Chapter 1
1 アハブが 死 んだ 後、モアブはイスラエルにそむいた。
2 さてアハジヤはサマリヤにある 高殿 のらんかんから 落 ちて 病気 になったので、使者 をつかわし、「行 ってエクロンの 神 バアル・ゼブブに、この 病気 がなおるかどうかを 尋 ねよ」と 命 じた。
3 時 に、主 の 使 はテシベびとエリヤに 言 った、「立 って、上 って 行 き、サマリヤの 王 の 使者 に 会 って 言 いなさい、『あなたがたがエクロンの 神 バアル・ゼブブに 尋 ねようとして 行 くのは、イスラエルに 神 がないためか』。
4 それゆえ 主 はこう 仰 せられる、『あなたは、登 った 寝台 から 降 りることなく、必 ず 死 ぬであろう』」。そこでエリヤは 上 って 行 った。
5 使者 たちがアハジヤのもとに 帰 ってきたので、アハジヤは 彼 らに 言 った、「なぜ 帰 ってきたのか」。
6 彼 らは 言 った、「ひとりの 人 が 上 ってきて、われわれに 会 って 言 いました、『おまえたちをつかわした 王 の 所 へ 帰 って 言 いなさい。主 はこう 仰 せられる、あなたがエクロンの 神 バアル・ゼブブに 尋 ねようとして 人 をつかわすのは、イスラエルに 神 がないためなのか。それゆえあなたは、登 った 寝台 から 降 りることなく、必 ず 死 ぬであろう』」。
7 アハジヤは 彼 らに 言 った、「上 ってきて、あなたがたに 会 って、これらの 事 を 告 げた 人 はどんな 人 であったか」。
8 彼 らは 答 えた、「その 人 は 毛 ごろもを 着 て、腰 に 皮 の 帯 を 締 めていました」。彼 は 言 った、「その 人 はテシべびとエリヤだ」。
9 そこで 王 は五十 人 の 長 を、部下 の五十 人 と 共 にエリヤの 所 へつかわした。彼 がエリヤの 所 へ 上 っていくと、エリヤは 山 の 頂 にすわっていたので、エリヤに 言 った、「神 の 人 よ、王 があなたに、下 って 来 るようにと 言 われます」。
10 しかしエリヤは五十 人 の 長 に 答 えた、「わたしがもし 神 の 人 であるならば、火 が 天 から 下 って、あなたと 部下 の五十 人 とを 焼 き 尽 すでしょう」。そのように 火 が 天 から 下 って、彼 と 部下 の五十 人 とを 焼 き 尽 した。
11 王 はまた 他 の五十 人 の 長 を、部下 の五十 人 と 共 にエリヤにつかわした。彼 は 上 っていってエリヤに 言 った、「神 の 人 よ、王 がこう 命 じられます、『すみやかに 下 ってきなさい』」。
12 しかしエリヤは 彼 らに 答 えた、「わたしがもし 神 の 人 であるならば、火 が 天 から 下 って、あなたと 部下 の五十 人 とを 焼 き 尽 すでしょう」。そのように 神 の 火 が 天 から 下 って、彼 と 部下 の五十 人 とを 焼 き 尽 した。
13 王 はまた 第 三の五十 人 の 長 を 部下 の五十 人 と 共 につかわした。第 三の五十 人 の 長 は 上 っていって、エリヤの 前 にひざまずき、彼 に 願 って 言 った、「神 の 人 よ、どうぞ、わたしの 命 と、あなたのしもべであるこの五十 人 の 命 をあなたの 目 に 尊 いものとみなしてください。
14 ごらんなさい、火 が 天 からくだって、さきの五十 人 の 長 ふたりと、その 部下 の五十 人 ずつとを 焼 き 尽 しました。しかし 今 わたしの 命 をあなたの 目 に 尊 いものとみなしてください」。
15 その 時、主 の 使 はエリヤに 言 った、「彼 と 共 に 下 りなさい。彼 を 恐 れてはならない」。そこでエリヤは 立 って、彼 と 共 に 下 り、王 のもとへ 行 って、
16 王 に 言 った、「主 はこう 仰 せられます、『あなたはエクロンの 神 バアル・ゼブブに 尋 ねようと 使者 をつかわしたが、それはイスラエルに、その 言葉 を 求 むべき 神 がないためであるか。それゆえあなたは、登 った 寝台 から 降 りることなく、必 ず 死 ぬであろう』」。
17 彼 はエリヤが 言 った 主 の 言葉 のとおりに 死 んだが、彼 に 子 がなかったので、その 兄弟 ヨラムが 彼 に 代 って 王 となった。これはユダの 王 ヨシャパテの 子 ヨラムの 第 二 年 である。
18 アハジヤのその 他 の 事績 は、イスラエルの 王 の 歴代志 の 書 にしるされているではないか。
Chapter 2
1 主 がつむじ 風 をもってエリヤを 天 に 上 らせようとされた 時、エリヤはエリシャと 共 にギルガルを 出 て 行 った。
2 エリヤはエリシャに 言 った、「どうぞ、ここにとどまってください。主 はわたしをベテルにつかわされるのですから」。しかしエリシャは 言 った、「主 は 生 きておられます。またあなたも 生 きておられます。わたしはあなたを 離 れません」。そして 彼 らはベテルへ 下 った。
3 ベテルにいる 預言者 のともがらが、エリシャのもとに 出 てきて 彼 に 言 った、「主 がきょう、あなたの 師事 する 主人 をあなたから 取 られるのを 知 っていますか」。彼 は 言 った、「はい、知 っています。あなたがたは 黙 っていてください」。
4 エリヤは 彼 に 言 った、「エリシャよ、どうぞ、ここにとどまってください。主 はわたしをエリコにつかわされるのですから」。しかしエリシャは 言 った、「主 は 生 きておられます。またあなたも 生 きておられます。わたしはあなたを 離 れません」。そして 彼 らはエリコへ 行 った。
5 エリコにいた 預言者 のともがらが、エリシャのもとにきて 彼 に 言 った、「主 がきょう、あなたの 師事 する 主人 をあなたから 取 られるのを 知 っていますか」。彼 は 言 った、「はい、知 っています。あなたがたは 黙 っていてください」。
6 エリヤはまた 彼 に 言 った、「どうぞ、ここにとどまってください。主 はわたしをヨルダンにつかわされるのですから」。しかし 彼 は 言 った、「主 は 生 きておられます。またあなたも 生 きておられます。わたしはあなたを 離 れません」。そしてふたりは 進 んで 行 った。
7 預言者 のともがら五十 人 も 行 って、彼 らにむかって、はるかに 離 れて 立 っていた。彼 らふたりは、ヨルダンのほとりに 立 ったが、
8 エリヤは 外套 を 取 り、それを 巻 いて 水 を 打 つと、水 が 左右 に 分 れたので、ふたりはかわいた 土 の 上 を 渡 ることができた。
9 彼 らが 渡 ったとき、エリヤはエリシャに 言 った、「わたしが 取 られて、あなたを 離 れる 前 に、あなたのしてほしい 事 を 求 めなさい」。エリシャは 言 った、「どうぞ、あなたの 霊 の二つの 分 をわたしに 継 がせてください」。
10 エリヤは 言 った、「あなたはむずかしい 事 を 求 める。あなたがもし、わたしが 取 られて、あなたを 離 れるのを 見 るならば、そのようになるであろう。しかし 見 ないならば、そのようにはならない」。
11 彼 らが 進 みながら 語 っていた 時、火 の 車 と 火 の 馬 があらわれて、ふたりを 隔 てた。そしてエリヤはつむじ 風 に 乗 って 天 にのぼった。
12 エリシャはこれを 見 て「わが 父 よ、わが 父 よ、イスラエルの 戦車 よ、その 騎兵 よ」と 叫 んだが、再 び 彼 を 見 なかった。そこでエリシャは 自分 の 着物 をつかんで、それを二つに 裂 き、
13 またエリヤの 身 から 落 ちた 外套 を 取 り 上 げ、帰 ってきてヨルダンの 岸 に 立 った。
14 そしてエリヤの 身 から 落 ちたその 外套 を 取 って 水 を 打 ち、「エリヤの 神、主 はどこにおられますか」と 言 い、彼 が 水 を 打 つと、水 は 左右 に 分 れたので、エリシャは 渡 った。
15 エリコにいる 預言者 のともがらは 彼 の 近 づいて 来 るのを 見 て、「エリヤの 霊 がエリシャの 上 にとどまっている」と 言 った。そして 彼 らは 来 て 彼 を 迎 え、その 前 に 地 に 伏 して、
16 彼 に 言 った、「しもべらの 所 に 力 の 強 い 者 が五十 人 います。どうぞ 彼 らをつかわして、あなたの 主人 を 尋 ねさせてください。主 の 霊 が 彼 を 引 きあげて、彼 を 山 か 谷 に 投 げたのかも 知 れません」。エリシャは「つかわしてはならない」と 言 ったが、
17 彼 の 恥 じるまで、しいたので、彼 は「つかわしなさい」と 言 った。それで 彼 らは五十 人 の 者 をつかわし、三 日 の 間 尋 ねたが、彼 を 見 いださなかった。
18 エリシャのなおエリコにとどまっている 時、彼 らが 帰 ってきたので、エリシャは 彼 らに 言 った、「わたしは、あなたがたに、行 ってはならないと 告 げたではないか」。
19 町 の 人々 はエリシャに 言 った、「見 られるとおり、この 町 の 場所 は 良 いが 水 が 悪 いので、この 地 は 流産 を 起 すのです」。
20 エリシャは 言 った、「新 しい 皿 に 塩 を 盛 って、わたしに 持 ってきなさい」。彼 らは 持 ってきた。
21 エリシャは 水 の 源 へ 出 て 行 って、塩 をそこに 投 げ 入 れて 言 った、「主 はこう 仰 せられる、『わたしはこの 水 を 良 い 水 にした。もはやここには 死 も 流産 も 起 らないであろう』」。
22 こうしてその 水 はエリシャの 言 ったとおりに 良 い 水 になって 今日 に 至 っている。
23 彼 はそこからベテルへ 上 ったが、上 って 行 く 途中、小 さい 子供 らが 町 から 出 てきて 彼 をあざけり、彼 にむかって「はげ 頭 よ、のぼれ。はげ 頭 よ、のぼれ」と 言 ったので、
24 彼 はふり 返 って 彼 らを 見、主 の 名 をもって 彼 らをのろった。すると 林 の 中 から二 頭 の 雌 ぐまが 出 てきて、その 子 供 らのうち四十二 人 を 裂 いた。
25 彼 はそこからカルメル 山 へ 行 き、そこからサマリヤに 帰 った。
Chapter 3
1 ユダの 王 ヨシャパテの 第 十八 年 にアハブの 子 ヨラムはサマリヤでイスラエルの 王 となり、十二 年 世 を 治 めた。
2 彼 は 主 の 目 の 前 に 悪 をおこなったが、その 父母 のようではなかった。彼 がその 父 の 造 ったバアルの 石柱 を 除 いたからである。
3 しかし 彼 はイスラエルに 罪 を 犯 させたネバテの 子 ヤラベアムの 罪 につき 従 って、それを 離 れなかった。
4 モアブの 王 メシャは 羊 の 飼育 者 で、十万の 小羊 と、十万の 雄羊 の 毛 とを 年々 イスラエルの 王 に 納 めていたが、
5 アハブが 死 んだ 後、モアブの 王 はイスラエルの 王 にそむいた。
6 そこでヨラム 王 はその 時 サマリヤを 出 て、イスラエルびとをことごとく 集 め、
7 また、人 をユダの 王 ヨシャパテにつかわし、「モアブの 王 はわたしにそむきました。あなたはモアブと 戦 うために、わたしと 一緒 に 行 かれませんか」と 言 わせた。彼 は 言 った、「行 きましょう。わたしはあなたと一つです。わたしの 民 はあなたの 民 と一つです。わたしの 馬 はあなたの 馬 と一つです」。
8 彼 はまた 言 った、「われわれはどの 道 を 上 るのですか」。ヨラムは 答 えた、「エドムの 荒野 の 道 を 上 りましょう」。
9 こうしてイスラエルの 王 はユダの 王 およびエドムの 王 と 共 に 出 て 行 った。しかし 彼 らは 回 り 道 をして、七日 の 間 進 んだが、軍勢 とそれに 従 う 家畜 の 飲 む 水 がなかったので、
10 イスラエルの 王 は 言 った、「ああ、主 は、この三 人 の 王 をモアブの 手 に 渡 そうとして 召 し 集 められたのだ」。
11 ヨシャパテは 言 った、「われわれが 主 に 問 うことのできる 主 の 預言者 はここにいませんか」。イスラエルの 王 のひとりの 家来 が 答 えた、「エリヤの 手 に 水 を 注 いだシャパテの 子 エリシャがここにいます」。
12 ヨシャパテは 言 った、「主 の 言葉 が 彼 にあります」。そこでイスラエルの 王 とヨシャパテとエドムの 王 とは 彼 のもとへ 下 っていった。
13 エリシャはイスラエルの 王 に 言 った、「わたしはあなたとなんのかかわりがありますか。あなたの 父上 の 預言者 たちと 母上 の 預言者 たちの 所 へ 行 きなさい」。イスラエルの 王 は 彼 に 言 った、「いいえ、主 がこの三 人 の 王 をモアブの 手 に 渡 そうとして 召 し 集 められたのです」。
14 エリシャは 言 った、「わたしの 仕 える 万軍 の 主 は 生 きておられます。わたしはユダの 王 ヨシャパテのためにするのでなければ、あなたを 顧 み、あなたに 会 うことはしないのだが、
15 いま 楽人 をわたしの 所 に 連 れてきなさい」。そこで 楽人 が 楽 を 奏 すると、主 の 手 が 彼 に 臨 んで、
16 彼 は 言 った、「主 はこう 仰 せられる、『わたしはこの 谷 を 水 たまりで 満 たそう』。
17 これは 主 がこう 仰 せられるからである、『あなたがたは 風 も 雨 も 見 ないのに、この 谷 に 水 が 満 ちて、あなたがたと、その 家畜 および 獣 が 飲 むであろう』。
18 これは 主 の 目 には 小 さい 事 である。主 はモアブびとをも、あなたがたの 手 に 渡 される。
19 そしてあなたがたはすべての 堅固 な 町 と、すべての 良 い 町 を 撃 ち、すべての 良 い 木 を 切 り 倒 し、すべての 水 の 井戸 をふさぎ、石 をもって 地 のすべての 良 い 所 を 荒 すであろう」。
20 あくる 朝 になって、供 え 物 をささげる 時 に、水 がエドムの 方 から 流 れてきて、水 は 国 に 満 ちた。
21 さてモアブびとは 皆、王 たちが 自分 たちを 攻 めるために 上 ってきたのを 聞 いたので、よろいを 着 ることのできる 者 を、老 いも 若 きもことごとく 召集 して、国境 に 配置 したが、
22 朝 はやく 起 きて、太陽 がのぼって 水 を 照 したとき、モアブびとは 目 の 前 に 血 のように 赤 い 水 を 見 たので、
23 彼 らは 言 った、「これは 血 だ、きっと 王 たちが 互 に 戦 って 殺 し 合 ったのだ。だから、モアブよ、ぶんどりに 行 きなさい」。
24 しかしモアブびとがイスラエルの 陣営 に 行 くと、イスラエルびとは 立 ちあがってモアブびとを 撃 ったので、彼 らはイスラエルの 前 から 逃 げ 去 った。イスラエルびとは 進 んで、モアブびとを 撃 ち、その 国 にはいって、
25 町々 を 滅 ぼし、おのおの 石 を一つずつ、地 のすべての 良 い 所 に 投 げて、これに 満 たし、水 の 井戸 をことごとくふさぎ、良 い 木 をことごとく 切 り 倒 して、ただキル・ハラセテはその 名 を 残 すのみとなったが、石 を 投 げる 者 がこれを 囲 んで 撃 ち 滅 ぼした。
26 モアブの 王 は 戦 いがあまりに 激 しく、当 りがたいのを 見 て、つるぎを 抜 く 者 七百 人 を 率 い、エドムの 王 の 所 に 突 き 入 ろうとしたが、果 さなかったので、
27 自分 の 位 を 継 ぐべきその 長子 をとって 城壁 の 上 で 燔祭 としてささげた。その 時 イスラエルに 大 いなる 憤 りが 臨 んだので、彼 らは 彼 をすてて 自分 の 国 に 帰 った。
Chapter 4
1 預言者 のともがらの、ひとりの 妻 がエリシャに 呼 ばわって 言 った、「あなたのしもべであるわたしの 夫 が 死 にました。ごぞんじのように、あなたのしもべは 主 を 恐 れる 者 でありましたが、今、債 主 がきて、わたしのふたりの 子供 を 取 って 奴隷 にしようとしているのです」。
2 エリシャは 彼女 に 言 った、「あなたのために 何 をしましょうか。あなたの 家 にどんな 物 があるか、言 いなさい」。彼女 は 言 った、「一びんの 油 のほかは、はしための 家 に 何 もありません」。
3 彼 は 言 った、「ほかへ 行 って、隣 の 人々 から 器 を 借 りなさい。あいた 器 を 借 りなさい。少 しばかりではいけません。
4 そして 内 にはいって、あなたの 子供 たちと 一緒 に 戸 の 内 に 閉 じこもり、そのすべての 器 に 油 をついで、いっぱいになったとき、一つずつそれを 取 りのけておきなさい」。
5 彼女 は 彼 を 離 れて 去 り、子供 たちと 一緒 に 戸 の 内 に 閉 じこもり、子供 たちの 持 って 来 る 器 に 油 をついだ。
6 油 が 満 ちたとき、彼女 は 子供 に「もっと 器 を 持 ってきなさい」と 言 ったが、子供 が「器 はもうありません」と 言 ったので、油 はとまった。
7 そこで 彼女 は 神 の 人 のところにきて 告 げたので、彼 は 言 った、「行 って、その 油 を 売 って 負債 を 払 いなさい。あなたと、あなたの 子供 たちはその 残 りで 暮 すことができます」。
8 ある 日 エリシャはシュネムへ 行 ったが、そこにひとりの 裕福 な 婦人 がいて、しきりに 彼 に 食事 をすすめたので、彼 はそこを 通 るごとに、そこに 寄 って 食事 をした。
9 その 女 は 夫 に 言 った、「いつもわたしたちの 所 を 通 るあの 人 は 確 かに 神 の 聖 なる 人 です。
10 わたしたちは 屋上 に 壁 のある一つの 小 さいへやを 造 り、そこに 寝台 と 机 といすと 燭台 とを 彼 のために 備 えましょう。そうすれば 彼 がわたしたちの 所 に 来 るとき、そこに、はいることができます」。
11 さて、ある 日 エリシャはそこにきて、そのへやにはいり、そこに 休 んだが、
12 彼 はそのしもべゲハジに「このシュネムの 女 を 呼 んできなさい」と 言 った。彼 がその 女 を 呼 ぶと、彼女 はきてエリシャの 前 に 立 ったので、
13 エリシャはゲハジに 言 った、「彼女 に 言 いなさい、『あなたはこんなにねんごろに、わたしたちのために 心 を 用 いられたが、あなたのためには 何 をしたらよいでしょうか。王 または 軍勢 の 長 にあなたの 事 をよろしく 頼 むことをお 望 みですか』」。彼女 は 答 えて 言 った、「わたしは 自分 の 民 のうちに 住 んでいます」。
14 エリシャは 言 った、「それでは 彼女 のために 何 をしようか」。ゲハジは 言 った、「彼女 には 子供 がなく、その 夫 は 老 いています」。
15 するとエリシャが「彼女 を 呼 びなさい」と 言 ったので、彼女 を 呼 ぶと、来 て 戸口 に 立 った。
16 エリシャは 言 った、「来年 の 今 ごろ、あなたはひとりの 子 を 抱 くでしょう」。彼女 は 言 った、「いいえ、わが 主 よ、神 の 人 よ、はしためを 欺 かないでください」。
17 しかし 女 はついに 身 ごもって、エリシャが 彼女 に 言 ったように、次 の 年 のそのころに 子 を 産 んだ。
18 その 子 が 成長 して、ある 日、刈入 れびとの 所 へ 出 ていって、父 のもとへ 行 ったが、
19 父 にむかって「頭 が、頭 が」と 言 ったので、父 はしもべに「彼 を 母 のもとへ 背負 っていきなさい」と 言 った。
20 彼 を 背負 って 母 のもとへ 行 くと、昼 まで 母 のひざの 上 にすわっていたが、ついに 死 んだ。
21 母 は 上 がっていって、これを 神 の 人 の 寝台 の 上 に 置 き、戸 を 閉 じて 出 てきた。
22 そして 夫 を 呼 んで 言 った、「どうぞ、しもべひとりと、ろば一 頭 をわたしにかしてください。急 いで 神 の 人 の 所 へ 行 って、また 帰 ってきます」。
23 夫 は 言 った、「どうしてきょう 彼 の 所 へ 行 こうとするのか。きょうは、ついたちでもなく、安息日 でもない」。彼女 は 言 った、「よろしいのです」。
24 そして 彼女 はろばにくらを 置 いて、しもべに 言 った、「速 く 駆 けさせなさい。わたしが 命 じる 時 でなければ、歩調 をゆるめてはなりません」。
25 こうして 彼女 は 出発 してカルメル 山 へ 行 き、神 の 人 の 所 へ 行 った。神 の 人 は 彼女 の 近 づいてくるのを 見 て、しもべゲハジに 言 った、「向 こうから、あのシュネムの 女 が 来 る。
26 すぐ 走 って 行 って、彼女 を 迎 えて 言 いなさい、『あなたは 無事 ですか。あなたの 夫 は 無事 ですか。あなたの 子供 は 無事 ですか』」。彼女 は 答 えた、「無事 です」。
27 ところが 彼女 は 山 にきて、神 の 人 の 所 へくるとエリシャの 足 にすがりついた。ゲハジが 彼女 を 追 いのけようと 近 よった 時、神 の 人 は 言 った、「かまわずにおきなさい。彼女 は 心 に 苦 しみがあるのだから。主 はそれを 隠 して、まだわたしにお 告 げにならないのだ」。
28 そこで 彼女 は 言 った、「わたしがあなたに 子 を 求 めましたか。わたしを 欺 かないでくださいと 言 ったではありませんか」。
29 エリシャはゲハジに 言 った、「腰 をひきからげ、わたしのつえを 手 に 持 って 行 きなさい。だれに 会 っても、あいさつしてはならない。またあなたにあいさつする 者 があっても、それに 答 えてはならない。わたしのつえを 子供 の 顔 の 上 に 置 きなさい」。
30 子供 の 母 は 言 った、「主 は 生 きておられます。あなたも 生 きておられます。わたしはあなたを 離 れません」。そこでエリシャはついに 立 ちあがって 彼女 のあとについて 行 った。
31 ゲハジは 彼 らの 先 に 行 って、つえを 子供 の 顔 の 上 に 置 いたが、なんの 声 もなく、生 きかえったしるしもなかったので、帰 ってきてエリシャに 会 い、彼 に 告 げて「子供 はまだ 目 をさましません」と 言 った。
32 エリシャが 家 にはいって 見 ると、子供 は 死 んで、寝台 の 上 に 横 たわっていたので、
33 彼 ははいって 戸 を 閉 じ、彼 らふたりだけ 内 にいて 主 に 祈 った。
34 そしてエリシャが 上 がって 子供 の 上 に 伏 し、自分 の 口 を 子供 の 口 の 上 に、自分 の 目 を 子供 の 目 の 上 に、自分 の 両手 を 子供 の 両手 の 上 にあて、その 身 を 子供 の 上 に 伸 ばしたとき、子供 のからだは 暖 かになった。
35 こうしてエリシャは 再 び 起 きあがって、家 の 中 をあちらこちらと 歩 み、また 上 がって、その 身 を 子供 の 上 に 伸 ばすと、子供 は七たびくしゃみをして 目 を 開 いた。
36 エリシャはただちにゲハジを 呼 んで、「あのシュネムの 女 を 呼 べ」と 言 ったので、彼女 を 呼 んだ。彼女 がはいってくるとエリシャは 言 った、「あなたの 子供 をつれて 行 きなさい」。
37 彼女 ははいってきて、エリシャの 足 もとに 伏 し、地 に 身 をかがめた。そしてその 子 供 を 取 りあげて 出 ていった。
38 エリシャはギルガルに 帰 ったが、その 地 にききんがあった。預言者 のともがらが 彼 の 前 に 座 していたので、エリシャはそのしもべに 言 った、「大 きなかまをすえて、預言者 のともがらのために 野菜 の 煮物 をつくりなさい」。
39 彼 らのうちのひとりが 畑 に 出 ていって 青物 をつんだが、つる 草 のあるのを 見 て、その 野 うりを一 包 つんできて、煮物 のかまの 中 に 切 り 込 んだ。彼 らはそれが 何 であるかを 知 らなかったからである。
40 やがてこれを 盛 って 人々 に 食 べさせようとしたが、彼 らがその 煮物 を 食 べようとした 時、叫 んで、「ああ 神 の 人 よ、かまの 中 に、たべると 死 ぬものがはいっています」と 言 って、食 べることができなかったので、
41 エリシャは「それでは 粉 を 持 って 来 なさい」と 言 って、それをかまに 投 げ 入 れ、「盛 って 人々 に 食 べさせなさい」と 言 った。かまの 中 には、なんの 毒物 もなくなった。
42 その 時、バアル・シャリシャから 人 がきて、初穂 のパンと、大麦 のパン二十 個 と、新穀 一 袋 とを 神 の 人 のもとに 持 ってきたので、エリシャは「人々 に 与 えて 食 べさせなさい」と 言 ったが、
43 その 召使 は 言 った、「どうしてこれを百 人 の 前 に 供 えるのですか」。しかし 彼 は 言 った、「人々 に 与 えて 食 べさせなさい。主 はこう 言 われる、『彼 らは 食 べてなお 余 すであろう』」。
44 そこで 彼 はそれを 彼 らの 前 に 供 えたので、彼 らは 食 べてなお 余 した。主 の 言葉 のとおりであった。
Chapter 5
1 スリヤ 王 の 軍勢 の 長 ナアマンはその 主君 に 重 んじられた 有力 な 人 であった。主 がかつて 彼 を 用 いてスリヤに 勝利 を 得 させられたからである。彼 は 大 勇士 であったが、らい 病 をわずらっていた。
2 さきにスリヤびとが 略奪 隊 を 組 んで 出 てきたとき、イスラエルの 地 からひとりの 少女 を 捕 えて 行 った。彼女 はナアマンの 妻 に 仕 えたが、
3 その 女 主人 にむかって、「ああ、御 主人 がサマリヤにいる 預言者 と 共 におられたらよかったでしょうに。彼 はそのらい 病 をいやしたことでしょう」と 言 ったので、
4 ナアマンは 行 って、その 主君 に、「イスラエルの 地 からきた 娘 がこういう 事 を 言 いました」と 告 げると、
5 スリヤ 王 は 言 った、「それでは 行 きなさい。わたしはイスラエルの 王 に 手紙 を 書 きましょう」。そこで 彼 は 銀 十タラントと、金 六千シケルと、晴 れ 着 十 着 を 携 えて 行 った。
6 彼 がイスラエルの 王 に 持 って 行 った 手紙 には、「この 手紙 があなたにとどいたならば、わたしの 家来 ナアマンを、あなたにつかわしたことと 御 承知 ください。あなたに 彼 のらい 病 をいやしていただくためです」とあった。
7 イスラエルの 王 はその 手紙 を 読 んだ 時、衣 を 裂 いて 言 った、「わたしは 殺 したり、生 かしたりすることのできる 神 であろうか。どうしてこの 人 は、らい 病人 をわたしにつかわして、それをいやせと 言 うのか。あなたがたは、彼 がわたしに 争 いをしかけているのを 知 って 警戒 するがよい」。
8 神 の 人 エリシャは、イスラエルの 王 がその 衣 を 裂 いたことを 聞 き、王 に 人 をつかわして 言 った、「どうしてあなたは 衣 を 裂 いたのですか。彼 をわたしのもとにこさせなさい。そうすれば 彼 はイスラエルに 預言者 のあることを 知 るようになるでしょう」。
9 そこでナアマンは 馬 と 車 とを 従 えてきて、エリシャの 家 の 入口 に 立 った。
10 するとエリシャは 彼 に 使者 をつかわして 言 った、「あなたはヨルダンへ 行 って七たび 身 を 洗 いなさい。そうすれば、あなたの 肉 はもとにかえって 清 くなるでしょう」。
11 しかしナアマンは 怒 って 去 り、そして 言 った、「わたしは、彼 がきっとわたしのもとに 出 てきて 立 ち、その 神、主 の 名 を 呼 んで、その 箇所 の 上 に 手 を 動 かして、らい 病 をいやすのだろうと 思 った。
12 ダマスコの 川 アバナとパルパルはイスラエルのすべての 川 水 にまさるではないか。わたしはこれらの 川 に 身 を 洗 って 清 まることができないのであろうか」。こうして 彼 は 身 をめぐらし、怒 って 去 った。
13 その 時、しもべたちは 彼 に 近 よって 言 った、「わが 父 よ、預言者 があなたに、何 か 大 きな 事 をせよと 命 じても、あなたはそれをなさらなかったでしょうか。まして 彼 はあなたに『身 を 洗 って 清 くなれ』と 言 うだけではありませんか」。
14 そこでナアマンは 下 って 行 って、神 の 人 の 言葉 のように七たびヨルダンに 身 を 浸 すと、その 肉 がもとにかえって 幼 な 子 の 肉 のようになり、清 くなった。
15 彼 はすべての 従者 を 連 れて 神 の 人 のもとに 帰 ってきて、その 前 に 立 って 言 った、「わたしは 今、イスラエルのほか、全 地 のどこにも 神 のおられないことを 知 りました。それゆえ、どうぞ、しもべの 贈 り 物 を 受 けてください」。
16 エリシャは 言 った、「わたしの 仕 える 主 は 生 きておられる。わたしは 何 も 受 けません」。彼 はしいて 受 けさせようとしたが、それを 拒 んだ。
17 そこでナアマンは 言 った、「もしお 受 けにならないのであれば、どうぞ 騾馬 に二 駄 の 土 をしもべにください。これから 後 しもべは、他 の 神 には 燔祭 も 犠牲 もささげず、ただ 主 にのみささげます。
18 どうぞ 主 がこの 事 を、しもべにおゆるしくださるように。すなわち、わたしの 主君 がリンモンの 宮 にはいって、そこで 礼 拝 するとき、わたしの 手 によりかかることがあり、またわたしもリンモンの 宮 で 身 をかがめることがありましょう。わたしがリンモンの 宮 で 身 をかがめる 時、どうぞ 主 がその 事 を、しもべにおゆるしくださるように」。
19 エリシャは 彼 に 言 った、「安 んじて 行 きなさい」。ナアマンがエリシャを 離 れて 少 し 行 ったとき、
20 神 の 人 エリシャのしもべゲハジは 言 った、「主人 はこのスリヤびとナアマンをいたわって、彼 が 携 えてきた 物 を 受 けなかった。主 は 生 きておられる。わたしは 彼 のあとを 追 いかけて、彼 から 少 し、物 を 受 けよう」。
21 そしてゲハジはナアマンのあとを 追 ったが、ナアマンは 自分 のあとから 彼 が 走 ってくるのを 見 て、車 から 降 り、彼 を 迎 えて、「変 った 事 があるのですか」と 言 うと、
22 彼 は 言 った、「無事 です。主人 がわたしをつかわして 言 わせます、『ただいまエフライムの 山地 から、預言者 のともがらのふたりの 若者 が、わたしのもとに 来 ましたので、どうぞ 彼 らに 銀 一タラントと 晴 れ 着 二 着 を 与 えてください』」。
23 ナアマンは、「どうぞ二タラントを 受 けてください」と 言 って 彼 にしい、銀 二タラントを二つの 袋 に 入 れ、晴 れ 着 二 着 を 添 えて、自分 のふたりのしもべに 渡 したので、彼 らはそれを 負 ってゲハジの 先 に 立 って 進 んだが、
24 彼 は 丘 にきたとき、それを 彼 らの 手 から 受 け 取 って 家 のうちにおさめ、人々 を 送 りかえしたので、彼 らは 去 った。
25 彼 がはいって 主人 の 前 に 立 つと、エリシャは 彼 に 言 った、「ゲハジよ、どこへ 行 ってきたのか」。彼 は 言 った、「しもべはどこへも 行 きません」。
26 エリシャは 言 った、「あの 人 が 車 をはなれて、あなたを 迎 えたとき、わたしの 心 はあなたと 一緒 にそこにいたではないか。今 は 金 を 受 け、着物 を 受 け、オリブ 畑、ぶどう 畑、羊、牛、しもべ、はしためを 受 ける 時 であろうか。
27 それゆえ、ナアマンのらい 病 はあなたに 着 き、ながくあなたの 子孫 に 及 ぶであろう」。彼 がエリシャの 前 を 出 ていくとき、らい 病 が 発 して 雪 のように 白 くなっていた。
Chapter 6
1 さて 預言者 のともがらはエリシャに 言 った、「わたしたちがあなたと 共 に 住 んでいる 所 は 狭 くなりましたので、
2 わたしたちをヨルダンに 行 かせ、そこからめいめい一 本 ずつ 材木 を 取 ってきて、わたしたちの 住 む 場所 を 造 らせてください」。エリシャは 言 った、「行 きなさい」。
3 時 にそのひとりが、「どうぞあなたも、しもべらと 一緒 に 行 ってください」と 言 ったので、エリシャは「行 きましょう」と 答 えた。
4 そしてエリシャは 彼 らと 一緒 に 行 った。彼 らはヨルダンへ 行 って 木 を 切 り 倒 したが、
5 ひとりが 材木 を 切 り 倒 しているとき、おのの 頭 が 水 の 中 に 落 ちたので、彼 は 叫 んで 言 った。「ああ、わが 主 よ。これは 借 りたものです」。
6 神 の 人 は 言 った、「それはどこに 落 ちたのか」。彼 がその 場所 を 知 らせると、エリシャは一 本 の 枝 を 切 り 落 し、そこに 投 げ 入 れて、そのおのの 頭 を 浮 ばせ、
7 「それを 取 りあげよ」と 言 ったので、その 人 は 手 を 伸 べてそれを 取 った。
8 かつてスリヤの 王 がイスラエルと 戦 っていたとき、家来 たちと 評議 して「しかじかの 所 にわたしの 陣 を 張 ろう」と 言 うと、
9 神 の 人 はイスラエルの 王 に「あなたは 用心 して、この 所 をとおってはなりません。スリヤびとがそこに 下 ってきますから」と 言 い 送 った。
10 それでイスラエルの 王 は 神 の 人 が 自分 に 告 げてくれた 所 に 人 をつかわし、警戒 したので、その 所 でみずからを 防 ぎえたことは一、二 回 にとどまらなかった。
11 スリヤの 王 はこの 事 のために 心 を 悩 まし、家来 たちを 召 して 言 った、「われわれのうち、だれがイスラエルの 王 と 通 じているのか、わたしに 告 げる 者 はないか」。
12 ひとりの 家来 が 言 った、「王、わが 主 よ、だれも 通 じている 者 はいません。ただイスラエルの 預言者 エリシャが、あなたが 寝室 で 語 られる 言葉 でもイスラエルの 王 に 告 げるのです」。
13 王 は 言 った、「彼 がどこにいるか 行 って 捜 しなさい。わたしは 人 をやって 彼 を 捕 えよう」。時 に「彼 はドタンにいる」と 王 に 告 げる 者 があったので、
14 王 はそこに 馬 と 戦車 および 大軍 をつかわした。彼 らは 夜 のうちに 来 て、その 町 を 囲 んだ。
15 神 の 人 の 召使 が 朝 早 く 起 きて 出 て 見 ると、軍勢 が 馬 と 戦車 をもって 町 を 囲 んでいたので、その 若者 はエリシャに 言 った、「ああ、わが 主 よ、わたしたちはどうしましょうか」。
16 エリシャは 言 った、「恐 れることはない。われわれと 共 にいる 者 は 彼 らと 共 にいる 者 よりも 多 いのだから」。
17 そしてエリシャが 祈 って「主 よ、どうぞ、彼 の 目 を 開 いて 見 させてください」と 言 うと、主 はその 若者 の 目 を 開 かれたので、彼 が 見 ると、火 の 馬 と 火 の 戦車 が 山 に 満 ちてエリシャのまわりにあった。
18 スリヤびとがエリシャの 所 に 下 ってきた 時、エリシャは 主 に 祈 って 言 った、「どうぞ、この 人々 の 目 をくらましてください」。するとエリシャの 言葉 のとおりに 彼 らの 目 をくらまされた。
19 そこでエリシャは 彼 らに「これはその 道 ではない。これはその 町 でもない。わたしについてきなさい。わたしはあなたがたを、あなたがたの 尋 ねる 人 の 所 へ 連 れて 行 きましょう」と 言 って、彼 らをサマリヤへ 連 れて 行 った。
20 彼 らがサマリヤにはいったとき、エリシャは 言 った、「主 よ、この 人々 の 目 を 開 いて 見 させてください」。主 は 彼 らの 目 を 開 かれたので、彼 らが 見 ると、見 よ、彼 らはサマリヤのうちに 来 ていた。
21 イスラエルの 王 は 彼 らを 見 て、エリシャに 言 った、「わが 父 よ、彼 らを 撃 ち 殺 しましょうか。彼 らを 撃 ち 殺 しましょうか」。
22 エリシャは 答 えた、「撃 ち 殺 してはならない。あなたはつるぎと 弓 をもって、捕虜 にした 者 どもを 撃 ち 殺 すでしょうか。パンと 水 を 彼 らの 前 に 供 えて 食 い 飲 みさせ、その 主君 のもとへ 行 かせなさい」。
23 そこで 王 は 彼 らのために 盛 んなふるまいを 設 けた。彼 らが 食 い 飲 みを 終 ると 彼 らを 去 らせたので、その 主君 の 所 へ 帰 った。スリヤの 略奪 隊 は 再 びイスラエルの 地 にこなかった。
24 この 後 スリヤの 王 ベネハダデはその 全 軍 を 集 め、上 ってきてサマリヤを 攻 め 囲 んだので、
25 サマリヤに 激 しいききんが 起 った。すなわち 彼 らがこれを 攻 め 囲 んだので、ついに、ろばの 頭 一つが 銀 八十シケルで 売 られ、はとのふん一カブの四 分 の一が 銀 五シケルで 売 られるようになった。
26 イスラエルの 王 が 城壁 の 上 をとおっていた 時、ひとりの 女 が 彼 に 呼 ばわって、「わが 主、王 よ、助 けてください」と 言 ったので、
27 彼 は 言 った、「もし 主 があなたを 助 けられないならば、何 をもってわたしがあなたを 助 けることができよう。打 ち 場 の 物 をもってか、酒 ぶねの 物 をもってか」。
28 そして 王 は 女 に 尋 ねた、「何事 なのですか」。彼女 は 答 えた、「この 女 はわたしにむかって『あなたの 子 をください。わたしたちは、きょうそれを 食 べ、あす、わたしの 子 を 食 べましょう』と 言 いました。
29 それでわたしたちは、まずわたしの 子 を 煮 て 食 べましたが、次 の 日 わたしが 彼女 にむかって『あなたの 子 をください。わたしたちはそれを 食 べましょう』と 言 いますと、彼女 はその 子 を 隠 しました」。
30 王 はその 女 の 言葉 を 聞 いて、衣 を 裂 き、――王 は 城壁 の 上 をとおっていたが、民 が 見 ると、その 身 に 荒布 を 着 けていた――
31 そして 王 は 言 った「きょう、シャパテの 子 エリシャの 首 がその 肩 の 上 にすわっているならば、神 がどんなにでもわたしを 罰 してくださるように」。
32 さてエリシャはその 家 に 座 していたが、長老 たちもきて 彼 と 共 に 座 した。王 は 自分 の 所 から 人 をつかわしたが、エリシャはその 使者 がまだ 着 かないうちに 長老 たちに 言 った、「あなたがたは、この 人 を 殺 す 者 がわたしの 首 を 取 るために、人 をつかわすのを 見 ますか。その 使者 がきたならば、戸 を 閉 じて、内 に 入 れてはなりません。彼 のうしろに、その 主君 の 足音 がするではありませんか」。
33 彼 がなお 彼 らと 語 っているうちに、王 は 彼 のもとに 下 ってきて 言 った、「この 災 は 主 から 出 たのです。わたしはどうしてこの 上、主 を 待 たなければならないでしょうか」。
Chapter 7
1 エリシャは 言 った、「主 の 言葉 を 聞 きなさい。主 はこう 仰 せられる、『あすの 今 ごろサマリヤの 門 で、麦粉 一セアを一シケルで 売 り、大麦 二セアを一シケルで 売 るようになるであろう』」。
2 時 にひとりの 副官 すなわち 王 がその 人 の 手 によりかかっていた 者 が 神 の 人 に 答 えて 言 った、「たとい 主 が 天 に 窓 を 開 かれても、そんな 事 がありえましょうか」。エリシャは 言 った、「あなたは 自分 の 目 をもってそれを 見 るであろう。しかしそれを 食 べることはなかろう」。
3 さて 町 の 門 の 入口 に四 人 のらい 病人 がいたが、彼 らは 互 に 言 った、「われわれはどうしてここに 座 して 死 を 待 たねばならないのか。
4 われわれがもし 町 にはいろうといえば、町 には 食物 が 尽 きているから、われわれはそこで 死 ぬであろう。しかしここに 座 していても 死 ぬのだ。いっその 事、われわれはスリヤびとの 陣営 へ 逃 げて 行 こう。もし 彼 らがわれわれを 生 かしておいてくれるならば、助 かるが、たといわれわれを 殺 しても 死 ぬばかりだ」。
5 そこで 彼 らはスリヤびとの 陣営 へ 行 こうと、たそがれに 立 ちあがったが、スリヤびとの 陣営 のほとりに 行 って 見 ると、そこにはだれもいなかった。
6 これは 主 がスリヤびとの 軍勢 に 戦車 の 音、馬 の 音、大軍 の 音 を 聞 かせられたので、彼 らは 互 に「見 よ、イスラエルの 王 がわれわれを 攻 めるために、ヘテびとの 王 たちおよびエジプトの 王 たちを 雇 ってきて、われわれを 襲 うのだ」と 言 って、
7 たそがれに 立 って 逃 げ、その 天幕 と、馬 と、ろばを 捨 て、陣営 をそのままにしておいて、命 を 全 うしようと 逃 げたからである。
8 そこでらい 病人 たちは 陣営 のほとりに 行 き、一つの 天幕 にはいって 食 い 飲 みし、そこから 金銀、衣服 を 持 ち 出 してそれを 隠 し、また 来 て、他 の 天幕 に 入 り、そこからも 持 ち 出 してそれを 隠 した。
9 そして 彼 らは 互 に 言 った、「われわれのしている 事 はよくない。きょうは 良 いおとずれのある 日 であるのに、黙 っていて、夜明 けまで 待 つならば、われわれは 罰 をこうむるであろう。さあ、われわれは 行 って 王 の 家族 に 告 げよう」。
10 そこで 彼 らは 来 て、町 の 門 を 守 る 者 を 呼 んで 言 った、「わたしたちがスリヤびとの 陣営 に 行 って 見 ると、そこにはだれの 姿 も 見 えず、また 人声 もなく、ただ、馬 とろばがつないであり、天幕 はそのままでした」。
11 そこで 門 を 守 る 者 は 呼 ばわって、それを 王 の 家族 のうちに 知 らせた。
12 王 は 夜 のうちに 起 きて、家来 たちに 言 った、「スリヤびとがわれわれに 対 して 図 っている 事 をあなたがたに 告 げよう。彼 らは、われわれの 飢 えているのを 知 って、陣営 を 出 て 野 に 隠 れ、『イスラエルびとが 町 を 出 たら、いけどりにして、町 に 押 し 入 ろう』と 考 えているのだ」。
13 家来 のひとりが 答 えて 言 った、「人々 に、ここに 残 っている 馬 のうち五 頭 を 連 れてこさせてください。ここに 残 っているこれらの 人々 は、すでに 滅 びうせたイスラエルの 全 群衆 と 同 じ 運命 にあうのですから。わたしたちは 人 をやってうかがわせましょう」。
14 そこで 彼 らはふたりの 騎兵 を 選 んだ。王 はそれをつかわし、「行 って 見 よ」と 言 って、スリヤびとの 軍勢 のあとをつけさせたので、
15 彼 らはそのあとを 追 ってヨルダンまで 行 ったが、道 にはすべて、スリヤびとがあわてて 逃 げる 時 に 捨 てていった 衣服 と 武器 が 散 らばっていた。その 使者 は 帰 ってきて、これを 王 に 告 げた。
16 そこで 民 が 出 ていって、スリヤびとの 陣営 をかすめたので、麦粉 一セアは一シケルで 売 られ、大麦 二セアは一シケルで 売 られ、主 の 言葉 のとおりになった。
17 王 は 自分 がその 人 の 手 によりかかっていた、あの 副官 を 立 てて 門 を 管理 させたが、民 は 門 で 彼 を 踏 みつけたので、彼 は 死 んだ。すなわち、王 が 神 の 人 のところに 下 ってきた 時、神 の 人 が 言 ったとおりであった。
18 これは 神 の 人 が 王 にむかって、「あすの 今 ごろ、サマリヤの 門 で 大麦 二セアを一シケルで 売 り、麦粉 一セアを一シケルで 売 るようになるであろう」と 言 ったときに、
19 その 副官 が 神 の 人 に 答 えて、「たとい 主 が 天 に 窓 を 開 かれても、そんな 事 がありえようか」と 言 ったからである。そのとき 神 の 人 は「あなたは 自分 の 目 をもってそれを 見 るであろう。しかしそれを 食 べることはなかろう」と 言 ったが、
20 これはそのとおり 彼 に 臨 んだ。すなわち 民 が 門 で 彼 を 踏 みつけたので 彼 は 死 んだ。
Chapter 8
1 エリシャはかつて、その 子 を 生 きかえらせてやった 女 に 言 ったことがある。「あなたは、ここを 立 って、あなたの 家族 と 共 に 行 き、寄留 しようと 思 う 所 に 寄留 しなさい。主 がききんを 呼 び 下 されたので、七 年 の 間 それがこの 地 に 臨 むから」。
2 そこで 女 は 立 って 神 の 人 の 言葉 のようにし、その 家族 と 共 に 行 ってペリシテびとの 地 に七 年 寄留 した。
3 七 年 たって 後、女 はペリシテびとの 地 から 帰 ってきて、自分 の 家 と 畑 のために 王 に 訴 えようと 出 ていった。
4 時 に 王 は 神 の 人 のしもべゲハジにむかって「エリシャがしたもろもろの 大 きな 事 をわたしに 話 してください」と 言 って、彼 と 物語 っていた。
5 すなわちエリシャが 死人 を 生 きかえらせた 事 を、ゲハジが 王 と 物語 っていたとき、その 子 を 生 きかえらせてもらった 女 が、自分 の 家 と 畑 のために 王 に 訴 えてきたので、ゲハジは 言 った、「わが 主、王 よ、これがその 女 です。またこれがその 子 で、エリシャが 生 きかえらせたのです」。
6 王 がその 女 に 尋 ねると、彼女 は 王 に 話 したので、王 は 彼女 のためにひとりの 役人 に 命 じて 言 った、「すべて 彼女 に 属 する 物、ならびに 彼女 がこの 地 を 去 った 日 から 今 までのその 畑 の 産物 をことごとく 彼女 に 返 しなさい」。
7 さてエリシャはダマスコに 来 た。時 にスリヤの 王 ベネハダデは 病気 であったが、「神 の 人 がここに 来 た」と 告 げる 者 があったので、
8 王 はハザエルに 言 った、「贈 り 物 を 携 えて 行 って 神 の 人 を 迎 え、彼 によって 主 に『わたしのこの 病気 はなおりましょうか』と 言 って 尋 ねなさい」。
9 そこでハザエルは 彼 を 迎 えようと、ダマスコのもろもろの 良 い 物 をらくだ四十 頭 に 載 せ、贈 り 物 として 携 え 行 き、エリシャの 前 に 立 って 言 った、「あなたの 子、スリヤの 王 ベネハダデがわたしをあなたにつかわして、『わたしのこの 病気 はなおりましょうか』と 言 わせています」。
10 エリシャは 彼 に 言 った、「行 って 彼 に『あなたは 必 ずなおります』と 告 げなさい。ただし 主 はわたしに、彼 が 必 ず 死 ぬことを 示 されました」。
11 そして 神 の 人 がひとみを 定 めて 彼 の 恥 じるまでに 見 つめ、やがて 泣 き 出 したので、
12 ハザエルは 言 った、「わが 主 よ、どうして 泣 かれるのですか」。エリシャは 答 えた、「わたしはあなたがイスラエルの 人々 にしようとする 害悪 を 知 っているからです。すなわち、あなたは 彼 らの 城 に 火 をかけ、つるぎをもって 若者 を 殺 し、幼 な 子 を 投 げうち、妊娠 の 女 を 引 き 裂 くでしょう」。
13 ハザエルは 言 った、「しもべは一 匹 の 犬 にすぎないのに、どうしてそんな 大 きな 事 をすることができましょう」。エリシャは 言 った、「主 がわたしに 示 されました。あなたはスリヤの 王 となるでしょう」。
14 彼 がエリシャのもとを 去 って、主君 のところへ 行 くと、「エリシャはあなたになんと 言 ったか」と 尋 ねられたので、「あなたが 必 ずなおるでしょうと、彼 はわたしに 告 げました」と 答 えた。
15 しかし 翌日 になってハザエルは 布 を 取 って 水 に 浸 し、それをもって 王 の 顔 をおおったので、王 は 死 んだ。ハザエルは 彼 に 代 って 王 となった。
16 イスラエルの 王 アハブの 子 ヨラムの 第 五 年 に、ユダの 王 ヨシャパテの 子 ヨラムが 位 についた。
17 彼 は 王 となったとき三十二 歳 で、八 年 の 間 エルサレムで 世 を 治 めた。
18 彼 はアハブの 家 がしたようにイスラエルの 王 たちの 道 に 歩 んだ。アハブの 娘 が 彼 の 妻 であったからである。彼 は 主 の 目 の 前 に 悪 をおこなったが、
19 主 はしもべダビデのためにユダを 滅 ぼすことを 好 まれなかった。すなわち 主 は 彼 とその 子孫 に 常 にともしびを 与 えると、彼 に 約束 されたからである。
20 ヨラムの 世 にエドムがそむいてユダの 支配 を 脱 し、みずから 王 を 立 てたので、
21 ヨラムはすべての 戦車 を 従 えてザイルにわたって 行 き、その 戦車 の 指揮 官 たちと 共 に、夜 のうちに 立 ちあがって、彼 を 包囲 しているエドムびとを 撃 った。しかしヨラムの 軍隊 は 天幕 に 逃 げ 帰 った。
22 エドムはこのようにそむいてユダの 支配 を 脱 し、今日 に 至 っている。リブナもまた 同時 にそむいた。
23 ヨラムのその 他 の 事績 および 彼 がしたすべての 事 は、ユダの 歴代志 の 書 にしるされているではないか。
24 ヨラムはその 先祖 たちと 共 に 眠 って、ダビデの 町 にその 先祖 たちと 共 に 葬 られ、その 子 アハジヤが 代 って 王 となった。
25 イスラエルの 王 アハブの 子 ヨラムの 第 十二 年 にユダの 王 ヨラムの 子 アハジヤが 位 についた。
26 アハジヤは 王 となったとき二十二 歳 で、エルサレムで一 年 世 を 治 めた。その 母 は 名 をアタリヤと 言 って、イスラエルの 王 オムリの 孫娘 であった。
27 アハジヤはまたアハブの 家 の 道 に 歩 み、アハブの 家 がしたように 主 の 目 の 前 に 悪 をおこなった。彼 はアハブの 家 の 婿 であったからである。
28 彼 はアハブの 子 ヨラムと 共 に 行 って、スリヤの 王 ハザエルとラモテ・ギレアデで 戦 ったが、スリヤびとらはヨラムに 傷 を 負 わせた。
29 ヨラム 王 はそのスリヤの 王 ハザエルと 戦 うときにラマでスリヤびとに 負 わされた 傷 をいやすため、エズレルに 帰 ったが、ユダの 王 ヨラムの 子 アハジヤはアハブの 子 ヨラムが 病 んでいたので、エズレルに 下 って 彼 をおとずれた。
Chapter 9
1 時 に 預言者 エリシャは 預言者 のともがらのひとりを 呼 んで 言 った、「腰 をひきからげ、この 油 のびんを 携 えて、ラモテ・ギレアデへ 行 きなさい。
2 そこに 着 いたならば、ニムシの 子 ヨシャパテの 子 であるエヒウを 尋 ね 出 し、内 にはいって 彼 をその 同僚 たちのうちから 立 たせて、奥 の 間 に 連 れて 行 き、
3 油 のびんを 取 って、その 頭 に 注 ぎ、『主 はこう 仰 せられる、わたしはあなたに 油 を 注 いでイスラエルの 王 とする』と 言 い、そして 戸 をあけて 逃 げ 去 りなさい。とどまってはならない」。
4 そこで 預言者 であるその 若者 はラモテ・ギレアデへ 行 ったが、
5 来 て 見 ると、軍勢 の 長 たちが 会議 中 であったので、彼 は「将軍 よ、わたしはあなたに 申 しあげる 事 があります」と 言 うと、エヒウが 答 えて、「われわれすべてのうちの、だれにですか」と 言 ったので、彼 は「将軍 よ、あなたにです」と 言 った。
6 するとエヒウが 立 ちあがって 家 にはいったので、若者 はその 頭 に 油 を 注 いで 彼 に 言 った、「イスラエルの 神、主 はこう 仰 せられます、『わたしはあなたに 油 を 注 いで、主 の 民 イスラエルの 王 とする。
7 あなたは 主君 アハブの 家 を 撃 ち 滅 ぼさなければならない。それによってわたしは、わたしのしもべである 預言者 たちの 血 と、主 のすべてのしもべたちの 血 をイゼベルに 報 いる。
8 アハブの 全家 は 滅 びるであろう。アハブに 属 する 男 は、イスラエルにいて、つながれた 者 も、自由 な 者 も、ことごとくわたしは 断 ち、
9 アハブの 家 をネバテの 子 ヤラベアムのようにし、アヒヤの 子 バアシャの 家 のようにする。
10 犬 がイズレルの 地域 でイゼベルを 食 い、彼女 を 葬 る 者 はないであろう』」。そして 彼 は 戸 をあけて 逃 げ 去 った。
11 やがてエヒウが 主君 の 家来 たちの 所 へ 出 て 来 ると、彼 らはエヒウに 言 った、「変 った 事 はありませんか。あの 気違 いは、なんのためにあなたの 所 にきたのですか」。エヒウは 彼 らに 言 った、「あなたがたは、あの 人 を 知 っています。またその 言 う 事 も 知 っています」。
12 彼 らは 言 った、「それは 違 います。どうぞわれわれに 話 してください」。そこでエヒウは 言 った、「彼 はこうこう、わたしに 告 げて 言 いました、『主 はこう 仰 せられる、わたしはあなたに 油 を 注 いで、イスラエルの 王 とする』」。
13 すると 彼 らは 急 いで、おのおの 衣服 をとり、それを 階段 の 上 のエヒウの 下 に 敷 き、ラッパを 吹 いて「エヒウは 王 である」と 言 った。
14 こうしてニムシの 子 であるヨシャパテの 子 エヒウはヨラムにそむいた。(ヨラムはイスラエルをことごとく 率 いて、ラモテ・ギレアデでスリヤの 王 ハザエルを 防 いだが、
15 ヨラム 王 はスリヤの 王 ハザエルと 戦 った 時 に、スリヤびとに 負 わされた 傷 をいやすため、エズレルに 帰 っていた。)エヒウは 言 った、「もしこれがあなたがたの 本心 であるならば、ひとりもこの 町 から 忍 び 出 て、これをエズレルに 告 げてはならない」。
16 そしてエヒウは 車 に 乗 ってエズレルへ 行 った。ヨラムがそこに 伏 していたからである。またユダの 王 アハジヤはヨラムを 見舞 うために 下 っていた。
17 さてエズレルのやぐらに、ひとりの 物見 が 立 っていたが、エヒウの 群衆 が 来 るのを 見 て、「群衆 が 見 える」と 言 ったので、ヨラムは 言 った、「ひとりを 馬 に 乗 せてつかわし、それに 会 わせて『平安 ですか』と 言 わせなさい」。
18 そこでひとりが 馬 に 乗 って 行 き、彼 に 会 って 言 った、「王 はこう 仰 せられます、『平安 ですか』」。エヒウ 言 った、「あなたは 平安 となんの 関係 がありますか。わたしのあとについてきなさい」。物見 はまた 告 げて 言 った、「使者 は 彼 らの 所 へ 行 きましたが、帰 ってきません」。
19 そこで 再 び 人 を 馬 でつかわしたので、彼 らの 所 へ 行 って 言 った、「王 はこう 仰 せられます、『平安 ですか』」。エヒウは 答 えて 言 った、「あなたは 平安 となんの 関係 がありますか。わたしのあとについてきなさい」。
20 物見 はまた 告 げて 言 った、「彼 も、彼 らの 所 へ 行 きましたが 帰 ってきません。あの 車 の 操縦 はニムシの 子 エヒウの 操縦 するのに 似 て、猛烈 な 勢 いで 操縦 して 来 ます」。
21 そこでヨラムが「車 を 用意 せよ」と 言 ったので、車 を 用意 すると、イスラエルの 王 ヨラムと、ユダの 王 アハジヤは、おのおのその 車 で 出 て 行 った。すなわちエヒウに 会 うために 出 ていって、エズレルびとナボテの 地所 で 彼 に 会 った。
22 ヨラムはエヒウを 見 て 言 った、「エヒウよ、平安 ですか」。エヒウは 答 えた、「あなたの 母 イゼベルの 姦淫 と 魔術 とが、こんなに 多 いのに、どうして 平安 でありえましょうか」。
23 その 時 ヨラムは 車 をめぐらして 逃 げ、アハジヤにむかって、「アハジヤよ、反逆 です」と 言 うと、
24 エヒウは 手 に 弓 をひきしぼって、ヨラムの 両 肩 の 間 を 射 たので、矢 は 彼 の 心臓 を 貫 き、彼 は 車 の 中 に 倒 れた。
25 エヒウはその 副官 ビデカルに 言 った、「彼 を 取 りあげて、エズレルびとナボテの 畑 に 投 げ 捨 てなさい。かつて、わたしとあなたと、ふたり 共 に 乗 って、彼 の 父 アハブに 従 ったとき、主 が 彼 について、この 預言 をされたことを 記憶 しなさい。
26 すなわち 主 は 言 われた、『まことに、わたしはきのうナボテの 血 と、その 子 らの 血 を 見 た』。また 主 は 言 われた、『わたしはこの 地所 であなたに 報復 する』と。それゆえ 彼 を 取 りあげて、その 地所 に 投 げすて、主 の 言葉 のようにしなさい」。
27 ユダの 王 アハジヤはこれを 見 てベテハガンの 方 へ 逃 げたが、エヒウはそのあとを 追 い、「彼 をも 撃 て」と 言 ったので、イブレアムのほとりのグルの 坂 で 車 の 中 の 彼 を 撃 った。彼 はメギドまで 逃 げていって、そこで 死 んだ。
28 その 家来 たちは 彼 を 車 に 載 せてエルサレムに 運 び、ダビデの 町 で 彼 の 墓 にその 先祖 たちと 共 に 葬 った。
29 アハブの 子 ヨラムの 第 十一 年 にアハジヤはユダの 王 となったのである。
30 エヒウがエズレルにきた 時、イゼベルはそれを 聞 いて、その 目 を 塗 り、髪 を 飾 って 窓 から 望 み 見 たが、
31 エヒウが 門 にはいってきたので、「主君 を 殺 したジムリよ、無事 ですか」と 言 った。
32 するとエヒウは 顔 をあげて 窓 にむかい、「だれか、わたしに 味方 する 者 があるか。だれかあるか」と 言 うと、二、三 人 の 宦官 がエヒウを 望 み 見 たので、
33 エヒウは「彼女 を 投 げ 落 せ」と 言 った。彼 らは 彼女 を 投 げ 落 したので、その 血 が 壁 と 馬 とにはねかかった。そして 馬 は 彼女 を 踏 みつけた。
34 エヒウは 内 にはいって 食 い 飲 みし、そして 言 った、「あののろわれた 女 を 見、彼女 を 葬 りなさい。彼女 は 王 の 娘 なのだ」。
35 しかし 彼 らが 彼女 を 葬 ろうとして 行 って 見 ると、頭蓋骨 と、足 と、たなごころのほか 何 もなかったので、
36 帰 って、彼 に 告 げると、彼 は 言 った、「これは 主 が、そのしもべ、テシベびとエリヤによってお 告 げになった 言葉 である。すなわち『エズレルの 地 で 犬 がイゼベルの 肉 を 食 うであろう。
37 イゼベルの 死体 はエズレルの 地 で、糞土 のように 野 のおもてに 捨 てられて、だれも、これはイゼベルだ、と 言 うことができないであろう』」。
Chapter 10
1 アハブはサマリヤに七十 人 の 子供 があった。エヒウは 手紙 をしたためてサマリヤに 送 り、町 のつかさたちと、長老 たちと、アハブの 子供 の 守役 たちとに 伝 えて 言 った、
2 「あなたがたの 主君 の 子供 たちがあなたがたと 共 におり、また 戦車 も 馬 も、堅固 な 町 も 武器 もあるのだから、この 手紙 があなたがたのもとに 届 いたならば、すぐ、
3 あなたがたは 主君 の 子供 たちのうち 最 もすぐれた、最 も 適当 な 者 を 選 んで、その 父 の 位 にすえ、主君 の 家 のために 戦 いなさい」。
4 彼 らは 大 いに 恐 れて 言 った、「ふたりの 王 たちがすでに 彼 に 当 ることができなかったのに、われわれがどうして 当 ることができよう」。
5 そこで 宮廷 のつかさ、町 のつかさ、長老 たちと 守役 たちはエヒウに 人 をつかわして 言 った、「わたしたちは、あなたのしもべです。すべてあなたが 命 じられる 事 をいたします。わたしたちは 王 を 立 てることを 好 みません。あなたがよいと 思 われることをしてください」。
6 そこでエヒウは 再 び 彼 らに 手紙 を 書 き 送 って 言 った、「もしあなたがたが、わたしに 味方 し、わたしに 従 おうとするならば、あなたがたの 主君 の 子供 たちの 首 を 取 って、あすの 今 ごろエズレルにいるわたしのもとに 持 ってきなさい」。そのころ、王 の 子供 たち七十 人 は 彼 らを 育 てていた 町 のおもだった 人々 と 共 にいた。
7 彼 らはその 手紙 を 受 け 取 ると、王 の 子供 たちを 捕 えて、その七十 人 をことごとく 殺 し、その 首 をかごにつめて、エズレルにいるエヒウのもとに 送 った。
8 使者 が 来 て、エヒウに 告 げ、「人々 が 王 の 子供 たちの 首 を 持 ってきました」と 言 うと、「あくる 朝 までそれを 門 の 入口 に、ふた 山 に 積 んでおけ」と 言 った。
9 朝 になると、彼 は 出 て 行 って 立 ち、すべての 民 に 言 った、「あなたがたは 正 しい。主君 にそむいて 彼 を 殺 したのはわたしです。しかしこのすべての 者 どもを 殺 したのはだれですか。
10 これであなたがたは、主 がアハブの 家 について 告 げられた 主 の 言葉 は 一 つも 地 に 落 ちないことを 知 りなさい。主 は、そのしもべエリヤによってお 告 げになった 事 をなし 遂 げられたのです」。
11 こうしてエヒウは、アハブの 家 に 属 する 者 でエズレルに 残 っている 者 をことごとく 殺 し、またそのすべてのおもだった 者、その 親 しい 者 およびその 祭司 たちを 殺 して、彼 に 属 する 者 はひとりも 残 さなかった。
12 さてエヒウは 立 ってサマリヤへ 行 ったが、途中、牧者 の 集 まり 場 で、
13 ユダの 王 アハジヤの 身内 の 人々 に 会 い、「あなたがたはどなたですか」と 言 うと、「わたしたちはアハジヤの 身内 の 者 ですが、王 の 子供 たちと、王 母 の 子供 たちの 安否 を 問 うために 下 ってきたのです」と 答 えたので、
14 エヒウは「彼 らをいけどれ」と 命 じた。そこで 彼 らをいけどって、集 まり 場 の 穴 のかたわらで 彼 ら四十二 人 をことごとく 殺 し、ひとりをも 残 さなかった。
15 エヒウはそこを 立 って 行 ったが、自分 を 迎 えにきたレカブの 子 ヨナダブに 会 ったので、彼 にあいさつして、「あなたの 心 は、わたしがあなたに 対 するように 真実 ですか」と 言 うと、ヨナダブは「真実 です」と 答 えた。するとエヒウは「それならば、あなたの 手 をわたしに 伸 べなさい」と 言 ったので、その 手 を 伸 べると、彼 を 引 いて 自分 の 車 に 上 らせ、
16 「わたしと 一緒 にきて、わたしが 主 に 熱心 なのを 見 なさい」と 言 った。そして 彼 を 自分 の 車 に 乗 せ、
17 サマリヤへ 行 って、アハブに 属 する 者 で、サマリヤに 残 っている 者 をことごとく 殺 して、その 一族 を 滅 ぼした。主 がエリヤにお 告 げになった 言葉 のとおりである。
18 次 いでエヒウは 民 をことごとく 集 めて 彼 らに 言 った、「アハブは 少 しばかりバアルに 仕 えたが、エヒウは 大 いにこれに 仕 えるであろう。
19 それゆえ、今 バアルのすべての 預言者、すべての 礼拝者、すべての 祭司 をわたしのもとに 召 しなさい。ひとりもこない 者 のないようにしなさい。わたしは 大 いなる 犠牲 をバアルにささげようとしている。すべてこない 者 は 生 かしておかない」。しかしエヒウはバアルの 礼拝者 たちを 滅 ぼすために 偽 ってこうしたのである。
20 そしてエヒウは「バアルのために 聖 会 を 催 しなさい」と 命 じたので、彼 らはこれを 布告 した。
21 エヒウはあまねくイスラエルに 人 をつかわしたので、バアルの 礼拝者 たちはことごとく 来 た。こないで 残 った 者 はひとりもなかった。彼 らはバアルの 宮 にはいったので、バアルの 宮 は 端 から 端 までいっぱいになった。
22 その 時 エヒウは 衣装 をつかさどる 者 に「祭服 を 取 り 出 してバアルのすべての 礼拝者 に 与 えよ」と 言 ったので、彼 らのために 祭服 を 取 り 出 した。
23 そしてエヒウはレカブの 子 ヨナダブと 共 にバアルの 宮 に 入 り、バアルの 礼拝者 たちに 言 った、「調 べてみて、ここにはただバアルの 礼拝者 のみで、主 のしもべはひとりも、あなたがたのうちにいないようにしなさい」。
24 こうして 彼 は 犠牲 と 燔祭 とをささげるためにはいった。さてエヒウは八十 人 の 者 を 外 に 置 いて 言 った、「わたしがあなたがたの 手 に 渡 す 者 をひとりでも 逃 す 者 は、自分 の 命 をもってその 人 の 命 に 換 えなければならない」。
25 こうして 燔祭 をささげることが 終 ったとき、エヒウはその 侍衛 と 将校 たちに 言 った、「はいって 彼 らを 殺 せ。ひとりも 逃 がしてはならない」。侍衛 と 将校 たちはつるぎをもって 彼 らを 撃 ち 殺 し、それを 投 げ 出 して、バアルの 宮 の 本殿 に 入 り、
26 バアルの 宮 にある 柱 の 像 を 取 り 出 して、それを 焼 いた。
27 また 彼 らはバアルの 石柱 をこわし、バアルの 宮 をこわして、かわやとしたが 今日 まで 残 っている。
28 このようにエヒウはイスラエルのうちからバアルを 一掃 した。
29 しかしエヒウはイスラエルに 罪 を 犯 させたネバテの 子 ヤラベアムの 罪、すなわちベテルとダンにある 金 の 子 牛 に 仕 えることをやめなかった。
30 主 はエヒウに 言 われた、「あなたはわたしの 目 にかなう 事 を 行 うにあたって、よくそれを 行 い、またわたしの 心 にあるすべての 事 をアハブの 家 にしたので、あなたの 子孫 は四 代 までイスラエルの 位 に 座 するであろう」。
31 しかしエヒウはイスラエルの 神、主 の 律法 を 心 をつくして 守 り 行 おうとはせず、イスラエルに 罪 を 犯 させたヤラベアムの 罪 を 離 れなかった。
32 この 時 にあたって、主 はイスラエルの 領地 を 切 り 取 ることを 始 められた。すなわちハザエルはイスラエルのすべての 領域 を 侵 し、
33 ヨルダンの 東 で、ギレアデの 全 地、カドびと、ルベンびと、マナセびとの 地 を 侵 し、アルノン 川 のほとりにあるアロエルからギレアデとバシャンに 及 んだ。
34 エヒウのその 他 の 事績 と、彼 がしたすべての 事 およびその 武勇 は、ことごとくイスラエルの 王 の 歴代志 の 書 にしるされているではないか。
35 エヒウはその 先祖 たちと 共 に 眠 ったので、彼 をサマリヤに 葬 った。その 子 エホアハズが 代 って 王 となった。
36 エヒウがサマリヤでイスラエルを 治 めたのは二十八 年 であった。
Chapter 11
1 さてアハジヤの 母 アタリヤはその 子 の 死 んだのを 見 て、立 って 王 の 一族 をことごとく 滅 ぼしたが、
2 ヨラム 王 の 娘 で、アハジヤの 姉妹 であるエホシバはアハジヤの 子 ヨアシを、殺 されようとしている 王 の 子 たちのうちから 盗 み 取 り、彼 とそのうばとを 寝室 に 入 れて、アタリヤに 隠 したので、彼 はついに 殺 されなかった。
3 ヨアシはうばと 共 に六 年 の 間、主 の 宮 に 隠 れていたが、その 間 アタリヤが 国 を 治 めた。
4 第 七 年 になってエホヤダは 人 をつかわして、カリびとと 近衛 兵 との 大将 たちを 招 きよせ、主 の 宮 にいる 自分 のもとにこさせ、彼 らと 契約 を 結 び、主 の 宮 で 彼 らに 誓 いをさせて 王 の 子 を 見 せ、
5 命 じて 言 った、「あなたがたのする 事 はこれです、すなわち、安息日 に 非番 となって 王 の 家 を 守 るあなたがたの三 分 の一は、
6 宮殿 を 守 らなければならない。(他 の三 分 の一はスルの 門 におり、三 分 の一は 近衛 兵 のうしろの 門 におる)。
7 すべて 安息日 に 当番 で 主 の 宮 を 守 るあなたがたの二つの 部隊 は、
8 おのおのの 武器 を 手 に 取 って 王 のまわりに 立 たなければならない。すべて 列 に 近 よる 者 は 殺 されなければならない。あなたがたは 王 が 出 る 時 にも、はいる 時 にも 王 と 共 にいなければならない」。
9 そこでその 大将 たちは 祭司 エホヤダがすべて 命 じたとおりにおこなった。すなわち 彼 らはおのおの 安息日 に 非番 となる 者 と、安息日 に 当番 となる 者 とを 率 いて 祭司 エホヤダのもとにきたので、
10 祭司 は 主 の 宮 にあるダビデ 王 のやりと 盾 を 大将 たちに 渡 した。
11 近衛 兵 はおのおの 手 に 武器 をとって 主 の 宮 の 南側 から 北側 まで、祭壇 と 宮 を 取 り 巻 いて 立 った。
12 そこでエホヤダは 王 の 子 をつれ 出 して 冠 をいただかせ、律法 の 書 を 渡 し、彼 を 王 と 宣言 して 油 を 注 いだので、人々 は 手 を 打 って「王 万歳」と 言 った。
13 アタリヤは 近衛 兵 と 民 の 声 を 聞 いて、主 の 宮 に 入 り、民 のところへ 行 って、
14 見 ると、王 は 慣例 にしたがって 柱 のかたわらに 立 ち、王 のかたわらには 大将 たちとラッパ 手 たちが 立 ち、また 国 の 民 は 皆 喜 んでラッパを 吹 いていたので、アタリヤはその 衣 を 裂 いて、「反逆 です、反逆 です」と 叫 んだ。
15 その 時 祭司 エホヤダは 軍勢 を 指揮 していた 大将 たちに 命 じて、「彼女 を 列 の 間 をとおって 出 て 行 かせ、彼女 に 従 う 者 をつるぎをもって 殺 しなさい」と 言 った。これは 祭司 がさきに「彼女 を 主 の 宮 で 殺 してはならない」と 言 ったからである。
16 そこで 彼 らは 彼女 を 捕 え、王 の 家 の 馬道 へ 連 れて 行 ったが、彼女 はついにそこで 殺 された。
17 かくてエホヤダは 主 と 王 および 民 との 間 に、皆 主 の 民 となるという 契約 を 立 てさせ、また 王 と 民 との 間 にもそれを 立 てさせた。
18 そこで 国 の 民 は 皆 バアルの 宮 に 行 って、これをこわし、その 祭壇 とその 像 を 打 ち 砕 き、バアルの 祭司 マッタンをその 祭壇 の 前 で 殺 した。そして 祭司 は 主 の 宮 に 管理 人 を 置 いた。
19 次 いでエホヤダは 大将 たちと、カリびとと、近衛 兵 と 国 のすべての 民 を 率 いて、主 の 宮 から 王 を 導 き 下 り、近衛 兵 の 門 の 道 から 王 の 家 に 入 り、王 の 位 に 座 せしめた。
20 こうして 国 の 民 は 皆 喜 び、町 はアタリヤが 王 の 家 でつるぎをもって 殺 されてのち、おだやかになった。
21 ヨアシは 位 についた 時 七 歳 であった。
Chapter 12
1 ヨアシはエヒウの 第 七 年 に 位 につき、エルサレムで四十 年 の 間、世 を 治 めた。その 母 はベエルシバの 出身 で、名 をヂビアといった。
2 ヨアシは 一生 の 間、主 の 目 にかなう 事 をおこなった。祭司 エホヤダが 彼 を 教 えたからである。
3 しかし 高 き 所 は 除 かなかったので、民 はなおその 高 き 所 で 犠牲 をささげ、香 をたいた。
4 ヨアシは 祭司 たちに 言 った、「すべて 主 の 宮 に 聖別 してささげる 銀、すなわちおのおのが 課 せられて、割当 にしたがって 人々 の 出 す 銀、および 人々 が 心 から 願 って 主 の 宮 の 持 ってくる 銀 は、
5 これを 祭司 たちがおのおのその 知 る 人 から 受 け 取 り、どこでも 主 の 宮 に 破 れの 見 える 時 は、それをもってその 破 れを 繕 わなければならない」。
6 ところがヨアシ 王 の二十三 年 に 至 るまで、祭司 たちは 主 の 宮 の 破 れを 繕 わなかった。
7 それで、ヨアシ 王 は 祭司 エホヤダおよび 他 の 祭司 たちを 召 して 言 った、「なぜ、あなたがたは 主 の 宮 の 破 れを 繕 わないのか。あなたがたはもはや 知人 から 銀 を 受 けてはならない。主 の 宮 の 破 れを 繕 うためにそれを 渡 しなさい」。
8 祭司 たちは 重 ねて 民 から 銀 を 受 けない 事 と、主 の 宮 の 破 れを 繕 わない 事 とに 同意 した。
9 そこで 祭司 エホヤダは一つの 箱 を 取 り、そのふたに 穴 をあけて、それを 主 の 宮 の 入口 の 右側、祭壇 のかたわらに 置 いた。そして 門 を 守 る 祭司 たちは 主 の 宮 にはいってくる 銀 をことごとくその 中 に 入 れた。
10 こうしてその 箱 の 中 に 銀 が 多 くなったのを 見 ると、王 の 書記官 と 大 祭司 が 上 ってきて、主 の 宮 にある 銀 を 数 えて 袋 に 詰 めた。
11 そしてその 数 えた 銀 を、工事 をつかさどる 主 の 宮 の 監督 者 の 手 にわたしたので、彼 らはそれを 主 の 宮 に 働 く 木工 と 建築 師 に 払 い、
12 石工 および 石 切 りに 払 い、またそれをもって 主 の 宮 の 破 れを 繕 う 材木 と 切 り 石 を 買 い、主 の 宮 を 繕 うために 用 いるすべての 物 のために 費 した。
13 ただし、主 の 宮 にはいってくるその 銀 をもって 主 の 宮 のために 銀 のたらい、心切 りばさみ、鉢、ラッパ、金 の 器、銀 の 器 などを 造 ることはしなかった。
14 ただこれを 工事 をする 者 に 渡 して、それで 主 の 宮 を 繕 わせた。
15 またその 銀 を 渡 して 工事 をする 者 に 払 わせた 人々 と 計算 することはしなかった。彼 らは 正直 に 事 をおこなったからである。
16 愆祭 の 銀 と 罪祭 の 銀 は 主 の 宮 に、はいらないで、祭司 に 帰 した。
17 そのころ、スリヤの 王 ハザエルが 上 ってきて、ガテを 攻 めてこれを 取 った。そしてハザエルがエルサレムに 攻 め 上 ろうとして、その 顔 を 向 けたとき、
18 ユダの 王 ヨアシはその 先祖、ユダの 王 ヨシャパテ、ヨラム、アハジヤが 聖別 してささげたすべての 物、およびヨアシ 自身 が 聖別 してささげた 物、ならびに 主 の 宮 の 倉 と、主 の 宮 にある 金 をことごとく 取 って、スリヤ 王 のハザエルに 贈 ったので、ハザエルはエルサレムを 離 れ 去 った。
19 ヨアシのその 他 の 事績 および 彼 がしたすべての 事 は、ユダの 王 の 歴代志 の 書 にしるされているではないか。
20 ヨアシの 家来 たちは 立 って 徒党 を 結 び、シラに 下 る 道 にあるミロの 家 でヨアシを 殺 した。
21 すなわちその 家来 シメアテの 子 ヨザカルと、ショメルの 子 ヨザバデが 彼 を 撃 って 殺 し、彼 をその 先祖 と 同 じく、ダビデの 町 に 葬 った。その 子 アマジヤが 代 って 王 となった。
Chapter 13
1 ユダの 王 アハジヤの 子 ヨアシの 第 二十三 年 にエヒウの 子 エホアハズはサマリヤでイスラエルの 王 となり、十七 年 世 を 治 めた。
2 彼 は 主 の 目 の 前 に 悪 を 行 い、イスラエルに 罪 を 犯 させたネバテの 子 ヤラベアムの 罪 を 行 いつづけて、それを 離 れなかった。
3 そこで 主 はイスラエルに 対 して 怒 りを 発 し、エホアハズの 治世 の 間、絶 えずイスラエルをスリヤの 王 ハザエルの 手 にわたし、またハザエルの 子 ベネハダデの 手 にわたされた。
4 しかしエホアハズが 主 に 願 い 求 めたので、主 はついにこれを 聞 きいれられた。スリヤの 王 によって 悩 まされたイスラエルの 悩 みを 見 られたからである。
5 それで 主 がひとりの 救助者 をイスラエルに 賜 わったので、イスラエルの 人々 はスリヤびとの 手 をのがれ、前 のように 自分 たちの 天幕 に 住 むようになった。
6 それにもかかわらず、彼 らはイスラエルに 罪 を 犯 させたヤラベアムの 家 の 罪 を 離 れず、それを 行 いつづけた。またアシラの 像 もサマリヤに 立 ったままであった。
7 さきにスリヤの 王 が 彼 らを 滅 ぼし、踏 み 砕 くちりのようにしたのでエホアハズの 軍勢 で 残 ったものは、ただ 騎兵 五十 人、戦車 十 両、歩兵 一万 人 のみであった。
8 エホアハズその 他 の 事績 と、彼 がしたすべての 事 およびその 武勇 は、イスラエルの 王 の 歴代志 の 書 にしるされているではないか。
9 エホアハズは 先祖 たちと 共 に 眠 ったので、彼 をサマリヤに 葬 った。その 子 ヨアシが 代 って 王 となった。
10 ユダの 王 ヨアシの 第 三十七 年 に、エホアハズの 子 ヨアシはサマリヤでイスラエルの 王 となり、十六 年 世 を 治 めた。
11 彼 は 主 の 目 の 前 に 悪 を 行 い、イスラエルに 罪 を 犯 させたネバテの 子 ヤラベアムのもろもろの 罪 を 離 れず、それに 歩 んだ。
12 ヨアシのその 他 の 事績 と、彼 がしたすべての 事 およびユダの 王 アマジヤと 戦 ったその 武勇 は、イスラエルの 王 の 歴代志 の 書 にしるされているではないか。
13 ヨアシは 先祖 たちと 共 に 眠 って、ヤラベアムがその 位 に 座 した。そしてヨアシはイスラエルの 王 たちと 同 じくサマリヤに 葬 られた。
14 さてエリシャは 死 ぬ 病気 にかかっていたが、イスラエルの 王 ヨアシは 下 ってきて 彼 の 顔 の 上 に 涙 を 流 し、「わが 父 よ、わが 父 よ、イスラエルの 戦車 よ、その 騎兵 よ」と 言 った。
15 エリシャは 彼 に「弓 と 矢 を 取 りなさい」と 言 ったので、弓 と 矢 を 取 った。
16 エリシャはまたイスラエルの 王 に「弓 に 手 をかけなさい」と 言 ったので、手 をかけた。するとエリシャは 自分 の 手 を 王 の 手 の 上 におき、
17 「東 向 きの 窓 をあけなさい」と 言 ったので、それをあけると、エリシャはまた「射 なさい」と 言 った。彼 が 射 ると、エリシャは 言 った、「主 の 救 の 矢、スリヤに 対 する 救 の 矢。あなたはアペクでスリヤびとを 撃 ち 破 り、彼 らを 滅 ぼしつくすであろう」。
18 エリシャはまた「矢 を 取 りなさい」と 言 ったので、それを 取 った。エリシャはまたイスラエルの 王 に「それをもって 地 を 射 なさい」と 言 ったので、三 度 射 てやめた。
19 すると 神 の 人 は 怒 って 言 った、「あなたは五 度 も六 度 も 射 るべきであった。そうしたならば、あなたはスリヤを 撃 ち 破 り、それを 滅 ぼしつくすことができたであろう。しかし 今 あなたはそうしなかったので、スリヤを 撃 ち 破 ることはただ三 度 だけであろう」。
20 こうしてエリシャは 死 んで 葬 られた。さてモアブの 略奪 隊 は 年 が 改 まるごとに、国 にはいって 来 るのを 常 とした。
21 時 に、ひとりの 人 を 葬 ろうとする 者 があったが、略奪 隊 を 見 たので、その 人 をエリシャの 墓 に 投 げ 入 れて 去 った。その 人 はエリシャの 骨 に 触 れるとすぐ 生 きかえって 立 ちあがった。
22 スリヤの 王 ハザエルはエホアハズの 一生 の 間、イスラエルを 悩 ましたが、
23 主 はアブラハム、イサク、ヤコブと 結 ばれた 契約 のゆえにイスラエルを 恵 み、これをあわれみ、これを 顧 みて 滅 ぼすことを 好 まず、なおこれをみ 前 から 捨 てられなかった。
24 スリヤの 王 ハザエルはついに 死 んで、その 子 ベネハダデが 代 って 王 となった。
25 そこでエホアハズの 子 ヨアシは、父 エホアハズがハザエルに 攻 め 取 られた 町々 を、ハザエルの 子 ベネハダデの 手 から 取 り 返 した。すなわちヨアシは三 度 彼 を 撃 ち 破 って、イスラエルの 町々 を 取 り 返 した。
Chapter 14
1 イスラエルの 王 エホアハズの 子 ヨアシの 第 二 年 に、ユダの 王 ヨアシの 子 アマジヤが 王 となった。
2 彼 は 王 となった 時 二十五 歳 で、二十九 年 の 間 エルサレムで 世 を 治 めた。その 母 はエルサレムの 出身 で、名 をエホアダンといった。
3 アマジヤは 主 の 目 にかなう 事 をおこなったが、先祖 ダビデのようではなかった。彼 はすべての 事 を 父 ヨアシがおこなったようにおこなった。
4 ただし 高 き 所 は 除 かなかったので、民 はなおその 高 き 所 で 犠牲 をささげ、香 をたいた。
5 彼 は 国 が 彼 の 手 のうちに 強 くなった 時、父 ヨアシ 王 を 殺害 した 家来 たちを 殺 したが、
6 その 殺害者 の 子供 たちは 殺 さなかった。これはモーセの 律法 の 書 にしるされている 所 に 従 ったのであって、そこに 主 は 命 じて「父 は 子 のゆえに 殺 さるべきではない。子 は 父 のゆえに 殺 さるべきではない。おのおの 自分 の 罪 のゆえに 殺 さるべきである」と 言 われている。
7 アマジヤはまた 塩 の 谷 でエドムびと一万 人 を 殺 した。またセラを 攻 め 取 って、その 名 をヨクテルと 名 づけたが、今日 までそのとおりである。
8 そこでアマジヤがエヒウの 子 エホアハズの 子 であるイスラエルの 王 ヨアシに 使者 をつかわして、「さあ、われわれは 互 に 顔 を 合 わせよう」と 言 わせたので、
9 イスラエルの 王 ヨアシはユダの 王 アマジヤに 言 い 送 った、「かつてレバノンのいばらがレバノンの 香柏 に、『あなたの 娘 をわたしのむすこの 妻 にください』と 言 い 送 ったことがあったが、レバノンの 野獣 がとおって、そのいばらを 踏 み 倒 した。
10 あなたは 大 いにエドムを 撃 って、心 にたかぶっているが、その 栄誉 に 満足 して 家 にとどまりなさい。何 ゆえ、あなたは 災 をひき 起 して、自分 もユダも 共 に 滅 びるような 事 をするのですか」。
11 しかしアマジヤが 聞 きいれなかったので、イスラエルの 王 ヨアシは 上 ってきた。そこで 彼 とユダの 王 アマジヤはユダのベテシメシで 互 に 顔 をあわせたが、
12 ユダはイスラエルに 敗 られて、おのおのその 天幕 に 逃 げ 帰 った。
13 イスラエルの 王 ヨアシはアハジヤの 子 ヨアシの 子 であるユダの 王 アマジヤをベテシメシで 捕 え、エルサレムにきて、エルサレムの 城壁 をエフライムの 門 から 隅 の 門 まで、おおよそ四百キュビトにわたってこわし、
14 また 主 の 宮 と 王 の 家 の 倉 にある 金銀 およびもろもろの 器 をことごとく 取 り、かつ 人質 をとってサマリヤに 帰 った。
15 ヨアシのその 他 の 事績 と、その 武勇 および 彼 がユダの 王 アマジヤと 戦 った 事 は、イスラエルの 王 の 歴代志 の 書 にしるされているではないか。
16 ヨアシはその 先祖 たちと 共 に 眠 って、イスラエルの 王 たちと 共 にサマリヤに 葬 られ、その 子 ヤラベアムが 代 って 王 となった。
17 ヨアシの 子 であるユダの 王 アマジヤは、エホアハズの 子 であるイスラエルの 王 ヨアシが 死 んで 後、なお十五 年 生 きながらえた。
18 アマジヤのその 他 の 事績 は、ユダの 王 の 歴代志 の 書 にしるされているではないか。
19 時 に 人々 がエルサレムで 徒党 を 結 び、彼 に 敵対 したので、彼 はラキシに 逃 げていったが、その 人々 はラキシに 人 をつかわして 彼 をそこで 殺 させた。
20 人々 は 彼 を 馬 に 載 せて 運 んできて、エルサレムで 彼 を 先祖 たちと 共 にダビデの 町 に 葬 った。
21 そしてユダの 民 は 皆 アザリヤを 父 アマジヤの 代 りに 王 とした。時 に 年 十六 歳 であった。
22 彼 はエラテの 町 を 建 てて、これをユダに 復帰 させた。これはかの 王 がその 先祖 たちと 共 に 眠 った 後 であった。
23 ユダの 王 ヨアシの 子 アマジヤの 第 十五 年 に、イスラエルの 王 ヨアシの 子 ヤラべアムがサマリヤで 王 となって四十一 年 の 間、世 を 治 めた。
24 彼 は 主 の 目 の 前 に 悪 を 行 い、イスラエルに 罪 を 犯 させたネバテの 子 ヤラベアムの 罪 を 離 れなかった。
25 彼 はハマテの 入口 からアラバの 海 まで、イスラエルの 領域 を 回復 した。イスラエルの 神、主 がガテヘペルのアミッタイの 子 である、そのしもべ 預言者 ヨナによって 言 われた 言葉 のとおりである。
26 主 はイスラエルの 悩 みの 非常 に 激 しいのを 見 られた。そこにはつながれた 者 も、自由 な 者 もいなくなり、またイスラエルを 助 ける 者 もいなかった。
27 しかし 主 はイスラエルの 名 を 天 が 下 から 消 し 去 ろうとは 言 われなかった。そして 彼 らをヨアシの 子 ヤラベアムの 手 によって 救 われた。
28 ヤラベアムのその 他 の 事績 と、彼 がしたすべての 事 およびその 武勇、すなわち 彼 が 戦争 をした 事 および、かつてユダに 属 していたダマスコとハマテを、イスラエルに 復帰 させた 事 は、イスラエルの 王 の 歴代志 の 書 にしるされているではないか。
29 ヤラベアムはその 先祖 であるイスラエルの 王 たちと 共 に 眠 って、その 子 ゼカリヤが 代 って 王 となった。
Chapter 15
1 イスラエルの 王 ヤラベアムの 第 二十七 年 に、ユダの 王 アマジヤの 子 アザリヤが 王 となった。
2 彼 が 王 となった 時 は十六 歳 で、五十二 年 の 間 エルサレムで 世 を 治 めた。その 母 はエルサレムの 出身 で、名 をエコリアといった。
3 彼 は 主 の 目 にかなう 事 を 行 い、すべての 事 を 父 アマジヤが 行 ったようにおこなった。
4 ただし 高 き 所 は 除 かなかったので、民 はなおその 高 き 所 で 犠牲 をささげ、香 をたいた。
5 主 が 王 を 撃 たれたので、その 死 ぬ 日 まで、らい 病人 となって、離 れ 家 に 住 んだ。王 の 子 ヨタムが 家 の 事 を 管理 し、国 の 民 をさばいた。
6 アザリヤのその 他 の 事績 と、彼 がしたすべての 事 は、ユダの 王 の 歴代志 の 書 にしるされているではないか。
7 アザリヤはその 先祖 たちと 共 に 眠 ったので、彼 をダビデの 町 にその 先祖 たちと 共 に 葬 った。その 子 ヨタムが 代 って 王 となった。
8 ユダの 王 アザリヤの 第 三十八 年 にヤラベアムの 子 ゼカリヤがサマリヤでイスラエルの 王 となり、六か 月 世 を 治 めた。
9 彼 はその 先祖 たちがおこなったように 主 の 目 の 前 に 悪 を 行 い、イスラエルに 罪 を 犯 させたネバテの 子 ヤラベアムの 罪 を 離 れなかった。
10 ヤベシの 子 シャルムが 徒党 を 結 んで 彼 に 敵 し、イブレアムで 彼 を 撃 ち 殺 し、彼 に 代 って 王 となった。
11 ゼカリヤのその 他 の 事績 は、イスラエルの 王 の 歴代志 の 書 にしるされている。
12 主 はかつてエヒウに、「あなたの 子孫 は四 代 までイスラエルの 位 に 座 するであろう」と 告 げられたが、はたしてそのとおりになった。
13 ヤベシの 子 シャルムはユダの 王 ウジヤの 第 三十九 年 に 王 となり、サマリヤで一か 月 世 を 治 めた。
14 時 にガデの 子 メナヘムがテルザからサマリヤに 上 ってきて、ヤベシの 子 シャルムをサマリヤで 撃 ち 殺 し、彼 に 代 って 王 となった。
15 シャルムのその 他 の 事績 と、彼 が 徒党 を 結 んだ 事 は、イスラエルの 王 の 歴代志 の 書 にしるされている。
16 その 時 メナヘムはテルザから 進 んでいって、タップアと、そのうちにいるすべての 者、およびその 領域 を 撃 った。すなわち 彼 らが 彼 のために 開 かなかったので、これを 撃 って、そのうちの 妊娠 の 女 をことごとく 引 き 裂 いた。
17 ユダの 王 アザリヤの 第 三十九 年 に、ガデの 子 メナヘムはイスラエルの 王 となり、サマリヤで十 年 の 間、世 を 治 めた。
18 彼 は 主 の 目 の 前 に 悪 を 行 い、イスラエルに 罪 を 犯 させたネバテの 子 ヤラベアムの 罪 を 一生 の 間、離 れなかった。
19 時 にアッスリヤの 王 プルが 国 に 攻 めてきたので、メナヘムは 銀 一千タラントをプルに 与 えた。これは 彼 がプルの 助 けを 得 て、国 を 自分 の 手 のうちに 強 くするためであった。
20 すなわちメナヘムはその 銀 をイスラエルのすべての 富 める 者 に 課 し、その 人々 におのおの 銀 五十シケルを 出 させてアッスリヤの 王 に 与 えた。こうしてアッスリヤの 王 は 国 にとどまらないで 帰 っていった。
21 メナヘムのその 他 の 事績 と 彼 がしたすべての 事 は、イスラエルの 王 の 歴代志 の 書 にしるされているではないか。
22 メナヘムは 先祖 たちと 共 に 眠 り、その 子 ペカヒヤが 代 って 王 となった。
23 メナヘムの 子 ペカヒヤはユダの 王 アザリヤの 第 五十 年 に、サマリヤでイスラエルの 王 となり、二 年 の 間、世 を 治 めた。
24 彼 は 主 の 目 の 前 に 悪 を 行 い、イスラエルに 罪 を 犯 せたネバテの 子 ヤラベアムの 罪 を 離 れなかった。
25 時 に 彼 の 副官 であったレマリヤのペカが、ギレアデびと五十 人 と 共 に 徒党 を 結 んで 彼 に 敵 し、サマリヤの、王 の 宮殿 の 天守 で 彼 を 撃 ち 殺 した。すなわちペカは 彼 を 殺 し、彼 に 代 って 王 となった。
26 ペカヒヤのその 他 の 事績 と 彼 がしたすべての 事 は、イスラエルの 王 の 歴代志 の 書 にしるされている。
27 レマリヤの 子 ペカはユダの 王 アザリヤの 第 五十二 年 に、サマリヤでイスラエルの 王 となり、二十 年 の 間、世 を 治 めた。
28 彼 は 主 の 目 の 前 に 悪 をおこない、イスラエルに 罪 を 犯 させたネバテの 子 ヤラベアムの 罪 を 離 れなかった。
29 イスラエルの 王 ペカの 世 に、アッスリヤの 王 テグラテピレセルが 来 て、イヨン、アベル・ベテマアカ、ヤノア、ケデシ、ハゾル、ギレアデ、ガリラヤ、ナフタリの 全 地 を 取 り、人々 をアッスリヤへ 捕 え 移 した。
30 時 にエラの 子 ホセアは 徒党 を 結 んで、レマリヤの 子 ペカに 敵 し、彼 を 撃 ち 殺 し、彼 に 代 って 王 となった。これはウジヤの 子 ヨタムの 第 二十 年 であった。
31 ペカのその 他 の 事績 と 彼 がしたすべての 事 は、イスラエルの 王 の 歴代志 の 書 にしるされている。
32 レマリヤの 子 イスラエルの 王 ペカの 第 二 年 に、ユダの 王 ウジヤの 子 ヨタムが 王 となった。
33 彼 は 王 となった 時 二十五 歳 であったが、エルサレムで十六 年 の 間、世 を 治 めた。母 はザドクの 娘 で、名 をエルシャといった。
34 彼 は 主 の 目 にかなう 事 を 行 い、すべて 父 ウジヤの 行 ったようにおこなった。
35 ただし 高 き 所 は 除 かなかったので、民 はなおその 高 き 所 で 犠牲 をささげ、香 をたいた。彼 は 主 の 宮 の 上 の 門 を 建 てた。
36 ヨタムのその 他 の 事績 と 彼 がしたすべての 事 は、ユダの 王 の 歴代志 の 書 にしるされているではないか。
37 そのころ、主 はスリヤの 王 レヂンとレマリヤの 子 ペカをユダに 攻 めこさせられた。
38 ヨタムは 先祖 たちと 共 に 眠 って、その 先祖 ダビデの 町 に 先祖 たちと 共 に 葬 られ、その 子 アハズが 代 って 王 となった。
Chapter 16
1 レマリヤの 子 ペカの 第 十七 年 にユダの 王 ヨタムの 子 アハズが 王 となった。
2 アハズは 王 となった 時 二十 歳 で、エルサレムで十六 年 の 間、世 を 治 めたが、その 神、主 の 目 にかなう 事 を 先祖 ダビデのようには 行 わなかった。
3 彼 はイスラエルの 王 たちの 道 に 歩 み、また 主 がイスラエルの 人々 の 前 から 追 い 払 われた 異邦人 の 憎 むべきおこないにしたがって、自分 の 子 を 火 に 焼 いてささげ 物 とした。
4 かつ 彼 は 高 き 所、また 丘 の 上、すべての 青 木 の 下 で 犠牲 をささげ、香 をたいた。
5 そのころ、スリヤの 王 レヂンおよびレマリヤの 子 であるイスラエルの 王 ペカがエルサレムに 攻 め 上 って、アハズを 囲 んだが、勝 つことができなかった。
6 その 時 エドムの 王 はエラテを 回復 してエドムの 所領 とし、ユダの 人々 をエラテから 追 い 出 した。そしてエドムびとがエラテにきて、そこに 住 み、今日 に 至 っている。
7 そこでアハズは 使者 をアッスリヤの 王 テグラテピレセルにつかわして 言 わせた、「わたしはあなたのしもべ、あなたの 子 です。スリヤの 王 とイスラエルの 王 がわたしを 攻 め 囲 んでいます。どうぞ 上 ってきて、彼 らの 手 からわたしを 救 い 出 してください」。
8 そしてアハズは 主 の 宮 と 王 の 家 の 倉 にある 金 と 銀 をとり、これを 贈 り 物 としてアッスリヤの 王 におくったので、
9 アッスリヤの 王 は 彼 の 願 いを 聞 きいれた。すなわちアッスリヤの 王 はダマスコに 攻 め 上 って、これを 取 り、その 民 をキルに 捕 え 移 し、またレヂンを 殺 した。
10 アハズ 王 はアッスリヤの 王 テグラテピレセルに 会 おうとダマスコへ 行 ったが、ダマスコにある 祭壇 を 見 たので、アハズ 王 はその 祭壇 の 作 りにしたがって、その 詳 しい 図面 と、ひな 型 とを 作 って、祭司 ウリヤに 送 った。
11 そこで 祭司 ウリヤはアハズ 王 がダマスコから 送 ったものにしたがって 祭壇 を 建 てた。すなわち 祭司 ウリヤはアハズ 王 がダマスコから 帰 るまでにそのとおりに 作 った。
12 王 はダマスコから 帰 ってきて、その 祭壇 を 見、祭壇 に 近 づいてその 上 に 登 り、
13 燔祭 と 素祭 を 焼 き、灌祭 を 注 ぎ、酬恩祭 の 血 を 祭壇 にそそぎかけた。
14 彼 はまた 主 の 前 にあった 青銅 の 祭壇 を 宮 の 前 から 移 した。すなわちそれを 新 しい 祭壇 と 主 の 宮 の 間 から 移 して、新 しい 祭壇 の 北 の 方 にすえた。
15 そしてアハズ 王 は 祭司 ウリヤに 命 じて 言 った、「朝 の 燔祭 と 夕 の 素祭 および 王 の 燔祭 とその 素祭、ならびに 国中 の 民 の 燔祭 とその 素祭 および 灌祭 は、この 大 きな 祭壇 の 上 で 焼 きなさい。また 燔祭 の 血 と 犠牲 の 血 はすべてこれにそそぎかけなさい。あの 青銅 の 祭壇 をわたしは 伺 いを 立 てるのに 用 いよう」。
16 祭司 ウリヤはアハズ 王 がすべて 命 じたとおりにおこなった。
17 またアハズ 王 は 台 の 鏡板 を 切 り 取 って、洗盤 をその 上 から 移 し、また 海 をその 下 にある 青銅 の 牛 の 上 からおろして、石 の 座 の 上 にすえ、
18 また 宮 のうちに 造 られていた 安息日 用 のおおいのある 道、および 王 の 用 いる 外 の 入口 をアッスリヤの 王 のために 主 の 宮 から 除 いた。
19 アハズのその 他 の 事績 は、ユダの 王 の 歴代志 の 書 にしるされているではないか。
20 アハズは 先祖 たちと 共 に 眠 って、ダビデの 町 にその 先祖 たちと 共 に 葬 られ、その 子 ヒゼキヤが 代 って 王 となった。
Chapter 17
1 ユダの 王 アハズの 第 十二 年 にエラの 子 ホセアが 王 となり、サマリヤで九 年 の 間、イスラエルを 治 めた。
2 彼 は 主 の 目 の 前 に 悪 を 行 ったが、彼 以前 のイスラエルの 王 たちのようではなかった。
3 アッスリヤの 王 シャルマネセルが 攻 め 上 ったので、ホセアは 彼 に 隷属 して、みつぎを 納 めたが、
4 アッスリヤの 王 はホセアがついに 自分 にそむいたのを 知 った。それはホセアが 使者 をエジプトの 王 ソにつかわし、また 年々 納 めていたみつぎを、アッスリヤの 王 に 納 めなかったからである。そこでアッスリヤの 王 は 彼 を 監禁 し、獄屋 につないだ。
5 そしてアッスリヤの 王 は 攻 め 上 って 国中 を 侵 し、サマリヤに 上 ってきて三 年 の 間、これを 攻 め 囲 んだ。
6 ホセアの 第 九 年 になって、アッスリヤの 王 はついにサマリヤを 取 り、イスラエルの 人々 をアッスリヤに 捕 えていって、ハラと、ゴザンの 川 ハボルのほとりと、メデアの 町々 においた。
7 この 事 が 起 ったのは、イスラエルの 人々 が、自分 たちをエジプトの 地 から 導 き 上 って、エジプトの 王 パロの 手 をのがれさせられたその 神、主 にむかって 罪 を 犯 し、他 の 神々 を 敬 い、
8 主 がイスラエルの 人々 の 前 から 追 い 払 われた 異邦人 のならわしに 従 って 歩 み、またイスラエルの 王 たちが 定 めたならわしに 従 って 歩 んだからである。
9 イスラエルの 人々 はその 神、主 にむかって 正 らぬ 事 をひそかに 行 い、見張 台 から 堅固 な 町 に 至 るまで、すべての 町々 に 高 き 所 を 建 て、
10 またすべての 高 い 丘 の 上、すべての 青 木 の 下 に 石 の 柱 とアシラ 像 を 立 て、
11 主 が 彼 らの 前 から 捕 え 移 された 異邦人 がしたように、すべての 高 き 所 で 香 をたき、悪事 を 行 って、主 を 怒 らせた。
12 また 主 が 彼 らに「あなたがたはこの 事 をしてはならない」と 言 われたのに 偶像 に 仕 えた。
13 主 はすべての 預言者、すべての 先見者 によってイスラエルとユダを 戒 め、「翻 って、あなたがたの 悪 い 道 を 離 れ、わたしがあなたがたの 先祖 たちに 命 じ、またわたしのしもべである 預言者 たちによってあなたがたに 伝 えたすべての 律法 のとおりに、わたしの 戒 めと 定 めとを 守 れ」と 仰 せられたが、
14 彼 らは 聞 きいれず、彼 らの 先祖 たちがその 神、主 を 信 じないで、強情 であったように、彼 らは 強情 であった。
15 そして 彼 らは 主 の 定 めを 捨 て、主 が 彼 らの 先祖 たちと 結 ばれた 契約 を 破 り、また 彼 らに 与 えられた 警告 を 軽 んじ、かつむなしい 偶像 に 従 ってむなしくなり、また 周囲 の 異邦人 に 従 った。これは 主 が、彼 らのようにおこなってはならないと 彼 らに 命 じられたものである。
16 彼 らはその 神、主 のすべての 戒 めを 捨 て、自分 のために二つの 子 牛 の 像 を 鋳 て 造 り、またアシラ 像 を 造 り、天 の 万象 を 拝 み、かつバアルに 仕 え、
17 またそのむすこ、娘 を 火 に 焼 いてささげ 物 とし、占 いおよびまじないをなし、主 の 目 の 前 に 悪 をおこなうことに 身 をゆだねて、主 を 怒 らせた。
18 それゆえ、主 は 大 いにイスラエルを 怒 り、彼 らをみ 前 から 除 かれたので、ユダの 部族 のほか 残 った 者 はなかった。
19 ところがユダもまたその 神、主 の 戒 めを 守 らず、イスラエルが 定 めたならわしに 歩 んだので、
20 主 はイスラエルの 子孫 をことごとく 捨 て、彼 らを 苦 しめ、彼 らを 略奪者 の 手 にわたして、ついに 彼 らをみ 前 から 打 ちすてられた。
21 主 はイスラエルをダビデの 家 から 裂 き 離 されたので、イスラエルはネバテの 子 ヤラベアムを 王 としたが、ヤラベアムはイスラエルに、主 に 従 うことをやめさせ、大 きな 罪 を 犯 させた。
22 イスラエルの 人々 がヤラベアムのおこなったすべての 罪 をおこない 続 けて、それを 離 れなかったので、
23 ついに 主 はそのしもべである 預言者 たちによって 言 われたように、イスラエルをみ 前 から 除 き 去 られた。こうしてイスラエルは 自分 の 国 からアッスリヤに 移 されて 今日 に 至 っている。
24 かくてアッスリヤの 王 はバビロン、クタ、アワ、ハマテおよびセパルワイムから 人々 をつれてきて、これをイスラエルの 人々 の 代 りにサマリヤの 町々 におらせたので、その 人々 はサマリヤを 領有 して、その 町々 に 住 んだ。
25 彼 らがそこに 住 み 始 めた 時、主 を 敬 うことをしなかったので、主 は 彼 らのうちにししを 送 り、ししは 彼 らのうちの 数人 を 殺 した。
26 そこで 人々 はアッスリヤの 王 に 告 げて 言 った、「あなたが 移 してサマリヤの 町々 におらせられたあの 国々 の 民 は、その 地 の 神 のおきてを 知 らないゆえに、その 神 は 彼 らのうちにししを 送 り、ししは 彼 らを 殺 した。これは 彼 らが、その 地 の 神 のおきてを 知 らないためです」。
27 アッスリヤの 王 は 命 じて 言 った、「あなたがたがあそこから 移 した 祭司 のひとりをあそこへ 連 れて 行 きなさい。彼 をあそこへやって 住 まわせ、その 国 の 神 のおきてをその 人々 に 教 えさせなさい」。
28 そこでサマリヤから 移 された 祭司 のひとりが 来 てベテルに 住 み、どのように 主 を 敬 うべきかを 彼 らに 教 えた。
29 しかしその 民 はおのおの 自分 の 神々 を 造 って、それをサマリヤびとが 造 った 高 き 所 の 家 に 安置 した。民 は 皆 住 んでいる 町々 でそのようにおこなった。
30 すなわちバビロンの 人々 はスコテ・ベノテを 造 り、クタの 人々 はネルガルを 造 り、ハマテの 人々 はアシマを 造 り、
31 アワの 人々 はニブハズとタルタクを 造 り、セパルワイムびとはその 子 を 火 に 焼 いて、セパルワイムの 神 アデランメレクおよびアナンメレクにささげた。
32 彼 はまた 主 を 敬 い、自分 たちのうちから 一般 の 民 を 立 てて 高 き 所 の 祭司 としたので、その 人々 は 高 き 所 の 家 で 勤 めをした。
33 このように 彼 らは 主 を 敬 ったが、また 彼 らが 出 てきた 国々 のならわしにしたがって、自分 たちの 神々 にも 仕 えた。
34 今日 に 至 るまで 彼 らは 先 のならわしにしたがっておこなっている。彼 らは 主 を 敬 わず、また 主 がイスラエルと 名 づけられたヤコブの 子孫 に 命 じられた 定 めにも、おきてにも、律法 にも、戒 めにも 従 わない。
35 主 はかつて 彼 らと 契約 を 結 び、彼 らに 命 じて 言 われた、「あなたがたは 他 の 神々 を 敬 ってはならない。また 彼 らを 拝 み、彼 らに 仕 え、彼 らに 犠牲 をささげてはならない。
36 ただ 大 きな 力 と 伸 べた 腕 とをもって、あなたがたをエジプトの 地 から 導 き 上 った 主 をのみ 敬 い、これを 拝 み、これに 犠牲 をささげなければならない。
37 またあなたがたのために 書 きしるされた 定 めと、おきてと、律法 と、戒 めとを、慎 んで 常 に 守 らなければならない。他 の 神々 を 敬 ってはならない。
38 わたしがあなたがたと 結 んだ 契約 を 忘 れてはならない。また 他 の 神々 を 敬 ってはならない。
39 ただあなたがたの 神、主 を 敬 わなければならない。主 はあなたがたをそのすべての 敵 の 手 から 救 い 出 されるであろう」。
40 しかし 彼 らは 聞 きいれず、かえって 先 のならわしにしたがっておこなった。
41 このように、これらの 民 は 主 を 敬 い、またその 刻 んだ 像 にも 仕 えたが、その 子 たちも、孫 たちも 同様 であって、彼 らはその 先祖 がおこなったように 今日 までおこなっている。
Chapter 18
1 イスラエルの 王 エラの 子 ホセアの 第 三 年 にユダの 王 アハズの 子 ヒゼキヤが 王 となった。
2 彼 は 王 となった 時 二十五 歳 で、エルサレムで二十九 年 の 間、世 を 治 めた。その 母 はゼカリヤの 娘 で、名 をアビといった。
3 ヒゼキヤはすべて 先祖 ダビデがおこなったように 主 の 目 にかなう 事 を 行 い、
4 高 き 所 を 除 き、石柱 をこわし、アシラ 像 を 切 り 倒 し、モーセの 造 った 青銅 のへびを 打 ち 砕 いた。イスラエルの 人々 はこの 時 までそのへびに 向 かって 香 をたいていたからである。人々 はこれをネホシタンと 呼 んだ。
5 ヒゼキヤはイスラエルの 神、主 に 信頼 した。そのために 彼 のあとにも 彼 の 先 にも、ユダのすべての 王 のうちに 彼 に 及 ぶ 者 はなかった。
6 すなわち 彼 は 固 く 主 に 従 って 離 れることなく、主 がモーセに 命 じられた 命令 を 守 った。
7 主 が 彼 と 共 におられたので、すべて 彼 が 出 て 戦 うところで 功 をあらわした。彼 はアッスリヤの 王 にそむいて、彼 に 仕 えなかった。
8 彼 はペリシテびとを 撃 ち 敗 って、ガザとその 領域 にまで 達 し、見張 台 から 堅固 な 町 にまで 及 んだ。
9 ヒゼキヤ 王 の 第 四 年 すなわちイスラエルの 王 エラの 子 ホセアの 第 七 年 に、アッスリヤの 王 シャルマネセルはサマリヤに 攻 め 上 って、これを 囲 んだが、
10 三 年 の 後 ついにこれを 取 った。サマリヤが 取 られたのはヒゼキヤの 第 六 年 で、それはイスラエルの 王 ホセアの 第 九 年 であった。
11 アッスリヤの 王 はイスラエルの 人々 をアッスリヤに 捕 えていって、ハラと、ゴザンの 川 ハボルのほとりと、メデアの 町々 に 置 いた。
12 これは 彼 らがその 神、主 の 言葉 にしたがわず、その 契約 を 破 り、主 のしもべモーセの 命 じたすべての 事 に 耳 を 傾 けず、また 行 わなかったからである。
13 ヒゼキヤ 王 の 第 十四 年 にアッスリヤの 王 セナケリブが 攻 め 上 ってユダのすべての 堅固 な 町々 を 取 ったので、
14 ユダの 王 ヒゼキヤは 人 をラキシにつかわしてアッスリヤの 王 に 言 った、「わたしは 罪 を 犯 しました。どうぞ 引 き 上 げてください。わたしに 課 せられることはなんでもいたします」。アッスリヤの 王 は 銀 三百タラントと 金 三十タラントをユダの 王 ヒゼキヤに 課 した。
15 ヒゼキヤは 主 の 宮 と 王 の 家 の 倉 とにある 銀 をことごとく 彼 に 与 えた。
16 この 時 ユダの 王 ヒゼキヤはまた 主 の 神殿 の 戸 および 柱 から 自分 が 着 せた 金 をはぎ 取 って、アッスリヤの 王 に 与 えた。
17 アッスリヤの 王 はまたタルタン、ラブサリスおよびラブシャケを、ラキシから 大軍 を 率 いてエルサレムにいるヒゼキヤ 王 のもとにつかわした。彼 らは 上 ってエルサレムに 来 た。彼 らはエルサレムに 着 くと、布 さらし 場 に 行 く 大路 に 沿 っている 上 の 池 の 水道 のかたわらへ 行 って、そこに 立 った。
18 そして 彼 らが 王 を 呼 んだので、ヒルキヤの 子 である 宮内卿 エリアキム、書記官 セブナ、およびアサフの 子 である 史官 ヨアが 彼 らのところに 出 てきた。
19 ラブシャケは 彼 らに 言 った、「ヒゼキヤに 言 いなさい、『大王、アッスリヤの 王 はこう 仰 せられる。あなたが 頼 みとする 者 は 何 か。
20 口先 だけの 言葉 が 戦争 をする 計略 と 力 だと 考 えるのか。あなたは 今 だれにたよって、わたしにそむいたのか。
21 今 あなたは、あの 折 れかけている 葦 のつえ、エジプトを 頼 みとしているが、それは 人 がよりかかる 時、その 人 の 手 を 刺 し 通 すであろう。エジプトの 王 パロはすべて 寄 り 頼 む 者 にそのようにする。
22 しかしあなたがもし「われわれは、われわれの 神、主 を 頼 む」とわたしに 言 うのであれば、その 神 はヒゼキヤがユダとエルサレムに 告 げて、「あなたがたはエルサレムで、この 祭壇 の 前 に 礼拝 しなければならない」と 言 って、その 高 き 所 と 祭壇 とを 除 いた 者 ではないか。
23 さあ、わたしの 主君 アッスリヤの 王 とかけをせよ。もしあなたの 方 に 乗 る 人 があるならば、わたしは 馬 二千 頭 を 与 えよう。
24 あなたはエジプトを 頼 み、戦車 と 騎兵 を 請 い 求 めているが、わたしの 主君 の 家来 のうちの 最 も 小 さい一 隊長 でさえ、どうして 撃退 することができようか。
25 わたしがこの 所 を 滅 ぼすために 上 ってきたのは、主 の 許 しなしにしたことであろうか。主 がわたしにこの 地 に 攻 め 上 ってこれを 滅 ぼせと 言 われたのだ』」。
26 その 時 ヒルキヤの 子 エリアキムおよびセブナとヨアはラブシャケに 言 った、「どうぞ、アラム 語 でしもべどもに 話 してください。わたしたちは、それがわかるからです。城壁 の 上 にいる 民 の 聞 いているところで、わたしたちにユダヤの 言葉 で 話 さないでください」。
27 しかしラブシャケは 彼 らに 言 った、「わたしの 主君 は、あなたの 主君 とあなたにだけでなく、城壁 の 上 に 座 している 人々 にも、この 言葉 を 告 げるためにわたしをつかわしたのではないか。彼 らも、あなたがたと 共 に 自分 の 糞尿 を 食 い 飲 みするに 至 るであろう」。
28 そしてラブシャケは 立 ちあがり、ユダヤの 言葉 で 大声 に 呼 ばわって 言 った。「大王、アッスリヤの 王 の 言葉 を 聞 け。
29 王 はこう 仰 せられる、『あなたがたはヒゼキヤに 欺 かれてはならない。彼 はあなたがたをわたしの 手 から 救 いだすことはできない。
30 ヒゼキヤが「主 は 必 ずわれわれを 救 い 出 される。この 町 はアッスリヤ 王 の 手 に 陥 ることはない」と 言 っても、あなたがたは 主 を 頼 みとしてはならない』。
31 あなたがたはヒゼキヤの 言葉 を 聞 いてはならない。アッスリヤの 王 はこう 仰 せられる、『あなたがたはわたしと 和解 して、わたしに 降服 せよ。そうすればあなたがたはおのおの 自分 のぶどうの 実 を 食 べ、おのおの 自分 のいちじくの 実 を 食 べ、おのおの 自分 の 井戸 の 水 を 飲 むことができるであろう。
32 やがてわたしが 来 て、あなたがたを一つの 国 へ 連 れて 行 く。それはあなたがたの 国 のように 穀物 とぶどう 酒 のある 地、パンとぶどう 畑 のある 地、オリブの 木 と 蜜 のある 地 である。あなたがたは 生 きながらえることができ、死 ぬことはない。ヒゼキヤが「主 はわれわれを 救 われる」と 言 って、あなたがたを 惑 わしても 彼 に 聞 いてはならない。
33 諸 国民 の 神々 のうち、どの 神 がその 国 をアッスリヤの 王 の 手 から 救 ったか。
34 ハマテやアルパデの 神々 はどこにいるのか。セパルワイム、ヘナおよびイワの 神々 はどこにいるのか。彼 らはサマリヤをわたしの 手 から 救 い 出 したか。
35 国々 のすべての 神々 のうち、その 国 をわたしの 手 から 救 い 出 した 者 があったか。主 がどうしてエルサレムをわたしの 手 から 救 い 出 すことができよう』」。
36 しかし 民 は 黙 して、ひと 言 も 彼 に 答 えなかった。王 が 命 じて「彼 に 答 えてはならない」と 言 っておいたからである。
37 こうしてヒルキヤの 子 である 宮内卿 エリアキム、書記官 セブナ、およびアサフの 子 である 史官 ヨアは 衣 を 裂 き、ヒゼキヤのもとに 来 て、ラブシャケの 言葉 を 彼 に 告 げた。
Chapter 19
1 ヒゼキヤ 王 はこれを 聞 いて、衣 を 裂 き、荒布 を 身 にまとって 主 に 宮 に 入 り、
2 宮内卿 エリアキムと 書記官 セブナおよび 祭司 のうちの 年長者 たちに 荒布 をまとわせて、アモツの 子 預言者 イザヤのもとにつかわした。
3 彼 らはイザヤに 言 った、「ヒゼキヤはこう 申 されます、『きょうは 悩 みと、懲 しめと、はずかしめの 日 です。胎児 がまさに 生 れようとして、これを 産 み 出 す 力 がないのです。
4 あなたの 神、主 はラブシャケがその 主君 アッスリヤの 王 につかわされて、生 ける 神 をそしったもろもろの 言葉 を 聞 かれたかもしれません。そしてあなたの 神、主 はその 聞 いた 言葉 をとがめられるかもしれません。それゆえ、この 残 っている 者 のために 祈 をささげてください』」。
5 ヒゼキヤ 王 の 家来 たちがイザヤのもとに 来 たとき、
6 イザヤは 彼 らに 言 った、「あなたがたの 主君 にこう 言 いなさい、『主 はこう 仰 せられる、アッスリヤの 王 の 家来 たちが、わたしをそしった 言葉 を 聞 いて 恐 れるには 及 ばない。
7 見 よ、わたしは一つの 霊 を 彼 らのうちに 送 って、一つのうわさを 聞 かせ、彼 を 自分 の 国 へ 帰 らせて、自分 の 国 でつるぎに 倒 れさせるであろう』」。
8 ラブシャケは 引 き 返 して、アッスリヤの 王 がリブナを 攻 めているところへ 行 った。彼 が 王 のラキシを 去 ったことを 聞 いたからである。
9 この 時 アッスリヤの 王 はエチオピヤの 王 テルハカについて、「彼 はあなたと 戦 うために 出 てきた」と 人々 がいうのを 聞 いたので、再 び 使者 をヒゼキヤにつかわして 言 った、
10 「ユダの 王 ヒゼキヤにこう 言 いなさい、『あなたは、エルサレムはアッスリヤの 王 の 手 に 陥 ることはない、と 言 うあなたの 信頼 する 神 に 欺 かれてはならない。
11 あなたはアッスリヤの 王 たちがもろもろの 国々 にした 事、彼 らを 全 く 滅 ぼした 事 を 聞 いている。どうしてあなたが 救 われることができようか。
12 わたしの 父 たちはゴザン、ハラン、レゼフ、およびテラサルにいたエデンの 人々 を 滅 ぼしたが、その 国々 の 神々 は 彼 らを 救 ったか。
13 ハマテの 王、アルパデの 王、セパルワイムの 町 の 王、ヘナの 王 およびイワの 王 はどこにいるのか』」。
14 ヒゼキヤは 使者 の 手 から 手紙 を 受 け 取 ってそれを 読 み、主 の 宮 にのぼっていって、主 の 前 にそれをひろげ、
15 そしてヒゼキヤは 主 の 前 に 祈 って 言 った、「ケルビムの 上 に 座 しておられるイスラエルの 神、主 よ、地 のすべての 国 のうちで、ただあなただけが 神 でいらせられます。あなたは 天 と 地 を 造 られました。
16 主 よ、耳 を 傾 けて 聞 いてください。主 よ、目 を 開 いてごらんください。セナケリブが 生 ける 神 をそしるために 書 き 送 った 言葉 をお 聞 きください。
17 主 よ、まことにアッスリヤの 王 たちはもろもろの 民 とその 国々 を 滅 ぼし、
18 またその 神々 を 火 に 投 げ 入 れました。それらは 神 ではなく、人 の 手 の 作 ったもので、木 や 石 だから 滅 ぼされたのです。
19 われわれの 神、主 よ、どうぞ、今 われわれを 彼 の 手 から 救 い 出 してください。そうすれば 地 の 国々 は 皆、主 であるあなただけが 神 でいらせられることを 知 るようになるでしょう」。
20 その 時 アモツの 子 イザヤは 人 をつかわしてヒゼキヤに 言 った、「イスラエルの 神、主 はこう 仰 せられる、『アッスリヤの 王 セナケリブについてあなたがわたしに 祈 ったことは 聞 いた』。
21 主 が 彼 について 語 られた 言葉 はこうである、『処女 であるシオンの 娘 はあなたを 侮 り、あなたをあざける。エルサレムの 娘 はあなたのうしろで 頭 を 振 る。
22 あなたはだれをそしり、だれをののしったのか。あなたはだれにむかって 声 をあげ、目 を 高 くあげたのか。イスラエルの 聖者 にむかってしたのだ。
23 あなたは 使者 をもって 主 をそしって 言 った、「わたしは 多 くの 戦車 をひきいて 山々 の 頂 にのぼり、レバノンの 奥 に 行 き、たけの 高 い 香柏 と 最 も 良 いいとすぎを 切 り 倒 し、またその 果 の 野営 地 に 行 き、その 密林 にはいった。
24 わたしは 井戸 を 掘 って 外国 の 水 を 飲 んだ。わたしは 足 の 裏 で、エジプトのすべての 川 を 踏 みからした」。
25 あなたは 聞 かなかったか、昔 わたしがこれを 定 めたことを。堅固 な 町々 をあなたが 荒塚 とすることも、いにしえの 日 からわたしが 計画 して 今 これをおこなうのだ。
26 そのうちに 住 む 民 は 力 弱 くおののき、恥 をいだいて、野 の 草 のように、青菜 のようになり、育 たないで 枯 れる 屋根 の 草 のようになった。
27 わたしはあなたのすわること、出入 りすること、わたしにむかって 怒 り 叫 んだことをも 知 っている。
28 あなたがわたしにむかって 怒 り 叫 んだことと、あなたの 高慢 がわたしの 耳 にはいったため、わたしはあなたの 鼻 に 輪 をつけ、あなたの 口 にくつわをはめて、あなたをもときた 道 へ 引 きもどすであろう』。
29 『あなたに 与 えるしるしはこれである。すなわち、ことしは 落 ち 穂 からはえたものを 食 べ、二 年 目 にはまたその 落 ち 穂 からはえたものを 食 べ、三 年 目 には 種 をまき、刈 り 入 れ、ぶどう 畑 を 作 ってその 実 を 食 べるであろう。
30 ユダの 家 ののがれて 残 る 者 は 再 び 下 に 根 を 張 り、上 に 実 を 結 ぶであろう。
31 すなわち 残 る 者 がエルサレムから 出 てき、のがれた 者 がシオンの 山 から 出 て 来 るであろう。主 の 熱心 がこれをされるであろう』。
32 それゆえ、主 はアッスリヤの 王 について、こう 仰 せられる、『彼 はこの 町 にこない、またここに 矢 を 放 たない、盾 をもってその 前 に 来 ることなく、また 塁 を 築 いてこれを 攻 めることはない。
33 彼 は 来 た 道 を 帰 って、この 町 に、はいることはない。主 がこれを 言 う。
34 わたしは 自分 のため、またわたしのしもべダビデのためにこの 町 を 守 って、これを 救 うであろう』」。
35 その 夜、主 の 使 が 出 て、アッスリヤの 陣営 で十八万五千 人 を 撃 ち 殺 した。人々 が 朝 早 く 起 きて 見 ると、彼 らは 皆、死体 となっていた。
36 アッスリヤの 王 セナケリブは 立 ち 去 り、帰 って 行 ってニネベにいたが、
37 その 神 ニスロクの 神殿 で 礼拝 していた 時、その 子 アデランメレクとシャレゼルが、つるぎをもって 彼 を 殺 し、ともにアララテの 地 へ 逃 げて 行 った。そこでその 子 エサルハドンが 代 って 王 となった。
Chapter 20
1 そのころ、ヒゼキヤは 病気 になって 死 にかかっていた。アモツの 子 預言者 イザヤは 彼 のところにきて 言 った、「主 はこう 仰 せられます、『家 の 人 に 遺言 をなさい。あなたは 死 にます。生 きながらえることはできません』」。
2 そこでヒゼキヤは 顔 を 壁 に 向 けて 主 に 祈 って 言 った、
3 「ああ 主 よ、わたしが 真実 を 真心 をもってあなたの 前 に 歩 み、あなたの 目 にかなうことをおこなったのをどうぞ 思 い 起 してください」。そしてヒゼキヤは 激 しく 泣 いた。
4 イザヤがまだ 中庭 を 出 ないうちに 主 の 言葉 が 彼 に 臨 んだ、
5 「引 き 返 して、わたしの 民 の 君 ヒゼキヤに 言 いなさい、『あなたの 父 ダビデの 神、主 はこう 仰 せられる、わたしはあなたの 祈 を 聞 き、あなたの 涙 を 見 た。見 よ、わたしはあなたをいやす。三 日 目 にはあなたは 主 の 宮 に 上 るであろう。
6 かつ、わたしはあなたのよわいを十五 年 増 す。わたしはあなたと、この 町 とをアッスリヤの 王 の 手 から 救 い、わたしの 名 のため、またわたしのしもべダビデのためにこの 町 を 守 るであろう』」。
7 そしてイザヤは 言 った、「干 しいちじくのひとかたまりを 持 ってきて、それを 腫物 につけさせなさい。そうすれば 直 るでしょう」。
8 ヒゼキヤはイザヤに 言 った、「主 がわたしをいやされる 事 と、三 日 目 にわたしが 主 の 家 に 上 ることについて、どんなしるしがありましょうか」。
9 イザヤは 言 った、「主 が 約束 されたことを 行 われることについては、主 からこのしるしを 得 られるでしょう。すなわち 日影 が十 度 進 むか、あるいは十 度 退 くかです」。
10 ヒゼキヤは 答 えた、「日影 が十 度 進 むことはたやすい 事 です。むしろ 日影 を十 度 退 かせてください」。
11 そこで 預言者 イザヤが 主 に 呼 ばわると、アハズの 日 時 計の 上 に 進 んだ 日影 を、十 度 退 かせられた。
12 そのころ、バラダンの 子 であるバビロンの 王 メロダクバラダンは、手紙 と 贈 り 物 を 持 たせて 使節 をヒゼキヤにつかわした。これはヒゼキヤが 病 んでいることを 聞 いたからである。
13 ヒゼキヤは 彼 らを 喜 び 迎 えて、宝物 の 蔵、金銀、香料、貴重 な 油 および 武器 倉、ならびにその 倉庫 にあるすべての 物 を 彼 らに 見 せた。家 にある 物 も、国 にある 物 も、ヒゼキヤが 彼 らに 見 せない 物 は一つもなかった。
14 その 時、預言者 イザヤはヒゼキヤ 王 のもとにきて 言 った、「あの 人々 は 何 を 言 いましたか。どこからきたのですか」。ヒゼキヤは 言 った、「彼 らは 遠 い 国 から、バビロンからきたのです」。
15 イザヤは 言 った、「彼 らはあなたの 家 で 何 を 見 ましたか」。ヒゼキヤは 答 えて 言 った、「わたしの 家 にある 物 を 皆 見 ました。わたしの 倉庫 のうちには、わたしが 彼 らに 見 せない 物 は一つもありません」。
16 そこでイザヤはヒゼキヤに 言 った、「主 の 言葉 を 聞 きなさい、
17 『主 は 言 われる、見 よ、すべてあなたの 家 にある 物、および、あなたの 先祖 たちが 今日 までに 積 みたくわえた 物 の、バビロンに 運 び 去 られる 日 が 来 る。何 も 残 るものはないであろう。
18 また、あなたの 身 から 出 るあなたの 子 たちも 連 れ 去 られ、バビロンの 王 の 宮殿 で 宦官 となるであろう』」。
19 ヒゼキヤはイザヤに 言 った、「あなたが 言 われた 主 の 言葉 は 結構 です」。彼 は「せめて 自分 が 世 にあるあいだ、平和 と 安全 があれば 良 いことではなかろうか」と 思 ったからである。
20 ヒゼキヤのその 他 の 事績 とその 武勇 および、彼 が 貯水池 と 水道 を 作 って、町 に 水 を 引 いた 事 は、ユダの 王 の 歴代志 の 書 にしるされているではないか。
21 ヒゼキヤはその 先祖 たちと 共 に 眠 って、その 子 マナセが 代 って 王 となった。
Chapter 21
1 マナセは十二 歳 で 王 となり、五十五 年 の 間、エルサレムで 世 を 治 めた。母 の 名 はヘフジバといった。
2 マナセは 主 がイスラエルの 人々 の 前 から 追 い 払 われた 国々 の 民 の 憎 むべきおこないにならって、主 の 目 の 前 に 悪 をおこなった。
3 彼 は 父 ヒゼキヤがこわした 高 き 所 を 建 て 直 し、またイスラエルの 王 アハブがしたようにバアルのために 祭壇 を 築 き、アシラ 像 を 造 り、かつ 天 の 万象 を 拝 んで、これに 仕 えた。
4 また 主 の 宮 のうちに 数個 の 祭壇 を 築 いた。これは 主 が「わたしの 名 をエルサレムに 置 こう」と 言 われたその 宮 である。
5 彼 はまた 主 の 宮 の二つの 庭 に 天 の 万象 のために 祭壇 を 築 いた。
6 またその 子 を 火 に 焼 いてささげ 物 とし、占 いをし、魔術 を 行 い、口寄 せと 魔法使 を 用 い、主 の 目 の 前 に 多 くの 悪 を 行 って、主 の 怒 りを 引 き 起 した。
7 彼 はまたアシラの 彫像 を 作 って 主 の 宮 に 置 いた。主 はこの 宮 についてダビデとその 子 ソロモンに 言 われたことがある、「わたしはこの 宮 と、わたしがイスラエルのすべての 部族 のうちから 選 んだエルサレムとに、わたしの 名 を 永遠 に 置 く。
8 もし、彼 らがわたしが 命 じたすべての 事、およびわたしのしもべモーセが 命 じたすべての 律法 を 守 り 行 うならば、イスラエルの 足 を、わたしが 彼 らの 先祖 たちに 与 えた 地 から、重 ねて 迷 い 出 させないであろう」。
9 しかし 彼 らは 聞 きいれなかった。マナセが 人々 をいざなって 悪 を 行 ったことは、主 がイスラエルの 人々 の 前 に 滅 ぼされた 国々 の 民 よりもはなはだしかった。
10 そこで 主 はそのしもべである 預言者 たちによって 言 われた、
11 「ユダの 王 マナセがこれらの 憎 むべき 事 を 行 い、彼 の 先 にあったアモリびとの 行 ったすべての 事 よりも 悪 い 事 を 行 い、またその 偶像 をもってユダに 罪 を 犯 させたので、
12 イスラエルの 神、主 はこう 仰 せられる、見 よ、わたしはエルサレムとユダに 災 をくだそうとしている。これを 聞 く 者 は、その 耳 が二つながら 鳴 るであろう。
13 わたしはサマリヤをはかった 測 りなわと、アハブの 家 に 用 いた 下 げ 振 りをエルサレムにほどこし、人 が 皿 をぬぐい、これをぬぐって 伏 せるように、エルサレムをぬぐい 去 る。
14 わたしは、わたしの 嗣 業 の 民 の 残 りを 捨 て、彼 らを 敵 の 手 に 渡 す。彼 らはもろもろの 敵 のえじきとなり、略奪 にあうであろう。
15 これは 彼 らの 先祖 たちがエジプトを 出 た 日 から 今日 に 至 るまで、彼 らがわたしの 目 の 前 に 悪 を 行 って、わたしを 怒 らせたためである」。
16 マナセはまた 主 の 目 の 前 に 悪 を 行 って、ユダに 罪 を 犯 させたその 罪 のほかに、罪 なき 者 の 血 を 多 く 流 して、エルサレムのこの 果 から、かの 果 にまで 満 たした。
17 マナセのその 他 の 事績 と、彼 がおこなったすべての 事 およびその 犯 した 罪 は、ユダの 王 の 歴代志 の 書 にしるされているではないか。
18 マナセは 先祖 たちと 共 に 眠 って、その 家 の 園 すなわちウザの 園 に 葬 られ、その 子 アモンが 代 って 王 となった。
19 アモンは 王 となった 時 二十二 歳 であって、エルサレムで二 年 の 間、世 を 治 めた。母 はヨテバのハルツの 娘 で、名 をメシュレメテといった。
20 アモンはその 父 マナセのおこなったように、主 の 目 の 前 に 悪 を 行 った。
21 すなわち 彼 はすべてその 父 の 歩 んだ 道 に 歩 み、父 の 仕 えた 偶像 に 仕 えて、これを 拝 み、
22 先祖 たちの 神、主 を 捨 てて、主 の 道 に 歩 まなかった。
23 アモンの 家来 たちはついに 彼 に 敵 して 徒党 を 結 び、王 をその 家 で 殺 したが、
24 国 の 民 は、アモン 王 に 敵 して 徒党 を 結 んだ 者 をことごとく 撃 ち 殺 した。そして 国 の 民 はアモンの 子 ヨシヤを 王 としてアモンに 代 らせた。
25 アモンのその 他 の 事績 は、ユダの 王 の 歴代志 の 書 にしるされているではないか。
26 アモンはウザの 園 にある 墓 に 葬 られ、その 子 ヨシヤが 代 って 王 となった。
Chapter 22
1 ヨシヤは八 歳 で 王 となり、エルサレムで三十一 年 の 間、世 を 治 めた。母 はボヅカテのアダヤの 娘 で、名 をエデダといった。
2 ヨシヤは 主 の 目 にかなう 事 を 行 い、先祖 ダビデの 道 に 歩 んで 右 にも 左 にも 曲 らなかった。
3 ヨシヤ 王 の 第 十八 年 に 王 はメシュラムの 子 アザリヤの 子 である 書記官 シャパンを 主 の 宮 につかわして 言 った、
4 「大 祭司 ヒルキヤのもとへのぼって 行 って、主 に 宮 にはいってきた 銀、すなわち 門 を 守 る 者 が 民 から 集 めたものの 総額 を 彼 に 数 えさせ、
5 それを 工事 をつかさどる 主 の 宮 の 監督 者 の 手 に 渡 させ、彼 らから 主 の 宮 で 工事 をする 者 にそれを 渡 して、宮 の 破 れを 繕 わせなさい。
6 すなわち 木工 と 建築 師 と 石工 にそれを 渡 し、また 宮 を 繕 う 材木 と 切 り 石 を 買 わせなさい。
7 ただし 彼 らは 正直 に 事 を 行 うから、彼 らに 渡 した 銀 については 彼 らと 計算 するに 及 ばない」。
8 その 時 大 祭司 ヒルキヤは 書記官 シャパンに 言 った、「わたしは 主 の 宮 で 律法 の 書 を 見 つけました」。そしてヒルキヤがその 書物 をシャパンに 渡 したので、彼 はそれを 読 んだ。
9 書記官 シャパンは 王 のもとへ 行 き、王 に 報告 して 言 った、「しもべどもは 宮 にあった 銀 を 皆 出 して、それを 工事 をつかさどる 主 の 宮 の 監督 者 の 手 に 渡 しました」。
10 書記官 シャパンはまた 王 に 告 げて「祭司 ヒルキヤはわたしに一つの 書物 を 渡 しました」と 言 い、それを 王 の 前 で 読 んだ。
11 王 はその 律法 の 書 の 言葉 を 聞 くと、その 衣 を 裂 いた。
12 そして 王 は 祭司 ヒルキヤと、シャパンの 子 アヒカムと、ミカヤの 子 アクボルと、書記官 シャパンと、王 の 大臣 アサヤとに 命 じて 言 った、
13 「あなたがたは 行 って、この 見 つかった 書物 の 言葉 について、わたしのため、民 のため、またユダ 全国 のために 主 に 尋 ねなさい。われわれの 先祖 たちがこの 書物 の 言葉 に 聞 き 従 わず、すべてわれわれについてしるされている 事 を 行 わなかったために、主 はわれわれにむかって、大 いなる 怒 りを 発 しておられるからです」。
14 そこで 祭司 ヒルキヤ、アヒカム、アクボル、シャパンおよびアサヤはシャルムの 妻 である 女 預言者 ホルダのもとへ 行 った。シャルムはハルハスの 子 であるテクワの 子 で、衣装 べやを 守 る 者 であった。その 時 ホルダはエルサレムの 下町 に 住 んでいた。彼 らがホルダに 告 げたので、
15 ホルダは 彼 らに 言 った、「イスラエルの 神、主 はこう 仰 せられます、『あなたがたをわたしにつかわした 人 に 言 いなさい。
16 主 はこう 言 われます、見 よ、わたしはユダの 王 が 読 んだあの 書物 のすべての 言葉 にしたがって、災 をこの 所 と、ここに 住 んでいる 民 に 下 そうとしている。
17 彼 らがわたしを 捨 てて 他 の 神々 に 香 をたき、自分 たちの 手 で 作 ったもろもろの 物 をもって、わたしを 怒 らせたからである。それゆえ、わたしはこの 所 にむかって 怒 りの 火 を 発 する。これは 消 えることがないであろう』。
18 ただし 主 に 尋 ねるために、あなたがたをつかわしたユダの 王 にはこう 言 いなさい、『あなたが 聞 いた 言葉 についてイスラエルの 神、主 はこう 仰 せられます、
19 あなたは、わたしがこの 所 と、ここに 住 んでいる 民 にむかって、これは 荒 れ 地 となり、のろいとなるであろうと 言 うのを 聞 いた 時、心 に 悔 い、主 の 前 にへりくだり、衣 を 裂 いてわたしの 前 に 泣 いたゆえ、わたしもまたあなたの 言 うことを 聞 いたのであると 主 は 言 われる。
20 それゆえ、見 よ、わたしはあなたを 先祖 たちのもとに 集 める。あなたは 安 らかに 墓 に 集 められ、わたしがこの 所 に 下 すもろもろの 災 を 目 に 見 ることはないであろう』」。彼 らはこの 言葉 を 王 に 持 ち 帰 った。
Chapter 23
1 そこで 王 は 人 をつかわしてユダとエルサレムの 長老 たちをことごとく 集 めた。
2 そして 王 はユダのもろもろの 人々 と、エルサレムのすべての 住民 および 祭司、預言者 ならびに 大小 のすべての 民 を 従 えて 主 の 宮 にのぼり、主 の 宮 で 見 つかった 契約 の 書 の 言葉 をことごとく 彼 らに 読 み 聞 かせた。
3 次 いで 王 は 柱 のかたわらに 立 って、主 の 前 に 契約 を 立 て、主 に 従 って 歩 み、心 をつくし 精神 をつくして、主 の 戒 めと、あかしと、定 めとを 守 り、この 書物 にしるされているこの 契約 の 言葉 を 行 うことを 誓 った。民 は 皆 その 契約 に 加 わった。
4 こうして 王 は 大 祭司 ヒルキヤと、それに 次 ぐ 祭司 たちおよび 門 を 守 る 者 どもに 命 じて、主 の 神殿 からバアルとアシラと 天 の 万象 とのために 作 ったもろもろの 器 を 取 り 出 させ、エルサレムの 外 のキデロンの 野 でそれを 焼 き、その 灰 をベテルに 持 って 行 かせた。
5 また、ユダの 町々 とエルサレムの 周囲 にある 高 き 所 で 香 をたくためにユダの 王 たちが 任命 した 祭司 たちを 廃 し、またバアルと 日 と 月 と 星宿 と 天 の 万象 とに 香 をたく 者 どもをも 廃 した。
6 彼 はまた 主 の 宮 からアシラ 像 を 取 り 出 し、エルサレムの 外 のキデロン 川 に 持 って 行 って、キデロン 川 でそれを 焼 き、それを 打 ち 砕 いて 粉 とし、その 粉 を 民 の 墓 に 投 げすてた。
7 また 主 の 宮 にあった 神殿 男娼 の 家 をこわした。そこは 女 たちがアシラ 像 のために 掛 け 幕 を 織 る 所 であった。
8 彼 はまたユダの 町々 から 祭司 をことごとく 召 しよせ、また 祭司 が 香 をたいたゲバからベエルシバまでの 高 き 所 を 汚 し、また 門 にある 高 き 所 をこわした。これらの 高 き 所 は 町 のつかさヨシュアの 門 の 入口 にあり、町 の 門 にはいる 人 の 左 にあった。
9 高 き 所 の 祭司 たちはエルサレムで 主 の 祭壇 にのぼることをしなかったが、その 兄弟 たちのうちにあって 種 入 れぬパンを 食 べた。
10 王 はまた、だれもそのむすこ 娘 を 火 に 焼 いて、モレクにささげ 物 とすることのないように、ベンヒンノムの 谷 にあるトペテを 汚 した。
11 またユダの 王 たちが 太陽 にささげて 主 の 宮 の 門 に 置 いた 馬 を、境内 にある 侍従 ナタンメレクのへやのかたわらに 移 し、太陽 の 車 を 火 で 焼 いた。
12 また 王 はユダの 王 たちがアハズの 高殿 の 屋上 に 造 った 祭壇 と、マナセが 主 の 宮 の二つの 庭 に 造 った 祭壇 とをこわして、それを 打 ち 砕 き、砕 けたものをキデロン 川 に 投 げすてた。
13 また 王 はイスラエルの 王 ソロモンが 昔 シドンびとの 憎 むべき 者 アシタロテと、モアブびとの 憎 むべき 者 ケモシと、アンモンの 人々 の 憎 むべき 者 ミルコムのためにエルサレムの 東、滅亡 の 山 の 南 に 築 いた 高 き 所 を 汚 した。
14 またもろもろの 石柱 を 打 ち 砕 き、アシラ 像 を 切 り 倒 し、人 の 骨 をもってその 所 を 満 たした。
15 また、ベテルにある 祭壇 と、イスラエルに 罪 を 犯 させたネバテの 子 ヤラベアムが 造 った 高 き 所、すなわちその 祭壇 と 高 き 所 とを 彼 はこわし、その 石 を 打 ち 砕 いて 粉 とし、かつアシラ 像 を 焼 いた。
16 そしてヨシヤは 身 をめぐらして 山 に 墓 のあるのを 見、人 をつかわしてその 墓 から 骨 を 取 らせ、それをその 祭壇 の 上 で 焼 いて、それを 汚 した。昔、神 の 人 が 主 の 言葉 としてこの 事 を 呼 ばわり 告 げたが、そのとおりになった。
17 その 時 ヨシヤは「あそこに 見 える 石碑 は 何 か」と 尋 ねた。町 の 人々 が 彼 に「あれはあなたがベテルの 祭壇 に 対 して 行 われたこれらの 事 を、ユダからきて 預言 した 神 の 人 の 墓 です」と 言 ったので、
18 彼 は 言 った、「そのままにして 置 きなさい。だれもその 骨 を 移 してはならない」。それでその 骨 と、サマリヤからきた 預言者 の 骨 には 手 をつけなかった。
19 またイスラエルの 王 たちがサマリヤの 町々 に 造 って、主 を 怒 らせた 高 き 所 の 家 も 皆 ヨシヤは 取 り 除 いて、彼 がすべてベテルに 行 ったようにこれに 行 った。
20 彼 はまた、そこにあった 高 き 所 の 祭司 たちを 皆 祭壇 の 上 で 殺 し、人 の 骨 を 祭壇 の 上 で 焼 いた。こうして 彼 はエルサレムに 帰 った。
21 そして 王 はすべての 民 に 命 じて、「あなたがたはこの 契約 の 書 にしるされているように、あなたがたの 神、主 に 過越 の 祭 を 執 り 行 いなさい」と 言 った。
22 さばきづかさがイスラエルをさばいた 日 からこのかた、またイスラエルの 王 たちとユダの 王 たちの 世 にも、このような 過越 の 祭 を 執 り 行 ったことはなかったが、
23 ヨシヤ 王 の 第 十八 年 に、エルサレムでこの 過越 の 祭 を 主 に 執 り 行 ったのである。
24 ヨシヤはまた 祭司 ヒルキヤが 主 の 宮 で 見 つけた 書物 にしるされている 律法 の 言葉 を 確実 に 行 うために、口寄 せと 占 い 師 と、テラピムと 偶像 およびユダの 地 とエルサレムに 見 られるもろもろの 憎 むべき 者 を 取 り 除 いた。
25 ヨシヤのように 心 をつくし、精神 をつくし、力 をつくしてモーセのすべての 律法 にしたがい、主 に 寄 り 頼 んだ 王 はヨシヤの 先 にはなく、またその 後 にも 彼 のような 者 は 起 らなかった。
26 けれども 主 はなおユダにむかって 発 せられた 激 しい 大 いなる 怒 りをやめられなかった。これはマナセがもろもろの 腹 だたしい 行 いをもって 主 を 怒 らせたためである。
27 それゆえ 主 は 言 われた、「わたしはイスラエルを 移 したように、ユダをもわたしの 目 の 前 から 移 し、わたしが 選 んだこのエルサレムの 町 と、わたしの 名 をそこに 置 こうと 言 ったこの 宮 とを 捨 てるであろう」。
28 ヨシヤのその 他 の 事績 と、彼 が 行 ったすべての 事 は、ユダの 王 の 歴代志 の 書 にしるされているではないか。
29 ヨシヤの 世 にエジプトの 王 パロ・ネコが、アッスリヤの 王 のところへ 行 こうと、ユフラテ 川 をさして 上 ってきたので、ヨシヤ 王 は 彼 を 迎 え 撃 とうと 出 て 行 ったが、パロ・ネコは 彼 を 見 るや、メギドにおいて 彼 を 殺 した。
30 その 家来 たちは 彼 の 死体 を 車 に 載 せ、メギドからエルサレムに 運 んで 彼 の 墓 に 葬 った。国 の 民 はヨシヤの 子 エホアハズを 立 て、彼 に 油 を 注 ぎ、王 として 父 に 代 らせた。
31 エホアハズは 王 となった 時 二十三 歳 で、エルサレムで三か 月 の 間、世 を 治 めた。母 はリブナのエレミヤの 娘 で、名 をハムタルといった。
32 エホアハズは 先祖 たちがすべて 行 ったように 主 の 目 の 前 に 悪 を 行 ったが、
33 パロ・ネコは 彼 をハマテの 地 のリブラにつないで 置 いて、エルサレムで 世 を 治 めることができないようにした。また 銀 百タラントと 金 一タラントのみつぎを 国 に 課 した。
34 そしてパロ・ネコはヨシヤの 子 エリアキムを 父 ヨシヤに 代 って 王 とならせ、名 をエホヤキムと 改 め、エホアハズをエジプトへ 引 いて 行 った。エホアハズはエジプトへ 行 ってそこで 死 んだ。
35 エホヤキムは 金銀 をパロに 送 った。しかし 彼 はパロの 命 に 従 って 金 を 送 るために 国 に 税 を 課 し、国 の 民 おのおのからその 課税 にしたがって 金銀 をきびしく 取 り 立 てて、それをパロ・ネコに 送 った。
36 エホヤキムは二十五 歳 で 王 となり、エルサレムで十一 年 の 間、世 を 治 めた。母 はルマのペダヤの 娘 で、名 をゼビダといった。
37 エホヤキムは 先祖 たちがすべて 行 ったように 主 の 目 の 前 に 悪 を 行 った。
Chapter 24
1 エホヤキムの 世 にバビロンの 王 ネブカデネザルが 上 ってきたので、エホヤキムは 彼 に 隷属 して三 年 を 経 たが、ついに 翻 って 彼 にそむいた。
2 主 はカルデヤびとの 略奪 隊、スリヤびとの 略奪 隊、モアブびとの 略奪 隊、アンモンびとの 略奪 隊 をつかわしてエホヤキムを 攻 められた。すなわちユダを 攻 め、これを 滅 ぼすために 彼 らをつかわされた。主 がそのしもべである 預言者 たちによって 語 られた 言葉 のとおりである。
3 これは 全 く 主 の 命 によってユダに 臨 んだもので、ユダを 主 の 目 の 前 から 払 い 除 くためであった。すなわちマナセがすべておこなったその 罪 のため、
4 また 彼 が 罪 なき 人 の 血 を 流 し、罪 なき 人 の 血 をエルサレムに 満 たしたためであって、主 はその 罪 をゆるそうとはされなかった。
5 エホヤキムのその 他 の 事績 と、彼 がおこなったすべての 事 は、ユダの 王 の 歴代志 の 書 にしるされているではないか。
6 エホヤキムは 先祖 たちとともに 眠 り、その 子 エホヤキンが 代 って 王 となった。
7 エジプトの 王 は 再 びその 国 から 出 てこなかった。バビロンの 王 がエジプトの 川 からユフラテ 川 まで、すべてエジプトの 王 に 属 するものを 取 ったからである。
8 エホヤキンは 王 となった 時 十八 歳 で、エルサレムで三か 月 の 間、世 を 治 めた。母 はエルサレムのエルナタンの 娘 で、名 をネホシタといった。
9 エホヤキンはすべてその 父 がおこなったように 主 の 目 の 前 に 悪 を 行 った。
10 そのころ、バビロンの 王 ネブカデネザルの 家来 たちはエルサレムに 攻 め 上 って、町 を 囲 んだ。
11 その 家来 たちが 町 を 囲 んでいたとき、バビロンの 王 ネブカデネザルもまた 町 に 攻 めてきた。
12 ユダの 王 エホヤキンはその 母、その 家来、そのつかさたち、および 侍従 たちと 共 に 出 て、バビロンの 王 に 降服 したので、バビロンの 王 は 彼 を 捕虜 とした。これはネブカデネザルの 治世 の 第 八 年 であった。
13 彼 はまた 主 の 宮 のもろもろの 宝物 および 王 の 家 の 宝物 をことごとく 持 ち 出 し、イスラエルの 王 ソロモンが 造 って 主 の 神殿 に 置 いたもろもろの 金 の 器 を 切 りこわした。主 が 言 われたとおりである。
14 彼 はまたエルサレムのすべての 市民、およびすべてのつかさとすべての 勇士、ならびにすべての 木工 と 鍛冶 一万 人 を 捕 えて 行 った。残 った 者 は 国 の 民 の 貧 しい 者 のみであった。
15 さらに 彼 はエホヤキンをバビロンに 捕 えて 行 き、また 王 の 母、王 の 妻 たち、および 侍従 と 国 のうちのおもな 人々 をも、エルサレムからバビロンへ 捕 えて 行 った。
16 またバビロンの 王 はすべて 勇敢 な 者 七千 人、木工 と 鍛冶 一千 人 ならびに 強 くて 良 く 戦 う 者 をみな 捕 えてバビロンへ 連 れて 行 った。
17 そしてバビロンの 王 はエホヤキンの 父 の 兄弟 マッタニヤを 王 としてエホヤキンに 代 え、名 をゼデキヤと 改 めた。
18 ゼデキヤは二十一 歳 で 王 となり、エルサレムで十一 年 の 間、世 を 治 めた。母 はリブナのエレミヤの 娘 で、名 をハムタルといった。
19 ゼデキヤはすべてエホヤキムがおこなったように 主 の 目 の 前 に 悪 を 行 った。
20 エルサレムとユダにこのような 事 の 起 ったのは 主 の 怒 りによるので、主 はついに 彼 らをみ 前 から 払 いすてられた。さてゼデキヤはバビロンの 王 にそむいた。
Chapter 25
1 そこでゼデキヤの 治世 の 第 九 年 の十 月 十 日 に、バビロンの 王 ネブカデネザルはもろもろの 軍勢 を 率 い、エルサレムにきて、これにむかって 陣 を 張 り、周囲 にとりでを 築 いてこれを 攻 めた。
2 こうして 町 は 囲 まれて、ゼデキヤ 王 の 第 十一 年 にまで 及 んだが、
3 その四 月 九 日 になって、町 のうちにききんが 激 しくなり、その 地 の 民 に 食物 がなくなった。
4 町 の 一角 がついに 破 れたので、王 はすべての 兵士 とともに、王 の 園 のかたわらにある二つの 城壁 のあいだの 門 の 道 から 夜 のうちに 逃 げ 出 して、カルデヤびとが 町 を 囲 んでいる 間 に、アラバの 方 へ 落 ち 延 びた。
5 しかしカルデヤびとの 軍勢 は 王 を 追 い、エリコの 平地 で 彼 に 追 いついた。彼 の 軍勢 はみな 彼 を 離 れて 散 り 去 ったので、
6 カルデヤびとは 王 を 捕 え、彼 をリブラにいるバビロンの 王 のもとへ 引 いていって 彼 の 罪 を 定 め、
7 ゼデキヤの 子 たちをゼデキヤの 目 の 前 で 殺 し、ゼデキヤの 目 をえぐり、足 かせをかけてバビロンへ 連 れて 行 った。
8 バビロンの 王 ネブカデネザルの 第 十九 年 の五 月 七日 に、バビロンの 王 の 臣、侍衛 の 長 ネブザラダンがエルサレムにきて、
9 主 の 宮 と 王 の 家 とエルサレムのすべての 家 を 焼 いた。すなわち 火 をもってすべての 大 きな 家 を 焼 いた。
10 また 侍衛 の 長 と 共 にいたカルデヤびとのすべての 軍勢 はエルサレムの 周囲 の 城壁 を 破壊 した。
11 そして 侍衛 の 長 ネブザラダンは、町 に 残 された 民 およびバビロン 王 に 降服 した 者 と 残 りの 群衆 を 捕 え 移 した。
12 ただし 侍衛 の 長 はその 地 の 貧 しい 者 を 残 して、ぶどうを 作 る 者 とし、農夫 とした。
13 カルデヤびとはまた 主 の 宮 の 青銅 の 柱 と、主 の 宮 の 洗盤 の 台 と、青銅 の 海 を 砕 いて、その 青銅 をバビロンに 運 び、
14 またつぼと、十能 と、心切 りばさみと、香 を 盛 る 皿 およびすべて 神殿 の 務 に 用 いる 青銅 の 器、
15 また 心取 り 皿 と 鉢 を 取 り 去 った。侍衛 の 長 はまた 金 で 作 った 物 と 銀 で 作 った 物 を 取 り 去 った。
16 ソロモンが 主 の 宮 のために 造 った二つの 柱 と、一つの 海 と 洗盤 の 台 など、これらのもろもろの 器 の 青銅 の 重 さは 量 ることができなかった。
17 一つの 柱 の 高 さは十八キュビトで、その 上 に 青銅 の 柱頭 があり、柱頭 の 高 さは三キュビトで、柱頭 の 周囲 に 網 細工 とざくろがあって、みな 青銅 であった。他 の 柱 もその 網 細工 もこれと 同 じであった。
18 侍衛 の 長 は 祭司 長 セラヤと 次席 の 祭司 ゼパニヤと三 人 の 門 を 守 る 者 を 捕 え、
19 また 兵士 をつかさどるひとりの 役人 と、王 の 前 にはべる 者 のうち、町 で 見 つかった 者 五 人 と、その 地 の 民 を 募 った 軍勢 の 長 の 書記官 と、町 で 見 つかったその 地 の 民 六十 人 を 町 から 捕 え 去 った。
20 侍衛 の 長 ネブザラダンは 彼 らを 捕 えて、リブラにいるバビロンの 王 のもとへ 連 れて 行 ったので、
21 バビロンの 王 はハマテの 地 のリブラで 彼 らを 撃 ち 殺 した。このようにしてユダはその 地 から 捕 え 移 された。
22 さてバビロンの 王 ネブカデネザルはユダの 地 に 残 してとどまらせた 民 の 上 に、シャパンの 子 アヒカムの 子 であるゲダリヤを 立 てて 総督 とした。
23 時 に 軍勢 の 長 たちおよびその 部下 の 人々 は、バビロンの 王 がゲダリヤを 総督 としたことを 聞 いて、ミヅパにいるゲダリヤのもとにきた。すなわちネタニヤの 子 イシマエル、カレヤの 子 ヨハナン、ネトパびとタンホメテの 子 セラヤ、マアカびとの 子 ヤザニヤおよびその 部下 の 人々 がゲダリヤのもとにきた。
24 ゲダリヤは 彼 らとその 部下 の 人々 に 誓 って 言 った、「あなたがたはカルデヤびとのしもべとなることを 恐 れてはならない。この 地 に 住 んで、バビロンの 王 に 仕 えなさい。そうすればあなたがたは 幸福 を 得 るでしょう」。
25 ところが七 月 になって、王 の 血統 のエリシャマの 子 であるネタニヤの 子 イシマエルは十 人 の 者 と 共 にきて、ゲダリヤを 撃 ち 殺 し、また 彼 と 共 にミヅパにいたユダヤ 人 と、カルデヤびとを 殺 した。
26 そのため、大小 の 民 および 軍勢 の 長 たちは、みな 立 ってエジプトへ 行 った。彼 らはカルデヤびとを 恐 れたからである。
27 ユダの 王 エホヤキンが 捕 え 移 されて 後 三十七 年 の十二 月 二十七 日、すなわちバビロンの 王 エビルメロダクの 治世 の 第 一 年 に、王 はユダの 王 エホヤキンを 獄屋 から 出 して
28 ねんごろに 彼 を 慰 め、その 位 を 彼 と 共 にバビロンにいる 王 たちの 位 よりも 高 くした。
29 こうしてエホヤキンはその 獄屋 の 衣 を 脱 ぎ、一生 の 間、常 に 王 の 前 で 食事 した。
30 彼 は 一生 の 間、たえず 日々 の 分 を 王 から 賜 わって、その 食物 とした。