Chapter 1
1 キリスト・イエスの 僕、神 の 福音 のために 選 び 別 たれ、召 されて 使徒 となったパウロから――
2 この 福音 は、神 が、預言者 たちにより、聖書 の 中 で、あらかじめ 約束 されたものであって、
3 御子 に 関 するものである。御子 は、肉 によればダビデの 子孫 から 生 れ、
4 聖 なる 霊 によれば、死人 からの 復活 により、御 力 をもって 神 の 御子 と 定 められた。これがわたしたちの 主 イエス・キリストである。
5 わたしたちは、その 御名 のために、すべての 異邦人 を 信仰 の 従順 に 至 らせるようにと、彼 によって 恵 みと 使徒 の 務 とを 受 けたのであり、
6 あなたがたもまた、彼 らの 中 にあって、召 されてイエス・キリストに 属 する 者 となったのである――
7 ローマにいる、神 に 愛 され、召 された 聖徒 一同 へ。わたしたちの 父 なる 神 および 主 イエス・キリストから、恵 みと 平安 とが、あなたがたにあるように。
8 まず 第 一に、わたしは、あなたがたの 信仰 が 全 世界 に 言 い 伝 えられていることを、イエス・キリストによって、あなたがた 一同 のために、わたしの 神 に 感謝 する。
10 わたしは、祈 のたびごとに、絶 えずあなたがたを 覚 え、いつかは 御旨 にかなって 道 が 開 かれ、どうにかして、あなたがたの 所 に 行 けるようにと 願 っている。このことについて、わたしのためにあかしをして 下 さるのは、わたしが 霊 により、御子 の 福音 を 宣 べ 伝 えて 仕 えている 神 である。
11 わたしは、あなたがたに 会 うことを 熱望 している。あなたがたに 霊 の 賜物 を 幾分 でも 分 け 与 えて、力 づけたいからである。
12 それは、あなたがたの 中 にいて、あなたがたとわたしとのお 互 の 信仰 によって、共 に 励 まし 合 うためにほかならない。
13 兄弟 たちよ。このことを 知 らずにいてもらいたくない。わたしはほかの 異邦人 の 間 で 得 たように、あなたがたの 間 でも 幾分 かの 実 を 得 るために、あなたがたの 所 に 行 こうとしばしば 企 てたが、今 まで 妨 げられてきた。
14 わたしには、ギリシヤ 人 にも 未開 の 人 にも、賢 い 者 にも 無知 な 者 にも、果 すべき 責任 がある。
15 そこで、わたしとしての 切 なる 願 いは、ローマにいるあなたがたにも、福音 を 宣 べ 伝 えることなのである。
16 わたしは 福音 を 恥 としない。それは、ユダヤ 人 をはじめ、ギリシヤ 人 にも、すべて 信 じる 者 に、救 を 得 させる 神 の 力 である。
17 神 の 義 は、その 福音 の 中 に 啓示 され、信仰 に 始 まり 信仰 に 至 らせる。これは、「信仰 による 義人 は 生 きる」と 書 いてあるとおりである。
18 神 の 怒 りは、不義 をもって 真理 をはばもうとする 人間 のあらゆる 不信心 と 不義 とに 対 して、天 から 啓示 される。
19 なぜなら、神 について 知 りうる 事 がらは、彼 らには 明 らかであり、神 がそれを 彼 らに 明 らかにされたのである。
20 神 の 見 えない 性質、すなわち、神 の 永遠 の 力 と 神性 とは、天地 創造 このかた、被 造物 において 知 られていて、明 らかに 認 められるからである。したがって、彼 らには 弁解 の 余地 がない。
21 なぜなら、彼 らは 神 を 知 っていながら、神 としてあがめず、感謝 もせず、かえってその 思 いはむなしくなり、その 無知 な 心 は 暗 くなったからである。
22 彼 らは 自 ら 知者 と 称 しながら、愚 かになり、
23 不朽 の 神 の 栄光 を 変 えて、朽 ちる 人間 や 鳥 や 獣 や 這 うものの 像 に 似 せたのである。
24 ゆえに、神 は、彼 らが 心 の 欲情 にかられ、自分 のからだを 互 にはずかしめて、汚 すままに 任 せられた。
25 彼 らは 神 の 真理 を 変 えて 虚偽 とし、創造者 の 代 りに 被 造物 を 拝 み、これに 仕 えたのである。創造者 こそ 永遠 にほむべきものである、アァメン。
26 それゆえ、神 は 彼 らを 恥 ずべき 情欲 に 任 せられた。すなわち、彼 らの 中 の 女 は、その 自然 の 関係 を 不自然 なものに 代 え、
27 男 もまた 同 じように 女 との 自然 の 関係 を 捨 てて、互 にその 情欲 の 炎 を 燃 やし、男 は 男 に 対 して 恥 ずべきことをなし、そしてその 乱行 の 当然 の 報 いを、身 に 受 けたのである。
28 そして、彼 らは 神 を 認 めることを 正 しいとしなかったので、神 は 彼 らを 正 しからぬ 思 いにわたし、なすべからざる 事 をなすに 任 せられた。
29 すなわち、彼 らは、あらゆる 不義 と 悪 と 貪欲 と 悪意 とにあふれ、ねたみと 殺意 と 争 いと 詐欺 と 悪念 とに 満 ち、また、ざん 言 する 者、
30 そしる 者、神 を 憎 む 者、不遜 な 者、高慢 な 者、大言壮語 する 者、悪事 をたくらむ 者、親 に 逆 らう 者 となり、
31 無知、不誠実、無情、無慈悲 な 者 となっている。
32 彼 らは、こうした 事 を 行 う 者 どもが 死 に 価 するという 神 の 定 めをよく 知 りながら、自 らそれを 行 うばかりではなく、それを 行 う 者 どもを 是認 さえしている。
Chapter 2
1 だから、ああ、すべて 人 をさばく 者 よ。あなたには 弁解 の 余地 がない。あなたは、他人 をさばくことによって、自分 自身 を 罪 に 定 めている。さばくあなたも、同 じことを 行 っているからである。
2 わたしたちは、神 のさばきが、このような 事 を 行 う 者 どもの 上 に 正 しく 下 ることを、知 っている。
3 ああ、このような 事 を 行 う 者 どもをさばきながら、しかも 自 ら 同 じことを 行 う 人 よ。あなたは、神 のさばきをのがれうると 思 うのか。
4 それとも、神 の 慈愛 があなたを 悔改 めに 導 くことも 知 らないで、その 慈愛 と 忍耐 と 寛容 との 富 を 軽 んじるのか。
5 あなたのかたくなな、悔改 めのない 心 のゆえに、あなたは、神 の 正 しいさばきの 現 れる 怒 りの 日 のために 神 の 怒 りを、自分 の 身 に 積 んでいるのである。
6 神 は、おのおのに、そのわざにしたがって 報 いられる。
7 すなわち、一方 では、耐 え 忍 んで 善 を 行 って、光栄 とほまれと 朽 ちぬものとを 求 める 人 に、永遠 のいのちが 与 えられ、
8 他方 では、党派心 をいだき、真理 に 従 わないで 不義 に 従 う 人 に、怒 りと 激 しい 憤 りとが 加 えられる。
9 悪 を 行 うすべての 人 には、ユダヤ 人 をはじめギリシヤ 人 にも、患難 と 苦悩 とが 与 えられ、
10 善 を 行 うすべての 人 には、ユダヤ 人 をはじめギリシヤ 人 にも、光栄 とほまれと 平安 とが 与 えられる。
11 なぜなら、神 には、かたより 見 ることがないからである。
12 そのわけは、律法 なしに 罪 を 犯 した 者 は、また 律法 なしに 滅 び、律法 のもとで 罪 を 犯 した 者 は、律法 によってさばかれる。
13 なぜなら、律法 を 聞 く 者 が、神 の 前 に 義 なるものではなく、律法 を 行 う 者 が、義 とされるからである。
14 すなわち、律法 を 持 たない 異邦人 が、自然 のままで、律法 の 命 じる 事 を 行 うなら、たとい 律法 を 持 たなくても、彼 らにとっては 自分 自身 が 律法 なのである。
15 彼 らは 律法 の 要求 がその 心 にしるされていることを 現 し、そのことを 彼 らの 良心 も 共 にあかしをして、その 判断 が 互 にあるいは 訴 え、あるいは 弁明 し 合 うのである。
16 そして、これらのことは、わたしの 福音 によれば、神 がキリスト・イエスによって 人々 の 隠 れた 事 がらをさばかれるその 日 に、明 らかにされるであろう。
17 もしあなたが、自 らユダヤ 人 と 称 し、律法 に 安 んじ、神 を 誇 とし、
18 御旨 を 知 り、律法 に 教 えられて、なすべきことをわきまえており、
20 さらに、知識 と 真理 とが 律法 の 中 に 形 をとっているとして、自 ら 盲人 の 手引 き、やみにおる 者 の 光、愚 かな 者 の 導 き 手、幼 な 子 の 教師 をもって 任 じているのなら、
21 なぜ、人 を 教 えて 自分 を 教 えないのか。盗 むなと 人 に 説 いて、自 らは 盗 むのか。
22 姦淫 するなと 言 って、自 らは 姦淫 するのか。偶像 を 忌 みきらいながら、自 らは 宮 の 物 をかすめるのか。
23 律法 を 誇 としながら、自 らは 律法 に 違反 して、神 を 侮 っているのか。
24 聖書 に 書 いてあるとおり、「神 の 御名 は、あなたがたのゆえに、異邦人 の 間 で 汚 されている」。
25 もし、あなたが 律法 を 行 うなら、なるほど、割礼 は 役 に 立 とう。しかし、もし 律法 を 犯 すなら、あなたの 割礼 は 無 割礼 となってしまう。
26 だから、もし 無 割礼 の 者 が 律法 の 規定 を 守 るなら、その 無 割礼 は 割礼 と 見 なされるではないか。
27 かつ、生 れながら 無 割礼 の 者 であって 律法 を 全 うする 者 は、律法 の 文字 と 割礼 とを 持 ちながら 律法 を 犯 しているあなたを、さばくのである。
28 というのは、外見 上 のユダヤ 人 がユダヤ 人 ではなく、また、外見 上 の 肉 における 割礼 が 割礼 でもない。
29 かえって、隠 れたユダヤ 人 がユダヤ 人 であり、また、文字 によらず 霊 による 心 の 割礼 こそ 割礼 であって、そのほまれは 人 からではなく、神 から 来 るのである。
Chapter 3
1 では、ユダヤ 人 のすぐれている 点 は 何 か。また 割礼 の 益 は 何 か。
2 それは、いろいろの 点 で 数多 くある。まず 第 一に、神 の 言 が 彼 らにゆだねられたことである。
3 すると、どうなるのか。もし、彼 らのうちに 不 真実 の 者 があったとしたら、その 不 真実 によって、神 の 真実 は 無 になるであろうか。
4 断 じてそうではない。あらゆる 人 を 偽 り 者 としても、神 を 真実 なものとすべきである。それは、「あなたが 言葉 を 述 べるときは、義 とせられ、あなたがさばきを 受 けるとき、勝利 を 得 るため」と 書 いてあるとおりである。
5 しかし、もしわたしたちの 不義 が、神 の 義 を 明 らかにするとしたら、なんと 言 うべきか。怒 りを 下 す 神 は、不義 であると 言 うのか(これは 人間 的 な 言 い 方 ではある)。
6 断 じてそうではない。もしそうであったら、神 はこの 世 を、どうさばかれるだろうか。
7 しかし、もし 神 の 真実 が、わたしの 偽 りによりいっそう 明 らかにされて、神 の 栄光 となるなら、どうして、わたしはなおも 罪人 としてさばかれるのだろうか。
8 むしろ、「善 をきたらせるために、わたしたちは 悪 をしようではないか」(わたしたちがそう 言 っていると、ある 人々 はそしっている)。彼 らが 罰 せられるのは 当然 である。
9 すると、どうなるのか。わたしたちには 何 かまさったところがあるのか。絶対 にない。ユダヤ 人 もギリシヤ 人 も、ことごとく 罪 の 下 にあることを、わたしたちはすでに 指摘 した。
10 次 のように 書 いてある、「義人 はいない、ひとりもいない。
11 悟 りのある 人 はいない、神 を 求 める 人 はいない。
12 すべての 人 は 迷 い 出 て、ことごとく 無益 なものになっている。善 を 行 う 者 はいない、ひとりもいない。
13 彼 らののどは、開 いた 墓 であり、彼 らは、その 舌 で 人 を 欺 き、彼 らのくちびるには、まむしの 毒 があり、
14 彼 らの 口 は、のろいと 苦 い 言葉 とで 満 ちている。
15 彼 らの 足 は、血 を 流 すのに 速 く、
16 彼 らの 道 には、破壊 と 悲惨 とがある。
17 そして、彼 らは 平和 の 道 を 知 らない。
18 彼 らの 目 の 前 には、神 に 対 する 恐 れがない」。
19 さて、わたしたちが 知 っているように、すべて 律法 の 言 うところは、律法 のもとにある 者 たちに 対 して 語 られている。それは、すべての 口 がふさがれ、全 世界 が 神 のさばきに 服 するためである。
20 なぜなら、律法 を 行 うことによっては、すべての 人間 は 神 の 前 に 義 とせられないからである。律法 によっては、罪 の 自覚 が 生 じるのみである。
21 しかし 今 や、神 の 義 が、律法 とは 別 に、しかも 律法 と 預言者 とによってあかしされて、現 された。
22 それは、イエス・キリストを 信 じる 信仰 による 神 の 義 であって、すべて 信 じる 人 に 与 えられるものである。そこにはなんらの 差別 もない。
23 すなわち、すべての 人 は 罪 を 犯 したため、神 の 栄光 を 受 けられなくなっており、
24 彼 らは、価 なしに、神 の 恵 みにより、キリスト・イエスによるあがないによって 義 とされるのである。
25 神 はこのキリストを 立 てて、その 血 による、信仰 をもって 受 くべきあがないの 供 え 物 とされた。それは 神 の 義 を 示 すためであった。すなわち、今 までに 犯 された 罪 を、神 は 忍耐 をもって 見 のがしておられたが、
26 それは、今 の 時 に、神 の 義 を 示 すためであった。こうして、神 みずからが 義 となり、さらに、イエスを 信 じる 者 を 義 とされるのである。
27 すると、どこにわたしたちの 誇 があるのか。全 くない。なんの 法則 によってか。行 いの 法則 によってか。そうではなく、信仰 の 法則 によってである。
28 わたしたちは、こう 思 う。人 が 義 とされるのは、律法 の 行 いによるのではなく、信仰 によるのである。
29 それとも、神 はユダヤ 人 だけの 神 であろうか。また、異邦人 の 神 であるのではないか。確 かに、異邦人 の 神 でもある。
30 まことに、神 は 唯一 であって、割礼 のある 者 を 信仰 によって 義 とし、また、無 割礼 の 者 をも 信仰 のゆえに 義 とされるのである。
31 すると、信仰 のゆえに、わたしたちは 律法 を 無効 にするのであるか。断 じてそうではない。かえって、それによって 律法 を 確立 するのである。
Chapter 4
1 それでは、肉 によるわたしたちの 先祖 アブラハムの 場合 については、なんと 言 ったらよいか。
2 もしアブラハムが、その 行 いによって 義 とされたのであれば、彼 は 誇 ることができよう。しかし、神 のみまえでは、できない。
3 なぜなら、聖書 はなんと 言 っているか、「アブラハムは 神 を 信 じた。それによって、彼 は 義 と 認 められた」とある。
4 いったい、働 く 人 に 対 する 報酬 は、恩恵 としてではなく、当然 の 支払 いとして 認 められる。
5 しかし、働 きはなくても、不信心 な 者 を 義 とするかたを 信 じる 人 は、その 信仰 が 義 と 認 められるのである。
6 ダビデもまた、行 いがなくても 神 に 義 と 認 められた 人 の 幸福 について、次 のように 言 っている、
7 「不法 をゆるされ、罪 をおおわれた 人 たちは、さいわいである。
8 罪 を 主 に 認 められない 人 は、さいわいである」。
9 さて、この 幸福 は、割礼 の 者 だけが 受 けるのか。それとも、無 割礼 の 者 にも 及 ぶのか。わたしたちは 言 う、「アブラハムには、その 信仰 が 義 と 認 められた」のである。
10 それでは、どういう 場合 にそう 認 められたのか。割礼 を 受 けてからか、それとも 受 ける 前 か。割礼 を 受 けてからではなく、無 割礼 の 時 であった。
11 そして、アブラハムは 割礼 というしるしを 受 けたが、それは、無 割礼 のままで 信仰 によって 受 けた 義 の 証印 であって、彼 が、無 割礼 のままで 信 じて 義 とされるに 至 るすべての 人 の 父 となり、
12 かつ、割礼 の 者 の 父 となるためなのである。割礼 の 者 というのは、割礼 を 受 けた 者 ばかりではなく、われらの 父 アブラハムが 無 割礼 の 時 に 持 っていた 信仰 の 足跡 を 踏 む 人々 をもさすのである。
13 なぜなら、世界 を 相続 させるとの 約束 が、アブラハムとその 子孫 とに 対 してなされたのは、律法 によるのではなく、信仰 の 義 によるからである。
14 もし、律法 に 立 つ 人々 が 相続人 であるとすれば、信仰 はむなしくなり、約束 もまた 無効 になってしまう。
15 いったい、律法 は 怒 りを 招 くものであって、律法 のないところには 違反 なるものはない。
16 このようなわけで、すべては 信仰 によるのである。それは 恵 みによるのであって、すべての 子孫 に、すなわち、律法 に 立 つ 者 だけにではなく、アブラハムの 信仰 に 従 う 者 にも、この 約束 が 保証 されるのである。アブラハムは、神 の 前 で、わたしたちすべての 者 の 父 であって、
17 「わたしは、あなたを 立 てて 多 くの 国民 の 父 とした」と 書 いてあるとおりである。彼 はこの 神、すなわち、死人 を 生 かし、無 から 有 を 呼 び 出 される 神 を 信 じたのである。
18 彼 は 望 み 得 ないのに、なおも 望 みつつ 信 じた。そのために、「あなたの 子孫 はこうなるであろう」と 言 われているとおり、多 くの 国民 の 父 となったのである。
19 すなわち、およそ百 歳 となって、彼 自身 のからだが 死 んだ 状態 であり、また、サラの 胎 が 不妊 であるのを 認 めながらも、なお 彼 の 信仰 は 弱 らなかった。
20 彼 は、神 の 約束 を 不 信仰 のゆえに 疑 うようなことはせず、かえって 信仰 によって 強 められ、栄光 を 神 に 帰 し、
21 神 はその 約束 されたことを、また 成就 することができると 確信 した。
22 だから、彼 は 義 と 認 められたのである。
23 しかし「義 と 認 められた」と 書 いてあるのは、アブラハムのためだけではなく、
24 わたしたちのためでもあって、わたしたちの 主 イエスを 死人 の 中 からよみがえらせたかたを 信 じるわたしたちも、義 と 認 められるのである。
25 主 は、わたしたちの 罪過 のために 死 に 渡 され、わたしたちが 義 とされるために、よみがえらされたのである。
Chapter 5
1 このように、わたしたちは、信仰 によって 義 とされたのだから、わたしたちの 主 イエス・キリストにより、神 に 対 して 平和 を 得 ている。
2 わたしたちは、さらに 彼 により、いま 立 っているこの 恵 みに 信仰 によって 導 き 入 れられ、そして、神 の 栄光 にあずかる 希望 をもって 喜 んでいる。
3 それだけではなく、患難 をも 喜 んでいる。なぜなら、患難 は 忍耐 を 生 み 出 し、
4 忍耐 は 錬達 を 生 み 出 し、錬達 は 希望 を 生 み 出 すことを、知 っているからである。
5 そして、希望 は 失望 に 終 ることはない。なぜなら、わたしたちに 賜 わっている 聖霊 によって、神 の 愛 がわたしたちの 心 に 注 がれているからである。
6 わたしたちがまだ 弱 かったころ、キリストは、時 いたって、不信心 な 者 たちのために 死 んで 下 さったのである。
7 正 しい 人 のために 死 ぬ 者 は、ほとんどいないであろう。善人 のためには、進 んで 死 ぬ 者 もあるいはいるであろう。
8 しかし、まだ 罪人 であった 時、わたしたちのためにキリストが 死 んで 下 さったことによって、神 はわたしたちに 対 する 愛 を 示 されたのである。
9 わたしたちは、キリストの 血 によって 今 は 義 とされているのだから、なおさら、彼 によって 神 の 怒 りから 救 われるであろう。
10 もし、わたしたちが 敵 であった 時 でさえ、御子 の 死 によって 神 との 和解 を 受 けたとすれば、和解 を 受 けている 今 は、なおさら、彼 のいのちによって 救 われるであろう。
11 そればかりではなく、わたしたちは、今 や 和解 を 得 させて 下 さったわたしたちの 主 イエス・キリストによって、神 を 喜 ぶのである。
12 このようなわけで、ひとりの 人 によって、罪 がこの 世 にはいり、また 罪 によって 死 がはいってきたように、こうして、すべての 人 が 罪 を 犯 したので、死 が 全 人類 にはいり 込 んだのである。
13 というのは、律法 以前 にも 罪 は 世 にあったが、律法 がなければ、罪 は 罪 として 認 められないのである。
14 しかし、アダムからモーセまでの 間 においても、アダムの 違反 と 同 じような 罪 を 犯 さなかった 者 も、死 の 支配 を 免 れなかった。このアダムは、きたるべき 者 の 型 である。
15 しかし、恵 みの 賜物 は 罪過 の 場合 とは 異 なっている。すなわち、もしひとりの 罪過 のために 多 くの 人 が 死 んだとすれば、まして、神 の 恵 みと、ひとりの 人 イエス・キリストの 恵 みによる 賜物 とは、さらに 豊 かに 多 くの 人々 に 満 ちあふれたはずではないか。
16 かつ、この 賜物 は、ひとりの 犯 した 罪 の 結果 とは 異 なっている。なぜなら、さばきの 場合 は、ひとりの 罪過 から、罪 に 定 めることになったが、恵 みの 場合 には、多 くの 人 の 罪過 から、義 とする 結果 になるからである。
17 もし、ひとりの 罪過 によって、そのひとりをとおして 死 が 支配 するに 至 ったとすれば、まして、あふれるばかりの 恵 みと 義 の 賜物 とを 受 けている 者 たちは、ひとりのイエス・キリストをとおし、いのちにあって、さらに 力強 く 支配 するはずではないか。
18 このようなわけで、ひとりの 罪過 によってすべての 人 が 罪 に 定 められたように、ひとりの 義 なる 行為 によって、いのちを 得 させる 義 がすべての 人 に 及 ぶのである。
19 すなわち、ひとりの 人 の 不 従順 によって、多 くの 人 が 罪人 とされたと 同 じように、ひとりの 従順 によって、多 くの 人 が 義人 とされるのである。
20 律法 がはいり 込 んできたのは、罪過 の 増 し 加 わるためである。しかし、罪 の 増 し 加 わったところには、恵 みもますます 満 ちあふれた。
21 それは、罪 が 死 によって 支配 するに 至 ったように、恵 みもまた 義 によって 支配 し、わたしたちの 主 イエス・キリストにより、永遠 のいのちを 得 させるためである。
Chapter 6
1 では、わたしたちは、なんと 言 おうか。恵 みが 増 し 加 わるために、罪 にとどまるべきであろうか。
2 断 じてそうではない。罪 に 対 して 死 んだわたしたちが、どうして、なお、その 中 に 生 きておれるだろうか。
3 それとも、あなたがたは 知 らないのか。キリスト・イエスにあずかるバプテスマを 受 けたわたしたちは、彼 の 死 にあずかるバプテスマを 受 けたのである。
4 すなわち、わたしたちは、その 死 にあずかるバプテスマによって、彼 と 共 に 葬 られたのである。それは、キリストが 父 の 栄光 によって、死人 の 中 からよみがえらされたように、わたしたちもまた、新 しいいのちに 生 きるためである。
5 もしわたしたちが、彼 に 結 びついてその 死 の 様 にひとしくなるなら、さらに、彼 の 復活 の 様 にもひとしくなるであろう。
6 わたしたちは、この 事 を 知 っている。わたしたちの 内 の 古 き 人 はキリストと 共 に 十字架 につけられた。それは、この 罪 のからだが 滅 び、わたしたちがもはや、罪 の 奴隷 となることがないためである。
7 それは、すでに 死 んだ 者 は、罪 から 解放 されているからである。
8 もしわたしたちが、キリストと 共 に 死 んだなら、また 彼 と 共 に 生 きることを 信 じる。
9 キリストは 死人 の 中 からよみがえらされて、もはや 死 ぬことがなく、死 はもはや 彼 を 支配 しないことを、知 っているからである。
10 なぜなら、キリストが 死 んだのは、ただ一 度 罪 に 対 して 死 んだのであり、キリストが 生 きるのは、神 に 生 きるのだからである。
11 このように、あなたがた 自身 も、罪 に 対 して 死 んだ 者 であり、キリスト・イエスにあって 神 に 生 きている 者 であることを、認 むべきである。
12 だから、あなたがたの 死 ぬべきからだを 罪 の 支配 にゆだねて、その 情欲 に 従 わせることをせず、
13 また、あなたがたの 肢体 を 不義 の 武器 として 罪 にささげてはならない。むしろ、死人 の 中 から 生 かされた 者 として、自分 自身 を 神 にささげ、自分 の 肢体 を 義 の 武器 として 神 にささげるがよい。
14 なぜなら、あなたがたは 律法 の 下 にあるのではなく、恵 みの 下 にあるので、罪 に 支配 されることはないからである。
15 それでは、どうなのか。律法 の 下 にではなく、恵 みの 下 にあるからといって、わたしたちは 罪 を 犯 すべきであろうか。断 じてそうではない。
16 あなたがたは 知 らないのか。あなたがた 自身 が、だれかの 僕 になって 服従 するなら、あなたがたは 自分 の 服従 するその 者 の 僕 であって、死 に 至 る 罪 の 僕 ともなり、あるいは、義 にいたる 従順 の 僕 ともなるのである。
17 しかし、神 は 感謝 すべきかな。あなたがたは 罪 の 僕 であったが、伝 えられた 教 の 基準 に 心 から 服従 して、
18 罪 から 解放 され、義 の 僕 となった。
19 わたしは 人間 的 な 言 い 方 をするが、それは、あなたがたの 肉 の 弱 さのゆえである。あなたがたは、かつて 自分 の 肢体 を 汚 れと 不法 との 僕 としてささげて 不法 に 陥 ったように、今 や 自分 の 肢体 を 義 の 僕 としてささげて、きよくならねばならない。
20 あなたがたが 罪 の 僕 であった 時 は、義 とは 縁 のない 者 であった。
21 その 時 あなたがたは、どんな 実 を 結 んだのか。それは、今 では 恥 とするようなものであった。それらのものの 終極 は、死 である。
22 しかし 今 や、あなたがたは 罪 から 解放 されて 神 に 仕 え、きよきに 至 る 実 を 結 んでいる。その 終極 は 永遠 のいのちである。
23 罪 の 支払 う 報酬 は 死 である。しかし 神 の 賜物 は、わたしたちの 主 キリスト・イエスにおける 永遠 のいのちである。
Chapter 7
1 それとも、兄弟 たちよ。あなたがたは 知 らないのか。わたしは 律法 を 知 っている 人々 に 語 るのであるが、律法 は 人 をその 生 きている 期間 だけ 支配 するものである。
2 すなわち、夫 のある 女 は、夫 が 生 きている 間 は、律法 によって 彼 につながれている。しかし、夫 が 死 ねば、夫 の 律法 から 解放 される。
3 であるから、夫 の 生存 中 に 他 の 男 に 行 けば、その 女 は 淫婦 と 呼 ばれるが、もし 夫 が 死 ねば、その 律法 から 解 かれるので、他 の 男 に 行 っても、淫婦 とはならない。
4 わたしの 兄弟 たちよ。このように、あなたがたも、キリストのからだをとおして、律法 に 対 して 死 んだのである。それは、あなたがたが 他 の 人、すなわち、死人 の 中 からよみがえられたかたのものとなり、こうして、わたしたちが 神 のために 実 を 結 ぶに 至 るためなのである。
5 というのは、わたしたちが 肉 にあった 時 には、律法 による 罪 の 欲情 が、死 のために 実 を 結 ばせようとして、わたしたちの 肢体 のうちに 働 いていた。
6 しかし 今 は、わたしたちをつないでいたものに 対 して 死 んだので、わたしたちは 律法 から 解放 され、その 結果、古 い 文字 によってではなく、新 しい 霊 によって 仕 えているのである。
7 それでは、わたしたちは、なんと 言 おうか。律法 は 罪 なのか。断 じてそうではない。しかし、律法 によらなければ、わたしは 罪 を 知 らなかったであろう。すなわち、もし 律法 が「むさぼるな」と 言 わなかったら、わたしはむさぼりなるものを 知 らなかったであろう。
8 しかるに、罪 は 戒 めによって 機会 を 捕 え、わたしの 内 に 働 いて、あらゆるむさぼりを 起 させた。すなわち、律法 がなかったら、罪 は 死 んでいるのである。
9 わたしはかつては、律法 なしに 生 きていたが、戒 めが 来 るに 及 んで、罪 は 生 き 返 り、
10 わたしは 死 んだ。そして、いのちに 導 くべき 戒 めそのものが、かえってわたしを 死 に 導 いて 行 くことがわかった。
11 なぜなら、罪 は 戒 めによって 機会 を 捕 え、わたしを 欺 き、戒 めによってわたしを 殺 したからである。
12 このようなわけで、律法 そのものは 聖 なるものであり、戒 めも 聖 であって、正 しく、かつ 善 なるものである。
13 では、善 なるものが、わたしにとって 死 となったのか。断 じてそうではない。それはむしろ、罪 の 罪 たることが 現 れるための、罪 のしわざである。すなわち、罪 は、戒 めによって、はなはだしく 悪性 なものとなるために、善 なるものによってわたしを 死 に 至 らせたのである。
14 わたしたちは、律法 は 霊的 なものであると 知 っている。しかし、わたしは 肉 につける 者 であって、罪 の 下 に 売 られているのである。
15 わたしは 自分 のしていることが、わからない。なぜなら、わたしは 自分 の 欲 する 事 は 行 わず、かえって 自分 の 憎 む 事 をしているからである。
16 もし、自分 の 欲 しない 事 をしているとすれば、わたしは 律法 が 良 いものであることを 承認 していることになる。
17 そこで、この 事 をしているのは、もはやわたしではなく、わたしの 内 に 宿 っている 罪 である。
18 わたしの 内 に、すなわち、わたしの 肉 の 内 には、善 なるものが 宿 っていないことを、わたしは 知 っている。なぜなら、善 をしようとする 意志 は、自分 にあるが、それをする 力 がないからである。
19 すなわち、わたしの 欲 している 善 はしないで、欲 していない 悪 は、これを 行 っている。
20 もし、欲 しないことをしているとすれば、それをしているのは、もはやわたしではなく、わたしの 内 に 宿 っている 罪 である。
21 そこで、善 をしようと 欲 しているわたしに、悪 がはいり 込 んでいるという 法則 があるのを 見 る。
22 すなわち、わたしは、内 なる 人 としては 神 の 律法 を 喜 んでいるが、
23 わたしの 肢体 には 別 の 律法 があって、わたしの 心 の 法則 に 対 して 戦 いをいどみ、そして、肢体 に 存在 する 罪 の 法則 の 中 に、わたしをとりこにしているのを 見 る。
24 わたしは、なんというみじめな 人間 なのだろう。だれが、この 死 のからだから、わたしを 救 ってくれるだろうか。
25 わたしたちの 主 イエス・キリストによって、神 は 感謝 すべきかな。このようにして、わたし 自身 は、心 では 神 の 律法 に 仕 えているが、肉 では 罪 の 律法 に 仕 えているのである。
Chapter 8
1 こういうわけで、今 やキリスト・イエスにある 者 は 罪 に 定 められることがない。
2 なぜなら、キリスト・イエスにあるいのちの 御霊 の 法則 は、罪 と 死 との 法則 からあなたを 解放 したからである。
3 律法 が 肉 により 無力 になっているためになし 得 なかった 事 を、神 はなし 遂 げて 下 さった。すなわち、御子 を、罪 の 肉 の 様 で 罪 のためにつかわし、肉 において 罪 を 罰 せられたのである。
4 これは 律法 の 要求 が、肉 によらず 霊 によって 歩 くわたしたちにおいて、満 たされるためである。
5 なぜなら、肉 に 従 う 者 は 肉 のことを 思 い、霊 に 従 う 者 は 霊 のことを 思 うからである。
6 肉 の 思 いは 死 であるが、霊 の 思 いは、いのちと 平安 とである。
7 なぜなら、肉 の 思 いは 神 に 敵 するからである。すなわち、それは 神 の 律法 に 従 わず、否、従 い 得 ないのである。
8 また、肉 にある 者 は、神 を 喜 ばせることができない。
9 しかし、神 の 御霊 があなたがたの 内 に 宿 っているなら、あなたがたは 肉 におるのではなく、霊 におるのである。もし、キリストの 霊 を 持 たない 人 がいるなら、その 人 はキリストのものではない。
10 もし、キリストがあなたがたの 内 におられるなら、からだは 罪 のゆえに 死 んでいても、霊 は 義 のゆえに 生 きているのである。
11 もし、イエスを 死人 の 中 からよみがえらせたかたの 御霊 が、あなたがたの 内 に 宿 っているなら、キリスト・イエスを 死人 の 中 からよみがえらせたかたは、あなたがたの 内 に 宿 っている 御霊 によって、あなたがたの 死 ぬべきからだをも、生 かしてくださるであろう。
12 それゆえに、兄弟 たちよ。わたしたちは、果 すべき 責任 を 負 っている 者 であるが、肉 に 従 って 生 きる 責任 を 肉 に 対 して 負 っているのではない。
13 なぜなら、もし、肉 に 従 って 生 きるなら、あなたがたは 死 ぬ 外 はないからである。しかし、霊 によってからだの 働 きを 殺 すなら、あなたがたは 生 きるであろう。
14 すべて 神 の 御霊 に 導 かれている 者 は、すなわち、神 の 子 である。
15 あなたがたは 再 び 恐 れをいだかせる 奴隷 の 霊 を 受 けたのではなく、子 たる 身分 を 授 ける 霊 を 受 けたのである。その 霊 によって、わたしたちは「アバ、父 よ」と 呼 ぶのである。
16 御霊 みずから、わたしたちの 霊 と 共 に、わたしたちが 神 の 子 であることをあかしして 下 さる。
17 もし 子 であれば、相続人 でもある。神 の 相続人 であって、キリストと 栄光 を 共 にするために 苦難 をも 共 にしている 以上、キリストと 共同 の 相続人 なのである。
18 わたしは 思 う。今 のこの 時 の 苦 しみは、やがてわたしたちに 現 されようとする 栄光 に 比 べると、言 うに 足 りない。
19 被 造物 は、実 に、切 なる 思 いで 神 の 子 たちの 出現 を 待 ち 望 んでいる。
20 なぜなら、被 造物 が 虚無 に 服 したのは、自分 の 意志 によるのではなく、服従 させたかたによるのであり、
21 かつ、被 造物 自身 にも、滅 びのなわめから 解放 されて、神 の 子 たちの 栄光 の 自由 に 入 る 望 みが 残 されているからである。
22 実 に、被 造物 全体 が、今 に 至 るまで、共 にうめき 共 に 産 みの 苦 しみを 続 けていることを、わたしたちは 知 っている。
23 それだけではなく、御霊 の 最初 の 実 を 持 っているわたしたち 自身 も、心 の 内 でうめきながら、子 たる 身分 を 授 けられること、すなわち、からだのあがなわれることを 待 ち 望 んでいる。
24 わたしたちは、この 望 みによって 救 われているのである。しかし、目 に 見 える 望 みは 望 みではない。なぜなら、現 に 見 ている 事 を、どうして、なお 望 む 人 があろうか。
25 もし、わたしたちが 見 ないことを 望 むなら、わたしたちは 忍耐 して、それを 待 ち 望 むのである。
26 御霊 もまた 同 じように、弱 いわたしたちを 助 けて 下 さる。なぜなら、わたしたちはどう 祈 ったらよいかわからないが、御霊 みずから、言葉 にあらわせない 切 なるうめきをもって、わたしたちのためにとりなして 下 さるからである。
27 そして、人 の 心 を 探 り 知 るかたは、御霊 の 思 うところがなんであるかを 知 っておられる。なぜなら、御霊 は、聖徒 のために、神 の 御旨 にかなうとりなしをして 下 さるからである。
28 神 は、神 を 愛 する 者 たち、すなわち、ご 計画 に 従 って 召 された 者 たちと 共 に 働 いて、万事 を 益 となるようにして 下 さることを、わたしたちは 知 っている。
29 神 はあらかじめ 知 っておられる 者 たちを、更 に 御子 のかたちに 似 たものとしようとして、あらかじめ 定 めて 下 さった。それは、御子 を 多 くの 兄弟 の 中 で 長子 とならせるためであった。
30 そして、あらかじめ 定 めた 者 たちを 更 に 召 し、召 した 者 たちを 更 に 義 とし、義 とした 者 たちには、更 に 栄光 を 与 えて 下 さったのである。
31 それでは、これらの 事 について、なんと 言 おうか。もし、神 がわたしたちの 味方 であるなら、だれがわたしたちに 敵 し 得 ようか。
32 ご 自身 の 御子 をさえ 惜 しまないで、わたしたちすべての 者 のために 死 に 渡 されたかたが、どうして、御子 のみならず 万物 をも 賜 わらないことがあろうか。
33 だれが、神 の 選 ばれた 者 たちを 訴 えるのか。神 は 彼 らを 義 とされるのである。
34 だれが、わたしたちを 罪 に 定 めるのか。キリスト・イエスは、死 んで、否、よみがえって、神 の 右 に 座 し、また、わたしたちのためにとりなして 下 さるのである。
35 だれが、キリストの 愛 からわたしたちを 離 れさせるのか。患難 か、苦悩 か、迫害 か、飢 えか、裸 か、危難 か、剣 か。
36 「わたしたちはあなたのために 終日、死 に 定 められており、ほふられる 羊 のように 見 られている」と 書 いてあるとおりである。
37 しかし、わたしたちを 愛 して 下 さったかたによって、わたしたちは、これらすべての 事 において 勝 ち 得 て 余 りがある。
38 わたしは 確信 する。死 も 生 も、天使 も 支配者 も、現在 のものも 将来 のものも、力 あるものも、
39 高 いものも 深 いものも、その 他 どんな 被 造物 も、わたしたちの 主 キリスト・イエスにおける 神 の 愛 から、わたしたちを 引 き 離 すことはできないのである。
Chapter 9
1 わたしはキリストにあって 真実 を 語 る。偽 りは 言 わない。わたしの 良心 も 聖霊 によって、わたしにこうあかしをしている。
2 すなわち、わたしに 大 きな 悲 しみがあり、わたしの 心 に 絶 えざる 痛 みがある。
3 実際、わたしの 兄弟、肉 による 同族 のためなら、わたしのこの 身 がのろわれて、キリストから 離 されてもいとわない。
4 彼 らはイスラエル 人 であって、子 たる 身分 を 授 けられることも、栄光 も、もろもろの 契約 も、律法 を 授 けられることも、礼拝 も、数々 の 約束 も 彼 らのもの、
5 また 父祖 たちも 彼 らのものであり、肉 によればキリストもまた 彼 らから 出 られたのである。万物 の 上 にいます 神 は、永遠 にほむべきかな、アァメン。
6 しかし、神 の 言 が 無効 になったというわけではない。なぜなら、イスラエルから 出 た 者 が 全部 イスラエルなのではなく、
7 また、アブラハムの 子孫 だからといって、その 全部 が 子 であるのではないからである。かえって「イサクから 出 る 者 が、あなたの 子孫 と 呼 ばれるであろう」。
8 すなわち、肉 の 子 がそのまま 神 の 子 なのではなく、むしろ 約束 の 子 が 子孫 として 認 められるのである。
9 約束 の 言葉 はこうである。「来年 の 今 ごろ、わたしはまた 来 る。そして、サラに 男子 が 与 えられるであろう」。
10 そればかりではなく、ひとりの 人、すなわち、わたしたちの 父祖 イサクによって 受胎 したリベカの 場合 も、また 同様 である。
11 まだ 子供 らが 生 れもせず、善 も 悪 もしない 先 に、神 の 選 びの 計画 が、
12 わざによらず、召 したかたによって 行 われるために、「兄 は 弟 に 仕 えるであろう」と、彼女 に 仰 せられたのである。
13 「わたしはヤコブを 愛 しエサウを 憎 んだ」と 書 いてあるとおりである。
14 では、わたしたちはなんと 言 おうか。神 の 側 に 不正 があるのか。断 じてそうではない。
15 神 はモーセに 言 われた、「わたしは 自分 のあわれもうとする 者 をあわれみ、いつくしもうとする 者 を、いつくしむ」。
16 ゆえに、それは 人間 の 意志 や 努力 によるのではなく、ただ 神 のあわれみによるのである。
17 聖書 はパロにこう 言 っている、「わたしがあなたを 立 てたのは、この 事 のためである。すなわち、あなたによってわたしの 力 をあらわし、また、わたしの 名 が 全 世界 に 言 いひろめられるためである」。
18 だから、神 はそのあわれもうと 思 う 者 をあわれみ、かたくなにしようと 思 う 者 を、かたくなになさるのである。
19 そこで、あなたは 言 うであろう、「なぜ 神 は、なおも 人 を 責 められるのか。だれが、神 の 意図 に 逆 らい 得 ようか」。
20 ああ 人 よ。あなたは、神 に 言 い 逆 らうとは、いったい、何者 なのか。造 られたものが 造 った 者 に 向 かって、「なぜ、わたしをこのように 造 ったのか」と 言 うことがあろうか。
21 陶器 を 造 る 者 は、同 じ 土 くれから、一つを 尊 い 器 に、他 を 卑 しい 器 に 造 りあげる 権能 がないのであろうか。
22 もし、神 が 怒 りをあらわし、かつ、ご 自身 の 力 を 知 らせようと 思 われつつも、滅 びることになっている 怒 りの 器 を、大 いなる 寛容 をもって 忍 ばれたとすれば、
23 かつ、栄光 にあずからせるために、あらかじめ 用意 されたあわれみの 器 にご 自身 の 栄光 の 富 を 知 らせようとされたとすれば、どうであろうか。
24 神 は、このあわれみの 器 として、またわたしたちをも、ユダヤ 人 の 中 からだけではなく、異邦人 の 中 からも 召 されたのである。
25 それは、ホセアの 書 でも 言 われているとおりである、「わたしは、わたしの 民 でない 者 を、わたしの 民 と 呼 び、愛 されなかった 者 を、愛 される 者 と 呼 ぶであろう。
26 あなたがたはわたしの 民 ではないと、彼 らに 言 ったその 場所 で、彼 らは 生 ける 神 の 子 らであると、呼 ばれるであろう」。
27 また、イザヤはイスラエルについて 叫 んでいる、「たとい、イスラエルの 子 らの 数 は、浜 の 砂 のようであっても、救 われるのは、残 された 者 だけであろう。
28 主 は、御言 をきびしくまたすみやかに、地上 になしとげられるであろう」。
29 さらに、イザヤは 預言 した、「もし、万軍 の 主 がわたしたちに 子孫 を 残 されなかったなら、わたしたちはソドムのようになり、ゴモラと 同 じようになったであろう」。
30 では、わたしたちはなんと 言 おうか。義 を 追 い 求 めなかった 異邦人 は、義、すなわち、信仰 による 義 を 得 た。
31 しかし、義 の 律法 を 追 い 求 めていたイスラエルは、その 律法 に 達 しなかった。
32 なぜであるか。信仰 によらないで、行 いによって 得 られるかのように、追 い 求 めたからである。彼 らは、つまずきの 石 につまずいたのである。
33 「見 よ、わたしはシオンに、つまずきの 石、さまたげの 岩 を 置 く。それにより 頼 む 者 は、失望 に 終 ることがない」と 書 いてあるとおりである。
Chapter 11
1 そこで、わたしは 問 う、「神 はその 民 を 捨 てたのであろうか」。断 じてそうではない。わたしもイスラエル 人 であり、アブラハムの 子孫、ベニヤミン 族 の 者 である。
2 神 は、あらかじめ 知 っておられたその 民 を、捨 てることはされなかった。聖書 がエリヤについてなんと 言 っているか、あなたがたは 知 らないのか。すなわち、彼 はイスラエルを 神 に 訴 えてこう 言 った。
3 「主 よ、彼 らはあなたの 預言者 たちを 殺 し、あなたの 祭壇 をこぼち、そして、わたしひとりが 取 り 残 されたのに、彼 らはわたしのいのちをも 求 めています」。
4 しかし、彼 に 対 する 御 告 げはなんであったか、「バアルにひざをかがめなかった七千 人 を、わたしのために 残 しておいた」。
5 それと 同 じように、今 の 時 にも、恵 みの 選 びによって 残 された 者 がいる。
6 しかし、恵 みによるのであれば、もはや 行 いによるのではない。そうでないと、恵 みはもはや 恵 みでなくなるからである。
7 では、どうなるのか。イスラエルはその 追 い 求 めているものを 得 ないで、ただ 選 ばれた 者 が、それを 得 た。そして、他 の 者 たちはかたくなになった。
8 「神 は、彼 らに 鈍 い 心 と、見 えない 目 と、聞 えない 耳 とを 与 えて、きょう、この 日 に 及 んでいる」と 書 いてあるとおりである。
9 ダビデもまた 言 っている、「彼 らの 食卓 は、彼 らのわなとなれ、網 となれ、つまずきとなれ、報復 となれ。
10 彼 らの 目 は、くらんで 見 えなくなれ、彼 らの 背 は、いつまでも 曲 っておれ」。
11 そこで、わたしは 問 う、「彼 らがつまずいたのは、倒 れるためであったのか」。断 じてそうではない。かえって、彼 らの 罪過 によって、救 が 異邦人 に 及 び、それによってイスラエルを 奮起 させるためである。
12 しかし、もし、彼 らの 罪過 が 世 の 富 となり、彼 らの 失敗 が 異邦人 の 富 となったとすれば、まして 彼 らが 全部 救 われたなら、どんなにかすばらしいことであろう。
13 そこでわたしは、あなたがた 異邦人 に 言 う。わたし 自身 は 異邦人 の 使徒 なのであるから、わたしの 務 を 光栄 とし、
14 どうにかしてわたしの 骨肉 を 奮起 させ、彼 らの 幾人 かを 救 おうと 願 っている。
15 もし 彼 らの 捨 てられたことが 世 の 和解 となったとすれば、彼 らの 受 けいれられることは、死人 の 中 から 生 き 返 ることではないか。
16 もし、麦粉 の 初穂 がきよければ、そのかたまりもきよい。もし 根 がきよければ、その 枝 もきよい。
17 しかし、もしある 枝 が 切 り 去 られて、野生 のオリブであるあなたがそれにつがれ、オリブの 根 の 豊 かな 養分 にあずかっているとすれば、
18 あなたはその 枝 に 対 して 誇 ってはならない。たとえ 誇 るとしても、あなたが 根 をささえているのではなく、根 があなたをささえているのである。
19 すると、あなたは、「枝 が 切 り 去 られたのは、わたしがつがれるためであった」と 言 うであろう。
20 まさに、そのとおりである。彼 らは 不 信仰 のゆえに 切 り 去 られ、あなたは 信仰 のゆえに 立 っているのである。高 ぶった 思 いをいだかないで、むしろ 恐 れなさい。
21 もし 神 が 元木 の 枝 を 惜 しまなかったとすれば、あなたを 惜 しむようなことはないであろう。
22 神 の 慈愛 と 峻厳 とを 見 よ。神 の 峻厳 は 倒 れた 者 たちに 向 けられ、神 の 慈愛 は、もしあなたがその 慈愛 にとどまっているなら、あなたに 向 けられる。そうでないと、あなたも 切 り 取 られるであろう。
23 しかし 彼 らも、不 信仰 を 続 けなければ、つがれるであろう。神 には 彼 らを 再 びつぐ 力 がある。
24 なぜなら、もしあなたが 自然 のままの 野生 のオリブから 切 り 取 られ、自然 の 性質 に 反 して 良 いオリブにつがれたとすれば、まして、これら 自然 のままの 良 い 枝 は、もっとたやすく、元 のオリブにつがれないであろうか。
25 兄弟 たちよ。あなたがたが 知者 だと 自負 することのないために、この 奥義 を 知 らないでいてもらいたくない。一部 のイスラエル 人 がかたくなになったのは、異邦人 が 全部 救 われるに 至 る 時 までのことであって、
26 こうして、イスラエル 人 は、すべて 救 われるであろう。すなわち、次 のように 書 いてある、「救 う 者 がシオンからきて、ヤコブから 不信心 を 追 い 払 うであろう。
27 そして、これが、彼 らの 罪 を 除 き 去 る 時 に、彼 らに 対 して 立 てるわたしの 契約 である」。
28 福音 について 言 えば、彼 らは、あなたがたのゆえに、神 の 敵 とされているが、選 びについて 言 えば、父祖 たちのゆえに、神 に 愛 せられる 者 である。
29 神 の 賜物 と 召 しとは、変 えられることがない。
30 あなたがたが、かつては 神 に 不 従順 であったが、今 は 彼 らの 不 従順 によってあわれみを 受 けたように、
31 彼 らも 今 は 不 従順 になっているが、それは、あなたがたの 受 けたあわれみによって、彼 ら 自身 も 今 あわれみを 受 けるためなのである。
32 すなわち、神 はすべての 人 をあわれむために、すべての 人 を 不 従順 のなかに 閉 じ 込 めたのである。
33 ああ 深 いかな、神 の 知恵 と 知識 との 富 は。そのさばきは 窮 めがたく、その 道 は 測 りがたい。
34 「だれが、主 の 心 を 知 っていたか。だれが、主 の 計画 にあずかったか。
35 また、だれが、まず 主 に 与 えて、その 報 いを 受 けるであろうか」。
36 万物 は、神 からいで、神 によって 成 り、神 に 帰 するのである。栄光 がとこしえに 神 にあるように、アァメン。
Chapter 12
1 兄弟 たちよ。そういうわけで、神 のあわれみによってあなたがたに 勧 める。あなたがたのからだを、神 に 喜 ばれる、生 きた、聖 なる 供 え 物 としてささげなさい。それが、あなたがたのなすべき 霊的 な 礼拝 である。
2 あなたがたは、この 世 と 妥協 してはならない。むしろ、心 を 新 たにすることによって、造 りかえられ、何 が 神 の 御旨 であるか、何 が 善 であって、神 に 喜 ばれ、かつ 全 きことであるかを、わきまえ 知 るべきである。
3 わたしは、自分 に 与 えられた 恵 みによって、あなたがたひとりびとりに 言 う。思 うべき 限度 を 越 えて 思 いあがることなく、むしろ、神 が 各自 に 分 け 与 えられた 信仰 の 量 りにしたがって、慎 み 深 く 思 うべきである。
4 なぜなら、一つのからだにたくさんの 肢体 があるが、それらの 肢体 がみな 同 じ 働 きをしてはいないように、
5 わたしたちも 数 は 多 いが、キリストにあって一つのからだであり、また 各自 は 互 に 肢体 だからである。
6 このように、わたしたちは 与 えられた 恵 みによって、それぞれ 異 なった 賜物 を 持 っているので、もし、それが 預言 であれば、信仰 の 程度 に 応 じて 預言 をし、
7 奉仕 であれば 奉仕 をし、また 教 える 者 であれば 教 え、
8 勧 めをする 者 であれば 勧 め、寄附 する 者 は 惜 しみなく 寄附 し、指導 する 者 は 熱心 に 指導 し、慈善 をする 者 は 快 く 慈善 をすべきである。
9 愛 には 偽 りがあってはならない。悪 は 憎 み 退 け、善 には 親 しみ 結 び、
10 兄弟 の 愛 をもって 互 にいつくしみ、進 んで 互 に 尊敬 し 合 いなさい。
11 熱心 で、うむことなく、霊 に 燃 え、主 に 仕 え、
12 望 みをいだいて 喜 び、患難 に 耐 え、常 に 祈 りなさい。
13 貧 しい 聖徒 を 助 け、努 めて 旅人 をもてなしなさい。
14 あなたがたを 迫害 する 者 を 祝福 しなさい。祝福 して、のろってはならない。
15 喜 ぶ 者 と 共 に 喜 び、泣 く 者 と 共 に 泣 きなさい。
16 互 に 思 うことをひとつにし、高 ぶった 思 いをいだかず、かえって 低 い 者 たちと 交 わるがよい。自分 が 知者 だと 思 いあがってはならない。
17 だれに 対 しても 悪 をもって 悪 に 報 いず、すべての 人 に 対 して 善 を 図 りなさい。
18 あなたがたは、できる 限 りすべての 人 と 平和 に 過 ごしなさい。
19 愛 する 者 たちよ。自分 で 復讐 をしないで、むしろ、神 の 怒 りに 任 せなさい。なぜなら、「主 が 言 われる。復讐 はわたしのすることである。わたし 自身 が 報復 する」と 書 いてあるからである。
20 むしろ、「もしあなたの 敵 が 飢 えるなら、彼 に 食 わせ、かわくなら、彼 に 飲 ませなさい。そうすることによって、あなたは 彼 の 頭 に 燃 えさかる 炭火 を 積 むことになるのである」。
21 悪 に 負 けてはいけない。かえって、善 をもって 悪 に 勝 ちなさい。
Chapter 13
1 すべての 人 は、上 に 立 つ 権威 に 従 うべきである。なぜなら、神 によらない 権威 はなく、おおよそ 存在 している 権威 は、すべて 神 によって 立 てられたものだからである。
2 したがって、権威 に 逆 らう 者 は、神 の 定 めにそむく 者 である。そむく 者 は、自分 の 身 にさばきを 招 くことになる。
3 いったい、支配者 たちは、善事 をする 者 には 恐怖 でなく、悪事 をする 者 にこそ 恐怖 である。あなたは 権威 を 恐 れないことを 願 うのか。それでは、善事 をするがよい。そうすれば、彼 からほめられるであろう。
4 彼 は、あなたに 益 を 与 えるための 神 の 僕 なのである。しかし、もしあなたが 悪事 をすれば、恐 れなければならない。彼 はいたずらに 剣 を 帯 びているのではない。彼 は 神 の 僕 であって、悪事 を 行 う 者 に 対 しては、怒 りをもって 報 いるからである。
5 だから、ただ 怒 りをのがれるためだけではなく、良心 のためにも 従 うべきである。
6 あなたがたが 貢 を 納 めるのも、また 同 じ 理由 からである。彼 らは 神 に 仕 える 者 として、もっぱらこの 務 に 携 わっているのである。
7 あなたがたは、彼 らすべてに 対 して、義務 を 果 しなさい。すなわち、貢 を 納 むべき 者 には 貢 を 納 め、税 を 納 むべき 者 には 税 を 納 め、恐 るべき 者 は 恐 れ、敬 うべき 者 は 敬 いなさい。
8 互 に 愛 し 合 うことの 外 は、何人 にも 借 りがあってはならない。人 を 愛 する 者 は、律法 を 全 うするのである。
9 「姦淫 するな、殺 すな、盗 むな、むさぼるな」など、そのほかに、どんな 戒 めがあっても、結局「自分 を 愛 するようにあなたの 隣 り 人 を 愛 せよ」というこの 言葉 に 帰 する。
10 愛 は 隣 り 人 に 害 を 加 えることはない。だから、愛 は 律法 を 完成 するものである。
11 なお、あなたがたは 時 を 知 っているのだから、特 に、この 事 を 励 まねばならない。すなわち、あなたがたの 眠 りからさめるべき 時 が、すでにきている。なぜなら 今 は、わたしたちの 救 が、初 め 信 じた 時 よりも、もっと 近 づいているからである。
12 夜 はふけ、日 が 近 づいている。それだから、わたしたちは、やみのわざを 捨 てて、光 の 武具 を 着 けようではないか。
13 そして、宴楽 と 泥酔、淫乱 と 好色、争 いとねたみを 捨 てて、昼 歩 くように、つつましく 歩 こうではないか。
14 あなたがたは、主 イエス・キリストを 着 なさい。肉 の 欲 を 満 たすことに 心 を 向 けてはならない。
Chapter 14
1 信仰 の 弱 い 者 を 受 けいれなさい。ただ、意見 を 批評 するためであってはならない。
2 ある 人 は、何 を 食 べてもさしつかえないと 信 じているが、弱 い 人 は 野菜 だけを 食 べる。
3 食 べる 者 は 食 べない 者 を 軽 んじてはならず、食 べない 者 も 食 べる 者 をさばいてはならない。神 は 彼 を 受 けいれて 下 さったのであるから。
4 他人 の 僕 をさばくあなたは、いったい、何者 であるか。彼 が 立 つのも 倒 れるのも、その 主人 によるのである。しかし、彼 は 立 つようになる。主 は 彼 を 立 たせることができるからである。
5 また、ある 人 は、この 日 がかの 日 よりも 大事 であると 考 え、ほかの 人 はどの 日 も 同 じだと 考 える。各自 はそれぞれ 心 の 中 で、確信 を 持 っておるべきである。
6 日 を 重 んじる 者 は、主 のために 重 んじる。また 食 べる 者 も 主 のために 食 べる。神 に 感謝 して 食 べるからである。食 べない 者 も 主 のために 食 べない。そして、神 に 感謝 する。
7 すなわち、わたしたちのうち、だれひとり 自分 のために 生 きる 者 はなく、だれひとり 自分 のために 死 ぬ 者 はない。
8 わたしたちは、生 きるのも 主 のために 生 き、死 ぬのも 主 のために 死 ぬ。だから、生 きるにしても 死 ぬにしても、わたしたちは 主 のものなのである。
9 なぜなら、キリストは、死者 と 生者 との 主 となるために、死 んで 生 き 返 られたからである。
10 それだのに、あなたは、なぜ 兄弟 をさばくのか。あなたは、なぜ 兄弟 を 軽 んじるのか。わたしたちはみな、神 のさばきの 座 の 前 に 立 つのである。
11 すなわち、「主 が 言 われる。わたしは 生 きている。すべてのひざは、わたしに 対 してかがみ、すべての 舌 は、神 にさんびをささげるであろう」と 書 いてある。
12 だから、わたしたちひとりびとりは、神 に 対 して 自分 の 言 いひらきをすべきである。
13 それゆえ、今後 わたしたちは、互 にさばき 合 うことをやめよう。むしろ、あなたがたは、妨 げとなる 物 や、つまずきとなる 物 を 兄弟 の 前 に 置 かないことに、決 めるがよい。
14 わたしは、主 イエスにあって 知 りかつ 確信 している。それ 自体、汚 れているものは一つもない。ただ、それが 汚 れていると 考 える 人 にだけ、汚 れているのである。
15 もし 食物 のゆえに 兄弟 を 苦 しめるなら、あなたは、もはや 愛 によって 歩 いているのではない。あなたの 食物 によって、兄弟 を 滅 ぼしてはならない。キリストは 彼 のためにも、死 なれたのである。
16 それだから、あなたがたにとって 良 い 事 が、そしりの 種 にならぬようにしなさい。
17 神 の 国 は 飲食 ではなく、義 と、平和 と、聖霊 における 喜 びとである。
18 こうしてキリストに 仕 える 者 は、神 に 喜 ばれ、かつ、人 にも 受 けいれられるのである。
19 こういうわけで、平和 に 役立 つことや、互 の 徳 を 高 めることを、追 い 求 めようではないか。
20 食物 のことで、神 のみわざを 破壊 してはならない。すべての 物 はきよい。ただ、それを 食 べて 人 をつまずかせる 者 には、悪 となる。
21 肉 を 食 わず、酒 を 飲 まず、そのほか 兄弟 をつまずかせないのは、良 いことである。
22 あなたの 持 っている 信仰 を、神 のみまえに、自分 自身 に 持 っていなさい。自 ら 良 いと 定 めたことについて、やましいと 思 わない 人 は、さいわいである。
23 しかし、疑 いながら 食 べる 者 は、信仰 によらないから、罪 に 定 められる。すべて 信仰 によらないことは、罪 である。
Chapter 15
1 わたしたち 強 い 者 は、強 くない 者 たちの 弱 さをになうべきであって、自分 だけを 喜 ばせることをしてはならない。
2 わたしたちひとりびとりは、隣 り 人 の 徳 を 高 めるために、その 益 を 図 って 彼 らを 喜 ばすべきである。
3 キリストさえ、ご 自身 を 喜 ばせることはなさらなかった。むしろ「あなたをそしる 者 のそしりが、わたしに 降 りかかった」と 書 いてあるとおりであった。
4 これまでに 書 かれた 事 がらは、すべてわたしたちの 教 のために 書 かれたのであって、それは 聖書 の 与 える 忍耐 と 慰 めとによって、望 みをいだかせるためである。
5 どうか、忍耐 と 慰 めとの 神 が、あなたがたに、キリスト・イエスにならって 互 に 同 じ 思 いをいだかせ、
6 こうして、心 を 一 つにし、声 を 合 わせて、わたしたちの 主 イエス・キリストの 父 なる 神 をあがめさせて 下 さるように。
7 こういうわけで、キリストもわたしたちを 受 けいれて 下 さったように、あなたがたも 互 に 受 けいれて、神 の 栄光 をあらわすべきである。
8 わたしは 言 う、キリストは 神 の 真実 を 明 らかにするために、割礼 のある 者 の 僕 となられた。それは 父祖 たちの 受 けた 約束 を 保証 すると 共 に、
9 異邦人 もあわれみを 受 けて 神 をあがめるようになるためである、「それゆえ、わたしは、異邦人 の 中 であなたにさんびをささげ、また、御名 をほめ 歌 う」と 書 いてあるとおりである。
10 また、こう 言 っている、「異邦人 よ、主 の 民 と 共 に 喜 べ」。
11 また、「すべての 異邦人 よ、主 をほめまつれ。もろもろの 民 よ、主 をほめたたえよ」。
12 またイザヤは 言 っている、「エッサイの 根 から 芽 が 出 て、異邦人 を 治 めるために 立 ち 上 がる 者 が 来 る。異邦人 は 彼 に 望 みをおくであろう」。
13 どうか、望 みの 神 が、信仰 から 来 るあらゆる 喜 びと 平安 とを、あなたがたに 満 たし、聖霊 の 力 によって、あなたがたを、望 みにあふれさせて 下 さるように。
14 さて、わたしの 兄弟 たちよ。あなたがた 自身 が、善意 にあふれ、あらゆる 知恵 に 満 たされ、そして 互 に 訓戒 し 合 う 力 のあることを、わたしは 堅 く 信 じている。
15 しかし、わたしはあなたがたの 記憶 を 新 たにするために、ところどころ、かなり 思 いきって 書 いた。それは、神 からわたしに 賜 わった 恵 みによって、書 いたのである。
16 このように 恵 みを 受 けたのは、わたしが 異邦人 のためにキリスト・イエスに 仕 える 者 となり、神 の 福音 のために 祭司 の 役 を 勤 め、こうして 異邦人 を、聖霊 によってきよめられた、御旨 にかなうささげ 物 とするためである。
17 だから、わたしは 神 への 奉仕 については、キリスト・イエスにあって 誇 りうるのである。
18 わたしは、異邦人 を 従順 にするために、キリストがわたしを 用 いて、言葉 とわざ、
19 しるしと 不思議 との 力、聖霊 の 力 によって、働 かせて 下 さったことの 外 には、あえて 何 も 語 ろうとは 思 わない。こうして、わたしはエルサレムから 始 まり、巡 りめぐってイルリコに 至 るまで、キリストの 福音 を 満 たしてきた。
20 その 際、わたしの 切 に 望 んだところは、他人 の 土台 の 上 に 建 てることをしないで、キリストの 御名 がまだ 唱 えられていない 所 に 福音 を 宣 べ 伝 えることであった。
21 すなわち、「彼 のことを 宣 べ 伝 えられていなかった 人々 が 見、聞 いていなかった 人々 が 悟 るであろう」と 書 いてあるとおりである。
22 こういうわけで、わたしはあなたがたの 所 に 行 くことを、たびたび 妨 げられてきた。
23 しかし 今 では、この 地方 にはもはや 働 く 余地 がなく、かつイスパニヤに 赴 く 場合、あなたがたの 所 に 行 くことを、多年、熱望 していたので、――
24 その 途中 あなたがたに 会 い、まず 幾分 でもわたしの 願 いがあなたがたによって 満 たされたら、あなたがたに 送 られてそこへ 行 くことを、望 んでいるのである。
25 しかし 今 の 場合、聖徒 たちに 仕 えるために、わたしはエルサレムに 行 こうとしている。
26 なぜなら、マケドニヤとアカヤとの 人々 は、エルサレムにおる 聖徒 の 中 の 貧 しい 人々 を 援助 することに 賛成 したからである。
27 たしかに、彼 らは 賛成 した。しかし 同時 に、彼 らはかの 人々 に 負債 がある。というのは、もし 異邦人 が 彼 らの 霊 の 物 にあずかったとすれば、肉 の 物 をもって 彼 らに 仕 えるのは、当然 だからである。
28 そこでわたしは、この 仕事 を 済 ませて 彼 らにこの 実 を 手渡 した 後、あなたがたの 所 をとおって、イスパニヤに 行 こうと 思 う。
29 そしてあなたがたの 所 に 行 く 時 には、キリストの 満 ちあふれる 祝福 をもって 行 くことと、信 じている。
30 兄弟 たちよ。わたしたちの 主 イエス・キリストにより、かつ 御霊 の 愛 によって、あなたがたにお 願 いする。どうか、共 に 力 をつくして、わたしのために 神 に 祈 ってほしい。
31 すなわち、わたしがユダヤにおる 不信 の 徒 から 救 われ、そしてエルサレムに 対 するわたしの 奉仕 が 聖徒 たちに 受 けいれられるものとなるように、
32 また、神 の 御旨 により、喜 びをもってあなたがたの 所 に 行 き、共 になぐさめ 合 うことができるように 祈 ってもらいたい。
33 どうか、平和 の 神 があなたがた 一同 と 共 にいますように、アァメン。
Chapter 16
1 ケンクレヤにある 教会 の 執事、わたしたちの 姉妹 フィベを、あなたがたに 紹介 する。
2 どうか、聖徒 たるにふさわしく、主 にあって 彼女 を 迎 え、そして、彼女 があなたがたにしてもらいたいことがあれば、何事 でも、助 けてあげてほしい。彼女 は 多 くの 人 の 援助者 であり、またわたし 自身 の 援助者 でもあった。
3 キリスト・イエスにあるわたしの 同労者 プリスカとアクラとに、よろしく 言 ってほしい。
4 彼 らは、わたしのいのちを 救 うために、自分 の 首 をさえ 差 し 出 してくれたのである。彼 らに 対 しては、わたしだけではなく、異邦人 のすべての 教会 も、感謝 している。
5 また、彼 らの 家 の 教会 にも、よろしく。わたしの 愛 するエパネトに、よろしく 言 ってほしい。彼 は、キリストにささげられたアジヤの 初穂 である。
6 あなたがたのために 一方 ならず 労苦 したマリヤに、よろしく 言 ってほしい。
7 わたしの 同族 であって、わたしと 一緒 に 投獄 されたことのあるアンデロニコとユニアスとに、よろしく。彼 らは 使徒 たちの 間 で 評判 がよく、かつ、わたしよりも 先 にキリストを 信 じた 人々 である。
8 主 にあって 愛 するアムプリアトに、よろしく。
9 キリストにあるわたしたちの 同労者 ウルバノと、愛 するスタキスとに、よろしく。
10 キリストにあって 錬達 なアペレに、よろしく。アリストブロの 家 の 人 たちに、よろしく。
11 同族 のヘロデオンに、よろしく。ナルキソの 家 の、主 にある 人 たちに、よろしく。
12 主 にあって 労苦 しているツルパナとツルポサとに、よろしく。主 にあって 一方 ならず 労苦 した 愛 するペルシスに、よろしく。
13 主 にあって 選 ばれたルポスと、彼 の 母 とに、よろしく。彼 の 母 は、わたしの 母 でもある。
14 アスンクリト、フレゴン、ヘルメス、パトロバ、ヘルマスおよび 彼 らと 一緒 にいる 兄弟 たちに、よろしく。
15 ピロロゴとユリヤとに、またネレオとその 姉妹 とに、オルンパに、また 彼 らと 一緒 にいるすべての 聖徒 たちに、よろしく 言 ってほしい。
16 きよい 接吻 をもって、互 にあいさつをかわしなさい。キリストのすべての 教会 から、あなたがたによろしく。
17 さて 兄弟 たちよ。あなたがたに 勧告 する。あなたがたが 学 んだ 教 にそむいて 分裂 を 引 き 起 し、つまずきを 与 える 人々 を 警戒 し、かつ 彼 らから 遠 ざかるがよい。
18 なぜなら、こうした 人々 は、わたしたちの 主 キリストに 仕 えないで、自分 の 腹 に 仕 え、そして 甘言 と 美辞 とをもって、純朴 な 人々 の 心 を 欺 く 者 どもだからである。
19 あなたがたの 従順 は、すべての 人々 の 耳 に 達 しており、それをあなたがたのために 喜 んでいる。しかし、わたしの 願 うところは、あなたがたが 善 にさとく、悪 には、うとくあってほしいことである。
20 平和 の 神 は、サタンをすみやかにあなたがたの 足 の 下 に 踏 み 砕 くであろう。どうか、わたしたちの 主 イエスの 恵 みが、あなたがたと 共 にあるように。
21 わたしの 同労者 テモテおよび 同族 のルキオ、ヤソン、ソシパテロから、あなたがたによろしく。
22 (この 手紙 を 筆記 したわたしテルテオも、主 にあってあなたがたにあいさつの 言葉 をおくる。)
23 わたしと 全 教会 との 家主 ガイオから、あなたがたによろしく。市 の 会計 係 エラストと 兄弟 クワルトから、あなたがたによろしく。〔
24 わたしたちの 主 イエス・キリストの 恵 みが、あなたがた 一同 と 共 にあるように、アァメン。〕
26 願 わくは、わたしの 福音 とイエス・キリストの 宣教 とにより、かつ、長 き 世々 にわたって、隠 されていたが、今 やあらわされ、預言 の 書 をとおして、永遠 の 神 の 命令 に 従 い、信仰 の 従順 に 至 らせるために、もろもろの 国 人 に 告 げ 知 らされた 奥義 の 啓示 によって、あなたがたを 力 づけることのできるかた、
27 すなわち、唯一 の 知恵 深 き 神 に、イエス・キリストにより、栄光 が 永遠 より 永遠 にあるように、アァメン。