大路 を 去 り、小路 をはなれ、イスラエルの 聖者 について 語 り 聞 かすな」と 言 う。
12 それゆえ、イスラエルの 聖者 はこう 言 われる、「あなたがたはこの 言葉 を 侮 り、しえたげと、よこしまとを 頼 み、これにたよるがゆえに、
13 この 不義 はあなたがたには 突 き 出 て、くずれ 落 ちようとする 高 い 石 がきの 破 れのようであって、その 倒壊 はにわかに、またたくまに 来 る。
14 その 破 れることは 陶器 師 の 器 を 破 るように 惜 しむことなく 打 ち 砕 き、その 砕 けのなかには、炉 から 火 を 取 り、池 から 水 をくめるほどの、ひとかけらさえ 見 いだされない」。
15 主 なる 神、イスラエルの 聖者 はこう 言 われた、「あなたがたは 立 ち 返 って、落 ち 着 いているならば 救 われ、穏 やかにして 信頼 しているならば 力 を 得 る」。しかし、あなたがたはこの 事 を 好 まなかった。
16 かえって、あなたがたは 言 った、「否、われわれは 馬 に 乗 って、とんで 行 こう」と。それゆえ、あなたがたはとんで 帰 る。また 言 った、「われらは 速 い 馬 に 乗 ろう」と。それゆえ、あなたがたを 追 う 者 は 速 い。
17 ひとりの 威嚇 によって千 人 は 逃 げ、五 人 の 威嚇 によってあなたがたは 逃 げて、その 残 る 者 はわずかに 山 の 頂 にある 旗 ざおのように、丘 の 上 にある 旗 のようになる。
18 それゆえ、主 は 待 っていて、あなたがたに 恵 を 施 される。それゆえ、主 は 立 ちあがって、あなたがたをあわれまれる。主 は 公平 の 神 でいらせられる。すべて 主 を 待 ち 望 む 者 はさいわいである。
19 シオンにおり、エルサレムに 住 む 民 よ、あなたはもはや 泣 くことはない。主 はあなたの 呼 ばわる 声 に 応 じて、必 ずあなたに 恵 みを 施 される。主 がそれを 聞 かれるとき、直 ちに 答 えられる。
20 たとい 主 はあなたがたに 悩 みのパンと 苦 しみの 水 を 与 えられても、あなたの 師 は 再 び 隠 れることはなく、あなたの 目 はあなたの 師 を 見 る。
21 また、あなたが 右 に 行 き、あるいは 左 に 行 く 時、そのうしろで「これは 道 だ、これに 歩 め」と 言 う 言葉 を 耳 に 聞 く。
22 その 時、あなたがたはしろがねをおおった 刻 んだ 像 と、こがねを 張 った 鋳 た 像 とを 汚 し、これをきたない 物 のようにまき 散 らして、これに「去 れ」と 言 う。
23 主 はあなたが 地 にまく 種 に 雨 を 与 え、地 の 産物 なる 穀物 をくださる。それはおびただしく、かつ 豊 かである。その 日 あなたの 家畜 は 広 い 牧場 で 草 を 食 べ、
24 地 を 耕 す 牛 と、ろばは、シャベルと、くまででより 分 けて 塩 を 加 えた 飼料 を 食 べる。
25 大 いなる 虐殺 の 日、やぐらの 倒 れる 時、すべてのそびえたつ 山 と、すべての 高 い 丘 に 水 の 流 れる 川 がある。
26 さらに 主 がその 民 の 傷 を 包 み、その 打 たれた 傷 をいやされる 日 には、月 の 光 は 日 の 光 のようになり、日 の 光 は七 倍 となり、七つの 日 の 光 のようにになる。
27 見 よ、主 の 名 は 遠 い 所 から 燃 える 怒 りと、立 ちあがる 濃 い 煙 をもって 来 る。そのくちびるは 憤 りで 満 ち、その 舌 は 焼 きつくす 火 のごとく、
28 その 息 はあふれて 首 にまで 達 する 流 れのようであって、滅 びのふるいをもってもろもろの 国 をふるい、また 惑 わす 手綱 をもろもろの 民 のあごにつけるために 来 る。
29 あなたがたは、聖 なる 祭 を 守 る 夜 のように 歌 をうたう。また 笛 をならして 主 の 山 にきたり、イスラエルの 岩 なる 主 にまみえる 時 のように 心 に 喜 ぶ。
30 主 はその 威厳 ある 声 を 聞 かせ、激 しい 怒 りと、焼 きつくす 火 の 炎 と、豪雨 と、暴風 と、ひょうとをもってその 腕 の 下 ることを 示 される。
31 主 がそのむちをもって 打 たれる 時、アッスリヤの 人々 は 主 の 声 によって 恐 れおののく。
32 主 が 懲 しめのつえを 彼 らの 上 に 加 えられるごとに 鼓 を 鳴 らし、琴 をひく。主 は 腕 を 振 りかざして、彼 らと 戦 われる。
33 焼 き 場 はすでに 設 けられた。しかも 王 のために 深 く 広 く 備 えられ、火 と 多 くのたきぎが 積 まれてある。主 の 息 はこれを 硫黄 の 流 れのように 燃 やす。
Chapter 31
1 助 けを 得 るためにエジプトに 下 り、馬 にたよる 者 はわざわいだ。彼 らは 戦車 が 多 いので、これに 信頼 し、騎兵 がはなはだ 強 いので、これに 信頼 する。しかしイスラエルの 聖者 を 仰 がず、また 主 にはかることをしない。
2 それにもかかわらず、主 もまた 賢 くいらせられ、必 ず 災 をくだし、その 言葉 を 取 り 消 すことなく、立 って 悪 をなす 者 の 家 を 攻 め、また 不義 を 行 う 者 を 助 ける 者 を 攻 められる。
3 かのエジプトびとは 人 であって、神 ではない。その 馬 は 肉 であって、霊 ではない。主 がみ 手 を 伸 ばされるとき、助 ける 者 はつまずき、助 けられる 者 も 倒 れて、皆 ともに 滅 びる。
4 主 はわたしにこう 言 われた、「ししまたは 若 いししが 獲物 をつかんで、ほえたけるとき、あまたの 羊飼 が 呼 び 出 されて、これにむかっても、その 声 によって 驚 かず、その 叫 びによって 恐 れないように、万軍 の 主 は 下 ってきて、シオンの 山 およびその 丘 で 戦 われる。
5 鳥 がひなを 守 るように、万軍 の 主 はエルサレムを 守 り、これを 守 って 救 い、これを 惜 しんで 助 けられる」。
6 イスラエルの 人々 よ、主 に 帰 れ。あなたがたは、はなはだしく 主 にそむいた。
7 その 日、あなたがたは 自分 の 手 で 造 って 罪 を 犯 したしろがねの 偶像 と、こがねの 偶像 をめいめい 投 げすてる。
8 「アッスリヤびとはつるぎによって 倒 れる、人 のつるぎではない。つるぎが 彼 らを 滅 ぼす、人 のつるぎではない。彼 らはつるぎの 前 から 逃 げ 去 り、その 若 い 者 は 奴隷 の 働 きをしいられる。
9 彼 らの 岩 は 恐 れによって 過 ぎ 去 り、その 君 たちはあわて、旗 をすてて 逃 げ 去 る」。これは 主 の 言葉 である。主 の 火 はシオンにあり、その 炉 はエルサレムにある。
Chapter 32
1 見 よ、ひとりの 王 が 正義 をもって 統 べ 治 め、君 たちは 公平 をもってつかさどり、
2 おのおの 風 をさける 所、暴風雨 をのがれる 所 のようになり、かわいた 所 にある 水 の 流 れのように、疲 れた 地 にある 大 きな 岩 の 陰 のようになる。
3 こうして、見 る 者 の 目 は 開 かれ、聞 く 者 の 耳 はよく 聞 き、
4 気短 な 者 の 心 は 悟 る 知識 を 得、どもりの 舌 はたやすく、あざやかに 語 ることができる。
5 愚 かな 者 は、もはや 尊 い 人 と 呼 ばれることなく、悪人 はもはや、りっぱな 人 と 言 われることはない。
6 それは 愚 かな 者 は 愚 かなことを 語 り、その 心 は 不義 をたくらみ、よこしまを 行 い、主 について 誤 ったことを 語 り、飢 えた 者 の 望 みを 満 たさず、かわいた 者 の 飲 み 物 を 奪 い 取 るからである。
7 悪人 の 行 いは 悪 い。彼 は 悪 い 計 りごとをめぐらし、偽 りの 言葉 をもって 貧 しい 者 をおとしいれ、乏 しい 者 が 正 しいことを 語 っても、なお、これをおとしいれる。
8 しかし 尊 い 人 は 尊 いことを 語 り、つねに 尊 いことを 行 う。
9 安 んじている 女 たちよ、起 きて、わが 声 を 聞 け。思 い 煩 いなき 娘 たちよ、わが 言葉 に 耳 を 傾 けよ。
10 思 い 煩 いなき 女 たちよ、一 年 あまりの 日 をすぎて、あなたがたは 震 えおののく。ぶどうの 収穫 がむなしく、実 を 取 り 入 れる 時 が 来 ないからだ。
11 安 んじている 女 たちよ、震 え 恐 れよ。思 い 煩 いなき 女 たちよ、震 えおののけ。衣 を 脱 ぎ、裸 になって 腰 に 荒布 をまとえ。
12 良 き 畑 のため、実 り 豊 かなぶどうの 木 のために 胸 を 打 て。
13 いばら、おどろの 生 えているわが 民 の 地 のため、喜 びに 満 ちている 町 にあるすべての 喜 びの 家 のために 胸 を 打 て。
14 宮殿 は 捨 てられ、にぎわった 町 は 荒 れすたれ、丘 と、やぐらとは、とこしえにほら 穴 となり、野 のろばの 楽 しむ 所、羊 の 群 れの 牧場 となるからである。
15 しかし、ついには 霊 が 上 からわれわれの 上 にそそがれて、荒野 は 良 き 畑 となり、良 き 畑 は 林 のごとく 見 られるようになる。
16 その 時、公平 は 荒野 に 住 み、正義 は 良 き 畑 にやどる。
17 正義 は 平和 を 生 じ、正義 の 結 ぶ 実 はとこしえの 平安 と 信頼 である。
18 わが 民 は 平和 の 家 におり、安 らかなすみかにおり、静 かな 休 み 所 におる。
19 しかし 林 はことごとく 切 り 倒 され、町 もことごとく 倒 される。
20 すべての 水 のほとりに 種 をまき、牛 およびろばを 自由 に 放 ちおくあなたがたは、さいわいである。
Chapter 33
1 わざわいなるかな、おのれ 自 ら 滅 ぼされないのに、人 を 滅 ぼし、だれも 欺 かないのに 人 を 欺 く 者 よ。あなたが 滅 ぼすことをやめたとき、あなたは 滅 ぼされ、あなたが 欺 くことを 終 えたとき、あなたは 欺 かれる。
2 主 よ、われわれをお 恵 みください、われわれはあなたを 待 ち 望 む。朝 ごとに、われわれの 腕 となり、悩 みの 時 に、救 となってください。
3 鳴 りとどろく 声 によって、もろもろの 民 は 逃 げ 去 り、あなたが 立 ちあがられると、もろもろの 国 は 散 らされる。
4 青虫 が 物 を 集 めるようにぶんどり 品 は 集 められ、いなごのとびつどうように、人々 はその 上 にとびつどう。
5 主 は 高 くいらせられ、高 い 所 に 住 まわれる。主 はシオンに 公平 と 正義 とを 満 たされる。
6 また 主 は 救 と 知恵 と 知識 を 豊 かにして、あなたの 代 を 堅 く 立 てられる。主 を 恐 れることはその 宝 である。
7 見 よ、勇士 たちは 外 にあって 叫 び、平和 の 使者 はいたく 嘆 く。
8 大路 は 荒 れすたれて、旅 びとは 絶 え、契約 は 破 られ、証人 は 軽 んぜられ、人 を 顧 みることがない。
9 地 は 嘆 き 衰 え、レバノンは 恥 じて 枯 れ、シャロンは 荒野 のようになり、バシャンとカルメルはその 葉 を 落 す。
10 主 は 言 われる、「今 わたしは 起 きよう、いま 立 ちあがろう、いま 自 らを 高 くしよう。
11 あなたがたは、もみがらをはらみ、わらを 産 む。あなたがたの 息 は 火 となって、あなたがたを 食 いつくす。
12 もろもろの 民 は 焼 かれて 石灰 のようになり、いばらが 切 られて 火 に 燃 やされたようになる」。
13 あなたがた 遠 くにいる 者 よ、わたしがおこなったことを 聞 け。あなたがた 近 くにいる 者 よ、わが 大能 を 知 れ。
14 シオンの 罪 びとは 恐 れに 満 たされ、おののきは 神 を 恐 れない 者 を 捕 えた。「われわれのうち、だれが 焼 きつくす 火 の 中 におることができよう。われわれのうち、だれがとこしえの 燃 える 火 の 中 におることができよう」。
15 正 しく 歩 む 者、正直 に 語 る 者、しえたげて 得 た 利 をいやしめる 者、手 を 振 って、まいないを 取 らない 者、耳 をふさいで 血 を 流 す 謀略 を 聞 かない 者、目 を 閉 じて 悪 を 見 ない 者、
16 このような 人 は 高 い 所 に 住 み、堅 い 岩 はそのとりでとなり、そのパンは 与 えられ、その 水 は 絶 えることがない。
17 あなたの 目 は 麗 しく 飾 った 王 を 見、遠 く 広 い 国 を 見 る。
18 あなたの 心 はかの 恐 ろしかった 事 を 思 い 出 す。「数 を 調 べた 者 はどこにいるか。みつぎを 量 った 者 はどこにいるか。やぐらを 数 えた 者 はどこにいるか」。
19 あなたはもはや 高慢 な 民 を 見 ない。かの 民 の 言葉 はあいまいで、聞 きとりがたく、その 舌 はどもって、悟 りがたい。
20 定 めの 祭 の 町 シオンを 見 よ。あなたの 目 は 平和 なすまい、移 されることのない 幕屋 エルサレムを 見 る。その 杭 はとこしえに 抜 かれず、その 綱 は、ひとすじも 断 たれることはない。
21 主 は 威厳 をもってかしこにいまし、われわれのために 広 い 川 と 流 れのある 所 となり、その 中 には、こぐ 舟 も 入 らず、大 きな 船 も 過 ぎることはない。
22 主 はわれわれのさばき 主、主 はわれわれのつかさ、主 はわれわれの 王 であって、われわれを 救 われる。
23 あなたの 船 綱 は 解 けて、帆柱 のもとを 結 びかためることができず、帆 を 張 ることもできない。その 時 多 くの 獲物 とぶんどり 品 は 分 けられ、足 なえまでも 獲物 を 取 る。
24 そこに 住 む 者 のうちには、「わたしは 病気 だ」と 言 う 者 はなく、そこに 住 む 民 はその 罪 がゆるされる。
Chapter 34
1 もろもろの 国 よ、近 づいて 聞 け。もろもろの 民 よ、耳 を 傾 けよ。地 とそれに 満 ちるもの、世界 とそれから 出 るすべてのものよ、聞 け。
2 主 はすべての 国 にむかって 怒 り、そのすべての 軍勢 にむかって 憤 り、彼 らをことごとく 滅 ぼし、彼 らをわたして、ほふらせられた。
3 彼 らは 殺 されて 投 げすてられ、その 死体 の 悪臭 は 立 ちのぼり、山々 はその 血 で 溶 けて 流 れる。
4 天 の 万象 は 衰 え、もろもろの 天 は 巻物 のように 巻 かれ、その 万象 はぶどうの 木 から 葉 の 落 ちるように、いちじくの 木 から 葉 の 落 ちるように 落 ちる。
5 わたしのつるぎは 天 において 憤 りをもって 酔 った。見 よ、これはエドムの 上 にくだり、わたしが 滅 びに 定 めた 民 の 上 にくだって、これをさばく。
6 主 のつるぎは 血 で 満 ち、脂肪 で 肥 え、小羊 とやぎの 血、雄羊 の 腎臓 の 脂肪 で 肥 えている。主 がボズラで 犠牲 の 獣 をほふり、エドムの 地 で 大 いに 殺 されたからである。
7 野牛 は 彼 らと 共 にほふり 場 にくだり、子 牛 は 力 ある 雄牛 と 共 にくだる。その 国 は 血 で 酔 い、その 土 は 脂肪 で 肥 やされる。
8 主 はあだをかえす 日 をもち、シオンの 訴 えのために 報 いられる 年 をもたれるからである。
9 エドムのもろもろの 川 は 変 って 樹脂 となり、その 土 は 変 って 硫黄 となり、その 地 は 変 って 燃 える 樹脂 となって、
10 夜 も 昼 も 消 えず、その 煙 は、とこしえに 立 ちのぼる。これは 世々 荒 れすたれて、とこしえまでもそこを 通 る 者 はない。
11 たかと、やまあらしとがそこをすみかとし、ふくろうと、からすがそこに 住 む。主 はその 上 に 荒廃 をきたらせる 測 りなわを 張 り、尊 い 人々 の 上 に 混乱 を 起 す 下 げ 振 りをさげられる。
12 人々 はこれを 名 づけて「国 なき 所」といい、その 君 たちは 皆 うせてなくなる。
13 そのとりでの 上 には、いばらが 生 え、その 城 には、いらくさと、あざみとが 生 え、山犬 のすみか、だちょうのおる 所 となる。
14 野 の 獣 はハイエナと 出会 い、鬼神 はその 友 を 呼 び、夜 の 魔女 もそこに 降 りてきて、休 み 所 を 得 る。
15 ふくろうはそこに 巣 をつくって 卵 を 産 み、それをかえして、そのひなを 翼 の 陰 に 集 める。とびもまた、おのおのその 連 れ 合 いと 共 に、そこに 集 まる。
16 あなたがたは 主 の 書 をつまびらかにたずねて、これを 読 め。これらのものは一つも 欠 けることなく、また一つもその 連 れ 合 いを 欠 くものはない。これは 主 の 口 がこれを 命 じ、その 霊 が 彼 らを 集 められたからである。
17 主 は 彼 らのためにくじを 引 き、手 ずから 測 りなわをもって、この 地 を 分 け 与 え、長 く 彼 らに 所有 させ、世々 ここに 住 まわせられる。
Chapter 35
1 荒野 と、かわいた 地 とは 楽 しみ、さばくは 喜 びて 花 咲 き、さふらんのように、
2 さかんに 花 咲 き、かつ 喜 び 楽 しみ、かつ 歌 う。これにレバノンの 栄 えが 与 えられ、カルメルおよびシャロンの 麗 しさが 与 えられる。彼 らは 主 の 栄光 を 見、われわれの 神 の 麗 しさを 見 る。
3 あなたがたは 弱 った 手 を 強 くし、よろめくひざを 健 やかにせよ。
4 心 おののく 者 に 言 え、「強 くあれ、恐 れてはならない。見 よ、あなたがたの 神 は 報復 をもって 臨 み、神 の 報 いをもってこられる。神 は 来 て、あなたがたを 救 われる」と。
5 その 時、目 しいの 目 は 開 かれ、耳 しいの 耳 はあけられる。
6 その 時、足 なえは、しかのように 飛 び 走 り、おしの 舌 は 喜 び 歌 う。それは 荒野 に 水 がわきいで、さばくに 川 が 流 れるからである。
7 焼 けた 砂 は 池 となり、かわいた 地 は 水 の 源 となり、山犬 の 伏 したすみかは、葦、よしの 茂 りあう 所 となる。
8 そこに 大路 があり、その 道 は 聖 なる 道 ととなえられる。汚 れた 者 はこれを 通 り 過 ぎることはできない、愚 かなる 者 はそこに 迷 い 入 ることはない。
9 そこには、ししはおらず、飢 えた 獣 も、その 道 にのぼることはなく、その 所 でこれに 会 うことはない。ただ、あがなわれた 者 のみ、そこを 歩 む。
10 主 にあがなわれた 者 は 帰 ってきて、その 頭 に、とこしえの 喜 びをいただき、歌 うたいつつ、シオンに 来 る。彼 らは 楽 しみと 喜 びとを 得、悲 しみと 嘆 きとは 逃 げ 去 る。
Chapter 36
1 ヒゼキヤ 王 の 第 十四 年 に、アッスリヤの 王 セナケリブが 上 ってきて、ユダのすべての 堅固 な 町々 を 攻 め 取 った。
2 アッスリヤの 王 はラキシからラブシャケをエルサレムにつかわし、大軍 を 率 いてヒゼキヤ 王 のもとへ 行 かせた。ラブシャケは 布 さらしの 野 へ 行 く 大路 に 沿 う、上 の 池 の 水道 のかたわらに 立 った。
3 この 時 ヒルキヤの 子 である 宮内卿 エリアキム、書記官 セブナおよびアサフの 子 である 史官 ヨアが 彼 の 所 に 出 てきた。
4 ラブシャケは 彼 らに 言 った、「ヒゼキヤに 言 いなさい、『大王 アッスリヤの 王 はこう 仰 せられる、あなたが 頼 みとする 者 は 何 か。
5 口先 だけの 言葉 が 戦争 をする 計略 と 力 だと 考 えるのか。あなたは 今 だれを 頼 んで、わたしにそむいたのか。
6 見 よ、あなたはかの 折 れかけている 葦 のつえエジプトを 頼 みとしているが、それは 人 が 寄 りかかるとき、その 人 の 手 を 刺 し 通 す。エジプトの 王 パロはすべて 寄 り 頼 む 者 にそのようにするのだ。
7 しかし、あなたがもし「われわれはわれわれの 神、主 を 頼 む」とわたしに 言 うならば、ヒゼキヤがユダとエルサレムに 告 げて、「あなたがたはこの 祭壇 の 前 で 礼拝 しなければならない」と 言 って 除 いたのは、その 神 の 高 き 所 と 祭壇 ではなかったのか。
8 さあ、今 わたしの 主君 アッスリヤの 王 とかけをせよ。もしあなたの 方 に 乗 る 人 があるならば、わたしは 馬 二千 頭 を 与 えよう。
9 あなたはエジプトを 頼 み、戦車 と 騎兵 を 請 い 求 めているが、わたしの 主君 の 家来 のうちの 最 も 小 さい一 隊長 でさえ、どうして 撃退 することができようか。
10 わたしがこの 国 を 滅 ぼすために 上 ってきたのは、主 の 許 しなしでしたことであろうか。主 はわたしに、この 国 へ 攻 め 上 って、これを 滅 ぼせと 言 われたのだ』」。
11 その 時、エリアキム、セブナおよびヨアはラブシャケに 言 った、「どうぞ、アラム 語 でしもべたちに 話 してください。わたしたちはそれがわかるからです。城壁 の 上 にいる 民 の 聞 いているところで、わたしたちにユダヤの 言葉 で 話 さないでください」。
12 しかしラブシャケは 言 った、「わたしの 主君 は、あなたの 主君 とあなたにだけでなく、城壁 の 上 に 座 している 人々 にも、この 言葉 を 告 げるために、わたしをつかわされたのではないか。彼 らをも、あなたがたと 共 に 自分 の 糞尿 を 食 い 飲 みするに 至 らせるためではないか」。
13 そしてラブシャケは 立 ちあがり、ユダヤの 言葉 で 大声 に 呼 ばわって 言 った、「大王、アッスリヤの 王 の 言葉 を 聞 け。
14 王 はこう 仰 せられる、『あなたがたはヒゼキヤに 欺 かれてはならない。彼 はあなたがたを 救 い 出 すことはできない。
15 ヒゼキヤが、主 は 必 ずわれわれを 救 い 出 される。この 町 はアッスリヤの 王 の 手 に 陥 ることはない、と 言 っても、あなたがたは 主 を 頼 みとしてはならない』。
16 あなたがたはヒゼキヤの 言葉 を 聞 いてはならない。アッスリヤの 王 はこう 仰 せられる、『あなたがたは、わたしと 和 ぼくして、わたしに 降服 せよ。そうすれば、あなたがたはめいめい 自分 のぶどうの 実 を 食 べ、めいめい 自分 のいちじくの 実 を 食 べ、めいめい 自分 の 井戸 の 水 を 飲 むことができる。
17 やがて、わたしが 来 て、あなたがたを一つの 国 へ 連 れて 行 く。それは、あなたがたの 国 のように 穀物 とぶどう 酒 の 多 い 地、パンとぶどう 畑 の 多 い 地 だ。
18 ヒゼキヤが、主 はわれわれを 救 われる、と 言 って、あなたがたを 惑 わすことのないように 気 をつけよ。もろもろの 国 の 神々 のうち、どの 神 がその 国 をアッスリヤの 王 の 手 から 救 ったか。
19 ハマテやアルパデの 神々 はどこにいるか。セパルワイムの 神々 はどこにいるか。彼 らはサマリヤをわたしの 手 から 救 い 出 したか。
20 これらの 国々 のすべての 神々 のうちに、だれかその 国 をわたしの 手 から 救 い 出 した 者 があるか。主 がどうしてエルサレムをわたしの 手 から 救 い 出 すことができよう』」。
21 しかし 民 は 黙 ってひと 言 も 答 えなかった。王 が 命 じて、「彼 に 答 えてはならない」と 言 っておいたからである。
22 その 時 ヒルキヤの 子 である 宮内卿 エリアキム、書記官 セブナおよびアサフの 子 である 史官 ヨアは 衣 を 裂 き、ヒゼキヤのもとに 来 て、ラブシャケの 言葉 を 彼 に 告 げた。
Chapter 37
1 ヒゼキヤ 王 はこれを 聞 いて、衣 を 裂 き、荒布 を 身 にまとって 主 の 宮 に 入 り、
2 宮内卿 エリアキムと 書記官 セブナおよび 祭司 のうちの 年長者 たちに 荒布 をまとわせて、アモツの 子 預言者 イザヤのもとへつかわした。
3 彼 らはイザヤに 言 った、「ヒゼキヤはこう 言 います、『きょうは 悩 みと 責 めと、はずかしめの 日 です。胎児 がまさに 生 れようとして、これを 産 み 出 す 力 がないのです。
4 あなたの 神、主 は、あるいはラブシャケのもろもろの 言葉 を 聞 かれたかもしれません。彼 はその 主君 アッスリヤの 王 につかわされて、生 ける 神 をそしりました。あなたの 神、主 はその 言葉 を 聞 いて、あるいは 責 められるかもしれません。それゆえ、この 残 っている 者 のために 祈 をささげてください』」。
5 ヒゼキヤ 王 の 家来 たちがイザヤのもとに 来 たとき、
6 イザヤは 彼 らに 言 った、「あなたがたの 主君 にこう 言 いなさい、『主 はこう 仰 せられる、アッスリヤの 王 のしもべらが、わたしをそしった 言葉 を 聞 いて 恐 れるには 及 ばない。
7 見 よ、わたしは一つの 霊 を 彼 のうちに 送 って、一つのうわさを 聞 かせ、彼 を 自分 の 国 へ 帰 らせて、その 国 でつるぎに 倒 れさせる』」。
8 ラブシャケは 引 き 返 して、アッスリヤの 王 がリブナを 攻 めているところへ 行 った。彼 は 王 がラキシを 去 ったことを 聞 いたからである。
9 この 時、アッスリヤの 王 はエチオピヤの 王 テルハカについて、「彼 はあなたと 戦 うために 出 てきた」と 人々 が 言 うのを 聞 いた。彼 はこのことを 聞 いて、使者 をヒゼキヤにつかわそうとして 言 った、
10 「ユダの 王 ヒゼキヤにこう 言 いなさい、『あなたは、エルサレムはアッスリヤの 王 の 手 に 陥 ることはない、と 言 うあなたの 信頼 する 神 に 欺 かれてはならない。
11 あなたはアッスリヤの 王 たちが、国々 にしたこと、彼 らを 全 く 滅 ぼしたことを 聞 いている。どうしてあなたは 救 われることができようか。
12 わたしの 先祖 たちはゴザン、ハラン、レゼフおよびテラサルにいたエデンの 人々 を 滅 ぼしたが、その 国々 の 神々 は 彼 らを 救 ったか。
13 ハマテの 王、アルパデの 王、セパルワイムの 町 の 王、ヘナの 王 およびイワの 王 はどこにいるか』」。
14 ヒゼキヤは 使者 の 手 から 手紙 を 受 け 取 ってそれを 読 み、主 の 宮 にのぼっていって、主 の 前 にそれをひろげ、
15 主 に 祈 って 言 った、
16 「ケルビムの 上 に 座 しておられるイスラエルの 神、万軍 の 主 よ、地 のすべての 国 のうちで、ただあなただけが 神 でいらせられます。あなたは 天 と 地 を 造 られました。
17 主 よ、耳 を 傾 けて 聞 いてください。主 よ、目 を 開 いて 見 てください。セナケリブが 生 ける 神 をそしるために 書 き 送 った 言葉 を 聞 いてください。
18 主 よ、まことにアッスリヤの 王 たちは、もろもろの 民 とその 国々 を 滅 ぼし、
19 またその 神々 を 火 に 投 げ 入 れました。それらは 神 ではなく、人 の 手 の 造 ったもので、木 や 石 だから 滅 ぼされたのです。
20 今 われわれの 神、主 よ、どうぞ、われわれを 彼 の 手 から 救 い 出 してください。そうすれば 地 の 国々 は 皆 あなただけが 主 でいらせられることを 知 るようになるでしょう」。
21 その 時 アモツの 子 イザヤは 人 をつかわしてヒゼキヤに 言 った、「イスラエルの 神、主 はこう 言 われる、あなたはアッスリヤの 王 セナケリブについてわたしに 祈 ったゆえ、
22 主 が 彼 について 語 られた 言葉 はこうである、『処女 であるシオンの 娘 はあなたを 侮 り、あなたをあざける。エルサレムの 娘 は、あなたのうしろで 頭 を 振 る。
23 あなたはだれをそしり、だれをののしったのか。あなたはだれにむかって 声 をあげ、目 を 高 くあげたのか。イスラエルの 聖者 にむかってだ。
24 あなたは、そのしもべらによって 主 をそしって 言 った、「わたしは 多 くの 戦車 を 率 いて 山々 の 頂 にのぼり、レバノンの 奥 へ 行 き、たけの 高 い 香柏 と、最 も 良 いいとすぎを 切 り 倒 し、またその 果 の 高地 へ 行 き、その 密林 にはいった。
25 わたしは 井戸 を 掘 って 水 を 飲 んだ。わたしは 足 の 裏 でエジプトのすべての 川 を 踏 みからした」。
26 あなたは 聞 かなかったか、昔 わたしがそれを 定 めたことを。堅固 な 町々 を、あなたがこわして 荒塚 とすることも、いにしえの 日 から、わたしが 計画 して 今 それをきたらせたのだ。
27 そのうちに 住 む 民 は 力 弱 く、おののき 恥 をいだいて、野 の 草 のように、青菜 のようになり、育 たずに 枯 れる 屋根 の 草 のようになった。
28 わたしは、あなたの 座 すること、出入 りすること、また、わたしにむかって 怒 り 叫 んだことをも 知 っている。
29 あなたが、わたしにむかって 怒 り 叫 んだことと、あなたの 高慢 な 言葉 とがわたしの 耳 にはいったゆえ、わたしは、あなたの 鼻 に 輪 をつけ、あなたの 口 にくつわをはめて、あなたを、もと 来 た 道 へ 引 きもどす』。
30 あなたに 与 えるしるしはこれである。すなわち、ことしは 落 ち 穂 から 生 えた 物 を 食 べ、二 年 目 には、またその 落 ち 穂 から 生 えた 物 を 食 べ、三 年 目 には 種 をまき、刈 り 入 れ、ぶどう 畑 を 作 ってその 実 を 食 べる。
31 ユダの 家 の、のがれて 残 る 者 は 再 び 下 に 根 を 張 り、上 に 実 を 結 ぶ。
32 すなわち 残 る 者 はエルサレムから 出、のがれる 物 はシオンの 山 から 出 る。万軍 の 主 の 熱心 がこれをなし 遂 げられる。
33 それゆえ、主 はアッスリヤの 王 について、こう 仰 せられる、『彼 はこの 町 にこない。またここに 矢 を 放 たない。また 盾 をもって、その 前 にこない。また 塁 を 築 いて、これを 攻 めることはない。
34 彼 は 来 た 道 から 帰 って、この 町 に、はいることはない、と 主 は 言 う。
35 わたしは 自分 のため、また、わたしのしもべダビデのために 町 を 守 って、これを 救 おう』」。
36 主 の 使 が 出 て、アッスリヤびとの 陣営 で十八万五千 人 を 撃 ち 殺 した。人々 が 朝 早 く 起 きて 見 ると、彼 らは 皆 死体 となっていた。
37 アッスリヤの 王 セナケリブは 立 ち 去 り、帰 っていってニネベにいたが、
38 その 神 ニスロクの 神殿 で 礼拝 していた 時、その 子 らのアデラン・メレクとシャレゼルがつるぎをもって 彼 を 殺 し、ともにアララテの 地 へ 逃 げていった。それで、その 子 エサルハドンが 代 って 王 となった。
Chapter 38
1 そのころヒゼキヤは 病気 になって 死 にかかっていた。アモツの 子 預言者 イザヤは 彼 のところに 来 て 言 った、「主 はこう 仰 せられます、あなたの 家 を 整 えておきなさい。あなたは 死 にます、生 きながらえることはできません」。
2 そこでヒゼキヤは 顔 を 壁 に 向 けて 主 に 祈 って 言 った、
3 「ああ 主 よ、願 わくは、わたしが 真実 と 真心 とをもって、み 前 に 歩 み、あなたの 目 にかなう 事 を 行 ったのを 覚 えてください」。そしてヒゼキヤはひどく 泣 いた。
4 その 時 主 の 言葉 がイザヤに 臨 んで 言 った、
5 「行 って、ヒゼキヤに 言 いなさい、『あなたの 父 ダビデの 神、主 はこう 仰 せられます、「わたしはあなたの 祈 を 聞 いた。あなたの 涙 を 見 た。見 よ、わたしはあなたのよわいを十五 年 増 そう。
6 わたしはあなたと、この 町 とをアッスリヤの 王 の 手 から 救 い、この 町 を 守 ろう」。
7 主 が 約束 されたことを 行 われることについては、あなたは 主 からこのしるしを 得 る。
8 見 よ、わたしはアハズの 日 時計 の 上 に 進 んだ 日影 を十 度 退 かせよう』」。すると 日時計 の 上 に 進 んだ 日影 が十 度 退 いた。
9 次 の 言葉 はユダの 王 ヒゼキヤが 病気 になって、その 病気 が 直 った 後、書 きしるしたものである。
10 わたしは 言 った、わたしはわが 一生 のまっ 盛 りに、去 らなければならない。わたしは 陰府 の 門 に 閉 ざされて、わが 残 りの 年 を 失 わなければならない。
11 わたしは 言 った、わたしは 生 ける 者 の 地 で、主 を 見 ることなく、世 におる 人々 のうちに、再 び 人 を 見 ることがない。
12 わがすまいは 抜 き 去 られて 羊飼 の 天幕 のようにわたしを 離 れる。わたしは、わが 命 を 機 織 りのように 巻 いた。彼 はわたしを 機 から 切 り 離 す。あなたは 朝 から 夕 までの 間 に、わたしを 滅 ぼされる。
13 わたしは 朝 まで 叫 んだ。主 はししのようにわが 骨 をことごとく 砕 かれる。あなたは 朝 から 夕 までの 間 に、わたしを 滅 ぼされる。
14 わたしは、つばめのように、つるのように 鳴 き、はとのようにうめき、わが 目 は 上 を 見 て 衰 える。主 よ、わたしは、しえたげられています。どうか、わたしの 保証人 となってください。
15 しかし、わたしは 何 を 言 うことができましょう。主 はわたしに 言 われ、かつ、自 らそれをなされたからである。わが 魂 の 苦 しみによって、わが 眠 りはことごとく 逃 げ 去 った。
16 主 よ、これらの 事 によって 人 は 生 きる。わが 霊 の 命 もすべてこれらの 事 による。どうか、わたしをいやし、わたしを 生 かしてください。
17 見 よ、わたしが 大 いなる 苦 しみにあったのは、わが 幸福 のためであった。あなたはわが 命 を 引 きとめて、滅 びの 穴 をまぬかれさせられた。これは、あなたがわが 罪 をことごとく、あなたの 後 に 捨 てられたからである。
18 陰府 は、あなたに 感謝 することはできない。死 はあなたをさんびすることはできない。墓 にくだる 者 は、あなたのまことを 望 むことはできない。
19 ただ 生 ける 者、生 ける 者 のみ、きょう、わたしがするように、あなたに 感謝 する。父 はあなたのまことを、その 子 らに 知 らせる。
20 主 はわたしを 救 われる。われわれは 世 にあるかぎり、主 の 家 で 琴 にあわせて、歌 をうたおう。
21 イザヤは 言 った、「干 いちじくのひとかたまりを 持 ってこさせ、それを 腫物 につけなさい。そうすれば 直 るでしょう」。
22 ヒゼキヤはまた 言 った、「わたしが 主 の 家 に 上 ることについて、どんなしるしがありましょうか」。
Chapter 39
1 そのころ、バラダンの 子 であるバビロンの 王 メロダク・バラダンは 手紙 と 贈 り 物 を 持 たせて 使節 をヒゼキヤにつかわした。これはヒゼキヤが 病気 であったが、直 ったことを 聞 いたからである。
2 ヒゼキヤは 彼 らを 喜 び 迎 えて、宝物 の 蔵、金銀、香料、貴重 な 油 および 武器 倉、ならびにその 倉庫 にあるすべての 物 を 彼 らに 見 せた。家 にある 物 も、国 にある 物 も、ヒゼキヤが 彼 らに 見 せない 物 は一つもなかった。
3 時 に 預言者 イザヤはヒゼキヤ 王 のもとに 来 て 言 った、「あの 人々 は 何 を 言 いましたか。どこから 来 たのですか」。ヒゼキヤは 言 った、「彼 らは 遠 い 国 から、すなわちバビロンから 来 たのです」。
4 イザヤは 言 った、「彼 らは、あなたの 家 で 何 を 見 ましたか」。ヒゼキヤは 答 えて 言 った、「彼 らは、わたしの 家 にある 物 を 皆 見 ました。倉庫 のうちには、彼 らに 見 せなかった 物 は一つもありません」。
5 そこでイザヤはヒゼキヤに 言 った、「万軍 の 主 の 言葉 を 聞 きなさい。
6 見 よ、すべてあなたの 家 にある 物 およびあなたの 先祖 たちが 今日 までに 積 みたくわえた 物 がバビロンに 運 び 去 られる 日 が 来 る。何 も 残 るものはない、と 主 が 言 われます。
7 また、あなたの 身 から 出 るあなたの 子 たちも 連 れ 去 られて、バビロンの 王 の 宮殿 において 宦官 となるでしょう」。
8 ヒゼキヤはイザヤに 言 った、「あなたが 言 われた 主 の 言葉 は 結構 です」。彼 は「少 なくとも 自分 が 世 にある 間 は 太平 と 安全 があるだろう」と 思 ったからである。
Chapter 40
1 あなたがたの 神 は 言 われる、「慰 めよ、わが 民 を 慰 めよ、
2 ねんごろにエルサレムに 語 り、これに 呼 ばわれ、その 服役 の 期 は 終 り、そのとがはすでにゆるされ、そのもろもろの 罪 のために二 倍 の 刑罰 を 主 の 手 から 受 けた」。
3 呼 ばわる 者 の 声 がする、「荒野 に 主 の 道 を 備 え、さばくに、われわれの 神 のために、大路 をまっすぐにせよ。
4 もろもろの 谷 は 高 くせられ、もろもろの 山 と 丘 とは 低 くせられ、高 底 のある 地 は 平 らになり、険 しい 所 は 平地 となる。
5 こうして 主 の 栄光 があらわれ、人 は 皆 ともにこれを 見 る。これは 主 の 口 が 語 られたのである」。
6 声 が 聞 える、「呼 ばわれ」。わたしは 言 った、「なんと 呼 ばわりましょうか」。「人 はみな 草 だ。その 麗 しさは、すべて 野 の 花 のようだ。
7 主 の 息 がその 上 に 吹 けば、草 は 枯 れ、花 はしぼむ。たしかに 人 は 草 だ。
8 草 は 枯 れ、花 はしぼむ。しかし、われわれの 神 の 言葉 はとこしえに 変 ることはない」。
9 よきおとずれをシオンに 伝 える 者 よ、高 い 山 にのぼれ。よきおとずれをエルサレムに 伝 える 者 よ、強 く 声 をあげよ、声 をあげて 恐 れるな。ユダのもろもろの 町 に 言 え、「あなたがたの 神 を 見 よ」と。
10 見 よ、主 なる 神 は 大能 をもってこられ、その 腕 は 世 を 治 める。見 よ、その 報 いは 主 と 共 にあり、そのはたらきの 報 いは、そのみ 前 にある。
11 主 は 牧者 のようにその 群 れを 養 い、そのかいなに 小羊 をいだき、そのふところに 入 れて 携 えゆき、乳 を 飲 ませているものをやさしく 導 かれる。
12 だれが、たなごころをもって 海 をはかり、指 を 伸 ばして 天 をはかり、地 のちりを 枡 に 盛 り、てんびんをもって、もろもろの 山 をはかり、はかりをもって、もろもろの 丘 をはかったか。
13 だれが、主 の 霊 を 導 き、その 相談役 となって 主 を 教 えたか。
14 主 はだれと 相談 して 悟 りを 得 たか。だれが 主 に 公義 の 道 を 教 え、知識 を 教 え、悟 りの 道 を 示 したか。
15 見 よ、もろもろの 国民 は、おけの 一 しずくのように、はかりの 上 のちりのように 思 われる。見 よ、主 は 島々 を、ほこりのようにあげられる。
16 レバノンは、たきぎに 足 りない、またその 獣 は、燔祭 に 足 りない。
17 主 のみ 前 には、もろもろの 国民 は 無 きにひとしい。彼 らは 主 によって、無 きもののように、むなしいもののように 思 われる。
18 それで、あなたがたは 神 をだれとくらべ、どんな 像 と 比較 しようとするのか。
19 偶像 は 細工人 が 鋳 て 造 り、鍛冶 が、金 をもって、それをおおい、また、これがために 銀 の 鎖 を 造 る。
20 貧 しい 者 は、ささげ 物 として 朽 ちることのない 木 を 選 び、巧 みな 細工人 を 求 めて、動 くことのない 像 を 立 たせる。
21 あなたがたは 知 らなかったか。あなたがたは 聞 かなかったか。初 めから、あなたがたに 伝 えられなかったか。地 の 基 をおいた 時 から、あなたがたは 悟 らなかったか。
22 主 は 地球 のはるか 上 に 座 して、地 に 住 む 者 をいなごのように 見 られる。主 は 天 を 幕 のようにひろげ、これを 住 むべき 天幕 のように 張 り、
23 また、もろもろの 君 を 無 きものとせられ、地 のつかさたちを、むなしくされる。
24 彼 らは、かろうじて 植 えられ、かろうじてまかれ、その 幹 がかろうじて 地 に 根 をおろしたとき、神 がその 上 を 吹 かれると、彼 らは 枯 れて、わらのように、つむじ 風 にまき 去 られる。
25 聖者 は 言 われる、「それで、あなたがたは、わたしをだれにくらべ、わたしは、だれにひとしいというのか」。
26 目 を 高 くあげて、だれが、これらのものを 創造 したかを 見 よ。主 は 数 をしらべて 万軍 をひきいだし、おのおのをその 名 で 呼 ばれる。その 勢 いの 大 いなるにより、またその 力 の 強 きがゆえに、一つも 欠 けることはない。
27 ヤコブよ、何 ゆえあなたは、「わが 道 は 主 に 隠 れている」と 言 うか。イスラエルよ、何 ゆえあなたは、「わが 訴 えはわが 神 に 顧 みられない」と 言 うか。
28 あなたは 知 らなかったか、あなたは 聞 かなかったか。主 はとこしえの 神、地 の 果 の 創造者 であって、弱 ることなく、また 疲 れることなく、その 知恵 ははかりがたい。
29 弱 った 者 には 力 を 与 え、勢 いのない 者 には 強 さを 増 し 加 えられる。
30 年 若 い 者 も 弱 り、かつ 疲 れ、壮年 の 者 も 疲 れはてて 倒 れる。
31 しかし 主 を 待 ち 望 む 者 は 新 たなる 力 を 得、わしのように 翼 をはって、のぼることができる。走 っても 疲 れることなく、歩 いても 弱 ることはない。
Chapter 41
1 海沿 いの 国々 よ、静 かにして、わたしに 聞 け。もろもろの 民 よ、力 を 新 たにし、近 づいて 語 れ。われわれは 共 にさばきの 座 に 近 づこう。
2 だれが 東 から 人 を 起 したか。彼 はその 行 く 所 で 勝利 をもって 迎 えられ、もろもろの 国 を 征服 し、もろもろの 王 を 足 の 下 に 踏 みつけ、そのつるぎをもって 彼 らをちりのようにし、その 弓 をもって 吹 き 去 られる、わらのようにする。
3 彼 はこれらの 者 を 追 ってその 足 のまだ 踏 んだことのない 道 を、安 らかに 過 ぎて 行 く。
4 だれがこの 事 を 行 ったか、なしたか。だれが 初 めから 世々 の 人々 を 呼 び 出 したか。主 なるわたしは 初 めであって、また 終 りと 共 にあり、わたしがそれだ。
5 海沿 いの 国々 は 見 て 恐 れ、地 の 果 は、おののき、近 づいて 来 た。
6 彼 らはおのおのその 隣 を 助 け、その 兄弟 たちに 言 う、「勇気 を 出 せよ」と。
7 細工人 は 鍛冶 を 励 まし、鎚 をもって 平 らかにする 者 は 金 敷 きを 打 つ 者 に、はんだづけについて 言 う、「それは 良 い」と。また、くぎをもってそれを 堅 くし、動 くことのないようにする。
8 しかし、わがしもべイスラエルよ、わたしの 選 んだヤコブ、わが 友 アブラハムの 子孫 よ、
9 わたしは 地 の 果 から、あなたを 連 れてき、地 のすみずみから、あなたを 召 して、あなたに 言 った、「あなたは、わたしのしもべ、わたしは、あなたを 選 んで 捨 てなかった」と。
10 恐 れてはならない、わたしはあなたと 共 にいる。驚 いてはならない、わたしはあなたの 神 である。わたしはあなたを 強 くし、あなたを 助 け、わが 勝利 の 右 の 手 をもって、あなたをささえる。
11 見 よ、あなたにむかって 怒 る 者 はみな、はじて、あわてふためき、あなたと 争 う 者 は 滅 びて 無 に 帰 する。
12 あなたは、あなたと 争 う 者 を 尋 ねても 見 いださず、あなたと 戦 う 者 は 全 く 消 えうせる。
13 あなたの 神、主 なるわたしはあなたの 右 の 手 をとってあなたに 言 う、「恐 れてはならない、わたしはあなたを 助 ける」。
14 主 は 言 われる、「虫 にひとしいヤコブよ、イスラエルの 人々 よ、恐 れてはならない。わたしはあなたを 助 ける。あなたをあがなう 者 はイスラエルの 聖者 である。
15 見 よ、わたしはあなたを 鋭 い 歯 のある 新 しい 打 穀 機 とする。あなたは 山 を 打 って、これを 粉々 にし、丘 をもみがらのようにする。
16 あなたがあおげば 風 はこれを 巻 き 去 り、つむじ 風 がこれを 吹 き 散 らす。あなたは 主 によって 喜 びイスラエルの 聖者 によって 誇 る。
17 貧 しい 者 と 乏 しい 者 とは 水 を 求 めても、水 がなく、その 舌 がかわいて 焼 けているとき、主 なるわたしは 彼 らに 答 える、イスラエルの 神 なるわたしは 彼 らを 捨 てることがない。
18 わたしは 裸 の 山 に 川 を 開 き、谷 の 中 に 泉 をいだし、荒野 を 池 となし、かわいた 地 を 水 の 源 とする。
19 わたしは 荒野 に 香柏、アカシヤ、ミルトスおよびオリブの 木 を 植 え、さばくに、いとすぎ、すずかけ、からまつをともに 置 く。
20 人々 はこれを 見 て、主 のみ 手 がこれをなし、イスラエルの 聖者 がこれを 創造 されたことを 知 り、かつ、よく 考 えて 共 に 悟 る」。
21 主 は 言 われる、「あなたがたの 訴 えを 出 せ」と。ヤコブの 王 は 言 われる、「あなたがたの 証拠 を 持 ってこい。
22 それを 持 ってきて、起 るべき 事 をわれわれに 告 げよ。さきの 事 どもの 何 であるかを 告 げよ。われわれはよく 考 えて、その 結末 を 知 ろう。あるいはきたるべき 事 をわれわれに 聞 かせよ。
23 この 後 きたるべき 事 をわれわれに 告 げよ。われわれはあなたがたが 神 であることを 知 るであろう。幸 をくだし、あるいは 災 をくだせ。われわれは 驚 いて 肝 をつぶすであろう。
24 見 よ、あなたがたは 無 きものである。あなたがたのわざはむなしい。あなたがたを 選 ぶ 者 は 憎 むべき 者 である」。
25 わたしはひとりを 起 して 北 からこさせ、わが 名 を 呼 ぶ 者 を 東 からこさせる。彼 はもろもろのつかさを 踏 みつけてしっくいのようにし、陶器 師 が 粘土 を 踏 むようにする。
26 だれか、初 めからこの 事 をわれわれに 告 げ 知 らせたか。だれか、あらかじめわれわれに 告 げて、「彼 は 正 しい」と 言 わせたか。ひとりもこの 事 を 告 げた 者 はない。ひとりも 聞 かせた 者 はない。ひとりもあなたがたの 言葉 を 聞 いた 者 はない。
27 わたしははじめてこれをシオンに 告 げた。わたしは、よきおとずれを 伝 える 者 をエルサレムに 与 える。
28 しかし、わたしが 見 ると、ひとりもない。彼 らのなかには、わたしが 尋 ねても 答 えうる 助言者 はひとりもない。
29 見 よ、彼 らはみな 人 を 惑 わす 者 であって、そのわざは 無 きもの、その 鋳 た 像 はむなしき 風 である。
Chapter 42
1 わたしの 支持 するわがしもべ、わたしの 喜 ぶわが 選 び 人 を 見 よ。わたしはわが 霊 を 彼 に 与 えた。彼 はもろもろの 国 びとに 道 をしめす。
2 彼 は 叫 ぶことなく、声 をあげることなく、その 声 をちまたに 聞 えさせず、
3 また 傷 ついた 葦 を 折 ることなく、ほのぐらい 灯心 を 消 すことなく、真実 をもって 道 をしめす。
4 彼 は 衰 えず、落胆 せず、ついに 道 を 地 に 確立 する。海沿 いの 国々 はその 教 を 待 ち 望 む。
5 天 を 創造 してこれをのべ、地 とそれに 生 ずるものをひらき、その 上 の 民 に 息 を 与 え、その 中 を 歩 む 者 に 霊 を 与 えられる 主 なる 神 はこう 言 われる、
6 「主 なるわたしは 正義 をもってあなたを 召 した。わたしはあなたの 手 をとり、あなたを 守 った。わたしはあなたを 民 の 契約 とし、もろもろの 国 びとの 光 として 与 え、
7 盲人 の 目 を 開 き、囚人 を 地下 の 獄屋 から 出 し、暗 きに 座 する 者 を 獄屋 から 出 させる。
8 わたしは 主 である、これがわたしの 名 である。わたしはわが 栄光 をほかの 者 に 与 えない。また、わが 誉 を 刻 んだ 像 に 与 えない。
9 見 よ、さきに 預言 した 事 は 起 った。わたしは 新 しい 事 を 告 げよう。その 事 がまだ 起 らない 前 に、わたしはまず、あなたがたに 知 らせよう」。
10 主 にむかって 新 しき 歌 をうたえ。地 の 果 から 主 をほめたたえよ。海 とその 中 に 満 ちるもの、海沿 いの 国々 とそれに 住 む 者 とは 鳴 りどよめ。
11 荒野 とその 中 のもろもろの 町 と、ケダルびとの 住 むもろもろの 村里 は 声 をあげよ。セラの 民 は 喜 びうたえ。山 の 頂 から 呼 ばわり 叫 べ。
12 栄光 を 主 に 帰 し、その 誉 を 海沿 いの 国々 で 語 り 告 げよ。
13 主 は 勇士 のように 出 て 行 き、いくさ 人 のように 熱心 を 起 し、ときの 声 をあげて 呼 ばわり、その 敵 にむかって 大能 をあらわされる。
14 わたしは 久 しく 声 を 出 さず、黙 して、おのれをおさえていた。今 わたしは 子 を 産 もうとする 女 のように 叫 ぶ。わたしの 息 は 切 れ、かつあえぐ。
15 わたしは 山 と 丘 とを 荒 し、すべての 草 を 枯 らし、もろもろの 川 を 島 とし、もろもろの 池 をからす。
16 わたしは 目 しいを 彼 らのまだ 知 らない 大路 に 行 かせ、まだ 知 らない 道 に 導 き、暗 きをその 前 に 光 とし、高低 のある 所 を 平 らにする。わたしはこれらの 事 をおこなって 彼 らを 捨 てない。
17 刻 んだ 偶像 に 頼 み、鋳 た 偶像 にむかって「あなたがたは、われわれの 神 である」と 言 う 者 は 退 けられて、大 いに 恥 をかく。
18 耳 しいよ、聞 け。目 しいよ、目 を 注 いで 見 よ。
19 だれか、わがしもべのほかに 目 しいがあるか。だれか、わがつかわす 使者 のような 耳 しいがあるか。だれか、わが 献身 者 のような 目 しいがあるか。だれか、主 のしもべのような 目 しいがあるか。
20 彼 は 多 くの 事 を 見 ても 認 めず、耳 を 開 いても 聞 かない。
21 主 はおのれの 義 のために、その 教 を 大 いなるものとし、かつ 光栄 あるものとすることを 喜 ばれた。
22 ところが、この 民 はかすめられ、奪 われて、みな 穴 の 中 に 捕 われ、獄屋 の 中 に 閉 じこめられた。彼 らはかすめられても 助 ける 者 がなく、物 を 奪 われても「もどせ」と 言 う 者 もない。
23 あなたがたのうち、だれがこの 事 に 耳 を 傾 けるだろうか、だれが 心 をもちいて 後 のためにこれを 聞 くだろうか。
24 ヤコブを 奪 わせた 者 はだれか。かすめる 者 にイスラエルをわたした 者 はだれか。これは 主 ではないか。われわれは 主 にむかって 罪 を 犯 し、その 道 に 歩 むことを 好 まず、またその 教 に 従 うことを 好 まなかった。
25 それゆえ、主 は 激 しい 怒 りと、猛烈 な 戦 いを 彼 らに 臨 ませられた。それが 火 のように 周囲 に 燃 えても、彼 らは 悟 らず、彼 らを 焼 いても、心 にとめなかった。
Chapter 43
1 ヤコブよ、あなたを 創造 された 主 はこう 言 われる。イスラエルよ、あなたを 造 られた 主 はいまこう 言 われる、「恐 れるな、わたしはあなたをあがなった。わたしはあなたの 名 を 呼 んだ、あなたはわたしのものだ。
2 あなたが 水 の 中 を 過 ぎるとき、わたしはあなたと 共 におる。川 の 中 を 過 ぎるとき、水 はあなたの 上 にあふれることがない。あなたが 火 の 中 を 行 くとき、焼 かれることもなく、炎 もあなたに 燃 えつくことがない。
3 わたしはあなたの 神、主 である、イスラエルの 聖者、あなたの 救主 である。わたしはエジプトを 与 えてあなたのあがないしろとし、エチオピヤとセバとをあなたの 代 りとする。
4 あなたはわが 目 に 尊 く、重 んぜられるもの、わたしはあなたを 愛 するがゆえに、あなたの 代 りに 人 を 与 え、あなたの 命 の 代 りに 民 を 与 える。
5 恐 れるな、わたしはあなたと 共 におる。わたしは、あなたの 子孫 を 東 からこさせ、西 からあなたを 集 める。
6 わたしは 北 にむかって『ゆるせ』と 言 い、南 にむかって『留 めるな』と 言 う。わが 子 らを 遠 くからこさせ、わが 娘 らを 地 の 果 からこさせよ。
7 すべてわが 名 をもってとなえられる 者 をこさせよ。わたしは 彼 らをわが 栄光 のために 創造 し、これを 造 り、これを 仕立 てた」。
8 目 があっても 目 しいのような 民、耳 があっても 耳 しいのような 民 を 連 れ 出 せ。
9 国々 はみな 相 つどい、もろもろの 民 は 集 まれ。彼 らのうち、だれがこの 事 を 告 げ、さきの 事 どもを、われわれに 聞 かせることができるか。その 証人 を 出 して、おのれの 正 しい 事 を 証明 させ、それを 聞 いて「これは 真実 だ」と 言 わせよ。
10 主 は 言 われる、「あなたがたはわが 証人、わたしが 選 んだわがしもべである。それゆえ、あなたがたは 知 って、わたしを 信 じ、わたしが 主 であることを 悟 ることができる。わたしより 前 に 造 られた 神 はなく、わたしより 後 にもない。
11 ただわたしのみ 主 である。わたしのほかに 救 う 者 はいない。
12 わたしはさきに 告 げ、かつ 救 い、かつ 聞 かせた。あなたがたのうちには、ほかの 神 はなかった。あなたがたはわが 証人 である」と 主 は 言 われる。
13 「わたしは 神 である、今 より 後 もわたしは 主 である。わが 手 から 救 い 出 しうる 者 はない。わたしがおこなえば、だれが、これをとどめることができよう」。
14 あなたがたをあがなう 者、イスラエルの 聖者、主 はこう 言 われる、「あなたがたのために、わたしは 人 をバビロンにつかわし、すべての 貫 の 木 をこわし、カルデヤびとの 喜 びの 声 を 嘆 きに 変 らせる。
15 わたしは 主、あなたがたの 聖者、イスラエルの 創造者、あなたがたの 王 である」。
16 海 のなかに 大路 を 設 け、大 いなる 水 の 中 に 道 をつくり、
17 戦車 および 馬、軍勢 および 兵士 を 出 てこさせ、これを 倒 して 起 きることができないようにし、絶 え 滅 ぼして、灯心 の 消 えうせるようにされる 主 はこう 言 われる、
18 「あなたがたは、さきの 事 を 思 い 出 してはならない、また、いにしえのことを 考 えてはならない。
19 見 よ、わたしは 新 しい 事 をなす。やがてそれは 起 る、あなたがたはそれを 知 らないのか。わたしは 荒野 に 道 を 設 け、さばくに 川 を 流 れさせる。
20 野 の 獣 はわたしをあがめ、山犬 および、だちょうもわたしをあがめる。わたしが 荒野 に 水 をいだし、さばくに 川 を 流 れさせて、わたしの 選 んだ 民 に 飲 ませるからだ。
21 この 民 は、わが 誉 を 述 べさせるためにわたしが 自分 のために 造 ったものである。
22 ところがヤコブよ、あなたはわたしを 呼 ばなかった。イスラエルよ、あなたはわたしをうとんじた。
23 あなたは 燔祭 の 羊 をわたしに 持 ってこなかった。また 犠牲 をもってわたしをあがめなかった。わたしは 供 え 物 の 重荷 をあなたに 負 わせなかった。また 乳香 をもってあなたを 煩 わさなかった。
24 あなたは 金 を 出 して、わたしのために 菖蒲 を 買 わず、犠牲 の 脂肪 を 供 えて、わたしを 飽 かせず、かえって、あなたの 罪 の 重荷 をわたしに 負 わせ、あなたの 不義 をもって、わたしを 煩 わせた。
25 わたしこそ、わたし 自身 のためにあなたのとがを 消 す 者 である。わたしは、あなたの 罪 を 心 にとめない。
26 あなたは、自分 の 正 しいことを 証明 するために 自分 のことを 述 べて、わたしに 思 い 出 させよ。われわれは 共 に 論 じよう。
27 あなたの 遠 い 先祖 は 罪 を 犯 し、あなたの 仲保者 らはわたしにそむいた。
28 それゆえ、わたしは 聖所 の 君 たちを 汚 し、ヤコブを 全 き 滅 びにわたし、イスラエルをののしらしめた。
Chapter 44
1 しかし、わがしもべヤコブよ、わたしが 選 んだイスラエルよ、いま 聞 け。
2 あなたを 造 り、あなたを 胎内 に 形 造 り、あなたを 助 ける 主 はこう 言 われる、『わがしもべヤコブよ、わたしが 選 んだエシュルンよ、恐 れるな。
3 わたしは、かわいた 地 に 水 を 注 ぎ、干 からびた 地 に 流 れをそそぎ、わが 霊 をあなたの 子 らにそそぎ、わが 恵 みをあなたの 子孫 に 与 えるからである。
4 こうして、彼 らは 水 の 中 の 草 のように、流 れのほとりの 柳 のように、生 え 育 つ。
5 ある 人 は「わたしは 主 のものである」と 言 い、ある 人 はヤコブの 名 をもって 自分 を 呼 び、またある 人 は「主 のものである」と 手 にしるして、イスラエルの 名 をもって 自分 を 呼 ぶ』」。
6 主、イスラエルの 王、イスラエルをあがなう 者、万軍 の 主 はこう 言 われる、「わたしは 初 めであり、わたしは 終 りである。わたしのほかに 神 はない。
7 だれかわたしに 等 しい 者 があるか。その 者 はそれを 示 し、またそれを 告 げ、わが 前 に 言 いつらねよ。だれが、昔 から、きたるべき 事 を 聞 かせたか。その 者 はやがて 成 るべき 事 をわれわれに 告 げよ。
8 恐 れてはならない、またおののいてはならない。わたしはこの 事 を 昔 から、あなたがたに 聞 かせなかったか、また 告 げなかったか。あなたがたはわが 証人 である。わたしのほかに 神 があるか。わたしのほかに 岩 はない。わたしはそのあることを 知 らない」。
9 偶像 を 造 る 者 は 皆 むなしく、彼 らの 喜 ぶところのものは、なんの 役 にも 立 たない。その 信者 は 見 ることもなく、また 知 ることもない。ゆえに 彼 らは 恥 を 受 ける。
10 だれが 神 を 造 り、またなんの 役 にも 立 たない 偶像 を 鋳 たか。
11 見 よ、その 仲間 は 皆 恥 を 受 ける。その 細工人 らは 人間 にすぎない。彼 らが 皆 集 まって 立 つとき、恐 れて 共 に 恥 じる。
12 鉄 の 細工人 はこれを 造 るのに 炭 の 火 をもって 細工 し、鎚 をもってこれを 造 り、強 い 腕 をもってこれを 鍛 える。彼 が 飢 えれば 力 は 衰 え、水 を 飲 まなければ 疲 れはてる。
13 木 の 細工人 は 線 を 引 き、鉛筆 でえがき、かんなで 削 り、コンパスでえがき、それを 人 の 美 しい 姿 にしたがって 人 の 形 に 造 り、家 の 中 に 安置 する。
14 彼 は 香柏 を 切 り 倒 し、あるいはかしの 木、あるいはかしわの 木 を 選 んで、それを 林 の 木 の 中 で 強 く 育 てる。あるいは 香柏 を 植 え、雨 にそれを 育 てさせる。
15 こうして 人 はその 一部 をとって、たきぎとし、これをもって 身 を 暖 め、またこれを 燃 やしてパンを 焼 き、また 他 の 一部 を 神 に 造 って 拝 み、刻 んだ 像 に 造 ってその 前 にひれ 伏 す。
16 その 半 ばは 火 に 燃 やし、その 半 ばで 肉 を 煮 て 食 べ、あるいは 肉 をあぶって 食 べ 飽 き、また 身 を 暖 めて 言 う、「ああ、暖 まった、熱 くなった」と。
17 そしてその 余 りをもって 神 を 造 って 偶像 とし、その 前 にひれ 伏 して 拝 み、これに 祈 って、「あなたはわが 神 だ、わたしを 救 え」と 言 う。
18 これらの 人 は 知 ることがなく、また 悟 ることがない。その 目 はふさがれて 見 ることができず、その 心 は 鈍 くなって 悟 ることができない。
19 その 心 のうちに 思 うことをせず、また 知識 がなく、悟 りがないために、「わたしはその 半 ばを 火 に 燃 やし、またその 炭火 の 上 でパンを 焼 き、肉 をあぶって 食 べ、その 残 りの 木 をもって 憎 むべきものを 造 るのか。木 のはしくれの 前 にひれ 伏 すのか」と 言 う 者 もない。
20 彼 は 灰 を 食 い、迷 った 心 に 惑 わされて、おのれを 救 うことができず、また「わが 右 の 手 に 偽 りがあるではないか」と 言 わない。
21 ヤコブよ、イスラエルよ、これらの 事 を 心 にとめよ。あなたはわがしもべだから。わたしはあなたを 造 った、あなたはわがしもべだ。イスラエルよ、わたしはあなたを 忘 れない。
22 わたしはあなたのとがを 雲 のように 吹 き 払 い、あなたの 罪 を 霧 のように 消 した。わたしに 立 ち 返 れ、わたしはあなたをあがなったから。
23 天 よ、歌 え、主 がこの 事 をなされたから。地 の 深 き 所 よ、呼 ばわれ。もろもろの 山 よ、林 およびその 中 のもろもろの 木 よ、声 を 放 って 歌 え。主 はヤコブをあがない、イスラエルのうちに 栄光 をあらわされたから。
24 あなたをあがない、あなたを 胎内 に 造 られた 主 はこう 言 われる、「わたしは 主 である。わたしはよろずの 物 を 造 り、ただわたしだけが 天 をのべ、地 をひらき、――だれがわたしと 共 にいたか――
25 偽 る 物 のしるしをむなしくし、占 う 者 を 狂 わせ、賢 い 者 をうしろに 退 けて、その 知識 を 愚 かにする。
26 わたしは、わがしもべの 言葉 を 遂 げさせ、わが 使 の 計 りごとを 成 らせ、エルサレムについては、『これは 民 の 住 む 所 となる』と 言 い、ユダのもろもろの 町 については、『ふたたび 建 てられる、わたしはその 荒 れ 跡 を 興 そう』と 言 い、
27 また 淵 については、『かわけ、わたしはあなたのもろもろの 川 を 干 す』と 言 い、
28 またクロスについては、『彼 はわが 牧者、わが 目的 をことごとくなし 遂 げる』と 言 い、エルサレムについては、『ふたたび 建 てられる』と 言 い、神殿 については、『あなたの 基 がすえられる』と 言 う」。
Chapter 45
1 わたしはわが 受膏者 クロスの 右 の 手 をとって、もろもろの 国 をその 前 に 従 わせ、もろもろの 王 の 腰 を 解 き、とびらをその 前 に 開 かせて、門 を 閉 じさせない、と 言 われる 主 はその 受膏者 クロスにこう 言 われる、
2 「わたしはあなたの 前 に 行 って、もろもろの 山 を 平 らにし、青銅 のとびらをこわし、鉄 の 貫 の 木 を 断 ち 切 り、
3 あなたに、暗 い 所 にある 財宝 と、ひそかな 所 に 隠 した 宝物 とを 与 えて、わたしは 主、あなたの 名 を 呼 んだイスラエルの 神 であることをあなたに 知 らせよう。
4 わがしもべヤコブのために、わたしの 選 んだイスラエルのために、わたしはあなたの 名 を 呼 んだ。あなたがわたしを 知 らなくても、わたしはあなたに 名 を 与 えた。
5 わたしは 主 である。わたしのほかに 神 はない、ひとりもない。あなたがわたしを 知 らなくても、わたしはあなたを 強 くする。
6 これは 日 の 出 る 方 から、また 西 の 方 から、人々 がわたしのほかに 神 のないことを 知 るようになるためである。わたしは 主 である、わたしのほかに 神 はない。
7 わたしは 光 をつくり、また 暗 きを 創造 し、繁栄 をつくり、またわざわいを 創造 する。わたしは 主 である、すべてこれらの 事 をなす 者 である。
8 天 よ、上 より 水 を 注 げ、雲 は 義 を 降 らせよ。地 は 開 けて 救 を 生 じ、また 義 をも、生 えさせよ。主 なるわたしはこれを 創造 した。
9 陶器 が 陶器 師 と 争 うように、おのれを 造 った 者 と 争 う 者 はわざわいだ。粘土 は 陶器 師 にむかって『あなたは 何 を 造 るか』と 言 い、あるいは『あなたの 造 った 物 には 手 がない』と 言 うだろうか。
10 父 にむかって『あなたは、なぜ 子 をもうけるのか』と 言 い、あるいは 女 にむかって『あなたは、なぜ 産 みの 苦 しみをするのか』と 言 う 者 はわざわいだ」。
11 イスラエルの 聖者、イスラエルを 造 られた 主 はこう 言 われる、「あなたがたは、わが 子 らについてわたしに 問 い、またわが 手 のわざについてわたしに 命 ずるのか。
12 わたしは 地 を 造 って、その 上 に 人 を 創造 した。わたしは 手 をもって 天 をのべ、その 万軍 を 指揮 した。
13 わたしは 義 をもってクロスを 起 した。わたしは 彼 のすべての 道 をまっすぐにしよう。彼 はわが 町 を 建 て、わが 捕囚 を 価 のためでなく、また 報 いのためでもなく 解 き 放 つ」と 万軍 の 主 は 言 われる。
14 主 はこう 言 われる、「エジプトの 富 と、エチオピヤの 商品 と、たけの 高 いセバびととはあなたに 来 て、あなたのものとなり、あなたに 従 い、彼 らは 鎖 につながれて 来 て、あなたの 前 にひれ 伏 し、あなたに 願 って 言 う、『神 はただあなたと 共 にいまし、このほかに 神 はなく、ひとりもない』」。
15 イスラエルの 神、救主 よ、まことに、あなたはご 自分 を 隠 しておられる 神 である。
16 偶像 を 造 る 者 は 皆 恥 を 負 い、はずかしめを 受 け、ともに、あわてふためいて 退 く。
17 しかし、イスラエルは 主 に 救 われて、とこしえの 救 を 得 る。あなたがたは 世々 かぎりなく、恥 を 負 わず、はずかしめを 受 けない。
18 天 を 創造 された 主、すなわち 神 であってまた 地 をも 造 り 成 し、これを 堅 くし、いたずらにこれを 創造 されず、これを 人 のすみかに 造 られた 主 はこう 言 われる、「わたしは 主 である、わたしのほかに 神 はない。
19 わたしは 隠 れたところ、地 の 暗 い 所 で 語 らず、ヤコブの 子孫 に『わたしを 尋 ねるのはむだだ』と 言 わなかった。主 なるわたしは 正 しい 事 を 語 り、まっすぐな 事 を 告 げる。
20 もろもろの 国 からのがれてきた 者 よ、集 まってきて、共 に 近寄 れ。木像 をにない、救 うことのできない 神 に 祈 る 者 は 無知 である。
21 あなたがたの 言 い 分 を 持 ってきて 述 べよ。また 共 に 相談 せよ。この 事 をだれがいにしえから 示 したか。だれが 昔 から 告 げたか。わたし、すなわち 主 ではなかったか。わたしのほかに 神 はない。わたしは 義 なる 神、救主 であって、わたしのほかに 神 はない。
22 地 の 果 なるもろもろの 人 よ、わたしを 仰 ぎのぞめ、そうすれば 救 われる。わたしは 神 であって、ほかに 神 はないからだ。
23 わたしは 自分 をさして 誓 った、わたしの 口 から 出 た 正 しい 言葉 は 帰 ることがない、『すべてのひざはわが 前 にかがみ、すべての 舌 は 誓 いをたてる』。
24 人 はわたしについて 言 う、『正義 と 力 とは 主 にのみある』と。人々 は 主 にきたり、主 にむかって 怒 る 者 は 皆 恥 を 受 ける。
25 しかしイスラエルの 子孫 は 皆 主 によって 勝 ち 誇 ることができる」。
Chapter 46
1 ベルは 伏 し、ネボはかがみ、彼 らの 像 は 獣 と 家畜 との 上 にある。あなたがたが 持 ち 歩 いたものは 荷 となり、疲 れた 獣 の 重荷 となった。
2 彼 らはかがみ、彼 らは 共 に 伏 し、重荷 となった 者 を 救 うことができずかえって、自分 は 捕 われて 行 く。
3 「ヤコブの 家 よ、イスラエルの 家 の 残 ったすべての 者 よ、生 れ 出 た 時 から、わたしに 負 われ、胎 を 出 た 時 から、わたしに 持 ち 運 ばれた 者 よ、わたしに 聞 け。
4 わたしはあなたがたの 年老 いるまで 変 らず、白髪 となるまで、あなたがたを 持 ち 運 ぶ。わたしは 造 ったゆえ、必 ず 負 い、持 ち 運 び、かつ 救 う。
5 あなたがたは、わたしをだれにたぐい、だれと 等 しくし、だれにくらべ、かつなぞらえようとするのか。
6 彼 らは 袋 からこがねを 注 ぎ 出 し、はかりをもって、しろがねをはかり、金 細工人 を 雇 って、それを 神 に 造 らせ、これにひれ 伏 して 拝 む。
7 彼 らはこれをもたげて 肩 に 載 せ、持 って 行 って、その 所 に 置 き、そこに 立 たせる。これはその 所 から 動 くことができない。人 がこれに 呼 ばわっても 答 えることができない。また 彼 をその 悩 みから 救 うことができない。
8 あなたがたはこの 事 をおぼえ、よく 考 えよ。そむける 者 よ、この 事 を 心 にとめよ、
9 いにしえよりこのかたの 事 をおぼえよ。わたしは 神 である、わたしのほかに 神 はない。わたしは 神 である、わたしと 等 しい 者 はない。
10 わたしは 終 りの 事 を 初 めから 告 げ、まだなされない 事 を 昔 から 告 げて 言 う、『わたしの 計 りごとは 必 ず 成 り、わが 目的 をことごとくなし 遂 げる』と。
11 わたしは 東 から 猛禽 を 招 き、遠 い 国 からわが 計 りごとを 行 う 人 を 招 く。わたしはこの 事 を 語 ったゆえ、必 ずこさせる。わたしはこの 事 をはかったゆえ、必 ず 行 う。
12 心 をかたくなにして、救 に 遠 い 者 よ、わたしに 聞 け。
13 わたしはわが 救 を 近 づかせるゆえ、その 来 ることは 遠 くない。わが 救 はおそくない。わたしは 救 をシオンに 与 え、わが 栄光 をイスラエルに 与 える」。
Chapter 47
1 処女 なるバビロンの 娘 よ、下 って、ちりの 中 にすわれ。カルデヤびとの 娘 よ、王座 のない 地 にすわれ。あなたはもはや、やさしく、たおやかな 女 ととなえられることはない。
2 石 うすをとって 粉 をひけ、顔 おおいを 取 り 去 り、うちぎを 脱 ぎ、すねをあらわして 川 を 渡 れ。
3 あなたの 裸 はあらわれ、あなたの 恥 は 見 られる。わたしはあだを 報 いて、何人 とをも 助 けない。
4 われわれをあがなう 者 はその 名 を 万軍 の 主 といい、イスラエルの 聖者 である。
5 カルデヤびとの 娘 よ、黙 してすわれ、また 暗 い 所 にはいれ。あなたはもはや、もろもろの 国 の 女王 ととなえられることはない。
6 わたしはわが 民 を 憤 り、わが 嗣 業 を 汚 して、これをあなたの 手 に 渡 した。あなたはこれに、あわれみを 施 さず、年老 いた 者 の 上 に、はなはだ 重 いくびきを 負 わせた。
7 あなたは 言 った、「わたしは、とこしえに 女王 となる」と。そして、あなたはこれらの 事 を 心 にとめず、またその 終 りを 思 わなかった。
8 楽 しみにふけり、安 らかにおり、心 のうちに「ただわたしだけで、わたしのほかにだれもなく、わたしは 寡婦 となることはない、また 子 を 失 うことはない」と 言 う 者 よ、今 この 事 を 聞 け。
9 これらの二つの 事 は一 日 のうちに、またたくまにあなたに 臨 む。すなわち 子 を 失 い、寡婦 となる 事 はたといあなたが 多 くの 魔術 を 行 い、魔法 の 大 いなる 力 をもってしてもことごとくあなたに 臨 む。
10 あなたは 自分 の 悪 に 寄 り 頼 んで 言 う、「わたしを 見 る 者 はない」と。あなたの 知恵 と、あなたの 知識 とはあなたを 惑 わした。あなたは 心 のうちに 言 った、「ただわたしだけで、わたしのほかにだれもない」と。
11 しかし、わざわいが、あなたに 臨 む、あなたは、それをあがなうことができない。なやみが、あなたを 襲 う、あなたは、それをつぐなうことができない。滅 びが、にわかにあなたに 臨 む、あなたは、それについて 何 も 知 らない。
12 あなたが 若 い 時 から 勤 め 行 ったあなたの 魔法 と、多 くの 魔術 とをもって 立 ちむかってみよ、あるいは 成功 するかもしれない、あるいは 敵 を 恐 れさせるかもしれない。
13 あなたは 多 くの 計 りごとによってうみ 疲 れた。かの 天 を 分 かつ 者、星 を 見 る 者、新月 によって、あなたに 臨 む 事 を 告 げる 者 を 立 ちあがらせて、あなたを 救 わせてみよ。
14 見 よ、彼 らはわらのようになって、火 に 焼 き 滅 ぼされ、自分 の 身 を 炎 の 勢 いから、救 い 出 すことができない。その 火 は 身 を 暖 める 炭火 ではない、またその 前 にすわるべき 火 でもない。
15 あなたが 勤 めて 行 ったものと、あなたの 若 い 時 からあなたと 売 り 買 いした 者 とは、ついにこのようになる。彼 らはめいめい 自分 の 方向 にさすらいゆき、ひとりもあなたを 救 う 者 はない。
Chapter 48
1 ヤコブの 家 よ、これを 聞 け。あなたがたはイスラエルの 名 をもってとなえられ、ユダの 腰 から 出、主 の 名 によって 誓 い、イスラエルの 神 をとなえるけれども、真実 をもってせず、正義 をもってしない。
2 彼 らはみずから 聖 なる 都 のものととなえ、イスラエルの 神 に 寄 り 頼 む。その 名 は 万軍 の 主 という。
3 「わたしはさきに 成 った 事 を、いにしえから 告 げた。わたしは 口 から 出 して 彼 らに 知 らせた。わたしは、にわかにこの 事 を 行 い、そして 成 った。
4 わたしはあなたが、かたくなで、その 首 は 鉄 の 筋、その 額 は 青銅 であることを 知 るゆえに、
5 いにしえから、かの 事 をあなたに 告 げ、その 成 らないさきに、これをあなたに 聞 かせた。そうでなければ、あなたは 言 うだろう、『わが 偶像 がこれをしたのだ、わが 刻 んだ 像 と、鋳 た 像 がこれを 命 じたのだ』と。
6 あなたはすでに 聞 いた、すべてこれが 成 ったことを 見 よ。あなたがたはこれを 宣 べ 伝 えないのか。わたしは 今 から 新 しい 事、あなたがまだ 知 らない 隠 れた 事 をあなたに 聞 かせよう。
7 これらの 事 はいま 創造 されたので、いにしえからあったのではない。この 日 以前 には、あなたはこれを 聞 かなかった。そうでなければ、あなたは 言 うだろう、『見 よ、わたしはこれを 知 っていた』と。
8 あなたはこれを 聞 くこともなく、知 ることもなく、あなたの 耳 は、いにしえから 開 かれなかった。わたしはあなたが 全 く 不信実 で、生 れながら 反逆者 ととなえられたことを 知 っていたからである。
9 わが 名 のために、わたしは 怒 りをおそくする。わが 誉 のために、わたしはこれをおさえて、あなたを 断 ち 滅 ぼすことをしない。
10 見 よ、わたしはあなたを 練 った。しかし 銀 のようにではなくて、苦 しみの 炉 をもってあなたを 試 みた。
11 わたしは 自分 のために、自分 のためにこれを 行 う。どうしてわが 名 を 汚 させることができよう。わたしはわが 栄光 をほかの 者 に 与 えることをしない。
12 ヤコブよ、わたしの 召 したイスラエルよ、わたしに 聞 け。わたしはそれだ、わたしは 初 めであり、わたしはまた 終 りである。
13 わが 手 は 地 の 基 をすえ、わが 右 の 手 は 天 をのべた。わたしが 呼 ぶと、彼 らはもろともに 立 つ。
14 あなたがたは 皆 集 まって 聞 け。彼 らのうち、だれがこれらの 事 を 告 げたか。主 の 愛 せられる 彼 は 主 のみこころをバビロンに 行 い、その 腕 はカルデヤびとの 上 に 臨 む。
15 語 ったのは、ただわたしであって、わたしは 彼 を 召 した。わたしは 彼 をこさせた。彼 はその 道 に 栄 える。
16 あなたがたはわたしに 近寄 って、これを 聞 け。わたしは 初 めから、ひそかに 語 らなかった。それが 成 った 時 から、わたしはそこにいたのだ」。いま 主 なる 神 は、わたしとその 霊 とをつかわされた。
17 あなたのあがない 主、イスラエルの 聖者、主 はこう 言 われる、「わたしはあなたの 神、主 である。わたしは、あなたの 利益 のために、あなたを 教 え、あなたを 導 いて、その 行 くべき 道 に 行 かせる。
18 どうか、あなたはわたしの 戒 めに 聞 き 従 うように。そうすれば、あなたの 平安 は 川 のように、あなたの 義 は 海 の 波 のようになり、
19 あなたのすえは 砂 のように、あなたの 子孫 は 砂粒 のようになって、その 名 はわが 前 から 断 たれることなく、滅 ぼされることはない」。
20 あなたがたはバビロンから 出、カルデヤからのがれよ。喜 びの 声 をもってこれをのべ 聞 かせ、地 の 果 にまで 語 り 伝 え、「主 はそのしもべヤコブをあがなわれた」と 言 え。
21 主 が 彼 らを 導 いて、さばくを 通 らせられたとき、彼 らは、かわいたことがなかった。主 は 彼 らのために 岩 から 水 を 流 れさせ、また 岩 を 裂 かれると、水 がほとばしり 出 た。
22 主 は 言 われた、「悪 い 者 には 平安 がない」と。
Chapter 49
1 海沿 いの 国々 よ、わたしに 聞 け。遠 いところのもろもろの 民 よ、耳 を 傾 けよ。主 はわたしを 生 れ 出 た 時 から 召 し、母 の 胎 を 出 た 時 からわが 名 を 語 り 告 げられた。
2 主 はわが 口 を 鋭利 なつるぎとなし、わたしをみ 手 の 陰 にかくし、とぎすました 矢 となして、箙 にわたしを 隠 された。
3 また、わたしに 言 われた、「あなたはわがしもべ、わが 栄光 をあらわすべきイスラエルである」と。
4 しかし、わたしは 言 った、「わたしはいたずらに 働 き、益 なく、むなしく 力 を 費 した。しかもなお、まことにわが 正 しきは 主 と 共 にあり、わが 報 いはわが 神 と 共 にある」と。
5 ヤコブをおのれに 帰 らせ、イスラエルをおのれのもとに 集 めるために、わたしを 腹 の 中 からつくってそのしもべとされた 主 は 言 われる。(わたしは 主 の 前 に 尊 ばれ、わが 神 はわが 力 となられた)
6 主 は 言 われる、「あなたがわがしもべとなって、ヤコブのもろもろの 部族 をおこし、イスラエルのうちの 残 った 者 を 帰 らせることは、いとも 軽 い 事 である。わたしはあなたを、もろもろの 国 びとの 光 となして、わが 救 を 地 の 果 にまでいたらせよう」と。
7 イスラエルのあがない 主、イスラエルの 聖者 なる 主 は、人 に 侮 られる 者、民 に 忌 みきらわれる 者、つかさたちのしもべにむかってこう 言 われる、「もろもろの 王 は 見 て、立 ちあがり、もろもろの 君 は 立 って、拝 する。これは 真実 なる 主、イスラエルの 聖者 が、あなたを 選 ばれたゆえである」。
8 主 はこう 言 われる、「わたしは 恵 みの 時 に、あなたに 答 え、救 の 日 にあなたを 助 けた。わたしはあなたを 守 り、あなたを 与 えて 民 の 契約 とし、国 を 興 し、荒 れすたれた 地 を 嗣 業 として 継 がせる。
9 わたしは 捕 えられた 人 に『出 よ』と 言 い、暗 きにおる 者 に『あらわれよ』と 言 う。彼 らは 道 すがら 食 べることができ、すべての 裸 の 山 にも 牧草 を 得 る。
10 彼 らは 飢 えることがなく、かわくこともない。また 熱 い 風 も、太陽 も 彼 らを 撃 つことはない。彼 らをあわれむ 者 が 彼 らを 導 き、泉 のほとりに 彼 らを 導 かれるからだ。
11 わたしは、わがもろもろの 山 を 道 とし、わが 大路 を 高 くする。
12 見 よ、人々 は 遠 くから 来 る。見 よ、人々 は 北 から 西 から、またスエネの 地 から 来 る」。
13 天 よ、歌 え、地 よ、喜 べ。もろもろの 山 よ、声 を 放 って 歌 え。主 はその 民 を 慰 め、その 苦 しむ 者 をあわれまれるからだ。
14 しかしシオンは 言 った、「主 はわたしを 捨 て、主 はわたしを 忘 れられた」と。
15 「女 がその 乳 のみ 子 を 忘 れて、その 腹 の 子 を、あわれまないようなことがあろうか。たとい 彼 らが 忘 れるようなことがあっても、わたしは、あなたを 忘 れることはない。
16 見 よ、わたしは、たなごころにあなたを 彫 り 刻 んだ。あなたの 石 がきは 常 にわが 前 にある。
17 あなたを 建 てる 者 は、あなたをこわす 者 を 追 い 越 し、あなたを 荒 した 者 は、あなたから 出 て 行 く。
18 あなたの 目 をあげて 見 まわせ。彼 らは 皆 集 まって、あなたのもとに 来 る。主 は 言 われる、わたしは 生 きている、あなたは 彼 らを 皆、飾 りとして 身 につけ、花嫁 の 帯 のようにこれを 結 ぶ。
19 あなたの 荒 れ、かつすたれた 所、こわされた 地 は、住 む 人 の 多 いために 狭 くなり、あなたを、のみつくした 者 は、はるかに 離 れ 去 る。
20 あなたが 子 を 失 った 後 に 生 れた 子 らは、なおあなたの 耳 に 言 う、『この 所 はわたしには 狭 すぎる、わたしのために 住 むべき 所 を 得 させよ』と。
21 その 時 あなたは 心 のうちに 言 う、『だれがわたしのためにこれらの 者 を 産 んだのか。わたしは 子 を 失 って、子 をもたない。わたしは 捕 われ、かつ 追 いやられた。だれがこれらの 者 を 育 てたのか。見 よ、わたしはひとり 残 された。これらの 者 はどこから 来 たのか』と」。
22 主 なる 神 はこう 言 われる、「見 よ、わたしは 手 をもろもろの 国 にむかってあげ、旗 をもろもろの 民 にむかって 立 てる。彼 らはそのふところにあなたの 子 らを 携 え、その 肩 にあなたの 娘 たちを 載 せて 来 る。
23 もろもろの 王 は、あなたの 養父 となり、その 王妃 たちは、あなたの 乳母 となり、彼 らはその 顔 を 地 につけて、あなたにひれ 伏 し、あなたの 足 のちりをなめる。こうして、あなたはわたしが 主 であることを 知 る。わたしを 待 ち 望 む 者 は 恥 をこうむることがない」。
24 勇士 が 奪 った 獲物 をどうして 取 り 返 すことができようか。暴君 がかすめた 捕虜 をどうして 救 い 出 すことができようか。
25 しかし 主 はこう 言 われる、「勇士 がかすめた 捕虜 も 取 り 返 され、暴君 が 奪 った 獲物 も 救 い 出 される。わたしはあなたと 争 う 者 と 争 い、あなたの 子 らを 救 うからである。
26 わたしはあなたをしえたげる 者 にその 肉 を 食 わせ、その 血 を 新 しい 酒 のように 飲 ませて 酔 わせる。こうして、すべての 人 はわたしが 主 であって、あなたの 救主、またあなたのあがない 主、ヤコブの 全能者 であることを 知 るようになる」。
Chapter 50
1 主 はこう 言 われる、「わたしがあなたがたの 母 を 去 らせたその 離縁 状 は、どこにあるか。わたしはどの 債 主 にあなたがたを 売 りわたしたか。見 よ、あなたがたは、その 不義 のために 売 られ、あなたがたの 母 は、あなたがたのとがのために 出 されたのだ。
2 わたしが 来 たとき、なぜひとりもいなかったか。わたしが 呼 んだとき、なぜひとりも 答 える 者 がなかったか。わたしの 手 が 短 くて、あがなうことができないのか。わたしは 救 う 力 を 持 たないのか。見 よ、わたしが、しかると 海 はかれ、川 は 荒野 となり、その 中 の 魚 は 水 がないために、かわき 死 んで 悪臭 を 放 つ。
3 わたしは 黒 い 衣 を 天 に 着 せ、荒布 をもってそのおおいとする」。
4 主 なる 神 は 教 をうけた 者 の 舌 をわたしに 与 えて、疲 れた 者 を 言葉 をもって 助 けることを 知 らせ、また 朝 ごとにさまし、わたしの 耳 をさまして、教 をうけた 者 のように 聞 かせられる。
5 主 なる 神 はわたしの 耳 を 開 かれた。わたしは、そむくことをせず、退 くことをしなかった。
6 わたしを 打 つ 者 に、わたしの 背 をまかせ、わたしのひげを 抜 く 者 に、わたしのほおをまかせ、恥 とつばきとを 避 けるために、顔 をかくさなかった。
7 しかし 主 なる 神 はわたしを 助 けられる。それゆえ、わたしは 恥 じることがなかった。それゆえ、わたしは 顔 を 火打石 のようにした。わたしは 決 してはずかしめられないことを 知 る。
8 わたしを 義 とする 者 が 近 くおられる。だれがわたしと 争 うだろうか、われわれは 共 に 立 とう。わたしのあだはだれか、わたしの 所 へ 近 くこさせよ。
9 見 よ、主 なる 神 はわたしを 助 けられる。だれがわたしを 罪 に 定 めるだろうか。見 よ、彼 らは 皆 衣 のようにふるび、しみのために 食 いつくされる。
10 あなたがたのうち 主 を 恐 れ、そのしもべの 声 に 聞 き 従 い、暗 い 中 を 歩 いて 光 を 得 なくても、なお 主 の 名 を 頼 み、おのれの 神 にたよる 者 はだれか。
11 見 よ、火 を 燃 やし、たいまつをともす 者 よ、皆 その 火 の 炎 の 中 を 歩 め、またその 燃 やした、たいまつの 中 を 歩 め。あなたがたは、これをわたしの 手 から 受 けて、苦 しみのうちに 伏 し 倒 れる。
Chapter 51
1 「義 を 追 い 求 め、主 を 尋 ね 求 める 者 よ、わたしに 聞 け。あなたがたの 切 り 出 された 岩 と、あなたがたの 掘 り 出 された 穴 とを 思 いみよ。
2 あなたがたの 父 アブラハムと、あなたがたを 産 んだサラとを 思 いみよ。わたしは 彼 をただひとりであったときに 召 し、彼 を 祝福 して、その 子孫 を 増 し 加 えた。
3 主 はシオンを 慰 め、またそのすべて 荒 れた 所 を 慰 めて、その 荒野 をエデンのように、そのさばくを 主 の 園 のようにされる。こうして、その 中 に 喜 びと 楽 しみとがあり、感謝 と 歌 の 声 とがある。
4 わが 民 よ、わたしに 聞 け、わが 国 びとよ、わたしに 耳 を 傾 けよ。律法 はわたしから 出、わが 道 はもろもろの 民 の 光 となる。
5 わが 義 はすみやかに 近 づき、わが 救 は 出 て 行 った。わが 腕 はもろもろの 民 を 治 める。海沿 いの 国々 はわたしを 待 ち 望 み、わが 腕 に 寄 り 頼 む。
6 目 をあげて 天 を 見、また 下 なる 地 を 見 よ。天 は 煙 のように 消 え、地 は 衣 のようにふるび、その 中 に 住 む 者 は、ぶよのように 死 ぬ。しかし、わが 救 はとこしえにながらえ、わが 義 はくじけることがない。
7 義 を 知 る 者 よ、心 のうちにわが 律法 をたもつ 者 よ、わたしに 聞 け。人 のそしりを 恐 れてはならない、彼 らのののしりに 驚 いてはならない。
8 彼 らは 衣 のように、しみに 食 われ、羊 の 毛 のように 虫 に 食 われるからだ。しかし、わが 義 はとこしえにながらえ、わが 救 はよろず 代 に 及 ぶ」。
9 主 のかいなよ、さめよ、さめよ、力 を 着 よ。さめて、いにしえの 日、昔 の 代 にあったようになれ。ラハブを 切 り 殺 し、龍 を 刺 し 貫 いたのは、あなたではなかったか。
10 海 をかわかし、大 いなる 淵 の 水 をかわかし、また 海 の 深 き 所 を、あがなわれた 者 の 過 ぎる 道 とされたのは、あなたではなかったか。
11 主 にあがなわれた 者 は、歌 うたいつつ、シオンに 帰 ってきて、そのこうべに、とこしえの 喜 びをいただき、彼 らは 喜 びと 楽 しみとを 得、悲 しみと 嘆 きとは 逃 げ 去 る。
12 「わたしこそあなたを 慰 める 者 だ。あなたは 何者 なれば、死 ぬべき 人 を 恐 れ、草 のようになるべき 人 の 子 を 恐 れるのか。
13 天 をのべ、地 の 基 をすえられたあなたの 造 り 主、主 を 忘 れて、なぜ、しえたげる 者 が 滅 ぼそうと 備 えをするとき、その 憤 りのゆえに 常 にひねもす 恐 れるのか。しえたげる 者 の 憤 りはどこにあるか。
14 身 をかがめている 捕 われ 人 は、すみやかに 解 かれて、死 ぬことなく、穴 にくだることなく、その 食物 はつきることがない。
15 わたしは 海 をふるわせ、その 波 をなりどよめかすあなたの 神、主 である。その 名 を 万軍 の 主 という。
16 わたしはわが 言葉 をあなたの 口 におき、わが 手 の 陰 にあなたを 隠 した。こうして、わたしは 天 をのべ、地 の 基 をすえ、シオンにむかって、あなたはわが 民 であると 言 う」。
17 エルサレムよ、起 きよ、起 きよ、立 て。あなたはさきに 主 の 手 から 憤 りの 杯 をうけて 飲 み、よろめかす 大杯 を、滓 までも 飲 みほした。
18 その 産 んだもろもろの 子 のなかに、自分 を 導 く 者 なく、その 育 てたもろもろの 子 のなかに、自分 の 手 をとる 者 がない。
19 これら二つの 事 があなたに 臨 んだ――だれがあなたと 共 に 嘆 くだろうか――荒廃 と 滅亡、ききんとつるぎ。だれがあなたを 慰 めるだろうか。
20 あなたの 子 らは 息 絶 えだえになり、網 にかかった、かもしかのように、すべてのちまたのすみに 横 たわり、主 の 憤 りと、あなたの 神 の 責 めとは、彼 らに 満 ちている。
21 それゆえ、苦 しめる 者、酒 にではなく 酔 っている 者 よ、これを 聞 け。
22 あなたの 主、おのが 民 の 訴 えを 弁護 されるあなたの 神、主 はこう 言 われる、「見 よ、わたしはよろめかす 杯 をあなたの 手 から 取 り 除 き、わが 憤 りの 大杯 を 取 り 除 いた。あなたは 再 びこれを 飲 むことはない。
23 わたしはこれをあなたを 悩 ます 者 の 手 におく。彼 らはさきにあなたにむかって 言 った、『身 をかがめよ、われわれは 越 えていこう』と。そしてあなたはその 背 を 地 のようにし、ちまたのようにして、彼 らの 越 えていくにまかせた」。
Chapter 52
1 シオンよ、さめよ、さめよ、力 を 着 よ。聖 なる 都 エルサレムよ、美 しい 衣 を 着 よ。割礼 を 受 けない 者 および 汚 れた 者 は、もはやあなたのところに、はいることがないからだ。
2 捕 われたエルサレムよ、あなたの 身 からちりを 振 り 落 せ、起 きよ。捕 われたシオンの 娘 よ、あなたの 首 のなわを 解 きすてよ。
3 主 はこう 言 われる、「あなたがたは、ただで 売 られた。金 を 出 さずにあがなわれる」。
4 主 なる 神 はこう 言 われる、「わが 民 はさきにエジプトへ 下 って 行 って、かしこに 寄留 した。またアッスリヤびとはゆえなく 彼 らをしえたげた。
5 それゆえ、今 わたしはここに 何 をしようか。わが 民 はゆえなく 捕 われた」と 主 は 言 われる。主 は 言 われる、「彼 らをつかさどる 者 はわめき、わが 名 は 常 にひねもす 侮 られる。
6 それゆえ、わが 民 はわが 名 を 知 るにいたる。その 日 には 彼 らはこの 言葉 を 語 る 者 がわたしであることを 知 る。わたしはここにおる」。
7 よきおとずれを 伝 え、平和 を 告 げ、よきおとずれを 伝 え、救 を 告 げ、シオンにむかって「あなたの 神 は 王 となられた」と 言 う 者 の 足 は 山 の 上 にあって、なんと 麗 しいことだろう。
8 聞 けよ、あなたの 見張 びとは 声 をあげて、共 に 喜 び 歌 っている。彼 らは 目 と 目 と 相 合 わせて、主 がシオンに 帰 られるのを 見 るからだ。
9 エルサレムの 荒 れすたれた 所 よ、声 を 放 って 共 に 歌 え。主 はその 民 を 慰 め、エルサレムをあがなわれたからだ。
10 主 はその 聖 なるかいなを、もろもろの 国 びとの 前 にあらわされた。地 のすべての 果 は、われわれの 神 の 救 を 見 る。
11 去 れよ、去 れよ、そこを 出 て、汚 れた 物 にさわるな。その 中 を 出 よ、主 の 器 をになう 者 よ、おのれを 清 く 保 て。
12 あなたがたは 急 いで 出 るに 及 ばない、また、とんで 行 くにも 及 ばない。主 はあなたがたの 前 に 行 き、イスラエルの 神 はあなたがたのしんがりとなられるからだ。
13 見 よ、わがしもべは 栄 える。彼 は 高 められ、あげられ、ひじょうに 高 くなる。
14 多 くの 人 が 彼 に 驚 いたように――彼 の 顔 だちは、そこなわれて 人 と 異 なり、その 姿 は 人 の 子 と 異 なっていたからである――
15 彼 は 多 くの 国民 を 驚 かす。王 たちは 彼 のゆえに 口 をつむぐ。それは 彼 らがまだ 伝 えられなかったことを 見、まだ 聞 かなかったことを 悟 るからだ。
Chapter 53
1 だれがわれわれの 聞 いたことを 信 じ 得 たか。主 の 腕 は、だれにあらわれたか。
2 彼 は 主 の 前 に 若木 のように、かわいた 土 から 出 る 根 のように 育 った。彼 にはわれわれの 見 るべき 姿 がなく、威厳 もなく、われわれの 慕 うべき 美 しさもない。
3 彼 は 侮 られて 人 に 捨 てられ、悲 しみの 人 で、病 を 知 っていた。また 顔 をおおって 忌 みきらわれる 者 のように、彼 は 侮 られた。われわれも 彼 を 尊 ばなかった。
4 まことに 彼 はわれわれの 病 を 負 い、われわれの 悲 しみをになった。しかるに、われわれは 思 った、彼 は 打 たれ、神 にたたかれ、苦 しめられたのだと。
5 しかし 彼 はわれわれのとがのために 傷 つけられ、われわれの 不義 のために 砕 かれたのだ。彼 はみずから 懲 しめをうけて、われわれに 平安 を 与 え、その 打 たれた 傷 によって、われわれはいやされたのだ。
6 われわれはみな 羊 のように 迷 って、おのおの 自分 の 道 に 向 かって 行 った。主 はわれわれすべての 者 の 不義 を、彼 の 上 におかれた。
7 彼 はしえたげられ、苦 しめられたけれども、口 を 開 かなかった。ほふり 場 にひかれて 行 く 小羊 のように、また 毛 を 切 る 者 の 前 に 黙 っている 羊 のように、口 を 開 かなかった。
8 彼 は 暴虐 なさばきによって 取 り 去 られた。その 代 の 人 のうち、だれが 思 ったであろうか、彼 はわが 民 のとがのために 打 たれて、生 けるものの 地 から 断 たれたのだと。
9 彼 は 暴虐 を 行 わず、その 口 には 偽 りがなかったけれども、その 墓 は 悪 しき 者 と 共 に 設 けられ、その 塚 は 悪 をなす 者 と 共 にあった。
10 しかも 彼 を 砕 くことは 主 のみ 旨 であり、主 は 彼 を 悩 まされた。彼 が 自分 を、とがの 供 え 物 となすとき、その 子孫 を 見 ることができ、その 命 をながくすることができる。かつ 主 のみ 旨 が 彼 の 手 によって 栄 える。
11 彼 は 自分 の 魂 の 苦 しみにより 光 を 見 て 満足 する。義 なるわがしもべはその 知識 によって、多 くの 人 を 義 とし、また 彼 らの 不義 を 負 う。
12 それゆえ、わたしは 彼 に 大 いなる 者 と 共 に 物 を 分 かち 取 らせる。彼 は 強 い 者 と 共 に 獲物 を 分 かち 取 る。これは 彼 が 死 にいたるまで、自分 の 魂 をそそぎだし、とがある 者 と 共 に 数 えられたからである。しかも 彼 は 多 くの 人 の 罪 を 負 い、とがある 者 のためにとりなしをした。
Chapter 54
1 「子 を 産 まなかったうまずめよ、歌 え。産 みの 苦 しみをしなかった 者 よ、声 を 放 って 歌 いよばわれ。夫 のない 者 の 子 は、とついだ 者 の 子 よりも 多 い」と 主 は 言 われる。
2 「あなたの 天幕 の 場所 を 広 くし、あなたのすまいの 幕 を 張 りひろげ、惜 しむことなく、あなたの 綱 を 長 くし、あなたの 杭 を 強固 にせよ。
3 あなたは 右 に 左 にひろがり、あなたの 子孫 はもろもろの 国 を 獲、荒 れすたれた 町々 をも 住民 で 満 たすからだ。
4 恐 れてはならない。あなたは 恥 じることがない。あわてふためいてはならない。あなたは、はずかしめられることがない。あなたは 若 い 時 の 恥 を 忘 れ、寡婦 であった 時 のはずかしめを、再 び 思 い 出 すことがない。
5 あなたを 造 られた 者 はあなたの 夫 であって、その 名 は 万軍 の 主。あなたをあがなわれる 者 は、イスラエルの 聖者 であって、全 地 の 神 ととなえられる。
6 捨 てられて 心 悲 しむ 妻、また 若 い 時 にとついで 出 された 妻 を 招 くように 主 はあなたを 招 かれた」とあなたの 神 は 言 われる。
7 「わたしはしばしばあなたを 捨 てたけれども、大 いなるあわれみをもってあなたを 集 める。
8 あふれる 憤 りをもって、しばしわが 顔 を 隠 したけれども、とこしえのいつくしみをもって、あなたをあわれむ」とあなたをあがなわれる 主 は 言 われる。
9 「このことはわたしにはノアの 時 のようだ。わたしはノアの 洪水 を、再 び 地 にあふれさせないと 誓 ったが、そのように、わたしは 再 びあなたを 怒 らない、再 びあなたを 責 めないと 誓 った。
10 山 は 移 り、丘 は 動 いても、わがいつくしみはあなたから 移 ることなく、平安 を 与 えるわが 契約 は 動 くことがない」とあなたをあわれまれる 主 は 言 われる。
11 「苦 しみをうけ、あらしにもてあそばれ、慰 めを 得 ない 者 よ、見 よ、わたしはアンチモニーであなたの 石 をすえ、サファイヤであなたの 基 をおき、
12 めのうであなたの 尖塔 を 造 り、紅玉 であなたの 門 を 造 り、あなたの 城壁 をことごとく 宝石 で 造 る。
13 あなたの 子 らはみな 主 に 教 をうけ、あなたの 子 らは 大 いに 栄 える。
14 あなたは 義 をもって 堅 く 立 ち、しえたげから 遠 ざかって 恐 れることはない。また 恐怖 から 遠 ざかる、それはあなたに 近 づくことがないからである。
15 たとい 争 いを 起 す 者 があってもわたしによるのではない。すべてあなたと 争 う 者 は、あなたのゆえに 倒 れる。
16 見 よ、炭火 を 吹 きおこして、その 目的 にかなう 武器 を 造 り 出 す 鍛冶 は、わたしが 創造 した 者、また 荒 し 滅 ぼす 者 も、わたしが 創造 した 者 である。
17 すべてあなたを 攻 めるために 造 られる 武器 は、その 目的 を 達 しない。すべてあなたに 逆 らい 立 って、争 い 訴 える 舌 は、あなたに 説 き 破 られる。これが 主 のしもべらの 受 ける 嗣 業 であり、また 彼 らがわたしから 受 ける 義 である」と 主 は 言 われる。
Chapter 55
1 「さあ、かわいている 者 はみな 水 にきたれ。金 のない 者 もきたれ。来 て 買 い 求 めて 食 べよ。あなたがたは 来 て、金 を 出 さずに、ただでぶどう 酒 と 乳 とを 買 い 求 めよ。
2 なぜ、あなたがたは、かてにもならぬもののために 金 を 費 し、飽 きることもできぬもののために 労 するのか。わたしによく 聞 き 従 え。そうすれば、良 い 物 を 食 べることができ、最 も 豊 かな 食物 で、自分 を 楽 しませることができる。
3 耳 を 傾 け、わたしにきて 聞 け。そうすれば、あなたがたは 生 きることができる。わたしは、あなたがたと、とこしえの 契約 を 立 てて、ダビデに 約束 した 変 らない 確 かな 恵 みを 与 える。
4 見 よ、わたしは 彼 を 立 てて、もろもろの 民 への 証人 とし、また、もろもろの 民 の 君 とし、命令 する 者 とした。
5 見 よ、あなたは 知 らない 国民 を 招 く、あなたを 知 らない 国民 はあなたのもとに 走 ってくる。これはあなたの 神、主、イスラエルの 聖者 のゆえであり、主 があなたに 光栄 を 与 えられたからである。
6 あなたがたは 主 にお 会 いすることのできるうちに、主 を 尋 ねよ。近 くおられるうちに 呼 び 求 めよ。
7 悪 しき 者 はその 道 を 捨 て、正 らぬ 人 はその 思 いを 捨 てて、主 に 帰 れ。そうすれば、主 は 彼 にあわれみを 施 される。われわれの 神 に 帰 れ、主 は 豊 かにゆるしを 与 えられる。
8 わが 思 いは、あなたがたの 思 いとは 異 なり、わが 道 は、あなたがたの 道 とは 異 なっていると 主 は 言 われる。
9 天 が 地 よりも 高 いように、わが 道 は、あなたがたの 道 よりも 高 く、わが 思 いは、あなたがたの 思 いよりも 高 い。
10 天 から 雨 が 降 り、雪 が 落 ちてまた 帰 らず、地 を 潤 して 物 を 生 えさせ、芽 を 出 させて、種 まく 者 に 種 を 与 え、食 べる 者 にかてを 与 える。
11 このように、わが 口 から 出 る 言葉 も、むなしくわたしに 帰 らない。わたしの 喜 ぶところのことをなし、わたしが 命 じ 送 った 事 を 果 す。
12 あなたがたは 喜 びをもって 出 てきて、安 らかに 導 かれて 行 く。山 と 丘 とはあなたの 前 に 声 を 放 って 喜 び 歌 い、野 にある 木 はみな 手 を 打 つ。
13 いとすぎは、いばらに 代 って 生 え、ミルトスの 木 は、おどろに 代 って 生 える。これは 主 の 記念 となり、また、とこしえのしるしとなって、絶 えることはない」。
Chapter 56
1 主 はこう 言 われる、「あなたがたは 公平 を 守 って 正義 を 行 え。わが 救 の 来 るのは 近 く、わが 助 けのあらわれるのが 近 いからだ。
2 安息日 を 守 って、これを 汚 さず、その 手 をおさえて、悪 しき 事 をせず、このように 行 う 人、これを 堅 く 守 る 人 の 子 はさいわいである」。
3 主 に 連 なっている 異邦人 は 言 ってはならない、「主 は 必 ずわたしをその 民 から 分 かたれる」と。宦官 もまた 言 ってはならない、「見 よ、わたしは 枯 れ 木 だ」と。
4 主 はこう 言 われる、「わが 安息日 を 守 り、わが 喜 ぶことを 選 んで、わが 契約 を 堅 く 守 る 宦官 には、
5 わが 家 のうちで、わが 垣 のうちで、むすこにも 娘 にもまさる 記念 のしるしと 名 を 与 え、絶 えることのない、とこしえの 名 を 与 える。
6 また 主 に 連 なり、主 に 仕 え、主 の 名 を 愛 し、そのしもべとなり、すべて 安息日 を 守 って、これを 汚 さず、わが 契約 を 堅 く 守 る 異邦人 は――
7 わたしはこれをわが 聖 なる 山 にこさせ、わが 祈 の 家 のうちで 楽 しませる、彼 らの 燔祭 と 犠牲 とは、わが 祭壇 の 上 に 受 けいれられる。わが 家 はすべての 民 の 祈 の 家 ととなえられるからである」。
8 イスラエルの 追 いやられた 者 を 集 められる 主 なる 神 はこう 言 われる、「わたしはさらに 人 を 集 めて、すでに 集 められた 者 に 加 えよう」と。
9 野 のすべての 獣 よ、林 におるすべての 獣 よ、来 て 食 らえ。
10 見張 人 らはみな 目 しいで、知 ることがなく、みな、おしの 犬 で、ほえることができない。みな 夢 みる 者、伏 している 者、まどろむことを 好 む 者 だ。
11 この 犬 どもは 強欲 で、飽 くことを 知 らない。彼 らはまた 悟 ることのできない 牧者 で、皆 おのが 道 にむかいゆき、おのおのみな、おのれの 利 を 求 める。
12 彼 らは 互 に 言 う、「さあ、われわれは 酒 を 手 に 入 れ、濃 い 酒 をあびるほど 飲 もう。あすも、きょうのようであるだろう、すばらしい 日 だ」と。
Chapter 57
1 正 しい 者 が 滅 びても、心 にとめる 人 がなく、神 を 敬 う 人々 が 取 り 去 られても、悟 る 者 はない。正 しい 者 は 災 の 前 に 取 り 去 られて、
2 平安 に 入 るからである。すべて 正直 に 歩 む 者 は、その 床 に 休 むことができる。
3 しかし、あなたがた 女 魔法使 の 子 よ、姦夫 と 遊女 のすえよ、こちらへ 近寄 れ。
4 あなたがたは、だれにむかって 戯 れをなすのか。だれにむかって 口 を 開 き、舌 を 出 すのか。あなたがたは 背信 の 子 ら、偽 りのすえではないか。
5 あなたがたは、かしの 木 の 間、すべての 青 木 の 下 で 心 をこがし、谷 の 中、岩 のはざまで 子 どもを 殺 した。
6 あなたは 谷 のなめらかな 石 を 自分 の 嗣 業 とし、これを 自分 の 分 け 前 とし、これに 灌祭 をそそぎ、供 え 物 をささげた。わたしはこれらの 物 によってなだめられようか。
7 あなたは 高 くそびえた 山 の 上 に 自分 の 床 を 設 け、またそこに 登 って 行 って 犠牲 をささげた。
8 また 戸 および 柱 のうしろに、あなたのしるしを 置 いた。あなたはわたしを 離 れて 自分 の 床 をあらわし、それにのぼって、その 床 をひろくした。また 彼 らと 契約 をなし、彼 らの 床 を 愛 し、その 裸 を 見 た。
9 あなたは、におい 油 を 携 えてモレクに 行 き、多 くのかおり 物 をささげた。またあなたの 使者 を 遠 くにつかわし、陰府 の 深 い 所 にまでつかわした。
10 あなたは 道 の 長 いのに 疲 れても、なお「望 みがない」とは 言 わなかった。あなたはおのが 力 の 回復 を 得 たので、衰 えることがなかった。
11 あなたはだれをおじ 恐 れて、偽 りを 言 い、わたしを 覚 えず、また 心 におかなかったのか。わたしが 久 しく 黙 っていたために、あなたはわたしを 恐 れなかったのではなかったか。
12 わたしはあなたの 義 と、あなたのわざを 告 げ 示 そう、しかしこれらはあなたを 益 しない。
13 あなたが 呼 ばわる 時、あなたが 集 めておいた 偶像 にあなたを 救 わせよ。風 は 彼 らを 運 び 去 り、息 は 彼 らを 取 り 去 る。しかしわたしに 寄 り 頼 む 者 は 地 を 継 ぎ、わが 聖 なる 山 をまもる。
14 主 は 言 われる、「土 を 盛 り、土 を 盛 って 道 を 備 えよ、わが 民 の 道 から、つまずく 物 を 取 り 去 れ」と。
15 いと 高 く、いと 上 なる 者、とこしえに 住 む 者、その 名 を 聖 ととなえられる 者 がこう 言 われる、「わたしは 高 く、聖 なる 所 に 住 み、また 心 砕 けて、へりくだる 者 と 共 に 住 み、へりくだる 者 の 霊 をいかし、砕 ける 者 の 心 をいかす。
16 わたしはかぎりなく 争 わない、また 絶 えず 怒 らない。霊 はわたしから 出、いのちの 息 はわたしがつくったからだ。
17 彼 のむさぼりの 罪 のゆえに、わたしは 怒 って 彼 を 打 ち、わが 顔 をかくして 怒 った。しかし 彼 はなおそむいて、おのが 心 の 道 へ 行 った。
18 わたしは 彼 の 道 を 見 た。わたしは 彼 をいやし、また 彼 を 導 き、慰 めをもって 彼 に 報 い、悲 しめる 者 のために、くちびるの 実 を 造 ろう。
19 遠 い 者 にも 近 い 者 にも 平安 あれ、平安 あれ、わたしは 彼 をいやそう」と 主 は 言 われる。
20 しかし 悪 しき 者 は 波 の 荒 い 海 のようだ。静 まることができないで、その 水 はついに 泥 と 汚物 とを 出 す。
21 わが 神 は 言 われる、「よこしまな 者 には 平安 がない」と。
Chapter 58
1 「大 いに 呼 ばわって 声 を 惜 しむな。あなたの 声 をラッパのようにあげ、わが 民 にそのとがを 告 げ、ヤコブの 家 にその 罪 を 告 げ 示 せ。
2 彼 らは 日々 わたしを 尋 ね 求 め、義 を 行 い、神 のおきてを 捨 てない 国民 のように、わが 道 を 知 ることを 喜 ぶ。彼 らは 正 しいさばきをわたしに 求 め、神 に 近 づくことを 喜 ぶ。
3 彼 らは 言 う、『われわれが 断食 したのに、なぜ、ごらんにならないのか。われわれがおのれを 苦 しめたのに、なぜ、ごぞんじないのか』と。見 よ、あなたがたの 断食 の 日 には、おのが 楽 しみを 求 め、その 働 き 人 をことごとくしえたげる。
4 見 よ、あなたがたの断 食 するのは、ただ 争 いと、いさかいのため、また 悪 のこぶしをもって 人 を 打 つためだ。きょう、あなたがたのなす 断食 は、その 声 を 上 に 聞 えさせるものではない。
5 このようなものは、わたしの 選 ぶ 断食 であろうか。人 がおのれを 苦 しめる 日 であろうか。そのこうべを 葦 のように 伏 せ、荒布 と 灰 とをその 下 に 敷 くことであろうか。あなたは、これを 断食 ととなえ、主 に 受 けいれられる 日 と、となえるであろうか。
6 わたしが 選 ぶところの 断食 は、悪 のなわをほどき、くびきのひもを 解 き、しえたげられる 者 を 放 ち 去 らせ、すべてのくびきを 折 るなどの 事 ではないか。
7 また 飢 えた 者 に、あなたのパンを 分 け 与 え、さすらえる 貧 しい 者 を、あなたの 家 に 入 れ、裸 の 者 を 見 て、これを 着 せ、自分 の 骨肉 に 身 を 隠 さないなどの 事 ではないか。
8 そうすれば、あなたの 光 が 暁 のようにあらわれ 出 て、あなたは、すみやかにいやされ、あなたの 義 はあなたの 前 に 行 き、主 の 栄光 はあなたのしんがりとなる。
9 また、あなたが 呼 ぶとき、主 は 答 えられ、あなたが 叫 ぶとき、『わたしはここにおる』と 言 われる。もし、あなたの 中 からくびきを 除 き、指 をさすこと、悪 い 事 を 語 ることを 除 き、
10 飢 えた 者 にあなたのパンを 施 し、苦 しむ 者 の 願 いを 満 ち 足 らせるならば、あなたの 光 は 暗 きに 輝 き、あなたのやみは 真昼 のようになる。
11 主 は 常 にあなたを 導 き、良 き 物 をもってあなたの 願 いを 満 ち 足 らせ、あなたの 骨 を 強 くされる。あなたは 潤 った 園 のように、水 の 絶 えない 泉 のようになる。
12 あなたの 子 らは 久 しく 荒 れすたれたる 所 を 興 し、あなたは 代々 やぶれた 基 を 立 て、人 はあなたを『破 れを 繕 う 者』と 呼 び、『市街 を 繕 って 住 むべき 所 となす 者』と 呼 ぶようになる。
13 もし 安息日 にあなたの 足 をとどめ、わが 聖日 にあなたの 楽 しみをなさず、安息日 を 喜 びの 日 と 呼 び、主 の 聖日 を 尊 ぶべき 日 ととなえ、これを 尊 んで、おのが 道 を 行 わず、おのが 楽 しみを 求 めず、むなしい 言葉 を 語 らないならば、
14 その 時 あなたは 主 によって 喜 びを 得、わたしは、あなたに 地 の 高 い 所 を 乗 り 通 らせ、あなたの 先祖 ヤコブの 嗣 業 をもって、あなたを 養 う」。これは 主 の 口 から 語 られたものである。
Chapter 59
1 見 よ、主 の 手 が 短 くて、救 い 得 ないのではない。その 耳 が 鈍 くて 聞 き 得 ないのでもない。
2 ただ、あなたがたの 不義 があなたがたと、あなたがたの 神 との 間 を 隔 てたのだ。またあなたがたの 罪 が 主 の 顔 をおおったために、お 聞 きにならないのだ。
3 あなたがたの 手 は 血 で 汚 れ、あなたがたの 指 は 不義 で 汚 れ、あなたがたのくちびるは 偽 りを 語 り、あなたがたの 舌 は 悪 をささやき、
4 ひとりも 正義 をもって 訴 え、真実 をもって 論争 する 者 がない。彼 らはむなしきことを 頼 み、偽 りを 語 り、害悪 をはらみ、不義 を 産 む。
5 彼 らはまむしの 卵 をかえし、くもの 巣 を 織 る。その 卵 を 食 べる 者 は 死 ぬ。卵 が 踏 まれると 破 れて 毒蛇 を 出 す。
6 その 織 る 物 は 着物 とならない。その 造 る 物 をもって 身 をおおうことができない。彼 のわざは 不義 のわざであり、彼 らの 手 には 暴虐 の 行 いがある。
7 彼 らの 足 は 悪 に 走 り、罪 のない 血 を 流 すことに 速 い。彼 らの 思 いは 不義 の 思 いであり、荒廃 と 滅亡 とがその 道 にある。
8 彼 らは 平和 の 道 を 知 らず、その 行 く 道 には 公平 がない。彼 らはその 道 を 曲 げた。すべてこれを 歩 む 者 は 平和 を 知 らない。
9 それゆえ、公平 は 遠 くわれわれを 離 れ、正義 はわれわれに 追 いつかない。われわれは 光 を 望 んでも、暗 きを 見、輝 きを 望 んでも、やみを 行 く。
10 われわれは 盲人 のように、かきを 手 さぐりゆき、目 のない 者 のように 手 さぐりゆき、真昼 でも、たそがれのようにつまずき、強壮 な 者 の 中 にあっても 死人 のようだ。
11 われわれは 皆 くまのようにほえ、はとのようにいたくうめき、公平 を 望 んでも、きたらず、救 を 望 んでも、遠 くわれわれを 離 れ 去 る。
12 われわれのとがは、あなたの 前 に 多 く、罪 は、われわれを 訴 えて、あかしをなし、とがは、われわれと 共 にあり、不義 は、われわれがこれを 知 る。
13 われわれは、そむいて 主 をいなみ、退 いて、われわれの 神 に 従 わず、しえたげと、そむきとを 語 り、偽 りの 言葉 を 心 にはらんで、それを 言 いあらわす。
14 公平 はうしろに 退 けられ、正義 ははるかに 立 つ。それは、真実 は 広場 に 倒 れ、正直 は、はいることができないからである。
15 真実 は 欠 けてなく、悪 を 離 れる 者 はかすめ 奪 われる。主 はこれを 見 て、公平 がなかったことを 喜 ばれなかった。
16 主 は 人 のないのを 見 られ、仲 に 立 つ 者 のないのをあやしまれた。それゆえ、ご 自分 のかいなをもって、勝利 を 得、その 義 をもって、おのれをささえられた。
17 主 は 義 を 胸当 としてまとい、救 のかぶとをその 頭 にいただき、報復 の 衣 をまとって 着物 とし、熱心 を 外套 として 身 を 包 まれた。
18 主 は 彼 らの 行 いにしたがって 報 いをなし、あだにむかって 怒 り、敵 にむかって 報 いをなし、海沿 いの 国々 にむかって 報 いをされる。
19 こうして、人々 は 西 の 方 から 主 の 名 を 恐 れ、日 の 出 る 方 からその 栄光 を 恐 れる。主 は、せき 止 めた 川 を、そのいぶきで 押 し 流 すように、こられるからである。
20 主 は 言 われる、「主 は、あがなう 者 としてシオンにきたり、ヤコブのうちの、とがを 離 れる 者 に 至 る」と。
21 主 は 言 われる、「わたしが 彼 らと 立 てる 契約 はこれである。あなたの 上 にあるわが 霊、あなたの 口 においたわが 言葉 は、今 から 後 とこしえに、あなたの 口 から、あなたの 子 らの 口 から、あなたの 子 らの 子 の 口 から 離 れることはない」と。
Chapter 60
1 起 きよ、光 を 放 て。あなたの 光 が 臨 み、主 の 栄光 があなたの 上 にのぼったから。
2 見 よ、暗 きは 地 をおおい、やみはもろもろの 民 をおおう。しかし、あなたの 上 には 主 が 朝日 のごとくのぼられ、主 の 栄光 があなたの 上 にあらわれる。
3 もろもろの 国 は、あなたの 光 に 来、もろもろの 王 は、のぼるあなたの 輝 きに 来 る。
4 あなたの 目 をあげて 見 まわせ、彼 らはみな 集 まってあなたに 来 る。あなたの 子 らは 遠 くから 来、あなたの 娘 らは、かいなにいだかれて 来 る。
5 その 時 あなたは 見 て、喜 びに 輝 き、あなたの 心 はどよめき、かつ 喜 ぶ。海 の 富 が 移 ってあなたに 来、もろもろの 国 の 宝 が、あなたに 来 るからである。
6 多 くのらくだ、ミデアンおよびエパの 若 きらくだはあなたをおおい、シバの 人々 はみな 黄金、乳香 を 携 えてきて、主 の 誉 を 宣 べ 伝 える。
7 ケダルの 羊 の 群 れはみなあなたに 集 まって 来、ネバヨテの 雄羊 はあなたに 仕 え、わが 祭壇 の 上 にのぼって 受 けいれられる。こうして、わたしはわが 栄光 の 家 を 輝 かす。
8 雲 のように 飛 び、はとがその 小屋 に 飛 び 帰 るようにして 来 る 者 はだれか。
9 海沿 いの 国々 はわたしを 待 ち 望 み、タルシシの 船 はいや 先 にあなたの 子 らを 遠 くから 載 せて 来、また 彼 らの 金銀 を 共 に 載 せて 来 て、あなたの 神、主 の 名 にささげ、イスラエルの 聖者 にささげる。主 があなたを 輝 かされたからである。
10 異邦人 はあなたの 城壁 を 築 き、彼 らの 王 たちはあなたに 仕 える。わたしは 怒 りをもってあなたを 打 ったけれども、また 恵 みをもってあなたをあわれんだからである。
11 あなたの 門 は 常 に 開 いて、昼 も 夜 も 閉 ざすことはない。これは 人々 が 国々 の 宝 をあなたに 携 えて 来、その 王 たちを 率 いて 来 るためである。
12 あなたに 仕 えない 国 と 民 とは 滅 び、その 国々 は 全 く 荒 れすたれる。
13 レバノンの 栄 えはあなたに 来、いとすぎ、すずかけ、まつは 皆 共 に 来 て、わが 聖所 をかざる。またわたしはわが 足 をおく 所 を 尊 くする。
14 あなたを 苦 しめた 者 の 子 らは、かがんで、あなたのもとに 来、あなたをさげすんだ 者 は、ことごとくあなたの 足 もとに 伏 し、あなたを 主 の 都、イスラエルの 聖者 のシオンととなえる。
15 あなたは 捨 てられ、憎 まれて、その 中 を 過 ぎる 者 もなかったが、わたしはあなたを、とこしえの 誇、世々 の 喜 びとする。
16 あなたはまた、もろもろの 国 の 乳 を 吸 い、王 たちの 乳 ぶさを 吸 い、そして 主 なるわたしが、あなたの 救主、また、あなたのあがない 主、ヤコブの 全能者 であることを 知 るにいたる。
17 わたしは 青銅 の 代 りに 黄金 を 携 え、くろがねの 代 りにしろがねを 携 え、木 の 代 りに 青銅 を、石 の 代 りに 鉄 を 携 えてきて、あなたのまつりごとを 平和 にし、あなたのつかさびとを 正 しくする。
18 暴虐 は、もはやあなたの 地 に 聞 かれず、荒廃 と 滅亡 は、もはやあなたの 境 のうちに 聞 かれず、あなたはその 城壁 を「救」ととなえ、その 門 を「誉」ととなえる。
19 昼 は、もはや 太陽 があなたの 光 とならず、夜 も 月 が 輝 いてあなたを 照 さず、主 はとこしえにあなたの 光 となり、あなたの 神 はあなたの 栄 えとなられる。
20 あなたの 太陽 は 再 び 没 せず、あなたの 月 はかけることがない。主 がとこしえにあなたの 光 となり、あなたの 悲 しみの 日 が 終 るからである。
21 あなたの 民 はことごとく 正 しい 者 となって、とこしえに 地 を 所有 する。彼 らはわたしの 植 えた 若 枝、わが 手 のわざ、わが 栄光 をあらわすものとなる。
22 その 最 も 小 さい 者 は 氏族 となり、その 最 も 弱 い 者 は 強 い 国 となる。わたしは 主 である。その 時 がくるならば、すみやかにこの 事 をなす。
Chapter 61
1 主 なる 神 の 霊 がわたしに 臨 んだ。これは 主 がわたしに 油 を 注 いで、貧 しい 者 に 福音 を 宣 べ 伝 えることをゆだね、わたしをつかわして 心 のいためる 者 をいやし、捕 われ 人 に 放免 を 告 げ、縛 られている 者 に 解放 を 告 げ、
2 主 の 恵 みの 年 とわれわれの 神 の 報復 の 日 とを 告 げさせ、また、すべての 悲 しむ 者 を 慰 め、
3 シオンの 中 の 悲 しむ 者 に 喜 びを 与 え、灰 にかえて 冠 を 与 え、悲 しみにかえて 喜 びの 油 を 与 え、憂 いの 心 にかえて、さんびの 衣 を 与 えさせるためである。こうして、彼 らは 義 のかしの 木 ととなえられ、主 がその 栄光 をあらわすために 植 えられた 者 ととなえられる。
4 彼 らはいにしえの 荒 れた 所 を 建 てなおし、さきに 荒 れすたれた 所 を 興 し、荒 れた 町々 を 新 たにし、世々 すたれた 所 を 再 び 建 てる。
5 外国 人 は 立 ってあなたがたの 群 れを 飼 い、異邦人 はあなたがたの 畑 を 耕 す 者 となり、ぶどうを 作 る 者 となる。
6 しかし、あなたがたは 主 の 祭司 ととなえられ、われわれの 神 の 役者 と 呼 ばれ、もろもろの 国 の 富 を 食 べ、彼 らの 宝 を 得 て 喜 ぶ。
7 あなたがたは、さきに 受 けた 恥 にかえて、二 倍 の 賜物 を 受 け、はずかしめにかえて、その 嗣 業 を 得 て 楽 しむ。それゆえ、あなたがたはその 地 にあって、二 倍 の 賜物 を 獲、とこしえの 喜 びを 得 る。
8 主 なるわたしは 公平 を 愛 し、強奪 と 邪悪 を 憎 み、真実 をもって 彼 らに 報 いを 与 え、彼 らと、とこしえの 契約 を 結 ぶからである。
9 彼 らの 子孫 は、もろもろの 国 の 中 で 知 られ、彼 らの 子 らは、もろもろの 民 の 中 に 知 られる。すべてこれを 見 る 者 はこれが 主 の 祝福 された 民 であることを 認 める。
10 わたしは 主 を 大 いに 喜 び、わが 魂 はわが 神 を 楽 しむ。主 がわたしに 救 の 衣 を 着 せ、義 の 上衣 をまとわせて、花婿 が 冠 をいただき、花嫁 が 宝玉 をもって 飾 るようにされたからである。
11 地 が 芽 をいだし、園 がまいたものを 生 やすように、主 なる 神 は 義 と 誉 とを、もろもろの 国 の 前 に、生 やされる。
Chapter 62
1 シオンの 義 が 朝日 の 輝 きのようにあらわれいで、エルサレムの 救 が 燃 えるたいまつの 様 になるまで、わたしはシオンのために 黙 せず、エルサレムのために 休 まない。
2 もろもろの 国 はあなたの 義 を 見、もろもろの 王 は 皆 あなたの 栄 えを 見 る。そして、あなたは 主 の 口 が 定 められる 新 しい 名 をもってとなえられる。
3 また、あなたは 主 の 手 にある 麗 しい 冠 となり、あなたの 神 の 手 にある 王 の 冠 となる。
4 あなたはもはや「捨 てられた 者」と 言 われず、あなたの 地 はもはや「荒 れた 者」と 言 われず、あなたは「わが 喜 びは 彼女 にある」ととなえられ、あなたの 地 は「配偶 ある 者」ととなえられる。主 はあなたを 喜 ばれ、あなたの 地 は 配偶 を 得 るからである。
5 若 い 者 が 処女 をめとるようにあなたの 子 らはあなたをめとり、花婿 が 花嫁 を 喜 ぶようにあなたの 神 はあなたを 喜 ばれる。
6 エルサレムよ、わたしはあなたの 城壁 の 上 に 見張 人 をおいて、昼 も 夜 もたえず、もだすことのないようにしよう。主 に 思 い 出 されることを 求 める 者 よ、みずから 休 んではならない。
7 主 がエルサレムを 堅 く 立 てて、全 地 に 誉 を 得 させられるまで、お 休 みにならぬようにせよ。
8 主 はその 右 の 手 をさし、大能 のかいなをさして 誓 われた、「わたしは 再 びあなたの 穀物 をあなたの 敵 に 与 えて 食 べさせない。また、あなたが 労 して 得 たぶどう 酒 を 異邦人 に 与 えて 飲 ませない。
9 しかし、穀物 を 刈 り 入 れた 者 はこれを 食 べて 主 をほめたたえ、ぶどうを 集 めた 者 はわが 聖所 の 庭 でこれを 飲 む」。
10 門 を 通 って 行 け、通 って 行 け。民 の 道 を 備 えよ。土 を 盛 り、土 を 盛 って 大路 を 設 けよ。石 を 取 りのけ。もろもろの 民 の 上 に 旗 をあげよ。
11 見 よ、主 は 地 の 果 にまで 告 げて 言 われた、「シオンの 娘 に 言 え、『見 よ、あなたの 救 は 来 る。見 よ、その 報 いは 主 と 共 にあり、その 働 きの 報 いは、その 前 にある』と。
12 彼 らは『聖 なる 民、主 にあがなわれた 者』ととなえられ、あなたは『人 に 尋 ね 求 められる 者、捨 てられない 町』ととなえられる」。
Chapter 63
1 「このエドムから 来 る 者、深紅 の 衣 を 着 て、ボズラから 来 る 者 はだれか。その 装 いは、はなやかに、大 いなる 力 をもって 進 み 来 る 者 はだれか」。「義 をもって 語 り、救 を 施 す 力 あるわたしがそれだ」。
2 「何 ゆえあなたの 装 いは 赤 く、あなたの 衣 は 酒 ぶねを 踏 む 者 のように 赤 いのか」。
3 「わたしはひとりで 酒 ぶねを 踏 んだ。もろもろの 民 のなかに、わたしと 事 を 共 にする 者 はなかった。わたしは 怒 りによって 彼 らを 踏 み、憤 りによって 彼 らを 踏 みにじったので、彼 らの 血 がわが 衣 にふりかかり、わが 装 いをことごとく 汚 した。
4 報復 の 日 がわが 心 のうちにあり、わがあがないの 年 が 来 たからである。
5 わたしは 見 たけれども、助 ける 者 はなく、怪 しんだけれども、ささえる 者 はなかった。それゆえ、わがかいながわたしを 勝 たせ、わが 憤 りがわたしをささえた。
6 わたしは 怒 りによって、もろもろの 民 を 踏 みにじり、憤 りによって 彼 らを 酔 わせ、彼 らの 血 を、地 に 流 れさせた」。
7 わたしは 主 がわれわれになされたすべてのことによって、主 のいつくしみと、主 の 誉 とを 語 り 告 げ、また、そのあわれみにより、その 多 くのいつくしみによって、イスラエルの 家 に 施 されたその 大 いなる 恵 みを 語 り 告 げよう。
8 主 は 言 われた、「まことに 彼 らはわが 民、偽 りのない 子 らである」と。そして 主 は 彼 らの 救主 となられた。
9 彼 らのすべての 悩 みのとき、主 も 悩 まれて、そのみ 前 の 使 をもって 彼 らを 救 い、その 愛 とあわれみとによって 彼 らをあがない、いにしえの 日、つねに 彼 らをもたげ、彼 らを 携 えられた。
10 ところが 彼 らはそむいてその 聖 なる 霊 を 憂 えさせたので、主 はひるがえって 彼 らの 敵 となり、みずから 彼 らと 戦 われた。
11 その 時、民 はいにしえのモーセの 日 を 思 い 出 して 言 った、「その 群 れの 牧者 を、海 から 携 えあげた 者 はどこにいるか。彼 らの 中 に 聖 なる 霊 をおいた 者 はどこにいるか。
12 栄光 のかいなをモーセの 右 に 行 かせ、彼 らの 前 に 水 を二つに 分 けて、みずから、とこしえの 名 をつくり、
13 彼 らを 導 いて、馬 が 野 を 走 るように、つまずくことなく 淵 を 通 らせた 者 はどこにいるか。
14 谷 にくだる 家畜 のように、主 の 霊 は 彼 らをいこわせられた。このように、あなたはおのれの 民 を 導 いてみずから 栄光 の 名 をつくられた」。
15 どうか、天 から 見 おろし、その 聖 なる 栄光 あるすみかからごらんください。あなたの 熱心 と、大能 とはどこにありますか。あなたのせつなる 同情 とあわれみとはおさえられて、わたしにあらわれません。
16 たといアブラハムがわれわれを 知 らず、イスラエルがわれわれを 認 めなくても、あなたはわれわれの 父 です。主 よ、あなたはわれわれの 父、いにしえからあなたの 名 はわれわれのあながい 主 です。
17 主 よ、なぜ、われわれをあなたの 道 から 離 れ 迷 わせ、われわれの 心 をかたくなにして、あなたを 恐 れないようにされるのですか。どうぞ、あなたのしもべらのために、あなたの 嗣 業 である 部族 らのために、お 帰 りください。
18 あなたの 聖 なる 民 が、あなたの 聖所 を 獲 て 間 もないのに、われわれのあだは、それを 踏 みにじりました。
19 われわれはあなたによって、いにしえから 治 められない 者 のようになり、あなたの 名 をもって、となえられない 者 のようになりました。
Chapter 64
1 どうか、あなたが 天 を 裂 いて 下 り、あなたの 前 に 山々 が 震 い 動 くように。
2 火 が 柴木 を 燃 やし、火 が 水 を 沸 かすときのごとく 下 られるように。そして、み 名 をあなたのあだにあらわし、もろもろの 国 をあなたの 前 に 震 えおののかせられるように。
3 あなたは、われわれが 期待 しなかった 恐 るべき 事 をなされた 時 に 下 られたので、山々 は 震 い 動 いた。
4 いにしえからこのかた、あなたのほか 神 を 待 ち 望 む 者 に、このような 事 を 行 われた 神 を 聞 いたことはなく、耳 に 入 れたこともなく、目 に 見 たこともない。
5 あなたは 喜 んで 義 を 行 い、あなたの 道 にあって、あなたを 記念 する 者 を 迎 えられる。見 よ、あなたは 怒 られた、われわれは 罪 を 犯 した。われわれは 久 しく 罪 のうちにあった。われわれは 救 われるであろうか。
6 われわれはみな 汚 れた 人 のようになり、われわれの 正 しい 行 いは、ことごとく 汚 れた 衣 のようである。われわれはみな 木 の 葉 のように 枯 れ、われわれの 不義 は 風 のようにわれわれを 吹 き 去 る。
7 あなたの 名 を 呼 ぶ 者 はなく、みずから 励 んで、あなたによりすがる 者 はない。あなたはみ 顔 を 隠 して、われわれを 顧 みられず、われわれをおのれの 不義 の 手 に 渡 された。
8 されど 主 よ、あなたはわれわれの 父 です。われわれは 粘土 であって、あなたは 陶器 師 です。われわれはみな、み 手 のわざです。
9 主 よ、ひどくお 怒 りにならぬように、いつまでも 不義 をみこころにとめられぬように。どうぞ、われわれを 顧 みてください。われわれはみな、あなたの 民 です。
10 あなたの 聖 なる 町々 は 荒野 となり、シオンは 荒野 となり、エルサレムは 荒 れすたれた。
11 われわれの 先祖 があなたをほめたたえた 聖 なる 麗 しいわれわれの 宮 は 火 で 焼 かれ、われわれが 慕 った 所 はことごとく 荒 れはてた。
12 主 よ、これらの 事 があってもなお、あなたはみずからをおさえ、黙 して、われわれをいたく 苦 しめられるのですか。
Chapter 65
1 わたしはわたしを 求 めなかった 者 に 問 われることを 喜 び、わたしを 尋 ねなかった 者 に 見 いだされることを 喜 んだ。わたしはわが 名 を 呼 ばなかった 国民 に 言 った、「わたしはここにいる、わたしはここにいる」と。
2 よからぬ 道 に 歩 み、自分 の 思 いに 従 うそむける 民 に、わたしはひねもす 手 を 伸 べて 招 いた。
3 この 民 はまのあたり 常 にわたしを 怒 らせ、園 の 中 で 犠牲 をささげ、かわらの 上 で 香 をたき、
4 墓場 にすわり、ひそかな 所 にやどり、豚 の 肉 を 食 らい、憎 むべき 物 の、あつものをその 器 に 盛 って、
5 言 う、「あなたはそこに 立 って、わたしに 近 づいてはならない。わたしはあなたと 区別 されたものだから」と。これらはわが 鼻 の 煙、ひねもす 燃 える 火 である。
6 見 よ、この 事 はわが 前 にしるされた、「わたしは 黙 っていないで 報 い 返 す。そうだ、わたしは 彼 らのふところに、
7 彼 らの 不義 と、彼 らの 先祖 たちの 不義 とを 共 に 報 い 返 す。彼 らが 山 の 上 で 香 をたき、丘 の 上 でわたしをそしったゆえ、わたしは 彼 らのさきのわざを 量 って、そのふところに 返 す」と 主 は 言 われる。
8 主 はこう 言 われる、「人 がぶどうのふさの 中 に、ぶどうのしるのあるのを 見 るならば、『それを 破 るな、その 中 に 祝福 があるから』と 言 う。そのようにわたしは、わがしもべらのために 行 って、ことごとくは 滅 ぼさない。
9 わたしはヤコブから 子孫 をいだし、ユダからわが 山々 を 受 けつぐべき 者 をいだす。わたしが 選 んだ 者 はこれを 受 けつぎ、わがしもべらはそこに 住 む。
10 シャロンは 羊 の 群 れの 牧場 となり、アコルの 谷 は 牛 の 群 れの 伏 す 所 となって、わたしを 尋 ね 求 めたわが 民 のものとなる。
11 しかし 主 を 捨 て、わが 聖 なる 山 を 忘 れ、机 を 禍福 の 神 に 供 え、混 ぜ 合 わせた 酒 を 盛 って 運命 の 神 にささげるあなたがたよ、
12 わたしは、あなたがたをつるぎに 渡 すことに 定 めた。あなたがたは 皆 かがんでほふられる。あなたがたはわたしが 呼 んだときに 答 えず、わたしが 語 ったときに 聞 かず、わたしの 目 に 悪 い 事 をおこない、わたしの 好 まなかった 事 を 選 んだからだ」。
13 それゆえ、主 なる 神 はこう 言 われる、「見 よ、わがしもべたちは 食 べる、しかし、あなたがたは 飢 える。見 よ、わがしもべたちは 飲 む、しかし、あなたがたはかわく。見 よ、わがしもべたちは 喜 ぶ、しかし、あなたがたは 恥 じる。
14 見 よ、わがしもべたちは 心 の 楽 しみによって 歌 う、しかし、あなたがたは 心 の 苦 しみによって 叫 び、たましいの 悩 みによって 泣 き 叫 ぶ。
15 あなたがたの 残 す 名 はわが 選 んだ 者 には、のろいの 文句 となり、主 なる 神 はあなたがたを 殺 される。しかし、おのれのしもべたちを、ほかの 名 をもって 呼 ばれる。
16 それゆえ、地 にあっておのれのために 祝福 を 求 める 者 は、真実 の 神 によっておのれの 祝福 を 求 め、地 にあって 誓 う 者 は、真実 の 神 をさして 誓 う。さきの 悩 みは 忘 れられて、わが 目 から 隠 れうせるからである。
17 見 よ、わたしは 新 しい 天 と、新 しい 地 とを 創造 する。さきの 事 はおぼえられることなく、心 に 思 い 起 すことはない。
18 しかし、あなたがたはわたしの 創造 するものにより、とこしえに 楽 しみ、喜 びを 得 よ。見 よ、わたしはエルサレムを 造 って 喜 びとし、その 民 を 楽 しみとする。
19 わたしはエルサレムを 喜 び、わが 民 を 楽 しむ。泣 く 声 と 叫 ぶ 声 は 再 びその 中 に 聞 えることはない。
20 わずか 数日 で 死 ぬみどりごと、おのが 命 の 日 を 満 たさない 老人 とは、もはやその 中 にいない。百 歳 で 死 ぬ 者 も、なお 若 い 者 とせられ、百 歳 で 死 ぬ 者 は、のろわれた 罪 びととされる。
21 彼 らは 家 を 建 てて、それに 住 み、ぶどう 畑 を 作 って、その 実 を 食 べる。
22 彼 らが 建 てる 所 に、ほかの 人 は 住 まず、彼 らが 植 えるものは、ほかの 人 が 食 べない。わが 民 の 命 は、木 の 命 のようになり、わが 選 んだ 者 は、その 手 のわざをながく 楽 しむからである。
23 彼 らの 勤労 はむだでなく、その 生 むところの 子 らは 災 にかからない。彼 らは 主 に 祝福 された 者 のすえであって、その 子 らも 彼 らと 共 におるからである。
24 彼 らが 呼 ばないさきに、わたしは 答 え、彼 らがなお 語 っているときに、わたしは 聞 く。
25 おおかみと 小羊 とは 共 に 食 らい、ししは 牛 のようにわらを 食 らい、へびはちりを 食物 とする。彼 らはわが 聖 なる 山 のどこでもそこなうことなく、やぶることはない」と 主 は 言 われる。
Chapter 66
1 主 はこう 言 われる、「天 はわが 位、地 はわが 足 台 である。あなたがたはわたしのためにどんな 家 を 建 てようとするのか。またどんな 所 がわが 休 み 所 となるのか」。
2 主 は 言 われる、「わが 手 はすべてこれらの 物 を 造 った。これらの 物 はことごとくわたしのものである。しかし、わたしが 顧 みる 人 はこれである。すなわち、へりくだって 心 悔 い、わが 言葉 に 恐 れおののく 者 である。
3 牛 をほふる 者 は、また 人 を 殺 す 者、小羊 を 犠牲 とする 者 は、また 犬 をくびり 殺 す 者、供 え 物 をささげる 者 は、また 豚 の 血 をささげる 者、乳香 を 記念 としてささげる 者 は、また 偶像 をほめる 者 である。これはおのが 道 を 選 び、その 心 は 憎 むべきものを 楽 しむ。
4 わたしもまた 彼 らのために 悩 みを 選 び、彼 らの 恐 れるところのものを 彼 らに 臨 ませる。これは、わたしが 呼 んだときに 答 える 者 なく、わたしが 語 ったときに 聞 くことをせず、わたしの 目 に 悪 い 事 を 行 い、わたしの 好 まなかった 事 を 選 んだからである」。
5 あなたがた、主 の 言葉 に 恐 れおののく 者 よ、主 の 言葉 を 聞 け、「あなたがたの 兄弟 たちはあなたがたを 憎 み、あなたがたをわが 名 のために 追 い 出 して 言 った、『願 わくは 主 がその 栄光 をあらわしてわれわれにあなたがたの 喜 びを 見 させよ』と。しかし 彼 らは 恥 を 受 ける。
6 聞 けよ、町 から 起 る 騒 ぎを。宮 から 聞 える 声 を。主 がその 敵 に 報復 される 声 を。
7 シオンは 産 みの 苦 しみをなす 前 に 産 み、その 苦 しみの 来 ない 前 に 男子 を 産 んだ。
8 だれがこのような 事 を 聞 いたか、だれがこのような 事 どもを 見 たか。一つの 国 は一 日 の 苦 しみで 生 れるだろうか。一つの 国民 はひと 時 に 生 れるだろうか。しかし、シオンは 産 みの 苦 しみをするやいなやその 子 らを 産 んだ。
9 わたしが 出産 に 臨 ませて 産 ませないことがあろうか」と 主 は 言 われる。「わたしは 産 ませる 者 なのに 胎 をとざすであろうか」とあなたの 神 は 言 われる。
10 「すべてエルサレムを 愛 する 者 よ、彼女 と 共 に 喜 べ、彼女 のゆえに 楽 しめ。すべて 彼女 のために 悲 しむ 者 よ、彼女 と 共 に 喜 び 楽 しめ。
11 あなたがたは 慰 めを 与 えるエルサレムの 乳 ぶさから 乳 を 吸 って 飽 くことができ、またその 豊 かな 栄 えから 飲 んで 楽 しむことができるからだ」。
12 主 はこう 言 われる、「見 よ、わたしは 川 のように 彼女 に 繁栄 を 与 え、みなぎる 流 れのように、もろもろの 国 の 富 を 与 える。あなたがたは 乳 を 飲 み、腰 に 負 われ、ひざの 上 であやされる。
13 母 のその 子 を 慰 めるように、わたしもあなたがたを 慰 める。あなたがたはエルサレムで 慰 めを 得 る。
14 あなたがたは 見 て、心 喜 び、あなたがたの 骨 は 若草 のように 栄 える。主 の 手 はそのしもべらと 共 にあり、その 憤 りはその 敵 にむかっていることを 知 る。
15 見 よ、主 は 火 の 中 にあらわれて 来 られる。その 車 はつむじ 風 のようだ。激 しい 怒 りをもってその 憤 りをもらし、火 の 炎 をもって 責 められる。
16 主 は 火 をもって、またつるぎをもって、すべての 人 にさばきを 行 われる。主 に 殺 される 者 は 多 い」。
17 「みずからを 聖別 し、みずからを 清 めて 園 に 行 き、その 中 にあるものに 従 い、豚 の 肉、憎 むべき 物 およびねずみを 食 う 者 はみな 共 に 絶 えうせる」と 主 は 言 われる。
18 「わたしは 彼 らのわざと、彼 らの 思 いとを 知 っている。わたしは 来 て、すべての 国民 と、もろもろのやからとを 集 める。彼 らは 来 て、わが 栄光 を 見 る。
19 わたしは 彼 らの 中 に一つのしるしを 立 てて、のがれた 者 をもろもろの 国、すなわちタルシシ、よく 弓 をひくプトおよびルデ、トバル、ヤワン、またわが 名声 を 聞 かず、わが 栄光 を 見 ない 遠 くの 海沿 いの 国々 につかわす。彼 らはわが 栄光 をもろもろの 国民 の 中 に 伝 える。
20 彼 らはイスラエルの 子 らが 清 い 器 に 供 え 物 を 盛 って 主 の 宮 に 携 えて 来 るように、あなたがたの 兄弟 をことごとくもろもろの 国 の 中 から 馬、車、かご、騾馬、らくだに 乗 せて、わが 聖 なる 山 エルサレムにこさせ、主 の 供 え 物 とする」と 主 は 言 われる。
21 「わたしはまた 彼 らの 中 から 人 を 選 んで 祭司 とし、レビびととする」と 主 は 言 われる。
22 「わたしが 造 ろうとする 新 しい 天 と、新 しい 地 がわたしの 前 にながくとどまるように、あなたの 子孫 と、あなたの 名 はながくとどまる」と 主 は 言 われる。
23 「新月 ごとに、安息日 ごとに、すべての 人 はわが 前 に 来 て 礼 拝 する」と 主 は 言 われる。
24 「彼 らは 出 て、わたしにそむいた 人々 のしかばねを 見 る。そのうじは 死 なず、その 火 は 消 えることがない。彼 らはすべての 人 に 忌 みきらわれる」。