Chapter 1
1 ダビデの 子、イスラエルの 王 ソロモンの 箴言。
2 これは 人 に 知恵 と 教訓 とを 知 らせ、悟 りの 言葉 をさとらせ、
3 賢 い 行 いと、正義 と 公正 と 公平 の 教訓 をうけさせ、
4 思慮 のない 者 に 悟 りを 与 え、若 い 者 に 知識 と 慎 みを 得 させるためである。
5 賢 い 者 はこれを 聞 いて 学 に 進 み、さとい 者 は 指導 を 得 る。
6 人 はこれによって 箴言 と、たとえと、賢 い 者 の 言葉 と、そのなぞとを 悟 る。
7 主 を 恐 れることは 知識 のはじめである、愚 かな 者 は 知恵 と 教訓 を 軽 んじる。
8 わが 子 よ、あなたは 父 の 教訓 を 聞 き、母 の 教 を 捨 ててはならない。
9 それらは、あなたの 頭 の 麗 しい 冠 となり、あなたの 首 の 飾 りとなるからである。
10 わが 子 よ、悪者 があなたを 誘 っても、それに 従 ってはならない。
11 彼 らがあなたに 向 かって、「一緒 に 来 なさい。われわれは 待 ち 伏 せして、人 の 血 を 流 し、罪 のない 者 を、ゆえなく 伏 してねらい、
12 陰府 のように、彼 らを 生 きたままで、のみ 尽 し、健 やかな 者 を、墓 に 下 る 者 のようにしよう。
13 われわれは、さまざまの 尊 い 貨 財 を 得、奪 い 取 った 物 で、われわれの 家 を 満 たそう。
14 あなたもわれわれの 仲間 に 加 わりなさい、われわれは 共 に一つの 金 袋 を 持 とう」と 言 っても、
15 わが 子 よ、彼 らの 仲間 になってはならない、あなたの 足 をとどめて、彼 らの 道 に 行 ってはならない。
16 彼 らの 足 は 悪 に 走 り、血 を 流 すことに 速 いからだ。
17 すべて 鳥 の 目 の 前 で 網 を 張 るのは、むだである。
18 彼 らは 自分 の 血 を 待 ち 伏 せし、自分 の 命 を 伏 してねらうのだ。
19 すべて 利 をむさぼる 者 の 道 はこのようなものである。これはその 持 ち 主 の 命 を 取 り 去 るのだ。
20 知恵 は、ちまたに 呼 ばわり、市場 にその 声 をあげ、
21 城壁 の 頂 で 叫 び、町 の 門 の 入口 で 語 る。
22 「思慮 のない 者 たちよ、あなたがたは、いつまで 思慮 のないことを 好 むのか。あざける 者 は、いつまで、あざけり 楽 しみ、愚 かな 者 は、いつまで、知識 を 憎 むのか。
23 わたしの 戒 めに 心 をとめよ、見 よ、わたしは 自分 の 思 いを、あなたがたに 告 げ、わたしの 言葉 を、あなたがたに 知 らせる。
24 わたしは 呼 んだが、あなたがたは 聞 くことを 拒 み、手 を 伸 べたが、顧 みる 者 はなく、
25 かえって、あなたがたはわたしのすべての 勧 めを 捨 て、わたしの 戒 めを 受 けなかったので、
26 わたしもまた、あなたがたが 災 にあう 時 に、笑 い、あなたがたが 恐慌 にあう 時、あざけるであろう。
27 これは 恐慌 が、あらしのようにあなたがたに 臨 み、災 が、つむじ 風 のように 臨 み、悩 みと 悲 しみとが、あなたがたに 臨 む 時 である。
28 その 時、彼 らはわたしを 呼 ぶであろう、しかし、わたしは 答 えない。ひたすら、わたしを 求 めるであろう、しかし、わたしに 会 えない。
29 彼 らは 知識 を 憎 み、主 を 恐 れることを 選 ばず、
30 わたしの 勧 めに 従 わず、すべての 戒 めを 軽 んじたゆえ、
31 自分 の 行 いの 実 を 食 らい、自分 の 計 りごとに 飽 きる。
32 思慮 のない 者 の 不 従順 はおのれを 殺 し、愚 かな 者 の 安楽 はおのれを 滅 ぼす。
33 しかし、わたしに 聞 き 従 う 者 は 安 らかに 住 まい、災 に 会 う 恐 れもなく、安全 である」。
Chapter 2
1 わが 子 よ、もしあなたがわたしの 言葉 を 受 け、わたしの 戒 めを、あなたの 心 におさめ、
2 あなたの 耳 を 知恵 に 傾 け、あなたの 心 を 悟 りに 向 け、
3 しかも、もし 知識 を 呼 び 求 め、悟 りを 得 ようと、あなたの 声 をあげ、
4 銀 を 求 めるように、これを 求 め、かくれた 宝 を 尋 ねるように、これを 尋 ねるならば、
5 あなたは、主 を 恐 れることを 悟 り、神 を 知 ることができるようになる。
6 これは、主 が 知恵 を 与 え、知識 と 悟 りとは、み 口 から 出 るからである。
7 彼 は 正 しい 人 のために、確 かな 知恵 をたくわえ、誠実 に 歩 む 者 の 盾 となって、
8 公正 の 道 を 保 ち、その 聖徒 たちの 道筋 を 守 られる。
9 そのとき、あなたは、ついに 正義 と 公正、公平 とすべての 良 い 道 を 悟 る。
10 これは 知恵 が、あなたの 心 にはいり、知識 があなたの 魂 に 楽 しみとなるからである。
11 慎 みはあなたを 守 り、悟 りはあなたを 保 って、
12 悪 の 道 からあなたを 救 い、偽 りをいう 者 から 救 う。
13 彼 らは 正 しい 道 を 離 れて、暗 い 道 に 歩 み、
14 悪 を 行 うことを 楽 しみ、悪人 の 偽 りを 喜 び、
15 その 道 は 曲 り、その 行 いは、よこしまである。
16 慎 みと 悟 りはまたあなたを 遊女 から 救 い、言葉 の 巧 みな、みだらな 女 から 救 う。
17 彼女 は 若 い 時 の 友 を 捨 て、その 神 に 契約 したことを 忘 れている。
18 その 家 は 死 に 下 り、その 道 は 陰府 におもむく。
19 すべて 彼女 のもとへ 行 く 者 は、帰 らない、また 命 の 道 にいたらない。
20 こうして、あなたは 善良 な 人々 の 道 に 歩 み、正 しい 人々 の 道 を 守 ることができる。
21 正 しい 人 は 地 にながらえ、誠実 な 人 は 地 にとどまる。
22 しかし 悪 しき 者 は 地 から 断 ち 滅 ぼされ、不信実 な 者 は 地 から 抜 き 捨 てられる。
Chapter 3
1 わが 子 よ、わたしの 教 を 忘 れず、わたしの 戒 めを 心 にとめよ。
2 そうすれば、これはあなたの 日 を 長 くし、命 の 年 を 延 べ、あなたに 平安 を 増 し 加 える。
3 いつくしみと、まこととを 捨 ててはならない、それをあなたの 首 に 結 び、心 の 碑 にしるせ。
4 そうすれば、あなたは 神 と 人 との 前 に 恵 みと、誉 とを 得 る。
5 心 をつくして 主 に 信頼 せよ、自分 の 知識 にたよってはならない。
6 すべての 道 で 主 を 認 めよ、そうすれば、主 はあなたの 道 をまっすぐにされる。
7 自分 を 見 て 賢 いと 思 ってはならない、主 を 恐 れて、悪 を 離 れよ。
8 そうすれば、あなたの 身 を 健 やかにし、あなたの 骨 に 元気 を 与 える。
9 あなたの 財産 と、すべての 産物 の 初 なりをもって 主 をあがめよ。
10 そうすれば、あなたの 倉 は 満 ちて 余 り、あなたの 酒 ぶねは 新 しい 酒 であふれる。
11 わが 子 よ、主 の 懲 しめを 軽 んじてはならない、その 戒 めをきらってはならない。
12 主 は、愛 する 者 を、戒 められるからである、あたかも 父 がその 愛 する 子 を 戒 めるように。
13 知恵 を 求 めて 得 る 人、悟 りを 得 る 人 はさいわいである。
14 知恵 によって 得 るものは、銀 によって 得 るものにまさり、その 利益 は 精 金 よりも 良 いからである。
15 知恵 は 宝石 よりも 尊 く、あなたの 望 む 何 物 も、これと 比 べるに 足 りない。
16 その 右 の 手 には 長寿 があり、左 の 手 には 富 と、誉 がある。
17 その 道 は 楽 しい 道 であり、その 道 筋 はみな 平安 である。
18 知恵 は、これを 捕 える 者 には 命 の 木 である、これをしっかり 捕 える 人 はさいわいである。
19 主 は 知恵 をもって 地 の 基 をすえ、悟 りをもって 天 を 定 められた。
20 その 知識 によって 海 はわきいで、雲 は 露 をそそぐ。
21 わが 子 よ、確 かな 知恵 と、慎 みとを 守 って、それをあなたの 目 から 離 してはならない。
22 それはあなたの 魂 の 命 となりあなたの 首 の 飾 りとなる。
23 こうして、あなたは 安 らかに 自分 の 道 を 行 き、あなたの 足 はつまずくことがない。
24 あなたは 座 しているとき、恐 れることはなく、伏 すとき、あなたの 眠 りはここちよい。
25 あなたはにわかに 起 る 恐怖 を 恐 れることなく、悪 しき 者 の 滅 びが 来 ても、それを 恐 れることはない。
26 これは、主 があなたの 信頼 する 者 であり、あなたの 足 を 守 って、わなに 捕 われさせられないからである。
27 あなたの 手 に 善 をなす 力 があるならば、これをなすべき 人 になすことをさし 控 えてはならない。
28 あなたが 物 を 持 っている 時、その 隣 り 人 に 向 かい、「去 って、また 来 なさい。あす、それをあげよう」と 言 ってはならない。
29 あなたの 隣 り 人 がかたわらに 安 らかに 住 んでいる 時、これに 向 かって、悪 を 計 ってはならない。
30 もし 人 があなたに 悪 を 行 ったのでなければ、ゆえなく、これと 争 ってはならない。
31 暴虐 な 人 を、うらやんではならない、そのすべての 道 を 選 んではならない。
32 よこしまな 者 は 主 に 憎 まれるからである、しかし、正 しい 者 は 主 に 信任 される。
33 主 の、のろいは 悪 しき 者 の 家 にある、しかし、正 しい 人 のすまいは 主 に 恵 まれる。
34 彼 はあざける 者 をあざけり、へりくだる 者 に 恵 みを 与 えられる。
35 知恵 ある 者 は、誉 を 得 る、しかし、愚 かな 者 ははずかしめを 得 る。
Chapter 4
1 子供 らよ、父 の 教 を 聞 き、悟 りを 得 るために 耳 を 傾 けよ。
2 わたしは、良 い 教訓 を、あなたがたにさずける。わたしの 教 を 捨 ててはならない。
3 わたしもわが 父 には 子 であり、わが 母 の 目 には、ひとりのいとし 子 であった。
4 父 はわたしを 教 えて 言 った、「わたしの 言葉 を、心 に 留 め、わたしの 戒 めを 守 って、命 を 得 よ。
5 それを 忘 れることなく、またわが 口 の 言葉 にそむいてはならない、知恵 を 得 よ、悟 りを 得 よ。
6 知恵 を 捨 てるな、それはあなたを 守 る。それを 愛 せよ、それはあなたを 保 つ。
7 知恵 の 初 めはこれである、知恵 を 得 よ、あなたが 何 を 得 るにしても、悟 りを 得 よ。
8 それを 尊 べ、そうすれば、それはあなたを 高 くあげる、もしそれをいだくならば、それはあなたを 尊 くする。
9 それはあなたの 頭 に 麗 しい 飾 りを 置 き、栄 えの 冠 をあなたに 与 える」。
10 わが 子 よ、聞 け、わたしの 言葉 をうけいれよ、そうすれば、あなたの 命 の 年 は 多 くなる。
11 わたしは 知恵 の 道 をあなたに 教 え、正 しい 道筋 にあなたを 導 いた。
12 あなたが 歩 くとき、その 歩 みは 妨 げられず、走 る 時 にも、つまずくことはない。
13 教訓 をかたくとらえて、離 してはならない、それを 守 れ、それはあなたの 命 である。
14 よこしまな 者 の 道 に、はいってはならない、悪 しき 者 の 道 を 歩 んではならない。
15 それを 避 けよ、通 ってはならない、それを 離 れて 進 め。
16 彼 らは 悪 を 行 わなければ 眠 ることができず、人 をつまずかせなければ、寝 ることができず、
17 不正 のパンを 食 らい、暴虐 の 酒 を 飲 むからである。
18 正 しい 者 の 道 は、夜明 けの 光 のようだ、いよいよ 輝 きを 増 して 真昼 となる。
19 悪 しき 人 の 道 は 暗 やみのようだ、彼 らは 何 につまずくかを 知 らない。
20 わが 子 よ、わたしの 言葉 に 心 をとめ、わたしの 語 ることに 耳 を 傾 けよ。
21 それを、あなたの 目 から 離 さず、あなたの 心 のうちに 守 れ。
22 それは、これを 得 る 者 の 命 であり、またその 全身 を 健 やかにするからである。
23 油断 することなく、あなたの 心 を 守 れ、命 の 泉 は、これから 流 れ 出 るからである。
24 曲 った 言葉 をあなたから 捨 てさり、よこしまな 談話 をあなたから 遠 ざけよ。
25 あなたの 目 は、まっすぐに 正面 を 見、あなたのまぶたはあなたの 前 を、まっすぐに 見 よ。
26 あなたの 足 の 道 に 気 をつけよ、そうすれば、あなたのすべての 道 は 安全 である。
27 右 にも 左 にも 迷 い 出 てはならない、あなたの 足 を 悪 から 離 れさせよ。
Chapter 5
1 わが 子 よ、わたしの 知恵 に 心 をとめ、わたしの 悟 りに 耳 をかたむけよ。
2 これは、あなたが 慎 みを 守 り、あなたのくちびるに 知識 を 保 つためである。
3 遊女 のくちびるは 蜜 をしたたらせ、その 言葉 は 油 よりもなめらかである。
4 しかしついには、彼女 はにがよもぎのように 苦 く、もろ 刃 のつるぎのように 鋭 くなる。
5 その 足 は 死 に 下 り、その 歩 みは 陰府 の 道 におもむく。
6 彼女 はいのちの 道 に 心 をとめず、その 道 は 人 を 迷 わすが、彼女 はそれを 知 らない。
7 子供 らよ、今 わたしの 言 うことを 聞 け、わたしの 口 の 言葉 から、離 れ 去 ってはならない。
8 あなたの 道 を 彼女 から 遠 く 離 し、その 家 の 門 に 近 づいてはならない。
9 おそらくはあなたの 誉 を 他人 にわたし、あなたの 年 を 無慈悲 な 者 にわたすに 至 る。
10 おそらくは 他人 があなたの 資産 によって 満 たされ、あなたの 労苦 は 他人 の 家 に 行 く。
11 そしてあなたの 終 りが 来 て、あなたの 身 と、からだが 滅 びるとき、泣 き 悲 しんで、
12 言 うであろう、「わたしは 教訓 をいとい、心 に 戒 めを 軽 んじ、
13 教師 の 声 に 聞 き 従 わず、わたしを 教 える 者 に 耳 を 傾 けず、
14 集 まりの 中、会衆 のうちにあって、わたしは、破滅 に 陥 りかけた」と。
15 あなたは 自分 の 水 ためから 水 を 飲 み、自分 の 井戸 から、わき 出 す 水 を 飲 むがよい。
16 あなたの 泉 を、外 にまきちらし、水 の 流 れを、ちまたに 流 してよかろうか。
17 それを 自分 だけのものとし、他人 を 共 にあずからせてはならない。
18 あなたの 泉 に 祝福 を 受 けさせ、あなたの 若 い 時 の 妻 を 楽 しめ。
19 彼女 は 愛 らしい 雌 じか、美 しいしかのようだ。いつも、その 乳 ぶさをもって 満足 し、その 愛 をもって 常 に 喜 べ。
20 わが 子 よ、どうして 遊女 に 迷 い、みだらな 女 の 胸 をいだくのか。
21 人 の 道 は 主 の 目 の 前 にあり、主 はすべて、その 行 いを 見守 られる。
22 悪 しき 者 は 自分 のとがに 捕 えられ、自分 の 罪 のなわにつながれる。
23 彼 は、教訓 がないために 死 に、その 愚 かさの 大 きいことによって 滅 びる。
Chapter 6
1 わが 子 よ、あなたがもし 隣 り 人 のために 保証人 となり、他人 のために 手 をうって 誓 ったならば、
2 もしあなたのくちびるの 言葉 によって、わなにかかり、あなたの 口 の 言葉 によって 捕 えられたならば、
3 わが 子 よ、その 時 はこうして、おのれを 救 え、あなたは 隣 り 人 の 手 に 陥 ったのだから。急 いで 行 って、隣 り 人 にひたすら 求 めよ。
4 あなたの 目 を 眠 らせず、あなたのまぶたを、まどろませず、
5 かもしかが、かりゅうどの 手 からのがれるように、鳥 が 鳥 を 取 る 者 の 手 からのがれるように、おのれを 救 え。
6 なまけ 者 よ、ありのところへ 行 き、そのすることを 見 て、知恵 を 得 よ。
7 ありは、かしらなく、つかさなく、王 もないが、
8 夏 のうちに 食物 をそなえ、刈入 れの 時 に、かてを 集 める。
9 なまけ 者 よ、いつまで 寝 ているのか、いつ 目 をさまして 起 きるのか。
10 しばらく 眠 り、しばらくまどろみ、手 をこまぬいて、またしばらく 休 む。
11 それゆえ、貧 しさは 盗 びとのようにあなたに 来 り、乏 しさは、つわもののようにあなたに 来 る。
12 よこしまな 人、悪 しき 人 は 偽 りの 言葉 をもって 行 きめぐり、
13 目 でめくばせし、足 で 踏 み 鳴 らし、指 で 示 し、
14 よこしまな 心 をもって 悪 を 計 り、絶 えず 争 いをおこす。
15 それゆえ、災 は、にわかに 彼 に 臨 み、たちまちにして 打 ち 敗 られ、助 かることはない。
16 主 の 憎 まれるものが六つある、否、その 心 に、忌 みきらわれるものが七つある。
17 すなわち、高 ぶる 目、偽 りを 言 う 舌、罪 なき 人 の 血 を 流 す 手、
18 悪 しき 計 りごとをめぐらす 心、すみやかに 悪 に 走 る 足、
19 偽 りをのべる 証人、また 兄弟 のうちに 争 いをおこす 人 がこれである。
20 わが 子 よ、あなたの 父 の 戒 めを 守 り、あなたの 母 の 教 を 捨 てるな。
21 つねに、これをあなたの 心 に 結 び、あなたの 首 のまわりにつけよ。
22 これは、あなたが 歩 くとき、あなたを 導 き、あなたが 寝 るとき、あなたを 守 り、あなたが 目 ざめるとき、あなたと 語 る。
23 戒 めはともしびである、教 は 光 である、教訓 の 懲 しめは 命 の 道 である。
24 これは、あなたを 守 って、悪 い 女 に 近 づかせず、みだらな 女 の、巧 みな 舌 に 惑 わされぬようにする。
25 彼女 の 麗 しさを 心 に 慕 ってはならない、そのまぶたに 捕 えられてはならない。
26 遊女 は 一 塊 のパンのために 雇 われる、しかし、みだらな 女 は 人 の 尊 い 命 を 求 める。
27 人 は 火 を、そのふところにいだいてその 着物 が 焼 かれないであろうか。
28 また 人 は、熱 い 火 を 踏 んで、その 足 が、焼 かれないであろうか。
29 その 隣 の 妻 と 不義 を 行 う 者 も、それと 同 じだ。すべて 彼女 に 触 れる 者 は 罰 を 免 れることはできない。
30 盗 びとが 飢 えたとき、その 飢 えを 満 たすために 盗 むならば、人 は 彼 を 軽 んじないであろうか。
31 もし 捕 えられたなら、その七 倍 を 償 い、その 家 の 貨 財 を、ことごとく 出 さなければならない。
32 女 と 姦淫 を 行 う 者 は 思慮 がない。これを 行 う 者 はおのれを 滅 ぼし、
33 傷 と、はずかしめとを 受 けて、その 恥 をすすぐことができない。
34 ねたみは、その 夫 を 激 しく 怒 らせるゆえ、恨 みを 報 いるとき、容赦 することはない。
35 どのようなあがない 物 をも 顧 みず、多 くの 贈 り 物 をしても、和 らがない。
Chapter 7
1 わが 子 よ、わたしの 言葉 を 守 り、わたしの 戒 めをあなたの 心 にたくわえよ。
2 わたしの 戒 めを 守 って 命 を 得 よ、わたしの 教 を 守 ること、ひとみを 守 るようにせよ。
3 これをあなたの 指 にむすび、これをあなたの 心 の 碑 にしるせ。
4 知恵 に 向 かって、「あなたはわが 姉妹 だ」と 言 い、悟 りに 向 かっては、あなたの 友 と 呼 べ。
5 そうすれば、これはあなたを 守 って 遊女 に 迷 わせず、言葉 巧 みな、みだらな 女 に 近 づかせない。
6 わたしはわが 家 の 窓 により、格子 窓 から 外 をのぞいて、
7 思慮 のない 者 のうちに、若 い 者 のうちに、ひとりの 知恵 のない 若者 のいるのを 見 た。
8 彼 はちまたを 過 ぎ、女 の 家 に 行 く 曲 りかどに 近 づき、その 家 に 行 く 道 を、
9 たそがれに、よいに、また 夜中 に、また 暗 やみに 歩 いていった。
10 見 よ、遊女 の 装 いをした 陰険 な 女 が 彼 に 会 う。
11 この 女 は、騒 がしくて、慎 みなく、その 足 は 自分 の 家 にとどまらず、
12 ある 時 はちまたにあり、ある 時 は 市場 にあり、すみずみに 立 って 人 をうかがう。
13 この 女 は 彼 を 捕 えて 口 づけし、恥 しらぬ 顔 で 彼 に 言 う、
14 「わたしは 酬恩祭 をささげなければならなかったが、きょう、その 誓 いを 果 しました。
15 それでわたしはあなたを 迎 えようと 出 て、あなたを 尋 ね、あなたに 会 いました。
16 わたしは 床 に 美 しい、しとねと、エジプトのあや 布 を 敷 き、
17 没薬、ろかい、桂皮 をもってわたしの 床 をにおわせました。
18 さあ、わたしたちは 夜 が 明 けるまで、情 をつくし、愛 をかわして 楽 しみましょう。
19 夫 は 家 にいません、遠 くへ 旅立 ち、
20 手 に 金 袋 を 持 って 出 ました。満月 になるまでは 帰 りません」と。
21 女 が 多 くの、なまめかしい 言葉 をもって 彼 を 惑 わし、巧 みなくちびるをもって、いざなうと、
22 若 い 人 は 直 ちに 女 に 従 った、あたかも 牛 が、ほふり 場 に 行 くように、雄 じかが、すみやかに 捕 えられ、
23 ついに、矢 がその 内臓 を 突 き 刺 すように、鳥 がすみやかに 網 にかかるように、彼 は 自分 が 命 を 失 うようになることを 知 らない。
24 子供 らよ、今 わたしの 言 うことを 聞 き、わが 口 の 言葉 に 耳 を 傾 けよ。
25 あなたの 心 を 彼女 の 道 に 傾 けてはならない、またその 道 に 迷 ってはならない。
26 彼女 は 多 くの 人 を 傷 つけて 倒 した、まことに、彼女 に 殺 された 者 は 多 い。
27 その 家 は 陰府 へ 行 く 道 であって、死 のへやへ 下 って 行 く。
Chapter 8
1 知恵 は 呼 ばわらないのか、悟 りは 声 をあげないのか。
2 これは 道 のほとりの 高 い 所 の 頂、また、ちまたの 中 に 立 ち、
3 町 の 入口 にあるもろもろの 門 のかたわら、正門 の 入口 で 呼 ばわって 言 う、
4 「人々 よ、わたしはあなたがたに 呼 ばわり、声 をあげて 人 の 子 らを 呼 ぶ。
5 思慮 のない 者 よ、悟 りを 得 よ、愚 かな 者 よ、知恵 を 得 よ。
6 聞 け、わたしは 高貴 な 事 を 語 り、わがくちびるは 正 しい 事 を 語 り 出 す。
7 わが 口 は 真実 を 述 べ、わがくちびるは 悪 しき 事 を 憎 む。
8 わが 口 の 言葉 はみな 正 しい、そのうちに 偽 りと、よこしまはない。
9 これはみな、さとき 者 の 明 らかにするところ、知識 を 得 る 者 の 正 しとするところである。
10 あなたがたは 銀 を 受 けるよりも、わたしの 教 を 受 けよ、精 金 よりも、むしろ 知識 を 得 よ。
11 知恵 は 宝石 にまさり、あなたがたの 望 むすべての 物 は、これと 比 べるにたりない。
12 知恵 であるわたしは 悟 りをすみかとし、知識 と 慎 みとをもつ。
13 主 を 恐 れるとは 悪 を 憎 むことである。わたしは 高 ぶりと、おごりと、悪 しき 道 と、偽 りの 言葉 とを 憎 む。
14 計 りごとと、確 かな 知恵 とは、わたしにある、わたしには 悟 りがあり、わたしには 力 がある。
15 わたしによって、王 たる 者 は 世 を 治 め、君 たる 者 は 正 しい 定 めを 立 てる。
16 わたしによって、主 たる 者 は 支配 し、つかさたる 者 は 地 を 治 める。
17 わたしは、わたしを 愛 する 者 を 愛 する、わたしをせつに 求 める 者 は、わたしに 出会 う。
18 富 と 誉 とはわたしにあり、すぐれた 宝 と 繁栄 もまたそうである。
19 わたしの 実 は 金 よりも 精 金 よりも 良 く、わたしの 産物 は 精 銀 にまさる。
20 わたしは 正義 の 道、公正 な 道筋 の 中 を 歩 み、
21 わたしを 愛 する 者 に 宝 を 得 させ、またその 倉 を 満 ちさせる。
22 主 が 昔 そのわざをなし 始 められるとき、そのわざの 初 めとして、わたしを 造 られた。
23 いにしえ、地 のなかった 時、初 めに、わたしは 立 てられた。
24 まだ 海 もなく、また 大 いなる 水 の 泉 もなかった 時、わたしはすでに 生 れ、
25 山 もまだ 定 められず、丘 もまだなかった 時、わたしはすでに 生 れた。
26 すなわち 神 がまだ 地 をも 野 をも、地 のちりのもとをも 造 られなかった 時 である。
27 彼 が 天 を 造 り、海 のおもてに、大空 を 張 られたとき、わたしはそこにあった。
28 彼 が 上 に 空 を 堅 く 立 たせ、淵 の 泉 をつよく 定 め、
29 海 にその 限界 をたて、水 にその 岸 を 越 えないようにし、また 地 の 基 を 定 められたとき、
30 わたしは、そのかたわらにあって、名匠 となり、日々 に 喜 び、常 にその 前 に 楽 しみ、
31 その 地 で 楽 しみ、また 世 の 人 を 喜 んだ。
32 それゆえ、子供 らよ、今 わたしの 言 うことを 聞 け、わたしの 道 を 守 る 者 はさいわいである。
33 教訓 を 聞 いて、知恵 を 得 よ、これを 捨 ててはならない。
34 わたしの 言 うことを 聞 き、日々 わたしの 門 のかたわらでうかがい、わたしの 戸口 の 柱 のわきで 待 つ 人 はさいわいである。
35 それは、わたしを 得 る 者 は 命 を 得、主 から 恵 みを 得 るからである。
36 わたしを 失 う 者 は 自分 の 命 をそこなう、すべてわたしを 憎 む 者 は 死 を 愛 する 者 である」。
Chapter 9
1 知恵 は 自分 の 家 を 建 て、その七つの 柱 を 立 て、
2 獣 をほふり、酒 を 混 ぜ 合 わせて、ふるまいを 備 え、
3 はしためをつかわして、町 の 高 い 所 で 呼 ばわり 言 わせた、
4 「思慮 のない 者 よ、ここに 来 れ」と。また、知恵 のない 者 に 言 う、
5 「来 て、わたしのパンを 食 べ、わたしの 混 ぜ 合 わせた 酒 をのみ、
6 思慮 のないわざを 捨 てて 命 を 得、悟 りの 道 を 歩 め」と。
7 あざける 者 を 戒 める 者 は、自 ら 恥 を 得、悪 しき 者 を 責 める 者 は 自 ら 傷 を 受 ける。
8 あざける 者 を 責 めるな、おそらく 彼 はあなたを 憎 むであろう。知恵 ある 者 を 責 めよ、彼 はあなたを 愛 する。
9 知恵 ある 者 に 教訓 を 授 けよ、彼 はますます 知恵 を 得 る。正 しい 者 を 教 えよ、彼 は 学 に 進 む。
10 主 を 恐 れることは 知恵 のもとである、聖 なる 者 を 知 ることは、悟 りである。
11 わたしによって、あなたの 日 は 多 くなり、あなたの 命 の 年 は 増 す。
12 もしあなたに 知恵 があるならば、あなた 自身 のために 知恵 があるのである。もしあなたがあざけるならば、あなたひとりがその 責 めを 負 うことになる。
13 愚 かな 女 は、騒 がしく、みだらで、恥 を 知 らない。
14 彼女 はその 家 の 戸口 に 座 し、町 の 高 い 所 にある 座 にすわり、
15 道 を 急 ぐ 行 き 来 の 人 を 招 いて 言 う、
16 「思慮 のない 者 よ、ここに 来 れ」と。また 知恵 のない 人 に 向 かってこれに 言 う、
17 「盗 んだ 水 は 甘 く、ひそかに 食 べるパンはうまい」と。
18 しかしその 人 は、死 の 影 がそこにあることを 知 らず、彼女 の 客 は 陰府 の 深 みにおることを 知 らない。
Chapter 10
1 ソロモンの 箴言。知恵 ある 子 は 父 を 喜 ばせ、愚 かな 子 は 母 の 悲 しみとなる。
2 不義 の 宝 は 益 なく、正義 は 人 を 救 い 出 して、死 を 免 れさせる。
3 主 は 正 しい 人 を 飢 えさせず、悪 しき 者 の 欲望 をくじかれる。
4 手 を 動 かすことを 怠 る 者 は 貧 しくなり、勤 め 働 く 者 の 手 は 富 を 得 る。
5 夏 のうちに 集 める 者 は 賢 い 子 であり、刈入 れの 時 に 眠 る 者 は 恥 をきたらせる 子 である。
6 正 しい 者 のこうべには 祝福 があり、悪 しき 者 の 口 は 暴虐 を 隠 す。
7 正 しい 者 の 名 はほめられ、悪 しき 者 の 名 は 朽 ちる。
8 心 のさとき 者 は 戒 めを 受 ける、むだ 口 をたたく 愚 かな 者 は 滅 ぼされる。
9 まっすぐに 歩 む 者 の 歩 みは 安全 である、しかし、その 道 を 曲 げる 者 は 災 にあう。
10 目 で、めくばせする 者 は 憂 いをおこし、あからさまに、戒 める 者 は 平和 をきたらせる。
11 正 しい 者 の 口 は 命 の 泉 である、悪 しき 者 の 口 は 暴虐 を 隠 す。
12 憎 しみは、争 いを 起 し、愛 はすべてのとがをおおう。
13 さとき 者 のくちびるには 知恵 があり、知恵 のない 者 の 背 にはむちがある。
14 知恵 ある 者 は 知識 をたくわえる、愚 かな 者 のむだ 口 は、今 にも 滅 びをきたらせる。
15 富 める 者 の 宝 は、その 堅 き 城 であり、貧 しい 者 の 乏 しきは、その 滅 びである。
16 正 しい 者 の 受 ける 賃銀 は 命 に 導 き、悪 しき 者 の 利得 は 罪 に 至 る。
17 教訓 を 守 る 者 は 命 の 道 にあり、懲 しめを 捨 てる 者 は 道 をふみ 迷 う。
18 憎 しみを 隠 す 者 には 偽 りのくちびるがあり、そしりを 口 に 出 す 者 は 愚 かな 者 である。
19 言葉 が 多 ければ、とがを 免 れない、自分 のくちびるを 制 する 者 は 知恵 がある。
20 正 しい 者 の 舌 は 精 銀 である、悪 しき 者 の 心 は 価値 が 少 ない。
21 正 しい 者 のくちびるは 多 くの 人 を 養 い、愚 かな 者 は 知恵 がなくて 死 ぬ。
22 主 の 祝福 は 人 を 富 ませる、主 はこれになんの 悲 しみをも 加 えない。
23 愚 かな 者 は、戯 れ 事 のように 悪 を 行 う、さとき 人 には 賢 い 行 いが 楽 しみである。
24 悪 しき 者 の 恐 れることは 自分 に 来 り、正 しい 者 の 願 うことは 与 えられる。
25 あらしが 通 りすぎる 時、悪 しき 者 は、もはや、いなくなり、正 しい 者 は 永久 に 堅 く 立 てられる。
26 なまけ 者 は、これをつかわす 者 にとっては、酢 が 歯 をいため、煙 が 目 を 悩 ますようなものだ。
27 主 を 恐 れることは 人 の 命 の 日 を 多 くする、悪 しき 者 の 年 は 縮 められる。
28 正 しい 者 の 望 みは 喜 びに 終 り、悪 しき 者 の 望 みは 絶 える。
29 主 は、まっすぐに 歩 む 者 には 城 であり、悪 を 行 う 者 には 滅 びである。
30 正 しい 者 はいつまでも 動 かされることはない、悪 しき 者 は、地 に 住 むことができない。
31 正 しい 者 の 口 は 知恵 をいだし、偽 りの 舌 は 抜 かれる。
32 正 しい 者 のくちびるは 喜 ばるべきことをわきまえ、悪 しき 者 の 口 は 偽 りを 語 る。
Chapter 11
1 偽 りのはかりは 主 に 憎 まれ、正 しいふんどうは 彼 に 喜 ばれる。
2 高 ぶりが 来 れば、恥 もまた 来 る、へりくだる 者 には 知恵 がある。
3 正 しい 者 の 誠実 はその 人 を 導 き、不信実 な 者 のよこしまはその 人 を 滅 ぼす。
4 宝 は 怒 りの 日 に 益 なく、正義 は 人 を 救 い 出 して、死 を 免 れさせる。
5 誠実 な 者 は、その 正義 によって、その 道 をまっすぐにせられ、悪 しき 者 は、その 悪 によって 倒 れる。
6 正 しい 者 はその 正義 によって 救 われ、不信実 な 者 は 自分 の 欲 によって 捕 えられる。
7 悪 しき 者 は 死 ぬとき、その 望 みは 絶 え、不信心 な 者 の 望 みもまた 絶 える。
8 正 しい 者 は、悩 みから 救 われ、悪 しき 者 は 代 ってそれに 陥 る。
9 不信心 な 者 はその 口 をもって 隣 り 人 を 滅 ぼす、正 しい 者 は 知識 によって 救 われる。
10 正 しい 者 が、しあわせになれば、その 町 は 喜 び、悪 しき 者 が 滅 びると、喜 びの 声 がおこる。
11 町 は 正 しい 者 の 祝福 によって、高 くあげられ、悪 しき 者 の 口 によって、滅 ぼされる。
12 隣 り 人 を 侮 る 者 は 知恵 がない、さとき 人 は 口 をつぐむ。
13 人 のよしあしを 言 いあるく 者 は 秘密 をもらす、心 の 忠信 なる 者 は 事 を 隠 す。
14 指導者 がなければ 民 は 倒 れ、助言者 が 多 ければ 安全 である。
15 他人 のために 保証 をする 者 は 苦 しみをうけ、保証 をきらう 者 は 安全 である。
16 しとやかな 女 は、誉 を 得、強暴 な 男 は 富 を 得 る。
17 いつくしみある 者 はおのれ 自身 に 益 を 得、残忍 な 者 はおのれの 身 をそこなう。
18 悪 しき 者 の 得 る 報 いはむなしく、正義 を 播 く 者 は 確 かな 報 いを 得 る。
19 正義 を 堅 く 保 つ 者 は 命 に 至 り、悪 を 追 い 求 める 者 は 死 を 招 く。
20 心 のねじけた 者 は 主 に 憎 まれ、まっすぐに 道 を 歩 む 者 は 彼 に 喜 ばれる。
21 確 かに、悪人 は 罰 を 免 れない、しかし 正 しい 人 は 救 を 得 る。
22 美 しい 女 の 慎 みがないのは、金 の 輪 の、ぶたの 鼻 にあるようだ。
23 正 しい 者 の 願 いは、すべて 良 い 結果 を 得、悪 しき 者 の 望 みは 怒 りに 至 る。
24 施 し 散 らして、なお 富 を 増 す 人 があり、与 えるべきものを 惜 しんで、かえって 貧 しくなる 者 がある。
25 物惜 しみしない 者 は 富 み、人 を 潤 す 者 は 自分 も 潤 される。
26 穀物 を、しまい 込 んで 売 らない 者 は 民 にのろわれる、それを 売 る 者 のこうべには 祝福 がある。
27 善 を 求 める 者 は 恵 みを 得 る、悪 を 求 める 者 には 悪 が 来 る。
28 自分 の 富 を 頼 む 者 は 衰 える、正 しい 者 は 木 の 青葉 のように 栄 える。
29 自分 の 家族 を 苦 しめる 者 は 風 を 所有 とする、愚 かな 者 は 心 のさとき 者 のしもべとなる。
30 正 しい 者 の 結 ぶ 実 は 命 の 木 である、不法 な 者 は 人 の 命 をとる。
31 もし 正 しい 者 がこの 世 で 罰 せられるならば、悪 しき 者 と 罪 びととは、なおさらである。
Chapter 12
1 戒 めを 愛 する 人 は 知識 を 愛 する、懲 しめを 憎 む 者 は 愚 かである。
2 善人 は 主 の 恵 みをうけ、悪 い 計 りごとを 設 ける 人 は 主 に 罰 せられる。
3 人 は 悪 をもって 堅 く 立 つことはできない、正 しい 人 の 根 は 動 くことはない。
4 賢 い 妻 はその 夫 の 冠 である、恥 をこうむらせる 妻 は 夫 の 骨 に 生 じた 腐 れのようなものである。
5 正 しい 人 の 考 えは 公正 である、悪 しき 者 の 計 ることは 偽 りである。
6 悪 しき 者 の 言葉 は、人 の 血 を 流 そうとうかがう、正 しい 人 の 口 は 人 を 救 う。
7 悪 しき 者 は 倒 されて、うせ 去 る、正 しい 人 の 家 は 堅 く 立 つ。
8 人 はその 悟 りにしたがって、ほめられ、心 のねじけた 者 は、卑 しめられる。
9 身分 の 低 い 人 でも 自分 で 働 く 者 は、みずから 高 ぶって 食 に 乏 しい 者 にまさる。
10 正 しい 人 はその 家畜 の 命 を 顧 みる、悪 しき 者 は 残忍 をもって、あわれみとする。
11 自分 の 田地 を 耕 す 者 は 食糧 に 飽 きる、無益 な 事 に 従 う 者 は 知恵 がない。
12 悪 しき 者 の 堅固 なやぐらは 崩壊 する、正 しい 人 の 根 は 堅 く 立 つ。
13 悪人 はくちびるのとがによって、わなに 陥 る、しかし 正 しい 人 は 悩 みをのがれる。
14 人 はその 口 の 実 によって、幸福 に 満 ち 足 り、人 の 手 のわざは、その 人 の 身 に 帰 る。
15 愚 かな 人 の 道 は、自分 の 目 に 正 しく 見 える、しかし 知恵 ある 者 は 勧 めをいれる。
16 愚 かな 人 は、すぐに 怒 りをあらわす、しかし 賢 い 人 は、はずかしめをも 気 にとめない。
17 真実 を 語 る 人 は 正 しい 証言 をなし、偽 りの 証人 は 偽 りを 言 う。
18 つるぎをもって 刺 すように、みだりに 言葉 を 出 す 者 がある、しかし 知恵 ある 人 の 舌 は 人 をいやす。
19 真実 を 言 うくちびるは、いつまでも 保 つ、偽 りを 言 う 舌 は、ただ、まばたきの 間 だけである。
20 悪 をたくらむ 者 の 心 には 欺 きがあり、善 をはかる 人 には 喜 びがある。
21 正 しい 人 にはなんの 害悪 も 生 じない、しかし 悪 しき 者 は 災 をもって 満 たされる。
22 偽 りを 言 うくちびるは 主 に 憎 まれ、真実 を 行 う 者 は 彼 に 喜 ばれる。
23 さとき 人 は 知識 をかくす、しかし 愚 かな 者 は 自分 の 愚 かなことをあらわす。
24 勤 め 働 く 者 の 手 はついに 人 を 治 める、怠 る 者 は 人 に 仕 えるようになる。
25 心 に 憂 いがあればその 人 をかがませる、しかし 親切 な 言葉 はその 人 を 喜 ばせる。
26 正 しい 人 は 悪 を 離 れ 去 る、しかし 悪 しき 者 は 自 ら 道 に 迷 う。
27 怠 る 者 は 自分 の 獲物 を 捕 えない、しかし 勤 め 働 く 人 は 尊 い 宝 を 獲 る。
28 正義 の 道 には 命 がある、しかし 誤 りの 道 は 死 に 至 る。
Chapter 13
1 知恵 ある 子 は 父 の 教訓 をきく、あざける 者 は、懲 しめをきかない。
2 善良 な 人 はその 口 の 実 によって、幸福 を 得 る、不信実 な 者 の 願 いは、暴虐 である。
3 口 を 守 る 者 はその 命 を 守 る、くちびるを 大 きく 開 く 者 には 滅 びが 来 る。
4 なまけ 者 の 心 は、願 い 求 めても、何 も 得 ない、しかし 勤 め 働 く 者 の 心 は 豊 かに 満 たされる。
5 正 しい 人 は 偽 りを 憎 む、しかし 悪 しき 人 は 恥 ずべく、忌 まわしくふるまう。
6 正義 は 道 をまっすぐ 歩 む 者 を 守 り、罪 は 悪 しき 者 を 倒 す。
7 富 んでいると 偽 って、何 も 持 たない 者 がいる、貧 しいと 偽 って、多 くの 富 を 持 つ 者 がいる。
8 人 の 富 はその 命 をあがなう、しかし 貧 しい 者 にはあがなうべき 富 がない。
9 正 しい 者 の 光 は 輝 き、悪 しき 者 のともしびは 消 される。
10 高 ぶりはただ 争 いを 生 じる、勧告 をきく 者 は 知恵 がある。
11 急 いで 得 た 富 は 減 る、少 しずつたくわえる 者 はそれを 増 すことができる。
12 望 みを 得 ることが 長 びくときは、心 を 悩 ます、願 いがかなうときは、命 の 木 を 得 たようだ。
13 み 言葉 を 軽 んじる 者 は 滅 ぼされ、戒 めを 重 んじる 者 は 報 いを 得 る。
14 知恵 ある 人 の 教 は 命 の 泉 である、これによって 死 のわなをのがれることができる。
15 善良 な 賢 い 者 は 恵 みを 得 る、しかし、不信実 な 者 の 道 は 滅 びである。
16 おおよそ、さとき 者 は 知識 によって 事 をおこない、愚 かな 者 は 自分 の 愚 を 見 せびらかす。
17 悪 しき 使者 は 人 を 災 におとしいれる、しかし 忠実 な 使者 は 人 を 救 う。
18 貧乏 と、はずかしめとは 教訓 を 捨 てる 者 に 来 る、しかし 戒 めを 守 る 者 は 尊 ばれる。
19 願 いがかなえば、心 は 楽 しい、愚 かな 者 は 悪 を 捨 てることをきらう。
20 知恵 ある 者 とともに 歩 む 者 は 知恵 を 得 る。愚 かな 者 の 友 となる 者 は 害 をうける。
21 災 は 罪 びとを 追 い、正 しい 者 は 良 い 報 いを 受 ける。
22 善良 な 人 はその 嗣 業 を 子孫 にのこす、しかし 罪 びとの 富 は 正 しい 人 のためにたくわえられる。
23 貧 しい 人 の 新田 は 多 くの 食糧 を 産 する、しかし 不正 によれば 押 し 流 される。
24 むちを 加 えない 者 はその 子 を 憎 むのである、子 を 愛 する 者 は、つとめてこれを 懲 らしめる。
25 正 しい 者 は 食 べてその 食欲 を 満 たす、しかし 悪 しき 者 の 腹 は 満 たされない。
Chapter 14
1 知恵 はその 家 を 建 て、愚 かさは 自分 の 手 でそれをこわす。
2 まっすぐに 歩 む 者 は 主 を 恐 れる、曲 って 歩 む 者 は 主 を 侮 る。
3 愚 かな 者 の 言葉 は 自分 の 背 にむちを 当 てる、知恵 ある 者 のくちびるはその 身 を 守 る。
4 牛 がなければ 穀物 はない、牛 の 力 によって 農作物 は 多 くなる。
5 真実 な 証人 はうそをいわない、偽 りの 証人 はうそをつく。
6 あざける 者 は 知恵 を 求 めても 得 られない、さとき 者 は 知識 を 得 ることがたやすい。
7 愚 かな 者 の 前 を 離 れ 去 れ、そこには 知識 の 言葉 がないからである。
8 さとき 者 の 知恵 は 自分 の 道 をわきまえることにあり、愚 かな 者 の 愚 かは、欺 くことにある。
9 神 は 悪 しき 者 をあざけられる、正 しい 者 は、その 恵 みを 受 ける。
10 心 の 苦 しみは 心 みずからが 知 る、その 喜 びには 他人 はあずからない。
11 悪 しき 者 の 家 は 滅 ぼされ、正 しい 者 の 幕屋 は 栄 える。
12 人 が 見 て 自 ら 正 しいとする 道 でも、その 終 りはついに 死 に 至 る 道 となるものがある。
13 笑 う 時 にも 心 に 悲 しみがあり、喜 びのはてに 憂 いがある。
14 心 のもとれる 者 はそのしわざの 実 を 刈 り 取 り、善良 な 人 もまたその 行 いの 実 を 刈 り 取 る。
15 思慮 のない 者 はすべてのことを 信 じる、さとき 者 は 自分 の 歩 みを 慎 む。
16 知恵 ある 者 は 用心 ぶかく、悪 を 離 れる、愚 かな 者 は 高 ぶって 用心 しない。
17 怒 りやすい 者 は 愚 かなことを 行 い、賢 い 者 は 忍耐 強 い。
18 思慮 のない 者 は 愚 かなことを 自分 のものとする、さとき 者 は 知識 をもって 冠 とする。
19 悪人 は 善人 の 前 にひれ 伏 し、悪 しき 者 は 正 しい 者 の 門 にひれ 伏 す。
20 貧 しい 者 はその 隣 にさえも 憎 まれる、しかし 富 める 者 は 多 くの 友 をもつ。
21 隣 り 人 を 卑 しめる 者 は 罪 びとである、貧 しい 人 をあわれむ 者 はさいわいである。
22 悪 を 計 る 者 はおのれを 誤 るではないか、善 を 計 る 者 にはいつくしみと、まこととがある。
23 すべての 勤労 には 利益 がある、しかし 口先 だけの 言葉 は 貧乏 をきたらせるだけだ。
24 知恵 ある 者 の 冠 はその 知恵 である、愚 かな 者 の 花 の 冠 はただ 愚 かさである。
25 まことの 証人 は 人 の 命 を 救 う、偽 りを 吐 く 者 は 裏 切 者 である。
26 主 を 恐 れることによって 人 は 安心 を 得、その 子 らはのがれ 場 を 得 る。
27 主 を 恐 れることは 命 の 泉 である、人 を 死 のわなからのがれさせる。
28 王 の 栄 えは 民 の 多 いことにあり、君 の 滅 びは 民 を 失 うことにある。
29 怒 りをおそくする 者 は 大 いなる 悟 りがあり、気 の 短 い 者 は 愚 かさをあらわす。
30 穏 やかな 心 は 身 の 命 である、しかし 興奮 は 骨 を 腐 らせる。
31 貧 しい 者 をしえたげる 者 はその 造 り 主 を 侮 る、乏 しい 者 をあわれむ 者 は、主 をうやまう。
32 悪 しき 者 はその 悪 しき 行 いによって 滅 ぼされ、正 しい 者 はその 正 しきによって、のがれ 場 を 得 る。
33 知恵 はさとき 者 の 心 にとどまり、愚 かな 者 の 心 に 知 られない。
34 正義 は 国 を 高 くし、罪 は 民 をはずかしめる。
35 賢 いしもべは 王 の 恵 みをうけ、恥 をきたらす 者 はその 怒 りにあう。
Chapter 15
1 柔 かい 答 は 憤 りをとどめ、激 しい 言葉 は 怒 りをひきおこす。
2 知恵 ある 者 の 舌 は 知識 をわかち 与 え、愚 かな 者 の 口 は 愚 かを 吐 き 出 す。
3 主 の 目 はどこにでもあって、悪人 と 善人 とを 見張 っている。
4 優 しい 舌 は 命 の 木 である、乱暴 な 言葉 は 魂 を 傷 つける。
5 愚 かな 者 は 父 の 教訓 を 軽 んじる、戒 めを 守 る 者 は 賢 い 者 である。
6 正 しい 者 の 家 には 多 くの 宝 がある、悪 しき 者 の 所得 には 煩 いがある。
7 知恵 ある 者 のくちびるは 知識 をひろめる、愚 かな 者 の 心 はそうでない。
8 悪 しき 者 の 供 え 物 は 主 に 憎 まれ、正 しい 者 の 祈 は 彼 に 喜 ばれる。
9 悪 しき 者 の 道 は 主 に 憎 まれ、正義 を 求 める 者 は 彼 に 愛 せられる。
10 道 を 捨 てる 者 には、きびしい 懲 しめがあり、戒 めを 憎 む 者 は 死 に 至 る。
11 陰府 と 滅 びとは 主 の 目 の 前 にあり、人 の 心 はなおさらである。
12 あざける 者 は 戒 められることを 好 まない、また 知恵 ある 者 に 近 づかない。
13 心 に 楽 しみがあれば 顔色 も 喜 ばしい、心 に 憂 いがあれば 気 はふさぐ。
14 さとき 者 の 心 は 知識 をたずね、愚 かな 者 の 口 は 愚 かさを 食物 とする。
15 悩 んでいる 者 の 日 々はことごとくつらく、心 の 楽 しい 人 は 常 に 宴会 をもつ。
16 少 しの 物 を 所有 して 主 を 恐 れるのは、多 くの 宝 をもって 苦 労 するのにまさる。
17 野菜 を 食 べて 互 に 愛 するのは、肥 えた 牛 を 食 べて 互 に 憎 むのにまさる。
18 憤 りやすい 者 は 争 いをおこし、怒 りをおそくする 者 は 争 いをとどめる。
19 なまけ 者 の 道 には、いばらがはえしげり、正 しい 者 の 道 は 平 らかである。
20 知恵 ある 子 は 父 を 喜 ばせる、愚 かな 人 はその 母 を 軽 んじる。
21 無知 な 者 は 愚 かなことを 喜 び、さとき 者 はまっすぐに 歩 む。
22 相 はかることがなければ、計画 は 破 れる、はかる 者 が 多 ければ、それは 必 ず 成 る。
23 人 は 口 から 出 る 好 ましい 答 によって 喜 びを 得 る、時 にかなった 言葉 は、いかにも 良 いものだ。
24 知恵 ある 人 の 道 は 上 って 命 に 至 る、こうしてその 人 は 下 にある 陰府 を 離 れる。
25 主 は 高 ぶる 者 の 家 を 滅 ぼし、やもめの 地境 を 定 められる。
26 悪人 の 計 りごとは 主 に 憎 まれ、潔白 な 人 の 言葉 は 彼 に 喜 ばれる。
27 不正 な 利 をむさぼる 者 はその 家 を 煩 らわせる、まいないを 憎 む 者 は 生 きながらえる。
28 正 しい 者 の 心 は 答 えるべきことを 考 える、悪 しき 者 の 口 は 悪 を 吐 き 出 す。
29 主 は 悪 しき 者 に 遠 ざかり、正 しい 者 の 祈 を 聞 かれる。
30 目 の 光 は 心 を 喜 ばせ、よい 知 らせは 骨 を 潤 す。
31 ためになる 戒 めを 聞 く 耳 をもつ 者 は、知恵 ある 者 の 中 にとどまる。
32 教訓 を 捨 てる 者 はおのれの 命 を 軽 んじ、戒 めを 重 んじる 者 は 悟 りを 得 る。
33 主 を 恐 れることは 知恵 の 教訓 である、謙遜 は、栄誉 に 先 だつ。
Chapter 16
1 心 にはかることは 人 に 属 し、舌 の 答 は 主 から 出 る。
2 人 の 道 は 自分 の 目 にことごとく 潔 しと 見 える、しかし 主 は 人 の 魂 をはかられる。
3 あなたのなすべき 事 を 主 にゆだねよ、そうすれば、あなたの 計 るところは 必 ず 成 る。
4 主 はすべての 物 をおのおのその 用 のために 造 り、悪 しき 人 をも 災 の 日 のために 造 られた。
5 すべて 心 に 高 ぶる 者 は 主 に 憎 まれる、確 かに、彼 は 罰 を 免 れない。
6 いつくしみとまことによって、とがはあがなわれる、主 を 恐 れることによって、人 は 悪 を 免 れる。
7 人 の 道 が 主 を 喜 ばせる 時、主 はその 人 の 敵 をもその 人 と 和 らがせられる。
8 正義 によって 得 たわずかなものは、不義 によって 得 た 多 くの 宝 にまさる。
9 人 は 心 に 自分 の 道 を 考 え 計 る、しかし、その 歩 みを 導 く 者 は 主 である。
10 王 のくちびるには 神 の 決定 がある、さばきをするとき、その 口 に 誤 りがない。
11 正 しいはかりと 天 びんとは 主 のものである、袋 にあるふんどうもすべて 彼 の 造 られたものである。
12 悪 を 行 うことは 王 の 憎 むところである、その 位 が 正義 によって 堅 く 立 っているからである。
13 正 しいくちびるは 王 に 喜 ばれる、彼 は 正 しい 事 を 言 う 者 を 愛 する。
14 王 の 怒 りは 死 の 使者 である、知恵 ある 人 はこれをなだめる。
15 王 の 顔 の 光 には 命 がある、彼 の 恵 みは 春雨 をもたらす 雲 のようだ。
16 知恵 を 得 るのは 金 を 得 るのにまさる、悟 りを 得 るのは 銀 を 得 るよりも 望 ましい。
17 悪 を 離 れることは 正 しい 人 の 道 である、自分 の 道 を 守 る 者 はその 魂 を 守 る。
18 高 ぶりは 滅 びにさきだち、誇 る 心 は 倒 れにさきだつ。
19 へりくだって 貧 しい 人々 と 共 におるのは、高 ぶる 者 と 共 にいて、獲物 を 分 けるにまさる。
20 慎 んで、み 言葉 をおこなう 者 は 栄 える、主 に 寄 り 頼 む 者 はさいわいである。
21 心 に 知恵 ある 者 はさとき 者 ととなえられる、くちびるが 甘 ければ、その 教 に 人 を 説 きつける 力 を 増 す。
22 知恵 はこれを 持 つ 者 に 命 の 泉 となる、しかし、愚 かさは 愚 かな 者 の 受 ける 懲 しめである。
23 知恵 ある 者 の 心 はその 言 うところを 賢 くし、またそのくちびるに 人 を 説 きつける 力 を 増 す。
24 ここちよい 言葉 は 蜂蜜 のように、魂 に 甘 く、からだを 健 やかにする。
25 人 が 見 て 自分 で 正 しいとする 道 があり、その 終 りはついに 死 にいたる 道 となるものがある。
26 ほねおる 者 は 飲食 のためにほねおる、その 口 が 自分 に 迫 るからである。
27 よこしまな 人 は 悪 を 企 てる、そのくちびるには 激 しい 火 のようなものがある。
28 偽 る 者 は 争 いを 起 し、つげ 口 する 者 は 親 しい 友 を 離 れさせる。
29 しえたげる 者 はその 隣 り 人 をいざない、これを 良 くない 道 に 導 く。
30 めくばせする 者 は 悪 を 計 り、くちびるを 縮 める 者 は 悪事 をなし 遂 げる。
31 しらがは 栄 えの 冠 である、正 しく 生 きることによってそれが 得 られる。
32 怒 りをおそくする 者 は 勇士 にまさり、自分 の 心 を 治 める 者 は 城 を 攻 め 取 る 者 にまさる。
33 人 はくじをひく、しかし 事 を 定 めるのは 全 く 主 のことである。
Chapter 17
1 平穏 であって、ひとかたまりのかわいたパンのあるのは、争 いがあって、食物 の 豊 かな 家 にまさる。
2 賢 いしもべは 身持 の 悪 いむすこを 治 め、かつ、その 兄弟 たちの 中 にあって、資産 の 分 け 前 を 獲 る。
3 銀 を 試 みるものはるつぼ、金 を 試 みるものは 炉、人 の 心 を 試 みるものは 主 である。
4 悪 を 行 う 者 は 偽 りのくちびるに 聞 き、偽 りをいう 者 は 悪 しき 舌 に 耳 を 傾 ける。
5 貧 しい 者 をあざける 者 はその 造 り 主 を 侮 る、人 の 災 を 喜 ぶ 者 は 罰 を 免 れない。
6 孫 は 老人 の 冠 である、父 は 子 の 栄 えである。
7 すぐれた 言葉 は 愚 かな 者 には 似合 わない、まして 偽 りを 言 うくちびるは 君 たる 者 には 似合 わない。
8 まいないはこれを 贈 る 人 の 目 には 幸運 の 玉 のようだ、その 向 かう 所、どこでも 彼 は 栄 える。
9 愛 を 追 い 求 める 人 は 人 のあやまちをゆるす、人 のことを 言 いふらす 者 は 友 を 離 れさせる。
10 一 度 の 戒 めがさとき 人 に 徹 するのは、百 度 の 懲 しめが 愚 かな 人 に 徹 するよりも 深 い。
11 悪 しき 者 はただ、そむく 事 のみを 求 める、それゆえ、彼 に 向 かっては 残忍 な 使者 がつかわされる。
12 愚 かな 者 が 愚 かな 事 をするのに 会 うよりは、子 をとられた 雌 ぐまに 会 うほうがよい。
13 悪 をもて 善 に 報 いる 者 は、悪 がその 家 を 離 れることがない。
14 争 いの 初 めは 水 がもれるのに 似 ている、それゆえ、けんかの 起 らないうちにそれをやめよ。
15 悪 しき 者 を 正 しいとする 者、正 しい 者 を 悪 いとする 者、この二つの 者 はともに 主 に 憎 まれる。
16 愚 かな 者 はすでに 心 がないのに、どうして 知恵 を 買 おうとして 手 にその 代金 を 持 っているのか。
17 友 はいずれの 時 にも 愛 する、兄弟 はなやみの 時 のために 生 れる。
18 知恵 のない 人 は 手 をうって、その 隣 り 人 の 前 で 保証 をする。
19 争 いを 好 む 者 は 罪 を 好 む、その 門 を 高 くする 者 は 滅 びを 求 める。
20 曲 った 心 の 者 はさいわいを 得 ない、みだりに 舌 をもって 語 る 者 は 災 に 陥 る。
21 愚 かな 子 を 生 む 者 は 嘆 きを 得 る、愚 か 者 の 父 は 喜 びを 得 ない。
22 心 の 楽 しみは 良 い 薬 である、たましいの 憂 いは 骨 を 枯 らす。
23 悪 しき 者 は 人 のふところからまいないを 受 けて、さばきの 道 をまげる。
24 さとき 者 はその 顔 を 知恵 にむける、しかし、愚 かな 者 は 目 を 地 の 果 にそそぐ。
25 愚 かな 子 はその 父 の 憂 いである、またこれを 産 んだ 母 の 痛 みである。
26 正 しい 人 を 罰 するのはよくない、尊 い 人 を 打 つのは 悪 い。
27 言葉 を 少 なくする 者 は 知識 のある 者、心 の 冷静 な 人 はさとき 人 である。
28 愚 かな 者 も 黙 っているときは、知恵 ある 者 と 思 われ、そのくちびるを 閉 じている 時 は、さとき 者 と 思 われる。
Chapter 18
1 人 と 交 わりをしない 者 は 口実 を 捜 し、すべてのよい 考 えに 激 しく 反対 する。
2 愚 かな 者 は 悟 ることを 喜 ばず、ただ 自分 の 意見 を 言 い 表 わすことを 喜 ぶ。
3 悪 しき 者 が 来 ると、卑 しめもまた 来 る、不名誉 が 来 ると、はずかしめも 共 にくる。
4 人 の 口 の 言葉 は 深 い 水 のようだ、知恵 の 泉 は、わいて 流 れる 川 である。
5 悪 しき 者 をえこひいきすることは 良 くない、正 しい 者 をさばいて、悪 しき 者 とすることも 良 くない。
6 愚 かな 者 のくちびるは 争 いを 起 し、その 口 はむち 打 たれることを 招 く。
7 愚 かな 者 の 口 は 自分 の 滅 びとなり、そのくちびるは 自分 を 捕 えるわなとなる。
8 人 のよしあしをいう 者 の 言葉 はおいしい 食物 のようで、腹 の 奥 にしみこむ。
9 その 仕事 を 怠 る 者 は、滅 ぼす 者 の 兄弟 である。
10 主 の 名 は 堅固 なやぐらのようだ、正 しい 者 はその 中 に 走 りこんで 救 を 得 る。
11 富 める 者 の 富 はその 堅 き 城 である、それは 高 き 城壁 のように 彼 を 守 る。
12 人 の 心 の 高 ぶりは 滅 びにさきだち、謙遜 は 栄誉 にさきだつ。
13 事 をよく 聞 かないで 答 える 者 は、愚 かであって 恥 をこうむる。
14 人 の 心 は 病苦 をも 忍 ぶ、しかし 心 の 痛 むときは、だれがそれに 耐 えようか。
15 さとき 者 の 心 は 知識 を 得、知恵 ある 者 の 耳 は 知識 を 求 める。
16 人 の 贈 り 物 は、その 人 のために 道 をひらき、また 尊 い 人 の 前 に 彼 を 導 く。
17 先 に 訴 え 出 る 者 は 正 しいように 見 える、しかしその 訴 えられた 人 が 来 て、それを 調 べて、事 は 明 らかになる。
18 くじは 争 いをとどめ、かつ 強 い 争 い 相手 の 間 を 決定 する。
19 助 けあう 兄弟 は 堅固 な 城 のようだ、しかし 争 いは、やぐらの 貫 の 木 のようだ。
20 人 は 自分 の 言葉 の 結 ぶ 実 によって、満 ち 足 り、そのくちびるの 産物 によって 自 ら 飽 きる。
21 死 と 生 とは 舌 に 支配 される、これを 愛 する 者 はその 実 を 食 べる。
22 妻 を 得 る 者 は、良 き 物 を 得 る、かつ 主 から 恵 みを 与 えられる。
23 貧 しい 者 は、あわれみを 請 い、富 める 者 は、はげしい 答 をする。
24 世 には 友 らしい 見 せかけの 友 がある、しかし 兄弟 よりもたのもしい 友 もある。
Chapter 19
1 正 しく 歩 む 貧 しい 者 は、曲 ったことを 言 う 愚 かな 者 にまさる。
2 人 が 知識 のないのは 良 くない、足 で 急 ぐ 者 は 道 に 迷 う。
3 人 は 自分 の 愚 かさによって 道 につまずき、かえって 心 のうちに 主 をうらむ。
4 富 は 多 くの 新 しい 友 を 作 る、しかし 貧 しい 人 はその 友 に 捨 てられる。
5 偽 りの 証人 は 罰 を 免 れない、偽 りをいう 者 はのがれることができない。
6 気前 のよい 人 にこびる 者 は 多 い、人 はみな 贈 り 物 をする 人 の 友 となる。
7 貧 しい 者 はその 兄弟 すらもみなこれを 憎 む、ましてその 友 はこれに 遠 ざからないであろうか。言葉 をかけてこれを 呼 んでも、去 って 帰 らないのである。
8 知恵 を 得 る 者 は 自分 の 魂 を 愛 し、悟 りを 保 つ 者 は 幸 を 得 る。
9 偽 りの 証人 は 罰 を 免 れない、偽 りをいう 者 は 滅 びる。
10 愚 かな 者 が、ぜいたくな 暮 しをするのは、ふさわしいことではない、しもべたる 者 が、君 たる 者 を 治 めるなどは、なおさらである。
11 悟 りは 人 に 怒 りを 忍 ばせる、あやまちをゆるすのは 人 の 誉 である。
12 王 の 怒 りは、ししのほえるようであり、その 恵 みは 草 の 上 におく 露 のようである。
13 愚 かな 子 はその 父 の 災 である、妻 の 争 うのは、雨漏 りの 絶 えないのとひとしい。
14 家 と 富 とは 先祖 からうけつぐもの、賢 い 妻 は 主 から 賜 わるものである。
15 怠 りは 人 を 熟睡 させる、なまけ 者 は 飢 える。
16 戒 めを 守 る 者 は 自分 の 魂 を 守 る、み 言葉 を 軽 んじる 者 は 死 ぬ。
17 貧 しい 者 をあわれむ 者 は 主 に 貸 すのだ、その 施 しは 主 が 償 われる。
18 望 みのあるうちに、自分 の 子 を 懲 らせ、これを 滅 ぼす 心 を 起 してはならない。
19 怒 ることの 激 しい 者 は 罰 をうける、たとい 彼 を 救 ってやっても、さらにくり 返 さねばならない。
20 勧 めを 聞 き、教訓 をうけよ、そうすれば、ついには 知恵 ある 者 となる。
21 人 の 心 には 多 くの 計画 がある、しかしただ 主 の、み 旨 だけが 堅 く 立 つ。
22 人 に 望 ましいのは、いつくしみ 深 いことである、貧 しい 人 は 偽 りをいう 人 にまさる。
23 主 を 恐 れることは 人 を 命 に 至 らせ、常 に 飽 き 足 りて、災 にあうことはない。
24 なまけ 者 は、手 を 皿 に 入 れても、それを 口 に 持 ってゆくことをしない。
25 あざける 者 を 打 て、そうすれば 思慮 のない 者 も 慎 む。さとき 者 を 戒 めよ、そうすれば 彼 は 知識 を 得 る。
26 父 に 乱暴 をはたらき、母 を 追 い 出 す 者 は、恥 をきたらし、はずかしめをまねく 子 である。
27 わが 子 よ、知識 の 言葉 をはなれて 人 を 迷 わせる 教訓 を 聞 くことをやめよ。
28 悪 い 証人 はさばきをあざけり、悪 しき 者 の 口 は 悪 をむさぼり 食 う。
29 さばきはあざける 者 のために 備 えられ、むちは 愚 かな 者 の 背 のために 備 えられる。
Chapter 20
1 酒 は 人 をあざける 者 とし、濃 い 酒 は 人 をあばれ 者 とする、これに 迷 わされる 者 は 無知 である。 酒 は 人 をあざける 者 とし、濃 い 酒 は 人 をあばれ 者 とする、これに 迷 わされる 者 は 無知 である。
2 王 の 怒 りは、ししがほえるようだ、彼 を 怒 らせる 者 は 自分 の 命 をそこなう。 王 の 怒 りは、ししがほえるようだ、彼 を 怒 らせる 者 は 自分 の 命 をそこなう。
3 争 いに 関係 しないことは 人 の 誉 である、すべて 愚 かな 者 は 怒 り 争 う。 争 いに 関係 しないことは 人 の 誉 である、すべて 愚 かな 者 は 怒 り 争 う。
4 なまけ 者 は 寒 いときに 耕 さない、それゆえ 刈入 れのときになって、求 めても 何 もない。 なまけ 者 は 寒 いときに 耕 さない、それゆえ 刈入 れのときになって、求 めても 何 もない。
5 人 の 心 にある 計 りごとは 深 い 井戸 の 水 のようだ、しかし、さとき 人 はこれをくみ 出 す。 人 の 心 にある 計 りごとは 深 い 井戸 の 水 のようだ、しかし、さとき 人 はこれをくみ 出 す。
6 自分 は 真実 だという 人 が 多 い、しかし、だれが 忠信 な 人 に 会 うであろうか。 自分 は 真実 だという 人 が 多 い、しかし、だれが 忠信 な 人 に 会 うであろうか。
7 欠 けた 所 なく、正 しく 歩 む 人――その 後 の 子孫 はさいわいである。 欠 けた 所 なく、正 しく 歩 む 人――その 後 の 子孫 はさいわいである。
8 さばきの 座 にすわる 王 はその 目 をもって、すべての 悪 をふるいわける。 さばきの 座 にすわる 王 はその 目 をもって、すべての 悪 をふるいわける。
9 だれが「わたしは 自分 の 心 を 清 めた、わたしの 罪 は 清 められた」ということができようか。 だれが「わたしは 自分 の 心 を 清 めた、わたしの 罪 は 清 められた」ということができようか。
10 互 に 違 った二 種 のはかり、二 種 のますは、ひとしく 主 に 憎 まれる。 互 に 違 った二 種 のはかり、二 種 のますは、ひとしく 主 に 憎 まれる。
11 幼 な 子 でさえも、その 行 いによって 自 らを 示 し、そのすることの 清 いか 正 しいかを 現 す。 幼 な 子 でさえも、その 行 いによって 自 らを 示 し、そのすることの 清 いか 正 しいかを 現 す。
12 聞 く 耳 と、見 る 目 とは、ともに 主 が 造 られたものである。 聞 く 耳 と、見 る 目 とは、ともに 主 が 造 られたものである。
13 眠 りを 愛 してはならない、そうすれば 貧 しくなる、目 を 開 け、そうすればパンに 飽 くことができる。 眠 りを 愛 してはならない、そうすれば 貧 しくなる、目 を 開 け、そうすればパンに 飽 くことができる。
14 買 う 者 は、「悪 い、悪 い」という、しかし 去 って 後、彼 は 自 ら 誇 る。 買 う 者 は、「悪 い、悪 い」という、しかし 去 って 後、彼 は 自 ら 誇 る。
15 金 もあり、価 の 高 い 宝石 も 多 くあるが、尊 い 器 は 知識 のくちびるである。 金 もあり、価 の 高 い 宝石 も 多 くあるが、尊 い 器 は 知識 のくちびるである。
16 人 のために 保証 する 者 からは、まずその 着物 を 取 れ、他人 のために 保証 する 者 をば 抵当 に 取 れ。 人 のために 保証 する 者 からは、まずその 着物 を 取 れ、他人 のために 保証 する 者 をば 抵当 に 取 れ。
17 欺 き 取 ったパンはおいしい、しかし 後 にはその 口 は 砂利 で 満 たされる。 欺 き 取 ったパンはおいしい、しかし 後 にはその 口 は 砂利 で 満 たされる。
18 計 りごとは 共 に 議 することによって 成 る、戦 おうとするならば、まずよく 議 しなければならない。 計 りごとは 共 に 議 することによって 成 る、戦 おうとするならば、まずよく 議 しなければならない。
19 歩 きまわって 人 のよしあしをいう 者 は 秘密 をもらす、くちびるを 開 いて 歩 く 者 と 交 わってはならない。 歩 きまわって 人 のよしあしをいう 者 は 秘密 をもらす、くちびるを 開 いて 歩 く 者 と 交 わってはならない。
20 自分 の 父母 をののしる 者 は、そのともしびは 暗 やみの 中 に 消 える。 自分 の 父母 をののしる 者 は、そのともしびは 暗 やみの 中 に 消 える。
21 初 めに 急 いで 得 た 資産 は、その 終 りがさいわいでない。 初 めに 急 いで 得 た 資産 は、その 終 りがさいわいでない。
22 「わたしが 悪 に 報 いる」と 言 ってはならない、主 を 待 ち 望 め、主 はあなたを 助 けられる。 「わたしが 悪 に 報 いる」と 言 ってはならない、主 を 待 ち 望 め、主 はあなたを 助 けられる。
23 互 に 違 った二 種 のふんどうは 主 に 憎 まれる、偽 りのはかりは 良 くない。 互 に 違 った二 種 のふんどうは 主 に 憎 まれる、偽 りのはかりは 良 くない。
24 人 の 歩 みは 主 によって 定 められる、人 はどうして 自 らその 道 を、明 らかにすることができようか。 人 の 歩 みは 主 によって 定 められる、人 はどうして 自 らその 道 を、明 らかにすることができようか。
25 軽々 しく「これは 聖 なるささげ 物 だ」と 言 い、また 誓 いを 立 てて 後 に 考 えることは、その 人 のわなとなる。 軽々 しく「これは 聖 なるささげ 物 だ」と 言 い、また 誓 いを 立 てて 後 に 考 えることは、その 人 のわなとなる。
26 知恵 ある 王 は、箕 をもってあおぎ 分 けるように 悪人 を 散 らし、車 をもって 脱穀 するように、これを 罰 する。 知恵 ある 王 は、箕 をもってあおぎ 分 けるように 悪人 を 散 らし、車 をもって 脱穀 するように、これを 罰 する。
27 人 の 魂 は 主 のともしびであり、人 の 心 の 奥 を 探 る。 人 の 魂 は 主 のともしびであり、人 の 心 の 奥 を 探 る。
28 いつくしみと、まこととは 王 を 守 る、その 位 もまた 正義 によって 保 たれる。 いつくしみと、まこととは 王 を 守 る、その 位 もまた 正義 によって 保 たれる。
29 若 い 人 の 栄 えはその 力、老人 の 美 しさはそのしらがである。 若 い 人 の 栄 えはその 力、老人 の 美 しさはそのしらがである。
30 傷 つくまでに 打 てば 悪 い 所 は 清 くなり、むちで 打 てば 心 の 底 までも 清 まる。 傷 つくまでに 打 てば 悪 い 所 は 清 くなり、むちで 打 てば 心 の 底 までも 清 まる。
Chapter 21
1 王 の 心 は、主 の 手 のうちにあって、水 の 流 れのようだ、主 はみこころのままにこれを 導 かれる。 王 の 心 は、主 の 手 のうちにあって、水 の 流 れのようだ、主 はみこころのままにこれを 導 かれる。
2 人 の 道 は 自分 の 目 には 正 しく 見 える、しかし 主 は 人 の 心 をはかられる。 人 の 道 は 自分 の 目 には 正 しく 見 える、しかし 主 は 人 の 心 をはかられる。
3 正義 と 公平 を 行 うことは、犠牲 にもまさって 主 に 喜 ばれる。 正義 と 公平 を 行 うことは、犠牲 にもまさって 主 に 喜 ばれる。
4 高 ぶる 目 とおごる 心 とは、悪 しき 人 のともしびであって、罪 である。 高 ぶる 目 とおごる 心 とは、悪 しき 人 のともしびであって、罪 である。
5 勤勉 な 人 の 計画 は、ついにその 人 を 豊 かにする、すべて 怠 るものは 貧 しくなる。 勤勉 な 人 の 計画 は、ついにその 人 を 豊 かにする、すべて 怠 るものは 貧 しくなる。
6 偽 りの 舌 をもって 宝 を 得 るのは、吹 きはらわれる 煙、死 のわなである。 偽 りの 舌 をもって 宝 を 得 るのは、吹 きはらわれる 煙、死 のわなである。
7 悪 しき 者 の 暴虐 はその 身 を 滅 ぼす、彼 らは 公平 を 行 うことを 好 まないからである。 悪 しき 者 の 暴虐 はその 身 を 滅 ぼす、彼 らは 公平 を 行 うことを 好 まないからである。
8 罪 びとの 道 は 曲 っている、潔白 な 人 の 行 いはまっすぐである。 罪 びとの 道 は 曲 っている、潔白 な 人 の 行 いはまっすぐである。
9 争 いを 好 む 女 と 一緒 に 家 におるよりは 屋根 のすみにおるほうがよい。 争 いを 好 む 女 と 一緒 に 家 におるよりは 屋根 のすみにおるほうがよい。
10 悪 しき 者 の 魂 は 悪 を 行 うことを 願 う、その 隣 り 人 にも 好意 をもって 見 られない。 悪 しき 者 の 魂 は 悪 を 行 うことを 願 う、その 隣 り 人 にも 好意 をもって 見 られない。
11 あざけるものが 罰 をうけるならば、思慮 のない 者 は 知恵 を 得 る。知恵 ある 者 が 教 をうけるならば 知識 を 得 る。 あざけるものが 罰 をうけるならば、思慮 のない 者 は 知恵 を 得 る。知恵 ある 者 が 教 をうけるならば 知識 を 得 る。
12 正 しい 神 は、悪 しき 者 の 家 をみとめて、悪 しき 者 を 滅 びに 投 げいれられる。 正 しい 神 は、悪 しき 者 の 家 をみとめて、悪 しき 者 を 滅 びに 投 げいれられる。
13 耳 を 閉 じて 貧 しい 者 の 呼 ぶ 声 を 聞 かない 者 は、自分 が 呼 ぶときに、聞 かれない。 耳 を 閉 じて 貧 しい 者 の 呼 ぶ 声 を 聞 かない 者 は、自分 が 呼 ぶときに、聞 かれない。
14 ひそかな 贈 り 物 は 憤 りをなだめる、ふところのまいないは 激 しい 怒 りを 和 らげる。 ひそかな 贈 り 物 は 憤 りをなだめる、ふところのまいないは 激 しい 怒 りを 和 らげる。
15 公義 を 行 うことは、正 しい 者 には 喜 びであるが、悪 を 行 う 者 には 滅 びである。 公義 を 行 うことは、正 しい 者 には 喜 びであるが、悪 を 行 う 者 には 滅 びである。
16 悟 りの 道 を 離 れる 人 は、死人 の 集会 の 中 におる。 悟 りの 道 を 離 れる 人 は、死人 の 集会 の 中 におる。
17 快楽 を 好 む 者 は 貧 しい 人 となり、酒 と 油 とを 好 む 者 は 富 むことがない。 快楽 を 好 む 者 は 貧 しい 人 となり、酒 と 油 とを 好 む 者 は 富 むことがない。
18 悪 しき 者 は 正 しい 者 のあがないとなり、不信実 な 者 は 正 しい 人 に 代 る。 悪 しき 者 は 正 しい 者 のあがないとなり、不信実 な 者 は 正 しい 人 に 代 る。
19 争 い 怒 る 女 と 共 におるよりは、荒野 に 住 むほうがましだ。 争 い 怒 る 女 と 共 におるよりは、荒野 に 住 むほうがましだ。
20 知恵 ある 者 の 家 には 尊 い 宝 があり、愚 かな 人 はこれを、のみ 尽 す。 知恵 ある 者 の 家 には 尊 い 宝 があり、愚 かな 人 はこれを、のみ 尽 す。
21 正義 といつくしみとを 追 い 求 める 者 は、命 と 誉 とを 得 る。 正義 といつくしみとを 追 い 求 める 者 は、命 と 誉 とを 得 る。
22 知恵 ある 者 は 強 い 者 の 城 にのぼって、その 頼 みとするとりでをくずす。 知恵 ある 者 は 強 い 者 の 城 にのぼって、その 頼 みとするとりでをくずす。
23 口 と 舌 とを 守 る 者 はその 魂 を 守 って、悩 みにあわせない。 口 と 舌 とを 守 る 者 はその 魂 を 守 って、悩 みにあわせない。
24 高 ぶりおごる 者 を「あざける 者」となづける、彼 は 高慢 無礼 な 行 いをするものである。 高 ぶりおごる 者 を「あざける 者」となづける、彼 は 高慢 無礼 な 行 いをするものである。
25 なまけ 者 の 欲望 は 自分 の 身 を 殺 す、これはその 手 を 働 かせないからである。 なまけ 者 の 欲望 は 自分 の 身 を 殺 す、これはその 手 を 働 かせないからである。
26 悪 しき 者 はひねもす 人 の 物 をむさぼる、正 しい 者 は 与 えて 惜 しまない。 悪 しき 者 はひねもす 人 の 物 をむさぼる、正 しい 者 は 与 えて 惜 しまない。
27 悪 しき 者 の 供 え 物 は 憎 まれる、悪意 をもってささげる 時 はなおさらである。 悪 しき 者 の 供 え 物 は 憎 まれる、悪意 をもってささげる 時 はなおさらである。
28 偽 りの 証人 は 滅 ぼされる、よく 聞 く 人 の 言葉 はすたることがない。 偽 りの 証人 は 滅 ぼされる、よく 聞 く 人 の 言葉 はすたることがない。
29 悪 しき 者 はあつかましくし、正 しい 人 はその 道 をつつしむ。 悪 しき 者 はあつかましくし、正 しい 人 はその 道 をつつしむ。
30 主 に 向 かっては 知恵 も 悟 りも、計 りごとも、なんの 役 にも 立 たない。 主 に 向 かっては 知恵 も 悟 りも、計 りごとも、なんの 役 にも 立 たない。
31 戦 いの 日 のために 馬 を 備 える、しかし 勝利 は 主 による。 戦 いの 日 のために 馬 を 備 える、しかし 勝利 は 主 による。
Chapter 22
1 令名 は 大 いなる 富 にまさり、恩恵 は 銀 や 金 よりも 良 い。
2 富 める 者 と 貧 しい 者 とは 共 に 世 におる、すべてこれを 造 られたのは 主 である。
3 賢 い 者 は 災 を 見 て 自 ら 避 け、思慮 のない 者 は 進 んでいって、罰 をうける。
4 謙遜 と 主 を 恐 れることとの 報 いは、富 と 誉 と 命 とである。
5 よこしまな 者 の 道 にはいばらとわながあり、たましいを 守 る 者 は 遠 くこれを 離 れる。
6 子 をその 行 くべき 道 に 従 って 教 えよ、そうすれば 年老 いても、それを 離 れることがない。
7 富 める 者 は 貧 しき 者 を 治 め、借 りる 者 は 貸 す 人 の 奴隷 となる。
8 悪 をまく 者 は 災 を 刈 り、その 怒 りのつえはすたれる。
9 人 を 見 て 恵 む 者 はめぐまれる、自分 のパンを 貧 しい 人 に 与 えるからである。
10 あざける 者 を 追放 すれば 争 いもまた 去 り、かつ、いさかいも、はずかしめもなくなる。
11 心 の 潔白 を 愛 する 者、その 言葉 の 上品 な 者 は、王 がその 友 となる。
12 主 の 目 は 知識 ある 者 を 守 る、しかし 主 は 不信実 な 者 の 言葉 を 敗 られる。
13 なまけ 者 は 言 う、「ししがそとにいる、わたしは、ちまたで 殺 される」と。
14 遊女 の 口 は 深 い 落 し 穴 である、主 に 憎 まれる 者 はその 中 に 陥 る。
15 愚 かなことが 子供 の 心 の 中 につながれている、懲 しめのむちは、これを 遠 く 追 いだす。
16 貧 しい 者 をしえたげて 自分 の 富 を 増 そうとする 者 と、富 める 者 に 与 える 者 とは、ついに 必 ず 貧 しくなる。
17 あなたの 耳 を 傾 けて 知恵 ある 者 の 言葉 を 聞 き、かつ、わたしの 知識 にあなたの 心 を 用 いよ。
18 これをあなたのうちに 保 ち、ことごとく、あなたのくちびるに 備 えておくなら、楽 しいことである。
19 あなたが 主 に、寄 り 頼 むことのできるように、わたしはきょう、これをあなたにも 教 える。
20 わたしは、勧 めと 知識 との三十の 言葉 をあなたのためにしるしたではないか。
21 それは 正 しいこと、真実 なことをあなたに 示 し、あなたをつかわした 者 に 真実 の 答 をさせるためであった。
22 貧 しい 者 を、貧 しいゆえに、かすめてはならない、悩 む 者 を、町 の 門 でおさえつけてはならない。
23 それは 主 が 彼 らの 訴 えをただし、かつ 彼 らをそこなう 者 の 命 を、そこなわれるからである。
24 怒 る 者 と 交 わるな、憤 る 人 と 共 に 行 くな。
25 それはあなたがその 道 にならって、みずから、わなに 陥 ることのないためである。
26 あなたは 人 と 手 を 打 つ 者 となってはならない、人 の 負債 の 保証 をしてはならない。
27 あなたが 償 うものがないとき、あなたの 寝 ている 寝床 までも、人 が 奪 い 取 ってよかろうか。
28 あなたの 先祖 が 立 てた 古 い 地境 を 移 してはならない。
29 あなたはそのわざに 巧 みな 人 を 見 るか、そのような 人 は 王 の 前 に 立 つが、卑 しい 人々 の 前 には 立 たない。
Chapter 23
1 治 める 人 と 共 に 座 して 食事 するとき、あなたの 前 にあるものを、よくわきまえ、
2 あなたがもし 食 をたしなむ 者 であるならば、あなたののどに 刀 をあてよ。
3 そのごちそうをむさぼり 食 べてはならない、これは 人 を 欺 く 食物 だからである。
4 富 を 得 ようと 苦労 してはならない、かしこく 思 いとどまるがよい。
5 あなたの 目 をそれにとめると、それはない、富 はたちまち 自 ら 翼 を 生 じて、わしのように 天 に 飛 び 去 るからだ。
6 物惜 しみする 人 のパンを 食 べてはならない、そのごちそうをむさぼり 願 ってはならない。
7 彼 は 心 のうちで 勘定 する 人 のように、「食 え、飲 め」とあなたに 言 うけれども、その 心 はあなたに 真実 ではない。
8 あなたはついにその 食 べた 物 を 吐 き 出 すようになり、あなたのねんごろな 言葉 もむだになる。
9 愚 かな 者 の 耳 に 語 ってはならない、彼 はあなたの 言葉 が 示 す 知恵 をいやしめるからだ。
10 古 い 地境 を 移 してはならない、みなしごの 畑 を 侵 してはならない。
11 彼 らのあがない 主 は 強 くいらせられ、あなたに 逆 らって 彼 らの 訴 えを 弁護 されるからだ。
12 あなたの 心 を 教訓 に 用 い、あなたの 耳 を 知識 の 言葉 に 傾 けよ。
13 子 を 懲 らすことを、さし 控 えてはならない、むちで 彼 を 打 っても 死 ぬことはない。
14 もし、むちで 彼 を 打 つならば、その 命 を 陰府 から 救 うことができる。
15 わが 子 よ、もしあなたの 心 が 賢 くあれば、わたしの 心 もまた 喜 び、
16 もしあなたのくちびるが 正 しい 事 を 言 うならば、わたしの 心 も 喜 ぶ。
17 心 に 罪 びとをうらやんではならない、ただ、ひねもす 主 を 恐 れよ。
18 かならず 後 のよい 報 いがあって、あなたの 望 みは、すたらない。
19 わが 子 よ、よく 聞 いて、知恵 を 得 よ、かつ、あなたの 心 を 道 に 向 けよ。
20 酒 にふけり、肉 をたしなむ 者 と 交 わってはならない。
21 酒 にふける 者 と、肉 をたしなむ 者 とは 貧 しくなり、眠 りをむさぼる 者 は、ぼろを 身 にまとうようになる。
22 あなたを 生 んだ 父 のいうことを 聞 き、年老 いた 母 を 軽 んじてはならない。
23 真理 を 買 え、これを 売 ってはならない、知恵 と 教訓 と 悟 りをも 買 え。
24 正 しい 人 の 父 は 大 いによろこび、知恵 ある 子 を 生 む 者 は 子 のために 楽 しむ。
25 あなたの 父母 を 楽 しませ、あなたを 産 んだ 母 を 喜 ばせよ。
26 わが 子 よ、あなたの 心 をわたしに 与 え、あなたの 目 をわたしの 道 に 注 げ。
27 遊女 は 深 い 穴 のごとく、みだらな 女 は 狭 い 井戸 のようだ。
28 彼女 は 盗 びとのように 人 をうかがい、かつ 世 の 人 のうちに、不信実 な 者 を 多 くする。
29 災 ある 者 はだれか、憂 いある 者 はだれか、争 いをする 者 はだれか、煩 いある 者 はだれか、ゆえなく 傷 をうける 者 はだれか、赤 い 目 をしている 者 はだれか。
30 酒 に 夜 をふかす 者、行 って、混 ぜ 合 わせた 酒 を 味 わう 者 である。
31 酒 はあかく、杯 の 中 にあわだち、なめらかにくだる、あなたはこれを 見 てはならない。
32 これはついに、へびのようにかみ、まむしのように 刺 す。
33 あなたの 目 は 怪 しいものを 見、あなたの 心 は 偽 りを 言 う。
34 あなたは 海 の 中 に 寝 ている 人 のように、帆柱 の 上 に 寝 ている 人 のようになる。
35 あなたは 言 う、「人 がわたしを 撃 ったが、わたしは 痛 くはなかった。わたしを、たたいたが、わたしは 何 も 覚 えはない。いつわたしはさめるのか、また 酒 を 求 めよう」と。
Chapter 24
1 悪 を 行 う 人 をうらやんではならない、また 彼 らと 共 におることを 願 ってはならない。
2 彼 らはその 心 に 強奪 を 計 り、そのくちびるに 人 をそこなうことを 語 るからである。
3 家 は 知恵 によって 建 てられ、悟 りによって 堅 くせられ、
4 また、へやは 知識 によってさまざまの 尊 く、麗 しい 宝 で 満 たされる。
5 知恵 ある 者 は 強 い 人 よりも 強 く、知識 ある 人 は 力 ある 人 よりも 強 い。
6 良 い 指揮 によって 戦 いをすることができ、勝利 は 多 くの 議 する 者 がいるからである。
7 知恵 は 高 くて 愚 かな 者 の 及 ぶところではない、愚 かな 者 は 門 で 口 を 開 くことができない。
8 悪 を 行 うことを 計 る 者 を 人 はいたずら 者 ととなえる。
9 愚 かな 者 の 計 るところは 罪 であり、あざける 者 は 人 に 憎 まれる。
10 もしあなたが 悩 みの 日 に 気 をくじくならば、あなたの 力 は 弱 い。
11 死地 にひかれゆく 者 を 助 け 出 せ、滅 びによろめきゆく 者 を 救 え。
12 あなたが、われわれはこれを 知 らなかったといっても、心 をはかる 者 はそれを 悟 らないであろうか。あなたの 魂 を 守 る 者 はそれを 知 らないであろうか。彼 はおのおのの 行 いにより、人 に 報 いないであろうか。
13 わが 子 よ、蜜 を 食 べよ、これは 良 いものである、また、蜂 の 巣 のしたたりはあなたの 口 に 甘 い。
14 知恵 もあなたの 魂 にはそのようであることを 知 れ。それを 得 るならば、かならず 報 いがあって、あなたの 望 みは、すたらない。
15 悪 しき 者 がするように、正 しい 者 の 家 をうかがってはならない、その 住 む 所 に 乱暴 をしてはならない。
16 正 しい 者 は七たび 倒 れても、また 起 きあがる、しかし、悪 しき 者 は 災 によって 滅 びる。
17 あなたのあだが 倒 れるとき 楽 しんではならない、彼 のつまずくとき 心 に 喜 んではならない。
18 主 はそれを 見 て 悪 いこととし、その 怒 りを 彼 から 転 じられる。
19 悪 を 行 う 者 のゆえに 心 を 悩 ましてはならない、よこしまな 者 をうらやんではならない。
20 悪 しき 者 には 後 の 良 い 報 いはない、よこしまな 者 のともしびは 消 される。
21 わが 子 よ、主 と 王 とを 恐 れよ、そのいずれにも 不 従順 であってはならない。
22 その 災 はたちまち 起 るからである。この二つの 者 からくる 滅 びをだれが 知 り 得 ようか。
23 これらもまた 知恵 ある 者 の 箴言 である。片寄 ったさばきをするのは、よくない。
24 悪 しき 者 に 向 かって、「あなたは 正 しい」という 者 を、人々 はのろい、諸民 は 憎 む。
25 悪 しき 者 をせめる 者 は 恵 みを 得 る、また 幸福 が 与 えられる。
26 正 しい 答 をする 者 は、くちびるに、口 づけするのである。
27 外 で、あなたの 仕事 を 整 え、畑 で、すべての 物 をおのれのために 備 え、その 後 あなたの 家 を 建 てるがよい。
28 ゆえなく 隣 り 人 に 敵 して、証言 をしてはならない、くちびるをもって 欺 いてはならない。
29 「彼 がわたしにしたように、わたしも 彼 にしよう、わたしは 人 がしたところにしたがって、その 人 に 報 いよう」と 言 ってはならない。
30 わたしはなまけ 者 の 畑 のそばと、知恵 のない 人 のぶどう 畑 のそばを 通 ってみたが、
31 いばらが 一面 に 生 え、あざみがその 地面 をおおい、その 石 がきはくずれていた。
32 わたしはこれをみて 心 をとどめ、これを 見 て 教訓 を 得 た。
33 「しばらく 眠 り、しばらくまどろみ、手 をこまぬいて、またしばらく 休 む」。
34 それゆえ、貧 しさは 盗 びとのように、あなたに 来、乏 しさは、つわもののように、あなたに 来 る。
Chapter 25
1 これらもまたソロモンの 箴言 であり、ユダの 王 ヒゼキヤに 属 する 人々 がこれを 書 き 写 した。
2 事 を 隠 すのは 神 の 誉 であり、事 を 窮 めるのは 王 の 誉 である。
3 天 の 高 さと 地 の 深 さと、王 たる 者 の 心 とは 測 ることができない。
4 銀 から、かなくそを 除 け、そうすれば、銀 細工人 が 器 を 造 る 材料 となる。
5 王 の 前 から 悪 しき 者 を 除 け、そうすれば、その 位 は 正義 によって 堅 く 立 つ。
6 王 の 前 で 自 ら 高 ぶってはならない、偉 い 人 の 場 に 立 ってはならない。
7 尊 い 人 の 前 で 下 にさげられるよりは、「ここに 上 がれ」といわれるほうがましだ。
8 あなたが 目 に 見 たことを、軽々 しく 法廷 に 出 してはならない。あとになり、あなたが 隣 り 人 にはずかしめられるとき、あなたはどうしようとするのか。
9 隣 り 人 と 争 うことがあるならば、ただその 人 と 争 え、他人 の 秘密 をもらしてはならない。
10 そうでないと、聞 く 者 があなたをいやしめ、あなたは、いつまでもそしられる。
11 おりにかなって 語 る 言葉 は、銀 の 彫 り 物 に 金 のりんごをはめたようだ。
12 知恵 をもって 戒 める 者 は、これをきく 者 の 耳 にとって、金 の 耳輪、精 金 の 飾 りのようだ。
13 忠実 な 使者 はこれをつかわす 者 にとって、刈入 れの 日 に 冷 やかな 雪 があるようだ、よくその 主人 の 心 を 喜 ばせる。
14 贈 り 物 をすると 偽 って 誇 る 人 は、雨 のない 雲 と 風 のようだ。
15 忍耐 をもって 説 けば 君 も 言葉 をいれる、柔 らかな 舌 は 骨 を 砕 く。
16 蜜 を 得 たならば、ただ 足 るほどにこれを 食 べよ、おそらくは 食 べすごして、それを 吐 き 出 すであろう。
17 隣 り 人 の 家 に 足 をしげくしてはならない、おそらくは 彼 は 煩 わしくなって、あなたを 憎 むようになろう。
18 隣 り 人 に 敵 して 偽 りのあかしを 立 てる 人 は、こん 棒、つるぎ、または 鋭 い 矢 のようだ。
19 悩 みに 会 うとき 不信実 な 者 を 頼 みにするのは、悪 い 歯、またはなえた 足 を 頼 みとするようなものだ。
20 心 の 痛 める 人 の 前 で 歌 をうたうのは、寒 い 日 に 着物 を 脱 ぐようであり、また 傷 の 上 に 酢 をそそぐようだ。
21 もしあなたのあだが 飢 えているならば、パンを 与 えて 食 べさせ、もしかわいているならば 水 を 与 えて 飲 ませよ。
22 こうするのは、火 を 彼 のこうべに 積 むのである、主 はあなたに 報 いられる。
23 北風 は 雨 を 起 し、陰言 をいう 舌 は 人 の 顔 を 怒 らす。
24 争 いを 好 む 女 と 一緒 に 家 におるよりは、屋根 のすみにおるほうがよい。
25 遠 い 国 から 来 るよい 消息 は、かわいている 人 が 飲 む 冷 やかな 水 のようだ。
26 正 しい 者 が 悪 い 者 の 前 に 屈服 するのは、井戸 が 濁 ったよう、また 泉 がよごれたようなものだ。
27 蜜 を 多 く 食 べるのはよくない、ほめる 言葉 は 控 え 目 にするがよい。
28 自分 の 心 を 制 しない 人 は、城壁 のない 破 れた 城 のようだ。
Chapter 26
1 誉 が 愚 かな 者 にふさわしくないのは、夏 に 雪 が 降 り、刈入 れの 時 に 雨 が 降 るようなものだ。
2 いわれのないのろいは、飛 びまわるすずめや、飛 びかけるつばめのようなもので、止 まらない。
3 馬 のためにはむちがあり、ろばのためにはくつわがあり、愚 かな 者 の 背 のためにはつえがある。
4 愚 かな 者 にその 愚 かさにしたがって 答 をするな、自分 も 彼 と 同 じようにならないためだ。
5 愚 かな 者 にその 愚 かさにしたがって 答 をせよ、彼 が 自分 の 目 に 自 らを 知恵 ある 者 と 見 ないためだ。
6 愚 かな 者 に 託 して 事 を 言 い 送 る 者 は、自分 の 足 を 切 り 去 り、身 に 害 をうける。
7 あしなえの 足 は 用 がない、愚 かな 者 の 口 には 箴言 もそれにひとしい。
8 誉 を 愚 かな 者 に 与 えるのは、石 を 石 投 げにつなぐようだ。
9 愚 かな 者 の 口 に 箴言 があるのは、酔 った 者 が、とげのあるつえを 手 で 振 り 上 げるようだ。
10 通 りがかりの 愚 か 者 や、酔 った 者 を 雇 う 者 は、すべての 人 を 傷 つける 射手 のようだ。
11 犬 が 帰 って 来 てその 吐 いた 物 を 食 べるように、愚 かな 者 はその 愚 かさをくり 返 す。
12 自分 の 目 に 自 らを 知恵 ある 者 とする 人 を、あなたは 見 るか、彼 よりもかえって 愚 かな 人 に 望 みがある。
13 なまけ 者 は、「道 にししがいる、ちまたにししがいる」という。
14 戸 がちょうつがいによって 回 るように、なまけ 者 はその 寝床 で 寝返 りをする。
15 なまけ 者 は 手 を 皿 に 入 れても、それを 口 に 持 ってゆくことをいとう。
16 なまけ 者 は 自分 の 目 に、良 く 答 えることのできる七 人 の 者 よりも、自 らを 知恵 ありとする。
17 自分 に 関係 のない 争 いにたずさわる 者 は、通 りすぎる 犬 の 耳 をとらえる 者 のようだ。
19 隣 り 人 を 欺 いて、「わたしはただ 戯 れにした」という 者 は、燃 え 木 または 矢、または 死 を、投 げつける 気違 いのようだ。
20 たきぎがなければ 火 は 消 え、人 のよしあしを 言 う 者 がなければ 争 いはやむ。
21 おき 火 に 炭 をつぎ、火 にたきぎをくべるように、争 いを 好 む 人 は 争 いの 火 をおこす。
22 人 のよしあしをいう 者 の 言葉 はおいしい 食物 のようで、腹 の 奥 にしみこむ。
23 くちびるはなめらかであっても、心 の 悪 いのは 上 ぐすりをかけた 土 の 器 のようだ。
24 憎 む 者 はくちびるをもって 自 ら 飾 るけれども、心 のうちには 偽 りをいだく。
25 彼 が 声 をやわらげて 語 っても、信 じてはならない。その 心 に七つの 憎 むべきものがあるからだ。
26 たとい 偽 りをもってその 憎 しみをかくしても、彼 の 悪 は 会衆 の 中 に 現 れる。
27 穴 を 掘 る 者 は 自 らその 中 に 陥 る、石 をまろばしあげる 者 の 上 に、その 石 はまろびかえる。
28 偽 りの 舌 は 自分 が 傷 つけた 者 を 憎 み、へつらう 口 は 滅 びをきたらせる。
Chapter 27
1 あすのことを 誇 ってはならない、一 日 のうちに 何 がおこるかを 知 ることができないからだ。
2 自分 の 口 をもって 自 らをほめることなく、他人 にほめさせよ。自分 のくちびるをもってせず、ほかの 人 にあなたをほめさせよ。
3 石 は 重 く、砂 も 軽 くはない、しかし 愚 かな 者 の 怒 りはこの二つよりも 重 い。
4 憤 りはむごく、怒 りははげしい、しかしねたみの 前 には、だれが 立 ちえよう。
5 あからさまに 戒 めるのは、ひそかに 愛 するのにまさる。
6 愛 する 者 が 傷 つけるのは、まことからであり、あだの 口 づけするのは 偽 りからである。
7 飽 いている 者 は 蜂蜜 をも 踏 みつける、しかし 飢 えた 者 には 苦 い 物 でさえ、みな 甘 い。
8 その 家 を 離 れてさまよう 人 は、巣 を 離 れてさまよう 鳥 のようだ。
9 油 と 香 とは 人 の 心 を 喜 ばせる、しかし 魂 は 悩 みによって 裂 かれる。
10 あなたの 友、あなたの 父 の 友 を 捨 てるな、あなたが 悩 みにあう 日 には 兄弟 の 家 に 行 くな、近 い 隣 り 人 は 遠 くにいる 兄弟 にまさる。
11 わが 子 よ、知恵 を 得 て、わたしの 心 を 喜 ばせよ、そうすればわたしをそしる 者 に 答 えることができる。
12 賢 い 者 は 災 を 見 て 自 ら 避 け、思慮 のない 者 は 進 んでいって、罰 をうける。
13 人 のために 保証 する 者 からは、まずその 着物 をとれ、他人 のために 保証 をする 者 をば 抵当 に 取 れ。
14 朝 はやく 起 きて 大声 にその 隣 り 人 を 祝 すれば、かえってのろいと 見 なされよう。
15 雨 の 降 る 日 に 雨漏 りの 絶 えないのと、争 い 好 きな 女 とは 同 じだ。
16 この 女 を 制 するのは 風 を 制 するのとおなじく、右 の 手 に 油 をつかむのとおなじだ。
17 鉄 は 鉄 をとぐ、そのように 人 はその 友 の 顔 をとぐ。
18 いちじくの 木 を 守 る 者 はその 実 を 食 べる、主人 を 尊 ぶ 者 は 誉 を 得 る。
19 水 にうつせば 顔 と 顔 とが 応 じるように、人 の 心 はその 人 をうつす。
20 陰府 と 滅 びとは 飽 くことなく、人 の 目 もまた 飽 くことがない。
21 るつぼによって 銀 をためし、炉 によって 金 をためす、人 はその 称賛 によってためされる。
22 愚 かな 者 をうすに 入 れ、きねをもって、麦 と 共 にこれをついても、その 愚 かさは 去 ることがない。
23 あなたの 羊 の 状態 をよく 知 り、あなたの 群 れに 心 をとめよ。
24 富 はいつまでも 続 くものではない、どうして 位 が 末代 までも 保 つであろうか。
25 草 が 刈 り 取 られ、新 しい 芽 がのび、山 の 牧草 も 集 められると、
26 小羊 はあなたの 衣料 を 出 し、やぎは 畑 を 買 う 価 となり、
27 やぎの 乳 は 多 くて、あなたと、あなたの 家 のものの 食物 となり、おとめらを 養 うのにじゅうぶんである。
Chapter 28
1 悪 しき 者 は 追 う 人 もないのに 逃 げる、正 しい 人 はししのように 勇 ましい。
2 国 の 罪 によって、治 める 者 は 多 くなり、さとく、また 知識 ある 人 によって、国 はながく 保 つ。
3 貧 しい 者 をしえたげる 貧 しい 人 は、糧食 を 残 さない 激 しい 雨 のようだ。
4 律法 を 捨 てる 者 は 悪 しき 者 をほめる、律法 を 守 る 者 はこれに 敵対 する。
5 悪人 は 正 しいことを 悟 らない、主 を 求 める 者 はこれをことごとく 悟 る。
6 正 しく 歩 む 貧 しい 者 は、曲 った 道 を 歩 む 富 める 者 にまさる。
7 律法 を 守 る 者 は 賢 い 子 である、不品行 な 者 と 交 わるものは、父 をはずかしめる。
8 利息 と 高利 とによってその 富 をます 者 は、貧 しい 者 を 恵 む 者 のために、それをたくわえる。
9 耳 をそむけて 律法 を 聞 かない 者 は、その 祈 でさえも 憎 まれる。
10 正 しい 者 を 悪 い 道 に 惑 わす 者 は、みずから 自分 の 穴 に 陥 る、しかし 誠実 な 人 は 幸福 を 継 ぐ。
11 富 める 人 は 自分 の 目 に 自 らを 知恵 ある 者 と 見 る、しかし 悟 りのある 貧 しい 者 は 彼 を 見 やぶる。
12 正 しい 者 が 勝 つときは、大 いなる 栄 えがある、悪 しき 者 が 起 るときは、民 は 身 をかくす。
13 その 罪 を 隠 す 者 は 栄 えることがない、言 い 表 わしてこれを 離 れる 者 は、あわれみをうける。
14 常 に 主 を 恐 れる 人 はさいわいである、心 をかたくなにする 者 は 災 に 陥 る。
15 貧 しい 民 を 治 める 悪 いつかさは、ほえるしし、または 飢 えたくまのようだ。
16 悟 りのないつかさは 残忍 な 圧制者 である、不正 の 利 を 憎 む 者 は 長命 を 得 る。
17 人 を 殺 してその 血 を 身 に 負 う 者 は 死 ぬまで、のがれびとである、だれもこれを 助 けてはならない。
18 正 しく 歩 む 者 は 救 を 得、曲 った 道 に 歩 む 者 は 穴 に 陥 る。
19 自分 の 田地 を 耕 す 者 は 食糧 に 飽 き、無益 な 事 に 従 う 者 は 貧乏 に 飽 きる。
20 忠実 な 人 は 多 くの 祝福 を 得 る、急 いで 富 を 得 ようとする 者 は 罰 を 免 れない。
21 人 を 片寄 り 見 ることは 良 くない、人 は 一 切 れのパンのために、とがを 犯 すことがある。
22 欲 の 深 い 人 は 急 いで 富 を 得 ようとする、かえって 欠乏 が 自分 の 所 に 来 ることを 知 らない。
23 人 を 戒 める 者 は 舌 をもってへつらう 者 よりも、大 いなる 感謝 をうける。
24 父 や 母 の 物 を 盗 んで「これは 罪 ではない」と 言 う 者 は、滅 ぼす 者 の 友 である。
25 むさぼる 者 は 争 いを 起 し、主 に 信頼 する 者 は 豊 かになる。
26 自分 の 心 を 頼 む 者 は 愚 かである、知恵 をもって 歩 む 者 は 救 を 得 る。
27 貧 しい 者 に 施 す 者 は 物 に 不足 しない、目 をおおって 見 ない 人 は 多 くののろいをうける。
28 悪 しき 者 が 起 るときは、民 は 身 をかくす、その 滅 びるときは、正 しい 人 が 増 す。
Chapter 29
1 しばしばしかられても、なおかたくなな 者 は、たちまち 打 ち 敗 られて 助 かることはない。
2 正 しい 者 が 権力 を 得 れば 民 は 喜 び、悪 しき 者 が 治 めるとき、民 はうめき 苦 しむ。
3 知恵 を 愛 する 人 はその 父 を 喜 ばせ、遊女 に 交 わる 者 はその 資産 を 浪費 する。
4 王 は 公儀 をもって 国 を 堅 くする、しかし、重税 を 取 り 立 てる 者 はこれを 滅 ぼす。
5 その 隣 り 人 にへつらう 者 は、彼 の 足 の 前 に 網 を 張 る。
6 悪人 は 自分 の 罪 のわなに 陥 る、しかし 正 しい 人 は 喜 び 楽 しむ。
7 正 しい 人 は 貧 しい 者 の 訴 えをかえりみる、悪 しき 人 はそれを 知 ろうとはしない。
8 あざける 人 は 町 を 乱 し、知恵 ある 者 は 怒 りを 静 める。
9 知恵 ある 人 が 愚 かな 人 と 争 うと、愚 かな 者 はただ 怒 り、あるいは 笑 って、休 むことがない。
10 血 に 飢 えている 人 は 罪 のない 者 を 憎 む、悪 しき 者 は 彼 の 命 を 求 める。
11 愚 かな 者 は 怒 りをことごとく 表 わし、知恵 ある 者 は 静 かにこれをおさえる。
12 もし 治 める 者 が 偽 りの 言葉 に 聞 くならば、その 役人 らはみな 悪 くなる。
13 貧 しい 者 と、しえたげる 者 とは 共 に 世 におる、主 は 彼 ら 両者 の 目 に 光 を 与 えられる。
14 もし 王 が 貧 しい 者 を 公平 にさばくならば、その 位 はいつまでも 堅 く 立 つ。
15 むちと 戒 めとは 知恵 を 与 える、わがままにさせた 子 はその 母 に 恥 をもたらす。
16 悪 しき 者 が 権力 を 得 ると 罪 も 増 す、正 しい 者 は 彼 らの 倒 れるのを 見 る。
17 あなたの 子 を 懲 しめよ、そうすれば 彼 はあなたを 安 らかにし、またあなたの 心 に 喜 びを 与 える。
18 預言 がなければ 民 はわがままにふるまう、しかし 律法 を 守 る 者 はさいわいである。
19 しもべは 言葉 だけで 訓練 することはできない、彼 は 聞 いて 知 っても、心 にとめないからである。
20 言葉 の 軽率 な 人 を 見 るか、彼 よりもかえって 愚 かな 者 のほうに 望 みがある。
21 しもべをその 幼 い 時 からわがままに 育 てる 人 は、ついにはそれを 自分 のあとつぎにする。
22 怒 る 人 は 争 いを 起 し、憤 る 人 は 多 くの 罪 を 犯 す。
23 人 の 高 ぶりはその 人 を 低 くし、心 にへりくだる 者 は 誉 を 得 る。
24 盗 びとにくみする 者 は 自分 の 魂 を 憎 む、彼 はのろいを 聞 いても 何事 をも 口外 しない。
25 人 を 恐 れると、わなに 陥 る、主 に 信頼 する 者 は 安 らかである。
26 治 める 者 の 歓心 を 得 ようとする 人 は 多 い、しかし 人 の 事 を 定 めるのは 主 による。
27 正 しい 人 は 不正 を 行 う 人 を 憎 み、悪 しき 者 は 正 しく 歩 む 人 を 憎 む。