Chapter 1
1 イスラエルの 子等 のエジプトに 至 りし 者 の 名 は 左 のごとし 衆人 各 その 家族 をたづさへてヤコブとともに 至 れり
2 すなはちルベン、シメオン、レビ、ユダ、
3 イツサカル、ゼブルン、ベニヤミン、
4 ダン、ナフタリ、ガド、アセルなり
5 ヤコブの 腰 より 出 たる 者 は 都合 七十 人 ヨセフはすでにエジプトにありき
6 ヨセフとその 諸 の 兄弟 および 當世 の 人 みな 死 たり
7 イスラエルの 子孫 饒 く 子 を 生 み 彌増 殖 え 甚 だしく 大 に 強 くなりて 國 に 滿 るにいたれり
8 茲 にヨセフの 事 をしらざる 新 き 王 エジプトに 起 りしが
9 彼 その 民 にいひけるは 視 よ 此 民 イスラエルの 子孫 われらよりも 多 く 且 強 し
10 來 れわれら 機巧 く 彼等 に 事 をなさん 恐 くは 彼等 多 ならん 又 戰爭 の 起 ることある 時 は 彼等 敵 にくみして 我等 と 戰 ひ 遂 に 國 よりいでさらんと
11 すなはち 督者 をかれらの 上 に 立 て 彼 らに 重荷 をおはせて 之 を 苦 む 彼等 パロのために 府庫 の 邑 ピトムとラメセスを 建 たり
12 然 るにイスラエルの 子孫 は 苦 むるに 隨 ひて 増 し 殖 たれば 皆 これを 懼 れたり
13 エジプト 人 イスラエルの 子孫 を 嚴 く 動作 かしめ
14 辛 き 力役 をもて 彼等 をして 苦 みて 生 を 度 らしむ 即 ち 和泥、作甎 および 田圃 の 諸 の 工 にはたらかしめけるが 其 働 かしめし 工作 は 皆 嚴 かりき
15 エジプトの 王 又 ヘブルの 產婆 シフラと 名 くる 者 とブワと 名 くる 者 の 二人 に 諭 して
16 いひけるは 汝等 ヘブルの 婦女 のために 收生 をなす 時 は 床 の 上 を 見 てその 子 若 男子 ならばこれを 殺 せ 女子 ならば 生 しおくべしと
17 然 に 產婆 神 を 畏 れエジプト 王 の 命 ぜしごとく 爲 ずして 男子 をも 生 しおけり
18 エジプト 王 產婆 を 召 て 之 にいひけるは 汝等 なんぞ 此事 をなし 男子 を 生 しおくや
19 產婆 パロに 言 けるはヘブルの 婦 はエジプトの 婦 のごとくならず 彼等 は 健 して 產婆 のかれらに 至 らぬ 前 に 產 をはるなりと
20 是 によりて 神 その 產婆 等 に 恩 をほどこしたまへり 是 において 民 増 ゆきて 甚 だ 強 くなりぬ
21 產婆 神 を 畏 れたるによりて 神 かれらのために 家 を 成 たまへり
22 斯有 しかばパロその 凡 の 民 に 命 じていふ 男子 の 生 るあらば 汝等 これを 悉 く 河 に 投 いれよ 女子 は 皆 生 しおくべし
Chapter 2
1 爰 にレビの 家 の 一箇 の 人 往 てレビの 女 を 娶 れり
2 女 妊 みて 男子 を 生 みその 美 きを 見 て 三月 のあひだこれを 匿 せしが
3 すでにこれを 匿 すあたはざるにいたりければ 萑 の 箱舟 を 之 がために 取 て 之 に 瀝靑 と 樹脂 を 塗 り 子 をその 中 に 納 てこれを 河邊 の 葦 の 中 に 置 り
4 その 姉 遥 に 立 てその 如何 になるかを 窺 ふ
5 茲 にパロの 女 身 を 洗 んとて 河 にくだりその 婢 等 河 の 傍 にあゆむ 彼 葦 の 中 に 箱舟 あるを 見 て 使女 をつかはしてこれを 取 きたらしめ
6 これを 啓 きてその 子 のをるを 見 る 嬰兒 すなはち 啼 く 彼 これを 憐 みていひけるは 是 はヘブル 人 の 子 なりと
7 時 にその 姉 パロの 女 にいひけるは 我 ゆきてヘブルの 女 の 中 より 此 子 をなんぢのために 養 ふべき 乳母 を 呼 きたらんか
8 パロの 女 往 よと 之 にいひければ 女子 すなはち 往 てその 子 の 母 を 呼 きたる
9 パロの 女 かれにいひけるは 此 子 をつれゆきて 我 ために 之 を 養 へ 我 その 値 をなんぢにとらせんと 婦 すなはちその 子 を 取 てこれを 養 ふ
10 斯 てその 子 の 長 ずるにおよびて 之 をパロの 女 の 所 にたづさへゆきければすなはちこれが 子 となる 彼 その 名 をモーセ(援出)と 名 けて 言 ふ 我 これを 水 より 援 いだせしに 因 ると
11 茲 にモーセ 生長 におよびて 一時 いでてその 兄弟 等 の 所 にいたりその 重荷 を 負 ふを 見 しが 會 一箇 のエジプト 人 が 一箇 のイスラエル 人 即 ちおのれの 兄弟 を 撃 つを 見 たれば
12 右左 を 視 まはして 人 のをらざるを 見 てそのエジプト 人 を 撃 ころし 之 を 沙 の 中 に 埋 め 匿 せり
13 次 の 日 また 出 て 二人 のヘブル 人 の 相 爭 ふを 見 たればその 曲 き 者 にむかひ 汝 なんぞ 汝 の 隣人 を 撃 つやといふに
14 彼 いひけるは 誰 が 汝 を 立 てわれらの 君 とし 判官 としたるや 汝 かのエジプト 人 をころせしごとく 我 をも 殺 さんとするやと 是 においてモーセ 懼 れてその 事 かならず 知 れたるならんとおもへり
15 パロ 此事 を 聞 てモーセを 殺 さんともとめければモーセすなはちパロの 面 をさけて 逃 げのびミデアンの 地 に 住 り 彼 井 の 傍 に 坐 せり
16 ミデアンの 祭司 に七 人 の 女子 ありしが 彼等 來 りて 水 を 汲 み 水 鉢 に 盈 て 父 の 羊群 に 飮 はんとしけるに
17 牧羊者 等 きたりて 彼 らを 逐 はらひければモーセ 起 あがりて 彼等 をたすけその 羊群 に 飮 ふ
18 彼等 その 父 リウエルに 至 れる 時 父 言 けるは 今日 はなんぢら 何 ぞかく 速 にかへりしや
19 かれらいひけるは 一箇 のエジプト 人 我 らを 牧羊者 等 の 手 より 救 いだし 亦 われらのために 水 を 多 く 汲 て 羊群 に 飮 しめたり
20 父 女等 にいひけるは 彼 は 何處 にをるや 汝等 なんぞその 人 を 遺 てきたりしや 彼 をよびて 物 を 食 しめよと
21 モーセこの 人 とともに 居 ることを 好 めり 彼 すなはちその 女子 チツポラをモーセに 與 ふ
22 彼 男子 を 生 みければモーセその 名 をゲルシヨム(客)と 名 けて 言 ふ 我 異邦 に 客 となりをればなりと
23 斯 て 時 をふる 程 にジプトの 王 死 りイスラエルの 子孫 その 勞役 の 故 によりて 歎 き 號 ぶにその 勞役 の 故 によりて 號 ぶところの 聲 神 に 達 りければ
24 神 その 長呻 を 聞 き 神 そのアブラハム、イサク、ヤコブになしたる 契約 を 憶 え
25 神 イスラエルの 子孫 を 眷 み 神 知 しめしたまへり
Chapter 3
1 モーセその 妻 の 父 なるミデアンの 祭司 ヱテロの 群 を 牧 ひをりしがその 群 を 曠野 の 奧 にみちびきて 神 の 山 ホレブに 至 るに
2 ヱホバの 使者 棘 の 裏 の 火燄 の 中 にて 彼 にあらはる 彼 見 るに 棘 火 に 燃 れどもその 棘 燬 ず
3 モーセいひけるは 我 ゆきてこの 大 なる 觀 を 見 何故 に 棘 の 燃 たえざるかを 見 ん
4 ヱホバ 彼 がきたり 觀 んとするを 見 たまふ 即 ち 神 棘 の 中 よりモーセよモーセよと 彼 をよびたまひければ 我 ここにありといふに
5 神 いひたまひけるは 此 に 近 よるなかれ 汝 の 足 より 履 を 脱 ぐべし 汝 が 立 つ 處 は 聖 き 地 なればなり
6 又 いひたまひけるは 我 はなんぢの 父 の 神 アブラハムの 神 イサクの 神 ヤコブの 神 なりとモーセ 神 を 見 ることを 畏 れてその 面 を 蔽 せり
7 ヱホバ 言 たまひけるは 我 まことにエジプトにをるわが 民 の 苦患 を 觀 また 彼等 がその 驅使者 の 故 をもて 號 ぶところの 聲 を 聞 り 我 かれらの 憂苦 を 知 るなり
8 われ 降 りてかれらをエジプト 人 の 手 より 救 ひいだし 之 を 彼 地 より 導 きのぼりて 善 き 廣 き 地 乳 と 蜜 との 流 るる 地 すなはちカナン 人 ヘテ 人 アモリ 人 ベリジ 人 ヒビ 人 ヱブス 人 のをる 處 に 至 らしめんとす
9 今 イスラエルの 子孫 の 號呼 われに 達 る 我 またエジプト 人 が 彼 らを 苦 むるその 暴虐 を 見 たり
10 然 ば 來 れ 我 なんぢをパロにつかはし 汝 をしてわが 民 イスラエルの 子孫 をエジプトより 導 きいださしめん
11 モーセ 神 にいひけるは 我 は 如何 なる 者 ぞや 我 豈 パロの 許 に 往 きイスラエルの 子孫 をエジプトより 導 きいだすべき 者 ならんや
12 神 いひたまひけるは 我 かならず 汝 とともにあるべし 是 はわが 汝 をつかはせる 證據 なり 汝 民 をエジプトより 導 きいだしたる 時 汝等 この 山 にて 神 に 事 へん
13 モーセ 神 にいひけるは 我 イスラエルの 子孫 の 所 にゆきて 汝 らの 先祖 等 の 神 我 を 汝 らに 遣 はしたまふと 言 んに 彼等 もし 其 名 は 何 と 我 に 言 ば 何 とかれらに 言 べきや
14 神 モーセにいひたまひけるは 我 は 有 て 在 る 者 なり 又 いひたまひけるは 汝 かくイスラエルの 子孫 にいふべし 我有 といふ 者 我 を 汝 らに 遣 したまふと
15 神 またモーセにいひたまひけるは 汝 かくイスラエルの 子孫 にいふべし 汝 らの 先祖 等 の 神 アブラハムの 神 イサクの 神 ヤコブの 神 ヱホバわれを 汝 らにつかはしたまふと 是 は 永遠 にわが 名 となり 世々 にわが 誌 となるべし
16 汝 往 てイスラエルの 長老等 をあつめて 之 にいふべし 汝 らの 先祖 等 の 神 アブラハム、イサク、ヤコブの 神 ヱホバ 我 にあらはれて 言 たまひけらく 我 誠 になんぢらを 眷 み 汝 らがエジプトにて 蒙 るところの 事 を 見 たり
17 我 すなはち 言 り 我 汝 らをエジプトの 苦患 の 中 より 導 き 出 してカナン 人 ヘテ 人 アモリ 人 ペリジ 人 ヒビ 人 エブス 人 の 地 すなはち 乳 と 蜜 の 流 るる 地 にのぼり 至 らしめんと
18 彼等 なんぢの 言 に 聽 したがふべし 汝 とイスラエルの 長老等 エジプトの 王 の 許 にいたりて 之 に 言 へヘブル 人 の 神 ヱホバ 我 らに 臨 めり 然 ば 請 ふわれらをして 三日 程 ほど 曠野 に 入 しめわれらの 神 ヱホバに 犠牲 をささぐることを 得 せしめよと
19 我 しるエジプトの 王 は 假令 能力 ある 手 をくはふるも 汝等 の 往 をゆるさざるべし
20 我 すなはちわが 手 を 舒 ベエジプトの 中 に 諸 の 奇跡 を 行 ひてエジプトを 撃 ん 其 後 かれ 汝等 を 去 しむべし
21 我 エジプト 人 をして 此 民 をめぐましめん 汝 ら 去 る 時 手 を 空 うして 去 るべからず
22 婦女 皆 その 隣人 とおのれの 家 に 寓 る 者 とに 金 の 飾品 銀 の 飾品 および 衣服 を 乞 べし 而 して 汝 らこれを 汝 らの 子女 に 穿戴 せよ 汝等 かくエジプト 人 の 物 を 取 べし
Chapter 4
1 モーセ 對 へていひけるは 然 ながら 彼等 我 を 信 ぜず 又 わが 言 に 聽 したがはずして 言 んヱホバ 汝 にあらはれたまはずと
2 ヱホバかれにいひたまひけるは 汝 の 手 にある 者 は 何 なるや 彼 いふ 杖 なり
3 ヱホバいひたまひけるは 其 を 地 に 擲 よとすなはち 之 を 地 になぐるに 蛇 となりければモーセその 前 を 避 たり
4 ヱホバ、モーセにいひたまひけるは 汝 の 手 をのべて 其 尾 を 執 れとすなはち 手 をのべて 之 を 執 ば 手 にいりて 杖 となる
5 ヱホバいひたまふ 是 は 彼 らの 先祖 等 の 神 アブラハムの 神 イサクの 神 ヤコブの 神 ヱホバの 汝 にあらはれたることを 彼 らに 信 ぜしめんためなり
6 ヱホバまたかれに 言 たまひけるは 汝 の 手 を 懐 に 納 よとすなはち 手 を 懐 にいれて 之 を 出 し 見 るにその 手 癩病 を 生 じて 雪 のごとくなれり
7 ヱホバまた 言 たまひけるは 汝 の 手 をふたたび 懐 にいれよと 彼 すなはちふたたび 其 手 を 懐 にいれて 之 を 懐 より 出 し 見 るに 變 りて 他處 の 肌膚 のごとくになる
8 ヱホバいひたまふ 彼等 もし 汝 を 信 ぜずまたその 最初 の 徴 の 聲 に 聽 從 はざるならば 後 の 徴 の 聲 を 信 ぜん
9 彼 らもし 是 ふたつの 徴 をも 信 ぜすして 汝 の 言 に 聽 從 はざるならば 汝 河 の 水 をとりて 之 を 陸地 にそそげ 汝 が 河 より 取 たる 水 陸地 にて 血 となるべし
10 モーセ、ヱホバにいひけるはわが 主 よ 我 は 素 言辭 に 敏 き 人 にあらず 汝 が 僕 に 語 りたまへるに 及 びても 猶 しかり 我 は 口 重 く 舌 重 き 者 なり
11 ヱホバかれにいひたまひけるは 人 の 口 を 造 る 者 は 誰 なるや 唖者 聾者 目明者 瞽者 などを 造 る 者 は 誰 なるや 我 ヱホバなるにあらずや
12 然 ば 往 けよ 我 なんぢの 口 にありて 汝 の 言 ふべきことを 敎 へん
13 モーセいひけるはわが 主 よ 願 くは 遣 すべき 者 をつかはしたまへ
14 是 においてヱホバ、モーセにむかひ 怒 を 發 していひたまひけるはレビ 人 アロンは 汝 の 兄弟 なるにあらずや 我 かれが 言 を 善 するを 知 るまた 彼 なんぢに 遇 んとていで 來 る 彼 汝 を 見 る 時 心 に 喜 ばん
15 汝 かれに 語 りて 言 をその 口 に 授 くべし 我 なんぢの 口 と 彼 の 口 にありて 汝 らの 爲 べき 事 を 敎 へん
16 彼 なんぢに 代 て 民 に 語 らん 彼 は 汝 の 口 に 代 らん 汝 は 彼 のために 神 に 代 るべし
17 なんぢこの 杖 を 手 に 執 り 之 をもて 奇蹟 をおこなふべし
18 是 においてモーセゆきてその 妻 の 父 ヱテロの 許 にかへりて 之 にいふ 請 ふ 我 をして 往 てわがエジプトにある 兄弟 等 の 所 にかへらしめ 彼等 のなほ 生 ながらへをるや 否 を 見 さしめよヱテロ、モーセに 安然 に 往 くべしといふ
19 爰 にヱホバ、ミデアンにてモーセにいひたまひけるは 往 てエジプトにかへれ 汝 の 生命 をもとめし 人 は 皆 死 たりと
20 モーセすなはちその 妻 と 子等 をとり 之 を 驢馬 に 乗 てエジプトの 地 にかへるモーセは 神 の 杖 を 手 に 執 り
21 ヱホバ、モーセにいひたまひけるは 汝 エジプトにかへりゆける 時 はかならず 我 がなんぢの 手 に 授 けたるところの 奇跡 を 悉 くパロのまへにおこなふべし 但 し 我 かれの 心 を 剛愎 にすれば 彼 民 を 去 しめざるべし
22 汝 パロに 言 べしヱホバかく 言 ふイスラエルはわが 子 わが 冢子 なり
23 我 なんぢにいふ 我 が 子 を 去 らしめて 我 に 事 ふることをえせしめよ 汝 もし 彼 をさらしむることを 拒 ば 我 なんぢの 子 なんぢの 冢子 を 殺 すべしと
24 モーセ 途 にある 時 ヱホバかれの 宿所 にて 彼 に 遇 てころさんとしたまひければ
25 チツポラ 利 き 石 をとりてその 男子 の 陽 の 皮 を 割 りモーセの 足下 になげうちて 言 ふ 汝 はまことにわがためには 血 の 夫 なりと
26 是 においてヱホバ、モーセをゆるしたまふ 此時 チツポラが 血 の 夫 といひしは 割禮 の 故 によりてなり
27 爰 にヱホバ、アロンにいひたまひけるに 曠野 にゆきてモーセを 迎 へよと 彼 すなはちゆきて 神 の 山 にてモーセに 遇 ひ 之 に 接吻 す
28 モーセ、ヱホバがおのれに 言 ふくめて 遣 したまへる 諸 の 言 とヱホバのおのれに 命 じたまひし 諸 の 奇跡 とをアロンにつげたり
29 斯 てモーセとアロン 往 てイスラエルの 子孫 の 長老 を 盡 く 集 む
30 而 してアロン、ヱホバのモーセにかたりたまひし 言 を 盡 くつぐ 又 彼 民 の 目 のまへにて 奇蹟 をなしければ
31 民 すなはち 信 ず 彼等 ヱホバがイスラエルの 民 をかへりみその 苦患 をおもひたまふを 聞 て 身 をかがめて 拝 をなせり
Chapter 5
1 その 後 モーセとアロン 入 てパロにいふイスラエルの 神 ヱホバ 斯 いひたまふ 我民 を 去 しめ 彼等 をして 曠野 に 於 て 我 を 祭 ることをえせしめよと
2 パロいひけるはヱホバは 誰 なればか 我 その 聲 にしたがひてイスラエルを 去 しむべき 我 ヱホバを 識 ず 亦 イスラエルを 去 しめじ
3 彼 ら 言 けるはヘブル 人 の 神 我 らに 顯 れたまへり 請 ふ 我等 をして 三日 程 ほど 曠野 にいりてわれらの 神 ヱホバに 犠牲 をささぐることをえせしめよ 恐 くはヱホバ 疫病 か 又 は 刀兵 をもて 我 らをなやましたまはん
4 エジプト 王 かれらに 言 けるは 汝等 モーセ、アロンなんぞ 民 の 操作 を 妨 ぐるや 往 てなんぢらの 荷 を 負 へ
5 パロまたいふ 土民 今 は 多 かり 然 るに 汝等 かれらをして 荷 をおふことを 止 しめんとす
6 パロ 此 日 民 が 驅 使 ふ 者等 および 民 の 有司 等 に 命 じていふ
7 汝等 再 び 前 のごとく 民 に 磚瓦 を 造 る 禾稈 を 與 ふべからず 彼等 をして 往 てみづから 禾稈 をあつめしめよ
8 また 彼等 が 前 に 造 りし 磚瓦 の 數 のごとくに 仍 かれらに 之 をつくらしめよ 其 を 減 すなかれ 彼等 は 懈惰 が 故 に 我儕 をして 往 てわれらの 神 に 犠牲 をささげしめよと 呼 はり 言 ふなり
9 人々 の 工作 を 重 くして 之 に 勞 かしめよ 然 ば 偽 の 言 を 聽 ことあらじと
10 民 を 驅 使 ふ 者等 およびその 有司 等 出 ゆきて 民 にいひけるはパロかく 言 たまふ 我 なんぢらに 禾稈 をあたへじ
11 汝等 往 て 禾稈 のある 處 にて 之 をとれ 但 しなんぢらの 工作 は 分毫 も 減 さざるべしと
12 是 において 民 遍 くエジプトの 地 に 散 て 草藁 をあつめて 禾稈 となす
13 驅使者 かれらを 促 たてて 言 ふ 禾稈 のありし 時 のごとく 汝 らの 工作 汝 らの 日々 の 業 をなしをふべしと
14 パロの 驅使者 等 がイスラエルの 子孫 の 上 に 立 たるところの 有司 等 撻 れなんぢら 何 ぞ 昨日 も 今日 も 磚瓦 を 作 るところの 汝 らの 業 を 前 のごとくに 爲 しをへざるやと 言 る
15 是 に 於 てイスラエルの 子孫 の 有司 等 來 りてパロに 呼 はりて 言 ふ 汝 なんぞ 斯 僕 等 になすや
16 僕 等 に 禾稈 を 與 へずしてわれらに 磚瓦 を 作 れといふ 視 よ 僕 等 は 撻 る 是 なんぢの 民 の 過 なりと
17 然 るにパロいふ 汝等 は 懶惰 し 懶惰 し 故 に 汝 らは 我 らをして 往 てヱホバに 犠牲 をささげしめよと 言 ふなり
18 然 ば 汝 ら 往 て 操作 けよ 禾稈 はなんぢらに 與 ふることなかるべけれどなんぢら 尚 數 のごとくに 磚瓦 を 交納 むべしと
19 イスラエルの 子孫 の 有司 等 汝等 その 日々 につくる 磚瓦 を 減 すべからずと 言 るを 聞 て 災害 の 身 におよぶを 知 り
20 彼 らパロをはなれて 出 たる 時 モーセとアロンの 對面 にたてるを 見 たれば
21 之 にいひけるは 願 くはヱホバ 汝等 を 鑒 みて 鞫 きたまへ 汝等 はわれらの 臭 をパロの 目 と 彼 の 僕 の 目 に 忌嫌 はれしめ 刀 を 彼等 の 手 にわたして 我等 を 殺 さしめんとするなりと
22 モーセ、ヱホバに 返 りて 言 ふわが 主 よ 何 て 此 民 をあしくしたまふや 何 のために 我 をつかはしたまひしや
23 わがパロの 許 に 來 りて 汝 の 名 をもて 語 りしよりして 彼 この 民 をあしくす 汝 また 絶 てなんぢの 民 をすくひたまはざるなり
Chapter 6
1 ヱホバ、モーセに 言 たまひけるは 今 汝 わがパロに 爲 んところの 事 を 見 るべし 能 ある 手 の 加 はるによりてパロ 彼 らをさらしめん 能 ある 手 の 加 はるによりてパロ 彼 らを 其 國 より 逐 いだすべし
2 神 モーセに 語 りて 之 にいひたまひけるは 我 はヱホバなり
3 我 全能 の 神 といひてアブラハム、イサク、ヤコブに 顯 れたり 然 ど 我 名 のヱホバの 事 は 彼等 しらざりき
4 我 また 彼 らとわが 契約 を 立 て 彼等 が 旅 して 寄 居 たる 國 カナンの 地 をかれらに 與 ふ
5 我 またエジプト 人 が 奴隸 となせるイスラエルの 子孫 の 呻吟 た 聞 き 且 我 が 契約 を 憶 ひ 出 づ
6 故 にイスラエルの 子孫 に 言 へ 我 はヱホバなり 我 汝 らをエジプト 人 の 重負 の 下 より 携出 し 其 使役 をまぬかれしめ 又 腕 をのべ 大 なる 罰 をほどこして 汝等 を 贖 はん
7 我 汝等 を 取 て 吾 民 となし 汝等 の 神 となるべし 汝等 はわがエジプト 人 の 重擔 の 下 より 汝 らを 携出 したるなんぢらの 神 ヱホバなることを 知 ん
8 我 わが 手 をあげてアブラハム、イサク、ヤコブに 與 へんと 誓 ひし 地 に 汝等 を 導 きいたり 之 を 汝等 に 與 へて 產業 となさしめん 我 はヱホバなり
9 モーセかくイスラエルの 子孫 に 語 けれども 彼等 は 心 の 傷 ると 役事 の 苦 きとの 爲 にモーセに 聽 ざりき
10 ヱホバ、モーセに 告 ていひたまひけるは
11 入 てエジプトの 王 パロに 語 りイスラエルの 子孫 をその 國 より 去 しめよ
12 モーセ、ヱホバの 前 に 申 していふイスラエルの 子孫 旣 に 我 に 聽 ず 我 は 口 に 割禮 をうけざる 者 なればパロいかで 我 にきかんや
13 ヱホバ、モーセとアロンに 語 り 彼等 に 命 じてイスラエルの 子孫 とエジプトの 王 パロの 所 に 往 しめイスラエルの 子孫 をエジプトの 地 より 導 きいださしめたまふ
14 かれらの 父 の 家々 の 長 は 左 のごとしイスラエルの 冢子 ルベンの 子 ヘノク、バル、ヘヅロン、カルミ 是等 はルベンの 家族 なり
15 シメオンの 子 ヱムエル、ヤミン、オハデ、ヤキン、ゾハルおよびカナンの 女 の 生 しシヤウル 是 らはシメオンの 家族 なり
16 レビの 子 の 名 はその 世代 にしたがひて 言 ば 左 のごとしゲルシヨン、コハテ、メラリ 是 なりレビの 齢 の 年 は百三十七 年 なりき
17 ゲルシヨンの 子 はその 家族 にしたがひて 言 ばリブニおよびシメイなり
18 コハテの 子 はアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエルなりコハテの 齢 の 年 は百三十三 年 なりき
19 メラリの 子 はマヘリおよびムシなり 是等 はレビの 家族 にしてその 世代 にしたがひて 言 るものなり
20 アムラム 其 伯母 ヨケベデを 妻 にめとれり 彼 アロンとモーセを 生 むアムラムの 齢 の 年 は百三十七 年 なりき
21 イヅハルの 子 はコラ、ネベグ、ジクリなり
22 ウジエルの 子 はミサエル、エルザバン、シテリなり
23 アロン、ナシヨンの 姉 アミナダブの 女 エリセバを 妻 にめとれり 彼 ナダブ、アビウ、エレアザル、イタマルを 生 む
24 コラの 子 はアツシル、エルカナ、アビアサフ 是等 はコラ 人 の 族 なり
25 アロンの 子 エレアザル、ブテエルの 女 の 中 より 妻 をめとれり 彼 ピネハスを 生 む 是等 はレビ 人 の 父 の 家々 の 長 にしてその 家族 に 循 ひて 言 る 者 なり
26 ヱホバがイスラエルの 子孫 を 其 軍隊 にしたがひてエジプトの 地 より 導 きいだせよといひたまひしは 此 アロンとモーセなり
27 彼等 はイスラエルの 子孫 をエジプトより 導 きいださんとしてエジプトの 王 パロに 語 りし 者 にして 即 ち 此 モーセとアロンなり
28 ヱホバ、エジプトの 地 にてモーセに 語 りたまへる 日 に
29 ヱホバ、モーセに 語 りて 言 たまひけるは 我 はヱホバなり 汝 わが 汝 にいふ 所 を 悉皆 くエジプトの 王 パロに 語 るべし
30 モーセ、ヱホバの 前 に 言 けるは 我 は 口 に 割禮 を 受 ざる 者 なればパロいかで 我 に 聽 んや
Chapter 7
1 ヱホバ、モーセに 言 たまひけるは 視 よ 我 汝 をしてパロにおけること 神 のごとくならしむ 汝 の 兄弟 アロンは 汝 の 預言者 となるべし
2 汝 はわが 汝 に 命 ずる 所 を 盡 く 宣 べし 汝 の 兄弟 アロンはパロに 告 ることを 爲 べし 彼 イスラエルの 子孫 をその 國 より 出 すに 至 らん
3 我 パロの 心 を 剛愎 にして 吾 徴 と 奇跡 をエジプトの 國 に 多 くせん
4 然 どパロ 汝 に 聽 ざるべし 我 すなはち 吾 手 をエジプトに 加 へ 大 なる 罰 をほどこして 吾 軍隊 わが 民 イスラエルの 子孫 をエジプトの 國 より 出 さん
5 我 わが 手 をエジプトの 上 に 伸 てイスラエルの 子孫 をエジプト 人 の 中 より 出 す 時 には 彼等 我 のヱホバなるを 知 ん
6 モーセとアロン 斯 おこなひヱホバの 命 じたまへる 如 くに 然 なしぬ
7 そのパロと 談論 ける 時 モーセは八十 歳 アロンは八十三 歳 なりき
8 ヱホバ、モーセとアロンに 告 て 言 たまひけるは
9 パロ 汝等 に 語 りて 汝 ら 自 ら 奇蹟 を 行 へと 言 時 には 汝 アロンに 言 べし 汝 の 杖 をとりてパロの 前 に 擲 てよと 其 は 蛇 とならん
10 是 に 於 てモーセとアロンはパロの 許 にいたりヱホバの 命 じたまひしごとくに 行 へり 即 ちアロンその 杖 をパロとその 臣下 の 前 に 擲 しに 蛇 となりぬ
11 斯在 しかばパロもまた 博士 と 魔術 士 を 召 よせたるにエジプトの 法術士 等 もその 秘術 をもてかくおこなへり
12 即 ち 彼 ら 各人 その 杖 を 投 たれば 蛇 となりけるがアロンの 杖 かれらの 杖 を 呑 つくせり
13 然 るにパロの 心 剛愎 になりて 彼 らに 聽 ことをせざりきヱホバの 言 たまひし 如 し
14 ヱホバ、モーセに 言 たまひけるはパロは 心 頑 にして 民 を 去 しむることを 拒 むなり
15 朝 におよびて 汝 パロの 許 にいたれ 視 よ 彼 は 水 に 臨 む 汝 河 の 邊 にたちて 彼 を 逆 ふべし 汝 かの 蛇 に 化 し 杖 を 手 にとりて 居 り
16 彼 に 言 ふべしヘブル 人 の 神 ヱホバ 我 を 汝 につかはして 言 しむ 吾 民 を 去 しめて 曠野 にて 我 に 事 ふることを 得 せしめよ 視 よ 今 まで 汝 は 聽 入 ざりしなり
17 ヱホバかく 言 ふ 汝 これによりて 我 がヱホバなるを 知 ん 視 よ 我 わが 手 の 杖 をもて 河 の 水 を 撃 ん 是 血 に 變 ずべし
18 而 して 河 の 魚 は 死 に 河 は 臭 くならんエジプト 人 は 河 の 水 を 飮 ことを 厭 ふにいたるべし
19 ヱホバまたモーセに 言 たまはく 汝 アロンに 言 へ 汝 の 杖 をとりて 汝 の 手 をエジプトの 上 に 伸 べ 流水 の 上 河々 の 上 池塘 の 上 一切 の 湖水 の 上 に 伸 て 血 とならしめよエジプト 全國 に 於 て 木 石 の 器 の 中 に 凡 て 血 あるにいたらん
20 モーセ、アロンすなはちヱホバの 命 じたまへるごとくに 爲 り 即 ち 彼 パロとその 臣下 の 前 にて 杖 をあげて 河 の 水 を 撃 しに 河 の 水 みな 血 に 變 じたり
21 是 において 河 の 魚 死 て 河 臭 くなりエジプト 人 河 の 水 を 飮 ことを 得 ざりき 斯 エジプト 全國 に 血 ありき
22 エジプトの 法術士 等 もその 秘術 をもて 斯 のごとく 行 へりパロは 心 頑固 にして 彼等 に 聽 ことをせざりきヱホバの 言 たまひし 如 し
23 パロすなはち 身 をめぐらしてその 家 に 入 り 此事 にも 心 をとめざりき
24 エジプト 人 河 の 水 を 飮 ことを 得 ざりしかば 皆 飮 水 を 得 んとて 河 のまはりを 掘 たりヱホバ 河 を 撃 たまひてより 後 七日 たちぬ
Chapter 8
1 ヱホバ、モーセに 言 たまひけるは 汝 パロに 詣 りて 彼 に 言 へヱホバかく 言 たまふ 吾 民 を 去 しめて 我 に 事 ふることを 得 せしめよ
2 汝 もし 去 しむることを 拒 まば 我 蛙 をもて 汝 の 四方 の 境 を 惱 さん
3 河 に 蛙 むらがり 上 りきたりて 汝 の 家 にいり 汝 の 寝室 にいり 汝 の 牀 にのぼり 汝 の 臣下 の 家 にいり 汝 の 民 の 所 にいたり 汝 の 竃 におよび 汝 の 搓鉢 にいらん
4 蛙 なんぢの 身 にのぼり 汝 の 民 と 汝 の 臣下 の 上 にのぼるべし
5 ヱホバ、モーセに 言 たまはく 汝 アロンに 言 へ 汝 杖 をとりて 手 を 流水 の 上 に 伸 べ 河々 の 上 と 池塘 の 上 に 伸 て 蛙 をエジプトの 地 に 上 らしめよ
6 アロン 手 をエジプトの 水 のうへに 伸 たれば 蛙 のぼりきたりてエジプトの 地 を 蔽 ふ
7 法術士 等 もその 秘術 をもて 斯 おこなひ 蛙 をエジプトの 地 に 上 らしめたり
8 パロ、モーセとアロンを 召 て 言 けるはヱホバに 願 ひてこの 蛙 を 我 とわが 民 の 所 より 取 さらしめよ 我 この 民 を 去 しめてヱホバに 犠牲 をささぐることを 得 せしめん
9 モーセ、パロに 言 けるは 我 なんぢと 汝 の 臣下 と 汝 の 民 のために 願 ひて 何時 此 蛙 を 汝 と 汝 の 家 より 絶 さりて 河 にのみ 止 らしむべきや 我 に 示 せと
10 彼 明日 といひければモーセ 言 ふ 汝 の 言 のごとくに 爲 し 汝 をして 我 らの 神 ヱホバのごとき 者 なきことを 知 しめん
11 蛙 汝 と 汝 の 家 を 離 れ 汝 の 臣下 と 汝 の 民 を 離 れて 河 にのみ 止 るべしと
12 モーセとアロンすなはちパロを 離 れて 出 でモーセそのパロに 至 らしめたまひし 蛙 のためにヱホバに 呼 はりしに
13 ヱホバ、モーセの 言 のごとくなしたまひて 蛙 家 より 村 より 田野 より 死亡 たり
14 茲 にこれを 攢 むるに 山 をなし 地 臭 くなりぬ
15 然 るにパロは 嘘氣 時 あるを 見 てその 心 を 頑固 にして 彼等 に 聽 ことをせざりきヱホバの 言 たまひし 如 し
16 ヱホバ、モーセに 言 たまひけるは 汝 アロンに 言 へ 汝 の 杖 を 伸 べ 地 の 塵 を 打 てエジプト 全國 に 蚤 とならしめよと
17 彼等 斯 なせり 即 ちアロン 杖 をとりて 手 を 伸 べ 地 の 塵 を 撃 けるに 蚤 となりて 人 と 畜 につけりエジプト 全國 において 地 の 塵 みな 蚤 となりぬ
18 法術士 等 その 秘術 をもて 斯 おこなひて 蚤 を 出 さんとしたりしが 能 はざりき 蚤 は 人 と 畜 に 著 く
19 是 において 法術士 等 パロに 言 ふ 是 は 神 の 指 なりと 然 るにパロは 心 剛愎 にして 彼等 に 聽 ざりきヱホバの 言 たまひし 如 し
20 ヱホバ、モーセに 言 たまはく 汝 朝 早 く 起 てパロの 前 に 立 て 視 よ 彼 は 水 に 臨 む 汝 彼 に 言 へヱホバかく 言 たまふわが 民 を 去 しめて 我 に 事 ふることを 得 せしめよ
21 汝 もしわが 民 を 去 しめずば 視 よ 我 汝 と 汝 の 臣下 と 汝 の 民 と 汝 の 家 とに 蚋 をおくらんエジプト 人 の 家 々には 蚋 充 べし 彼 らの 居 るところの 地 も 然 らん
22 その 日 に 我 わが 民 の 居 るゴセンの 地 を 區別 おきて 其處 に 蚋 あらしめじ 是 地 の 中 にありて 我 のヱホバなることを 汝 が 知 んためなり
23 我 わが 民 と 汝 の 民 の 間 に 區別 をたてん 明日 この 徴 あるべし
24 ヱホバかく 爲 たまひたれば 蚋 おびただしく 出 來 りてパロの 家 にいりその 臣下 の 家 にいりエジプト 全國 にたり 蚋 のために 地 害 はる
25 是 においてパロ、モーセとアロンを 召 ていひけるは 汝等 往 て 國 の 中 にて 汝 らの 神 に 犠牲 を 献 げよ
26 モーセ 言 ふ 然 するは 宜 からず 我等 はエジプト 人 の 崇拝 む 者 を 犠牲 としてわれらの 神 ヱホバに 献 ぐべければなり 我等 もしエジプト 人 の 崇拝 む 者 をその 目 の 前 にて 犠牲 に 献 げなば 彼等 石 にて 我等 を 撃 ざらんや
27 我等 は 三日 路 ほど 曠野 にいりて 我 らの 神 ヱホバに 犠牲 を 献 げその 命 じたまひしごとくせんとす
28 パロ 言 けるは 我 汝 らを 去 しめて 汝 らの 神 ヱホバに 曠野 にて 犠牲 を 献 ぐることを 得 せしめん 但 餘 に 遠 くは 行 べからず 我 ために 祈 れよ
29 モーセ 言 けるは 視 よ 我 汝 をはなれて 出 づ 我 ヱホバに 祈 ん 明日 蚋 パロとその 臣下 とその 民 を 離 れん 第 パロ 再 び 偽 をおこなひ 民 を 去 しめてヱホバに 犠牲 をささぐるを 得 せしめざるが 如 きことを 爲 ざれ
30 かくてモーセ、パロをはなれて 出 でヱホバに 祈 りたれば
31 ヱホバ、モーセの 言 のごとく 爲 したまへり 即 ちその 蚋 をパロとその 臣下 とその 民 よりはなれしめたまふ 一 ものこらざりき
32 然 るにパロ 此時 にもまたその 心 を 頑固 にして 民 を 去 しめざりき
Chapter 9
1 爰 にヱホバ、モーセにいひたまひけるはパロの 所 にいりてかれに 告 よヘブル 人 の 神 ヱホバ 斯 いひたまふ 吾 民 を 去 しめて 我 につかふることをえせしめよ
2 汝 もし 彼等 をさらしむることを 拒 みて 尚 かれらを 拘留 へなば
3 ヱホバの 手 野 にをる 汝 の 家畜 馬 驢馬 駱駝 牛 および 羊 に 加 はらん 即 ち 甚 だ 惡 き 疾 あるべし
4 ヱホバ、イスラエルの 家畜 とエジプトの 家畜 とを 別 ちたまはんイスラエルの 子孫 に 屬 する 者 は 死 る 者 あらざるべしと
5 ヱホバまた 期 をさだめて 言 たまふ 明日 ヱホバこの 事 を 國 になさんと
6 明日 ヱホバこの 事 をなしたまひければエジプトの 家畜 みな 死 り 然 どイスラエルの 子孫 の 家畜 は 一 も 死 ざりき
7 パロ 人 をつかはして 見 さしめたるにイスラエルの 家畜 は 一頭 だにも 死 ざりき 然 どもパロは 心 剛愎 にして 民 をさらしめざりき
8 またヱホバ、モーセとアロンにいひたまひけるは 汝等 竃爐 の 灰 を 一握 とれ 而 してモーセ、パロの 目 の 前 にて 天 にむかひて 之 をまきちらすべし
9 其 灰 エジプト 全國 に 塵 となりてエジプト 全國 の 人 と 畜獣 につき 膿 をもちて 脹 るる 腫物 とならんと
10 彼等 すなはち 竃爐 の 灰 をとりてパロの 前 に 立 ちモーセ 天 にむかひて 之 をまきちらしければ 人 と 獣畜 につき 膿 をもちて 脹 るる 腫物 となれり
11 法術士 等 はその 腫物 のためにモーセの 前 に 立 つことを 得 ざりき 腫物 は 法術士 等 よりして 諸 のエジプト 人 にまで 生 じたり
12 然 どヱホバ、パロの 心 を 剛愎 にしたまひたれば 彼 らに 聽 ざりきヱホバのモーセに 言 給 ひし 如 し
13 爰 にヱホバ、モーセにいひたまひけるは 朝 早 くおきてパロの 前 にたちて 彼 に 言 へヘブル 人 の 神 ヱホバ 斯 いひたまふ 吾 民 を 去 しめて 我 に 事 ふるをえせしめよ
14 我 此度 わが 諸 の 災害 を 汝 の 心 となんぢの 臣下 およびなんぢの 民 に 降 し 全地 に 我 ごとき 者 なきことを 汝 に 知 しめん
15 我 もしわが 手 を 伸 べ 疫病 をもて 汝 となんぢの 民 を 撃 たらば 汝 は 地 より 絶 れしならん
16 抑 わが 汝 をたてたるは 即 ちなんぢをしてわが 權能 を 見 さしめわが 名 を 全地 に 傳 へんためなり
17 汝 なほ 吾 民 の 前 に 立 ふさがりて 之 を 去 しめざるや
18 視 よ 明日 の 今 頃 我 はなはだ 大 なる 雹 を 降 すべし 是 はエジプトの 開國 より 今 までに 嘗 てあらざりし 者 なり
19 然 ば 人 をやりて 汝 の 家畜 および 凡 て 汝 が 野 に 有 る 物 を 集 めよ 人 も 獣畜 も 凡 て 野 にありて 家 に 歸 らざる 者 は 雹 その 上 にふりくだりて 死 るにたらん
20 パロの 臣下 の 中 ヱホバの 言 を 畏 る 者 はその 僕 と 家畜 を 家 に 逃 いらしめしが
21 ヱホバの 言 を 意 にとめざる 者 はその 僕 と 家畜 を 野 に 置 り
22 ヱホバ、モーセにいひたまひけるは 汝 の 手 を 天 に 舒 てエジプト 全國 に 雹 あらしめエジプトの 國 中 の 人 と 獣畜 と 田圃 の 諸 の 蔬 にふりくだらしめよと
23 モーセ 天 にむかひて 杖 を 舒 たればヱホバ 雷 と 雹 を 遣 りたまふ 又 火 いでて 地 に 馳 すヱホバ 雹 をエジプトの 地 に 降 せたまふ
24 斯 雹 ふり 又 火 の 塊 雹 に 雑 りて 降 る 甚 だ 勵 しエジプト 全國 には 其 國 を 成 てよりこのかた 未 だ 斯 る 者 あらざりしなり
25 雹 エジプト 全國 に 於 て 人 と 獣畜 とをいはず 凡 て 田圃 にをる 者 を 撃 り 雹 また 田圃 の 諸 の 蔬 を 撃 ち 野 の 諸 の 樹 を 折 り
26 唯 イスラエルの 子孫 のをるゴセンの 地 には 雹 あらざりき
27 是 に 於 てパロ 人 をつかはしてモーセとアロンを 召 てこれに 言 けるは 我 此度 罪 ををかしたりヱホバは 義 く 我 とわが 民 は 惡 し
28 ヱホバに 願 ひてこの 神鳴 と 雹 を 最早 これにて 足 しめよ 我 なんぢらを 去 しめん 汝等 今 は 留 るにおよばず
29 モーセかれに 曰 けるは 我 邑 より 出 て 我 手 をヱホバに 舒 ひろげん 然 ば 雷 やみて 雹 かさねてあらざるべし 斯 して 地 はヱホバの 所屬 なるを 汝 にしらしめん
30 然 ど 我 しる 汝 となんぢの 臣下 等 はなほヱホバ 神 を 畏 れざるならんと
31 偖 麻 と 大 麥 は 撃 れたり 大 麥 は 穂 いで 麻 は 花 さきゐたればなり
32 然 ど 小麥 と 裸 麥 は 未 だ 長 ざりしによりて 撃 れざりき
33 モーセ、パロをはなれて 邑 より 出 でヱホバにむかひて 手 をのべひろげたれば 雷 と 雹 やみて 雨 地 にふらずなりぬ
34 然 るにパロ 雨 と 雹 と 雷鳴 のやみたるを 見 て 復 も 罪 を 犯 し 其心 を 剛硬 にす 彼 もその 臣下 も 然 り
35 即 ちパロは 心 剛愎 にしてイスラエルの 子孫 を 去 しめざりきヱホバのモーセによりて 言 たまひしごとし
Chapter 10
1 爰 にヱホバ、モーセにいひたまひけるはパロの 所 に 入 れ 我 かれの 心 とその 臣下 の 心 を剛硬にせり 是 はわが 此 等 の 徴 を 彼等 の 中 に 示 さんため
2 又 なんぢをして 吾 がエジプトにて 行 ひし 事等 すなはち 吾 がエジプトの 中 にてなしたる 徴 をなんぢの 子 となんぢの 子 の 子 の 耳 に 語 らしめんためなり 斯 して 汝等 わがヱホバなるを 知 べし
3 モーセとアロン、パロの 所 にいりて 彼 にいひけるはヘブル 人 の 神 ヱホバかく 言 たまふ 何時 まで 汝 は 我 に 降 ることを 拒 むや 我民 をさらしめて 我 に 事 ふることをえせしめよ
4 汝 もしわが 民 を 去 しむることを 拒 まば 明日 我 蝗 をなんぢの 境 に 入 しめん
5 蝗 地 の 面 を 蔽 て 人 地 を 見 るあたはざるべし 蝗 かの 免 かれてなんぢに 遺 れる 者 すなはち 雹 に 打 のこされたる 者 を 食 ひ 野 に 汝 らのために 生 る 諸 の 樹 をくらはん
6 又 なんぢの 家 となんぢの 臣下 の 家々 および 凡 のエジプト 人 の 家 に 滿 べし 是 はなんぢの 父 となんぢの 父 の 父 が 世 にいでしより 今日 にいたるまで 未 だ 嘗 て 見 ざるものなりと 斯 て 彼 身 をめぐらしてパロの 所 よりいでたり
7 時 にパロの 臣下 パロにいひけるは 何時 まで 此人 われらの 羂 となるや 人々 を 去 しめてその 神 ヱホバに 事 ふることをえせしめよ 汝 なほエジプトの 滅 ぶるを 知 ざるやと
8 是 をもてモーセとアロンふたたび 召 れてパロの 許 にいたるにパロかれらにいふ 往 てなんぢらの 神 ヱホバに 事 よ 但 し 往 く 者 は 誰 と 誰 なるや
9 モーセいひけるは 我等 は 幼者 をも 老 者 をも 子息 をも 息女 をも 挈 へて 往 き 羊 をも 牛 をもたづさへて 往 くべし 其 は 我 らヱホバの 祭禮 をなさんとすればなり
10 パロかれらにいひけるは 我 汝等 となんぢらの 子等 を 去 しむる 時 はヱホバなんぢらと 偕 に 在 れ 愼 めよ 惡 き 事 なんぢらの 面 のまへにあり
11 そは 宜 からず 汝 ら 男子 のみ 往 てヱホバに 事 よ 是 なんぢらが 求 むるところなりと 彼等 つひにパロの 前 より 逐 いださる
12 爰 にヱホバ、モーセにいひたまひけるは 汝 の 手 をエジプトの 地 のうへに 舒 て 蝗 をエジプトの 國 にのぞませて 彼 の 雹 が 打 殘 したる 地 の 諸 の 蔬 を 悉 く 食 しめよ
13 モーセすなはちエジプトの 地 の 上 に 其 杖 をのべければヱホバ 東風 をおこしてその 一日 一夜 地 にふかしめたまひしが 東風 朝 におよびて 蝗 を 吹 きたりて
14 蝗 エジプト 全國 にのぞみエジプトの 四方 の 境 に 居 て 害 をなすこと 太甚 し 是 より 先 には 斯 のごとき 蝗 なかりし 是 より 後 にもあらざるべし
15 蝗 全國 の 上 を 蔽 ひければ 國 暗 くなりぬ 而 して 蝗 地 の 諸 の 蔬 および 雹 の 打 殘 せし 樹 の 菓 を 食 ひたればエジプト 全國 に 於 て 樹 にも 田圃 の 蔬 にも 靑 き 者 とてはのこらざりき
16 是 をもてパロ 急 ぎモーセとアロンを 召 て 言 ふ 我 なんちらの 神 ヱホバと 汝等 とにむかひて 罪 ををかせり
17 然 ば 請 ふ 今 一次 のみ 吾 罪 を 宥 してなんぢらの 神 ヱホバに 願 ひ 唯 此 死 を 我 より 取 はなさしめよと
18 彼 すなはちパロの 所 より 出 てヱホバにねがひければ
19 ヱホバはなはだ 強 き 西 風 を 吹 めぐらせて 蝗 を 吹 はらはしめ 之 を 紅海 に 驅 いれたまひてエジプトの 四方 の 境 に 蝗 ひとつも 遺 らざるにいたれり
20 然 れどもヱホバ、パロの 心 を 剛愎 にしたまひたればイスラエルの 子孫 をさらしめざりき
21 ヱホバまたモーセにいひたまひけるは 天 にむかひて 汝 の 手 を 舒 べエジプトの 國 に 黑暗 を 起 すべし 其 暗黑 は 摸 るべきなりと
22 モーセすなはち 天 にむかひて 手 を 舒 ければ 稠密 黑暗 三日 のあひだエジプト 全國 にありて
23 三日 の 間 は 人々 たがひに 相 見 るあたはず 又 おのれの 處 より 起 ものなかりき 然 どイスラエルの 子孫 の 居處 には 皆 光 ありき
24 是 に 於 てパロ、モーセを 呼 ていひけるは 汝等 ゆきてヱホバに 事 よ 唯 なんぢらの 羊 と 牛 を 留 めおくべし 汝 らの 子女 も 亦 なんぢらとともに 往 べし
25 モーセいひけるは 汝 また 我等 の 神 ヱホバに 献 ぐべき 犠牲 と 燔祭 の 物 をも 我儕 に 與 ふべきなり
26 われらの 家畜 もわれらとともに 往 べし 一 蹄 も 後 にのこすべからず 其 は 我等 その 中 を 取 てわれらの 神 ヱホバに 事 べきが 故 なりまたわれら 彼處 にいたるまでは 何 をもてヱホバに 事 ふべきかを 知 ざればなりと
27 然 れどもヱホバ、パロの 心 を 剛愎 にしたまひたればパロかれらをさらしむることを 肯 ぜざりき
28 すなはちパロ、モーセに 言 ふ 我 をはなれて 去 よ 自 ら 愼 め 重 てわが 面 を 見 るなかれ 汝 わが 面 を 見 る 日 には 死 べし
29 モーセいひけるは 汝 の 言 ふところは 善 し 我 重 て 復 なんぢの 面 を 見 ざるべし
Chapter 11
1 ヱホバ、モーセにいひたまひけるは 我 今 一箇 の 災 をパロおよびエジプトに 降 さん 然 後 かれ 汝等 を 此處 より 去 しむべし 彼 なんぢらを 全 く 去 しむるには 必 ず 汝 らを 此 より 逐 はらはん
2 然 ば 汝 民 の 耳 にかたり 男女 をしておのおのその 隣々 に 銀 の 飾品 金 の 飾具 を 乞 しめよと
3 ヱホバつひに 民 をしてエジプト 人 の 恩 を 蒙 らしめたまふ 又 その 人 モーセはエジプトの 國 にてパロの 臣下 の 目 と 民 の 目 に 甚 だ 大 なる 者 と 見 えたり
4 モーセいひけるはヱホバかく 言 たまふ 夜半 頃 われ 出 てエジプトの 中 に 至 らん
5 エジプトの 國 の 中 の 長子 たる 者 は 位 に 坐 するパロの 長子 より 磨 の 後 にをる 婢 の 長子 まで 悉 く 死 べし 又 獣畜 の 首出 もしかり
6 而 してエジプト 全國 に 大 なる 號哭 あるべし 是 まで 是 のごとき 事 はあらずまた 再 び 斯 ること 有 ざるべし
7 然 どイスラエルの 子孫 にむかひては 犬 もその 舌 をうごかさじ 人 にむかひても 獣畜 にむかひても 然 り 汝等 これによりてヱホバがエジプト 人 とイスラエルのあひだに 區別 をなしたまふを 知 べし
8 汝 の 此 臣 等 みなわが 許 に 下 り 來 てわれを 拝 し 汝 となんぢに 從 がふ 民 みな 出 よと 言 ん 然 る 後 われ 出 べしと 烈 しく 怒 りてパロの 所 より 出 たり
9 ヱホバ、モーセにいひたまひけるはパロ 汝 に 聽 ざるべし 是 をもて 吾 がエジプトの 國 に 奇蹟 をおこなふこと 増 べし
10 モーセとアロンこの 諸 の 奇蹟 をことごとくパロの 前 に 行 ひたれどもヱホバ、パロの 心 を 剛愎 にしたまひければ 彼 イスラエルの 子孫 をその 國 より 去 しめざりき
Chapter 12
1 ヱホバ、エジプトの 國 にてモーセとアロンに 告 ていひたまひけるは
2 此 月 を 汝 らの 月 の 首 となせ 汝 ら 是 を 年 の 正月 となすべし
3 汝等 イスラエルの 全 會衆 に 告 て 言 べし 此 月 の 十日 に 家 の 父 たる 者 おのおの 羔羊 を 取 べし 即 ち 家 ごとに 一箇 の 羔羊 を 取 べし
4 もし 家族 少 くして 其 羔羊 を 盡 すことあたはずばその 家 の 隣 なる 人 とともに 人 の 數 にしたがひて 之 を 取 べし 各人 の 食 ふ 所 にしたがひて 汝等 羔羊 を 計 るべし
5 汝 らの 羔羊 は 疵 なき 當歳 の 牡 なるべし 汝等 綿羊 あるひは 山羊 の 中 よりこれを 取 べし
6 而 して 此 月 の 十四日 まで 之 を 守 りおきイスラエルの 會衆 みな 薄暮 に 之 を 屠 り
7 その 血 をとりて 其 之 を 食 ふ 家 の 門口 の 兩旁 の 橒 と 鴨居 に 塗 べし
8 而 して 此 夜 その 肉 を 火 に 炙 て 食 ひ 又 酵 いれぬパンに 苦菜 をそへて 食 ふべし
9 其 を 生 にても 水 に 煮 ても 食 ふなかれ 火 に 炙 べし 其 頭 と 脛 と 臓腑 とを 皆 くらへ
10 其 を 明朝 まで 殘 しおくなかれ 其 明朝 まで 殘 れる 者 は 火 にて 燒 つくすべし
11 なんぢら 斯 之 を 食 ふべし 即 ち 腰 をひきからげ 足 に 鞋 を 穿 き 手 に 杖 をとりて 急 て 之 を 食 ふべし 是 ヱホバの 逾越節 なり
12 是 夜 われエジプトの 國 を 巡 りて 人 と 畜 とを 論 ずエジプトの 國 の 中 の 長子 たる 者 を 盡 く 撃 殺 し 又 エジプトの 諸 の 神 に 罰 をかうむらせん 我 はヱホバなり
13 その 血 なんぢらが 居 るところの 家 にありて 汝等 のために 記號 とならん 我 血 を 見 る 時 なんぢらを 逾越 すべし 又 わがエジプトの 國 を 撃 つ 時 災 なんぢらに 降 りて 滅 ぼすことなかるべし
14 汝 ら 是 日 を 記念 えてヱホバの 節期 となし 世々 これを 祝 ふべし 汝等 之 を 常例 となして 祝 ふべし
15 七日 の 間 酵 いれぬパンを 食 ふべしその 首 の 日 にパン 酵 を 汝等 の 家 より 除 け 凡 て 首 の 日 より 七日 までに 酵 入 たるパンを 食 ふ 人 はイスラエルより 絶 るべきなり
16 且 首 の 日 に 聖 會 をひらくべし 又 第七日 に 聖 會 を 汝 らの 中 に 開 け 是 ふたつの 日 には 何 の 業 をもなすべからず 只 各人 の 食 ふ 者 のみ 汝等 作 ることを 得 べし
17 汝 ら 酵 いれぬパンの 節期 を 守 るべし 其 は 此 日 に 我 なんぢらの 軍隊 をエジプトの 國 より 導 きいだせばなり 故 に 汝 ら 常例 となして 世々 是 日 をまもるべし
18 正月 に 於 てその 月 の十四 日 の 晩 より 同 月 の二十一 日 の 晩 まで 汝 ら 酵 いれぬパンを 食 へ
19 七日 の 間 なんぢらの 家 にパン 酵 をおくべからず 凡 て 酵 いれたる 物 を 食 ふ 人 は 其 異邦人 たると 本國 に 生 れし 者 たるとを 問 ず 皆 イスラエルの 聖 會 より 絶 るべし
20 汝 ら 酵 いれたる 物 は 何 をも 食 ふべからず 凡 て 汝 らの 居處 に 於 ては 酵 いれぬパンを 食 ふべし
21 是 に 於 てモーセ、イスラエルの 長老 を 盡 くまねきて 之 にいふ 汝等 その 家族 に 循 ひて 一頭 の 羔羊 を 撿 み 取 り 之 を 屠 りて 逾越節 のために 備 へよ
22 又 牛膝草 一束 を 取 て 盂 の 血 に 濡 し 盂 の 血 を 門 口 の 鴨居 および 二旁 の 柱 にそそぐべし 明朝 にいたるまで 汝等 一人 も 家 の 戸 をいづるなかれ
23 其 はヱホバ、エジプトを 撃 に 巡 りたまふ 時 鴨居 と 兩旁 の 柱 に 血 のあるを 見 ばヱキバ 其 門 を 逾越 し 殺滅 者 をして 汝等 の 家 に 入 て 撃 ざらしめたまふべければなり
24 汝 ら 是 事 を 例 となして 汝 となんぢの 子孫 永 くこれを 守 るべし
25 汝等 ヱホバがその 言 たまひし 如 くになんぢらに 與 へたまはんところの 地 に 至 る 時 はこの 禮 式 をまもるべし
26 若 なんぢらの 子女 この 禮 式 は 何 の 意 なるやと 汝 らに 問 ば
27 汝 ら 言 ふべし 是 はヱホバの 逾越節 の 祭祀 なりヱホバ、エジプト 人 を 撃 たまひし 時 エジプトにをるイスラエルの 子孫 の 家 を 逾越 てわれらの 家 を 救 ひたまへりと 民 すなはち 鞠 て 拝 せり
28 イスラエルの 子孫 去 てヱホバのモーセとアロンに 命 じたまひしごとくなし 斯 おこなへり
29 爰 にヱホバ 夜半 にエジプトの 國 の 中 の 長子 たる 者 を 位 に 坐 するパロの 長子 より 牢獄 にある 俘虜 の 長子 まで 盡 く 撃 たまふ 亦 家畜 の 首生 もしかり
30 期有 しかばパロとその 諸 の 臣下 およびエジプト 人 みな 夜 の 中 に 起 あがりエジプトに 大 なる 號哭 ありき 死 人 あらざる 家 なかりければなり
31 パロすなはち 夜 の 中 にモーセとアロンを 召 ていひけるは 汝 らとイスラエルの 子孫 起 てわが 民 の 中 より 出 さり 汝 らがいへる 如 くに 往 てヱホバに 事 へよ
32 亦 なんぢらが 言 るごとく 汝 らの 羊 と 牛 をひきて 去 れ 汝 らまた 我 を 祝 せよと
33 是 においてエジプト 人 我等 みな 死 ると 言 て 民 を 催逼 て 速 かに 國 を 去 しめんとせしかば
34 民 捏 粉 の 未 だ 酵 いれざるを 執 り 捏 盤 を 衣服 に 包 みて 肩 に 負 ふ
35 而 してイスラエルの 子孫 モーセの 言 のごとく 爲 しエジプト 人 に 銀 の 飾物、金 の 飾物 および 衣服 を 乞 たるに
36 ヱホバ、エジプト 人 をして 民 をめぐましめ 彼等 にこれを 與 へしめたまふ 斯 かれらエジプト 人 の 物 を 取 り
37 斯 てイスラエルの 子孫 ラメセスよりスコテに 進 みしが 子女 の 外 に 徒 にて 歩 める 男 六十 萬人 ありき
38 又 衆多 の 寄 集 人 および 羊 牛 等 はなはだ 多 の 家畜 彼等 とともに 上 れり
39 爰 に 彼等 エジプトより 携 へいでたる 捏 粉 をもて 酵 いれぬパンを 烘 り 未 だ 酵 をいれざりければなり 是 かれらエジプトより 逐 いだされて 濡 滞 るを 得 ざりしに 由 り 又 何 の 食糧 をも 備 へざりしに 因 る
40 偖 イスラエルの 子孫 のエジプトに 住居 しその 住居 の 間 は四百三十 年 なりき
41 四百三十 年 の 終 にいたり 即 ち 其 日 にヱホバの 軍隊 みなエジプトの 國 より 出 たり
42 是 はヱホバが 彼等 をエジプトの 國 より 導 きいだしたまひし 事 のためにヱホバの 前 に 守 るべき 夜 なり 是 はヱホバの 夜 にしてイスラエルの 子孫 が 皆 世々 まもるべき 者 なり
43 ヱホバ、モーセとアロンに 言 たまひけるは 逾越節 の 例 は 是 のごとし 異邦人 はこれを 食 ふべからず
44 但 し 各人 の 金 にて 買 たる 僕 は 割禮 を 施 して 然 る 後 是 を 食 しむべし
45 外國 の 客 および 傭人 は 之 を 食 ふべからず
46 一 の 家 にてこれを 食 ふべしその 肉 を 少 も 家 の 外 に 持 いづるなかれ 又 其 骨 を 折 べからず
47 イスラエルの 會衆 みな 之 を 守 るべし
48 異邦人 なんぢとともに 寄居 てヱホバの 逾越節 を 守 らんとせば 其 男 悉 く 割禮 を 受 て 然 る 後 に 近 りて 守 るべし 即 ち 彼 は 國 に 生 れたる 者 のごとくなるべし 割禮 をうけざる 人 はこれを 食 ふべからざるなり
49 國 に 生 れたる 者 にもまた 汝 らの 中 に 寄居 る 異邦人 にも 此 法 は 同一 なり
50 イスラエルの 子孫 みな 斯 おこなひヱホバのモーセとアロンに 命 じたまひしごとく 爲 たり
51 その 同 じ 日 にヱホバ、イスラエルの 子孫 をその 軍隊 にしたがひてエジプトの 國 より 導 きいだしたまへり
Chapter 13
1 爰 にヱホバ、モーセに 告 ていひたまひけるは
2 人 と 畜 とを 論 ず 凡 てイスラエルの 子孫 の 中 の 始 て 生 れたる 首生 をば 皆 聖別 て 我 に 歸 せしむべし 是 わが 所屬 なればなり
3 モーセ 民 にいひけるは 汝等 エジプトを 出 で 奴隸 たる 家 を 出 るこの 日 を 誌 えよヱホバ 能 ある 手 をもて 汝等 を 此 より 導 きいだしたまへばなり 酵 いれたるパンを 食 ふべからず
4 アビブの 月 の 此 日 なんぢら 出 づ
5 ヱホバ 汝 を 導 きてカナン 人 ヘテ 人 アモリ 人 ヒビ 人 エブス 人 の 地 すなはちその 汝 にあたへんと 汝 の 先祖 たちに 誓 ひたまひし 彼 乳 と 蜜 の 流 るる 地 に 至 らしめたまはん 時 なんぢ 此 月 に 是 禮 式 を 守 るべし
6 七日 の 間 なんぢ 酵 いれぬパンを 食 ひ 第七日 にヱホバの 節筵 をなすべし
7 酵 いれぬパンを 七日 くらふべし 酵 いれたるパンを 汝 の 所 におくなかれ 又 汝 の 境 の 中 にて 汝 の 許 にパン 酵 をおくなかれ
8 汝 その 日 に 汝 の 子 に 示 して 言 べし 是 は 吾 がエジプトより 出 る 時 にヱホバの 我 に 爲 したまひし 事 のためなりと
9 斯 是 をなんぢの 手 におきて 記號 となし 汝 の 目 の 間 におきて 記號 となしてヱホバの 法律 を 汝 の 口 に 在 しむべし 其 はヱホバ 能 ある 手 をもて 汝 をエジプトより 導 きいだしたまへばなり
10 是故 に 年々 その 期 にいたりてこの 例 をまもるべし
11 ヱホバ 汝 となんぢの 先祖 等 に 誓 ひたまひしごとく 汝 をカナン 人 の 地 にみちびきて 之 を 汝 に 與 へたまはん 時
12 汝 凡 て 始 て 生 れたる 者 及 び 汝 の 有 る 畜 の 初生 を 悉 く 分 ちてヱホバに 歸 せしむべし 男牡 はヱホバの 所屬 なるべし
13 又 驢馬 の 初子 は 皆 羔羊 をもて 贖 ふべしもし 贖 はずばその 頸 を 折 るべし 汝 の 子等 の 中 の 長子 なる 人 はみな 贖 ふべし
14 後 に 汝 の 子 汝 に 問 て 是 は 何 なると 言 ばこれに 言 べしヱホバ 能 ある 手 をもて 我等 をエジプトより 出 し 奴隸 たりし 家 より 出 したまへり
15 當時 パロ 剛愎 にして 我等 を 去 しめざりしかばヱホバ、エジプトの 國 の 中 の 長子 たる 者 を 人 の 長子 より 畜 の 初生 まで 盡 く 殺 したまへり 是故 に 始 めて 生 れし 牡 を 盡 くヱホバに 犠牲 に 献 ぐ 但 しわが 子等 の 中 の 長子 は 之 を 贖 ふなり
16 是 をなんぢの 手 におきて 號 となし 汝 の 目 の 間 におきて 誌 となすべしヱホバ 能 ある 手 をもて 我等 をエジプトより 導 きいだしたまひたればなりと
17 偖 パロ 民 をさらしめし 時 ペリシテ 人 の 地 は 近 かりけれども 神 彼等 をみちびきて 其 地 を 通 りたまはざりき 其 は 民 戰爭 を 見 ば 悔 てエジプトに 歸 るならんと 神 おもひたまひたればなり
18 神 紅海 の 曠野 の 道 より 民 を 導 きたまふイスラエルの 子孫 行伍 をたててエジプトの 國 より 出 づ
19 其時 モーセはヨセフの 骨 を 携 ふ 是 はヨセフ 神 かならず 汝 らを 眷 みたまふべければ 汝 らわが 骨 を 此 より 携 へ 出 づべしといひてイスラエルの 子孫 を 固 く 誓 せたればなり
20 斯 てかれらスコテより 進 みて 曠野 の 端 なるエタム 比 幕張 す
21 ヱホバかれらの 前 に 往 たまひ 晝 は 雲 の 柱 をもてかれらを 導 き 夜 は 火 の 柱 をもて 彼 らを 照 して 晝夜 往 すすましめたまふ
22 民 の 前 に 晝 は 雲 の 柱 を 除 きたまはず 夜 は 火 の 柱 をのぞきたまはず
Chapter 14
1 茲 にヱホバ、モーセに 告 ていひ 給 ひけるは
2 イスラエルの 子孫 に 言 て 轉回 てミグドルと 海 の 間 なるピハヒロテの 前 にあたりてバアルゼポンの 前 に 幕 を 張 しめよ 其 にむかひて 海 の 傍 に 幕 を 張 るべし
3 パロ、イスラエルの 子孫 の 事 をかたりて 彼等 はその 地 に 迷 ひをりて 曠野 に 閉 こめられたるならんといふべければなり
4 我 パロの 心 を 剛愎 にすべければパロ 彼等 の 後 を 追 はん 我 パロとその 凡 の 軍勢 に 由 て 譽 を 得 エジプト 人 をして 吾 ヱホバなるを 知 しめんと 彼等 すなはち 斯 なせり
5 茲 に 民 の 逃 さりたることエジプト 王 に 聞 えければパロとその 臣下 等 民 の 事 につきて 心 を 變 じて 言 ふ 我等 何 て 斯 イスラエルを 去 しめて 我 に 事 ざらしむるがごとき 事 をなしたるやと
6 パロすなはちその 車 を 備 へ 民 を 將 て 己 にしたがはしめ
7 撰 抜 の 戰車 六百 兩 にエジプトの 諸 の 戰車 および 其 の 諸 の 軍長 等 を 率 ゐたり
8 ヱホバ、エジプト 王 パロの 心 を 剛愎 にしたまひたれば 彼 イスラエルの 子孫 の 後 を 追 ふイスラエルの 子孫 は 高 らかなる 手 によりて 出 しなり
9 エジプト 人 等 パロの 馬、車 およびその 騎兵 と 軍勢 彼等 の 後 を 追 てそのバアルゼポンの 前 なるピハヒロテの 邊 にて 海 の 傍 に 幕 を 張 るに 追 つけり
10 パロの 近 よりし 時 イスラエルの 子孫 目 をあげて 視 しにエジプト 人 己 の 後 に 進 み 來 りしかば 痛 く 懼 れたり 是 に 於 てイスラエルの 子孫 ヱホバに 呼號 り
11 且 モーセに 言 けるはエジプトに 墓 のあらざるがために 汝 われらをたづさへいだして 曠野 に 死 しむるや 何故 に 汝 われらをエジプトより 導 き 出 して 斯 我 らに 爲 や
12 我等 がエジプトにて 汝 に 告 て 我儕 を 棄 おき 我 らをしてエジプト 人 に 事 しめよと 言 し 言 は 是 ならずや 其 は 曠野 にて 死 るよりもエジプト 人 に 事 るは 善 ればなり
13 モーセ 民 にいひけるは 汝 ら 懼 るるなかれ 立 てヱホバが 今日 汝等 のために 爲 たまはんところの 救 を 見 よ 汝 らが 今日 見 たるエジプト 人 をば 汝 らかさねて 復 これを 見 ること 絶 てなかるべきなり
14 ヱホバ 汝等 のために 戰 ひたまはん 汝等 は 靜 りて 居 るべし
15 時 にヱホバ、モーセにいひたまひけるは 汝 なんぞ 我 に 呼 はるやイスラエルの 子孫 に 言 て 進 みゆかしめよ
16 汝 杖 を 擧 げ 手 を 海 の 上 に 伸 て 之 を 分 ちイスラエルの 子孫 をして 海 の 中 の 乾 ける 所 を 往 しめよ
17 我 エジプト 人 の 心 を 剛愎 にすべければ 彼等 その 後 にしたがひて 入 るべし 我 かくしてパロとその 諸 の 軍勢 およびそ 戰車 と 騎兵 に 囚 て 榮譽 を 得 ん
18 我 がパロとその 戰車 と 騎兵 とによりて 榮譽 をえん 時 エジプト 人 は 我 のヱホバなるを 知 ん
19 爰 にイスラエルの 陣 營 の 前 に 行 る 神 の 使者 移 りてその 後 に 行 けり 即 ち 雲 の 柱 その 前面 をはなれて 後 に 立 ち
20 エジプト 人 の 陣 營 とイスラエル 人 の 陣 營 の 間 に 至 りけるが 彼 がためには 雲 となり 暗 となり 是 がためには 夜 を 照 せり 是 をもて 彼 と 是 と 夜 の 中 に 相 近 づかざりき
21 モーセ 手 を 海 の 上 に 伸 ければヱホバ 終夜 強 き 東風 をもて 海 を 退 かしめ 海 を 陸地 となしたまひて 水 遂 に 分 れたり
22 イスラエルの 子孫 海 の 中 の 乾 ける 所 を 行 くに 水 は 彼等 の 右左 に 墻 となれり
23 エジプト 人 等 パロの 馬車、騎兵 みなその 後 にしたがひて 海 の 中 に 入 る
24 暁 にヱホバ 火 と 雲 との 柱 の 中 よりエジプト 人 の 軍勢 を 望 みエジプト 人 の 軍勢 を 惱 まし
25 其 車 の 輪 を 脱 して 行 に 重 くならしめたまひければエジプト 人 言 ふ 我儕 イスラエルを 離 れて 逃 ん 其 はヱホバかれらのためにエジプト 人 と 戰 へばなりと
26 時 にヱホバ、モーセに 言 たまひける 汝 の 手 を 海 の 上 に 伸 て 水 をエジプト 人 とその 戰車 と 騎兵 の 上 に 流 れ 反 らしめよと
27 モーセすなはち 手 を 海 の 上 に 伸 けるに 夜明 におよびて 海 本 の 勢力 にかへりたればエジプト 人 之 に 逆 ひて 逃 たりしがヱホバ、エジプト 人 を 海 の 中 に 擲 ちたまへり
28 即 ち 水 流 反 りて 戰車 と 騎兵 を 覆 ひイスラエルの 後 にしたがひて 海 にいりしパロの 軍勢 を 悉 く 覆 へり 一人 も 遺 れる 者 あらざりき
29 然 どイスラエルの 子孫 は 海 の 中 の 乾 ける 所 を 歩 みしが 水 はその 右左 に 墻 となれり
30 斯 ヱホバこの 日 イスラエルをエジプト 人 の 手 より 救 ひたまへりイスラエルはエジプト 人 が 海邊 に 死 をるを 見 たり
31 イスラエルまたヱホバがエジプト 人 に 爲 たまひし 大 なる 事 を 見 たり 是 に 於 て 民 ヱホバを 畏 れヱホバとその 僕 モーセを 信 じたり
Chapter 15
1 是 に 於 てモーセおよびイスラエルの 子孫 この 歌 をヱホバに 謡 ふ 云 く 我 ヱホバを 歌 ひ 頌 ん 彼 は 高 らかに 高 くいますなり 彼 は 馬 とその 乗者 を 海 になげうちたまへり
2 わが 力 わが 歌 はヱホバなり 彼 はわが 救拯 となりたまへり 彼 はわが 神 なり 我 これを 頌美 ん 彼 はわが 父 の 神 なり 我 これを 崇 めん
3 ヱホバは 軍人 にして 其 名 はヱホバなり
4 彼 パロの 戰車 とその 軍勢 を 海 に 投 すてたまふパロの 勝 れたる 軍長 等 は 紅海 に 沈 めり
5 大水 かれらを 掩 ひて 彼等 石 のごとくに 淵 の 底 に 下 る
6 ヱホバよ 汝 の 右 の 手 は 力 をもて 榮光 をあらはすヱホバよ 汝 の 右 の 手 は 敵 を 碎 く
7 汝 の 大 なる 榮光 をもて 汝 は 汝 にたち 逆 ふ 者 を 滅 したまふ 汝 怒 を 發 すれば 彼等 は 藁 のごとくに 焚 つくさる
8 汝 の 鼻 の 息 によりて 水 積 かさなり 浪 堅 く 立 て 岸 のごとくに 成 り 大水 海 の 中 に 凝 る
9 敵 は 言 ふ 我 追 て 追 つき 掠取物 を 分 たん 我 かれらに 因 てわが 心 を 飽 しめん 我 劍 を 抜 んわが 手 かれらを 亡 さんと
10 汝 氣 を 吹 たまへば 海 かれらを 覆 ひて 彼等 は 猛烈 き 水 に 鉛 のごとくに 沈 めり
11 ヱホバよ 神 の 中 に 誰 か 汝 に 如 ものあらん 誰 か 汝 のごとく 聖 して 榮 あり 讃 べくして 威 ありて 奇事 を 行 なふ 者 あらんや
12 汝 その 右 の 手 を 伸 たまへば 地 かれらを 呑 む
13 汝 はその 贖 ひし 民 を 恩惠 をもて 導 き 汝 の 力 をもて 彼等 を 汝 の 聖 き 居所 に 引 たまふ
14 國々 の 民 聞 て 慄 へペリシテに 住 む 者 畏懼 を 懐 く
15 エドムの 君等 駭 きモアブの 剛者 戰慄 くカナンに 住 る 者 みな 消 うせん
16 畏懼 と 戰慄 かれらに 及 ぶ 汝 の 腕 の 大 なるがために 彼 らは 石 のごとくに 默然 たりヱホバよ 汝 の 民 の 通 り 過 るまで 汝 の 買 たまひし 民 の 通 り 過 るまで 然 るべし
17 汝 民 を 導 きてこれを 汝 の 產業 の 山 に 植 たまはんヱホバよ 是 すなはち 汝 の 居所 とせんとて 汝 の 設 けたまひし 者 なり 主 よ 是 汝 の 手 の 建 たる 聖所 なり
18 ヱホバは 世々 限 なく 王 たるべし
19 斯 パロの 馬 その 車 および 騎兵 とともに 海 にいりしにヱホバ 海 の 水 を 彼等 の 上 に 流 れ 還 らしめたまひしがイスラエルの 子孫 は 海 の 中 にありて 旱地 を 通 れり
20 時 にアロンの 姉 なる 預言者 ミリアム 鼗 を 手 にとるに 婦 等 みな 彼 にしたがひて 出 で 鼗 をとり 且 踊 る
21 ミリアムすなはち 彼等 に 和 へて 言 ふ 汝等 ヱホバを 歌 ひ 頌 よ 彼 は 高 らかに 高 くいますなり 彼 は 馬 とその 乗者 を 海 に 擲 ちたまへりと
22 斯 てモーセ 紅海 よりイスラエルを 導 きてシユルの 曠野 にいり 曠野 に 三日 歩 みたりしが 水 を 得 ざりき
23 彼 ら 遂 にメラにいたりしがメラの 水 苦 くして 飮 ことを 得 ざりき 是 をもて 其 名 はメラ(苦)と 呼 る
24 是 に 於 て 民 モーセにむかひて 呟 き 我儕 何 を 飮 んかと 言 ければ
25 モーセ、ヱホバに 呼 はりしにヱホバこれに 一本 の 木 を 示 したまひたれば 即 ちこれを 水 に 投 いれしに 水 甘 くなれり 彼處 にてヱホバ 民 のために 法度 と 法律 をたてたまひ 彼處 にてこれを 試 みて
26 言 たまはく 汝 もし 善 く 汝 の 神 ヱホバの 聲 に 聽 したがひヱホバの 口 に 善 と 見 ることを 爲 しその 誡命 に 耳 を 傾 けその 諸 の 法度 を 守 ば 我 わがエジプト 人 に 加 へしところのその 疾病 を 一 も 汝 に 加 へざるべし 其 は 我 はヱホバにして 汝 を 醫 す 者 なればなりと
27 斯 て 彼等 エリムに 至 れり 其處 に 水 の 井 十二 棕櫚 七十 本 あり 彼處 にて 彼等 水 の 傍 に 幕 張 す
Chapter 16
1 斯 てエリムを 出 たちてイスラエルの 子孫 の 會衆 そのエジプトの 地 を 出 しより 二箇月 の十五 日 に 皆 エリムとシナイの 間 なるシンの 曠野 にいたりけるが
2 其 曠野 においてイスラエルの 全 會衆 モーセとアロンに 向 ひて 呟 けり
3 即 ちイスラエルの 子孫 かれらに 言 けるは 我儕 エジプトの 地 に 於 て 肉 の 鍋 の 側 に 坐 り 飽 までにパンを 食 ひし 時 にヱホバの 手 によりて 死 たらば 善 りし 者 を 汝等 はこの 曠野 に 我等 を 導 きいだしてこの 全 會 を 饑 に 死 しめんとするなり
4 時 にヱホバ、モーセに 言 たまひけるは 視 よ 我 パンを 汝 らのために 天 より 降 さん 民 いでて 日 用 の 分 を 毎日 斂 むべし 斯 して 我 かれらが 吾 の 法律 にしたがふや 否 を 試 みん
5 第六日 には 彼等 その 取 いれたる 者 を 調理 ふべし 其 は 日々 に 斂 る 者 の二 倍 なるべし
6 モーセとアロン、イスラエルの 全 の 子孫 に 言 けるは 夕 にいたらば 汝等 はヱホバが 汝 らをエジプトの 地 より 導 きいだしたまひしなるを 知 にいたらん
7 又 朝 にいたらば 汝等 ヱホバの 榮光 を 見 ん 其 はヱホバなんぢらがヱホバに 向 ひて 呟 くを 聞 たまへばなり 我等 を 誰 となして 汝等 は 我儕 に 向 ひて 呟 くや
8 モーセまた 言 けるはヱホバ 夕 には 汝等 に 肉 を 與 へて 食 はしめ 朝 にはパンをあたへて 飽 しめたまはん 其 はヱホバ 己 にむかひて 汝等 が 呟 くところの 怨言 を 聞 給 へばなり 我儕 を 誰 と 爲 や 汝等 の 怨言 は 我等 にむかひてするに 非 ずヱホバにむかひてするなり
9 モーセ、アロンに 言 けるはイスラエルの 子孫 の 全 會衆 に 言 へ 汝等 ヱホバの 前 に 近 よれヱホバなんぢらの 怨言 を 聞 給 へりと
10 アロンすなはちイスラエルの 子孫 の 全 會衆 に 語 しかば 彼等 曠野 を 望 むにヱホバの 榮光 雲 の 中 に 顯 はる
11 ヱホバ、モーセに 告 て 言 たまひけるは
12 我 イスラエルの 子孫 の 怨言 を 聞 り 彼等 に 告 て 言 へ 汝等 夕 には 肉 を 食 ひ 朝 にはパンに 飽 べし 而 して 我 のヱホバにして 汝等 の 神 なることを 知 にいたらんと
13 即 ち 夕 におよびて 鶉 きたりて 營 を 覆 ふ 又 朝 におよびて 露 營 の 四圍 におきしが
14 そのおける 露 乾 くにあたりて 曠野 の 表 に 霜 のごとき 小 き 圓 き 者 地 にあり
15 イスラエルの 子孫 これを 見 て 此 は 何 ぞやと 互 に 言 ふ 其 はその 何 たるを 知 ざればなりモーセかれらに 言 けるは 是 はヱホバが 汝等 の 食 にあたへたまふパンなり
16 ヱホバの 命 じたまふところの 事 は 是 なり 即 ち 各 その 食 ふところに 循 ひて 之 を 斂 め 汝等 の 人 數 にしたがひて 一人 に一オメルを 取 れ 各人 その 天 幕 にをる 者等 のためにこれを 取 べし
17 イスラエルの 子孫 かくなせしに 其 斂 るところに 多 きと 少 きとありしが
18 オメルをもてこれむ 量 るに 多 く 斂 めし 者 にも 餘 るところ 無 く 少 く 斂 めし 者 にも 足 ぬところ 無 りき 皆 その 食 ふところに 循 ひてこれを 斂 めたり
19 モーセ 彼等 に 誰 も 朝 までこれを 殘 しおく 可 らずと 言 り
20 然 るに 彼等 モーセに 聽 したがはずして 或 者 はこれを 朝 まで 殘 したりしが 蟲 たかりて 臭 なりぬモーセこれを 怒 る
21 人々 各 その 食 ふところに 循 ひて 朝 毎 に 之 を 斂 めしが 日 熱 なれば 消 ゆ
22 第六日 にいたりて 人々 二 倍 のパンを 斂 めたり 即 ち 一人 に二オメルを 斂 むるに 會衆 の 長 皆 きたりて 之 をモーセに 告 ぐモーセ
23 かれらに 言 ふヱホバの 言 たまふところ 是 のごとし 明日 はヱホバの 聖 安息日 にして 休息 なり 今日 汝等 烤 んとする 者 を 烤 き 煮 んとする 者 を 煮 よ 其 殘 れる 者 は 皆 明朝 まで 蔵 めおくべし
24 彼等 モーセの 命 ぜしごとくに 翌朝 まで 蔵 めおきしが 臭 なること 無 く 又 蟲 もその 中 に 生 ぜざりき
25 モーセ 言 ふ 汝等 今日 其 を 食 へ 今日 はヱホバの 安息日 なれば 今日 は 汝等 これを 野 に 獲 ざるべし
26 六日 の 間 汝等 これを 斂 むべし 第七日 は 安息日 なればその 日 には 有 ざるべし
27 然 るに 民 の 中 に 七日 に 出 て 斂 めんとせし 者 ありしが 得 ところ 無 りき
28 是 に 於 てヱホバ、モーセに 言 たまひけるは 何時 まで 汝等 は 吾 が 誡命 とわが 律法 をまもることをせざるや
29 汝等 視 よヱホバなんぢらに 安息日 を 賜 へり 故 に 第六日 に 二日 の 食物 を 汝等 にあたへたまふなり 汝等 おのおのその 處 に 休 みをれ 第七日 にはその 處 より 出 る 者 あるべからず
30 是 民 第七日 に 休息 り
31 イスラエルの 家 その 物 の 名 をマナと 稱 り 是 は 莞 の 實 のごとくにして 白 く 其 味 は 蜜 をいれたる 菓 子 のごとし
32 モーセ 言 ふヱホバの 命 じたまふところ 是 のごとし 是 を一オメル 盛 て 汝等 の 代々 の 子孫 のためにたくはへおくべし 是 はわが 汝等 をエジプトの 地 より 導 きいだせし 時 に 曠野 にて 汝等 を 養 ひしところのパンを 之 に 見 さしめんためなり
33 而 してモーセ、アロンに 言 けるは 壷 を 取 てその 中 にマナ一オメルを 盛 てこれをヱホバの 前 におき 汝等 の 代々 の 子孫 のためにたくはふべし
34 ヱホバのモーセに 命 じたまひし 如 くにアロンこれを 律法 の 前 におきてたくはふ
35 イスラエルの 子孫 は 人 の 住 る 地 に 至 るまで四十 年 が 間 マナを 食 へり 即 ちカナンの 地 の 境 にいたるまでマナを 食 へり
36 オメルはエパの十 分 の一なり
Chapter 17
1 イスラエルの 子孫 の 會衆 ヱホバの 命 にしたがひて 皆 シンの 曠野 を 立 出 で 旅 路 をかさねてレピデムに 幕 張 せしが 民 の 飮 む 水 あらざりき
2 是 をもて 民 モーセと 爭 ひて 言 ふ 我儕 に 水 をあたへて 飮 しめよモーセかれらに 言 けるは 汝 ら 何 ぞ 我 とあらそふや 何 ぞヱホバを 試 むるや
3 彼處 にて 民 水 に 渇 き 民 モーセにむかひて 呟 き 言 ふ 汝 などて 我等 をエジプトより 導 きいだして 我等 とわれらの 子女 とわれらの 家畜 を 渇 に 死 しめんとするや
4 是 に 於 てモーセ、ヱホバに 呼 はりて 言 ふ 我 この 民 に 何 をなすべきや 彼等 は 殆 ど 我 を 石 にて 撃 んとするなり
5 ヱホバ、モーセに 言 たまひけるは 汝 民 の 前 に 進 み 民 の 中 の 或 長老等 を 伴 ひかの 汝 が 河 を 撃 し 杖 を 手 に 執 て 往 よ
6 視 よ 我 そこにて 汝 の 前 にあたりてホレブの 磐 の 上 に 立 ん 汝 磐 を 撃 べし 然 せば 其 より 水 出 ん 民 これを 飮 べしモーセすなはちイスラエルの 長老等 の 前 にて 斯 おこなへり
7 かくて 彼 その 處 の 名 をマツサと 呼 び 又 メリバと 呼 り 是 はイスラエルの 子孫 の 爭 ひしに 由 り 又 そのヱホバはわれらの 中 に 在 すや 否 と 言 てヱホバを 試 みしに 由 なり
8 時 にアマレクきたりてイスラエルとレピデムに 戰 ふ
9 モーセ、ヨシユアに 言 けるは 我等 のために 人 を 擇 み 出 てアマレクと 戰 へ 明日 我 神 の 杖 を 手 にとりて 岡 の 嶺 に 立 ん
10 ヨシユアすなはちモーセの 己 に 言 しごとくに 爲 しアマレクと 戰 ふモーセ、アロンおよびホルは 岡 の 嶺 に 登 りしが
11 モーセ 手 を 擧 をればイスラエル 勝 ち 手 を 垂 ればアマレク 勝 り
12 然 るにモーセの 手 重 くなりたればアロンとホル 石 をとりてモーセの 下 におきてその 上 に 坐 せしめ 一人 は 此方 一人 は 彼方 にありてモーセの 手 を 支 へたりしかばその 手 日 の 沒 まで 垂下 ざりき
13 是 においてヨシユア 刃 をもてアマレクとその 民 を 敗 れり
14 ヱホバ、モーセに 言 たまひけるは 之 を 書 に 筆 して 記念 となしヨシユアの 耳 にこれをいれよ 我 必 ずアマレクの 名 を 塗抹 て 天 下 にこれを 誌 ゆること 无 らしめんと
15 斯 てモーセ 一座 の 壇 を 築 きその 名 をヱホバニシ(ヱホバ 吾 旗)と 稱 ふ
16 モーセ 云 けらくヱホバの 寶位 にむかひて 手 を 擧 ることありヱホバ 世々 アマレクと 戰 ひたまはん
Chapter 18
1 茲 にモーセの 外舅 なるミデアンの 祭司 ヱテロ 神 が 凡 てモーセのため 又 その 民 イスラエルのために 爲 したまひし 事 ヱホバがイスラエルをエジプトより 導 き 出 したまひし 事 を 聞 り
2 是 に 於 てモーセの 外舅 ヱテロかの 遣 り 還 されてありしモーセの 妻 チッポラとその 二人 の 子 を 挈 へ 來 る
3 その 子 の 一人 の 名 はゲルシヨムと 云 ふ 是 はモーセ 我 他國 に 客 となりをると 言 たればなり
4 今 一人 の 名 はエリエゼルと 曰 ふ 是 はかれ 吾 父 の 神 われを 助 け 我 を 救 ひてパロの 劍 を 免 かれしめたまふと 言 たればなり
5 斯 モーセの 外舅 ヱテロ、モーセの 子等 と 妻 をつれて 曠野 に 來 りモーセが 神 の 山 に 陣 を 張 る 處 にいたる
6 彼 すなはちモーセに 言 けるは 汝 の 外舅 なる 我 ヱテロ 汝 の 妻 および 之 と 供 なるその 二人 の 子 をたづさへて 汝 に 詣 ると
7 モーセ 出 てその 外舅 を 迎 へ 禮 をなして 之 に 接吻 し 互 に 其 安否 を 問 て 共 に 天 幕 に 入 る
8 而 してモーセ、ヱホバがイスラエルのためにパロとエジプト 人 とに 爲 たまひし 諸 の 事 と 途 にて 遇 し 諸 の 艱難 およびヱホバの 己 等 を 拯 ひたまひし 事 をその 外舅 に 語 りければ
9 ヱテロ、ヱホバがイスラエルをエジプト 人 の 手 より 救 ひいだして 之 に 諸 の 恩典 をたまひし 事 を 喜 べり
10 ヱテロすなはち 言 けるはヱホバは 頌 べき 哉 汝等 をエジプト 人 の 手 とパロの 手 より 救 ひいだし 民 をエジプト 人 の 手 の 下 より 拯 ひいだせり
11 今 我 知 るヱホバは 諸 の 神 よりも 大 なり 彼等 傲慢 を 逞 しうして 事 をなせしがヱホバかれらに 勝 りと
12 而 してモーセの 外舅 ヱテロ 燔祭 と 犠牲 をヱホバに 持 きたれりアロンおよびイスラエルの 長老等 皆 きたりてモーセの 外舅 とともに 神 の 前 に 食 をなす
13 次 の 日 にいたりてモーセ 坐 して 民 を 審判 きしが 民 は 朝 より 夕 までモーセの 傍 に 立 り
14 モーセの 外舅 モーセの 凡 て 民 に 爲 ところを 見 て 言 けるは 汝 が 民 になす 此事 は 何 なるや 何故 に 汝 は 一人 坐 しをりて 民 朝 より 夕 まで 汝 の 傍 にたつや
15 モーセその 外舅 に 言 けるは 民 神 に 問 んとて 我 に 來 るなり
16 彼等 事 ある 時 は 我 に 來 れば 我 此 と 彼 とを 審判 きて 神 の 法度 と 律法 を 知 しむ
17 モーセの 外舅 これに 言 けるは 汝 のなすところ 善 らず
18 汝 かならず 氣力 おとろへん 汝 も 汝 とともなる 民 も 然 らん 此 事 汝 には 重 に 過 ぐ 汝 一人 にては 之 を 爲 ことあたはざるべし
19 今 吾 言 を 聽 け 我 なんぢに 策 を 授 けん 願 くは 神 なんぢとともに 在 せ 汝 民 のために 神 の 前 に 居 り 訴訟 を 神 に 陳 よ
20 汝 かれらに 法度 と 律法 を 敎 へ 彼等 の 歩 むべき 道 と 爲 べき 事 とを 彼等 に 示 せ
21 又 汝 全體 の 民 の 中 より 賢 して 神 を 畏 れ 眞實 を 重 んじ 利 を 惡 むところの 人 を 選 み 之 を 民 の 上 に 立 て 千 人 の 司 となし 百 人 の 司 となし五十 人 の 司 となし十 人 の 司 となすべし
22 而 して 彼等 をして 常 に 民 を 鞫 かしめ 大事 は 凡 てこれを 汝 に 陳 しめ 小事 は 凡 て 彼等 みづからこれを 判 かしむべし 斯 汝 の 身 の 煩瑣 を 省 き 彼 らをして 汝 とその 任 を 共 にせしめよ
23 汝 もし 此事 を 爲 し 神 また 斯 汝 に 命 じなば 汝 はこれに 勝 ん 此 民 もまた 安然 にその 所 に 到 ることを 得 べし
24 モーセその 外舅 の 言 にしたがひてその 凡 て 言 しごとく 成 り
25 モーセすなはちイスラエルの 中 より 遍 く 賢 き 人 を 擇 みてこれを 民 の 長 となし 千 人 の 司 となし 百 人 の 司 となし五十 人 の 司 となし十 人 の 司 となせり
26 彼等 常 に 民 を 鞫 き 難事 はこれをモーセに 陳 べ 小事 は 凡 て 自 らこれを 判 けり
27 斯 てモーセその 外舅 を 還 したればその 國 に 往 ぬ
Chapter 19
1 イスラエルの 子孫 エジプトの 地 を 出 て 後 第三月 にいたりて 其 日 にシナイの 曠野 に 至 る
2 即 ちかれらレピデムを 出 たちてシナイの 曠野 にいたり 曠野 に 幕 を 張 り 彼處 にてイスラエルは 山 の 前 に 營 を 設 けたり
3 爰 にモーセ 登 て 神 に 詣 るにヱホバ 山 より 彼 を 呼 て 言 たまはく 汝 かくヤコブの 家 に 言 ひイスラエルの 子孫 に 告 べし
4 汝 らはエジプト 人 に 我 がなしたるところの 事 を 見 我 が 鷲 の 翼 をのべて 汝 らを 負 て 我 にいたらしめしを 見 たり
5 然 ば 汝等 もし 善 く 我 が 言 を 聽 きわが 契約 を 守 らば 汝等 は 諸 の 民 に 愈 りてわが 寶 となるべし 全地 はわが 所有 なればなり
6 汝等 は 我 に 對 して 祭司 の 國 となり 聖 き 民 となるべし 是等 の 言語 を 汝 イスラエルの 子孫 に 告 べし
7 是 に 於 てモーセ 來 りて 民 の 長老等 を 呼 びヱホバの 己 に 命 じたまひし 言 を 盡 くその 前 に 陳 たれば
8 民 皆 等 く 應 へて 言 けるはヱホバの 言 たまひし 所 は 皆 われら 之 を 爲 べしとモーセすなはち 民 の 言 をヱホバに 告 ぐ
9 ヱホバ、モーセに 言 たまひけるは 觀 よ 我 密雲 の 中 にをりて 汝 に 臨 む 是 民 をして 我 が 汝 と 語 るを 聞 しめて 汝 を 永 く 信 ぜしめんがためなりとモーセ 民 の 言 をヱホバに 告 たり
10 ヱホバ、モーセに 言 たまひけるは 汝 民 の 所 に 往 て 今日 明日 これを 聖 め 之 にその 衣服 を 澣 せ
11 準備 をなして 三日 を 待 て 其 は 第三日 にヱホバ 全體 の 民 の 目 の 前 にてシナイ 山 に 降 ればなり
12 汝 民 のために 四周 に 境界 を 設 けて 言 べし 汝等 愼 んで 山 に 登 るなかれその 境界 に 捫 るべからず 山 に 捫 る 者 はかならず 殺 さるべし
13 手 を 之 に 觸 べからず 其 者 はかならす 石 にて 撃 ころされ 或 は 射 ころさるべし 獣 と 人 とを 言 ず 生 ることを 得 じ 喇叭 を 長 く 吹 鳴 さば 人々 山 に 上 るべしと
14 モーセすなはち 山 を 下 り 民 にいたりて 民 を 聖 め 民 その 衣服 を 濯 ふ
15 モーセ 民 に 言 けるは 準備 をなして 三日 を 待 て 婦人 に 近 づくべからず
16 かくて 三日 の 朝 にいたりて 雷 と 電 および 密雲 山 の 上 にあり 又 喇叭 の 聲 ありて 甚 だ 高 かり 營 にある 民 みな 震 ふ
17 モーセ 營 より 民 を 引 いでて 神 に 會 しむ 民 山 の 麓 に 立 に
18 シナイ 山 都 て 煙 を 出 せりヱホバ 火 の 中 にありてその 上 に 下 りたまへばなりその 煙 竃 の 煙 のごとく 立 のぼり 山 すべて 震 ふ
19 喇叭 の 聲 彌 高 くなりゆきてばげしくなりける 時 モーセ 言 を 出 すに 神 聲 をもて 應 へたまふ
20 ヱホバ、シナイ 山 に 下 りその 山 の 頂上 にいまし 而 してヱホバ 山 の 頂上 にモーセを 召 たまひければモーセ 上 れり
21 ヱホバ、モーセに 言 たまひけるは 下 りて 民 を 警 めよ 恐 らくは 民 推 破 りてヱホバに 來 りて 見 んとし 多 の 者 死 るにいたらん
22 又 ヱホバに 近 くところの 祭司 等 にその 身 を 潔 めしめよ 恐 くはヱホバかれらを 撃 ん
23 モーセ、ヱホバに 言 けるは 民 はシナイ 山 に 得 のぼらじ 其 は 汝 われらを 警 めて 山 の 四周 に 境界 をたて 山 を 聖 めよと 言 たまひたればなり
24 ヱホバかれに 言 たまひけるは 往 け 下 れ 而 して 汝 とアロンともに 上 り 來 るべし 但 祭司 等 と 民 には 推 破 りてにのぼりきたらしめざれ 恐 らくは 我 かれらを 撃 ん
25 モーセ 民 にくだりゆきてこれに 告 たり
Chapter 20
1 神 この 一切 の 言 を 宣 て 言 たまはく
2 我 は 汝 の 神 ヱホバ 汝 をエジプトの 地 その 奴隸 たる 家 より 導 き 出 せし 者 なり
3 汝 我 面 の 前 に 我 の 外 何 物 をも 神 とすべからず
4 汝 自己 のために 何 の 偶像 をも 彫 むべからず 又 上 は 天 にある 者 下 は 地 にある 者 ならびに 地 の 下 の 水 の 中 にある 者 の 何 の 形状 をも 作 るべからず
5 之 を 拝 むべからずこれに 事 ふべからず 我 ヱホバ 汝 の 神 は 嫉 む 神 なれば 我 を 惡 む 者 にむかひては 父 の 罪 を 子 にむくいて 三 四 代 におよぼし
6 我 を 愛 しわが 誡命 を 守 る 者 には 恩惠 をほどこして 千 代 にいたるなり
7 汝 の 神 ヱホバの 名 を 妄 に 口 にあぐべからずヱホバはおのれの 名 を 妄 に 口 にあぐる 者 を 罰 せではおかざるべし
8 安息日 を 憶 えてこれを 聖潔 すべし
9 六日 の 間 勞 きて 汝 の 一切 の 業 を 爲 べし
10 七日 は 汝 の 神 ヱホバの 安息 なれば 何 の 業務 をも 爲 べからず 汝 も 汝 の 息子 息女 も 汝 の 僕 婢 も 汝 の 家畜 も 汝 の 門 の 中 にをる 他 國 の 人 も 然 り
11 其 はヱホバ 六日 の 中 に 天 と 地 と 海 と 其 等 の 中 の 一切 の 物 を 作 りて 第七日 に 息 みたればなり 是 をもてヱホバ 安息日 を 祝 ひて 聖 日 としたまふ
12 汝 の 父母 を 敬 へ 是 は 汝 の 神 ヱホバの 汝 にたまふ 所 の 地 に 汝 の 生命 の 長 からんためなり
13 汝 殺 すなかれ
14 汝 姦淫 するなかれ
15 汝 盗 むなかれ
16 汝 その 隣人 に 對 して 虚妄 の 證據 をたつるなかれ
17 汝 その 隣人 の 家 を 貧 るなかれ 又 汝 の 鄰人 の 妻 およびその 僕 婢 牛 驢馬 ならびに 凡 て 汝 の 隣人 の 所有 を 貧 るなかれ
18 民 みな 雷 と 電 と 喇叭 の 音 と 山 の 煙 るとを 見 たり 民 これを 見 て 懼 れをののきて 遠 く 立 ち
19 モーセにいひけるは 汝 われらに 語 れ 我等 聽 ん 唯 神 の 我 らに 語 りたまふことあらざらしめよ 恐 くは 我等 死 ん
20 モーセ 民 に 言 けるは 畏 るるなかれ 神 汝 らを 試 みんため 又 その 畏怖 を 汝 らの 面 の 前 におきて 汝 らに 罪 を 犯 さざらしめんために 臨 みたまへるなり
21 是 において 民 は 遠 くに 立 ちしがモーセは 神 の 在 すところの 濃雲 に 進 みいたる
22 ヱホバ、モーセに 言 たまひけるは 汝 イスラエルの 子孫 に 斯 いふべし 汝等 は 天 よりわが 汝等 に 語 ふを 見 たり
23 汝等 何 をも 我 にならべて 造 るべからず 銀 の 神 をも 金 の 神 をも 汝等 のために 造 るべからず
24 汝 土 の 壇 を 我 に 築 きてその 上 に 汝 の 燔祭 と 酬恩祭 汝 の 羊 と 牛 をそなふべし 我 は 凡 てわが 名 を 憶 えしむる 處 にて 汝 に 臨 みて 汝 を 祝 まん
25 汝 もし 石 の 壇 を 我 につくるならば 琢 石 をもてこれを 築 くべからず 其 は 汝 もし 鑿 をこれに 當 なば 之 を 汚 すべければなり
26 汝 階 よりわが 壇 に 升 るべからず 是 汝 の 恥 る 處 のその 上 に 露 るることなからんためなり
Chapter 21
1 是 は 汝 が 民 の 前 に 立 べき 律例 なり
2 汝 ヘブルの 僕 を 買 ふ 時 は 六 年 の 間 之 に 職業 を 爲 しめ 第 七 年 には 贖 を 索 ずしてこれを 釋 つべし
3 彼 もし 獨 身 にて 來 らば 獨 身 にて 去 べし 若 妻 あらばその 妻 これとともに 去 べし
4 もしその 主人 これに 妻 をあたへて 男子 又 は 女子 これに 生 れたらば 妻 とその 子等 は 主人 に 屬 すべし 彼 は 獨 身 にて 去 べし
5 僕 もし 我 わが 主人 と 我 が 妻 子 を 愛 す 我 釋 たるるを 好 まずと 明白 に 言 ば
6 その 主人 これを 士師 の 所 に 携 ゆき 又 戸 あるひは 戸 柱 の 所 につれゆくべし 而 して 主人 錐 をもてかれの 耳 を 刺 とほすべし 彼 は 何時 までもこれに 事 ふべきなり
7 人 若 その 娘 を 賣 て 婢 となす 時 は 僕 のごとくに 去 べからす
8 彼 もしその 約 せし 主人 の 心 に 適 ざる 時 はその 主人 これを 贖 はしむることを 得 べし 然 ど 之 に 眞實 ならずして 亦 これを 異邦人 に 賣 ことをなすを 得 べからず
9 又 もし 之 を 己 の 子 に 與 へんと 約 しなばこれを 女子 のごとくに 待 ふべし
10 父 もしその 子 のために 別 に 娶 ることあるとも 彼 に 食物 と 衣服 を 與 ふる 事 とその 交接 の 道 とはこれを 間斷 しむべからず
11 其人 かれに 此 三 を 行 はずば 彼 は 金 をつくのはずして 出 さることを 得 べし
12 人 を 撃 て 死 しめたる 妻 は 必 ず 殺 さるべし
13 若 人 みづから 畫策 ことなきに 神 人 をその 手 にかからしめたまふことある 時 は 我 汝 のために 一箇 の 處 を 設 くればその 人 其處 に 逃 るべし
14 人 もし 故 にその 隣人 を 謀 りて 殺 す 時 は 汝 これをわが 壇 よりも 執 へゆきて 殺 すべし
15 その 父 あるひは 母 を 撃 ものは 必 ず 殺 さるべし
16 人 を 拐帶 したる 者 は 之 を 賣 たるも 尚 その 手 にあるも 必 ず 殺 さるべし
17 その 父 あるひは 母 を 罵 る 者 は 殺 さるべし
18 人 相 爭 ふ 時 に 一人 石 または 拳 をもてその 對 手 を 撃 ちしに 死 にいたらずして 床 につくことあらんに
19 若 起 あがりて 杖 によりて 歩 むにいたらば 之 を 撃 たる 者 は 赦 さるべし 但 しその 業 を 休 める 賠償 をなして 之 を 全 く 愈 しむべきなり
20 人 もし 杖 をもてその 僕 あるひは 婢 を 撃 んにその 手 の 下 に 死 ば 必 ず 罰 せらるべし
21 然 ど 彼 もし 一日 二日 生 のびなば 其人 は 罰 せられざるべし 彼 はその 人 の 金子 なればなり
22 人 もし 相 爭 ひて 妊 める 婦 を 撃 ちその 子 を 堕 させんに 別 に 害 なき 時 は 必 ずその 婦人 の 夫 の 要 むる 所 にしたがひて 刑 られ 法官 の 定 むる 所 を 爲 べし
23 若 害 ある 時 は 生命 にて 生命 を 償 ひ
24 目 にて 目 を 償 ひ 歯 にて 歯 を 償 ひ 手 にて 手 を 償 ひ 足 にて 足 を 償 ひ
25 烙 にて 烙 を 償 ひ 傷 にて 傷 を 償 ひ 打 傷 にて 打 傷 を 償 ふべし
26 人 もしその 僕 の 一 の 目 あるひは 婢 の 一 の 目 を 撃 てこれを 喪 さばその 目 のために 之 を 釋 つべし
27 又 もしその 僕 の 一箇 の 歯 か 婢 の 一箇 の 歯 を 打 落 ばその 歯 のために 之 を 釋 つべし
28 牛 もし 男 あるひは 女 を 衝 て 死 しめなばその 牛 をば 必 ず 石 にて 撃 殺 すべしその 肉 は 食 べからず 但 しその 牛 の 主 は 罪 なし
29 然 ど 牛 もし 素 より 衝 くことをなす 者 にしてその 主 これがために 忠告 をうけし 事 あるに 之 を 守 りおかずして 遂 に 男 あるひは 女 を 殺 すに 至 らしめなばその 牛 は 石 にて 撃 れその 主 もまた 殺 さるべし
30 若 彼 贖罪金 を 命 ぜられなば 凡 てその 命 ぜられし 者 を 生命 の 償 に 出 すべし
31 男子 を 衝 も 女子 を 衝 もこの 例 にしたがひてなすべし
32 牛 もし 僕 あるひは 婢 を 衝 ばその 主人 に 銀 三十シケルを 與 ふべし 又 その 牛 は 石 にて 撃 ころすべし
33 人 もし 坑 を 啓 くか 又 は 人 もし 穴 を 掘 ことをなしこれを 覆 はずして 牛 あるひは 驢馬 これに 陷 ば
34 穴 の 主 これを 償 ひ 金 をその 所有主 に 與 ふべし 但 しその 死 たる 畜 は 己 の 有 となるべし
35 此人 の 牛 もし 彼人 のを 衝 殺 さば 二人 その 生 る 牛 を 賣 てその 價 を 分 つべし 又 その 死 たるものをも 分 つべし
36 然 どその 牛 素 より 衝 ことをなす 者 なること 知 をるにその 主 これを 守 りおかざりしならばその 人 かならず 牛 をもて 牛 を 償 ふべし 但 しその 死 たる 者 は 己 の 有 となるべし
Chapter 22
1 人 もし 牛 あるひは 羊 を 竊 みてこれを 殺 し 又 は 賣 る 時 は 五 の 牛 をもて 一 の 牛 を 賠 ひ 四 の 羊 をもて 一 の 羊 を 賠 ふべし
2 もし 盗賊 の 壞 り 入 るを 見 てこれを 撃 て 死 しむる 時 はこれがために 血 をながすに 及 ばず
3 然 ど 若 日 いでてよりならば 之 がために 血 をながすべし 盗賊 は 全 く 償 をなすべし 若 物 あらざる 時 は 身 をうりてその 竊 める 物 を 償 ふべし
4 若 その 竊 める 物 眞 に 生 てその 手 にあらばその 牛 驢馬 羊 たるにかかはらず 倍 してこれを 償 ふべし
5 人 もし 田圃 あるひは 葡萄園 の 物 を 食 はせその 家畜 をはなちて 人 の 田圃 の 物 を 食 ふにいたらしむる 時 は 自己 の 田圃 の 嘉物 と 自己 の 葡萄園 の 嘉物 をもてその 償 をなすべし
6 火 もし 逸 て 荊棘 にうつりその 積 あげたる 穀物 あるひは 未 だ 刈 ざる 穀物 あるひは 田野 を 燬 ばその 火 を 焚 たる 者 かならずこれを 償 ふべし
7 人 もし 金 あるひは 物 を 人 に 預 るにその 人 の 家 より 竊 みとられたる 時 はその 盗者 あらはれなばこれを 倍 して 償 はしむべし
8 盗者 もしあらはれずば 家 の 主人 を 法官 につれゆきて 彼 がその 人 の 物 に 手 をかけたるや 否 を 見 るべし
9 何 の 過愆 を 論 ず 牛 にもあれ 驢馬 にもあれ 羊 にもあれ 衣服 にもあれ 又 は 何 の 失 物 にもあれ 凡 て 人 の 見 て 是 其 なりと 言 ふ 者 ある 時 は 法官 その 兩 造 の 言 を 聽 べし 而 して 法官 の 罪 ありとする 者 これを 倍 してその 對手 に 償 ふべし
10 人 もし 驢馬 か 牛 か 羊 か 又 はその 他 の 家畜 をその 隣人 にあづけんに 死 か 傷 けらるるか 又 は 搶 ひさらるることありて 誰 もこれを 見 し 者 なき 時 は
11 二人 の 間 にその 隣人 の 物 に 手 をかけずとヱホバを 指 て 誓 ふことあるべし 然 る 時 はその 持主 これを 承 諾 べし 彼人 は 償 をなすに 及 ばず
12 然 ど 若 自己 の 許 より 竊 まれたる 時 はその 所有主 にこれを 償 ふべし
13 若 またその 裂 ころされし 時 は 其 を 證據 のために 持 きたるべしその 裂 ころされし 者 は 償 ふにおよばず
14 人 もしその 隣人 より 借 たる 者 あらんにその 物 傷 けられ 又 は 死 ることありてその 所有主 それとともにをらざる 時 は 必 ずこれを 償 ふべし
15 その 所有主 それと 共 にをらばこれを 償 ふにむよばず 雇 し 者 なる 時 もしかり 其 は 雇 れて 來 りしなればなり
16 人 もし 聘定 あらざる 處女 を 誘 ひてこれと 寝 たらば 必 ずこれに 聘禮 して 妻 となすべし
17 その 父 もしこれをその 人 に 與 ふることを 固 く 拒 まば 處女 にする 聘禮 にてらして 金 をはらふべし
18 魔術 をつかふ 女 を 生 しおくべからず
19 凡 て 畜 を 犯 す 者 をば 必 ず 殺 すべし
20 ヱホバをおきて 別 の 神 に 犠牲 を 献 る 者 をば 殺 すべし
21 汝 他 國 の 人 を 惱 すべからず 又 これを 虐 ぐべからず 汝 らもエジプトの 國 にをる 時 は 他國 の 人 たりしなり
22 汝 凡 て 寡婦 あるひは 孤子 を 惱 すべからず
23 汝 もし 彼等 を 惱 まして 彼等 われに 呼 らば 我 かならずその 號呼 を 聽 べし
24 わが 怒 烈 しくなり 我 劍 をもて 汝 らを 殺 さん 汝 らの 妻 は 寡婦 となり 汝 らの 子女 は 孤子 とならん
25 汝 もし 汝 とともにあるわが 民 の 貧 き 者 に 金 を 貸 す 時 は 金 貸 のごとくなすべからず 又 これより 利 足 をとるべからず
26 汝 もし 人 の 衣服 を 質 にとらば 日 のいる 時 までにこれを 歸 すべし
27 其 はその 身 を 蔽 ふ 者 は 是 のみにして 是 はその 膚 の 衣 なればなり 彼 何 の 中 に 寝 んや 彼 われに 龥 はらば 我 きかん 我 は 慈悲 ある 者 なればなり
28 汝 神 を 罵 るべからず 民 の 主長 を 詛 ふべからず
29 汝 の 豊滿 なる 物 と 汝 の 搾 りたる 物 とを 献 ぐることを 怠 るなかれ 汝 の 長子 を 我 に 與 ふべし
30 汝 また 汝 の 牛 と 羊 をも 斯 なすべし 即 ち 七日 母 とともにをらしめて 八日 にこれを 我 に 與 ふべし
31 汝等 は 我 の 聖 民 となるべし 汝 らは 野 にて 獣 に 裂 れし 者 の 肉 を 食 ふべからず 汝 らこれを 犬 に 投 與 ふべし
Chapter 23
1 汝 虚妄 の 風説 を 言 ふらすべからず 惡 き 人 と 手 をあはせて 人 を 誣 る 證人 となるべからず
2 汝 衆 の 人 にしたがひて 惡 をなすべからず 訴訟 において 答 をなすに 方 りて 衆 の 人 にしたがひて 道 を 曲 べからず
3 汝 また 貧 き 人 の 訴訟 を 曲 て 庇 くべからず
4 汝 もし 汝 の 敵 の 牛 あるひは 驢馬 の 迷 ひ 去 に 遭 ばかならずこれを 牽 てその 人 に 歸 すべし
5 汝 もし 汝 を 惡 む 者 の 驢馬 のその 負 の 下 に 仆 れ 臥 すを 見 ば 愼 みてこれを 遺 さるべからず 必 ずこれを 助 けてその 負 を 釋 べし
6 汝 貧 き 者 の 訴訟 ある 時 にその 判決 を 曲 べからず
7 虚假 の 事 に 遠 かれ 無辜者 と 義者 とはこれを 殺 すなかれ 我 は 惡 き 者 を 義 とすることあらざるなり
8 汝 賄賂 を 受 べからず 賄賂 は 人 の 目 を 暗 まし 義者 の 言 を 曲 しむるなり
9 他 國 の 人 を 虐 ぐべからず 汝等 はエジプトの 國 にをる 時 は 他國 の 人 にてありたれば 他國 の 人 の 心 を 知 なり
10 汝 六 年 の 間 汝 の 地 に 種播 きその 實 を 穫 いるべし
11 但 し 第 七 年 にはこれを 息 ませて 耕 さずにおくべし 而 して 汝 の 民 の 貧 き 者 に 食 ふことを 得 せしめよ 其 餘 れる 者 は 野 の 獣 これを 食 はん 汝 の 葡萄園 も 橄欖 園 も 斯 のごとくなすべし
12 汝 六日 の 間 汝 の 業 をなし 七日 に 息 むべし 斯 汝 の 牛 および 驢馬 を 息 ませ 汝 の 婢 の 子 および 他國 の 人 をして 息 をつかしめよ
13 わが 汝 に 言 し 事 に 凡 て 心 を 用 ひよ 他 の 神々 の 名 を 稱 ふべからずまた 之 を 汝 の 口 より 聞 えしめざれ
14 汝 年 に 三度 わがために 節筵 を 守 るべし
15 汝 無酵 パンの 節禮 をまもるべし 即 ちわが 汝 に 命 ぜしごとくアビブの 月 の 定 の 時 において 七日 の 間 酵 いれぬパンを 食 ふべし 其 はその 月 に 汝 エジプトより 出 たればなり 徒 手 にてわが 前 に 出 る 者 あるべからず
16 また 穡 時 の 節筵 を 守 るべし 是 すなはち 汝 が 勞苦 て 田野 に 播 る 者 の 初 の 實 を 祝 ふなり 又 収蔵 の 節筵 を 守 るべし 是 すなはち 汝 の 勞苦 によりて 成 る 者 を 年 の 終 に 田野 より 収蔵 る 者 なり
17 汝 の 男 たる 者 は 皆 年 に 三次 主 ヱホバの 前 に 出 べし
18 汝 わが 犠牲 の 血 を 酵 いれしパンとともに 献 ぐべからず 又 わが 節筵 の 脂 を 翌朝 まで 殘 しおくべからず
19 汝 の 地 に 初 に 結 べる 實 の 初 を 汝 の 神 ヱホバの 室 に 持 きたるべし 汝 山羊羔 をその 母 の 乳 にて 煮 べからず
20 視 よ 我 天 の 使 をかはして 汝 に 先 たせ 途 にて 汝 を 守 らせ 汝 をわが 備 へし 處 に 導 かしめん
21 汝等 その 前 に 愼 みをりその 言 にしたがへ 之 を 怒 らするなかれ 彼 なんぢらの 咎 を 赦 さざるべしわが 名 かれの 中 にあればなり
22 汝 もし 彼 が 言 にしたがひ 凡 てわが 言 ところを 爲 ば 我 なんぢの 敵 の 敵 となり 汝 の 仇 の 仇 となるべし
23 わが 使 汝 にさきだちゆきて 汝 をアモリ 人 ヘテ 人 ペリジ 人 カナン 人 ヒビ 人 およびヱブス 人 に 導 きたらん 我 かれらを 絶 べし
24 汝 かれらの 神 を 拝 むべからずこれに 奉事 べからず 彼 らの 作 にならふなかれ 汝 其 等 を 悉 く 毀 ちその 偶像 を 打 摧 くべし
25 汝等 の 神 ヱホバに 事 へよ 然 ばヱホバ 汝 らのパンと 水 を 祝 し 汝 らの 中 より 疾病 を 除 きたまはん
26 汝 の 國 の 中 には 流產 する 者 なく 妊 ざる 者 なかるべし 我 汝 の 日 の 數 を 盈 さん
27 我 わが 畏懼 をなんぢの 前 に 遣 し 汝 が 至 るところの 民 をことごとく 敗 り 汝 の 諸 の 敵 をして 汝 に 後 を 見 せしめん
28 吾 黄蜂 を 汝 の 先 につかはさん 是 ヒビ 人 カナン 人 およびヘテ 人 を 汝 の 前 より 逐 はらふべし
29 我 かれらを 一 年 の 中 には 汝 の 前 より 逐 はらはじ 恐 くは 土地 荒 れ 野 の 獣 増 て 汝 を 害 せん
30 我 漸々 にかれらを 汝 の 前 より 逐 はらはん 汝 らは 遂 に 増 てその 地 を 獲 にいたらん
31 我 なんぢの 境 をさだめて 紅海 よりペリシテ 人 の 海 にいたらせ 曠野 より 河 にいたらしめん 我 この 地 に 住 る 者 を 汝 の 手 に 付 さん 汝 かれらを 汝 の 前 より 逐 はらふべし
32 汝 かれらおよび 彼 らの 神 と 何 の 契約 をもなすべからず
33 彼 らは 汝 の 國 に 住 べきにあらず 恐 くは 彼 ら 汝 をして 我 に 罪 を 犯 さしめん 汝 もし 彼等 の 神 に 事 なばその 事 かならず 汝 の 機檻 となるべきなり
Chapter 24
1 又 モーセに 言 たまひけるは 汝 アロン、ナダブ、アビウおよびイスラエルの七十 人 の 長老 とともにヱホバの 許 に 上 りきたれ 而 して 汝等 遥 にたちて 拝 むべし
2 モーセ 一人 ヱホバに 近 づくべし 彼等 は 近 るべからず 又 民 もかれとともに 上 るべからず
3 モーセ 來 りてヱホバの 諸 の 言 およびその 諸 の 典例 を 民 に 告 しに 民 みな 同 音 に 應 て 云 ふヱホバの 宣 ひし 言 は 皆 われらこれを 爲 べし
4 モーセ、ヱホバの 言 をことごとく 書記 し 朝 夙 に 興 いでて 山 の 麓 に 壇 を 築 きイスラエルの十二の 支派 にしたがひて十二の 柱 を 建 て
5 而 してイスラエルの 子孫 の 中 の 少 き 人等 を 遣 はしてヱホバに 燔祭 を 献 げしめ 牛 をもて 酬恩祭 を 供 へしむ
6 モーセ 時 にその 血 の 半 をとりて 鉢 に 盛 れ 又 その 血 の 半 を 壇 の 上 に 灌 げり
7 而 して 契約 の 書 をとりて 民 に 誦 きかせたるに 彼 ら 應 へて 言 ふヱホバの 宣 ふ 所 は 皆 われらこれを 爲 て 遵 ふべしと
8 モーセすなはちその 血 をとりて 民 に 灌 ぎて 言 ふ 是 すなはちヱホバが 此 諸 の 言 につきて 汝 と 結 たまへる 契約 の 血 なり
9 斯 てモーセ、アロン、ナダブ、アビウおよびイスラエルの七十 人 の 長老 のぼりゆきて
10 イスラエルの 神 を 見 るにその 足 の 下 には 透明 れる 靑玉 をもて 作 れるごとき 物 ありて 耀 ける 天空 にさも 似 たり
11 神 はイスラエルの 此 頭人 等 にその 手 をかけたまはざりき 彼等 は 神 を 見 又 食 飮 をなせり
12 茲 にヱホバ、モーセに 言 たまひけるは 山 に 上 りて 我 に 來 り 其處 にをれ 我 わが 彼等 を 敎 へんために 書 しるせる 法律 と 誡命 を 載 るところの 石 の 板 を 汝 に 與 へん
13 モーセその 從者 ヨシユアとともに 起 あがりモーセのぼりて 神 の 山 に 至 る
14 時 に 彼 長老等 に 言 けるは 我等 の 汝等 に 歸 るまで 汝等 は 此 に 待 ちをれ 視 よアロンとホル 汝等 とともに 在 り 凡 て 事 ある 者 は 彼等 にいたるべし
15 而 してモーセ 山 にのぼりしが 雲 山 を 蔽 ひをる
16 すなはちヱホバの 榮光 シナイ 山 の 上 に 駐 りて 雲 山 を 蔽 ふこと 六日 なりしが 七日 にいたりてヱホバ 雲 の 中 よりモーセを 呼 たまふ
17 ヱホバの 榮光 山 の 嶺 に 燃 る 火 のごとくにイスラエルの 子孫 の 目 に 見 えたり
18 モーセ 雲 の 中 に 入 り 山 に 登 りモーセ四十 日 四十 夜 山 に 居 る
Chapter 25
1 ヱホバ、モーセに 告 て 言 たまひけるは
2 イスラエルの 子孫 に 告 て 我 に 献 物 を 持 きたれと 言 へ 凡 てその 心 に 好 んで 出 す 者 よりは 汝等 その 我 に 献 ぐるところの 物 を 取 べし
3 汝等 がかれらより 取 べきその 献 物 は 是 なり 即 ち 金 銀 銅
4 靑 紫 紅 の 線 麻 山羊 毛
5 赤 染 の 牡羊 の 皮 貛 の 皮 合歓木
6 燈 油 塗 膏 と 馨 しき 香 を 調 ふところの 香料
7 葱珩 およびエポデと 胸牌 に 嵌 る 玉
8 彼等 わがために 聖所 を 作 るべし 我 かれらの 中 に 住 ん
9 凡 てわが 汝 らに 示 すところに 循 ひ 幕屋 の 式樣 およびその 器具 の 式樣 にしたがひてこれを 作 るべし
10 彼等 合歓木 をもて 櫃 を 作 るべしその 長 は二キユビト 半 その 濶 は一キユビト 半 その 高 は一キユビト 半 なるべし
11 汝 純金 をもて 之 を 蔽 ふべし 即 ち 内外 ともにこれを 蔽 ひその 上 の 周圍 に 金 の 縁 を 造 るべし
12 汝 金 の 環 四箇 を 鋳 てその 四 の 足 につくべし 即 ち 此旁 に 二箇 の 輪 彼旁 に 二箇 の 輪 をつくべし
13 汝 また 合歓木 をもて 杠 を 作 りてこれに 金 を 著 すべし
14 而 してその 杠 を 櫃 の 邊旁 の 環 にさしいれてこれをもて 櫃 を 舁 べし
15 杠 は 櫃 の 環 に 差 いれおくべし 其 より 脱 はなすべからず
16 汝 わが 汝 に 與 ふる 律法 をその 櫃 に 蔵 むべし
17 汝 純金 をもて 贖 罪 所 を 造 るべしその 長 は二キユビト 半 その 濶 は一キユビト 半 なるべし
18 汝 金 をもて 二箇 のケルビムを 作 るべし 即 ち 槌 にて 打 てこれを 作 り 贖 罪 所 の 兩 旁 に 置 べし
19 一 のケルブを 此旁 に 一 のケルブを 彼旁 に 造 れ 即 ちケルビムを 贖 罪 所 の 兩 旁 に 造 るべし
20 ケルビムは 翼 を 高 く 展 べその 翼 をもて 贖 罪 所 を 掩 ひその 面 を 互 に 相 向 くべしすなはちケルビムの 面 は 贖 罪 所 に 向 ふべし
21 汝 贖 罪 所 を 櫃 の 上 に 置 ゑまた 我 が 汝 に 與 ふる 律法 を 櫃 の 中 に 蔵 むべし
22 其處 にて 我 なんぢに 會 ひ 贖 罪 所 の 上 より 律法 の 櫃 の 上 なる 二箇 のケルビムの 間 よりして 我 イスラエルの 子孫 のためにわが 汝 に 命 ぜんとする 諸 の 事 を 汝 に 語 ん
23 汝 また 合歓木 をもて 案 を 作 るべしその 長 は二キユビトその 濶 は一キユビトその 高 は一キユビト 半 なるべし
24 而 して 汝 純金 をこれに 著 せその 周圍 に 金 の 縁 をつくるべし
25 汝 その 四圍 に 掌寛 の 邊 をつくりその 邊 の 周圍 に 金 の 小縁 を 作 るべし
26 またそれがために 金 の 環 四箇 を 作 りその 足 の 四隅 にその 環 をつくべし
27 環 は 邊 の 側 に 附 べし 是 は 案 を 舁 ところの 杠 をいるる 處 なり
28 また 合歓木 をもてその 杠 をつくりてこれに 金 を 著 すべし 案 はこれに 因 て 舁 るべきなり
29 汝 また 其 に 用 ふる 皿 匙 杓 および 酒 を 灌 ぐところの 斝 を 作 るべし 即 ち 純金 をもてこれを 造 るべし
30 汝 案 の 上 に 供前 のパンを 置 て 常 にわが 前 にあらしむべし
31 汝 純金 をもて 一箇 の 燈臺 を 造 るべし 燈臺 は 槌 をもてうちて 之 を 作 るべしその 臺 座 軸 萼 節 花 は 其 に 聯 らしむべし
32 又 六 の 枝 をその 旁 より 出 しむべし 即 ち 燈臺 の 三 の 枝 は 此 旁 より 出 で 燈臺 の 三 の 枝 は 彼 旁 より 出 しむべし
33 巴旦杏 の 花 の 形 せる 三 の 萼 節 および 花 とともに 此 枝 にあり 又 巴旦杏 の 花 の 形 せる 三 の 萼 節 および 花 とともに 彼 枝 にあるべし 燈臺 より 出 る 六 の 枝 を 皆 斯 のごとくにすべし
34 巴旦杏 の 花 の 形 せる 四 の 萼 その 節 および 花 とともに 燈臺 にあるべし
35 兩箇 の 枝 の 下 に 一箇 の 節 あらしめ 又 その 兩箇 の 枝 の 下 に 一箇 の 節 あらしめ 又 その 兩箇 の 枝 の 下 に 一箇 の 節 あらしむべし 燈臺 より 出 る 六 の 枝 みな 是 のごとくなるべし
36 その 節 と 枝 とは 其 に 連 ならしめ 皆 槌 にて 打 て 純金 をもて 造 るべし
37 又 それがために 七箇 の 燈盞 を 造 りその 燈盞 を 上 に 置 てその 對向 を 照 さしむべし
38 その 燈鉗 と 剪燈盤 をも 純金 ならしむべし
39 燈臺 と 此 の 諸 の 器具 を 造 るには 純金 一タラントを 用 ふべし
40 汝 山 にて 示 されし 式樣 にしたがひて 之 を 作 ることに 心 を 用 ひよ
Chapter 26
1 汝 また 幕屋 のために 十 の 幕 を 造 るべしその 幕 は 即 ち 麻 の 撚絲 靑 紫 および 紅 の 絲 をもて 之 を 造 り 精巧 にケルビムをその 上 に 織 出 すべし
2 一 の 幕 の 長 は二十八キユビト 一 の 幕 の 濶 は四キユビトなるべし 幕 は 皆 その 寸尺 を 同 うすべし
3 その 幕 五箇 を 互 に 連 ねあはせ 又 その 他 の 幕 五箇 をも 互 に 連 ねあはすべし
4 而 してその 一聯 の 幕 の 邊 においてその 聯絡處 の 端 に 靑 色 の 襟 を 付 べし 又 他 の 一聯 の 幕 の 聯絡處 の 邊 にも 斯 なすべし
5 汝 一聯 の 幕 に 襟 五十をつけ 又 他 の 一聯 の 幕 の 聯絡處 の 邊 にも 襟 五十をつけ 斯 その 襟 をして 彼 と 此 と 相對 せしむべし
6 而 して 金 の 鐶 五十を 造 りその 鐶 をもて 幕 を 連 ねあはせて 一 の 幕屋 となすべし
7 汝 また 山羊 の 毛 をもて 幕 をつくりて 幕屋 の 上 の 蓋 となすべし 即 ち 幕 十一をつくるべし
8 その 一箇 の 幕 の 長 は三十キユビトその 一箇 の 幕 の 濶 は四キユビトなるべし 即 ちその十一の 幕 は 寸尺 を 一 にすべし
9 而 してその 幕 五 を 一 に 聯 ねまたその 幕 六 を 一 に 聯 ねその 第六 の 幕 を 幕屋 の 前 に 摺 むべし
10 又 その 一聯 の 幕 の 邊 すなはちその 聯絡處 の 端 に 襟 五十を 付 け 又 他 の 一聯 の 幕 の 聯絡處 にも 襟 五十を 付 べし
11 而 して 銅 の 鐶 五十を 作 りその 鐶 を 襟 にかけてその 幕 を 聯 ねあはせて 一 となすべし
12 その 天 幕 の 幕 の 餘 れる 遺餘 すなはちその 餘 れる 半 幕 をば 幕屋 の 後 に 垂 しむべし
13 天 幕 の 幕 の 餘 れる 者 は 此旁 に 一 キユビト 彼旁 に 一 キユビトあり 之 を 幕屋 の 兩 旁 此方 彼方 に 垂 てこれを 蓋 ふべし
14 汝 赤 く 染 たる 牡 山羊 の 皮 をもて 幕屋 の 蓋 をつくりその 上 に 貛 の 皮 の 蓋 をほどこすべし
15 汝 合歓木 をもて 幕屋 のために 竪 板 を 造 るべし
16 一枚 の 板 の 長 は十キユビト 一枚 の 板 の 濶 は 一 キユビト 半 なるべし
17 板 ごとに 二 の 榫 をつくりて 彼 と 此 と 交指 しめよ 幕屋 の 板 には 皆 斯 のごとく 爲 べし
18 汝 幕屋 のために 板 を 造 るべし 即 ち 南 向 の 方 のために 板 二十 枚 を 作 るべし
19 而 してその二十 枚 の 板 の 下 に 銀 の 座 四十を 造 るべし 即 ち 此 板 の 下 にもその 二 の 榫 のために 二 の 座 あらしめ 彼 板 の 下 にもその 二 の 榫 のために 二 の 座 あらしむべし
20 幕屋 の 他 の 方 すなはちその 北 の 方 のためにも 板 二十 枚 を 作 るべし
21 而 してこれに 銀 の 座 四十を 作 り 此 板 の 下 にも 二 の 座 彼 板 の 下 にも 二 の 座 あらしむべし
22 幕屋 の 後 すなはちその 西 の 方 のために 板 六 枚 を 造 るべし
23 又 幕屋 の 後 の 兩 の 隅 のために 板 二 枚 を 造 るべし
24 その二 枚 は 下 にて 相 合 せしめその 頂 まで 一 に 連 ならしむべし 一箇 の 鐶 に 於 て 然 りその 二 枚 ともに 是 の 如 くなるべし 其 等 は 二 の 隅 のために 設 くる 者 なり
25 その 板 は 合 て八 枚 その 銀 の 座 は十六 座 此 板 にも 二 の 座 彼 板 にも 二 の 座 あらしむべし
26 汝 合歓木 をもて 横 木 を 作 り 幕屋 の 此方 の 板 のために 五本 を 設 くべし
27 また 幕屋 の 彼方 の 板 のために 横 木 五本 を 設 け 幕屋 の 後 すなはちその 西 の 方 の 板 のために 横 木 五本 を 設 くべし
28 板 の 眞中 にある 中間 の 横 木 をば 端 より 端 まで 通 らしむべし
29 而 してその 板 に 金 を 着 せ 金 をもて 之 がために 鐶 を 作 りて 横 木 をこれに 貫 き 又 その 横 木 に 金 を 着 すべし
30 汝 山 にて 示 されしところのその 模範 にしたがひて 幕屋 を 建 べし
31 汝 また 靑 紫 紅 の 線 および 麻 の 撚 絲 をもて 幕 を 作 り 巧 にケルビムをその 上 に 織 いだすべし
32 而 して 金 を 着 たる 四本 の 合歓木 の 柱 の 上 に 之 を 掛 べしその 鈎 は 金 にしその 柱 は 四 の 銀 の 座 の 上 に 置 べし
33 汝 その 幕 を 鐶 の 下 に 掛 け 其處 にその 幕 の 中 に 律法 の 櫃 を 蔵 むべしその 幕 すなはち 汝 らのために 聖所 と 至 聖所 を 分 たん
34 汝 至 聖所 にある 律法 の 櫃 の 上 に 贖 罪 所 を 置 べし
35 而 してその 幕 の 外 に 案 を 置 ゑ 幕屋 の 南 の 方 に 燈 臺 を 置 て 案 に 對 はしむべし 案 は 北 の 方 に 置 べし
36 又 靑 紫 紅 の 線 および 麻 の 撚 絲 をもて 幔 を 織 なして 幕屋 の 入 口 に 掛 べし
37 又 その 幔 のために 合歓木 をもて 柱 五本 を 造 りてこれに 金 を 着 せその 鈎 を 金 にすべし 又 その 柱 のために 銅 をもて 五箇 の 座 を 鋳 べし
Chapter 27
1 汝 合歓木 をもて 長 五キユビト 濶 五キユビトの 壇 を 作 るべしその 壇 は 四角 その 高 は三キユビトなるべし
2 その 四隅 の 上 に 其 の 角 を 作 りてその 角 を 其 より 出 しめその 壇 には 銅 を 着 すべし
3 又 灰 を 受 る 壷 と 火鏟 と 鉢 と 肉叉 と 火 鼎 を 作 るべし 壇 の 器 は 皆 銅 をもて 之 を 作 るべし
4 汝 壇 のために 銅 をもて 金 網 を 作 りその 網 の 上 にその 四隅 に 銅 の 鐶 を 四箇 作 るべし
5 而 してその 網 を 壇 の 中 程 の 邊 の 下 に 置 て 之 を 壇 の 半 に 達 せしむべし
6 又 壇 のために 杠 を 作 るべし 即 ち 合歓木 をもて 杠 を 造 り 銅 をこれに 着 すべし
7 その 杠 を 鐶 に 貫 きその 杠 を 壇 の 兩 旁 にあらしめて 之 を 舁 べし
8 壇 は 汝 板 をもて 之 を 空 に 造 り 汝 が 山 にて 示 されしごとくにこれを 造 るべし
9 汝 また 幕屋 の 庭 をつくるべし 南 に 向 ひては 庭 のために 南 の 方 に 長 百キユピトの 細布 の 幕 を 設 けてその 一方 に 當 べし
10 その二十の 柱 およびその二十の 座 は 銅 にし 其 柱 の 鈎 およびその 桁 は 銀 にすべし
11 又 北 の 方 にあたりて 長 百キユビトの 幕 をその 樅 に 設 くべしその二十の 柱 とその 柱 の二十の 座 は 銅 にし 柱 の 鈎 とその 桁 は 銀 にすべし
12 庭 の 横 すなはちその 西 の 方 には五十キユビトの 幕 を 設 くべしその 柱 は十その 座 も十
13 また 東 に 向 ひては 庭 の 東 の 方 の 濶 は五十キユビトにすべし
14 而 して 此 一旁 に十五キユビトの 幕 を 設 くべしその 柱 は 三 その 座 も 三
15 又 彼 一旁 にも十五キユビトの 幕 を 設 くべしその 柱 は 三 その 座 も 三
16 庭 の 門 のために 靑 紫 紅 の 線 および 麻 の 撚絲 をもて 織 なしたる二十キユビトの 幔 を 設 くべしその 柱 は 四 その 座 も 四
17 庭 の 四周 の 柱 は 皆 銀 の 桁 をもて 続 けその 鈎 を 銀 にしその 座 を 銅 にすべし
18 庭 の 樅 は百キユビトその 横 は五十キユビト 宛 その 高 は五キユビト 麻 の 撚絲 をもてつくりなしその 座 を 銅 にすべし
19 凡 て 幕屋 に 用 ふるところの 諸 の 器具 並 にその 釘 および 庭 の 釘 は 銅 をもて 作 るべし
20 汝 又 イスラエルの 子孫 に 命 じ 橄欖 を 搗 て 取 たる 清 き 油 を 燈火 のために 汝 に 持 きたらしめて 絶 ず 燈火 をともすべし
21 集會 の 幕屋 に 於 て 律法 の 前 なる 幕 の 外 にアロンとその 子等 晩 より 朝 までヱホバの 前 にその 燈火 を 整 ふべし 是 はイスラエの 子孫 が 世々 たえず 守 るべき 定例 なり
Chapter 28
1 汝 イスラエルの 子孫 の 中 より 汝 の 兄弟 アロンとその 子等 すなはちアロンとその 子 ナダブ、アビウ、エレアザル、イタマルを 汝 に 至 らしめて 彼 をして 我 にむかひて 祭司 の 職 をなさしむべし
2 汝 また 汝 の 兄弟 アロンのために 聖 衣 を 製 りて 彼 の 身 に 顯榮 と 榮光 あらしむべし
3 汝 凡 て 心 に 智慧 ある 者 すなはち 我 が 智慧 の 霊 を 充 しおきたる 者等 に 語 りてアロンの 衣服 を 製 しめ 之 を 用 てアロンを 聖別 て 我 に 祭司 の 職 をなさしむべし
4 彼等 が 製 るべき 衣服 は 是 なり 即 ち 胸 牌 エポデ 明衣 間格 の 裏衣 頭帽 および 帶 彼等 汝 の 兄弟 アロンとその 子等 のために 聖 衣 をつくりて 彼 をして 祭司 の 職 を 我 にむかひてなすことをえせしむべし
5 即 ち 彼等 金 靑 紫 紅 の 糸 および 麻 糸 をとりて 用 ふべし
6 又 金 靑 紫 紅 の 線 および 麻 の 撚糸 をもて 巧 にエポデを 織 なすべし
7 エポデには 二 の 肩 帶 をほどこしその 兩 の 端 を 連 ねて 之 を 合 すべし
8 エポデの 上 にありてこれを 束 ぬるところの 帶 はその 物 同 うしてエポデの 製 のごとくにすべし 即 ち 金 靑 紫 紅 の 糸 および 麻 の 撚糸 をもてこれを 作 るべし
9 汝 二箇 の 葱珩 をとりてその 上 にイスラエルの 子等 の 名 を 鐫 つくべし
10 即 ち 彼等 の 誕生 にしたがひてその 名 六 を 一 の 玉 に 鐫 りその 遺餘 の 名 六 を 外 の 玉 に 鐫 べし
11 玉 に 雕刻 する 人 の 印 を 刻 が 如 くに 汝 イスラエルの 子等 の 名 をその 二 の 玉 に 鐫 つけその 玉 を 金 の 槽 に 嵌 べし
12 この 二 の 玉 をエポデの 肩 帶 の 上 につけてイスラエルの 子等 の 記念 の 玉 とならしむべし 即 ちアロン、ヱホバの 前 において 彼等 の 名 をその 兩 の 肩 に 負 て 記念 とならしむべし
13 汝 金 の 槽 を 作 るべし
14 而 して 純金 を 組 て 紐 の 如 き 二箇 の 鏈 を 作 りその 組 る 鏈 をかの 槽 につくべし
15 汝 また 審判 の 胸 牌 を 巧 に 織 なしエポデの 製 のごとくに 之 をつくるべし 即 ち 金 靑 紫 紅 の 線 および 麻 の 撚糸 をもてこれを 製 るべし
16 是 は 四角 にして 二重 なるべく 其 長 は 半 キユビトその 濶 も 半 キユビトなるべし
17 汝 またその 中 に 玉 を 嵌 て 玉 を 四行 にすべし 即 ち 赤 玉 黄玉 瑪瑙 の 一行 を 第一 行 とすべし
18 第 二 行 は 紅 玉 靑玉 金剛石
19 第 三 行 は 深 紅 玉 白 瑪瑙 紫 玉
20 第 四 行 は 黄緑 玉 葱珩 碧玉 凡 て 金 の 槽 の 中 にこれを 嵌 べし
21 その 玉 はイスラエルの 子等 の 名 に 循 ひその 名 のごとくにこれを 十二 にすべし 而 してその十二の 支派 の 各々 の 名 は 印 を 刻 ごとくにこれを 鐫 つくべし
22 汝 純金 を 紐 のごとくに 組 たる 鏈 を 胸 牌 の 上 につくべし
23 また 胸 牌 の 上 に 金 の 環 二箇 を 作 り 胸 牌 の 兩 の 端 にその 二箇 の 環 をつけ
24 かの 金 の 紐 二條 を 胸 牌 の 端 の 二箇 の 環 につくべし
25 而 してその 二條 の 紐 の 兩 の 端 を 二箇 の 槽 に 結 ひエポデの 肩 帶 の 上 につけてその 前 にあらしむべし
26 又 二箇 の 金 の 環 をつくりて 之 を 胸 牌 の 兩 の 端 につくべし 即 ちそのエポデに 對 ふところの 内 の 邊 に 之 をつくべし
27 汝 また 金 の 環 二箇 を 造 りてこれをエポデの 兩 旁 の 下 の 方 につけその 前 の 方 にてその 聯接 る 處 に 對 ひてエポデの 帶 の 上 にあらしむべし
28 胸 牌 は 靑 紐 をもてその 環 によりて 之 をエポデの 環 に 結 ひつけエポデの 帶 の 上 にあらしむべし 然 せば 胸 牌 エポデを 離 るること 無 るべし
29 アロン 聖所 に 入 る 時 はその 胸 にある 審判 の 胸 牌 にイスラエルの 子等 の 名 を 帶 てこれをその 心 の 上 に 置 きヱホバの 前 に 恒 に 記念 とならしむべし
30 汝 審判 の 胸 牌 にウリムとトンミムをいれアロンをしてそのヱホバの 前 に 入 る 時 にこれをその 心 の 上 に 置 しむべしアロンはヱホバの 前 に 常 にイスラエルの 子孫 の 審判 を 帶 てその 心 の 上 に 置 べし
31 エポデに 屬 する 明衣 は 凡 てこれを 靑 く 作 るべし
32 頭 をいるる 孔 はその 眞中 に 設 くべし 又 その 孔 の 周圍 には 織 物 の 縁 をつけて 鎧 の 領盤 のごとくになして 之 を 綻 びざらしむべし
33 その 裾 には 靑 紫 紅 の 糸 をもて 石榴 をつくりてその 裾 の 周圍 につけ 又 四周 に 金 の 鈴 をその 間々 につくべし
34 即 ち 明衣 の 据 には 金 の 鈴 に 石榴 又 金 の 鈴 に 石榴 とその 周圍 につくべし
35 アロン 奉事 をなす 時 にこれを 著 べし 彼 が 聖所 にいりてヱホバの 前 に 至 る 時 また 出 きたる 時 にはその 鈴 の 音 聞 ゆべし 斯 せば 彼 死 ることあらじ
36 汝 純金 をもて 一枚 の 前 板 を 作 り 印 を 刻 がごとくにその 上 にヱホバに 聖 と 鐫 つけ
37 之 を 靑 紐 につけて 頭帽 の 上 にあらしむべし 即 ち 頭帽 の 前 の 方 にこれをつくべし
38 是 はアロンの 額 にあるべしアロンはイスラエルの 子孫 が 献 ぐるところの 聖物 すなはちその 献 ぐる 諸 の 聖 き 供物 の 上 にあるとこるの 罪 を 負 べしこの 板 をば 常 にアロンの 額 にあらしむべし 是 ヱホバの 前 に 其 等 の 受納 られんためなり
39 汝 麻 糸 をもて 裏衣 を 間格 に 織 り 麻 糸 をもて 頭帽 を 製 りまた 帶 を 繍工 に 織 なすべし
40 汝 またアロンの 子等 のために 裏衣 を 製 り 彼 らのために 帶 を 製 り 彼 らのために 頭巾 を 製 りてその 身 に 顯榮 と 榮光 あらしむべし
41 而 して 汝 これを 汝 の 兄弟 アロンおよび 彼 とともなるその 子等 に 着 せ 膏 を 彼等 に 灌 ぎこれを 立 てこれを 聖別 てこれをして 祭司 の 職 を 我 になさしむべし
42 又 かれらのためにその 陰所 を 蔽 ふ 麻 の 褌 を 製 り 腰 より 髀 に 達 らしむべし
43 アロンとその 子等 は 集會 の 幕屋 に 入 る 時 又 は 祭壇 に 近 づきて 聖所 に 職事 をなす 時 はこれを 著 べし 斯 せば 愆 をかうむりて 死 ることなからん 是 は 彼 および 彼 の 後 の 子孫 の 永 く 守 るべき 例 なり
Chapter 29
1 汝 かれらを 聖別 て 彼 らをして 我 にむかひて 祭司 の 職 をなさしむるには 斯 これに 爲 べし 即 ち 若 き 牡牛 と 二 の 全 き 牡山羊 を 取 り
2 無酵 パン 油 を 和 たる 無酵 菓子 および 油 を 塗 たる 無酵 煎餅 を 取 べし 是等 は 麥 粉 をもて 製 るべし
3 而 してこれを 一箇 の 筐 にいれ 牡牛 および 二 の 牡山羊 とともにこれをその 筐 のままに 持 きたるべし
4 汝 またアロンとその 子等 を 集會 の 幕屋 の 口 に 携 きたりて 水 をもてかれらを 洗 ひ 清 め
5 衣服 をとりて 裏衣 エポデに 屬 する 明衣 エポデおよび 胸 牌 をアロンに 着 せエポデの 帶 を 之 に 帶 しむべし
6 而 してかれの 首 に 頭帽 をかむらせその 頭帽 の 上 にかの 聖 金 板 を 戴 しめ
7 灌 油 を 取 てこれを 彼 の 首 に 傾 け 灌 ぐべし
8 又 かれの 子等 を 携 來 りて 之 に 裏衣 を 着 せ
9 之 に 帶 を 帶 しめ 頭巾 をこれにかむらすべし 即 ちアロンとその 子等 に 斯 なすべし 祭司 の 職 はかれらに 歸 す 永 くこれを 例 となすべし 汝 斯 アロンとその 子等 を 立 べし
10 汝 集會 の 幕屋 の 前 に 牡牛 をひき 來 らしむべし 而 してアロンとその 子等 その 牡牛 の 頭 に 手 を 按 べし
11 かくして 汝 集會 の 幕屋 の 口 にてヱホバの 前 にその 牡牛 を 宰 すべし
12 汝 その 牡牛 の 血 をとり 汝 の 指 をもてこれを 壇 の 角 に 塗 りその 血 をばことごとく 壇 の 下 に 灌 ぐべし
13 汝 またその 臓腑 を 裏 むところの 諸 の 脂 肝 の 上 の 網 膜 および 二 の 腎 とその 上 の 脂 を 取 てこれを 壇 の 上 に 燔 べし
14 但 しその 牡牛 の 肉 とその 皮 および 糞 は 營 の 外 にて 火 に 燒 べし 是 は 罪祭 なり
15 汝 かの 牡山羊 一頭 を 取 るべし 而 してアロンとその 子等 その 牡山羊 の 上 に 手 を 按 べし
16 汝 その 牡山羊 を 宰 しその 血 をとりてこれを 壇 の 上 の 周圍 に 灌 ぐべし
17 汝 その 牡山羊 を 切 割 きその 臓腑 とその 足 を 洗 ひて 之 をその 肉 の 塊 とその 頭 の 上 におくべし
18 汝 その 牡山羊 を 壇 の 上 に 悉 く 燒 べし 是 ヱホバにたてまつる 燔祭 なり 是 は 馨 しき 香 にしてヱホバにたてまつる 火 祭 なり
19 汝 また 今 一 の 牡山羊 をとるべし 而 してアロンとその 子等 その 牡山羊 の 頭 の 上 に 手 を 按 べし
20 汝 すなはちその 牡山羊 を 殺 しその 血 をとりてこれをアロンの 右 の 耳 の 端 およびその 子等 の 右 の 耳 の 端 につけ 又 その 右 の 手 の 大 指 と 右 の 足 の 栂 指 につけその 血 を 壇 の 周圍 に 灌 ぐべし
21 又 壇 の 上 の 血 をとり 灌 油 をとりて 之 をアロンとその 衣服 およびその 子等 とその 子等 の 衣服 に 灌 ぐべし 斯 彼 とその 衣服 およびその 子等 とその 子等 の 衣服 清淨 なるべし
22 汝 その 牡山羊 の 脂 と 脂 の 尾 および 其 臓腑 を 裏 る 脂 肝 の 上 の 網 膜 二箇 の 腎 と 其 上 の 脂 および 右 の 腿 を 取 べし 是 は 任 職 の 牡山羊 なり
23 汝 またヱホバの 前 にある 無酵 パンの 筐 の 中 よりパン 一個 と 油 ぬりたる 菓子 一箇 と 煎餅 一個 を 取 べし
24 汝 これらを 悉 くアロンの 手 と 其 子等 の 手 に 授 けこれを 搖 てヱホバに 搖 祭 となすべし
25 而 して 汝 これらを 彼等 の 手 より 取 て 壇 の 上 にて 燔祭 にくはへて 燒 くべし 是 ヱホバの 前 に 馨 しき 香 となるべし 是 すなはちヱホバにたてまつる 火 祭 なり
26 汝 またアロンの 任 職 の 牡山羊 の 胸 を 取 てこれをヱホバの 前 に 搖 て 搖 祭 となすべし 是 汝 の 受 るところの 分 なり
27 汝 その 搖 ところの 搖 祭 の 物 の 胸 およびその 擧 るところの 擧 祭 の 物 の 腿 すなはちアロンとその 子等 の 任 職 の 牡山羊 の 胸 と 腿 を 聖別 つべし
28 是 はアロンとその 子等 に 歸 すべしイスラエルの 子孫 永 くこの 例 を 守 るべきなり 是 はイスラエルの 子孫 が 酬恩祭 の 犠牲 の 中 よりとるところの 擧 祭 にしてヱホバになすところの 擧 祭 なり
29 アロンの 聖 衣 は 其 後 の 子孫 に 歸 すべし 子孫 これを 着 て 膏 をそそがれ 職 に 任 ぜらるべきなり
30 アロンの 子孫 の 中 彼 にかはりて 祭司 となり 集 會 の 幕屋 にいりて 聖所 に 職 をなす 者 は 先 七日 の 間 これを 着 べし
31 汝 任 職 の 牡山羊 を 取 り 聖所 にてその 肉 を 煮 べし
32 アロンとその 子等 は 集會 の 幕屋 の 戸口 においてその 牡山羊 の 肉 と 筐 の 中 のパンを 食 ふべし
33 罪 を 贖 ふ 物 すなはち 彼 らを 立 て 彼 らを 聖別 るに 用 るところの 物 を 彼 らは 食 ふべし 餘 の 人 は 食 ふべからず 其 は 聖物 なればなり
34 もし 任 職 の 肉 あるひはパン 旦 まで 遺 りをらばその 遺者 は 火 をもてこれを 燒 べし 是 は 聖 ければ 食 ふべからず
35 汝 わが 凡 て 汝 に 命 ずるごとくにアロンとその 子等 に 斯 なすべし 即 ちかれらのために 七日 のあひだ 任 職 の 禮 をおこなふべし
36 汝 日々 に 罪祭 の 牡牛 一頭 をささげて 贖 をなすべし 又 壇 のために 贖罪 をなしてこれを 清 めこれに 膏 を 灌 ぎこれを 聖別 べし
37 汝 七日 のあひだ 壇 のために 贖 をなして 之 を 聖別 め 至 聖 き 壇 とならしむべし 凡 て 壇 に 捫 る 者 は 聖 なるべし
38 汝 が 壇 の 上 にささぐべき 者 は 是 なり 即 ち 一歳 の 羔 二 を 日々 絶 ず 献 ぐべし
39 一 の 羔 は 朝 にこれを 献 げ 一 の 羔 は 夕 にこれを 献 べし
40 一 の 羔 に 麥 粉 十 分 の 一 に 搗 たる 油 一ヒンの 四 分 の 一 を 和 たるを 添 へ 又 灌 祭 として 酒 一 ヒンの 四 分 の 一 を 添 べし
41 今 一 の 羔羊 は 夕 にこれを 献 げ 朝 とおなじき 素祭 と 灌 祭 をこれと 共 にささげ 馨 しき 香 とならしめヱホバに 火 祭 たらしむべし
42 是 すなはち 汝 らが 代々 絶 ず 集會 の 幕屋 の 門 口 にてヱホバの 前 に 献 ぐべき 燔祭 なり 我 其處 にて 汝等 に 會 ひ 汝 と 語 ふべし
43 其處 にて 我 イスラエルの 子孫 に 會 ん 幕屋 はわが 榮光 によりて 聖 なるべし
44 我 集會 の 幕屋 と 祭壇 を 聖 めん 亦 アロンとその 子等 を 聖 めて 我 に 祭司 の 職 をなさしむべし
45 我 イスラエルの 子孫 の 中 に 居 て 彼 らの 神 とならん
46 彼等 は 我 が 彼 らの 神 ヱホバにして 彼等 の 中 に 住 んとて 彼等 をエジプトの 地 より 導 き 出 せし 者 なることを 知 ん 我 はかれらの 神 ヱホバなり
Chapter 30
1 汝 香 を 焚 く 壇 を 造 るべし 即 ち 合歓木 をもてこれを 造 るべし
2 その 長 は一キユビトその 寛 も一キユビトにして 四角 ならしめ 其 高 は三キユビトにし 其 角 は 其 より 出 しむべし
3 而 してその 上 その 四傍 その 角 ともに 純金 を 着 せその 周圍 に 金 の 縁 を 作 るべし
4 汝 またその 兩面 に 金 の 縁 の 下 に 金 の 環 二箇 を 之 がために 作 るべし 即 ちその 兩 傍 にこれを 作 るべし 是 すなはちこれを 舁 ところの 杠 を 貫 く 所 なり
5 その 杠 は 合歓木 をもてこれを 作 りて 之 に 金 を 着 すべし
6 汝 これを 律法 の 櫃 の 傍 なる 幕 の 前 に 置 て 律法 の 上 なる 贖 罪 所 に 對 はしむべし 其處 はわが 汝 に 會 ふ 處 なり
7 アロン 朝 ごとにその 上 に 馨 しき 香 を 焚 べし 彼 燈火 を 整 ふる 時 はその 上 に 香 を 焚 べきなり
8 アロン 夕 に 燈火 を 燃 す 時 はその 上 に 香 を 焚 べし 是 香 はヱホバの 前 に 汝等 が 代々 絶 すべからざる 者 なり
9 汝等 その 上 に 異 る 香 を 焚 べからず 燔祭 をも 素祭 をも 獻 ぐべからず 又 その 上 に 灌祭 の 酒 を 灌 ぐべからず
10 アロン 年 に 一回 贖罪 の 罪祭 の 血 をもてその 壇 の 角 のために 贖 をなすべし 汝等 代々 年 に 一度 是 がために 贖 をなすべし 是 はヱホバに 最 も 聖 き 者 たるなり
11 ヱホバ、モーセに 告 て 言 たまはく
12 汝 がイスラエルの 子孫 の 數 を 數 へしらぶるにあたりて 彼等 は 各人 その 數 へらるる 時 にその 生命 の 贖 をヱホバにたてまつるべし 是 はその 數 ふる 時 にあたりて 彼等 の 中 に 災害 のあらざらんためなり
13 凡 て 數 へらるる 者 の 中 に 入 る 者 は 聖所 のシケルに 遵 ひて 半 シケルを 出 すべし一シケルは二十ゲラなり 即 ち 半 シケルをヱホバにたてまつるべし
14 凡 て 數 へらるる 者 の 中 に 入 る 者 即 ち二十 歳 以上 の 者 はヱホバに 献納 物 をなすべし
15 汝 らの 生命 を 贖 ふためにヱホバに 献納 物 をなすにあたりては 富者 も 半 シケルより 多 く 出 すべからず 貧者 も 其 より 少 く 出 すべからず
16 汝 イスラエルの 子孫 より 贖 の 金 を 取 てこれを 幕屋 の 用 に 供 ふべし 是 はヱホバの 前 にイスラエルの 子孫 の 記念 となりて 汝 ら 生命 を 贖 ふべし
17 ヱホバ、モーセに 告 て 言 たまはく
18 汝 また 銅 をもて 洗盤 をつぐりその 臺 をも 銅 になして 洗 ふことのために 供 へ 之 を 集會 の 幕屋 と 壇 との 間 に 置 てその 中 に 水 をいれおくべし
19 アロンとその 子等 はそれに 就 て 手 と 足 を 洗 ふべし
20 彼等 は 集會 の 幕屋 に 入 る 時 に 水 をもて 洗 ふことを 爲 て 死 をまぬかるべし 亦 壇 にちかづきてその 職 をなし 火 祭 をヱホバの 前 に 焚 く 時 も 然 すべし
21 即 ち 斯 その 手 足 を 洗 ひて 死 を 免 かるべし 是 は 彼 とその 子孫 の 代々 常 に 守 るべき 例 なり
22 ヱホバまたモーセに 言 たまひけるは
23 汝 また 重 立 たる 香物 を 取 れ 即 ち 淨 沒薬 五百シケル 香 しき 肉桂 その 半 二百五十シケル 香 しき 菖蒲 二百五十シケル
24 桂枝 五百シケルを 聖所 のシケルに 遵 ひて 取 り 又 橄欖 の 油 ヒンを 取 べし
25 汝 これをもて 聖 灌 膏 を 製 るべしすなはち 薫物 を 製 る 法 にしたがひて 香膏 を 製 るべし 是 は 聖 灌 膏 たるなり
26 汝 これを 集會 の 幕屋 と 律法 の 櫃 に 塗 り
27 案 とそのもろもろの 器具 燈臺 とそのもろもろの 器具 および 香 壇
28 並 に 燔祭 の 壇 とそのもろもろの 器具 および 洗盤 とその 臺 とに 塗 べし
29 汝 是等 を 聖 めて 至 聖 らしむべし 凡 てこれに 捫 る 者 は 聖 くならん
30 汝 アロンとその 子等 に 膏 をそそぎて 之 を 立 て 彼 らをして 我 に 祭司 の 職 をなさしむべし
31 汝 イスラエルの 子孫 に 告 ていふべし 是 は 汝 らが 代々 我 の 爲 に 用 ふべき 聖 灌 膏 なり
32 是 は 人 の 身 に 灌 ぐべからず 汝等 また 此 量 をもて 是 に 等 き 物 を 製 るべからず 是 は 聖 し 汝等 これを 聖物 となすべし
33 凡 て 之 に 等 き 物 を 製 る 者 凡 てこれを 餘 人 につくる 者 はその 民 の 中 より 絶 るべし
34 ヱホバ、モーセに 言 たまはく 汝 ナタフ、シケレテ、へルベナの 香物 を 取 りその 香物 を 淨 き 乳香 に 和 あはすべしその 量 は 各 等 からしむべきなり
35 汝 これを 以 て 香 を 製 るべし 即 ち 薫物 を 製 る 法 にしたがひてこれをもて 薫物 を 製 り 鹽 をこれにくはへ 潔 く 且 聖 らしむべし
36 汝 またその 幾 分 を 細 に 搗 て 我 が 汝 に 會 ふところなる 集會 の 幕屋 の 中 にある 律法 の 前 にこれを 供 ふべし 是 は 汝等 において 最 も 聖 き 者 なり
37 汝 が 製 るところの 香 は 汝等 その 量 をもてこれを 自己 のために 製 るべからず 是 は 汝 においてヱホバのために 聖 き 者 たるなり
38 凡 て 是 に 均 き 者 を 製 りてこれを 嗅 ぐ 者 はその 民 の 中 より 絶 るべし
Chapter 31
1 ヱホバ、モーセに 告 て 言 たまひけるは
2 我 ユダの 支派 のホルの 子 なるウリの 子 ベザレルを 名 指 て 召 し
3 神 の 霊 をこれに 充 して 智慧 と 了知 と 智 識 と 諸 の 類 の 工 に 長 しめ
4 奇巧 を 盡 して 金銀 及 び 銅 の 作 をなすことを 得 せしめ
5 玉 を 切 り 嵌 め 木 に 彫刻 みて 諸 の 類 の 工 をなすことを 得 せしむ
6 視 よ 我 またダンの 支派 のアヒサマクの 子 アホリアブを 與 へて 彼 とともならしむ 凡 て 心 に 智 ある 者 に 我 智慧 を 授 け 彼等 をして 我 が 汝 に 命 ずる 所 の 事 を 盡 くなさしむべし
7 即 ち 集會 の 幕屋 律法 の 櫃 その 上 の 贖 罪 所 幕屋 の 諸 の 器具
8 案 ならびにその 器具 純金 の 燈臺 とその 諸 の 器具 および 香 壇
9 燔祭 の 壇 とその 諸 の 器具 洗盤 とその 臺
10 供職 の 衣服 祭司 の 職 をなす 時 に 用 ふるアロンの 聖 衣 およびその 子等 の 衣服
11 および 灌 膏 ならびに 聖所 の 馨 しき 香 是等 を 我 が 凡 て 汝 に 命 ぜしごとくに 彼等 製造 べきなり
12 ヱホバ、モーセに 告 て 言 たまひけるは
13 汝 イスラエルの 子孫 に 告 て 言 べし 汝等 かならず 吾 安息日 を 守 るべし 是 は 我 と 汝等 の 間 の 代々 の 徴 にして 汝等 に 我 の 汝等 を 聖 からしむるヱホバなるを 知 しむる 爲 の 者 なればなり
14 即 ち 汝等 安息日 を 守 るべし 是 は 汝等 に 聖 日 なればなり 凡 て 之 を 瀆 す 者 は 必 ず 殺 さるべし 凡 てその 日 に 働作 をなす 人 はその 民 の 中 より 絶 るべし
15 六日 の 間 業 をなすべし 第七日 は 大 安息 にしてヱホバに 聖 なり 凡 て 安息日 に 働作 をなす 者 は 必 ず 殺 さるべし
16 斯 イスラエルの 子孫 は 安息日 を 守 り 代々 安息日 を 祝 ふべし 是 永遠 の 契約 なり
17 是 は 永久 に 我 とイスラエルの 子孫 の 間 の 徴 たるなり 其 はヱホバ 六日 の 中 に 天地 をつくりて 七日 に 休 みて 安息 に 入 たまひたればなり
18 ヱホバ、シナイ 山 にてモーセに 語 ることを 終 たまひし 時 律法 の 板 二 枚 をモーセに 賜 ふ 是 は 石 の 板 にして 神 が 手 をもて 書 したまひし 者 なり
Chapter 32
1 茲 に 民 モーセが 山 を 下 ることの 遅 きを 見 民 集 りてアロンの 許 に 至 り 之 に 言 けるは 起 よ 汝 われらを 導 く 神 を 我儕 のために 作 れ 其 は 我 らをエジプトの 國 より 導 き 上 りし 彼 モーセ 其人 は 如何 になりしか 知 ざればなり
2 アロンかれらに 言 けるは 汝等 の 妻 と 息子 息女 等 の 耳 にある 金 の 環 をとりはづして 我 に 持 きたれと
3 是 において 民 みなその 耳 にある 金 の 環 をとりはづしてアロンの 許 に 持 來 りければ
4 アロンこれを 彼等 の 手 より 取 り 鎚鑿 をもて 之 が 形 を 造 りて 犢 を 鋳 なしたるに 人々 言 ふイスラエルよ 是 は 汝 をエジプトの 國 より 導 きのぼりし 汝 の 神 なりと
5 アロンこれを 見 てその 前 に 壇 を 築 き 而 してアロン 宣告 て 明日 はヱホバの 祭禮 なりと 言 ふ
6 是 において 人衆 明 朝 早 く 起 いでて 燔祭 を 献 げ 酬恩祭 を 供 ふ 民 坐 して 飮 食 し 起 て 戯 る
7 ヱホバ、モーセに 言 たまひけるは 汝 往 て 下 れよ 汝 がエジプトの 地 より 導 き 出 せし 汝 の 民 は 惡 き 事 を 行 ふなり
8 彼等 は 早 くも 我 が 彼等 に 命 ぜし 道 を 離 れ 己 のために 犢 を 鋳 なしてそれを 拝 み 其 に 犠牲 を 献 げて 言 ふイスラエルよ 是 は 汝 をエジプトの 地 より 導 きのぼりし 汝 の 神 なりと
9 ヱホバまたモーセに 言 たまひけるは 我 この 民 を 觀 たり 視 よ 是 は 項 の 強 き 民 なり
10 然 ば 我 を 阻 るなかれ 我 かれらに 向 ひて 怒 を 發 して 彼等 を 滅 し 盡 さん 而 して 汝 をして 大 なる 國 をなさしむべし
11 モ−セその 神 ヱホバの 面 を 和 めて 言 けるはヱホバよ 汝 などて 彼 の 大 なる 權能 と 強 き 手 をもてエジプトの 國 より 導 きいだしたまひし 汝 の 民 にむかひて 怒 を 發 したまふや
12 何 ぞエジプト 人 をして 斯 言 しむべけんや 曰 く 彼 は 禍 をくだして 彼等 を 山 に 殺 し 地 の 面 より 滅 し 盡 さんとて 彼等 を 導 き 出 せしなりと 然 ば 汝 の 烈 き 怒 を 息 め 汝 の 民 にこの 禍 を 下 さんとせしを 思 ひ 直 したまへ
13 汝 の 僕 アブラハム、イサク、イスラエルを 憶 ひたまへ 汝 は 自己 さして 彼等 に 誓 ひて 我 天 の 星 のごとくに 汝等 の 子孫 を 増 し 又 わが 言 ところの 比 地 をことごとく 汝等 の 子孫 にあたへて 永 くこれを 有 たしめんと 彼等 に 言 たまへりと
14 ヱホバ 是 においてその 民 に 禍 を 降 んとせしを 思 ひ 直 したまへり
15 モーセすなはち 身 を 轉 して 山 より 下 れりかの 律法 の 二枚 の 板 その 手 にあり 此 板 はその 兩面 に 文字 あり 即 ち 此面 にも 彼面 にも 文字 あり
16 此 板 は 神 の 作 なりまた 文字 は 神 の 書 にして 板 に 彫 つけてあり
17 ヨシユア 民 の 呼 はる 聲 を 聞 てモーセにむかひ 營 中 に 戰爭 の 聲 すと 言 ければ
18 モーセ 言 ふ 是 は 勝鬨 の 聲 にあらず 又 敗北 の 號呼 聲 にもあらず 我 が 聞 ところのものは 歌 唱 ふ 聲 なりと
19 斯 てモ−セ 營 に 近 づくに 及 びて 犢 と 舞跳 を 見 たれば 怒 を 發 してその 手 よりかの 板 を 擲 ちこれを 山 の 下 に 碎 けり
20 而 して 彼等 が 作 りし 犢 をとりてこれを 火 に 燒 き 碎 きて 粉 となしてこれを 水 に 撒 きイスラエルの 子孫 に 之 をのましむ
21 モーセ、アロンに 言 けるは 此 民 汝 に 何 をなしてか 汝 かれらに 大 なる 罪 を 犯 させしや
22 アロン 言 けるは 吾 主 よ 怒 を 發 したまふ 勿 れ 此 民 の 惡 なるは 汝 の 知 ところなり
23 彼等 われに 言 けらく 我 らを 導 く 神 をわれらのために 作 れ 其 は 我 らをエジプトの 國 より 導 き 上 りし 彼 モーセ 其人 は 如何 になりしか 知 ざればなりと
24 是 において 我 凡 て 金 をもつ 者 はそれをとりはづせと 彼等 に 言 ければ 則 ちそれを 我 に 與 へたり 我 これを 火 に 投 たれば 此 犢 出 きたれりと
25 モーセ 民 を 視 るに 縦肆 に 事 をなすアロン 彼等 をして 縦肆 に 事 をなさしめたれば 彼等 はその 敵 の 中 に 嘲笑 となれるなり
26 茲 にモーセ 營 の 門 に 立 ち 凡 てヱホバに 歸 する 者 は 我 に 來 れと 言 ければレビの 子孫 みな 集 りてかれに 至 る
27 モーセすなはち 彼等 に 言 けるはイスラエルの 神 ヱホバ 斯 言 たまふ 汝等 おのおの 劍 を 横 たへて 門 より 門 と 營 の 中 を 彼處 此處 に 行 めぐりて 各人 その 兄弟 を 殺 し 各人 その 伴侶 を 殺 し 各人 その 隣人 を 殺 すべしと
28 レビの 子孫 すなはちモーセの 言 のごとくに 爲 たればその 日 民 凡 三千 人 殺 されたり
29 是 に 於 てモーセ 言 ふ 汝等 おのおのその 子 をもその 兄弟 をも 顧 ずして 今日 ヱホバに 身 を 献 げ 而 して 今日 福祉 を 得 よ
30 明日 モーセ 民 に 言 けるは 汝等 は 大 なる 罪 を 犯 せり 今 我 ヱホバの 許 に 上 りゆかんとす 我 なんちらの 罪 を 贖 ふを 得 ることもあらん
31 モーセすなはちヱホバに 歸 りて 言 けるは 嗚呼 この 民 の 罪 は 大 なる 罪 なり 彼等 は 自己 のために 金 の 神 を 作 れり
32 然 どかなはば 彼等 の 罪 を 赦 したまへ 然 ずば 願 くは 汝 の 書 しるしたまへる 書 の 中 より 吾 名 を 抹 さりたまへ
33 ヱホバ、モーセに 言 たまひけるは 凡 てわれに 罪 を 犯 す 者 をば 我 これをわが 書 より 抹 さらん
34 然 ば 今 往 て 民 を 我 が 汝 につげたる 所 に 導 けよ 吾 使者 汝 に 先 だちて 往 ん 但 しわが 罰 をなこなふ 日 には 我 かれらの 罪 を 罰 せん
35 ヱホバすなはち 民 を 撃 たまへり 是 はかれら 犢 を 造 りたるに 因 る 即 ちアロンこれを 造 りしなり
Chapter 33
1 茲 にヱホバ、モーセに 言 たまひけるは 汝 と 汝 がエジプトの 國 より 導 き 上 りし 民 此 を 起 いでて 我 がアブラハム、イサク、ヤコブに 誓 ひて 之 を 汝 の 子孫 に 與 へんと 言 しその 地 に 上 るべし
2 我 一 の 使 を 遣 して 汝 に 先 だたしめん 我 カナン 人 アモリ 人 ヘテ 人 ペリジ 人 ヒビ 人 ヱブス 人 を 逐 はらひ
3 なんぢらをして 乳 と 蜜 の 流 るる 地 にいたらしむべし 我 は 汝 の 中 にをりては 共 に 上 らじ 汝 は 項 の 強 き 民 なれば 恐 くは 我 途 にて 汝 を 滅 すにいたらん
4 民 この 惡 き 告 を 聞 て 憂 へ 一人 もその 妝飾 を 身 につくる 者 なし
5 ヱホバ、モーセに 言 たまひけるはイスラエルの 子孫 に 言 へ 汝等 は 項 の 強 き 民 なり 我 もし 一刻 も 汝 の 中 にありて 往 ば 汝 を 滅 すにいたらん 然 ば 今 汝 らの 妝飾 を 身 より 取 すてよ 然 せば 我 汝 に 爲 べきことを 知 んと
6 是 をもてイスラエルの 子孫 ホレブ 山 より 以來 はその 妝飾 を 取 すてて 居 ぬ
7 モーセ 幕屋 をとりてこれを 營 の 外 に 張 て 營 と 遥 に 離 れしめ 之 を 集會 の 幕屋 と 名 けたり 凡 てヱホバに 求 むることのある 者 は 出 ゆきて 營 の 外 なるその 集會 の 幕屋 にいたる
8 モーセの 出 て 幕屋 にいたる 時 には 民 みな 起 あがりてモーセが 幕屋 にいるまで 各々 その 天 幕 の 門 口 に 立 てかれを 見 る
9 モーセ 幕屋 にいれば 雲 の 柱 くだりて 幕屋 の 門 口 に 立 つ 而 してヱホバ、モーセとものいひたまふ
10 民 みな 幕屋 の 門 口 に 雲 の 柱 の 立 つを 見 れば 民 みな 起 て 各人 その 天 幕 の 門 口 にて 拝 をなす
11 人 がその 友 に 言談 ごとくにヱホバ、モーセと 面 をあはせてものいひたまふモーセはその 天 幕 に 歸 りしがその 僕 なる 少者 ヌンの 子 ヨシユアは 幕屋 を 離 れざりき
12 茲 にモーセ、ヱホバに 言 けるは 視 たまへ 汝 はこの 民 を 導 き 上 れと 我 に 言 たまひながら 誰 を 我 とともに 遣 したまふかを 我 にしらしめたまはず 汝 かつて 言 たまひけらく 我 名 をもて 汝 を 知 る 汝 はまた 我 前 に 恩 を 得 たりと
13 然 ば 我 もし 誠 に 汝 の 目 の 前 に 恩 を 得 たらば 願 くは 汝 の 道 を 我 に 示 して 我 に 汝 を 知 しめ 我 をして 汝 の 目 の 前 に 恩 を 得 せしめたまへ 又 汝 この 民 の 汝 の 有 なるを 念 たまへ
14 ヱホバ 言 たまひけるは 我 親 汝 と 共 にゆくべし 我 汝 をして 安泰 にならしめん
15 モーセ、ヱホバに 言 けるは 汝 もしみづから 行 たまはずは 我等 を 此 より 上 らしめたまふ 勿 れ
16 我 と 汝 の 民 とが 汝 の 目 の 前 に 恩 を 得 ることは 如何 にして 知 るべきや 是 汝 が 我等 とともに 往 たまひて 我 と 汝 の 民 とが 地 の 諸 の 民 に 異 る 者 となるによるにあらずや
17 ヱホバ、モーセに 言 たまひけるは 汝 が 言 るこの 事 をも 我 爲 ん 汝 はわが 目 の 前 に 恩 を 得 たればなり 我 名 をもて 汝 を 知 なり
18 モーセ 願 くは 汝 の 榮光 を 我 に 示 したまへと 言 ければ
19 ヱホバ 言 たまはく 我 わが 諸 の 善 を 汝 の 前 に 通 らしめヱホバの 名 を 汝 の 前 に 宣 ん 我 は 惠 んとする 者 を 惠 み 憐 まんとする 者 を 憐 むなり
20 又 言 たまはく 汝 はわが 面 を 見 ることあたはず 我 を 見 て 生 る 人 あらざればなり
21 而 してヱホバ 言 たまひけるは 視 よ 我 が 傍 に 一 の 處 あり 汝 磐 の 上 に 立 べし
22 吾 榮光 其處 を 過 る 時 に 我 なんぢを 磐 の 穴 にいれ 我 が 過 る 時 にわが 手 をもて 汝 を 蔽 はん
23 而 してわが 手 を 除 る 時 に 汝 わが 背後 を 見 るべし 吾 面 は 見 るべきにあらず
Chapter 34
1 茲 にヱホバ、モーセに 言 たまひけるは 汝 石 の 板 二 枚 を 前 のごとくに 斫 て 作 れ 汝 が 碎 きし 彼 の 前 の 板 にありし 言 を 我 その 板 に 書 さん
2 詰朝 までに 準備 をなし 朝 の 中 にシナイ 山 に 上 り 山 の 嶺 に 於 て 吾 前 に 立 て
3 誰 も 汝 とともに 上 るべからず 又 誰 も 山 の 中 に 居 べからず 又 その 山 の 前 にて 羊 や 牛 を 牧 ふべからず
4 モーセすなはち 石 の 板 二 枚 を 前 のごとくに 斫 て 造 り 朝 早 く 起 て 手 に二 枚 石 の 板 をとりヱホバの 命 じたまひしごとくにシナイ 山 にのぼりゆけり
5 ヱホバ 雲 の 中 にありて 降 り 彼 とともに 其處 に 立 ちてヱホバの 名 を 宣 たまふ
6 ヱホバすなはち 彼 の 前 を 過 て 宣 たまはくヱホバ、ヱホバ 憐憫 あり 恩惠 あり 怒 ることの 遅 く 恩惠 と 眞實 の 大 なる 神
7 恩惠 を 千 代 までも 施 し 惡 と 過 と 罪 とを 赦 す 者 又 罰 すべき 者 をば 必 ず 赦 すことをせず 父 の 罪 を 子 に 報 い 子 の 子 に 報 いて 三 四 代 におよぼす 者
8 モーセ 急 ぎ 地 に 躬 を 鞠 めて 拝 し
9 言 けるはヱホバよ 我 もし 汝 の 目 の 前 に 恩 を 得 たらば 願 くは 主 我等 の 中 にいまして 行 たまへ 是 は 項 の 強 き 民 なればなり 我等 の 惡 と 罪 を 赦 し 我等 を 汝 の 所有 となしたまへ
10 ヱホバ 言 たまふ 視 よ 我 契約 をなす 我 未 だ 全地 に 行 はれし 事 あらず 何 の 國民 の 中 にも 行 はれし 事 あらざるところの 奇跡 を 汝 の 總躰 の 民 の 前 に 行 ふべし 汝 が 住 ところの 國 の 民 みなヱホバの 所行 を 見 ん 我 が 汝 をもて 爲 ところの 事 は 怖 るべき 者 なればなり
11 汝 わが 今日 汝 に 命 ずるところの 事 を 守 れ 視 よ 我 アモリ 人 カナン 人 ヘテ 人 ペリジ 人 ヒビ 人 ヱブス 人 を 汝 の 前 より 逐 はらふ
12 汝 みづから 愼 め 汝 が 往 ところの 國 の 居民 と 契約 をむすぶべからず 恐 くは 汝 の 中 において 機檻 となることあらん
13 汝 らかへつて 彼等 の 祭壇 を 崩 しその 偶像 を 毀 ちそのアシラ 像 を 斫 たふすべし
14 汝 は 他 の 神 を 拝 むべからず 其 はヱホバはその 名 を 嫉妒 と 言 て 嫉妒 神 たればたり
15 然 ば 汝 その 地 の 居民 と 契約 を 結 ぶべからず 恐 くは 彼等 がその 神々 を 慕 ひて 其 と 姦淫 をおこなひその 神々 に 犠牲 をささぐる 時 に 汝 を 招 きてその 犠牲 に 就 て 食 はしむる 者 あらん
16 又 恐 くは 汝 かれらの 女子等 を 汝 の 息子 等 に 妻 すことありて 彼等 の 女子 等 その 神々 を 慕 ひて 姦淫 を 行 ひ 汝 の 息子 等 をして 彼等 の 神々 を 慕 て 姦淫 をおこなはしむるにいたらん
17 汝 おのれのために 神々 を 鋳 なすべからず
18 汝 無酵 パンの 節筵 を 守 るべし 即 ち 我 が 汝 に 命 ぜしごとくアビブの 月 のその 期 におよびて 七日 の 間 無酵 パンを 食 ふべし 其 は 汝 アビブの 月 にエジプトより 出 たればなり
19 首出 たる 者 は 皆 吾 の 所有 なり 亦 汝 の 家畜 の 首出 の 牡 たる 者 も 牛 羊 ともに 皆 しかり
20 但 し 驢馬 の 首出 は 羔羊 をもて 贖 ふべし 若 し 贖 はずばその 頸 を 折 べし 汝 の 息子 の 中 の 初子 は 皆 贖 ふべし 我 前 に 空手 にて 出 るものあるべからず
21 六日 の 間 汝 働作 をなし 第七日 に 休 むべし 耕耘 時 にも 収穫 時 にも 休 むべし
22 汝 七 週 の 節筵 すなはち 麥秋 の 初 穂 の 節筵 を 爲 し 又 年 の 終 に 収蔵 の 節筵 をなすべし
23 年 に 三回 汝 の 男子 みな 主 ヱホバ、イスラエルの 神 の 前 に 出 べし
24 我 國々 の 民 を 汝 の 前 より 逐 はらひて 汝 の 境 を 廣 くせん 汝 が 年 に 三回 のぼりて 汝 の 神 ヱホバのまへに 出 る 時 には 誰 も 汝 の 國 を 取 んとする 者 あらじ
25 汝 わが 犠牲 の 血 を 有酵 パンとともに 供 ふべからず 又 逾越 の 節 の 犠牲 は 明 朝 まで 存 しおくべからざるなり
26 汝 の 土地 の 初 穂 の 初 を 汝 の 神 ヱホバの 家 に 携 ふべし 汝 山羊羔 をその 母 の 乳 にて 煮 べからず
27 斯 てヱホバ、モーセに 言 たまひけるは 汝 是等 の 言語 を 書 しるせ 我 是等 の 言語 をもて 汝 およびイスラエルと 契約 をむすべばなり
28 彼 はヱホバとともに四十 日 四十 夜 其處 に 居 しが 食物 をも 食 ず 水 をも 飮 ざりきヱホバその 契約 の 詞 なる 十誡 をかの 板 の 上 に 書 したまへり
29 モーセその 律法 の 板 二 枚 を 己 の 手 に 執 てシナイ 山 より 下 りしがその 山 より 下 りし 時 にモーセはその 面 の 己 がヱホバと 言 ひしによりて 光 を 發 つを 知 ざりき
30 アロンおよびイスラエルの 子孫 モーセを 見 てその 面 の 皮 の 光 を 發 つを 視 怖 れて 彼 に 近 づかざりしかば
31 モーセかれらを 呼 りアロンおよび 會衆 の 長 等 すなはちモーセの 所 に 歸 りたればモーセ 彼等 と 言 ふ
32 斯 ありて 後 イスラエルの 子孫 みな 近 よりければモーセ、ヱホバがシナイ 山 にて 己 に 告 たまひし 事等 を 盡 くこれに 諭 せり
33 モーセかれらと 語 ふことを 終 て 覆面帕 をその 面 にあてたり
34 但 しモーセはヱホバの 前 にいりてともに 語 ることある 時 はその 出 るまで 覆面帕 を 除 きてをりまた 出 きたりてその 命 ぜられし 事 をイスラエルの 子孫 に 告 ぐ
35 イスラエルの 子孫 モーセの 面 を 見 るにモーセの 面 の 皮 光 を 發 つモーセは 入 てヱホバと 言 ふまでまたその 覆面帕 を 面 にあてをる
Chapter 35
1 モーセ、イスラエルの 子孫 の 會衆 を 盡 く 集 てこれに 言 ふ 是 はヱホバが 爲 せと 命 じたまへる 言 なり
2 即 ち 六日 の 間 は 働作 を 爲 べし 第七日 は 汝等 の 聖 日 ヱホバの 大 安息 日 なり 凡 てこの 日 に 働作 をなす 者 は 殺 さるべし
3 安息日 には 汝等 の 一切 の 住處 に 火 をたく 可 らず
4 モーセ、イスラエルの 子孫 の 會衆 に 徧 く 告 て 言 ふ 是 はヱホバの 命 じたまへるところの 事 なり
5 曰 く 汝等 が 有 る 物 の 中 より 汝等 ヱホバに 献 ぐる 者 を 取 べし 凡 て 心 より 願 ふ 者 に 其 を 携 へきたりてヱホバに 献 ぐべし 即 ち 金 銀 銅
6 靑 紫 紅 の 線 麻 糸 山羊 の 毛
7 赤 染 の 牡羊 の 皮 貛 の 皮 合歓木
8 燈 油 灌 膏 と 馨 しき 香 をつくる 香物
9 葱珩 エポデと 胸 牌 に 嵌 る 玉
10 凡 て 汝等 の 中 の 心 に 智慧 ある 者 來 りてヱホバの 命 じたまひし 者 を 悉 く 造 るべし
11 即 ち 幕屋 その 天 幕 その 頂蓋 その 鈎 その 版 その 横 木 その 柱 その 座
12 かの 櫃 とその 杠 贖 罪 所 障蔽 の 幕
13 案子 とその 杠 およびその 諸 の 器具 供前 のパン
14 燈明 の 臺 その 器具 とその 盞 および 燈火 の 油
15 香 壇 とその 杠 灌 膏 馨 しき 香 幕屋 の 入 口 の 幔
16 燔祭 の 壇 およびその 銅 の 網 その 杠 その 諸 の 器具 洗盤 とその 臺
17 庭 の 幕 その 柱 その 座 庭 の 口 の 幔
18 幕屋 の 釘 庭 の 釘 およびその 紐
19 聖所 にて 職 をなすところの 供職 の 衣 即 ち 祭司 の 職 をなす 時 に 用 ふる 者 なる 祭司 アロンの 聖 衣 および 其 子等 の 衣服
20 斯 てイスラエルの 子孫 の 會衆 みなモーセの 前 を 離 れて 去 しが
21 凡 て 心 に 感 じたる 者 凡 て 心 より 願 ふ 者 は 來 りてヱホバへの 献納 物 を 携 へいたり 集會 の 幕屋 とその 諸 の 用 に 供 へ 又 聖 衣 のために 供 へたり
22 即 ち 凡 て 心 より 願 ふ 者 は 男 女 ともに 環釦 耳 環 指環 頸玉 諸 の 金 の 物 を 携 へいたれり 又 凡 て 金 の 献納 物 をヱホバに 爲 す 者 も 然 せり
23 凡 て 靑 紫 紅 の 線 および 麻 絲 山羊 の 毛 赤 染 の 牡羊 の 皮 貛 の 皮 ある 者 は 是 を 携 へいたり
24 凡 て 銀 および 銅 の 献納 物 をなす 者 はこれを 携 へきたりてヱホバに 献 げ 又 物 を 造 るに 用 ふべき 合歓木 ある 者 は 其 を 携 へいたれり
25 また 凡 て 心 に 智慧 ある 婦女等 はその 手 をもて 紡 ぐことをなしその 紡 ぎたる 者 なる 靑 紫 紅 の 線 および 麻 絲 を 携 へきたり
26 凡 て 智慧 ありて 心 に 感 じたる 婦人 は 山羊 の 毛 を 紡 げり
27 又 長 たる 者 どもは 葱珩 およびエポデと 胸 牌 に 嵌 べき 玉 を 携 へいたり
28 燈火 と 灌 膏 と 馨 しき 香 とに 用 ふる 香物 と 油 を 携 へいたれり
29 斯 イスラエルの 子孫 悦 んでヱホバに 獻納 物 をなせり 即 ちヱホバがモーセに 藉 て 爲 せと 命 じたまひし 諸 の 工事 をなさしむるために 物 を 携 へきたらんと 心 より 願 ふところの 男 女 は 皆 是 のごとくになしたり
30 モーセ、イスラエルの 子孫 に 言 ふ 視 よヱホバ、ユダの 支派 のホルの 子 なるウリの 子 ベザレルを 名 指 て 召 たまひ
31 神 の 霊 をこれに 充 して 智慧 と 了知 と 知識 と 諸 の 類 の 工事 に 長 しめ
32 奇巧 を 盡 して 金銀 および 銅 の 作 をなすことを 得 せしめ
33 玉 を 切 り 嵌 め 木 に 彫刻 みて 諸 の 類 の 工 をなすことを 得 せしめ
34 彼 の 心 を 明 かにして 敎 ふることを 得 せしめたまふ 彼 とダンの 支派 のアヒサマクの 子 アホリアブ 倶 に 然 り
35 斯 智慧 の 心 を 彼等 に 充 して 諸 の 類 の 工事 をなすことを 得 せしめたまふ 即 ち 彫刻 文織 および 靑 紫 紅 の 絲 と 麻 絲 の 刺繍 並 に 機織 等 凡 て 諸 の 類 の 工 をなすことを 得 せしめ 奇巧 をこれに 盡 さしめたまふなり
Chapter 36
1 偖 ベザレルとアホリアブおよび 凡 て 心 の 頴敏 き 人 即 ちヱホバが 智慧 と 了知 をあたへて 聖所 の 用 に 供 ふるところの 諸 の 工 をなすことを 知 得 せしめたまへる 者等 はヱホバの 凡 て 命 じたまひし 如 くに 事 をなすべかりし
2 モーセすなはちベザレルとアホリアブおよび 凡 て 心 の 頴敏 き 人 すなはちその 心 にヱホバが 智慧 をさづけたまひし 者 凡 そ 來 りてその 工 をなさんと 心 に 望 ところの 者 を 召 よせたり
3 彼等 は 聖所 の 用 にそなふるところの 工事 をなさしむるためにイスラエルの 子孫 が 携 へきたりし 諸 の 献納 物 をモーセの 手 より 受 とりしが 民 は 尚 また 朝 ごとに 自意 の 献納 物 をモーセに 持 きたる
4 是 に 於 て 聖所 の 諸 の 工 をなすところの 智 き 人等 みな 各々 その 爲 ところの 工 をやめて 來 り
5 モーセに 告 て 言 けるは 民 餘 りに 多 く 持 きたればヱホバが 爲 せと 命 じたまひし 工事 をなすに 用 ふるに 餘 ありと
6 モーセすなはち 命 を 傳 へて 營 中 に 宣布 しめて 云 く 男 女 ともに 今 よりは 聖所 に 獻納 物 をなすに 及 ばずと 是 をもて 民 は 携 へきたることを 止 たり
7 其 はその 有 ところの 物 すでに 一切 の 工 をなすに 足 て 且 餘 あればなり
8 偖 彼等 の 中 心 に 智慧 ありてその 工 を 爲 るところの 者 十 の 幕 をもて 幕屋 を 造 れりその 幕 は 麻 の 撚糸 と 靑 紫 紅 の 絲 をもて 巧 にケルビムを 織 なして 作 れる 者 なり
9 その 幕 は 各々 長 二十八キユビトその 幕 は 各 寛 四キユビトその 幕 はみな 寸尺 一 なり
10 而 してその 幕 五箇 を 互 に 連 ねあはせ 又 その 幕 五箇 をたがひに 連 ねあはせ
11 一聯 の 幕 の 邊 においてその 連絡處 の 端 に 靑 色 の 襟 を 造 り 又 他 の 一聯 の 幕 の 邊 においてその 連絡處 にこれを 造 れり
12 一聯 の 幕 に 襟 五十をつくりまた 他 の 一聯 の 幕 の 連絡處 の 邊 にも 襟 五十をつくれりその 襟 は 彼 と 此 と 相對 す
13 而 して 金 の 鈎 五十をつくりその 鈎 をもてその 幕 を 彼 と 此 と 相 連 ねたれば 一箇 の 幕屋 となる
14 又 山羊 の 毛 をもて 幕 をつくりて 幕屋 の 上 の 天 幕 となせりその 造 れる 幕 は十一なり
15 その 幕 は 各々 長 三十キユビトその 幕 はおのおの 寛 四キユビトにして十一の 幕 は 寸尺 同一 なり
16 その 幕 五 を 一幅 に 連 ねまたその 幕 六 を 一幅 に 連 ね
17 その 幕 の 邊 において 連絡處 に 襟 五十をつくり 又 次 の 一連 の 幕 の 邊 にも 襟 五十をつくれり
18 又 銅 の 鈎 五十をつくりてその 天 幕 をつらねあはせて 一 とならしめ
19 赤 染 の 牡羊 の 皮 をもてその 天 幕 の 頂蓋 をつくりてその 上 に 貛 の 皮 の 蓋 を 設 けたり
20 又 合歓木 をもて 幕屋 の 竪 板 をつくれり
21 板 の 長 は十キユビト 板 の 寛 は一キユビト 半
22 一 の 板 に 二 の 榫 ありて 彼 と 此 と 交指 ふ 幕屋 の 板 には 皆 かくのごとく 造 りなせり
23 又 幕屋 のために 板 を 作 れり 即 ち 南 に 於 は 南 の 方 に 板 二十 枚
24 その二十 枚 の 板 の 下 に 銀 の 座 四十をつくれり 即 ち 此 板 の 下 にも 二 の 座 ありてその 二 の 榫 を 承 け 彼 板 の 下 にも 二 の 座 ありてその 二 の 榫 を 承 く
25 幕屋 の 他 の 方 すなはちその 北 の 方 のためにも 板 二十 枚 を 作 り
26 又 その 銀 の 座 四十をつくれり 即 ち 此 板 の 下 にも 二 の 座 あり 彼 板 の 下 にも 二 の 座 あり
27 又 幕屋 の 後面 すなはちその 西 のために 板 六 枚 をつくり
28 幕屋 の 後 の 兩 隅 のために 板 二 枚 宛 をつくれり
29 その二 枚 は 下 にて 相 合 しその 頂 まで 一 に 連 なれり 一箇 の 環 に 於 て 然 りその二 枚 ともに 是 のごとし 是等 は 二 隅 のために 設 けたる 者 なり
30 その 板 は八 枚 ありその 座 は 銀 の 座 十六 座 あり 各々 の 板 の 下 に 二 の 座 あり
31 又 合歓木 をもて 横 木 を 作 れり 即 ち 幕屋 の 此方 の 板 のために 五本 を 設 け
32 幕屋 の 彼方 の 板 のために 横 木 五本 を 設 け 幕屋 の 後 すなはちその 西 の 板 のために 横 木 五本 を 設 けたり
33 又 中間 の 横 木 をつくりて 板 の 眞中 において 端 より 端 まで 通 らしめ
34 而 してその 板 に 金 を 着 せ 金 をもて 之 がために 鐶 をつくりて 横 木 をこれに 貫 き 又 その 横 木 に 金 を 着 たり
35 又 靑 紫 紅 の 絲 および 麻 の 撚絲 をもて 幕 をつくり 巧 にケルビムをその 上 に 織 いだし
36 それがために 合歓木 をもて四 本 の 柱 をつくりてこれに 金 を 着 せたりその 鈎 は 金 なり 又 銀 をもてこれがために 座 四 を 鋳 たり
37 又 靑 紫 紅 の 絲 および 麻 の 撚絲 をもて 幕屋 の 入 口 に 掛 る 幔 を 織 なし
38 その 五本 の 柱 とその 鈎 とを 造 りその 柱 の 頭 と 桁 に 金 を 着 せたり 但 しその 五 の 座 は 銅 なりき
Chapter 37
1 ベザレル 合歓木 をもて 櫃 をつくれりその 長 は二キユビト 半 その 寛 は一キユビト 半、その 高 は一キユビト 半
2 而 して 純金 をもてその 内外 を 蔽 ひてその 上 の 周圍 に 金 の 縁 を 造 れり
3 又 金 の 環 四箇 を 鋳 てその 四 の 足 につけたり 即 ち 此旁 に 二箇 の 輪 彼旁 に 二箇 の 輪 を 付 く
4 又 合歓木 をもて 杠 を 作 りてこれに 金 を 着 せ
5 その 杠 を 櫃 の 傍 の 環 にさしいれて 之 をもて 櫃 をかくべからしむ
6 又 純金 をもて 贖 罪 所 を 造 れりその 長 は二キユビト 半 その 寛 は一キユビト 半 なり
7 又 金 をもて 二箇 のケルビムを 作 れり 即 ち 槌 にて 打 て 之 を 贖 罪 所 の 兩 傍 に 作 り
8 一箇 のケルブを 此方 の 末 に 一箇 のケルブを 彼方 の 末 に 置 り 即 ち 贖 罪 所 の 兩 傍 にケルビムを 作 れり
9 ケルビムは 翼 を 高 く 展 べ 其 翼 をもて 贖 罪 所 を 掩 ひ 其 面 をたがひに 相 向 く 即 ちケルビムの 面 は 贖 罪 所 に 向 ふ
10 又 合歓木 をもて 案 を 作 れり 其 長 は二キユビト 其 寛 は二キユビト 其 高 は一キユビト 半
11 而 て 純金 を 之 に 着 せ 其 周圍 に 金 の 縁 をつけ
12 又 其 四圍 に 掌寛 の 邊 を 作 り 其 邊 の 周圍 に 金 の 小 縁 を 作 れり
13 而 て 之 が 爲 に 金 の 環 四箇 を 鋳 其 足 の 四 隅 に 其 環 を 付 たり
14 即 ち 環 は 邊 の 側 に 在 て 案 を 舁 く 杠 を 入 る 處 なり
15 而 て 合歓木 をもて 案 を 舁 く 杠 を 作 りて 之 に 金 を 着 せたり
16 又 案 の 上 の 器具 即 ち 皿 匙 杓 及 び 酒 を 灌 ぐ 斝 を 純金 にて 作 れり
17 又 純金 をもて 一箇 の 燈臺 を 造 れり 即 ち 槌 をもて 打 て 其 燈臺 を 作 れり 其 臺 座 軸 萼 節 及 び 花 は 其 に 連 る
18 六 の 枝 その 旁 より 出 づ 即 ち 燈臺 の 三 の 枝 は 此 旁 より 出 で 燈臺 の 三 の 枝 は 彼 傍 より 出 づ
19 巴旦杏 の 花 の 形 せる 三 の 萼 節 および 花 とともに 此 枝 にあり 又 巴旦杏 の 花 の 形 せる 三 の 萼 節 および 花 とともに 彼 枝 にあり 燈臺 より 出 る 六 の 枝 みな 斯 のごとし
20 巴旦杏 の 花 の 形 せる 四 の 萼 その 節 および 花 とともに 燈臺 にあり
21 兩箇 の 枝 の 下 に 一箇 の 節 あり 又 兩箇 の 枝 の 下 に 一箇 の 節 あり 又 兩箇 の 枝 の 下 に 一箇 の 節 あり 燈臺 より 出 る 六 の 枝 みな 是 のごとし
22 その 節 と 枝 とは 其 に 連 れり 皆 槌 にて 打 て 純金 をもて 造 れり
23 又 純金 をもて 七箇 の 燈盞 と 燈鉗 と 剪燈 盤 を 造 れり
24 燈臺 とその 諸 の 器具 は 純金 一タラントをもて 作 れり
25 又 合歓木 をもて 香 壇 を 造 れり 其 長 一キユピトその 寛 二キユビトにして四 角 なりその 高 は二キユビトにしてその 角 は 其 より 出 づ
26 その 上 その 四旁 その 角 ともに 純金 を 着 せその 周圍 に 金 の 縁 を 作 れり
27 又 その 兩面 に 金 の 縁 の 下 に 金 の 環 二箇 をこれがために 作 れり 即 ちその 兩 旁 にこれを 作 る 是 すなはち 之 を 舁 ところの 杠 を 貫 くところなり
28 又 合歓木 をもてその 杠 をつくりて 之 に 金 を 着 せたり
29 又 薫物 をつくる 法 にしたがひて 聖 灌膏 と 香物 の 清 き 香 とを 製 れり
Chapter 38
1 又 合歓木 をもて 燔祭 の 壇 を 築 けりその 長 は五キユビト 其 寛 は五キユビトにして 四角 その 高 は三キユビト
2 而 してその 四 隅 の 上 に 其 の 角 を 作 りてその 角 を 其 より 出 しめその 壇 には 銅 を 着 せたり
3 又 その 壇 の 諸 の 器具 すなはち 壷 と 火鏟 と 鉢 と 肉叉 と 火 鼎 を 作 れり 壇 の 器 はみな 銅 にて 造 る
4 又 壇 のために 銅 の 網 をつくりこれを 壇 の 中 程 の 邊 の 下 に 置 ゑて 壇 の 半 に 達 せしめ
5 その 銅 の 網 の 四 隅 に 四箇 の 環 を 鋳 て 杠 を 貫 く 處 となし
6 合歓木 をもてその 杠 をつくりて 之 に 銅 を 着 せ
7 壇 の 兩 旁 の 環 にその 杠 をつらぬきて 之 を 舁 べからしむその 壇 は 板 をもてこれを 空 につくれり
8 また 銅 をもで 洗盤 をつくりその 臺 をも 銅 にす 即 ち 集會 の 幕屋 の 門 にて 役事 をなすところの 婦人等 鏡 をもて 之 を 作 れり
9 又 庭 を 作 れり 南 に 於 ては 庭 の 南 の 方 に百キユビトの 細布 の 幕 を 設 く
10 その 柱 は二十その 座 は二十にして 共 に 銅 なりその 柱 の 鈎 および 桁 は 銀 なり
11 北 の 方 には百キユビトの 幕 を 設 くその 柱 は二十その 座 は二十にして 共 に 銅 なりその 柱 の 鈎 と 桁 は 銀 なり
12 西 の 方 には五十キユビトの 幕 を 設 くその 柱 は 十 その 座 は 十 その 柱 の 鈎 と 桁 は 銀 なり
13 東 においては 東 の 方 に五十キユビトの 幕 を 設 く
14 而 してこの 一旁 に十五キユビトの 幕 を 設 くその 柱 は 三 その 座 も 三
15 又 かの 一旁 にも十五キユビトの 幕 を 設 くその 柱 は 三 その 座 も 三 即 ち 庭 の 門 の 此旁 彼旁 ともに 然 り
16 庭 の 周圍 の 幕 はみな 細布 なり
17 柱 の 座 は 銅 柱 の 鈎 と 桁 は 銀 柱 の 頭 の 包 は 銀 なり 庭 の 柱 はみな 銀 の 桁 にて 連 る
18 庭 の 門 の 幔 は 靑 紫 紅 の 絲 および 麻 の 撚絲 をもて 織 なしたる 者 なりその 長 は二十キユビトその 寛 における 高 は五キユビトにして 庭 の 幕 と 等 し
19 その 柱 は 四 その 座 は 四 にして 共 に 銅 その 鈎 は 銀 その 頭 の 包 と 桁 は 銀 なり
20 幕屋 およびその 周圍 の 庭 の 釘 はみな 銅 なり
21 幕屋 につける 物 すなはち 律法 の 幕屋 につける 物 を 量 るに 左 のごとし 祭司 アロンの 子 イタマル、モーセの 命 にしたがひてレビ 人 を 率 ゐ 用 ひてこれを 量 れるなり
22 ユダの 支派 のホルの 子 なるウリの 子 ベザレル 凡 てヱホバのモーセに 命 じたまひし 事等 をなせり
23 ダンの 支派 のアヒサマクの 子 アホリアブ 彼 とともにありて 雕刻 織文 をなし 靑 紫 紅 の 絲 および 麻 絲 をもて 文繍 をなせり
24 聖所 の 諸 の 工作 をなすに 用 たる 金 は 聖所 のシケルにしたがひて 言 ば 都合 二十九タラント七百三十シケルなり 是 すなはち 献納 たるところの 金 なり
25 會衆 の 中 の 核數 られし 者 の 献 げし 銀 は 聖所 のシケルにしたがひて 言 ば百タラント千七百七十五シケルなり
26 凡 て 數 らるる 者 の 中 に 入 し 者 即 ち二十 歳 以上 の 者 六十 萬 三千五百五十 人 ありたれば 聖所 のシケルにしたがひて 言 ば 一人 に一ベカとなる 是 すなはち 半 シケルなり
27 百タラントの 銀 をもて 聖所 の 座 と 幕 の 座 を 鋳 たり百タラントをもて百 座 をつくれば一 座 すなはち一タラントなり
28 又 千七百七十五シケルをもて 柱 の 鈎 をつくり 柱 の 頭 を 包 み 又 柱 を 連 ねあはせたり
29 又 獻納 たるところの 銅 は七十タラント二千四百シケルなり
30 是 をもちひて 集會 の 幕屋 の 門 の 座 をつくり 銅 の 壇 とその 銅 の 網 および 壇 の 諸 の 器具 をつくり
31 庭 の 周圍 の 座 と 庭 の 門 の 座 および 幕屋 の 諸 の 釘 と 庭 の 周圍 の 諸 の 釘 を 作 れり
Chapter 39
1 靑 紫 紅 の 絲 をもて 聖所 にて 職 をなすところの 供職 の 衣服 を 製 り 亦 アロンのために 聖 衣 を 製 りヱホバのモーセに 命 じたまひしごとくせり
2 又 金 靑 紫 紅 の 絲 および 麻 の 撚絲 をもてエポデを 製 り
3 金 を 薄 片 に 打 展 べ 剪 て 縷 となしこれを 靑 紫 紅 の 絲 および 麻 絲 に 和 てこれを 織 なし
4 又 これがために 肩 帶 をつくりて 之 を 連 ねその 兩 の 端 において 之 を 連 ぬ
5 エポデの 上 にありて 之 を 束 ぬるところの 帶 はその 物 同 じうして 其 の 製 のごとし 即 ち 金 靑 紫 紅 の 絲 および 麻 の 撚絲 をもて 製 る 者 なりヱホバのモーセに 命 じたまひしごとくなり
6 又 葱珩 を 琢 て 金 の 槽 に 嵌 め 印 を 刻 がごとくにイスラエルの 子等 の 名 をこれに 鐫 つけ
7 これをエボデの 肩 帶 の 上 につけてイスラエルの 子孫 の 記念 の 玉 とならしむヱホバのモーセに 命 じたまひしごとし
8 また 胸 牌 を 巧 に 織 なしエポデの 製 のごとくに 金 靑 紫 紅 の 絲 および 麻 の 撚絲 をもてこれを 製 れり
9 胸 牌 は 四 角 にして 之 を 二重 につくりたれば 二重 にしてその 長 半 キユビトその 濶 半 キユビトなり
10 その 中 に 玉 四行 を 嵌 む 即 ち 赤 玉 黄玉 瑪瑙 の 一行 を 第 一 行 とす
11 第 二 行 は 紅 玉 靑玉 金剛石
12 第 三 行 は 深 紅 玉 白 瑪瑙 紫 玉
13 第 四 行 は 黄緑 玉 葱珩 碧玉 凡 て 金 の 槽 の 中 にこれを 嵌 たり
14 その 玉 はイスラエルの 子等 の 名 にしたがひ 其 名 のごとくに 之 を十二になし 而 して 印 を 刻 がごとくにその十二の 支派 の 各 の 名 をこれに 鐫 つけたり
15 又 純金 を 紐 のごとくに 組 たる 鏈 を 胸 牌 の 上 につけたり
16 又 金 をもて 二箇 の 槽 をつくり 二 の 金 の 環 をつくりその 二 の 環 を 胸 牌 の 兩 の 端 につけ
17 かの 金 の 紐 二條 を 胸 牌 の 端 の 二箇 の 環 につけたり
18 而 してその 二條 の 紐 の 兩 の 端 を 二箇 の 槽 に 結 ひエポデの 肩 帶 の 上 につけてその 前 にあらしむ
19 又 二箇 の 金 の 環 をつくりて 之 を 胸 牌 の 兩 の 端 につけたり 即 ちそのエポデに 對 ふところの 内 の 邊 にこれを 付 く
20 また 金 の 環 二箇 を 造 りてこれをエポデの 兩 傍 の 下 の 方 につけてその 前 の 方 にてその 聯接 る 處 に 對 てエポデの 帶 の 上 にあらしむ
21 胸 牌 は 靑 紐 をもてその 環 によりて 之 をエポデの 環 に 結 つけエポデの 帶 の 上 にあらしめ 胸 牌 をしてエポデを 離 るることなからしむヱホバのモーセに 命 じたまひしごとし
22 又 エポデに 屬 する 明衣 は 凡 てこれを 靑 く 織 なせり
23 上衣 の 孔 はその 眞中 にありて 鎧 の 領盤 のごとしその 孔 の 周圍 に 縁 ありて 綻 びざらしむ
24 而 して 明衣 の 裾 に 靑 紫 紅 の 撚絲 をもて 石榴 を 作 りつけ
25 又 純金 をもて 鈴 をつくりその 鈴 を 明衣 の 裾 の 石榴 の 間 につけ 周圍 において 石榴 の 間々 にこれをつけたり
26 即 ち 鈴 に 石榴 鈴 に 石榴 と 供職 の 明衣 の 裾 の 周圍 につけたりヱホバのモーセに 命 じたまひしごとし
27 又 アロンとその 子等 のために 織 布 をもて 裏衣 を 製 り
28 細布 をもて 頭 帽 を 製 り 細布 をもて 美 しき 頭 巾 をつくり 麻 の 撚絲 をもて 褌 をつくり
29 麻 の 撚絲 および 靑 紫 紅 の 絲 をもて 帶 を 織 なせりヱホバのモーセに 命 じたまひしごとし
30 又 純金 をもて 聖 冠 の 前 板 をつくり 印 を 刻 がごとくにその 上 にヱホバに 聖 といふ 文字 を 書 つけ
31 之 に 靑 紐 をつけて 之 を 頭 帽 の 上 に 結 つけたりヱホバのモーセに 命 じたまひし 如 し
32 斯 集合 の 天 幕 なる 幕屋 の 諸 の 工事 成 ぬイスラエルの 子孫 ヱホバの 凡 てモーセに 命 じたまひしごとくに 爲 て 斯 おこなへり
33 人衆 幕屋 と 天 幕 とその 諸 の 器具 をモーセの 許 に 携 へいたる 即 ちその 鈎 その 板 その 横 木 その 柱 その 座
34 赤 染 の 牡羊 の 皮 の 蓋 貛 の 皮 の 蓋 障蔽 の 幕
35 律法 の 櫃 とその 杠 贖 罪 所
36 案 とその 諸 の 器具 供前 のパン
37 純金 の 燈臺 とその 盞 すなはち 陳列 る 燈盞 とその 諸 の 器具 ならびにその 燈火 の 油
38 金 の 壇 灌 膏 香 幕屋 の 門 の 幔子
39 銅 の 壇 その 銅 の 網 とその 杠 およびその 諸 の 器具 洗盤 とその 臺
40 庭 の 幕 その 柱 とその 座 庭 の 門 の 幔子 その 紐 とその 釘 ならびに 幕屋 に 用 ふる 諸 の 器具 集會 の 天 幕 のために 用 ふる 者
41 聖所 にて 職 をなすところの 供職 の 衣服 即 ち 祭司 の 職 をなす 時 に 用 ふる 者 なる 祭司 アロンの 聖 衣 およびその 子等 の 衣服
42 斯 ヱホバの 凡 てモーセに 命 じたまひしごとくにイスラエルの 子孫 その 諸 の 工事 をなせり
43 モーセその 一切 の 工作 を 見 るにヱホバの 命 じたまひしごとくに 造 りてあり 即 ち 是 のごとくに 作 りてあればモーセ 人衆 を 祝 せり
Chapter 40
1 茲 にヱホバ、モーセに 告 て 言 たまひけるは
2 正 月 の 元 日 に 汝 集會 の 天 幕 の 幕屋 を 建 べし
3 而 して 汝 その 中 に 律法 の 櫃 を 置 ゑ 幕 をもてその 櫃 を 障 蔽 し
4 又 案 を 携 へいり 陳 設 の 物 を 陳 設 け 且 燈臺 を 携 へいりてその 燈盞 を 置 うべし
5 汝 また 金 の 香 壇 を 律法 の 櫃 の 前 に 置 ゑ 幔子 を 幕屋 の 門 に 掛 け
6 燔祭 の 壇 を 集會 の 天 幕 の 幕屋 の 門 の 前 に 置 ゑ
7 洗盤 を 集會 の 天 幕 とその 壇 の 間 に 置 ゑて 之 に 水 をいれ
8 庭 の 周圍 に 藩籬 をたて 庭 の 門 に 幔子 を 垂 れ
9 而 して 灌 膏 をとりて 幕屋 とその 中 の 一切 の 物 に 灌 ぎて 其 とその 諸 の 器具 を 聖別 べし 是 聖物 とならん
10 汝 また 燔祭 の 壇 とその 一切 の 器具 に 膏 をそそぎてその 壇 を 聖別 べし 壇 は 至聖物 とならん
11 又 洗盤 とその 臺 に 膏 をそそぎて 之 を 聖別 め
12 アロンとその 子等 を 集會 の 幕屋 の 門 につれきたりて 水 をもて 彼等 を 洗 ひ
13 アロンに 聖 衣 を 着 せ 彼 に 膏 をそそぎてこれを 聖別 め 彼 をして 祭司 の 職 を 我 になさしむべし
14 又 かれの 子等 をつれきたりて 之 に 明衣 を 着 せ
15 その 父 になせるごとくに 之 に 膏 を 灌 ぎて 祭司 の 職 を 我 になさしむべし 彼等 の 膏 そそがれて 祭司 たることは 代々 變 らざるべきなり
16 モーセかく 行 へり 即 ちヱホバの 己 に 命 じたまひし 如 くに 爲 たり
17 第 二 年 の 正 月 にいたりてその 月 の 元 日 に 幕屋 建 ぬ
18 乃 ちモーセ 幕屋 を 建 てその 座 を 置 ゑその 板 をたてその 横 木 をさしこみその 柱 を 立 て
19 幕屋 の 上 に 天 幕 を 張 り 天 幕 の 蓋 をその 上 にほどこせりヱホバのモーセに 命 じ 給 ひし 如 し
20 而 してかれ 律法 をとりて 櫃 に 蔵 め 杠 を 櫃 につけ 贖 罪 所 を 櫃 の 上 に 置 ゑ
21 櫃 を 幕屋 に 携 へいり 障蔽 の 幕 を 垂 て 律法 の 櫃 を 隱 せりヱホバのモーセに 命 じたまひしごとし
22 彼 また 集會 の 幕屋 において 幕屋 の 北 の 方 にてかの 幕 の 外 に 案 を 置 ゑ
23 供前 のパンをその 上 にヱホバの 前 に 陳 設 たりヱホバのモーセに 命 じたまひし 如 し
24 又 集會 の 幕屋 において 幕屋 の 南 の 方 に 燈臺 をおきて 案 にむかはしめ
25 燈盞 をヱホバの 前 にかかげたりヱホバのモーセに 命 じたまひしごとし
26 又 集會 の 幕屋 においてかの 幕 の 前 に 金 の 壇 を 居 ゑ
27 その 上 に 馨 しき 香 を 焚 りヱホバのモーセに 命 じたまひしごとし
28 又 幕屋 の 門 に 幔子 を 垂 れ
29 集會 の 天 幕 の 幕屋 の 門 に 燔祭 の 壇 を 置 ゑその 上 に 燔祭 と 素祭 をささげたりヱホバのモーセに 命 じたまひし 如 し
30 又 集會 の 天 幕 とその 壇 の 間 に 洗盤 をおき 其 に 水 をいれて 洗 ふことの 爲 にす
31 モーセ、アロンおよびその 子等 其 につきて 手 足 を 洗 ふ
32 即 ち 集會 の 幕屋 に 入 る 時 または 壇 に 近 づく 時 に 洗 ふことをせりヱホバのモーセに 命 じたましごとし
33 また 幕屋 と 壇 の 周圍 の 庭 に 藩籬 をたて 庭 の 門 に 幔子 を 垂 ぬ 是 モーセその 工事 を 竣 たり
34 斯 て 雲 集會 の 天 幕 を 蓋 てヱホバの 榮光 幕屋 に 充 たり
35 モーセは 集會 の 幕屋 にいることを 得 ざりき 是 雲 その 上 に 止 り 且 ヱホバの 榮光 幕屋 に 盈 たればなり
36 雲 幕屋 の 上 より 昇 る 時 にはイスラエルの 子孫 途 に 進 めり 其 途々 凡 て 然 り
37 然 ど 雲 の 昇 らざる 時 にはその 昇 る 日 まで 途 に 進 むことをせざりき
38 即 ち 晝 は 幕屋 の 上 にヱホバの 雲 あり 夜 はその 中 に 火 ありイスラエルの 家 の 者 皆 これを 見 るその 途々 すべて 然 り